NASCAR プレイオフ 第1戦 ダーリントン

NASCAR Cup Series
Cook Out Southern 500
Darlington Raceway 1.366miles×367Laps(115/115/137)=501.322miles
competition caution around Lap 35
winner:Christopher Bell(Joe Gibbs Racing/Mobil1 Toyota Camry XSE)

 NASCARカップシリーズ・プレイオフ"チェイス"初戦となるクックアウトサザン500、いきなり雨で練習走行も予選も無いぶっつけ本番レースです。さすがにこの週末に一度も走っていないので35周付近でコンペティション コーションが設定されました。また、映像を見ると奥の方にやや黒い雲があるのが分かりますが、雨の懸念からレース時間も10分だけ繰り上げられています。
 スタート コマンドはクックアウト共同オーナー・ジェレミー リーブスの息子であるルー リーブス、もうすっかりおなじみですね。兄のマックス リーブスは昨年からARCAシリーズに出場していてJGRの育成ドライバー、この子もいずれはJGRでしょうか。あ、国際映像が彼の苗字の綴りを間違えている(笑)ちなみにクックアウトが冠スポンサーの大会は開幕前のクラッシュを含めて今年4回目でこれが最後です。

・ステージ1

 なんとターン1~2でスアレスがレディックを抜き、それを3周目にハムリンが抜くというスタート直後からの激しい展開。いや、そんなことよりも国際映像のテロップでプレイオフ選手の色分けが灰色って見にくすぎるだろ、USAネットワークはたぶん青で示してるはずだがどうしたNASCAR。

 スアレスは出オチだったようで、ほどなくハムリン・レディックのトップ2でレースは落ち着きました。レディックはロング ランならハムリンよりも速いようでスタート直後に出遅れた分はすぐに取り戻し29周目にリード チェンジ。この状態で35周を走り終えてコンペティションコーションとなりました。さあ、今日はこれを含めて何回ピットに入るかな(笑)
  ピットでも僅差でリードを守ったレディックが41周目のリスタートでも順位を維持しましたが、45周目にハムリンに抜かれました。でも無理して抑えようという意志を感じないので30周先を見据えているであろうことは明らかで、実際両者の差は1秒強まで開いた後に徐々に縮まり70周目あたりで追いつきました。
 しかしリスタートから30周ほど走ったのでピット サイクルとなっており、この2人は同時に72周目にピットへ。前後関係変わらずピットを出ますがここからステージは43周残っています。おそらくどの陣営もステージ周回数とショート ピッティング作戦の兼ね合いから45周ぐらいまでは走る覚悟があると思いますが、いきなりその上限に近い距離ですね。

 「さっきのアジャストではタイト寄りになってしまって曲がりにくくなった」という情報のレディック、このピットで上手くアジャストできたか気になるところですが、タイヤ交換後にベルが背後に迫っても全く気にしない雰囲気で自分のラインを走って2位を守り、やがてハムリンに接近して94周目にあっさりと抜いてしまいました。というかこの2人に関してはここまで抜きに来たら相手に譲ってる、という方が正しそうですね。あ、よく見たらちゃんと手を振ってお礼してます、日本で言うサンキューハザードです。やっぱ譲ってますね。

 その後、タイヤ交換を遅らせて追い上げて来たウォーレスがステージ残り10周でハムリンを抜いて2位まで到達し、さらにレディックも追えるのかが注目になりそうでしたがコーションが出てステージは繰り上げ終了となりました。ターン3でホースバーがケゼロウスキーを軽く押してしまい、押されてスピンしはじめたケゼロウスキーにもう1回ホースバーが当たってトドメをさしてしまいました^^;

 ステージ順位はレディック、ウォーレス、ハムリン、ベル、ブレイニー、ブリスコーのトップ6でほぼトヨタ無双。プリース、シンドリック、バイロン、ギブスが続きました。ところでこの先代カムリっぽいCGはカムリなのか、あくまでイメージなのかどっちだ(笑)

