9月10日 撮り鉄日記(2)

 前回の続きです。島本を後にした私は奈良線へ向かいました。奈良線ってなかなか利用機会が無いのでこういう時に行ってみよう、という感じです。奈良線は京都と奈良を南北に結ぶ路線で、2大古都を結んでいますから名前だけ聞いたらすごそうですが、実態はガッツリ地方路線です。京都~奈良は近畿日本鉄道の方が質・量ともに圧倒しており、JRは単線区間も多くてあまり人気がありません。そもそも、正式な路線は京都から木津まで、木津は京都府だから奈良線なのに奈良県内は一切走っていませんから~、残念!



 それでもJRは近年になって複線化を進めて利便性の向上を図っており、ちょうど2023年3月に京都から城陽まで完全複線化されました。距離としては半分以上複線になり、城陽から先は急に山の中に入ったようになって単線、時々複線、みたいな状態になります。

 15分遅れの列車で京都にたどり着いた私、奈良線のホームに行くと1分後に発車する普通と、お隣に8分後に出るラッピングされたみやこ路快速の姿!最初の撮影予定地は1つ隣の東福寺と決めており、とりあえず普通に飛び乗ってすぐに次の列車が予想外の目玉という状況に。結果

 まあまあうまくやれたと思います、ビビッてシャッター速度を上げたのでLED表示が少し千切れてしまいましたけど。このラッピング、京都のお茶をイメージした『お茶の京都トレイン』という名称でこの1編成しかありません。しかも、京都というわりに特に運用を限定せず普通に221系のうちの1つでしかないため、場合によっては全然違う大阪府内のおおさか東線で運用されてたりします。

右が通常の221系

205系1000番台

 ここだけ見たらどんな田舎だよと思いそうになる光景ですが、東福寺は京都から南東に1.5kmほど行っただけ、徒歩でも行けるような距離です。たまたま鉄橋とカーブと草の関係でこうなっています。お隣は京阪の東福寺で、私が立っているのは乗り換え専用改札口のすぐ近く。左側の壁の前あたりに立ってます。

 ここから先は細すぎて誰も列車を待たないし(というか列車がここに停止しない)、改札の出入りとも重ならないので黄色い線の内側でカメラを構えて安全にじゅうぶん気を付ければ少なくともこの時間帯は特に邪魔にも危険にもならない感じでした。


 奈良線は現在全ての列車が221系か205系で運用されています。首都圏では山手線の全車両が一時205系になるなど当時利用されていた方には馴染みがあると思いますが、JR西日本では東海道本線向けに投入された0番台は4編成28両だけでした。これに加えて、阪和線の増備用としてJR西日本オリジナルである1000番台が5編成20両だけ製造され、西日本の205系はこれが全てです。どちらも出会うとレア感ありました、特に阪和線は他に103系ばっかりだったので、ピカピカの205系は子供のころテンション上がりましたよw
 いずれも主力にはならずに後継の別の車両群に置き換えられていくんですが、阪和線用の1000番台は奈良線へ。一方東海道本線の0番台は一旦6両に組み替えて阪和線へ行ったのに、ラッシュ時専用の車両として再度東海道本線へ7両に組み戻して復帰。これも短命でまた阪和線に6両で戻され、これが最後は4両になって今1000番台と一緒に奈良線を走っています。柔軟なのか無計画なのか謎ですが、消えたはずの東海道本線に帰ってきた時は私も驚いて写真撮りましたね。ちなみにここで撮ったのは全部1000番台でした、というかこの日0番おったかなあ。

 普通の色の221系も同じ角度で撮ったら移動しました。外国人観光客の方々が新幹線から乗り換えて伏見稲荷へ向かうためか、私の想像より遥かに京都から稲荷までは車内が混雑していて驚きました。ここでまたウンチク、ブラタモリの京都・山科をご覧になった方はご存知かもしれませんが、開業当初の東海道本線は山をぶち抜くトンネルを作る技術が無かったので、山の勾配を避けるために現在よりも南側の経路を通っていました。
 その南側の経路の一部は現在の奈良線の京都~稲荷の区間そのもので、現在のローカル線(鋭意努力中!)はかつては日本の大動脈を担う存在だったと言えます。誰も見てないと思いますが駅のすぐ近くには当時のレンガ造りの『ランプ小屋』という小さな建物と案内板もあります。関西の鉄道って歴史を調べると色々見つかって面白いんですよね。

