NASCAR Cup Series
『アメリカ建国の父』とも呼ばれるベンジャミン フランクリンと、星条旗の作成者だという言い伝えがある人・ベッツィー ロス。いや、もちろんそれに扮した人のはずなんですけど、このレースの資料でもグランドマーシャルは『建国の父・ベンジャミン フランクリンと星条旗作成者・ベッツィー ロス』と書かれていて中の人などいない設定っぽいんです(笑)そもそもあんたら自動車とか知らん時代やろ、というのもヤボなツッコミ。この慣れた感じ、普段から記念館とかで役を演じてる人だったりするんでしょうかね。
頑張りすぎてゼインスピンす。ああ、kamiさんがまた精神崩壊を起こしてしまう。釣りあげられて荒っぽく牽引される車の後部に『Fish,Yeah!』ってコントかよ(笑)あ~あ、牽引中にパンクしたタイヤがバラバラに壊れてるし。スミスはこの後に一応修理して復帰はしましたがこのレース37位でした。
45周目のリスタートは平穏でしたが、2周後のターン3で突然多重事故発生。後方集団で外に追いやられたベリーが行き場を無くして壁に当たり、並んでいたギスバーゲンと絡んだことでその後ろにいた人も連鎖的に巻き添え。ケゼロウスキー、ロガーノ、ジリッシュらが巻き込まれました。ケゼロウスキーが最大の被害者になってここでリタイアしこのレース最下位、他の巻き添え組もけっこう破損が酷くて軒並み下位でレースを終えました。
なんかやたらとフォードの選手ばっかり被害者になった気もしますが、このコーションで上位勢が一斉にピットへ。ここで給油したらステージ2を最後まで走れそうで、まだ燃料はたくさん残っている状態で給油時間が短いため2輪交換が主流になります。基本はここからあと2回の給油でレースを終わらせることになり、どっちみちステージ2終了近辺で燃料が無くなるのでステージ2終了前にピットに入りフリップするのが得策に思えます。
キングスハワイアンは昨年からハムリンのスポンサーになってこれまでに5度プライマリー スポンサーを務めていますが、過去のレースでは最高位が15位。5戦中4戦は25位以下になっていてハムリンとしてはえらく成績が悪かったことが『呪い』という表現になるわけですね。なおキングスハワイアンは1950年にハワイで創業されたパン屋さんで、現在は日本でもコストコホールセールで『オリジナルハワイアンスウィートロール』という商品を購入できるほか、時折ポップアップ店舗にも出てくるようです。創業者はロバート タイラという日系アメリカ人の方なので、会社としても日本には思い入れがあるようですね。
Great American Getaway 400 Presented by VISITPA
Pocono Raceway 2.5miles×160Laps(30/65/65)=400miles
winner:Denny Hamlin(Joe Gibbs Racing/King's Hawaiian Shake'Em Bites Toyota Camry XSE)
NASCARカップシリーズ第16戦・グレイト アメリカン ゲタウェイ400。今年はアメリカ合衆国建国250年ということで色々と行事があり、FOXの中継なんかも最初に必ずアメリカ 250のロゴが出るのでハイライトを見ると毎回「あれ?今日のレース250マイルだったっけ?」とか思ってしまうわけですが()1776年7月4日に独立宣言が署名されたのがペンシルベニア州。ということでスタート コマンドは
『アメリカ建国の父』とも呼ばれるベンジャミン フランクリンと、星条旗の作成者だという言い伝えがある人・ベッツィー ロス。いや、もちろんそれに扮した人のはずなんですけど、このレースの資料でもグランドマーシャルは『建国の父・ベンジャミン フランクリンと星条旗作成者・ベッツィー ロス』と書かれていて中の人などいない設定っぽいんです(笑)そもそもあんたら自動車とか知らん時代やろ、というのもヤボなツッコミ。この慣れた感じ、普段から記念館とかで役を演じてる人だったりするんでしょうかね。
雷雨の可能性があることから当初予定より2時間繰り上げられたレース、気温は27℃の曇り空。後日談ですが、仮に雨が降ってレース途中から翌日への順延を行った場合には、次戦サンディエゴへの移動の兼ね合いでえらい早朝のレースにするしかなくて、なんとしてもこの日のうちにきちんとレースを成り立たせておきたかったんだそうです。なお主催者によると入場券は4年連続で完売、またトラックの内側にあるキャンプ場区画も6年連続で完売だそうです。年1回開催になったことで価値が高まったような気はしますね。
・ステージ1
風が強いためトラック上に複数のレジ袋的なものが落ちていてちょっと気になる中でスタート。ハムリンの内側にきちんとぶら下がっていたラーソンがターン2で前に出て1周目からリードします。5周もすれば全体はほぼ1列になりました、ステージ1なのであんまり無理する人もいないでしょう。
