前回はマザーボード交換を行う前のひたすら考える過程についての話でしたが、今回は実際の作業の話です。前回の最後にも書いた通り、さすがに全く何の下調べも土台も無い状態で作業をするというのはさすがに難しいかと思いますが、個人的な印象としては
ただし、Windows10ユーザーの中には元々Windows7、あるいは8.1からの無償アップグレードで10に移行した方もいらっしゃると思います。当初の告知期限を過ぎても黙認でずっと無償アップグレードできてしまっていたやつです。アップグレードした段階でデジタルライセンスが付与される仕組みでは合ったんですが、この過程で旧来のプロダクトキーをデジタルライセンスに振り替えるような作業が行われていました。旧IDと新IDの紐づけみたいなものですね。
取り外します。
続いてドライブ本体の取り外しです。こいつはネジ4本で止まっていました。左右それぞれ2本ずつなのでこれを外すと、前面方向にスコンと簡単に抜けます。
スポンと抜いてスポンと入れるだけ。
・多少PCのあれこれに関心と知識がある
・ある程度の部品点数の多いプラモデル等を作ったことがある
・慎重に物事を進めることができる
・じゅうぶんなまとまった時間がとれる
・万が一失敗しても後悔しない覚悟がある
このぐらいの条件があれば必ずしもパソコンスペシャリストでは無くてもマザーボード交換はできそうな気がします。今回私も初めての交換作業でしたから立ち位置としては素人に近いので、正確で細かいことはお伝え出来ない反面『ど素人は何を知りたいか』みたいな部分でお伝えできることもあるかと思いますのでよろしければお付き合いください。
・まずはひたすら調べる
マザーボード交換に関する情報は調べたらネット上にたくさんありますので、とりあえず色んな情報を調べまくって知識を蓄えるのがまず大事です。実際に触っていないとイマイチ意味の分からない部分もたくさんありますが、見ておくと実際に作業した際に頭の中でイメージが繋がることもけっこうあります。イメージトレーニングがけっこう大事です。
・Windowsをマイクロソフトアカウントと紐づけよう
大多数の人はお店で完成品のPCを買い、また次もお店で完成品を買って丸ごと入れ替わるので意識することがあまりないですが、そのPCに入っているウインドウズはタダで付いてきているわけではなく、言ってみれば有料のソフトウェアを本体とツッコミの合計金額でお買い上げしている状態です。最初から自作してウインドウズが欲しいなら、別途ウインドウズのソフトウェアを購入してライセンスを入手することになります。有料のソフトウェアですから勝手にコピーして増殖されたら困るので、正規品のライセンスはマイクロソフトによって管理されています。
ライセンスにもWindowsそのものを買うパッケージ版のライセンスと、メーカーや部品屋さんが本体/部品と一緒に紐づけして売っているものとでまた種類が異なるそうで、これがOEM版だDSP版だと色々情報が出てくるものです。HDDをSSDに交換するぐらいだと問題が無いんですが、マザーボード交換はPCを丸ごと新品にするに等しい行為なので『交換すると新品PC扱いでライセンスが通らず新規購入になる』という情報がネット上にけっこうあります。
ですが、Windows10からマイクロソフトは『デジタルライセンス』という認証制度を導入しており、これはそれ以前のライセンスとは仕組みが異なっています。このデジタルライセンス、時期によって解釈を色々と変えているらしいんですが、今現在の公式な発言としては
![]() |
| ※マイクロソフト公式サイトに強調を追加 |
デジタルライセンスというものは確かにそのPC本体(のおそらくマザーボード)と紐づけられるものの、変更しても再認証さえしてもらえれば大丈夫だ≒きちんと手順を踏んで1ライセンス1台の稼働であることさえ認められれば、ライセンスはそのオーナーさんの持ち物だという大雑把な解釈になるかと思います。前提として、ウインドウズのデジタルライセンスをマイクロソフトアカウントと紐づけさせることが必要です。機械の登録情報と個人の登録情報をセットで管理して不正な海賊版を阻む試みですね。
ですので、とにかくWindowsを引き続き使いたいならデジタルライセンスというのを入手する必要があります。そのためには『マイクロソフトアカウント』というのを作り、ログインする必要があります、会員登録みたいなやつですね。逆から言えばそれだけです。とりあえず作業前には予めマイクロソフトアカウントを作成してログインしておき、デジタルライセンス認証を済ませておきましょう。当たり前ですけどパスワード入力なんかが必要なので、忘れないようにメモしましょう。
こうなっていたらOK↓
・元Windows7/8.1の人は要注意!