google ストリートビューより

 次はJR小倉へ、『こくら』ではなく『おぐら』と読みます。宇治の1駅隣り、響け!ユーフォニアムの聖地巡礼をしたついでに立ち寄りやすい場所です(?)
 ちょうど今年の8月ごろ、JR九州が『小倉駅で発売される初乗り運賃・170円の乗車券の大半が不正利用されている』というニュースがありましたが、媒体によっては北九州モノレールの小倉駅との混同を避けるためか『JR小倉駅』と表記されていました。しかしこの駅の正式名は『小倉』であり、頭にJRを付けて『JR小倉』とすると『じぇいあーるおぐら』を指すので、鉄道ファンは「何で九州の話なのに奈良!?」とネタにされたり本気で混乱したりしていました。オタクって面倒でしょ、ハハッ。
 JR小倉は登りS字区間の途中みたいな場所にあり、京都方面ホーム京都方からは坂を上ってくる列車を撮影でき、後ろの山も使うとなんかいい感じの写真が撮れそうです。ホーム自体も曲がってるので入線車両を撮ってもなんかいい感じに見えます。お客さんはほぼ誰もいませんでしたw
柱をうまく避けて撮る

 

 と言いつつ、最初は降車直後に対抗列車が来たので奈良方面ホームの奈良方という真逆の場所で1枚、なんかヘッドマークついてたから急いで撮った^^;


 ところで、近年撮り鉄が原因の問題が多いため、撮影者がいそうな駅には注意書きが設置されていることがよくあります。以前私も西中島南方で撮影しようとしたら、1枚撮った後に『この場所では撮らないで』と書かれた注意書きを見つけて心の中で土下座したことがあるので、できるだけ探して先に読むようにしており、読んでたら列車が来てこうなったんですが、この地域の駅のやつはちょっと面白かったです。

 黄色い線から出るな、三脚禁止、他人を撮るな、といった内容はだいたい共通なんですが、『是非納得のいく写真を撮ってください。』の一文がすごく良いですね。決して撮ること自体を否定しているわけではなく、決まり事を守ってゆっくり楽しんでいってね、ということがこの一文で伝わります。守りたくなる言い方だと思いました。なお、赤い文字は長期間屋外に置くと薄れるので時々交換しないと強調したいものほど真っ先に消えます^^;





縦もなんか出来そう?

 途中トイレ休憩を挟みつつ、だんだん曇って来たので雨も気になりましたがそろそろお茶が戻ってくる時間(←一切調べず勘で行動している)。ただこの位置だと後追いは正面すぎて上手く行かないので奈良方へ移動しました。東福寺と似た感じやなあ、とか思ったら自動放送が流れ

 目標が突如登場(。∀゜)幸い東福寺と似てたので一発勝負でそこそこ綺麗に撮れて満足しました。この段階でレーダーでは奈良県東部あたりで大雨が見られて雨雲が北上しており帰ろうかなとも思ったんですが『奈良線の路線上よりもちょっと東にズレてるから行ける』と列車は調べないくせに天気だけは調べて奈良方向へ進みました。


 次の普通が城陽止まりだったので次列車まで15分足止め&やはり雨が降ってきました。とりあえず運転士さんスタイリッシュカットでなごみます。次は下調べした中で平城山へ。『へいじょうさん』ではなく『ならやま』と読みます。京都方面ホームで奈良行きを撮影、と思ったんですが行ってみたらちょっとフェンスが高くて、私のレンズでは黄色い線を出ずに撮ってもなんか上手く行かなさそう。待ってたらもう一度お茶が来ると予想されましたが、それをやると40分近く列車が来なくて足止めになるので撤退しました。ちなみにこの駅、奈良方面と京都方面で段差のある構造になっています。

 また、到着前になぜか崖の上にも221系らしきものが見えたので何かと思ったんですが、なんと駅の隣にある斜面の上に奈良電車区があり多くの車両が待機しているそうです。google地図で見たら確かにあります。ここを跨ぐ跨線橋があるらしいので興味のある方は下車して見に行っても良いかもしれません。

 なお、平城山から奈良へ向かう車窓で進行方向右を見ていると、切り取られた電気機関車の顔が目に飛び込んできます、それも2つ並んで。調べたら『レールウェイズ』という鉄道部品なんかを販売しているお店だそうで、機関車の車銘板が販売されているようなので顔の方は売り物なのか、外した後で用済みなのかどっちか分かりません。この件をXで調べたら『ED75の生首がある』という書き方をしている人がいて吹きましたw
ふたたびストリートビュー


227系1000番台


 あとは奈良駅で227系と、予想通り戻ってきたお茶の側面を撮影して一旦休憩に入りました。奈良駅は線路と信号がごちゃごちゃしていて撮影向きではありませんね。521系、アップで見たらワイパーとか蜘蛛の巣だらけなんですけど、和歌山線を走っていて木のスレスレを走ってると自然にいっぱい絡まるんでしょうかね、アップで見てギョッとしましたw

コメント