・ステージ2

 ステージ間コーションで上位3人の順位に変動なし。プレイオフ選手ではプリースがナットをちゃんと締めていない疑いで再ピットとなり、せっかくステージ ポイントを得たのにステージ2は後方リスタートになってしまいました。当初予定より早い114周目のリスタートでレディック、ウォーレスのトップ2は安泰です。
 当然このステージも約40周ずつで区切る2ストップ作戦になるので145周目あたりからピットサイクルとなり、2.5秒ほど離されてしまったウォーレスが150周目にピットに入ると、レディックも翌周にピットへ。しかしここはダーリントン、たった1周の差で2.5秒差が消し飛んでしまって接近戦になり、154周目にウォーレスがレディックを抜いて実質1位になりました。相手が3秒後ろにいても動きを見てから動いたら下手するとショートピッティングで逆転されかねない、恐るべきタイヤ摩耗。
 しかしレディックは別に遅くなったわけではなく作戦で抜かれただけなのでウォーレスの0.6秒ほど後方を走り続けます。ハムリンと同じようにどっかで抜かれんのかな~と思ってたらウォーレスはけっこう上手くタイヤをもたせているようで抜きにかかる隙が無く、気づいたら2回目のピットサイクルが到来しました。先に動かれたら抜かれることを知っているウォーレスは187周目にピットへ。レディックは1周遅れて188周目にピットに入りましたが、
まてまてまてまてまて!

 完全にナットを締める前にジャッキが落とされて発進してしまい、なんとか制止されてすぐに締めに戻りはしたものの10秒近い損失です。これでウォーレスのリードが安泰、かと思ったら画面には映って無かったけどいつの間にかブリスコーがウォーレスを抜いていました。この2人、ピット前は約1秒差で同じ周にピットに入っていずれも9秒を切る高速ピット作業、ほとんど位置関係が変わらずピットを出たんですがブリスコーがここから速くて194周目に抜いたようです。
 しかしこれで終わらないステージ2、そろそろ日没時刻になってきて気温・路面温度が下がってきたこともあるでしょうが、ここにきてベルの車が調子を上げた様子で216周目にブリスコーをかわしました。ブリスコーよりも4周新しいタイヤなんですが、ピット直後はブリスコーから10秒近く後方の実質5位にいましたから、そこからたった25周で!?という感じです。さらに、このステージで何回か壁に擦りながらもピットを遅らせ気味にする作戦で速さを重視するラーソンが、これまた日没で車が合ってきたのかかなり元気です。
 結局ステージ2はベル、ラーソン、ハムリン、ブリスコー、ウォーレス、ブレイニー、ベリー、バイロン、レディック、シンドリックのトップ10。プリースは辛うじて周回遅れの最上位にいたのでフリー パスを得ました。そしてステージ終了後、ブリスコーは燃料切れになっていてピットが開くまで耐えられず給油へ。燃料が足りない上に無線が不調でお互いの意見交換も上手く行かず怒号が飛び交いましたが、たぶんピットに入らないといけないという結論自体は変わってないので損得は無かったと思います、何にせよファイナル ステージの後方リスタートが確定しました。

 映像を見返したらブリスコーのフューラーは元々9秒のタイヤ交換なので給油缶1缶だけの給油のところ、さらにタイヤ交換の邪魔をしないことが優先して差し込み時間がやや短く、なおかつジャッキを落とすより前に給油をやめて発進時に問題が起きることも避けてたっぽいです。『車が動き出すまでドボドボ注ぐ』というNASCARあるあるではなくかなり合理的に最小限の給油だけ行おうとして、ちょっと甘く見積もりすぎたのではないかと思いますね。