しかし7/8.1→10への無償アップグレードは2023年9月に本当に終了しました。アップグレードツールを持っていれば更新自体はできるんですが、ライセンス移行に対してマイクロソフトが対応しなくなったので『Windows10の使用権は持っていない』と判定されて海賊版扱いになります。当初の無償アップグレード期間は
『(旧制度)プロダクトキー←→(新制度)デジタルライセンス』
の構図だったのでプロダクトキー入力でも正規品の証拠として提示できたんですが、上記の終了のお知らせに伴って完全にこの関係は断絶されました。で、デジタルライセンスへの移行作業が既に済んでアカウント連携もできているのであれば上記の通り電子的に再認証が通るはずなんですが、どうやらこの『無償でWindows10へアップグレードした組』のデジタルライセンスは『継続使用』はできても『再認証』できない可能性があるようです。
自作に手慣れていてWindows7から無償アップグレードと部品交換で通してWin10へ到達し、さらに部品交換で動作条件を満たしてWin11も引き続き、とやろうとしたら認証が通らない可能性があることは念頭に置いた方がよさそうです。実験体になってしまった方の絶対数が少ないと思うので正確な話ではないですが、世の中そこまでオイシイ話は無い、と言われたらそらそうやなあとは思いますね^^;
また、Windows10 Proの機能ですがBitLockerというOSを暗号化して安全性を強化するものを利用している場合、マザーボードを交換したらそちらのパスワード入力も求められるそうなので忘れないようにしましょう。これは使って無いのでよくわかりませんけどあっちこっちで注意書きとして説明されていました。
・先に光学ドライブだけ交換した
マザーボード交換は仕事納めの後にやるつもりでしたが、光学ドライブの交換は簡単だと思うので先行してサクッとやりました。一旦ケースの蓋を開けるのでついでに中の様子を下見しておくという意味もありましたね。作業をする際はPCを完全シャットダウンし、主電源を切って念のため数分待って放電します。
そして最大の注意点ですが、電子部品は静電気による瞬間的な大電力で一瞬で壊れることがあります。実際、職場などでも冬場に日常使用していて静電気で破壊してしまうケースというのはあるそうです。ましてやPCの内部に手を付けますので、必ず作業前には窓のサッシ、水道の蛇口などに触れて自身を放電しておきましょう。静電気を帯びやすい服装だと作業中にまた帯電して危険なので、絶対にそうならない服装にしてください。では始めましょう。
ケースによって異なるでしょうが、こいつは左右のパネルそれぞれが背後の2本のネジで固定されています。両方外さないと作業ができないのでそれぞれパネルを取り外します。PCケースには光学ドライブなどを取り付ける5インチベイと、HDDなどを取り付ける3.5インチベイが設けられていることが多いです。もっとも光学ドライブは近年外付けでじゅうぶんという流れになって、5インチベイが無いケースも多いそうですね。私はファミコン世代なので(ry
このケースは上段に3つも5インチベイがあり光学ドライブは最上段に設置されています。とりあえず配線を外さないといけません、信号を送受信するSATAケーブルと、電力を供給するSATA電源ケーブルがあります。ややこしいので前者も『SATA通信ケーブル』と呼ぶことにします。奥に見えるカラフルなケーブルがSATA電源、手前のやつがSATA通信のケーブルです。
取り外します。
今回購入したのはこちら、HLDS BH14NS58。この商品はバルク品というやつで箱すらない部品だけのもの、取り付けネジすら無いので新たに自作や取り付けを行う場合は別途ネジも必要になります。今回は交換なので同じネジで対応可能です。バルクなんですけどサイバーリンク社のソフトウェアがセットになっていて、特に不要かと思いきやブルーレイドライブで映像を再生しようと思うとここに入ってるソフトウェアが必要らしいので無視したり捨てたりしないよう気を付けましょう。
抜いたドライブの見た目がそっくりだなあと思ったら同じHLDS製。同じだから似てるのか、どこもメーカーも見た目なんて同じなのかは分かりません。この後さっき抜いたケーブルを取り付けてPCを起動したら、自動的にドライバーがインストールされて動きました。よっぽど古いPCで無ければドライバーは勝手にどうにかなるでしょうし、自作は怖いけどCDドライブをブルーレイにぐらいしたいなあ、と思ったら一度調べて試してみてもよろしいかと思います。
・マザーボードと電源を取り外そう
