2019年から3年続けてお世話になっています、shuso_0514さん主催のSSTCシリーズ。2月に大雑把に概要を書きましたが、3月の開幕からシリーズは進み、残すところあと3戦となりました。
今年もRクラス、Sクラスの全レースの動画作成を並行して行っていますが、走りながらボソッと「どうやって作ってるか知りたいという奇特な人がいたらコメントくれ」みたいなことを呟いたら、しゅーそさんから反応があったので、ちょっと書いてみようかと思います。
私レベルの動画であれば根気があればそれほど難しくないので、何か作ってみたい方は参考にしていただければと思います。 開幕からちょっとずつ作り方をいじっているので、これから書くのは現時点での最新のやり方です。
2021年シリーズの再生リスト
0 テロップ作り
これは開幕前に終わらせたことですが、予選順位などを画面に出すテロップ的なものを用意しました。最初の頃は表計算からそのまんま抜き出してたんですが、さすがに格好悪いのでもうちょっと見栄えするものが欲しくなりました。が、自力でデザインする能力は皆無なので、2020年のDTMのテロップをWindows10標準搭載のペイント3Dを使ってテキトーに書き換えてパクりましたw
レース前に最初に表示するレースブレイクダウンは2020年のNASCARの60分版ハイライトからのパクりです。
| NASCARからレイアウトを盗んで文字を書き足したもの |
| DTMから盗んで文字を書き足したもの |
上のやつの場合、文字自体は全部ペイントで書き足したので問題無いんですが、下のやつは1~16の文字をそのまま流用したため、自分でペイントの機能で書き足す文字の大きさがピッタリハマらないと成立しません。どうしようかと思って色々やっていたら
『拡大率75%で表示して、フォント24のTimes New Romanでペーストするとピッタリ合う』という大きさにうまくハマりました。
不思議なことに、文字入力ボタンを押して、入力カーソルが表示されてからペーストを押すと、改行した際の行間が広すぎて合わず、直接いきなりペーストを押す必要があります。ド素人なのでこの辺がよく分かってないですが、できりゃあなんでもいいんですw
1 資料作り
とりあえず資料を作らないと始まらないので、動画を作る前に予選と決勝の結果、ポイントを表計算ソフトに入力して整理します。この表計算の文字はそのままテロップにコピー&ペーストで使用するので誤りがないように気を付けます。予選順位とウエイト、ポイントあたりは実況する際にも使うかもしれないので印刷して手元に置いておきます。たまにこの過程でしゅーそさんが発表した公式結果に誤りがあることを見つけたりもします^^;
1a タイミングモニターの録画
資料はPCで作るのでこの間プレイステーションは空いています。そこで、その間に並行してレースのリプレイのライブタイミング部分だけをキャプチャーして、YouTubeに非公開でアップしておきます。後で実況をする際に利用するためです。ゲームの仕様で12台分しか1画面に入らないので、1位~12位の部分を録画しておきます。こうすることで、後で実況する際に「前の周は〇〇が××より△△秒速かった」などの情報を入れることができます。
2 ロケハン
資料作りを終えたら、とりあえず決勝レースのリプレイを見てみます。何周目にどういったことがあったか、ということを大まかにメモを取りながらレースを見渡して大まかな流れを把握します。自分の出たレースで、かつ争いの中に自分がいた場合にはその集団の出来事はある程度分かっているので作業が早いんですが、自分の出てないレースや、単独走行になって誰とも出会ってない場合にはけっこう時間がかかります。
また、傾向としてRクラスのレースは中盤までは無理せずマネージメントしながら互いにレース時間を短くするマラソン走法を考えている人が多い一方、Sクラスは目の前の順位を奪いあったり、ミスもどうしても多くなりがちなのでメモする量は多い傾向になります。
3 本編の撮影
時系列から言えば本来まず予選から作業をすべきなんですが、重要なこの部分を先に終えておいた方が気が楽なのでいつも決勝の映像を先に撮ってしまいます。ロケハン時のメモを参考にして、大まかに脳内でいつ何を映すかを頭に入れながら、スタートからゴールまで一発撮りします。撮影は全てプレイステーション本体のキャプチャー機能で行います。
もちろん結果は先に知っているんですが、完成品として映像を見た際に、あまりにいつも出来事に先回りして映像が捉えていると放送局が予言者のようになってしまい、見ていて「あ、ここで何か起きるんだな」という感じになってしまうので、捉えておくべき場面と、後からリプレイで拾う場面を考えつつ撮影します。
時には、スピンしてコース外に飛び出た車両にいきなり映像が切り替わることがありますが、これもロケハン時にメモ書きで『ルイススピン 11:25 ⑬』とか書いておきます。これは、ルイスさんがリプレイの時間で11分25秒にスピンしているので、ここでキーボードの13を押せよ、という自分への指示です。
