NASCAR Cup Series
Grant Park 165
7月4日はアメリカでは独立記念日、祝賀ムードの週末に行われるNASCAR カップ シリーズ第19戦はシーズン唯一の市街地レース・シカゴ、2023年に初めて開催されて今年が3回目です。NASCARでは1987年までは曜日に関係なく祝日である独立記念日当日にレースが開催されており、ファイアークラッカー400などの名称のレースがデイトナで行われていました。1988年以降は独立記念日に近い週末の土曜日夜に開催されるのが通例で長く『独立記念日=夏のデイトナ』が定着していました。
Grant Park 165
Chicago Street Course 2.2miles×75Laps(20/25/30)=165miles
しかし観客動員数の低下やプレイオフ制度に絡んだ日程の思惑から2020年はインディアナポリス、その後の2年間はなぜかロード アメリカでのレース。そして2023年に満を持して登場したのがシカゴでした。ただ古参ファンの中には今でも『独立記念日はデイトナのレースが見たいなあ』という声はそれなりにあるみたいです。
「数ヶ月前からこうなるだろうと分かっていたので、本当にホッとしたよ。」「人生におけるあらゆることと同じように、物事も人も会社も変わるものさ。でもそれでいいんだ。何も悪いことじゃないよ、ただ、もう愛はなかったんだ。恨みは全くない。」
それはさておき、シカゴ市街地コースはシカゴ マラソンの発着地点としても知られるグランド パークの周辺を使った1周2.2マイルで、コーナーの多くを直角コーナーが占めておりまさに『ザ 市街地』という感じのレイアウトです。大阪で例えたら天王寺公園の周辺を走るみたいなもんかな?知らんけど。
元々シカゴでは2001年から2019年までシカゴランド スピードウェイでレースが開催されていましたが、2020年のCOVID-19によるレース中止以降は開催されなくなりました。しかもそもそもシカゴランドは名前はシカゴだけど開催場所はほぼ隣町のジョリエットという町にあり、シカゴからはかなり遠い場所でした。
初開催だった一昨年は100周の予定で開催されましたが、雨によってレースが75周に短縮され、これがオーバータイムが加わったため減らしたところから3周増えて計78周になるというなかなか珍しいパターンでした。そしてそんなレースでNASCAR初登場だったシェイン バン ギスバーゲンがカップシリーズ初出場初優勝という偉業を成し遂げたレースでした。
初開催だった一昨年は100周の予定で開催されましたが、雨によってレースが75周に短縮され、これがオーバータイムが加わったため減らしたところから3周増えて計78周になるというなかなか珍しいパターンでした。そしてそんなレースでNASCAR初登場だったシェイン バン ギスバーゲンがカップシリーズ初出場初優勝という偉業を成し遂げたレースでした。
昨年はというとレースの設定が最初から75周に短縮、というのも初開催の時にあまりにレースの時間が長引いてしまって、これに伴い警備費用などが当初より多くかかってしまい、余分にかかってしまった経費に関して自治体側と運営のどちらがお金を払うべきなのかちょっと揉めてしまったことがありました。そのため大会そのものを少し小規模化する必要があったと思われます。で、開催された昨年のレースはまた雨になってしまい、75周の設定が今度は58周で終了、優勝したのはアレックス ボウマンでした。
過去2年はいずれも雨に祟られて、まだドライ コンディションでのすっきりとしたレースというものを見ることができていません。果たして今年のシカゴの天候はどうなんでしょうか、予報を見たらあんまり良くないんですけど・・・ただレース距離165マイルというのはNASCARとしては非常に短い距離なので、晴れたら晴れたで展開次第では結構あっという間にレースが終わってしまう可能性もあります。燃料的には燃費走行を頑張ったら1回の給油で行けそうな気がしますが、タイヤが古いとたぶん内側に突っ込まれて終わりなのでさすがにそうはならないと思います。
・参加者満員御礼
過去2年はいずれも雨に祟られて、まだドライ コンディションでのすっきりとしたレースというものを見ることができていません。果たして今年のシカゴの天候はどうなんでしょうか、予報を見たらあんまり良くないんですけど・・・ただレース距離165マイルというのはNASCARとしては非常に短い距離なので、晴れたら晴れたで展開次第では結構あっという間にレースが終わってしまう可能性もあります。燃料的には燃費走行を頑張ったら1回の給油で行けそうな気がしますが、タイヤが古いとたぶん内側に突っ込まれて終わりなのでさすがにそうはならないと思います。
・参加者満員御礼
