埼玉旅行の話~その5 鉄道博物館編~

 前回の続きです。無事に四季島を撮影した私はすぐに高崎線に乗って大宮へと戻り、ここからニューシャトルの愛称で呼ばれる埼玉新都市交通 伊奈線に乗って1駅隣りの鉄道博物館(大成)駅へ移動します。鉄道博物館に行ったことが無いけど行ってみたい、という方のためによそ者の私から軽くご紹介しますと、ニューシャトルの大宮駅は位置関係で言うと駅の北西側にあるので、JRからの乗り換えだと混雑状況も見越して少なくとも5分は見積もった方が良いと思います。初見で迷うリスクを考えると8分以上が無難ですね。
 ニューシャトルは1983年開業、ちょうど私が行った頃は開業40周年という時期なのでけっこうな歴史があり、なんと新幹線の高架に並走して施設されています。とりわけ南側の終点である大宮駅は特徴的で、折り返すのではなく軌道が周回軌道で設置されています。反対側の終点である内宿駅は普通の折り返し構造なので、1往復すると列車の進行方向が逆転しています。新幹線ホームの端から見ますと、北からやってきたニューシャトルが新幹線の高架下に潜り込む様子が見えます。

 ニューシャトルのホームで見ると、お店ののれんをくぐるかのように頭を低くして高架下に潜ってきます。

大将、空いとる~?

へいらっしゃい!

 大宮から鉄道博物館まで2kmほどの距離なので徒歩だと30分ぐらいとやや遠い印象、自分が地元民ならほぼ確実に歩きますけど、旅行者だしニューシャトルも乗りたいので徒歩は考えませんでした。運が良ければ新幹線を真横で眺められますが残念ながら何も来ず。

 到着時は気がせいていて完全に無視してたので帰りに撮りましたが、博物館の前にはこういうものが置いてあります。


 博物館から駅の方を見るとこんな感じ。SLのカットモデルがあったりするので一目でどこへ行けば良いか分かります。博物館の出入口ベースでホームまで3分もかからない印象ですね。

 入り口正面で出迎えてくれるのはEF58形電気機関車の61号機。EF58の中でも60号機と61号機は天皇陛下をはじめとした皇室の方が鉄道を利用する際に特別に運転されるお召列車を牽引するために製造されたもので、予備の役割を担っていた60号機は出番が少なくて先に廃車になった一方、61号機は90回以上お召列車を牽引し2022年10月から常設展示されています。
 鉄道博物館は南北に長い敷地で大きく分けて3つの建物に分かれており、中央にある本館が最も主要な車両展示の場所、南館は列車の安全運行に関わる仕事、設備の紹介やシミュレーターが置いてある仕事パート、北館は主に子供が遊びながら鉄道の仕組み等を学べる場所になっています。とりあえず車両を見ようとしたら、ちょうど幼稚園の遠足っぽい団体がいたのでそれを避けるようにバラバラの順番で眺めましたw


 ムーミンの愛称を持つEF55形電気機関車。1936年製造なのでそのあだ名が付いたのは完全に後の時代の話ですが、当時流行っていた流線形を取り入れた意欲作。と言っても速度域が低いとこの形状で空気抵抗値に与える影響は小さくどちらかと言えば見た目重視、しかも流線形は片側だけなのでいちいち方向転換しないと使えず蒸気機関車と同様の運用方法しかできません。技術としてはできるだけ滑らかな表面にするためにリベットを極力使用せずに溶接するなど技術者としての挑戦でもあったと思います。


 反対側はいたって普通の顔です。整備性も悪くて3両を製造しただけになり順次引退。2号機と3号機は解体処分となりますが、この特徴的な外観が好評を博して後に1号機の復活運転へと繋がり、そして鉄道博物館での保存へ繋がりました。流線形があまりに下手で不細工だったら復活することも無く全て鉄くずになっていたと思います。
 