厄介なのは、飛び出している最中に順位が下がるようなときで、タイミングがズレると『11を押したのに12位に落ちているからカメラが別の車を捉える』というようなことがあります。時間が近づいたらキーボードを気にしつつ、もし間に合わなかったら仕方なく後から編集したりします。また、カメラの死角みたいなところに車が止まってしまうと映らないので、リプレイカメラのタイプを事前切り替えておかないといけません。よく失敗します。
4 リプレイ部分の撮影
無事本編を撮り終えたらリプレイ部分を撮ります。本編で重要な追い抜き場面、拾えてない場面などを補足するためです。こだわりとして、本編の映像は後ろでそのまま流し、その上にリプレイ部分を乗せる形にして、レース全体の時間は絶対に崩さず、またリプレイ中も進行中のレースの音が少し乗るようにしたいというのがあります。これは言わずもがな、実際のレース中継がそうなっているからです。
そのため、リプレイ部分を撮影してみたものの、映像的にそれを挟むタイミングが無かったり、尺が長すぎる、なんてことが後から起こることもあります。元々本編を撮影する際に、ある程度「ここはリプレイを入れたいな」と思う箇所はある程度考慮して作業することもありますが、やってみないと分からない部分も多いので、撮り直したり、後から増やすこともあります。
5 リプレイ部分の編集
4まで終えたら撮影は概ね終わりなので編集に入ります。編集は全てプレイステーション4/5で無料ダウンロード可能な動画編集ソフト・SHAREfactoryを使います。
まず先にリプレイ部分の編集を行います。リプレイの際にはGT SPORTのアイキャッチのようなものを前後に挟むことにしていますが、これは普通にロビーの冒頭の映像から抜き出しました。
なぜここの作業だけ別なのかというと、SHAREfactoryの仕様上、本編の上に被せる動画・音声の『トラック2』と呼ばれる部分では動画と動画のつなぎ目にフェードなどの映像効果を使用することができず、しかも1つの動画で最大10個の動画しか使えないからです(PS5版では最大20トラックに拡大)。有料の動画編集ソフトと比べて使い勝手が悪い点です。
アイキャッチ→(クロスフェード)→リプレイ映像→(クロスフェード)→アイキャッチ
の形でひとまとめにした動画を個別に保存していきます。
6 本編部分の編集
リプレイ部分を作ったら本編部分を作ります。一発取りした約40分の動画に、先ほど作成したリプレイ部分の動画を適切に乗せて行って1つの映像にまとめます。また、たまにやる無線ネタもここで仕込んでおきます。リプレイを入れてみたら尺が合わない、とかいうのはここで初めて判明するので、場合によっては工程4に戻ってからまたこっちに戻ってきます。
全部終わったら、これをまた1つの動画として保存しておきます。理由はいくつかあるんですが、SHAREfactoryはおバカなところがあり、何度か読み込んでいるといきなり『エラーが発生していくつかのデータが失われた』とか言い出してトラック2に乗せた内容が消えていることがあるのと、音声トラックは1つしか乗せられないので、無線ネタを仕込むと後から実況の音声ファイルを入れることができないからです。
たぶん保存を繰り返してもそんなに劣化はしてないと思うので、必要に応じてこうして編集と保存を繰り返し、別々の材料を混ぜ合わせて生地を作るようにまとめていきます。
7 オープニング部分の撮影
出来事の時系列で言えば逆ですが、ここからオープニング作りに入ります。まずサーキットを背景にした映像が必要です。GT6まではロビーで誰もいない時に観戦ボタンを押せばよかったんですがGT SPORTではそれができないので、仕方なく不要な画面情報が多いオフラインのモードで録画し、不要な部分を後からSHAREfactoryの画面拡大機能で画面外に追い出しています。GT7ではロビーでの1人レースができるGT6の仕様に戻してもらえるとありがたいですね。
あとは、グリッド紹介映像と予選のアタック映像、その後の締めの映像を別個に撮影したら撮影は完了です。
追記:Twitterでこの件に関して私にとって目から鱗のアイデアをいただきました。上と同じようにアーケードで撮影するんですが、ドライビングオプションから映像設定に進むと、設定画面では画面したの設定メニューのみが表示されるため、下だけ切れば済む分拡大率が少なくて、広い範囲の画質劣化をいくらか抑えた映像で収めることが可能です。
| ドライビングオプションから詳細設定に進み |
| 映像設定にすると他の画面表示は全て消えてくれる |
| 拡大してカメラを上部に振れば比較的大きく切り取れる |
SHAREfactoryで試したところ、私のやり方だと拡大率を147%ぐらいにしないといけないですが、こちらだと122%で行けます。設定画面のうち上の一部分は透過性のあるただの灰色の長方形なので、これを気にしないか、何か上から被せて別のテロップでも入れるならもっと少なくて済みます。私も何か画面から消せる方法がないか試した記憶はありますが、これは盲点でした。情報ありがとうございました。
8 オープニング映像の編集
事前に作成しているオープニングの後に、上記で撮影した映像を
