NASCAR Cup Series
79周目にリスタートすると、ここでハムリンが勝負所と見たようでリスタート直後に外からチェイス攻略を試みます。これはチェイスに退けられましたが、今度はブレーキングで間合いを詰めて『抑えるなら押すぞ』とばかりに威嚇。すると97周目、根負けしたか僅かにチェイスの内側に空間ができ、ハムリンが飛び込んでリードを奪いました。ついでに開いた場所にレディックも入って順位を上げたところで100周経過。前半戦はハムリン、レディック、チェイスのトップ3となりました。最後尾スタートのブレイニーがなんと10位にいます。
建物の裏側がピット、一旦引き上げてタイヤ交換とアジャストで一息つきました。こっち側からの空撮映像だとレース場側の照明が明るいので作業場が完全に陰になっててすんごい暗く見えますが、現場映像だと投光器でちゃんと照らされているのでじゅうぶんすぎるぐらい明るい様子です。ターン3の外から入ってターン4の外から合流する仕様。
Cook Out Clash at Bowman Gray Stadium
Bowman Gray Stadium 0.25miles×200Laps=50miles
winner:Chase Elliott(Hendrick Motorsports/NAPA Auto Parts Chevrolet Camaro ZL1)
2025年のNASCAR Cup Series、例年通り選手権レースの前にまずはエキシビション戦のザ クラッシュでシーズンが始まります。今年の舞台はノースカロライナ州にあるボウマン グレイ スタジアム、愛称は『ザ マッドハウス』。昨年まで使用されていたロサンゼルス メモリアル コロシアムと同じ1周0.25マイルのトラックではありますが、特設コースのあちらとは違ってこっちは70年以上の伝統があるNASCARの源流的なトラック、今も4月から9月にかけては毎週NASCAR公認レースが開かれているホンモノのレース場です。
エキシビションなので選手権には関係ありませんが、優勝者には『ボビー アリソン 記念トロフィー』と名付けられたトロフィーが与えられます。昨年11月に亡くなったアリソン、彼の現役時代はボウマングレイがカップシリーズで開催されていた時期であり、通算7回出場して2勝を挙げ、他に2位と3位と4位が1回ずつあります。
特に1971年のレースはボウマングレイとして最後に開催したカップシリーズ戦でしたが、当時ショート トラックでは特に参戦台数が少なくて現在のカップシリーズにあたる『グランド ナショナル』の参加車両だけでは少なすぎる問題に直面していました。そこで、現在で言えばエクスフィニティー シリーズに近い位置づけとなる別シリーズ『グランド アメリカン』の車両も一緒に走らせるレースが複数設定され、その最初のレースがボウマングレイでした。
運営からすればこれは『下部カテゴリーの混走』ぐらいの気持ちだったのかもしれませんが、アリソンはこういう小さいトラックならグランドアメリカンの車の方が速いと見抜いてあえてこっちの車を使用して出場し優勝。想定外の事態にNASCARは『カップシリーズとしての優勝はカップカーで走った人に与える』と解釈してアリソンの勝利をカップ戦通算勝利に数えないこととし、いくつかある論争の1つとなっていました。
結果としてNASCARは昨年の10月になって態度を改め、アリソンがこのレースのカップシリーズ戦における公式な勝者と認定、アリソンが亡くなる2週間ほど前のことでした。通算85勝、1983年のチャンピオン、という偉業だけでなく、アリソンとボウマングレイにまつわるこうしたエピソードも念頭に置いてトロフィーを見ていただければ我々にもよりありがたみが湧いてくるかなと思います。
・レース前の話題
このレースの方式については別記事を参照していただくとして、1月31日にチーム ペンスキーの社長・ティム シンドリックがNASCARのレース活動から退くと発表しました。インディーカーでは引き続き社長として現場に関わりますが、NASCARではチームの意思決定構造から離れます。そうするとどうしても、彼の息子であるオースティン シンドリックの来年以降の契約が気になってきますが・・・