 文字通り北海道開拓時代の客車。一周回ってカッコイイかも


 ハニフ1型客車。元々は現在の中央本線の前身となる甲武鉄道で1904年に誕生したデ963形という電車でしたが、その後に信濃鉄道→松本電気鉄道と転属していき、その間に改造を受けて荷物室を持つ客車へと改造。多くが廃車となっている中でこの車両は松本電鉄で大事に保管されていたため鉄道博物館へたどり着くことができました。
 ただ、最初期だった甲武鉄道デ963形時代への外観の復元は改造範囲が大きい上に資料も少ないために断念されたそうで、代わりにプロジェクションマッピングを使って当時の姿を表現する映像演出が行われています。これがけっこうよく出来てて映像が終わって今の姿に戻った時と映像がある時でやっぱりけっこう印象変わって面白かったです。でも何せ地味なのであんまり興味のある人はいなさそうでしたねw


 EF58はもう1両展示されています。

 こちら月の石、ではなく2019年に高輪ゲートウェイ駅開業に向けた様々な工事を行っていた最中に発見された高輪築堤の石。1872年に日本初の鉄道が開業した際、用地確保ができかった一部区間で海上に石を積んでその上に線路を通していました。後に線路の移設と埋め立てによって存在が幻と化していたものが、約150年経って鉄道の大規模工事をきっかけに発見されました。現代なら築堤の上を走る列車は撮り鉄スポットになってるでしょうなw


 各館の間は建物の2階では連絡通路で繋がっていますが、本館と南館の間は1階部分に車両が置いてあります。屋外は傷みやすいのでお手入れがより重要でしょうね。こちら全車両2階建てでとにかく多くの人を運ぶことを重要視したE1系。新幹線で形式にEが付与された初の形式でもありますね。元々は従来の付番法則通り600系を予定していたものが、このままだと明らかに数字が足りなくなるので新法則を生み出しました。
 実際の各車両に割り当てられた形式は『E153形』など3桁の数字なので『E100系』という見方もできるんですが、3桁で呼んでしまうといずれまた現存車両と重複するので1桁呼びを選択したと思われます。実際、E7系をもしE700系と呼んだらN700系と区別が付きにくいですしね。
 その700系列も700系、N700系、N700S系、と同じ数字の中でやり繰りし、従来と付番の法則を細かく変更して使っていない数字を使うことでなんとか車両番号の重複を避けてきていますが、もうさすがに次は無いぐらいの状態になっています。これら3形式は実際の個別の車両形式番号にはNとかSとかは付いていなくて、本当に7〇〇という7で始まる3桁の数字だけで成立してるんですよね^^;


 休憩場所としても利用されている183系。


 こちらが南館。左が初の新幹線/在来線直通列車・いわゆるミニ新幹線として開発され山形新幹線で活躍した400系、真ん中がE5系の実物大模型、右奥は209系の形をした車掌シミュレーターです。右上、2階部分で人が並んでますがここが運転シミュレート系を置いている場所で、私も後にここへ行きました。4階まで行くとビューレストランという食堂があり、またこの時は3階だったかニューシャトル40周年記念のパネル展みたいなのもやってました。


 こちらは北館の脇に置いてあるキハ11形。戦後の非電化区間での輸送需要を補うべく車両群として全体で700両以上が生産されました。時間帯の問題でひさしの陰が^^;


 とても良い天気です。昼食は本館2階にある『トレインレストラン日本食堂』という、たぶん館内ではいちばんお高いであろうお店で『ハンバーグステーキ 特製デミグラスソース』を食べました。日本食堂は元々日本国有鉄道(国鉄)が食堂車や車内販売等を行うために所有していた会社・ブランドで、国鉄民営化後はJR各社の関係企業に収まって吸収されていきました。このレストランもJR東日本クロスステーションが運営しており、同社は遡ると日本食堂を吸収した会社となります。一応『ホンモノ』ってことですね。
 ハンバーグはコーヒーを付けたら2000円を超え、南館にあるビューレストランよりは明確に格上として設定されたフルサービス型のレストラン、最高額メニューとして『国産サーロインステーキ 250g』というのが5800円で載っていました。さすがにこれを注文する人ってどのぐらいいるんだろうか、と思いましたが、そういう料理が載っていること自体が『食堂車が特別な空間である』という雰囲気づくりに貢献しているかもしれません。ハンバーグ、おいしくいただきました。


 今回の特別展でした。残念な鉄道車両たちで多少の予備知識があったことでより楽しめたかなと思います。内部は撮影全面禁止のため私が中に入った証拠は何ひとつ残っていませんw