・ファイナル ステージ

 ベル陣営はピット作業にちょっと失敗、ハムリン陣営は大失敗、つまりJGRいきなり壊滅(笑)というわけでファイナルステージはラーソンを先頭に238周目にリスタートしました、残りちょうど130周です。9列目リスタートになってしまったハムリンが戻し作業を行っていましたが、240周目のターン3~4でマクダウルを抜いた後に立ち上がりで少し加速が鈍ったところを後ろから押され、ふらついて壁に強打。トー リンクが曲がったようでまともなペースで走れなくなってしまいました。非常にマズい状況です。
 一方でレース序盤とは人が変わったように速いラーソンはウォーレスを全く寄せ付けずに独走、268周目にはようやくレディックが2位まで順位を戻してきましたが4秒以上の差があります。レディックとすればとりあえず3秒差を目標にして差を詰めたいところ、実際少しずつ差を縮めていきました。
 277周目あたりからこのステージ1回目のピットサイクル、レディックは2.7秒ほどの差まで詰めて279周目にピットに入り、ラーソンはこれを見て翌周にピットへ。3秒差ならけっこういい勝負かも!と思ったらわりと余裕でラーソンがアンダーカットを阻止すると、ほどなく283周目にゼイン スミスがフロントストレッチでスピンしてコーションとなりました。マクダウルが見切りを誤って押してるような・・・
デイル ジャレット「・・・!?」

 実況ブースから呼ばれてない時はどうやら孤独にレースを見てるらしい別ブースのデイル ジャレット、自分の背後で起きたスピンにちょっとビックリし、それを捉えてるカメラとわざわざ放送するテレビ局、こういうところがアメリカらしいです。まだピットに入らず引っ張っていたトッド ギリランドがこのコーションでえらい得をし、ギリランド以外にもリードラップ上位勢でタイヤを換えに行く人がけっこういて作戦が少し分かれます。ハムリンはここでようやく修理作業を行う時間ができましたが、どうやら壊れたのはよくある右リアのトー リンクではなく右フロントで、その関係で左側も問題があるかもしれないので時間の許す限り確認作業を行っていました。右のステアリング ロッドが押されてると左に影響出たりするからですかね。

 290周目にリスタート、タイヤ履歴差がそんなに無いので新品タイヤ勢が猛攻を仕掛けてくるほどでもなく引き続きラーソンがリード。これを追える速さがあるのはベルで、新品タイヤのブリスコーも4位に来ているのでJGR復活です。トラック付近にちょっと雨雲があるので影響が気になるところですが、316周目に9位を走っていたバイロンがターン3でいきなりスピンしてコーションが出ました。ブレーキを踏んだ瞬間に何か壊れたっぽい。

 これなら雨も関係なく問答無用の4輪交換、ピットを出たのはベル、ブリスコー、ラーソン、レディックの順でした、ラーソンは左後輪の交換が少しだけ遅かったですね。バイロンは「どこにもぶつけてない、何か壊れた、たぶん左リア」と言いますがピットでは原因を探しきれずとりあえず隊列へ。ところがリスタートを目前にして突然車から白煙が上がりはじめ、なんとエンジンが壊れました。NASCARは慌ててコーションを延長しますが、その間に小雨が降ってきてなんかややこしくなりました。
 バイロンはそのままガレージ送りとなって修理できずこのレース37位、実はひっそりと66号車チャド フィンチャムが先にリタイアしていたので最下位ではありません()バイロンがスピンした原因は不明ですが、彼はスピンする直前に「パンクした!」と無線で伝えてクルー チーフからピットに入るように指示されており、「何かを引きずっているような感じ」がしていたそうなので、可能性の1つとして既にエンジンが破損し始めて排気管から出たオイルを自分の後輪で踏んで回ってしまった可能性も考えられます。

 幸い大した雨では無かったのでコーション周回でぐるぐる走って解決し331周目/残り37周でリスタート。バイロンのエンジン破損と雨が無ければ残り47周の持久戦になるはずだったと思うので、想定よりだいぶタイヤが楽になりました。リスタートからベルとブリスコーがドア トゥー ドアの争いになり、ブリスコーが見事にぶち抜きます。あとは鬼の速さを見せるベルを千切れるかが楽しみなところでしたが、リスタートから僅か5周でまた雨によりコーションが出ます、これでハムリンはフリーパス獲得。