一方、レガシー モーター クラブでは共同オーナーのジミー ジョンソンがチームの過半数の株式を取得し筆頭オーナーとなったことを明らかにしました。これまではこのチームの源流の1つであるGMSレーシングのオーナー・モーリー ギャラガーがチームを主導していましたが今後はジョンソンが主導的立場となり、ギャラガーはアンバサダーという立場になります。同時に、ナイトヘッド キャピタル マネージメントという投資会社が少数株主として新たに出資することも発表されました。競争力を求めてトヨタ陣営に入ったものの伸び悩んでいるレガシーMC、7タイムス チャンピオンの手腕に注目が集まります。
最後に、昨シーズンのチャンピオン・ジョーイ ロガーノが成績で見ると今一つだったことからプレイオフ制度の再考を求める声が上がっていたことに関し、NASCARは今シーズンの制度変更は無く、来年以降の検討課題であると説明しました。私がいつも『この制度は開幕から35連勝しても最終戦でエンジンが壊れてリタイアしたらチャンピオンにはなれない』と極端な例えをわざわざ持ち出しているのも、そういう理不尽があることを予め認識するためなので、どっちかというと『そういう制度やん、分かってることやんか、何を今さらなあ、そんなん、やる前に言わなあかんやん、おーん。』という感じでしたね。元々おかしいと批判していた人が改めて批判するならいいんですが、単に『ロガーノが勝ったのが腹立つから』で急に意見を変えるのはちょっとズルい感じがします。
ちなみにもし制度を変えるのであれば、シーズン全体の成績をファイナル4進出条件に影響させすぎると消化試合が発生しやすくなってプレイオフ制にしているそもそもの意味が薄れてしまうので、原則4人としつつ成績上位者の出場を担保して最大で6人ぐらいまで増やせるようにするとか、今の3→3→3→1 の最終戦強制同点決勝制度を根本から見直して最後は特色の異なる3戦の合計ポイントでチャンピオンを決めるような転換を伴うとか、ちょっと大がかりな方法が必要に思えます。11月の最終戦から時間があまりありませんでしたし放送局やスポンサーの都合もあるので、据え置いたのは妥当だと思います。
・予選
まずは3グループに分かれて行われる予選、最速は2024年のグッズ販売で売り上げ1位だったらしいチェイス エリオットでした。2位にクリス ブッシャー、3位はフェデックスが抜けてスポンサー資金が大変だと正直に語ったデニー ハムリン、4位にタイラー レディック。彼らがヒートレース1~4のそれぞれでポールシッターとなります。
・ヒートレース
ヒートレース1は中団がジャスティン ヘイリーの前後で接触しまくって序盤にコーション3連発。そんなことは微塵も気にすることなるチェイスが全周リードでレースを制しブラッド ケゼロウスキー、ノア グレッグソン、カイル ブッシュ、ロス チャステインのトップ5。3位スタートのライアン ブレイニーはタイヤを傷めたか残り7周でスピンし、なんとコーションが出なかったのでまさかの最下位でした。
ヒートレース2、こちらも中団はボコボコぶつけながらでしたがコーションはなくブッシャーが全周リードで勝利。チェイス ブリスコー、シェイン バン ギスバーゲンが予選順位そのままで2位・3位となり、4位にバッバ ウォーレス、5位は7位スタートだったダニエル スアレスでした。肉弾戦で弾かれたカイル ラーソンが5位スタートで8位となってしまいLCQに回りました。
ヒートレース3もコーション無しでハムリンが全周リードの勝利。スタート直後は2位のロガーノと3位のウイリアム バイロンがぶつけ合っていましたがそのままの順位で終え、4位にカーソン ホースバー、5位アレックス ボウマンでした。6位スタートのタイ ギブスが順位を上げられず6位のまま終えてLCQへ、ボウマングレイマスター・バート マイヤーズは9位でした。なお、昨年のチャンピオンであるロガーノが本戦出場を決めたので、この段階で昨シーズン総合2位のブレイニーはLCQに出場さえすれば選手権最上位選手枠での本戦進出が確定しました。
そろそろコーションが欲しいなあ、とお客さんが思っているであろうヒートレース4は期待通りに6周目にコーション発生、A.J.アルメンディンガーとコール カスターが絡みました。7周目にもライアン プリースがジョン ハンター ネメチェックを吹っ飛ばしてお客さんの眠気を吹っ飛ばしましたが、レディックは全周リードで優勝しました。クリストファー ベル、プリース、シンドリック、トッド ギリランドのトップ5でした。
ところでレディックの今回のスキーム、お馴染みジョーダン ブランドのはずですがロゴに黒いテープが貼られています。あらら、不祥事ですか?いいえ、違います。1984年に発売が始まったエアー ジョーダンは今年で40周年ということで色々と宣伝活動をしているんですが、マイケル ジョーダンとエアー ジョーダンには『禁じられたシューズ』という伝説があります。
