NASCAR Cup Series
Bank of America 400
Charlotte Motor Speedway 1.5miles×267Laps(80/85/102)=400.5miles
competition caution around Lap 35
winner:Chase Briscoe(Joe Gibbs Racing/Free Bird Spring Water Toyota Camry XSE)
NASCARカップシリーズ・バンクオブアメリカ400、ハリケーン イサイアスはフロリダ州とアラバマ州で大きな被害をもたらし、倒木や一酸化炭素中毒などで9名の犠牲者も出たとのことです。大西洋でそのシーズンに初めて観測されるハリケーンとしては最も遅いものだったそうで、要するに気候変動の影響で海水温が高いから普通ならハリケーンなんてそうそう発生しないはずの時期に発生して発達して上陸までした、ということになりそうですね。まあ人間レベルで意志疎通不可能な大統領には全く理解できないでしょうけど。
ノースカロライナ州でも天候が不安定となってNASCARは土曜日の日程を全取り消し、カップシリーズは練習走行も予選も無いぶっつけ本番となりましたが、とりあえず決勝レースが雨でさらに遅れるような事態は回避されました。スポンサーであるバンクオブアメリカの最高執行責任者・トム スクリブナーが携帯電話の画面で原稿をカンニングしつつスタート ユア エンジンズ!ぶっつけレースなので35周あたりでコンペティション コーションが設定されています。
・ステージ1
今日も速いぞラーソン、コンペティションコーションまで危なげなくリードしてピットも1番ピットから1番に脱出して付け入る隙がありません。一方で12位スタートのハムリンは6位まで上げていましたがクルーが作業違反。さらにお隣のコナー ジリッシュが邪魔で出にくい、という別件の問題もありました。そして8位のブレイニーもピット速度違反で後方へ下がり、プレイオフで上手く行ってない人が今日も上手く行ってません。
41周目にリスタートすると今度は上位でも問題発生、ターン1で3列目リスタートのレディックが思った以上に曲がらず外へ膨らんで失速し、そこにギブスが詰まって急減速。道幅が狭いのでこれに後続のロガーノが追突して後続は完全に詰まり、ギブスは追突の弾みで壁に接触してトー リンクを破損。ヨレヨレと走って結局ターン4でスピンし、ケゼロウスキーがそこに巻き込まれました。ギブスは時間をかけて車を修理しましたが、このレース34位で終えました。
47周目にリスタート、ラーソンとブリスコーが争ってたらその隙に後ろからウォーレスが現れて鮮やかにリードを奪いました。ただウォーレスは長続きせず59周目にラーソンがリードを取り返し、クリーンエアーを失ってバッバタイム終了。そのままラーソンの楽勝ムードでステージ1は残り4周となり、「次のピットに向けてハムリン陣営は停止位置の目安になるテープを張り直してますよ。」なんて話をしていたら
ステージ残り4周、大事故が起きました。5位争いをしていたボウマンがターン2で突然ルースになって外へすっ飛び、そこにいたウォーレスを直撃。ベルが骨折したミシガンの事故を思わせる強烈な衝撃で両車両とも大破しました。ウォーレスに関しては外側の壁に右後部からぶつかった上に、トラックを横断して内壁にまた右後部からぶつかったので怪我が心配でしたが、その後に取材を受けていたのでとりあえず大丈夫な様子。さらに通りすがりのバイロンも巻き込まれて運悪く走行不能に。この3人は全員ガレージ送りとなってそのままリタイアしました。
ステージ1は繰り上げ終了でラーソン、ブリスコー、ベル、シンドリック、レディック、スアレスと続き、スポット参戦で後方からスタートしたはずのハイムが7位。ホースバー、ブッシャー、ブレイニーと続きハムリンは15位でした。それにしても大きな事故だったので、放送的にもステージ1が繰り上げで終了してラーソンが勝った、という情報はかなり控えめでしたね。
・ステージ2
ステージ間コーションでのピット作業を経て87周目にリスタート、ラーソン無双は継続で2位はけっこうな時間争った末にブリスコーをかわしたベルが浮上。それどころか108周目にはあっさりとラーソンをかわしてリーダーとなりました。その後117周目にジョン ハンター ネメチェックのスピンでコーションが発生し、ちょうどステージ中間地点なのでリードラップ選手は全員ピットへ。
ラーソンはほんのちょっと左後輪の作業が遅かったので1位奪還とはならず123周目にリスタートすると、このピットで2列目まで順位を上げていたハムリンがターン2でラーソンに襲い掛かった、というか物理的に押してしまいました。ラインから外されたラーソンは7位あたりへ後退してオーダーはベル、ブレイニー、ハムリンに。