ハムリンが2位を確保するまでに時間を要したこともありラーソンは2秒以上の差を作りましたが、15周もするとハムリンの方が明らかにペースが速くなって22周目に背後につきました。26周目、ラーソンが周回遅れのケイシー メアーズに詰まった隙にリードチェンジ、ハムリンが1位を取り戻します。ハムリンはロードコース作戦でステージをフリップせずにそのままステージ1を走り切って10点を獲得、ラーソン、ギブス、ブリスコー、ブッシャー、スアレス、バイロン、ジョーンズ、ロガーノ、ヒルのトップ10でした。なおメアーズは唯一の周回遅れなのでステージ終了後にフリーパスでリードラップに戻りました。
ハムリンがフリップしなかった要因ですが、ロードコースと同じような作戦パターンのトラックとはいえ、周回遅れにならずに戦略を成り立たせるには『リーダーから約15秒以内の差』であることが条件になります。ハムリンは非常に速かったのでステージ終盤にこの条件に該当したのはせいぜい15位あたりまでの選手でした。普通のロードコースであれば25人以上が範囲に入ってしまうので、自分だけがステージをフリップせずステージ間コーションでピットに入るとリスタートが25位以下とかえげつないことになる危険性があります。
でもポコノーはぶっちぎれるのであればそもそもフリップできる人を減らすことができるので、そうなってしまえば仮に自分だけが取り残されたってリスタート順位は悪くても15位、実際はもっと走り切る人が出てトップ10圏内に残れます。しかもステージ周回数と航続距離の関係で、3ストップ戦略で考えるなら28周目に入るのと32周目に入るのとでは実はけっこう大きな差にもなるので、とりあえずステージ1はぶっちぎってしまうのが得策だったと思われます。
・ステージ2
ロードコース作戦を実行できる人は少なく、実際にやった人も少数だったのでステージ間コーションで大半のドライバーはピットへ。ラーソンは車検を2度不通過だったためピット選択権を失っており面倒くさい場所でのピット作業でしたが無難に通過します。ハムリン、ラーソンの順でピットを出ましたが、ギブス陣営は大失敗して大きく順位を落としました。
リスタートはステージ1をフリップした人たち6人がステイアウト、レディック/ネメチェックの1列目。37周目のリスタートからこの2人が一歩も引かずまるまる3周も争った末にようやくレディックがリードを手にしました。その後ろではブレイニー、ハムリン、ゼインスミスの3人もかなり激しくて面白い争いを見せていましたが。
頑張りすぎてゼインスピンす。ああ、kamiさんがまた精神崩壊を起こしてしまう。釣りあげられて荒っぽく牽引される車の後部に『Fish,Yeah!』ってコントかよ(笑)あ~あ、牽引中にパンクしたタイヤがバラバラに壊れてるし。スミスはこの後に一応修理して復帰はしましたがこのレース37位でした。
45周目のリスタートは平穏でしたが、2周後のターン3で突然多重事故発生。後方集団で外に追いやられたベリーが行き場を無くして壁に当たり、並んでいたギスバーゲンと絡んだことでその後ろにいた人も連鎖的に巻き添え。ケゼロウスキー、ロガーノ、ジリッシュらが巻き込まれました。ケゼロウスキーが最大の被害者になってここでリタイアしこのレース最下位、他の巻き添え組もけっこう破損が酷くて軒並み下位でレースを終えました。
ターン3でギスバーゲンがちょっと行きすぎてベリーを外へ追いやってき、そのがら空きになった内側にヒルがするすると入り込んで行ったものの、これもちょっとがっつきすぎて立ち上がりで外側に1.5台分ぐらいの幅しか残らなかったのでベリーが壁に当たった、という流れに見えました。じゃあヒルが悪いのかというとSVGがそもそもミスってて、彼単独だったとしてラインを残せたのかも微妙なのでレーシング インシデントでしょうか。ベリーは全く落ち度が無いように見えます。
なんかやたらとフォードの選手ばっかり被害者になった気もしますが、このコーションで上位勢が一斉にピットへ。ここで給油したらステージ2を最後まで走れそうで、まだ燃料はたくさん残っている状態で給油時間が短いため2輪交換が主流になります。基本はここからあと2回の給油でレースを終わらせることになり、どっちみちステージ2終了近辺で燃料が無くなるのでステージ2終了前にピットに入りフリップするのが得策に思えます。
ここで上位に来るのはステージ1終了後に給油して走り続けている人たち、53周目のリスタートからネメチェックがリードしてブリスコー、ジョーンズのトップ3、さあ来たレガシーモータークラブ。リスタート後の争いでピット組の最上位はエリオットに変わっています。
70周を超えたあたりからブリスコー、ホースバー、ベルなどがタイヤの振動を訴え、ハムリンも『感触が何か奇妙』と気になる情報。そんな中で75周目あたりから作戦がズレている人たちのピットサイクルが到来しリーダーのネメチェックも78周目にピットに入りました。空っぽの燃料を満タンにするのでタイヤ交換はそんなに焦らなくてOK、残りが80周ちょっとで満タンにしましたのでギリギリあと1回の給油で走り切れる距離になっています。