ジョーダンはナイキと破格の契約を結んで独自のシューズを使い始めますが、NBAは規定でシューズ全体の半分以上が白であり、他の選手と統一性のあるものでなければならないと定めていました。白い部分が1/4ほどしかなかったジョーダンのシューズは規則に違反しているとして使用するたびに1試合5000ドルの罰金を課しましたが、ナイキはむしろこれら全ても宣伝と捉えて活用し、彼の活躍も相まってジョーダンブランドの知名度は飛躍的に向上しました。今だと炎上商法とか言われそうですけどw
そうした経緯から40周年に際してこの『禁じられたシューズ』にまつわる広告宣伝を展開しており、黒テープスキームもその一環。ただ、23XI レーシングはNASCARと法廷闘争を行っている最中なので、『禁止する運営と抗う参加者』という構図が似ているためいわば2つの意味を持たせたのではないかと言われています。こういうところがアメリカの企業はすごいですね。
・ラストチャンスクオリファイ
75周のLCQ、当てられたら即座にやり返せ、追突など知るものか、という感じであっちこっちでボコボコの争い、まさにマッドハウス。レースの終盤にはヘイリーとの接触でギブスがスピン。コーション中に早速報復しましたが
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ちゅどーーーん |
当たった角度が悪くてなんと自分が吹っ飛んで宙に浮く珍事。ギブスは最終周にもスピンしてコーションを呼んでしまいました。コーション中の危険な報復行為にはペナルティーが出てもおかしくなかったですが、今回はエキシビションであることと自爆であることも踏まえて聞き取りだけで済んだ模様。ただ、元々プッツン癖のあるギブス君、万が一デイトナでやらかすと大事故に繋がりかねないのでたぶんそこそこ怒られたと思います^^;
結局レースは中団からスタートしたラーソンがさすがに速さを見せて1位、ジョッシュ ベリーが2位となったものの、ラーソンですら多重事故に巻き込まれるなど車はボロボロ、決勝は果たして何回コーションが出るんだろうかと期待よりやや不安すら漂うLCQとなりました。ブレイニーは当日に車両を確認したら冷却系に破損があることが分かったのでチームが部品を交換。LCQは確認走行の場所と割り切ることにし、23周を最後尾で走って撤退、ポイント枠で本戦に進出です。ロガーノがヒートレースで通過を決めていてよかったですね。
なおマイヤーズもカップシリーズの洗礼を受けてしまい、後ろから勢いよく押されて飛ばされ車両が中破、18位となりました。ただ、レース参戦によるスポンサー収入を通じて退役軍人の債務帳消しを目的として掲げているチーム アメリベット、この週末に25万ドルの債務を消すことができたとしています。
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借金の肩代わり・・・ |
・決勝
前半戦
会場内アナウンサーを担当しているのリック アレンやなあ、こんなとこで仕事してはるんかあ、と余計なことが気になった決勝。スタートからまず上位勢は無理な並走を避けたようで早い段階で1列になりチェイスが独走しますが、21周目に最初のコーション。玉突き事故でカイルが回されました、今年もカイルはいきなり不穏な始まりですね。
リスタート後も快走するチェイス、50周を超えると周回遅れが出てきましたが、既にブッシャーとはそれなりの差を築いていたので常に両者の間には周回遅れが挟まっており、ペースはダダ下がりですがすぐに後ろが気になる状況ではありません。ブッシャーの後ろではハムリンがレディックを外から綺麗に抜いて3位浮上。
すると79周目、チェイスの目の前でギリランドとバイロンが絡んでバイロンがスピン。この直前にはチェイスがギリランドを押しのけようと軽く押していたのでちょっとチェイスにも遠因があるんじゃないかとか思ってしまいましたが一旦レースは仕切り直し、100周を終えたらコーションが出るので残り22周の短距離戦です。
・後半戦
建物の裏側がピット、一旦引き上げてタイヤ交換とアジャストで一息つきました。こっち側からの空撮映像だとレース場側の照明が明るいので作業場が完全に陰になっててすんごい暗く見えますが、現場映像だと投光器でちゃんと照らされているのでじゅうぶんすぎるぐらい明るい様子です。ターン3の外から入ってターン4の外から合流する仕様。