 今回の雨はちょっと雨量が多いのでとりあえずレッド フラッグになりました。雨雲レーダーでこんな液体を地面にぶちまけたような絵面って見たことないんですけど、たぶん観測網の関係で起きてしまう一種のノイズみたいなやつですね。本来は雨が降っているはずのところの電波が何かしらの理由で阻害されて情報を拾えてないのではないかと。サウスカロライナ州の州都・コロンビアあたりのようなのでレーダーの位置が低くて高層ビルに邪魔されたりしてます?詳しい方の情報求む。

 レッドフラッグは7分39秒と比較的短時間で解除、ほんの5周ほどとはいえ全力で走ったしまだ25周以上残ってるから全員タイヤを換えるだろう、と思ったらなんとラーソンなど4人だけがステイ アウトを選択。344周目にリスタートして残り24周となり、まずリスタートで前に飛び出したラーソンですがたった2周でベルが後ろに来てしまいました。
 オワタ/(^o^)\と思ったらラーソンはターンの入り口で少し内側を牽制しながらも得意のミニ四駆走りを見せて予想以上に健闘。ベルは大外を走るのがちょっと怖いようでなかなか仕掛けられずにいました。しかし356周目、ベルはターン1~2でラーソンの斜め後方に付けて、これでたぶんダウンフォースが抜けてラーソンが僅かに滑りました。やや失速したラーソンをかわしてとうとうベルがリーダーとなります。
 前に出たベルはクリーン エアーでの走り方を理解するのに2~3周かかってちょっと苦労した様子が見えましたが、その後は全く危なげない走りでした。2位じゃダメなんですよ!のベルが大事なプレイオフ初戦を制して今季初勝利・通算14勝目を挙げました。次ラウンド進出、じゃなかったこのレース最多の73点を獲得して一気に選手権順位を上げました。レーシングリファレンスインフォによると、2024年からモービルワンのスキームで出場するレースが出て来たベルですが、今回がモービルワンとの5戦目で優勝するのは初めてみたいですね。前回は昨年のメキシコシティーで・・・うわ2位だ(笑)

マーティー スナイダー「妻のモーガンさんと抱き合い、サザン500での勝利を祝うクリストファー ベル選手です。もう2番手の男ではありません。自身2度目となるクラウン ジュエル制覇です。クルーたちも駆け寄り彼を祝福しています。かつてのチームメイト・カイル ブッシュ選手への敬意を表すお辞儀ポーズも見せました。ベル選手、聞かせてください。これまで7回も2位に甘んじてきました、待った甲斐はありましたか?」

ベル「むちゃくちゃ長かったぞ~~!!!いやあ、信じられない。あそこにいる20号車のチーム全員を心から誇りに思います。メカニックも、ピット クルーも、誰よりもこの勝利にふさわしい人たちです。それから、いやマジでもう、ダーリントンはこの世界に入って以来ずっと勝ちたいと願ってきた場所なんです。ここは究極のドライバー トラックですから。ファンの皆さん、最高です!皆さんのおかげで今ここにいます!」

マーティー「6月7日に時間を戻しましょう。ミシガンで手首を骨折し、インフィールド ケアセンターにいた時のことです。1つ目に、その時チェイス進出が可能だと思っていましたか?そして2つ目、チェイス初戦で勝てるなんてことは想像できましたか?」

ベル「勝てるのは分かってますよ、何があっても勝てるつもりでいますから。僕らはいつだって勝てる力があるんです。ただ、これまで結果がついてこなかっただけで。でもそうですね、ミシガンのケアセンターにいた時はシーズンが終わったと思いました。数週間は戦列を離れることになってチェイスには出られないだろうなと。でも、俺たちここにいるぞ、フー!」

