NASCAR Cup Series
3戦ごとにふるい落とされて、最後はもう優勝するしか道が無い!みたいなことが繰り返される昨年までの制度と比べればチェイス制度はもう少し落ち着いて戦うことができるものの、やはりたった10戦ですから取りこぼしは厳禁、1戦ぐらいはみんなやらかすと思いますが2戦も取りこぼしたらかなり危ないです。そんな中で初戦としてやってくるのがクック アウト サザン 500、1950年からNASCARが開催されて今回で通算131回目のレース開催となる伝統ある難所です。
レディックにとって今年の春のレースがダーリントン初勝利でしたが、Gen7のダーリントン9戦で6度がトップ5フィニッシュという圧巻の数字、同じ期間に他の選手ではトップ5フィニッシュ3回が最多でレディックだけ異次元の結果です。サザン500だけを見ても2022年から3位、2位、10位、2位とトップ10確率100%、というか走ればほぼトップ3という状態です、どうなってんすかね(笑)
一方でチームを率いるオーナー業としてのジョンソンも動きを見せたようで、ジョン ハンター ネメチェックがチームに残留しないようだ、と9月1日の段階でジ アスレティックが関係筋の話として伝えました。アスレティックによると元々ネメチェックは残留契約で合意していたものが、ジョンソンがチーム強化を望むにあたって方針を変更したようだとのこと。この報道を受けて翌日にはチームがネメチェック離脱を認める声明を発表しました。
Cook Out Southern 500
Darlington Raceway(Darlington, South Carolina)
1.366miles×367Laps(115/115/137)=501.322miles
Goodyear Racing Eagle Tire Code
Left:D-5284 , Right:D-5290
Total Sets:15(12 new race/1 qualifying transfer to race/2 practice)
NASCAR カップ シリーズ、先週のデイトナでレギュラー シーズンが終わりまして今週からプレイオフとなります。昨年までのようなややこしい制度ではなく、プレイオフ進出となった16人の選手は一旦ポイントをリセットしてここから10戦でのドライバー選手権ポイントで単純にいちばん多かった人が2026年のカップシリーズ チャンピオンとなります。なおチャンピオンにはNASCAR創始者の名前を冠したビル フランス カップというのが贈呈されます。
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| 面倒なので先週使ったやつを加工して順位だけ修正 |
レギュラーシーズン順位によりデニー ハムリンは2100点からプレイオフが始まります。2位のライアン ブレイニーに対して25点差ですが、ポイントがリセットされる前は80点以上ありましたから当たり前ですがプレイオフで一旦ほとんどチャラになりました。7位のカイル ラーソン以下はレギュラーシーズン26戦でハムリンから300点以上、4位のタイ ギブスから見ても150点以上引き離されてしまったので、それがたったの60点やそこらの差になったからと言って上の人たちを全部上回ってひっくり返すのは簡単ではなく、かなりの成績が必要になります。16位のライアン プリースはもうここに入っただけで儲けものなので、あとは上を何人食ってネット弁慶を黙らせるかですね(笑)
でも何が起こるか分からないのが世の常、2011年には当時のチェイス制度でドライバー選手権9位、プレイオフ開始もボーナス無しの9位タイから始まったトニー スチュワートがプレイオフ開始から2連勝するなどまさかのプレイオフ10戦5勝、レギュラーシーズン未勝利だったのは嘘のような快進撃でカール エドワーズとの激戦を制し自身3度目のチャンピオンを獲得したのは今でも伝説のように語られます。まあ当時は今ほど上位勢に与えられるボーナスも多くなかったので当時の第9シードと今の第9シードは比較にならないですけどね、念のため。
3戦ごとにふるい落とされて、最後はもう優勝するしか道が無い!みたいなことが繰り返される昨年までの制度と比べればチェイス制度はもう少し落ち着いて戦うことができるものの、やはりたった10戦ですから取りこぼしは厳禁、1戦ぐらいはみんなやらかすと思いますが2戦も取りこぼしたらかなり危ないです。そんな中で初戦としてやってくるのがクック アウト サザン 500、1950年からNASCARが開催されて今回で通算131回目のレース開催となる伝統ある難所です。