作業を終えて101周目から後半戦開始、いきなり2周後にラーソンが接触でスピンしてブリスコーを巻き込みました、19番を見るとまだトゥルーエックスだと思ってしまうので見慣れるまでに時間がかかりそう。
続いて109周目には中団でホースバーがクラッシュしてコーションとなります。この直前、ホースバーは後ろから軽くロガーノに押されたために勢いでベルをちょっと強引に抜いたんですが、今度はロガーノがベルに追突してその勢いでホースバーが吹っ飛ばされました。つまりこの一連の流れ、全部ロガーノが悪いと思うw
116周目は玉突きでラーソンとバイロンがまとめてスピン、121周目はケゼロウスキー、ボウマン、ホースバーが回ってヘンドリックはチェイス以外が一網打尽というような状態です。前で誰かが回って後続がブレーキを踏んでも、5列ぐらい後ろの人は対応しきれずに追突するので結局玉突きでもう1件事故が起きますね。スポッターやクルー チーフも無線で状況を説明はするんですが、本当のところ誰が悪くて自分たちが事故ったのかは正直誰にも分かりませんw
121周目のリスタート、リーダーのハムリンに続いてチェイスは2番手でしたが、あえて1列目の外ではなく2列目の内側を選択。109周目のリスタートでも同じ作戦を使ってレディックに2位を奪い返されていたので上手く行くのか見てるこっちは半信半疑です。案の定今回も3位で落ち着きそうに見えましたが、なんと翌周に千載一遇のチャンス到来!ハムリンがミスって内側ががら空きになり、軽い接触もありつつ5周ほどかけてチェイスがリードを奪い返しました。ハムリンは2位でまだしつこく食い下がっていますが、なんとその背後には最後尾スタートだったブレイニーが来ています、20台抜きですか^^;
リスタート直後の争いでタイヤを使いすぎたのか、ハムリンは徐々に劣勢の雰囲気で148周目にブレイニーにかわされました。これで優勝争いはポールシッターと逆ポールシッターの争いに。残り40周あたりからは周回遅れも出てきてチェイスは前後に神経を使う難しい時間帯となります。
しかし周回遅れの多くがシボレーであったことは微妙に戦局に影響しました。ボロボロのラーソンが少しだけブレイニーの頭を抑えるなど、攻め時であるはずのブレイニーにとってなんとなく居心地の悪い空間となると、おそらく『ちょっとでも変な抑えられ方をしたくない』という心理があったんだと思いますがややブレーキもスロットルも無理のある操作が続き、そして残り10周で完全にラインを外れる致命的ミスをしてしまいました。
これで一気にチェイスとの差が開くと、残る僅かな時間で勝負権のある位置まで戻ることはできませんでした。チェイスがボウマングレイ初のクラッシュを制して幸先の良い2025年となりました。結果的に200周のうち171周をリードする完勝でチェイスにとってはクラッシュ初優勝、父のビル エリオットは1987年に優勝しているのでこれで親子優勝となりました。開催地が複数回変更されている期間ではありますが8年連続でこのイベントは異なる勝者となっています。
チェイスと付近にいる人はコーラでべとべとになりそうですが、2位からブレイニー、ハムリン、ロガーノ、ウォーレスのトップ5。後半の連続リスタートで立て続けに順位を下げてしまったレディックは8位、ギスバーゲンが9位、ラーソン、バイロン、ボウマンが17~19位に固まりました。
LAコロシアムから移転したこのイベント、というかここで開催するための準備期間がLAだったと言っても過言ではないですが、初回は成功だったと評価されているようです。僅か17000人の観客席(地方選手権しか開催しない場所としては異例の多さだが)は熱心なファンで満員となり、接触を伴う激しい争いに加えて意外と100周にはタイヤの管理も重要で、事前に想定していたよりも外側のラインで追い抜きができました。たぶんグッドイヤーが用意した柔らかいタイヤでラバーがそれなりに乗るんでしょうね。
個人的にもやっぱりLAよりも雰囲気の良さという言語化・数値化できない要素の面で良さを感じ、まあ端的に言うと『カッコイイ』という印象でした。鋭角すぎて回った車がすぐ跳ね返ってくるLAよりも、芝生に突っ込んでいく方がレースに再合流しやすいし、やっぱり強引にゴリゴリ行く人がいてマッドハウスらしいレースでした。まあたぶん来年以降も当分はここで開催されるでしょう、初回に優勝したのがチェイスというのも宣伝としてはNASCARも最高だったでしょうw