 で、せっかく来たからには1つぐらいシミュレーターもやりたい、と思っていました。ここで鉄道博物館でのシミュレーターをどうすれば体験できるのかザックリご紹介します。

・予約・抽選不要で無料なもの

 まず、予約不要で並んだら自由に遊べるものとして205系、211系、E233系の3つが用意されています。これらは1回あたり5分前後の体験。205系のやつは前身となる交通博物館から持ってきたものらしく、映像も仕様もそれなりに年代ものですが逆から言えば今はお目にかかれない懐かしい列車とすれ違ったりできるみたいです。

・抽選+有料だけど上手く行けば予約もできるもの

 気合の入った運転シミュレーターとして蒸気機関車のD51、新幹線のE5の2種類があり、先ほども書いた209系の車掌シミュレーターも1台あります。これら3台は体験時間も公式サイトの案内では20分ほどと長く、係の人に教えてもらいながらの本格的なものになっています。
 基本的には抽選で当たらないと体験することができませんが、セブンイレブン限定で体験を予め予約できる入場券も販売されています。といってももちろん枠が決まっているので先着順、発売は7日前の午前10時からとなっており、私は仕事終わりに買いに行ったらもう根こそぎありませんでしたw
 抽選に当たった場合の体験料金は510円、セブンイレブンの体験予約付きは入場料金+1000円ということで割高になりますが、外れてしまうことを思えば安いものです。ただ上記のように平日ですらすぐ売り切れる上に7日前の発売でギリギリまで買えるかどうか分からないので、あまりアテにはせず『買えたらラッキー』ぐらいで計画するのが良いと思います。

・抽選+有料のみ

 そしてもう1つ、運転士体験教室というのもあります。これは教室のような場所に複数人でまとめて入り、ディスプレイ付きの簡易運転台を用いて、実際の鉄道の運転に必要な知識を司会の方から教わりながら数区間を走るもの。グランツーリスモで言えばハンコンを設置したようなことですね。定員は30人ぐらいやったかなあ、ちゃんと覚えてないです^^;

初級 :基本走行(発車・停止)体験
中級 :信号と速度制限体験
上級 :定時運転体験

 の3種類があり、初級は1日3回(休日のみ4回)、中級と上級はそれぞれ2回開催されます。結論から言うと、私は車掌シミュレーターの抽選に応募して外れ、その後こちらの中級に応募して当選し15時10分の回に参加できました。

・抽選方法

 シミュレーター以外にも、子供には楽しいミニ列車運転やみどりの窓口体験などが抽選制になっています。抽選に参加するには必ず『てっぱく抽選アプリ』というものを端末にインストールしないといけません。こいつはマジで抽選のためのアプリで、他所から使えたら困るので位置情報で敷地内にいることが確認できないと使えません、そのため位置情報の有効化も必須です。携帯端末の無い方は参加できないですね。
 抽選の仕組みはちょっと複雑で、開館時点で全ての体験項目・全時間帯の抽選が解禁されて応募が可能になります。希望の項目と時間帯を選択してボタンを押せば抽選に参加となります。ただし、参加できるのは各体験項目ごとに1端末1回が原則。場合によっては再チャレンジが可能になる場合もりますが、絶対ではありません。また、当選後に辞退した場合は再チャレンジの権利もありません。

 抽選というと『締め切りまで募った上で決まった人数を当選させる』と想像しますが、このアプリの抽選方法はボタンを押した瞬間即座に当落が決まる、言うなればガラガラ抽選方式。ということは、予めある程度の競争倍率を想定して当選確率を決めるなり、乱数設定を行うなりして当落をさばいていると考えられます。
 そのため、希望者が少ない時間帯があると締め切り時間になっても当選者枠を全て埋め切れていない可能性があります。こういった余りが出た場合に再チャレンジ制度が発動し、落選した人が再度抽選に参加できるようになるみたいです。当選した場合は指定時間に指定場所へ行き、そこで体験料金を支払うことで中に入れてもらえます。