マーティー「クリストファーベル選手と20号車のチームがチェイス初戦のサザン500で見事な勝利を収め、初戦を終えて大量のポイントを獲得しました。」
 

 優勝インタビューで観客席に向かって叫ぶのってベルがいちばん多い気がするなあ、2位からギブス、レディック、ブレイニー、ラーソン、ブリスコーと続き、7位にはプレイオフ選手でないベリーが入りました。開幕からの21戦でトップ10フィニッシュは2回だけしかなかったのに、なんとこれで6戦連続のトップ10フィニッシュで直近5戦の平均順位はベルと並んで全ドライバー中で最良(!!)の6.2を記録しています。ウォーレス、ロガーノ、プリースのトップ10でした。11位ホースバー、13位シンドリック。14位のエリオット。ハムリンは何とか18位に入り、20位ブッシャー、21位スアレス、先にも書いた通りバイロンが37位です。

・エリオット、プチ炎上案件

 14位になったエリオット、致命的問題は最後のピット作業でした。クルーチーフのアラン ガスタフソンは4輪交換のつもりで指示を出していましたが、エリオットは2輪交換だと思っていて右側のジャッキが下りた瞬間に発進。クルーをはねてしまい、後退して左側のタイヤを交換したので順位を大きく下げました。

ガスタフソン「おい!」
エリオット「4輪なんて聞いてない、2輪だと思ってた。」
ガスタフソン「4輪って10回も言ったろ。」「何で無線でちゃんとやりとりできねえんだ、意味分かんねえよ。」

 混乱の正確な原因は不明ですが、1つの可能性は無線の雑音が多くて聞き取れていなかったこと。そしてもう1つはガスタフソンの言い回しで、彼はエリオットがピット ボックスに入る直前に「Come on to us here. Two clean in, just get left.」と言いました。トゥー クリーン インはエリオットの手前にある2つのボックスに車がいない状態であることを意味しており、邪魔がいないから比較的浅い角度で真っ直ぐ入れるけど、ペナルティーにも気を付けてくれよという注意喚起の意図があると思われます。こっちに寄せて来いよ、手前は2つ空いてる、よし左へ、ぐらいのリアルタイムの運転指示ですね。
 ただ、文字を見ても分かりますが『トゥー』という単語が2回も出てきます。これを2輪交換と誤認した、あるいはこれに雑音が混じってトゥーだけが聞き取れたという可能性も考えられます。たぶん普段からこういう言い回しで指示を出してると思うのでちゃんと聞こえてたら誤認はしないような気がするし、タイヤ交換本数は数字ではなく暗号コードでやり取りするのが普通なので数字を聞いて誤認しない仕組みになってると思うので、これを聞き間違えたとは個人的には思いにくいんですが・・・
 で、問題なのはここからで、ガスタフソンが「10回も言ったろ。」と思わず悪態をついてしまったことでチェイスのファンが怒った模様、無線の記録を洗い出した上で「10回も言ってない。」と言い始め、ガスタフソンをクビにしろ!とむしろ彼が標的になってしまいました。詳細が分からないし、ここに至るまでのレース、もっと言えばシーズンの流れでこの2人がどういう関係か理解しないことには言葉の真意なんてわからないと思うのでいかにも脊髄反射のSNS病だと私は思いますが、チェイス初戦からチェイスは数字以上に問題を抱えてしまいました。


 レース中盤でのベルの速さを見ると優勝に相応しい走りだったことに誰も異論はないでしょう。レディックがタイヤ交換で失敗していなければどうなっていたか分かりませんが、それでもベルに勝てたかはけっこう難しいところ、それぐらいベルの車はよかったと思います。ラーソンの最後のステイアウトは失敗だと思った方もいるかもしれませんが、一緒にピットに入って一緒に出たら順位が上がらないので、結局タイヤを換えても5位前後だったでしょう。本人もレース後の話だと同じ考えでしたし、むしろあれだけベルを抑えたのは自信にすらなります。久々にラーソンのミニ四駆を堪能出来て個人的に楽しかったです、なんか壁スレスレをずっと走ってるのを見てるすごすぎて変な笑いが出てくるんですよ(笑)
 レディックだけでなくブリスコー、ウォーレスも、ひょっとしたらギブスも『上手くやったら勝てたんちゃうかなあ』という若干の悔いがあるかとは思いますが初戦でそれぞれやれるだけのことをやった上々の滑り出しだったと思います。スタートから335周はどちらかというと玄人好みなレース展開、最後の24周は誰にでも分かる激しいレース展開で、両方が見れてなかなかお得ではありました。正直もっとコーションが出て荒れるんじゃないかと思ってたので、雨を含めてコーション6回はけっこう意外でしたね。実際、サザン500では2018年以来となるコーションの少なさでした。ちなみにこの時はケゼロウスキーが勝って、バイロンはエンジンは壊れてます^^;