ただ視聴率自体は2022年・2023年のLAコロシアムを下回ったようで(2024年は悪天候予報で急遽繰り上げ開催されたので参考にならない)、視聴率なんて変動要素が大きいので1回だけでは分かりませんが、多少『オリンピック競技場でレースしている』という物珍しさが普段は見ていない視聴者を呼び込んでいた可能性はありそうです。ここからはNASCAR自身のブランド力と内容の向上で世間に存在を訴えかけて行くことになりますね。
次戦はデイトナ500ですが、クックアウトクラッシュが4日遅れでようやくYouTubeにアップされたので、これは今年の標準的な考え方なのかたまたま遅かったのか非常に気になります。日本時間の金曜日夜アップロードだと土曜日と日曜日を使って見終えた頃にはもう次のレースが始まってしまいますから情報集めにかなり支障が^^;
コメント
LAと違って緩いカーブな分速度も速いし外側ラインも一応使えるしで、退屈しない感じでしたね。同じ週末にやってるモディファイドシリーズも面白かったですし。
話変わってブログ内でも言われてましたけど、ブリスコーの19を筆頭に地味に今年は移籍やら新しいナンバー、新しいチーム名で人事も勢力も色々変わりすぎてて全く覚えられませんww現にこの文章書こうとするまでライリーハーブストがカップに来たこと忘れてたので()
予選から決勝まで一貫して速さがあり、マネージメントもレース運びも自分で思い描いた通りに戦えた上での勝利だということにはエキシビションながら価値があると思いましたね~。
そして私も同じく「えーっと60番って誰だっけ・・・」「JTGじゃなくて新しい名前は・・・」状態ですw
放送席ですら99と88を見間違えてスアレスが絡んだ事故を「SVG」って言ってましたからなかなか慣れるのは大変ですね。51と7が両方ヘイリーに思えて「ヘイリーとヘイリーが絡んでコーション」とか意味不明なこと書かないように気を付けないといけません(笑)
以前からマッドハウスでのNASCARを望んでいた身としては見ていてとても楽しいレースでした。
LCQの接触祭りと本戦のチェイス・ハムリンのクリーンバトルはどちらもNASCARらしさが出てて良かったのではないかと思っています。
狭すぎるが故にラインが制限されやすい状況だとGEN7でもゴツゴツ出来るのが分かった一方、ラインが制限されない状態だと1車身差以上には近づきにくいという特徴もでたレースだったのかなと。どうにかしてもう少し近づいてレースしやすいマシンになってくれればなと思います。
このぐらい低速でもスプリッターをぶつけて曲げたら影響があるという話ですから、乱気流の影響は多少なりとも起こるんでしょうね。こればっかりは絶対的な速度を遅くして空力の依存度を下げないと根本的には解決が難しい課題なので、NASCARはとりあえずタイヤ運用をどんどん変えて行って展開への介入を続けることになりそうですね。
お久しぶりです。
ようやくNASCARの新シーズンも開幕しましたね。
LAコロシアムも華々しいですが、オールスターのノースウィルクスボロといい、たとえエキシビションでも過去のカップ戦開催トラックでレースを行った方が、歴史を感じられて良いですね。
ブレイニーのポイント枠での本戦進出は、2013年のスプリントアンリミテッドで前年のチャンピオンであるケセロウスキーが当時の出場資格であったポールを取っていなかった事で、出場できなかったことを思い出して、なぜ当時そのルールがなかったのかと思ってしまいましたw(同じペンスキーですね)
チェイスはアーンハート親子に次いで二組目の親子優勝になりましたが、昨シーズンは怪我からの復活優勝を飾ったとはいえ1勝だけでは寂しいので、公式戦でもこの調子でまたチャンピオンに返り咲いて人気も実力もNo.1ドライバーになる事を期待しています。
そしてロードコースでも、ギスバーゲンやアルメンディンガーのカップシリーズ昇格で更に勝つのも難しくなるとは思いますが、昨シーズンのロードコース戦ではチェイス以外のHMSのドライバーが全員勝利を挙げているので、どうかその流れに乗ってチェイスも続いてほしいです。
COTAやロードアメリカ、今回のボウマングレイと初物には強いイメージがあるのでメキシコ戦に期待したくなります。
メキシコ戦での期待と言われてはたと思い浮かびましたが、あそこは標高が高くてダウンフォースがスッカスカになりますから、ひょっとしたらコントロールが難しくなってGen6のロードコースで強かったチェイスが相対的に浮上するかもしれませんね。