一度前に出たベルはブレイニーを2秒以上引き離して追随を全く許さず、そのままステージ2を制しました。ブレイニー、ハムリンが続いてラーソンは戻し作業が4位で終了。レディック、シンドリック、ブリスコー、ベリー、エリオット、ホースバーのトップ10でした。ギスバーゲンがまだ12位と健闘してチャステインも13位、今日はちょっと調子が良いぞトラックハウス。
・ファイナル ステージ
ステージ間コーションでリードラップ選手がピットへ、なんとビックリ!ブレイニーが順位を上げて先頭で出て行きました()ラーソンがこれに続いてベルは3番手に後退。しかし173周目にリスタートすると、ベルはバックストレッチで大胆な動きを見せてなんと並走している前の2人をゴボウ抜き、一瞬でリードを奪い返しました。ブレイニーは彼にありがちなリスタート直後がちょっと遅いパターンでブリスコーにも抜かれて3位へ、ラーソンは3ワイドの外側という不利な位置にいたため4位に落ちました。
ベルとブリスコーは一時2秒ほどの差になりましたが、ブリスコーが壁沿いを走ってベルを上回るペースで走りはじめて徐々に差を詰めて行き200周目には概ね1秒差に。まだタイヤ交換まで15周ぐらいは走るだろうからどうなるかな、と思ったら205周目にグレイ ゴールディングがクラッシュしたためコーションが出ました。やたら車がルースでフラフラしているレディックに壁の方へと追いやられてしまってスピンしたのでちょっと気の毒、ゴールディングは2023年第15戦デートウェイ以来約3年ぶりの久しぶりの登場でしたが、残念ながらこれでリタイアしました。
またもやピットサイクル直前にコーションが出て戦略要素無し、リードラップ選手がピットに入って最初にピットを出たのはブリスコーでした。ベル、ラーソン、ハムリンが続き、ブレイニーは4つ順位を下げて7番手、クルーの覚醒は終了した模様。211周目にリスタートするとブリスコーが2連勝へ向けてクリーンエアーを突き進みます。
そのまま行けば57周のそこそこ持久戦なのでタイヤを守る必要もある状態、ブリスコーはある温存したいけどベルは持久戦よりもとにかくまずは前に出ることを重視して攻めの姿勢を見せます。でも抜けるだけの差が無いので後方乱気流を食らいながら無理する走りになったとみられ、20周ほどするとルースになる場面がみられて差が広がっていきました。
最初から温存作戦っぽい3位ハムリンは途中からブリスコーと同じペースになったものの4秒ほどの差が残ったままで追いつかず、ブレイニーは残り20周あたりからトラック上で最速でしたが残り10周でもまだハムリンの後ろにいて明らかに追いつく時間が不足していました。こりゃあもう誰も追いつかねえな。
終盤に向けてブリスコーは多くの周回遅れに遭遇しますが、落ち着いて捌くだけの十分な差を持っていたので無理して抜いてない様子。と思ったら残り2周、すごい勢いでベルが追い上げてきました。でもまあたぶん周回遅れのラップタイムから逆算して抜かなくても追いつかれないペースになってるんだろう、そんな追いつくなんてことは、、、ん?
んん??
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フリーバードは天然水飲料なので日本で言うと南アルプスの天然水的なやつですが、Google Gemini曰く豊かな自然を想起させる南アルプスの天然水と違って、フリーバードは『アメリカ南部の大地が生み出す力』みたいな感じでアルミ缶をプシュッと開けて飲むワイルドな印象で売り込んでいるのが大きな違いだそうです。たしかに公式サイトを見てもカントリーとかそういう文化との親和性を重視してるっぽいですね。
マーティー「シャーロットのファンの皆さんはハリケーンの通過を待たなければなりませんでしたが、その甲斐あって2026年シーズンで最も接戦となるフィニッシュを目撃することになりました。そして、チェイス ブリスコー選手が2連勝を達成です。彼は1.5マイルトラックでのレース、そしてチェイスで優勝するコツを掴んだようです。チームメイトであるクリストファー ベル選手との、壮絶な争いでした。ご家族も全員駆けつけていますね。妻のマリッサさん、息子のブルックス君、そして双子のクーパー君とコリンズちゃんも一緒です。さあ、チェイス選手に伺います。
(さっと横からフリーバードの缶飲料が出てくる)
喉が渇いているなら水を一気に飲み干しても構いませんよ。まずはご家族との時間を楽しんでください。本当に素晴らしい瞬間ですね。コリンズちゃんもしっかり映るようにしてあげましょう。
(ここでマリッサ夫人、チェイスの頭に水を浴びせる)
マリッサさんが水をかけてお祝いですね(笑)さて、チームメイトのクリストファー ベル選手と競り合った最後の数周について聞かせてください。右フロントタイヤのパンクですか?無線でそんな声が聞こえていたようですが。」
