NASCAR 第23戦 アイオワ

NASCAR Cup Series
Iowa Corn 350 Powered by Ethanol
Iowa Speedway 0.875miles×350Laps(70/140/140)=306.25miles
winner:Ty Gibbs(Joe Gibbs Racing/SiriusXM Toyota Camry XSE)

 NASCARカップシリーズ第23戦・アイオワ コーン 350 パワード バイ エタノール、トウモロコシ食べずに燃料にするんかい!ととりあえずツッコミを入れつつ決勝です。後から知ったことですが、ポールシッターのブレイニーはなんとカイル ブッシュを追悼する特別なヘルメットを着用して臨むレースになっています。使用後はそのままカイルのご家族に進呈する予定だそうです、泣けますね。
ブレイニー「ご安全に!」

 また事前情報ページでも書きましたが、ケゼロウスキーは予選4位だったもののアタック2周目にクラッシュしたので修理が必要になって最後尾へ。また、練習走行でクラッシュしていたエリオットも車が万全ではないため修理で最後尾になりました。さらに予選が今一つだったハムリンも部品交換で最後尾なんですが、これにはちょっと深い話がありました。

・ハムリン、不良品のブレーキで出走?

 事後の情報まで整理すると、ハムリンは土曜日の練習走行に出たら即座にブレーキがおかしくて効かない症状に見舞われました。圧が一定にかかっていなかったそうです。ハムリンは事前情報でも書いた通りアイオワでは過去2年ともあんまり成績がよくなかったので、今回23XI レーシングのセッティングを参考にしてみようと考えブレーキの仕様も合わせてみました。ところが走ってみたら全然ダメ、これは合わないなと最初は思ったみたいですが、そうじゃなくて単にはっきり言って不良品に当たったと感じたようです。チェイス ブリスコーとライリー ハーブストも似たような症状が出たようです。
 ブレーキに関してはオイルを一旦抜いてから入れ直す作業を行うことができ、またローターに破損がある場合には車検時と同じ仕様に限ってローター交換も可能です。しかしハムリンが根本的にどうにかしたいのはブレーキのパッドでした。ところが規定ではブレーキのローターは交換できても、パッドは車検を終えたら交換ができません。交換するには決勝が始まって車両保管状態が解除されてからガレージへ行ってレース中に作業するしかありませんでした。
 でもハムリンとすれば明らかに不良品で効きが悪いブレーキを『規則だから』で使わされたらたまらないのでNASCARと交渉。「スタートしてからガレージ送りになるような状態でなければどんなペナルティーでも受ける」とピットからのスタートを提案する浪速の春団治みたいな行動に出ましたが、NASCARからは「規則にそういうのがないから」と一蹴されました。結果、ハムリン陣営は冷却ダクトだけ追加する対症療法を採り、未承認の調整ということでペナルティーを受けました。
 危ないしブレーキぐらい交換させたらええやん、と思いますがやはりブレーキは安全性と同時に競争力に影響する消耗部品でもあるため、おいそれと交換が認められると資金力のあるチームが次々と新品を投入したり、予選用と決勝用を使い分けたりして費用高騰や格差の拡大に繋がるからできるだけ運営側で管理したいんでしょうね、ハムリンもそこは理解を示してるんですが『交換する仕組みがそもそも無い』という状態が法の不備のように感じて納得行かなかったわけです。

・ステージ1

 ブレイニーを先頭に落ち着いたスタートだと思っていたのも束の間、

 4周目にレディックが姿勢を乱してエリック ジョーンズを巻き添えにクラッシュ。ターン1入り口にある舗装の境界線で跳ねたら滑って止まらなくなったようですが、そもそも進入速度が高すぎたように見えます。レディックもジョーンズもこれでリタイア、ちなみにレガシーMCは同じトヨタ勢でもブレーキの仕様が違うらしく、ハムリンたちと同じ問題は出ていなかったそうです。
 レディック離脱、ハムリンも下手すりゃ走行不能なのでブレイニーにとっては大チャンス!14周目のリスタートから全周リードを継続します。ラーソンは全くついて行けず30周で4秒ほど離されてしまい、最後は後ろからロガーノに追突されてつつ2位を取られました。ちょっとした判断ミスが原因なんですが、こういうのは抜かれる心境として「俺の方が遅いから抜いてくのは構わんがぶつけんといて^^;」の心境でしょう。
 ロガーノはブレイニーが周回遅れの処理に手間取る間だけ猛烈に追い上げたものの、これが終わると純粋な速さは同等のようでそれ以上詰まることはなく、ステージ1はブレイニーが制しました。ロガーノ、ラーソン、ギブス、ディロン、チャステイン、ベル、ブリスコー、ジリッシュ、ゼイン スミスのトップ10。アマゾンとTNTにはこういうスタイリッシュカットがあんまりないですよね~、撮っても5戦だけの放送じゃほとんどボツになるからしゃあないか。