今回はスポット参戦のドライバーが5人いるため決勝の上限を上回る41人がエントリーしました。コウリッグ レーシングは3台目としてオーストラリア スーパーカー選手権の昨年のチャンピオン・ウィル ブラウンを起用、昨年のソノマ以来2度目のカップシリーズ挑戦。またリチャード チルドレス レーシングからはオースティン ヒル、23XI レーシングは今季のクラフツマン トラック シリーズで5勝しているコリー ハイムが登場します。
さらにリブ ファスト モータースポーツからはお馴染みの女性ドライバー・キャサリン レッグ。そしてガレージ66からジョシュ ビリッキーがエントリーしています。ブラウンは『国際的に知名度のある選手に対して予選落ちを免除する救済制度』の適用を申請しておらず、誰か1人は必ず予選落ちします。ブラウンはこのレースが終わったらすぐオーストラリアに帰ってスーパーカー選手権に出ないといけないのでめっちゃ忙しく、予選落ちして何もせず帰るわけにはいかないようです。
・レース前の話題
トラックハウス レーシングのダニエル スアレスが今シーズン限りでチームを離れることが発表されました。2016年のエクスフィニティー シリーズ チャンピオン、翌年から2年間はジョー ギブス レーシングでカップシリーズに参戦したものの、わずか2年で見切られて2019年はスチュワート-ハース レーシングへ。しかしSHRも1年で切られてしまい、翌年は弱小ゴーント ブラザーズ レーシングで我慢のシーズン。
しかし転機が訪れたのは2021年、新たに設立されたトラックハウスのドライバーとして起用され、翌年のチーム体制強化の恩恵も受けて第16戦ソノマでカップシリーズ初優勝。昨シーズンも第2戦アトランタで劇的な僅差のレースを制して優勝し、過去4年間で2度プレイオフに進出しました。今シーズンはここまでトップ10フィニッシュが3回、ドライバー選手権29位と苦戦しており、一方でトラックハウスは若手のコナー ジリッチが有望視されています。スアレス自身も2年契約が切れる今シーズン限りになることはある程度覚悟していたようで、
・レース前の話題
トラックハウス レーシングのダニエル スアレスが今シーズン限りでチームを離れることが発表されました。2016年のエクスフィニティー シリーズ チャンピオン、翌年から2年間はジョー ギブス レーシングでカップシリーズに参戦したものの、わずか2年で見切られて2019年はスチュワート-ハース レーシングへ。しかしSHRも1年で切られてしまい、翌年は弱小ゴーント ブラザーズ レーシングで我慢のシーズン。
しかし転機が訪れたのは2021年、新たに設立されたトラックハウスのドライバーとして起用され、翌年のチーム体制強化の恩恵も受けて第16戦ソノマでカップシリーズ初優勝。昨シーズンも第2戦アトランタで劇的な僅差のレースを制して優勝し、過去4年間で2度プレイオフに進出しました。今シーズンはここまでトップ10フィニッシュが3回、ドライバー選手権29位と苦戦しており、一方でトラックハウスは若手のコナー ジリッチが有望視されています。スアレス自身も2年契約が切れる今シーズン限りになることはある程度覚悟していたようで、
と心境を語りました。スアレスとすればまずは今シーズン残りのレギュラー シーズンで1勝しプレイオフへ進出し来年につなげたいところでしょうか。
・Xfinity Series The Loop 110
ポールシッターのギスバーゲンが圧倒的な速さを見せましたが、チームの戦略が今一つで最終ステージは中団から追い上げるレース。残り13周でリーダーはJRモータースポーツのチームメイトであり、おそらく来年はカップシリーズでチームメイトになるであろうジリッチ。ギスバーゲンは1人ずつ抜いて行って残り9周で2位となるもジリッチとの差は3秒弱、追いつくか微妙な情勢でした。ところが残り6周でコーションが発生して差が無くなると、残り2周のリスタートでかなりジリッチに対して厳しい攻めを披露しリードを奪い返しました。ギスバーゲンが昨年に続いてエクスフィニティーのシカゴを2連覇です。
・カップシリーズ
予選
ブッシュ ライト ポール賞はこれまたギスバーゲン。1分29秒656と唯一の29秒台で、2位のマイケル マクダウルに0.468秒の大差を付けました。3位からカーソン ホースバー、タイラー レディック、チェイス ブリスコー、カイル ブッシュ、ライアン プリース、クリス ブッシャー、タイ ギブス、オースティン ディロンのトップ10でした。マクダウル、カイル、ギブスの3人はシカゴでの過去2戦をいずれもトップ10フィニッシュしています、他に同様の選手はいないので限られた事例ながら相性は良いことになります。
そして決勝進出を賭けたオープン枠選手の結果ですが、ブラウンは見事19位でオープン選手最上位となって決勝進出。ヒルが30位、ビリッキーが31位、そしてレッグが33位、ハイムはこれに0.138秒届かず34位でオープン勢で最下位となり、なんとトラックシリーズの選手権リーダーが予選落ちするちょっとした波乱が起こりました。ハイムは壁にぶつけてトー リンクを曲げてしまう致命的な失敗があったようです。
・・・続きは決勝視聴後に・・・
コメント