ブリスコー「ええ、そうだと思います。残り5、6周というところで周回遅れの集団に追いついたとき、いつ壁にぶつかってもおかしくないような感覚でした。車が全く曲がらなくなってしまったんです。それにしても、なぜいつもこんなギリギリの決着になってしまうんでしょうね。最後をこんなにハラハラさせる展開にするのは、もうやめにしないといけませんね。とにかく素晴らしい車でした。フリーバードをビクトリーレーンに連れてこられたのは最高です。彼らは比較的新しい企業でNASCARにも参入したばかりですから。フリーバードをグイっと行きたいですね。本当に最高の流れが続いています。本来なら3連勝できていたはずですし、今回こうして取り返せて嬉しいです。チームの仕事ぶりは驚異的でした。ピットクルーの働きも信じられないほど素晴らしかったです。僕のヒーローはトニー スチュワートなんですが、彼もかつて信じられないような快進撃を見せてくれました。僕らも同じような活躍ができればと思っています。」
マーティー「そのピットクルーについてもお伺いしますが、というのも勝利を決めた追い抜きはまさにピットロードで生まれたものでした。チェイス選手、今回の勝利に彼らの存在はどれほど重要でしたか?」
ブリスコー「いやあ、彼らは成功の鍵そのものと言えますね。ピットロードに入るたびに順位を上げられると分かっていること、あるいはリードしてたらその座を守り切れること。そうした信頼があるおかげでドライバーとしての仕事が非常に楽になるんです。無理に何か特別なことをする必要はなく、彼らが常にしっかりと支えてくれる。本当に、信じられないほどのチームの力です。ジェイムスをはじめチーム全員が素晴らしい仕事をしてくれました。繰り返しになりますがフリーバードをビクトリーレーンに連れてこられたのは最高ですし、バスプロショップス、コロンビアバンク、ウィックスフィルターズ、モービルワン、ゼップといったスポンサーの皆さんにも感謝します。今レースカーを走らせるのが本当に楽しいんです。それからファンの皆さん、ありがとうございます。いつも大勢駆けつけていただいて本当に嬉しいです。ここにも19号車のグッズを身につけた方がたくさんいて最高ですね。皆さん、ありがとうございます。素晴らしいレースをお見せできたなら幸いです。次のレースも楽しみにしています。」
マーティー「これで19号車とチェイス ブリスコー選手は65点差まで縮まりました。チャンピオンシップ争いは、まだ終わっていません。」
ちなみに後日エリック イーステップの動画に出演したブリスコーはベルに当てられた瞬間「クラッシュしたと思った。」そうでかなり危なかったみたいです。レース序盤にはハムリンにもほとんど同じ形で当てられて抜かれてるんですけど、1回経験しといてよかったですね()
2位のベルは燃料がかなりギリギリだったようで、一旦は節約のために少し抑えて走ることを求められていました。最後は帳尻を合わせた上で、最後の1周になるとリザーブ タンクに切り替えた上で全力でかっ飛ばせ!と指示されてマジでかっ飛ばして追いついたようなんですが、そうした経緯もあってかレース直後のインタビューでは仏頂面。「どうでしょうね、思ったよりも遥かに良い結果でしたしね。まあどうなんでしょう。」と、たぶんこれ以上聞いても「別に。」しか帰って来ないエリカ様状態だったことでしょう。
3位はペナルティーがもったいなかったブレイニー、4位はなんとプレイオフ選手をさしおいてベリーでした。5位ハムリンは「ショートランは良かったけどロングランが今一つだった。日中は良かったけど路面温度が下がってトラックが速くなったら優位性を失った。」そしてこのレース最多・97周をリードしたラーソンは最後のロングランでバランスが悪く6位でした。ギスバーゲン、レディック、ロガーノ、ブッシャーが続きました。ギスバーゲンはコカコーラ600も今回も好成績で、レース後はローバルからオーバルに戻った件について聞かれて
成績が良くて上機嫌なのもあるでしょうが、しれっとローバルをバカにしました(笑)
途中から目立たなかったハイムでしたがしれっと11位、エリオットは車自体はけっこう速かったと思うんですが、最終ステージ開始前のコーションで速度違反して後方に落ちたことが痛手になって12位、スアレス、ホースバー、プリースがこれに続き、シンドリックはまさかの17位。211周目のリスタートは5番手で迎えたのに、ここからの走りが全く上手く行かずに順位を大幅に落としてしまいました。
・47と71、一触即発も・・・
チェッカーを受けてピットに戻るまでの1周ではこんな出来事も。ステンハウスがマクダウルの車にぶつけ、マクダウルがこれに反撃してステンハウスの車がスピンしました。ステンハウスはレース中かなりマクダウルに抑えられており、特にフロントストレッチで芝生にまで追いやられたことに不満を持っての行動。抗議したら返り討ちに遭ってしまいました。