・運転士体験教室 中級

 そんなわけで体験教室。なぜ中級を選んだかというと、鉄オタとして最低限の動かし方ぐらいなら知っているけど、説明書きでは一応『初球を体験してからをお勧めします』的なことが書いてあるので、いきなり初見で上級に行くのもなあとちょっとビビったからですw
 全員に運転士用の白い手袋(体験後はそのままお持ち帰り)が用意されており、簡易運転台とはいえしっかりしたものなので一気に脳の運転士スイッチが入りました。子供が楽しそうにしているのに急に緊張して真剣になる私でした。
 内容としては、おそらく音楽館が制作している『Train Simulator』を土台にしているんだと思いますが、まずはとりあえず簡単な説明を聞いて走り、また新しい知識を聞いて走り、を3回繰り返したと思います。途中、ちゃんと話を聞いていたか試すためにクイズも出題されて画面で回答します。1回目と最後は同じ区間で、初見だった時と比べて話を聞いた後に速度制限や信号をきちんと守ることができていたか、が評価されます。
 私は1回目に走った際、上尾駅で『第1場内 減速(75km/h制限)』からの『第2場内 警戒(25km/h制限)』に「え!減速の先に警戒とかあんの!?」と、てっきり注意現示(50km/h制限)だと思っていたために速度違反してしまいましたが、もちろん自分でやったミスは覚えてましたので2回目は守りました。が、さっきはやや遅れていたので今度は定時運転に意識を向けようと欲が出て、ブレーキを詰めたらちょっと行きすぎました^^;
 初見の際に25km/h制限を完全に超えていたのにATS-Pが反応しなかったのが不思議だったんですが、自由にやらせるためにあえて保安装置を起動させていない状態だったと後から振り返れば分かります。

 なかなか楽しかったですが、これなら上級でも行けたかなというのが本音。『高崎線では速度制限標識に緑色の四角い標識が追加されていると本則+5km/hで走れる』というのだけは初めて知った内容でした。今回の内容を書くにあたって一応内容確認のために検索をかけていたところ、とあるブログ主さんの記事にたどり着いたのですが
・緑色の標識があると本則+5km/hだというのがこの講座で唯一役に立った知識
・1回目の運転では1か所速度制限を超過したが、まさか第2場内が警戒だとは思わず違反したため
と私と全く同じでしたw

 もし今後参加される方がいらっしゃれば、初級は本当に全然知らない方が、中級は最低限マスコンの使い方ぐらいは知ってるけどそれ以上の知識は無い方が、上級はBVE TrainsimやTrain Simulatorなどをある程度遊んでいる、ないしはそれに相当するぐらい先頭でかじりついていて、速度制限標識や信号、ATSの仕組みを全部知っている人が参加すると良いかなと思います。こう考えると中級に該当する人って初級を受けた人ぐらいかもしれん^^;

 なお、鉄道博物館では2024年4月より一般の入場料金を値上げし、現在の当日1330円を1600円に引き上げることが決まっています。シミュレーター体験料も600円に値上げする一方で、子供料金や障がい者向け割引は引き下げられます。そして新たにE235系シミュレーターをどうにかして場所を確保し追加するそうなので、ここに書いてある情報も時間とともに現実と離れていくと思われます。
 抽選のやり方なんかも需給バランスで変わることがわりとありますので、必ず公式サイト等で確認してください。さっき書いたブログ主さんが運転士体験教室を受講した際は、まだ新たに導入されたばかりだったので単純に早い者勝ちだったそうですw


 さて、ここから残った時間は再度特別展をできるだけ見て、閉館まで40分ほどになったところでグッズ店に駆け込んで図録などいくつか購入。鉄道博物館のキーホルダーを、以前手にした京都鉄道博物館のキーホルダーとともに財布に付けて『東西交流』と喜んでいたところ、数日後に京都のやつが知らない間に脱落して紛失して大宮だけになってしまったのはちょっとした悲しいアクシデントでした(T T)
 最後は閉館間際で人も少ないのでこれを利用して車両の写真を撮影し、閉館の3分ぐらい前に鉄道博物館を後にしました。特別展に時間を割いたので模型のジオラマは見れませんでした^^;





 さすがに閉館間際は人が減るので、最後まで居るつもりの方は無理に人が多い時に写真を撮らず、減ってきた隙に一気に撮りに行くのもありかもしれません。ニューシャトルのホームに戻ると、17時の閉館時間に汽車の汽笛の音が聞こえました。ああ、もう旅行も終わっちゃうのね。

 ここからは来た道を戻って東京へたどり着き、幸い遅延も全然無かったので余裕時間としてとった40分ほどが丸々余ったので、百貨店でお土産用に銀座ウエストのリーフパイを買って帰宅の途につきました。シンプルな素材でおいしいリーフパイ、東京へ行ったら買いたくなる一品です。
さようなら東京