左右対称ではなく卵型になった特殊な形状で、最大バンク角も半径が大きいターン1・2が25度、半径が小さいターン3・4は23度。20度を超えてるのでけっこう高いけど大外に向かって急激に盛り上がった形状をしているので内側を走るとほとんど平坦に近くなり、抜こうとすればバンクが無い、速く走ろうと外側を攻めると壁接触と隣り合わせ、しかも2008年を最後に全面的な再舗装はされていないのでけっこう路面が荒れており、ターン2の出口付近には厄介な凹凸もあります。ターン出口に向かってふうっと路面が平坦になるので、並走してたら内側の車が膨らんでサンドイッチ、という事故も多いです。
ここを367周・500マイルの長丁場で現地17時開始予定のレースは夕方から夜へ。路面状態も変わっていく中で適切なアジャストをしながら走り続ける必要があります。タイヤへの負担も非常に大きいことで知られ、おそらくリッチモンドの次に厳しいんじゃないかと思いますがみるみるうちに秒単位で車が遅くなって、マジで映像で見たら分かるレベルです。
夜になれば路面温度が下がるとはいえ40周も走るとかなりキツイので各ステージとも最低2回のタイヤ交換が予想され、下手すると3ストップの可能性もあります。コーションが出たらたった数周走っただけでもまたタイヤを換えに行く人が多いですが、あんまりタイヤ履歴差が少ないとステイ アウトの人を抜けない、ということもわりと起こるのでコーションが増えると出入りが非常に激しくなりがちです。当然アンダーカットは抜群の効果がありますが、そのぶん代償もむちゃくちゃ大きいですね。
・ちょっとしたデータ
ダーリントンは3月に第6戦として開催されており今年2度目の開催です。その時はタイラー レディックが優勝、レース開始直後からオルタネーターに不具合があってバッテリーへの充電が行えず、ピット作業でバッテリーを交換して一時は順位後退、さらにレース終盤にはピットに入ろうとして急減速したクリス ブッシャーに追突して順位を下げる場面もありましたが、そういう逆境を全部跳ね返してなんと5秒以上の差を付けた圧勝になりました。
2位からブラッド ケゼロウスキー、ブレイニー、カーソン ホースバー、オースティン シンドリック、タイ ギブス、ダニエル スアレス、ウイリアム バイロン、ブッシャー、エリック ジョーンズのトップ10なのでジョーンズ以外は結果としてプレイオフに出ることになる選手でした。ハムリンはそのジョーンズに対してレース序盤に謎の追突事故を起こして11位でした(笑)
ダーリントンはとにかくタイヤに厳しいのでタイヤを労わって走れる人が強いのと、大外を走るミニ四駆走りが得意な人、またバンクの低い内側から飛び込んでバンクに拾ってもらうように曲がる走り方はダート出身選手がわりと得意にする形状でもあります。Gen7車両が導入されて以降の過去9戦のダーリントンで平均順位が良いのはやっぱりレディックで、直近2年間の3レースに絞ってもやはりレディック・ハムリンの並びでした。NASCAR公式とも連携しているらしいエリック エステップという方の動画にちょうど良い画像があったのでお借りします。
| いずれも https://youtu.be/zm_bHHBRrTs?si=JSUguiYINBhEP-op |
レディックにとって今年の春のレースがダーリントン初勝利でしたが、Gen7のダーリントン9戦で6度がトップ5フィニッシュという圧巻の数字、同じ期間に他の選手ではトップ5フィニッシュ3回が最多でレディックだけ異次元の結果です。サザン500だけを見ても2022年から3位、2位、10位、2位とトップ10確率100%、というか走ればほぼトップ3という状態です、どうなってんすかね(笑)
ただ、平均だけで測れない存在がチェイス ブリスコー、現在サザン500を2連勝中です。それも2024年はチームの競争力が今一つなはずのスチュワート-ハース レーシングで勝ち、昨年はジョー ギブス レーシングに移籍しての連覇。昨年の春はまだ移籍して間もないころで、今年の春も12位と悪くなかったですから平均の数字には表れにくい存在で有力候補の一角と言えます。Gen7になってからダーリントンで複数回勝ったのは今のところブリスコーだけ、逆から言えばそのぐらい優勝者がばらける難しいレースです。一歩間違えたら全部レディックでもおかしくなかったけどね!