・ステージ2

 ステージ間コーション、ブレイニーのクルーは無事先頭のままブレイニーを送り出すことに成功。一方でギブスはナットを締める前にジャッキを落とすありがちな失敗で後方に沈みました。またホースバーはステージ1の早い段階からエンジンの不調を訴えておりボンネットを開けての作業です、これは厳しい。
 79周目にリスタートして引き続きブレイニーがリードしますが、91周目にシェイン バン ギスバーゲンがターン3で単独スピン、元々かなり車がルースだったようで、舗装の継ぎ目で跳ねて滑りはじめたら抑えられなかったように見えます。ぬる~~~っと滑ったので損傷は軽微ですが、そもそもクールスーツが壊れていて暑いという問題も。結局SVGはこのレース3周遅れの30位でした。
 このコーションでエリオット以外のリードラップ選手は満タンにするためピットに入り、上位陣は2輪交換を選択します。ブレイニーはフロント チェンジャーを撥ねそうなギリギリの動き。それを捉えてるこのカメラもかなり迫力があって、見ていて「ぶつかる!」と思ってしまうものでしたが、このカメラはドローンではなくアーム可動式無人カメラでマジで車とぶつかる寸前だった模様。ブレイニーも無線で「あいつらにカメラどけろって言っといてくれ!壊すとこやぞ!」

 たぶんペンスキーから抗議が来てさすがに担当者も反省したと思いますが98周目にリスタート。しかしターン4でステンハウスが4ワイドの外側という絶対不利な場所で軽く当てられてスピンしコーションに。ステンハウス陣営は「分かんないけど71号車に当てられたように思う」、71号車マクダウルは「分かんないけど33号車な気がする。」
 33号車オースティン ヒルの内側にはさらに34号車トッド ギリランドもいましたので、このヤギさん郵便的な無線に解説のスティーブ レターテは「33号車は『原因は34号車だって71号車に言ってくれよ』、34号車は『エイプロンのせいだってみんなに言ってくれよ、これ以上は下に降りれないよ』ですね。」と笑いを誘いました。さっきの手紙のご用事なあに?

 続く104周目のリスタートではブレイニーがエリオットに仕掛けますが、あと一押しができないうちに少し滑ってその隙をバッバ ウォーレスに衝かれました。ウォーレスはさらに108周目にエリオットもかわして先頭に立ちます、これは意外な展開。その後ブレイニーもエリオットを抜きますが、クリーンエアーを得たウォーレスを捕まえられずにリーダー争いはやや膠着状態となります。
 ところが140周目にホースバーが単独スピンして5回目のコーションでちょっと一息、多くのリードラップ選手がピットに入りました。ロガーノ、チャステインなどが2輪交換を選択、ブレイニーはさっきの2輪交換でハンドリングが悪かったということで4輪交換し、ピットを出たのは6番目でした。一方でこれが理想的なコーションとなって作戦大成功、ラッキー♪だったはずのエリオットは焦りすぎて作業失敗、またウォーレスは速度違反でいずれも後方に下がりました。

 このコーションでは4人がステイアウト、148周目にベル/ハムリンの1列目でリスタートして素直にベルが前に出ますが中団はまたもや混戦。そして運の悪いことに1周回って来たフロントストレッチで偶然ラーソンとボウマンが接触してしまい、ボウマンは車の右側をけっこうな衝撃で壁にぶつけてしまいました。

 ラーソンもあちこち車を破損、元をたどるとターン3でラーソンがラインを外れて大外を走ったことで4ワイドが起きており、ラインを外れた理由はジョン ハンター ネメチェックに軽く当てられたからでした。インディアナポリスではブレイニーと絡んでしまい、何かとやらかし癖のあるジョンハンターだけにラーソンの反応はやや辛辣

ラーソン「誰か強引突っ込んで来たの?それともタイヤカスにでも乗って真っ直ぐ来たの?」
クリフ ダニエルズ「4速からダウンシフトしたらニュートラルに入ったって言ってる。」
ラーソン「ああ、そう、そりゃすごい、プロだね。」