 この日の翌日、10月31日で東海道新幹線の車内販売は終了するということで、できれば車内販売でコーヒーを買いたかったんですが、みんな考えることは同じなようで残念ながら2時間半待っても一度もワゴンはこちらにたどり着きませんでした。行きは通ったんですけど隣のお兄さんが寝てたので、起こしたら悪いと思って買わなかったんですよねえ、失敗した。ちなみに有名な固いアイスを私は食べたことがありません。
 無事に新大阪へとたどり着き、事故もなく家に帰ることができました。仕事を1日休んだ影響も特にありませんでしたが、別件で数日後から信じられない勢いで仕事が積み上がり、12月には12連勤を経験するに至って、休暇取得できる月曜日なんてここ以外にはあり得なかったと痛感することになったのでした。10月29日を開催日にしてくれてありがとう、ゲームセンターCX関係者のみなさん。

 鉄道博物館の感想ですが、既にだいぶ前にリニア・鉄道館も行き、京都鉄道博物館も何度か行っている上で記憶を重ね合わせますと、単に車両を見る楽しみと見やすさなら京都がいちばん見やすいし種類も多くて、なおかつ動態保存されている蒸気機関車も見れるという唯一無二の利点があるのでワンランク上に思えます。南北に長い大宮はどうしても壁沿いに車両があったり、南北にうろうろして、かつ上下にも1階から3~4階までの移動があって動線がやや複雑です。
 ただ、大宮は旧交通博物館から続く古参として持ち合わせている資料がありますし、今回の特別展がたまたまそうだったのかもしれませんが、展示内容の充実度には唸らされるものがありました。しいていてば、気動車の変速機としてよく耳にする『液体式変速機』について、言葉では知っていてもそれがどういうものなのか、何が技術的に難しかったのか、という点は知ってるものとして流されている感があったので、せっかく展示するなら簡単な模式図や解説があるとよかったかなと思います。
 大宮は老舗ゆえにやや展示車両が地味目で古い(といっても今の子供からすれば京都の車両も古いのだが)印象で、そういう意味ではより『博物館』という重たい言葉の響きに近いのかなと思いました。子供連れでミニ列車運転に当たったらはしゃぐとは思いますけどね。年代の古いものほど、見ただけではなぜそれに価値があるのかすぐには分からないところがあるので、興味が出たら自分でさらに少し調べて掘り下げることで後からまた価値が分かる、そんな印象も今回自分で記事を書いていて思いました。

 リニア鉄道館はJR東海の高速鉄道を重視した施設なので他施設と比べると『鉄道150年の歴史』みたいな重たい感じよりは現代、というかリニアモーターカーの架空乗車体験ができるような未来すら向いている施設で、2023年にはなんとN700系の量産先行試作車が既に展示物の仲間入りをしています。車内に入れる展示車両が比較的多いというのは他施設と比べた時の特徴で、新幹線がたくさんあるので子供がパッと見てテンション上がるのはここかもしれません、あとジオラマはすごく良かった記憶があります。
 展示車両数、ボリューム面で他の2施設より少し規模が小さいこともあってか、入館料単体で見ると1000円で他の2施設よりも安く設定されています。JR系3大鉄道博物館と言われたりはしますが、リニア鉄道館は完全に横に並べて考える施設とは少し違うかもしれないですね。ここだけは『博物館』と名乗っていないですし。

 念願の大宮を鑑賞でき、全部は完全に見れなかったですけど、ある意味「京都は全然大宮に負けていない、いやむしろこっちが日本一だと誇ってもいいんだぞ、何でも首都圏にあるやつが一番で他所はそれの劣化版じゃないんだ」とも思えましたので、また今回大宮で得た知識も頭に入れながら京都に再訪してみたいと思います。京都のシミュレーター、一度も抽選に当たったことがなくて未だに未経験なんですけど調べたら今は仕組みが変わってるっぽいですね。

 というわけでぎゅうぎゅうに詰め込んだ埼玉旅行の話を5回に分けてお送りしました、ご清聴ありがとうございました、明日からまた完全人手不足で詰んでいる仕事に戻ります
(。∀゜)

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