ピット義務登場、21/22エキシビションシリーズの詳細

 FIAグランツーリスモチャンピオンシップは2021年のシリーズが終了し、トップの方々はワールドなんとかが佳境に入っています(←見てないから分かってない)
 グランツーリスモ7の発売も決まって、2022年のシリーズはGT7かな?とややお開きムードも漂い始める中ですがポイントレースはまだ続き、10月20日からエキシビションシリーズが始まります。10月14日に日程が発表されましたので、いつも通り見ていきたいと思います。




 とりあえず1つ前提として今回考えるものがありました。デイリーレースCにおいて、ものすごく今さらピットストップ義務回数の規則が初めて投入され、デイリーに出て来たということはポイントレースにも出て来るだろうと思われます。
 が、公式サイトで GT SPORT > ニュース と進むとみられる『開催のお知らせ』のページにはタイヤ使用義務の記載はあっても、ピットイン義務回数の記載がありません。これだと実際にイベントが開かれるまで分からないところがあるんですが、実は詳細を見るにはもう1つ
GT SPORT > スポーツモード > カレンダー
と進んで開催イベントを個別に見る方法があり、こちらだとピットイン義務回数や給油速度、サーキットの時刻/コンディションなどの情報も見ることができます。(ただし逆にワンメイクは ONE MAKEとかGr.Xとしか書かれておらず車種が分からない)
 というわけで、両方の情報を見て内容を統合させてみました。一応何度か見直しをしてはいますが、見落としがあるかもしれないのと、サイトの記載内容が誤りで実際のイベントが異なる設定になっている可能性もありますので、参加に際しては必ず実際の設定をご確認ください。

 このシーズンでは全戦で予選のタイヤ消耗が無くなり、燃料、タイヤとも全く減らないフリープラクティスと同条件になりました。アウトラップから自分の好きなペースで走れますね。ではまずマニュファクチャラーシリーズから。あ、タイヤ表記で赤い文字は使用義務タイヤです。



 初戦は何の変哲もないドラゴントレイルのレース。SSTCでちょうどタイヤ消耗倍率7倍でここを走りましたが、Gr.3だとソフトのライフが8~12周だと思うので1ストップレースですかね。
 第2戦の鈴鹿は1年前と同じ内容、ピットのロスが長くなっているのでソフトを2回使う3ストップはおそらく機能しないでしょう。第2戦と3戦の間には1週間のお休みが入って11月3日はレースがない、というのが当初発表でしたが、これは日程変更で消滅しました
 第3戦はサルディーニャCの逆走をGr.3で30周というなかなか変なレース。しかもグリッドスタートで、なおかつ初めてピットストップ義務が出てきます。
 続く第4戦はニュル北、今回は3周です。1ストップ義務があるので燃料を猛烈にケチってノーピットを頑張る必要性はないんですが、トラックポジションが重要なので給油を少なく、タイヤは無交換、などピットで何を選ぶかで考え方が分かれそうです。そもそもあのピットは入るのが大変だし、しかもスタートもグリッドスタート。あの狭い場所にFFと4WDがごちゃ混ぜって怖いですしピット入り口で刺さったり横向いたりしないよう神経を使います。
 第5戦もGr.4でブルームーン、おそらくGr.4でのオーバルは初開催ですね。Gr.4もオーバル専用BoPは用意されているんですが、元々1300kg前後になっていて調整が容易、かつ7速の車も強制的に6速になるGr.3と違って、Gr.4は元々の性能や駆動方式が違う上にギア比は標準値のままになっているため、速いけどギアが短すぎてスリップストリームに入ると頭を打つ車がいたり、GT-Rは重すぎて明らかに遅かったりするらしく、このままで成り立つのか微妙です。タイヤ消耗15倍で2ピット義務でもあります。

 
 開催日が土曜日に移って第6戦は3スペック義務のGr.3マジョーレ逆走。第7戦もGr.3でウィロースプリングスですが、なんとこのレースはセッティング可能と記載されています。ウィローはピットのロスが比較的短いので戦略のこともありますし、考えることが多いですね^^;
 12月11日は当初発表では非開催日でしたがこれも消滅し、第8戦はインテルラゴス。これはまた1年前と同じ設定のレースで、昨年ですら基本はノーピットで我慢して走るレースでしたから今年もノーピットでタイヤと燃料をケアするレースになるでしょう。
 第9戦はなんと京都ドライビングパーク・雅をGr.4で30周、かつグリッドスタートの設定。ピットの義務は1回でセッティング可能ということですが、設定からして過疎りそうです。当初発表ではこのレースは1月1日開催でしたが、2週間の短縮により12月18日となりました。最終の第10戦はクセの少ないサルディーニャ・BでのGr.3レースです。

※日程変更によりレースは年内に全て終了します。

 続いてネイションズカップ



 初戦はいきなりルートXです。既にイベントが表示されていますので確認したところ、なんと選択肢が26車種もありましたw
 第2戦は2021 シーズン1の第6戦で出て来たレースとほぼ同じ、タイヤの倍率が5倍から3倍に下がって、周回数が1周増えました。なにゆえまたこのレースなのかやや謎です。次の11月6日は当初お休みの週でしたが、これは日程変更で消滅しました

 第3戦はスーパーフォーミュラのインテルラゴスでF1のブラジルGPを意識した設定、第4戦はドイツ車ばっかりのGr.3でスパというDTMっぽいやつです。前回のこの手のレースではビートルGr.3もありましたが、架空車両なせいか今回は外されました。そしてこれもグリッドスタートです。第5戦はダートのフィッシャーマンズランチとなっています。

 開催日が土曜日から水曜日に移って11月24日の第6戦はロードスターTCのワンメイク、中3日での開催となります。マウントパノラマでこれはピット不要のレースでしょう。12月1日は日程変更後お唯一残った非開催日です。
 これにより1週間空いて、第7戦もサルトのGr.1でやはり戦略の無いシンプルなレースになりそう。Gr.1のグリッドスタートは危ないと何度言えば・・・
 第8戦はカタロニアのGr.2ですがセッティングが可能と記載されています。タイヤの使用義務は無いのでソフトの1ストップが無難でしょうか。なぜかスリップストリームがリアルではなく弱と記載されているのもやや気になります。記載ミスなのか本当にそうなっているのか・・・

 第9戦はGr.3の富士。普通の1ストップレースでしょうね、15周はちょっと短くて物足りないかもしれません。そして最終戦はまたもや登場のミニクーパー、グッドウッドでのワンメイクです。このレースのスリップ弱はまあ分かります。ネイションズにはピットストップ義務のあるレースはこのシーズンはないんですね。


 SSTCシリーズがちょうど連続で開催されるのと、クセの強いレースが多いのでそんなに出場しないかもしれませんが、上手いこと調整して半分ぐらいは出れたらいいかなと思います。

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