 ジョンハンターがダウンシフト時に3速に入らずにニュートラルでエンジン ブレーキも効かない状態になりうまく減速できなかったのは事実だったようで、後日ラーソンに連絡を取ったそうでメディアを通じても謝罪しています。ボウマンはこの事故でリタイア、ラーソンはトー リンクを交換しましたが速さを戻すほどの修理ができず18周遅れの33位でした。

 155周目にリスタートすると、ベルは最初の数周こそやや苦労しているようでしたがそれ以降は安定して後ろを引き離すことに成功。そのまま50周以上走ってベルがステージ2の勝者となりました。ロガーノ、チャステイン、ギブス、ブリスコー、ハムリン、バイロン、ブレイニー、スミス、ジリッシュのトップ10。ハムリンはステージ1後半ぐらいからブレーキに関する不満を言わなくなったらしく、またブリスコーもステージ2に入ってやはりブレーキに不満を言いつつもちゃんと上位を走っています。

・ファイナル ステージ

 ステージ間コーションで多くのリードラップ選手はピットへ、さっきはバランスの悪い2輪交換を嫌って4輪交換したブレイニー、それで集団にハマって抜けなかったのでここはまた2輪交換で前に出ることを選択。そして今回もまたピットで事件発生、ロガーノが左後輪のナット締め損ねでやり直したためリードラップ後方です。なんか今日は同じパターンが続くなあ。
 同じパターンと言えばまたエリオットだけステイアウトで219周目にリスタート、『もうダーティー エアーは二度とごめんだ!』という声が聞こえそうなブレイニーがわりと力業でリードを奪います。エリオットは古いタイヤで順位を維持できず徐々に後退、ブレイニーを追うのはベルになりました。2位じゃダメなベルは4輪とも交換してるのでペースが速く、あっさりと追いつきます。
 ブレイニーはおそらく本来自分が走りたいラインよりも車半分ぐらい下を使って、ベルの攻撃を避けつつも自分のペースはできるだけ落とさない絶妙に中途半端なラインで走行。しかしベルもまたレース巧者で、254周目にターン1で思い切って外に車を並べる決断をして新舗装の範囲ギリギリを走りバックストレッチで見事に並走。これでターン3では自分が外を走って主導権を握ることに成功しブレイニーを攻略しました、これは見た目以上にものすごい抜き方だったと思います。抜かれたブレイニーは278周目にギブスにも抜かれてやや下り調子。

 すると284周目、苦戦するブレイニーが上位勢で最初にピットへ。ところでここでとんでもない問題が発生、NASCAR メディア グループが使用する国際映像配信に何かしら不具合が起きたようで、2分間にわたって画面が真っ暗。その後に急きょUSAネットワークの中継映像で代用されますが音声が戻らず、しばらく無音でした。アベマの放送ではここは不具合発生の直前から修復までの間がUSAネットワークの映像に綺麗に切り替わっており不具合には遭わずに済んでいます。
・・・順位表示はあるから展開は理解できるけど。。。

 この間、291周目にベルとギブスが同時にピットへ、ギブスが2輪交換して2秒ほどあった差を簡単に逆転し、ピット後の実質的な順位はギブス、ベル、ブレイニーとなります。結局また2位を走って追いかけることになったベル、今日は後輩に勝てるのか。

 圧倒的に速いのはベルの方で、ギブスは「左リアのグリップが無い」。それでもダーティーエアーというのは厄介なもので、ベルは近寄れそうであと一歩近寄れません。姿勢を乱して少し引き離されては戻し作業、というのを何度か繰り返し、残り20周でもなお0.5秒差の状態です。見守る祖父・ジョー ギブスと母・ヘザー ギブス。どっちもチームの偉い人だ、さあベルどうする(笑)
 残り15周を切るとベルは毎周のようにターンで内側に動いて常に相手に自分を意識させ続け、そして残り7周のターン1でギブスが少し周回遅れに詰まった隙に外から勝負。ブレイニーと同じパターンで仕留めにかかりましたが、ギブスもターンを曲がりつつ少し外に動いてこれに応戦して抜かせません、俺を誰だと思ってるんだ、ジョーギブスの孫だぞ!
 残り4周、ギブスの前に周回遅れが3人固まってこれがいよいよ最後の試練、ベルは残り2周のターン1・2でかなり接近して接触寸前の距離まで詰め寄りましたが、これがロガーノならコツンでしょうけどベルはそんなバカなマネをするほど無鉄砲な選手ではありません。安心できるチームメイトに対してギブスも落ち着いて対処し、最後の1周も周回遅れのケゼロウスキーに上手く対応しながらベルに隙を与えませんでした。
 タイ ギブス、昨年まで通算123戦で未勝利、トップ5フィニッシュも合計17回だったのに、これが今季の2勝目・そして今季10度目のトップ5フィニッシュです。なんとビックリ、ドライバー選手権でハムリンに次ぐ2位に浮上しました。