一方で不思議と数字が悪いのはラーソン、ミニ四駆走りは得意中の得意で2014年のデビューからGen6車両のダーリントンでは8戦でトップ10フィニッシュが7度(!)、そのうち5回は3位以内というまさに今のレディックと同じ状態で、Gen7でも2023年にはサザン500を制してダーリントン初勝利を挙げています。ところがGen7のダーリントンではこの優勝以外が散々で、トップ10フィニッシュがこの優勝を含めて2回だけで平均順位21.7。
サザン500は過去4回全て367周を走り切っている一方で、なぜか春の400マイルは5戦のうちリード ラップでレースを終えられたのが1回だけしか無くてなぜか異様に相性が悪くなっています。レース序盤に事故って壊した車を修理して戻ったら、また同じような場所ですぐに事故ってクルーの努力を台無しにした、というラーソンらしくない姿もあり、単に運が悪いのかGen7車両の挙動と自分の感触がここでは合わないのか気になります。レディックとのミニ四駆対決を楽しみにしてるんですけどね。
それとプレイオフ選手で言えばジョーイ ロガーノは春のダーリントンでは全くグリップ感が得られずに、車が壊れているわけでもないのにひたすら後方を走り続けてただただ遅い33位になる、という悲惨なレースになっていました。あの頃よりははるかに調子を取り戻した感じのロガーノですが、万一ここでまた遅いとプレイオフの高速トラック全体で苦戦する可能性が考えられるので、個人的にプレイオフの行方を占う上で注目しています。逆にここで速いとプレイオフには彼の得意なショート トラックもいくつかあるので"スチュワートムーブ
"を巻き起こす、、、かも。
・レース前の話題
今週はレガシー モーター クラブに複数の動きがありました。まず来年のデイトナ500が引退レースとなるジミー ジョンソンが早くもペイント スキームをお披露目。特別に使用することになったカー ナンバー 48とともに、一時代を築いたヘンドリック モータースポーツ時代を想起させる特別なものとなっています。主要スポンサーはカーバナですが、ヘンドリック時代の終盤を支えたアライ フィナンシャルに加えて黄金時代をともにしたロウズも加わっています。
48はアレックス ボウマンが現役で使ってる数字なので当然ながらヘンドリックの協力なしには実現できず、ジョンソンでしか無しえないスキームと言えるでしょう、さすがにシボレーにはできないけど。ボウマンがデイトナ500だけ使用する番号は後日発表なんですが何番になるんでしょうね。ヘンドリックだから25番か、あるいはアレックスも引退シーズンだから彼にとって意味のある過去に使った数字か。BK レーシングでデビューした時の23番はバッバ ウォーレスが使ってるから無理なんよなあ、許可貰ってバッバに番号変えてもらう?(笑)
一方でチームを率いるオーナー業としてのジョンソンも動きを見せたようで、ジョン ハンター ネメチェックがチームに残留しないようだ、と9月1日の段階でジ アスレティックが関係筋の話として伝えました。アスレティックによると元々ネメチェックは残留契約で合意していたものが、ジョンソンがチーム強化を望むにあたって方針を変更したようだとのこと。この報道を受けて翌日にはチームがネメチェック離脱を認める声明を発表しました。
ネメチェックの後任としてアスレティックはジョッシュ ベリーの名前を挙げており、ドライバー選手権を見ればネメチェックの1つ下ではありますが、昨年に優勝していることやウッド ブラザーズ レーシングのチーム力を考えた時にベリーの方が上であると判断された可能性が高そうです。仮にその通りになったとすれば、ベリーとするとウッド ブラザーズ レーシングとの契約延長ができず選手として彷徨いかけたところに、少なくとも今と同等かひょっとしたら多少速いかもしれない車で走る機会を得られることになったので幸運と言えます。
そしてレガシーMCといえば来年から3台体制に拡充され、既にドライバーはライリー ハーブストだろうと言われていましたが正式に発表されました。長年ハーブストを支援しているモンスター エナジーが一緒にスポンサーで付いてくることになったのでチームとすると大助かりです、発表会見に添えられる映像ももちろんモンスターエナジーのスキームで、モンエナお馴染みのお姉さんもいっしょでした。むちゃくちゃ宣伝色が濃い発表会見(笑)