 勝てたんちゃうかなあ、なトヨタ勢の面々と比べるとブレイニーは常に上位にいたとはいえ優勝争いに絡む感じではなく、レース中も無線で「トヨタ勢はええ」と言っててちょっと勝ち目がなさそうだったので、まあいかにも今年の彼らしい成績ですね。そしてロガーノも春のレースで33位だったことを考えると9位は上出来。しかも彼の車はどうもエンジンが不調で、事後情報だとスパーク プラグの配線が外れてたとかで本調子ではなかったらしいので、この先も甘く見てはいけなさそうです。


 そしてピット作業失敗が思わぬ接触事故に繋がって最も悔いが残ったであろうハムリンですが、レースから少し時間がたって整理したところマクダウルとの接触についてはスライド ジョブのような形で前に出た後に、ちょっと曲がり切れずスロットルを戻したので自分にもいくらか非があると素直に認めたようです。そんな取りこぼしがあったハムリンですが、第1シードの恩恵でレース後でもドライバー選手権1位を維持。ただベルが12点差の2位となり、16点差でブレイニー、24点差でレディックが続いています。リタイアしたバイロンは114点差と既に崖っぷちです。
 まだ1戦しただけですしこの先も特色のあるレーストラックが複数出てきますので、まあこの段階でチャンピオンがどうのこうのは早すぎますが一筋縄ではいかなさそうな雰囲気だけはじゅうぶんに感じさせてくれました。ちなみに来年のサザン500はレイバー デイとNASCARの日程との関係上プレイオフ初戦ではなくレギュラーシーズン最終戦となっています。プレイオフ初戦がリッチモンドなのでスポンサーが今年と同じだと2戦連続でクックアウトになります、リーブス兄弟が順番に出てきたらどうでしょうか(笑)
 
 次戦はちょっと特殊な1.25マイルのトラック・ワールド ワイド テクノロジー レースウェイ、通称ゲートウェイ、またはセントルイスです。所在地はミズーリ州セントルイスではなく川を挟んだ対岸のイリノイ州マディソンなんだけどな!

コメント

kami さんのコメント…
個人的にはステージ制ポイントなしのレースが見たい(10年ぐらい言ってます)
日日不穏日記 さんの投稿…
ラーソンら4台のステイアウトはあくまで、トラックポジションのキープだったので、作戦としては間違えていないでしょう。久しぶりにジョーダンが来たので、頻繁に映っていましたね。レディック、ウォレスも良い走りを見せましたし、発奮したんでしょうか。ベルのモーガン夫人が最後によく映ってましたが、サマンサさんほど、キャラ立ちはしていないものの、アベマでは、ベルが恐妻家のようなコメントが流れていますw。モータースポーツでは前に出てくる方がたまにいて、ハッキネン、ウィル・パワーなどは印象に残っています。
SCfromLA さんの投稿…
>kamiさん

 せめてクラウンジュエルぐらいはステージ制無しで真正面からやりあってほしいなとか思いますけど、そもそもコカコーラ600のMTJ独走事件がきっかけでステージ性が出来たことを思うと、むしろNASCARは長距離レースではやりたくないんでしょうね^^;
SCfromLA さんの投稿…
>日日不穏日記さん

 モーガンさんの実家もレース一家でなんか強そうには見えますけど恐妻家設定はどうなんでしょう(笑)マイケルジョーダンがけっこうはしゃいで観戦してたので、チームの士気とするとけっこう大事なことなんじゃないかなあとざっくりした印象を持ちましたけど、効果のほどはさておきレディックがちょっと戻って来て楽しみが増えましたね~。