サーキット背景→グリッド紹介→スターティングオーダーのテロップ→アタック映像→締め
の順で並べ、レース内容とレース前のポイントのテロップを追加したらそこに実況を付けたします。原稿は事前に用意しておいてNGを出しつつ収録し、ここまででまた動画を保存して1つの動画にしておきます。
9 エンディング映像の編集
昨年の後半ぐらいからだったか、締めが味気ないのでエンディング映像を付けることにしました。と言っても面倒なので、ここまでに撮影した映像を、YouTubeで見つけた3分30秒ぐらいの無料楽曲に乗せて切り取っていくだけです。だいたいでやったらだいたいいつも尺に収まります。たまに本編に入ってないネタも入りますw
エンディングだけでまた1つの動画として保存しておきます。
10 実況収録
ここまでやったらお楽しみ、実況のお時間です。6、8、9の3つの映像を並べ、(順番的には8→6→9の順)、PCを用意して実況の収録はゲーム画面を見ながらPCで行います。SHAREfactoryのトラック2ではナレーションの収録は可能ではあるんですが、ゲーム画面が滅茶苦茶小さくなるうえに、収録中は一切音が聞こえないのでレース実況には全く向いていません。
PCはWindows標準のボイスレコーダー機能を用意し、必ずマイクテストをしてから収録を開始します。ここで大事なのが、ゲーム画面の方は予選の締めの部分の少し手前にしておくことです。
PCで録音ボタンを押したら、画面をYouTubeの事前に撮ったタイミングモニターに切り替えて待機し、ゲーム側ではSHAREfactoryの映像を再生します。そして、マイクをスピーカーに向けます。
予選後に必ず私が何か一言二言しゃべっていますが、これをマイクで拾います。拾ったらマイクを机に置いて、イヤホンジャックを挿してゲームの音声もスピーカーからイヤホンへ切り替え、レースの開始のタイミングでタイミングモニターも再生を押して時間を一致させます。
あとは流れのままに実況、ここまで作っている中で、事前にシナリオや言ってみたいコメントはある程度脳内にありますが、原稿なしの一発撮りです。あまりに序盤で噛んだらやり直しますw
本編を終えたら一旦停止して、あとはエンディングのコメントを数個に分けてしゃべったら録音は完了です。
11 実況音声を投入
PCで録音した実況をSHAREfactoryに取り込んで場所を合わせたら完成です。ここで、実況の位置を正しい位置に配置するために、10で行った『スピーカーにマイクを向けて自分の声を拾う』ことが役に立ちます。取り込んだファイルと、元々既に入っている音声が一致すれば、実況の時間軸は映像とピッタリ一致しているはずです。
これをやらずに勘で配置してしまうと、実況が先走って何か起きる前にもう喋っていたり、逆に全部ワンテンポ遅れたりするので、このやり方では地味ですが大事です。ここだけ私の声が二重になってきて気持ち悪いので、当然ですが場所合わせを終えたらこの部分は削除します。全部終わったら動画として保存し完成です。
12 アップロード
終わったら非公開でYouTubeにアップロードし、間違いがないかもう一度自分で大まかに確認して問題が無ければ公開します。たまに音量の調節とかを誤っていることがあり、そうするとまたそのためだけに12に戻ってもう1回エンコードしたりします^^;
サムネイルに使う写真は別途リプレイから写真を撮って、題名を乗せて使用します。これもSHAREfactoryですw
全部素人仕事なのでやってみればそれほど難しくないと思います。SHAREfactoryは無料ゆえにかゆいところに手が届かなかったり、変な癖があって穴にハマったりしますが、仕組みを理解すると段々効率的なやり方が分かってきます。コストも基本的にゼロです。
私の場合、スムーズに進んだら8時間もあれば完成しますが、まとまった時間が無くてぶつ切りに作業するとミスが増えたりするので、まとめて作業した方が私は効率が良くて早い傾向がありますね。
仕込んだ小ネタにコメントで反応をいただけるとありがたいですし、SSTCの参加者以外の方から、レースとして面白く見ているというお話もいただけたりして、大変ハゲみになっています。
真剣にふざけるのが私のコンセプトの1つで、SSTCシリーズと方向性がなんとなく一致している(と思う)ので、真剣な展開には真剣な実況解説も入れつつ、ロックマンが事故ったらロックマンの効果音を入れたりとか、現実のレースでは絶対あり得ないようなネタも仕込んで作成しています。
直近だと、角田 祐毅の無線での「シャラップ!」は、絶対どこかでYuukiさんの無線ネタにしてやろう、と手元に残しておいたものをスパで見事に使えてすっきりしました(ネタにしてごめんなさい)
シリーズもあとわずかとなってきましたが、本体はPS5になったので映像は綺麗に、中の人間は1mmも進歩してないのでクオリティーはそのままでお送りしたいと思いますので、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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