・O'Reilly Auto Parts Series Fleetio 200
ダーリントンの週末はこちらもプレイオフ初戦となるオライリー オート パーツ シリーズから。予選はカーソン クワポー、ジャスティン オールガイアーのトップ2でステージ2の序盤まではこの2人の優勝争いという雰囲気でした。ところがステージ2中盤から明らかにオールガイアーの車はルースになってリスタートの瞬間からフラフラする怪しげな挙動、ファイナル ステージになっても状態は改善せず。壁にも接触するなどダーリントンの餌食になったオールガイアーはこのレースまさかの17位、クワポーも11位に終わりました。
ステージ2の終盤にはアンソニー アルフレードが驚きの速さを見せてクワポーをぶち抜きステージ2勝者となりましたが、バイキング モータースポーツはピット作業がイマイチ。代わってステージ2位だったシェルドン クリードがファイナルステージを先頭でリスタートすると、そのまま最後まで逃げ切りました。第2戦アトランタ以来の今季2勝目・通算2勝目を挙げました。
コリー デイ、ブレント クルーズ、サミー スミス、オースティン ヒル、アルフレード、テイラー グレイ、サム メイヤー、ジェレミー クレメンツ、ブレンダン ジョーンズのトップ10。プレイオフ選手ではラジャ カルースがレース序盤に燃料圧力関係の不具合に見舞われて予定外のピットを強いられ、その後リード ラップに戻ったのにレース終盤にまた燃料を吸わない問題が出て26位となりました。ドライバー選手権では第1シードのオールガイアーが1位を守りましたが、優勝したクリードが僅か7点差の2位に付けています。
・カップシリーズ予選
さあ予選、と思ったらなんと悪天候によりカップシリーズは練習走行も予選も中止になってしまいました。スタート順位は指数予選方式となりますが、よりによって前戦がデイトナだったのであんまり実力通りのスタート順位にならないという波乱。予選1位はレディックとなり、2位からスアレス、プリース、ハムリン、マイケル マクダウル、シンドリック、ブリスコー、リッキー ステンハウス ジュニア、オースティン ディロン、ボウマンのトップ10。
他のプレイオフ選手は11位クリストファー ベル、13位ロガーノ、17位ウォーレス、18位チェイス エリオット、20位バイロン、24位ブレイニー、25位ラーソン、28位ギブス、34位ホースバー、最も低いのが35位のブッシャーとなっています。せっかく50分間あるはずだった練習走行が無くなったので基本は春のレースでのセッティングを引き継ぐしかなさそうで、そういう点ではレディックにとって有利な条件かもしれません。
なおブレイニーは土曜日の最初の車検で2度不通過だったためピット選択権を失っており、真ん中の方の中途半端な場所になっています。ブレイニーと言えば今季はピット作業での失敗が多く、NASCARの統計情報によるとレギュラーシーズン26戦で差し引き129個の順位を失っていてこれは全チーム中最多、評価指標でもほぼビリに沈んでいます。そこで今回、なんとプレイオフ選手であるにもかかわらずチームメイトのシンドリックとクルーと入れ替えることが発表されており、チーム ペンスキーは非情とも言える采配でブレイニーを援護しています。でもいきなり変なピット位置で絶対クルーは嫌な緊張感あるぞ^^;

コメント
自分の推しがクビになったんでLMCを応援する気は失せた(ジョーンズ、ベリー単品は好き)んですが、カップ人事の予想外の動きに発展したらいいなと思います。
それこそJGRは育成の3人がどう見てもカップに来るには再来年だとしても微妙な競争力ですし、ハムリンがもし今年チャンピオンを取って区切りいいからやめる!とか言い出した時の繋ぎにJHNとかダメですか!?!?
ダメですかそうですか...
応援してるヘムヘムやらヘイリーやらがカップクビになってトラック送りになってますけどJHNの武者修行2周目はもうええてって感じですw