マーティー スナイダー「クルーと喜びを分かち合う、タイ ギブス選手のこの回転しながらのバーンアウトをご覧ください。ブリストルでは場所が足りなくてできませんが、ここアイオワの満員の観衆の前でなら可能です。素晴らしい2026年、トップ5回数、トップ10回数、ステージ優勝回数で最多を記録し、これで2勝目です。クルーと祝福していますね。さあタイ選手、チームメイトのクリストファー ベル選手が追い上げてくるなど今日は多くの試練を乗り越えました。ベル選手が毎周のように迫ってくる中、どうやって冷静さを保ったんでしょうか?」

ギブス「そうですね、とにかくひたすら集中して、チームと結束して、粘り強く走り続けることだけを考えました。チーム、そしてトニー ハーシュマン(スポッター)に感謝しています。そしてすべての栄光をイエス キリストに捧げます。」

マーティー「タイラー アレン(クルー チーフ)による2輪交換の判断についてお伺いしますが、今年何度もお話させていただく中でチームの結束力についての話がありました。2026年にその結束がさらに強まった要因は何だったのでしょうか?」

ギブス「お互いを支え合いたいという思いを持つ人たちが集まっているからだと思います。昨年から大きな進歩を遂げたのは明らかですし、本当に感謝しています。チームメイト全員にも感謝しています。彼らの助けなしには今の自分はありません。毎週、車の開発やチーム力の向上に貢献してくれていますから。上位を走れているのには理由があります。デニー、チェイス、クリストファーの協力には本当に感謝しています。」

マーティー「今日は苦労する場面もありました。序盤のピットでのトラブルで28番手まで順位を落としましたけども、その時点で4位を走っていたわけですが、自分自身に何と言い聞かせたのですか?」

ギブス「えー、集中して攻める。」

マーティー「なるほど。アイオワの満員の観衆の前で、タイギブス選手がジョーギブスレーシングに勝利をもたらしました。」


 あ、トウモロコシ持ってますけどアイオワ州のトウモロコシは大部分が飼料用と燃料用で食用は少ないそうです(笑)ギブスに負けて今季7度目の2位となったベルは「悪い2位と言えるでしょうけど、何とも言えないですね、タイのレース運びは素晴らしかったです。」とちょっと諦めの境地という感じ。ブレイニーはさぞ不満かと思いきや、前の2人は自分よりも速かったしリスタートで一度大きく順位を下げたので、これを3位まで持ち直したことに満足していたそうです。
 そして4位はなんとジョッシュ ベリーで昨年の第30戦ニューハンプシャー以来のトップ5、ブレーキの不具合を抱えて5位になったハムリンは「毎週こんなレースをしなきゃいけないのなら間違いなく今年で引退する。」となかなか辛辣。ブリスコー、チャステイン、A.J.アルメンディンガー、バイロン、ディロンのトップ10でリード ラップで走り切ったのはここまででした。
久々に動画にレース後のインタビューに映るベリー

 チャステインは残り20周までピットに入らない変則作戦で、コーションが出たら最高だったんでしょうけど非常に車の仕上がりが良くて古いタイヤでも良いペースで走ったので今季5度目のトップ10に繋がりました、しかもシボレー最上位。過去4回はドラフティング トラック、サンディエゴ、ポコノーで記録したものなので、1.5マイル以下のオーバルに限れば今季初のトップ10フィニッシュです。
 今回は非常によくがんばったジリッシュが11位、エリオットは15位、安定した速さを見せていたゼインスミスが16位でした。プレイオフ当落線近辺の人はライアン プリースが20位、ケゼロウスキーは27位、オースティン シンドリックが29位。ギスバーゲン、ジョーンズは先に書いた通り下位でみんな稼ぎ損ねた感じ。結果として7位で計43点稼いだチャステインが選手権21位から18位に急浮上し、16位シンドリックまで47点差です。やっぱこの人が絡まないと面白くないですね。