ステンハウスは車を降りたら当然マクダウルの方に詰め寄りましたが、どうやらマクダウルが基本的には謝ってくれたのでその場で解決したみたいです。そしてこの件はペナルティーも出ませんでした。現在のNASCARは基本的に『車を武器にするな』の方針で厳しく対処していますが、議論の結果として今回は両者ともウインドウ ネットを上げた状態で、壁にもぶつかっていないので重大な危険があったとまでは言えないため『ペナルティーに近い状態』ではあったものの罰則を課さないことにしたそうです。
まさかブリスコーが1.5マイルで2連勝するなんて誰が予想できたでしょうか。レース序盤はタイヤの内圧が低い時間帯に底を打ちハンドリングはルース気味、決して良い状態とは言えなかったと思いますが、ピット作業の速さとアジャストで見事に立て直しました。雨によって路面状態が悪いところから徐々にラバーが乗ったことで、おそらくハンドリングはタイト側になっていくのでブリスコーは大きく車を変えなくても我慢することで自分たちの流れになったのではないか、と思いました。
ラバーと路面温度の低下がいずれもタイト方向に働くので、スタート時点で既にニュートラルだったハムリンは段々と曲がらなくなった可能性を感じます。またラーソンは「僕が十分に攻めなかったせいでバランスが後ろに傾いたかも。」という話をしており、57周を上手く走ろうとターンを抑え気味に走ったことで相対的に後ろが先に減ってルースになった可能性があるようです。そう考えると、タイヤを守れと言われても1回も試してない長距離をちゃんとバランスよくタイヤを使うのは簡単ではなく、言うのとやるのは大違いだなと思います。ブリスコーはちょっとだけ前を使いすぎて最後に力尽きたんでしょうね^^;
シャーロットをオーバルに戻したのはどう見ても大正解で、紆余曲折ありましたし課題も多くありますけど、1.5マイルのレースがこれだけ毎回盛り上がる展開になってくれるんだからGen7車両はNASCARにとって正しい方向の変化であったと感じます。アベマでNASCARを見始めた人にとっても難しいことを考えず素直にレース終盤の激戦を楽しめる内容になってると思うので、これで日本でもファンが3人ぐらいは増えたんじゃないかと思います()
さあこれでブリスコーが一気にチャンピオン争いに名乗りを上げたぞ、と思ったらそうでもなく、このレースを終えてラーソンから65点差の4位です。ブリスコーは68点を稼ぎましたがラーソンも49点獲ってるのでそんなに追いつかないんですね。逆にラーソンから見れば2位ハムリンとの差がレース前からさらに9点開いて49点差、3位のベルが51点差です。JGRの3人がラーソンを追いかける構図ですが、ラーソンがきっちり点数を回収してるとなかなかに遠くて徐々に焦りを感じる時期に差し掛かってきました。
・O'Reilly Auto Parts Series Blue Cross NC 300
最後はカップシリーズのレース後に開催されたオライリーシリーズ、現地では翌日の10月12日がコロンバス デイで祝日なんですが、まあお客さんはあんまり残って無いですね(笑)先週の優勝者・コリー デイが2位スタートからステージ1を制するも、ピットでしょうもない失敗をしてペナルティー。続くステージ2はジャスティン オールガイアーが強さを見せましたが、指数予選23位が災いしてピットの出入りが難しくて順位を下げます。
ファイナルステージでもオールガイアーはリードを奪いますがレース終盤に向けてルースになっていった様子。残り18周でターン3の壁に擦ってジェシー ラブに抜かれてしまい、そして背後に迫っていたデイにも抜かれました。その後のコーションで残り10周からリスタートされるとデイが3ワイドの争いを制してついにリードを奪い返し、追いかけるラブを退けて2連勝で今季4勝目を挙げました。
ドライバー選手権1位のシェルドン クリードはこのレース3位に入りましたが本日のステージ ポイントが1点だけ。辛うじて選手権1位の座を守りましたがこのレース2位/54点を稼いだラブが僅か2点差で続き、2連勝のデイも7点差の3位。そしてオールガイアーも15点差の4位となっており激戦です。一方でレース前に選手権2位だったカーソン クワポーはパンクして壁にぶつけてしまい、長時間の修理が必要になったためこのレース32位。クリードから40点差の選手権5位へと一歩後退しました。
次戦は昨年まで最終戦の開催地だったフェニックス、ちょっと変則の1マイルオーバルです。天気予報を見ると土曜日が『ところにより雷雨』らしいんですけど、えーとまた予選中止になったりしないですよね。。。















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