肩慣らしはここまでにして本番です、まずはこのごちゃっとしたものを片っ端から取り外して電源とマザーボードを取り出さないといけません。ケーブル類はそんなに無理しなくても真上にスンっと抜けますし、まあ万一コネクターのピンが折れてももう使う気が無いマザボなのでとりあえず怖がらずに行きましょう。正直hpのノートPCをバラす時の方が結構力を入れて「これ壊れんじゃねえの?」と思うようなやつが多くて怖かったですね。ちなみにメールで相棒に『今からこれを分解する』と送ったら『爆弾処理みたい』と返事が返って来て笑いました、なかなか良いセンスw
このPCケースには前後に2つのケースファンが付いています。作業上はコネクターさえ抜けば外す必要は無いですが、せっかくなら外して綺麗に埃を取り除いておきたいのでついでに分解。単純に4本のネジで止めてあるだけで、別に取り付ける向きも表裏さえ間違えなければ自由なので交換後のマザボのコネクター取り付け位置に合わせれば良さそうです。
| 意味があるか分からんけどバーコード部分は加工しました |
素人なのでケーブルを外すたびに、それがマザボの何と言う名前の取り付け位置に入っていたものなのかメモして貼って行きました。マザーボード側に細々と色々名前が書いてあるので落ち着いて考えれば分かるものが多いですが、製品によって名前の書き方が違ったりすると分からなくなるので、ある程度意味も理解しながら、とにかく慌てず丁寧に行きます。なお鉛筆で書いたので字が薄い模様w
ケーブル類を全部抜いたら電源も取り外します。調べている中で見た話では近年は電源がケース下段にあることが増えているそうですが、こいつは上部に付いています。上の写真で言うと画面左上のやつです。ケース後方のネジ4本で止めてあるだけなので、取り外してケースの内側方向にスライドさせ取り外します。けっこう重いので気を付けましょう。なお、電源ケーブルは流用厳禁。規格化されていないので絶対にどれにでも合致するとは保証できず、劣化していると破損や最悪出火等の原因になりますし、そもそも購入したものに必要な数が入っているので、外した電源と一緒に横へ避けておきましょう。雑において新しい電源に取り付けると大変です。
改めて見ると、下方取り付けを意識してる設計なのか上方取り付けだとなんか逆さまに見えますね。大した周辺機器が付いていないので取り外し作業は滞りなく進みました。マザーボード本体はケースにねじ止めされているだけ、大きめのネジなので家庭にある普通のプラスドライバーでサクサク作業は進むでしょう。やがてすっからかんになります。
ドスパラPC同梱の説明書にはケース前面パネルの外し方は書いて なかったんですが、 見たらネジ止めですらなく単に4箇所の爪で引っ掛けてあるだけだ と分かったのでこれも取り外してファンと網を掃除しました。 穴に結構ホコリが詰まってたのでこれは効果あるでしょう。ちなみに電源ボタンなどは当然ながらケース側の部品なので交換しないですが、万一劣化したらどうするのかと思ったらこれはこれで交換できる汎用部品的なものがあるみたいですね。
最後に、ケース後部にある銀色の板・I/Oパネルを取り外したら取り外し作業は終了。こいつはケースにはめ込んであるだけなのでグッっとやったら外れます。
思ったより写真を注ぎ込んだので組み立ては別ページにします^^;
・オマケ 外した部品はどうする?
取り外した部品は万が一の際に元の構成にできるよう少しの間置いておき、組み立てて安定稼働がある程度確認できたら不要。調べるとマザーボードなんかは8年落ちのH170 PROでも買取価格1000円とか1500円とかいう数字が出ては来るんですが、実際に聞いてみたらあくまで外箱まで揃った良品での買取価格。何万円もする新しいものなら箱が無くても値段が付きますが、査定制度的に1000円や100円のものに箱が無いとマイナスになってしまうので買取不能でした。箱はそもそもBTOパソコンですから持ってすらいないわけで、PCパーツ店への持ち込みは厳しそう。
でもゴミとして捨てるのは勿体ないので、自転車をかっ飛ばしてハードオフへ行ってみました。ハードオフはPC部品を袋に入れてジャンク品的に販売していたりするので箱が無くても最低限引き取ってもらえることが多いようで、CPU・CPUクーラー・電源・マザーボード・光学ドライブで合計530円になりました。PC専門店だと電源なんて新しくても中古は買取対象外というお店が普通っぽいので、あのクソ重たい部材をまとめて引き受けてもらえるだけでじゅうぶんありがたいです。
案外こういう人が持ち込んだものがあるかもしれないので、自作PCの勉強にジャンクで一式揃えて安値で一回組み立ててみるというのも1つの案かもしれませんね。逆から言えば、ハードオフでジャンクのメモリ・ケース等を買って取り外した部品と組み合わせれば、あとはOSさえ手に入ったらもう1台PCを組むことも理論上は可能ですね。私はそんな置き場所ないのでやりませんけど。





コメント