 タイギブスの素晴らしい勝利でした、2輪交換じゃ絶対逃げ切れないだろうと思ってたらアイオワの特性をよく把握したレース運びで、これが初勝利を賭けたレースならもっと力が入ってどっかミスったかもしれませんが、既に勝ってるし今年はすごく進歩して自信も付いてるのですごく冷静に周りが見えていたと感じました。レース中はしょっちゅうチームメイトが争ってきたら文句言ってるのに、インタビューではちゃんと感謝するんだからメディア対応もよく分かってます(笑)
 『チームの結束』と聞くと今もJGRが裁判で争ってるクリス ゲイブハートが頭に浮かんでなんとも言えない気持ちになりますが、ゲイブハート/スパイアー モータースポーツとの訴訟の過程ではギブスにまつわる人材の話が出てきています。昨年JGRは苦戦するギブスをなんとかすべくスパイアーにいたロバート"チェダー"スミスという人を欲しがりました。スパイアーはまだ契約下にあったスミスを放出し、見返りに後日JGRから有能な人材を獲得するか、もしくは10万ドルを支払うという『トレード』を実施。ところがJGRがこの約束を履行していない、というもので、訴えられたはずのスパイアーがJGRを訴え返して話がさらにややこしくなっています。
 ゲイブハートの主張ではギブスはチームでも特別扱いされていて、こんな倫理観が崩壊した組織ではやってらんねえ、ということでチームを離れたということになっていますが、そんな状態のチームから考えると事実はどうであれ今のギブスとその周囲の人たちは上手く同じ方向を向いて仕事ができるチームになっていて、ひょっとしたらゲイブハートにあれこれチクられたからちょっとはギブス自身も、あるいは周囲の親族もやり方のマズさに気づいてきちんとしたところがあるのかもしれません。
 モータースポーツはドライバー1人でどうにかするものではなく、NASCARカップともなればレース現場の前線でよく見かける数名の上級技術者がいて、その下に支える人がいて、そして見えないところでデータを解析する人もいれば車の分解整備をする人もいれば、営業してくれる人も食べ物を管理してくれる人もいるわけで、最後は1人に集約する巨大なチーム競技です。
 今年の活躍にはもちろんギブス君の運転技術の向上もあるでしょうが、54号車チームはなんかよく分からんけど去年とはまるで違う思考、取り組み方を実践しているというのもあるんじゃないかと思います。インタビューでわざわざ「お互いを支え合いたいという思いを持つ人たちが集まっているから」とか言ってるのがゲイブハートへの当てつけなら大したもんですね()これが逆に去年よりさらに一族総出のお友達組織でおぼっちゃまが気分良く走って成り立ってる勝利だとしたら、遅かれ早かれチームは分裂するでしょうけどね。そうでないことを願いますが外からではこういうのはさっぱり分かりません。

 結局上位6人中4人がJGRですから基本的な車の仕上がりで頭一つ抜けていたのは言うまでもなく、ブレーキがしっくり来ない車でも5位になるぐらいとなれば、ブレイニーが3位でも成果を口にするのは仕方のないところかもしれません。レディックはとうとうドライバー選手権4位に一気に落ちてしまい、なんというか勝ちまくってた時に誰もが思った『肝心な時に失速したらどうしよう・・・』という不安というかファン心理が現実になって、うーんどうしたものやら。

 次戦まで3か月ぐらい空いたら何かしらリセットできそうですがそういうわけにもいかず、来週はまた高速のショートトラック、タイヤ鬼消耗レースのリッチモンドです。今回調子が良くてリッチモンドもなぜか得意なディロン兄ちゃんに期待!

コメント

日日不穏日記 さんの投稿…
後方からのリカバリーは、ハムリンの方が1枚上手ですが、単独走行であれば、ギブスはさすがに速い。今シーズン未勝利のベルを応援しましたが、最後まで抑え切りました。何だかんだクルーのミスを挽回して優勝したんだから「坊ちゃんやるじゃない!」とクルーの士気も上がるんじゃないかなと。最後にハイライト動画がオライリーのです。貼り換えをお願いします。
SCfromLA さんの投稿…
>日日不穏日記さん

 ありがとうございます、なんか急にYouTubeの埋め込みタグをその場で編集できなくなってて、何回もやり直してるうちに間違えて隣の動画を押してたみたいです^^;
 たぶんギブスはおぼっちゃんだしベルは2位ばっかりで怪我もしたし、比率で言えば大差でベルを応援する人の方が多かったんじゃないかと思いますが、それを黙らせるようなケチの付けようがない勝ち方でしたね。そして気づいたら突然AJが好成績( ゚Д゚)