これでエリオットを先頭とした3回目のコーションでピットに入った組が前に出てステージ2は終盤へ、88周目にハムリンがそのエリオットをえらくあっさりと抜いてリーダーになりますが、2人そろって90周目に同時にピットに入りました。これでリーダーはトッド ギリランドの手に渡りました。3回目のコーションで給油して43周を走る長旅でしたがなんとか走り切ってステージ2の勝者となり10点ゲッツ。ブリスコー、ネメチェック、ジョーンズ、リッキー ステンハウス ジュニア、チャステイン、ホースバー、スアレス、そしてハムリン、エリオットのトップ10。ハムリンはフリップして点数も稼いでここまでは最高の展開です。
・ファイナル ステージ
ギリランドは燃料空っぽでピットに入りますが、ブリスコーとレガシーの2人はステイアウト。102周目にリスタートしてまずはブリスコーが先行、と思ったらターン1にちょっと突っ込みすぎたらしく出口で抜かれまくってまさかの4位転落。これでリーダーはネメチェック、これにターン1で内側をスルスルっと抜けたハムリンが続きます。このまま行ったらハムリン優勢ですが、106周目にメアーズの右前輪が脱輪してコーション発生。さすがにNASCARはそれほど簡単なレースではありません。メアーズのカップシリーズ通算496戦目は脱輪とともに終了。。。
このコーションで数名はバクチ、残り50周ぐらいなのでケチケチ走法とコーションが噛み合えばひょっとしたら走りきれるかも、という期待で給油しました。とりあえずその人たちは忘れるとして111周目/残りちょうど50周でリスタートし、ハムリンがネメチェックからリードを奪います。そのまま引き離していってやっぱりハムリン優勢。
ほどなく75周目~80周目あたりでピットに入っていた人はそろそろ燃料が無いので最後のピットサイクルとなり、118周目に3位ブリスコー、4位ジョーンズが同時にピットへ。翌周にはネメチェックもピットに入り、当然ハムリンがリーダーとなります。ステージ2フリップ組も引っ張りすぎたらコーションのリスクを背負うだけなのでピットに入りはじめ、ハムリンも122周目にピットへ。実質的に1位と言えますが、何か違うことを起こそうとピットに入らない人がいるので見た目上は11位以下になります。さあ何か起きるか。
という期待は空回りして特に何も起きずに残った人たちも次々とピットに入って行きますが、唯一残ったのがベル。さっき書いた残り50周を走り切る賭けに出ていた人です。残り25周あたりからそんな気がしてハムリンとの差を気にして見ていましたが、この時点で約13秒差。だいたい1周で0.5秒ずつハムリンが追いついてるので、現時点で計算上なかなか良い勝負です。しかもハムリンはこの時間帯になってちょっとバランスがよろしくないのか後ろからバイロンが追いついて来ており、ベルとの差ばかり気にしてもいられません。
ベルにはクルーチーフ・アダム スティーブンスから「ギリギリだ、もっと節約してくれ。」「ターン2と3でもっとリフト&コーストしてくれ。」「まだ節約が足りないぞ。」と口先介入を受けまくりながらも一生懸命ケチってハムリンが一気に追いつかないように粘ります。残り12周の時点でまだ6.5秒差と追いつき方は変わっていませんでした。
ただここからハムリンはバイロンを振り切って流れを取り戻したようで、残り9周でベルに対して4秒差と追い上げの勢いが戻ります。このパターン、案外節約が終わって急にリーダーが速くなることもあるので気は抜けませんが、残り5周でついに0.8秒差とベルはもう無理っぽい雰囲気、たぶん燃料の余裕が全くありません。まあそもそもベル陣営はこれで勝てるとまでは考えていないでしょうから、元々いた順位より上に行ければ上出来でしょう。ハムリンにさっと道を譲りました、というか抵抗する手段がありません。
スティーブンスの予想ではベルは4位ぐらいになりそうとのことですが、万一ガス欠したら25位以下まで落ちるのでポイントで大損、少々順位を下げようともガス欠だけは許されません。しかしハムリンがいよいよホワイトフラッグを受けようかという残り1周とちょっと、ピットからの情報が。
「クリストファーベルがガス欠です!無くなった、無くなったと言ってます!」
ベル、残念ながらあと3.5マイル分ほど燃料が足りず撃沈。そんな騒ぎを知っているかどうかは分かりませんが、ホワイトフラッグを受けたハムリンは無風でそのまま最後の1周を走ってチェッカー、第14戦ナッシュビル、第15戦ミシガンに次いでこれで3連勝を達成。しかも全てポールポジションからスタートしての3連勝で、これはリチャード ペティー、ボビー アリソン、ダレル ウォルトリップに次ぐカップシリーズ史上4人目・5度目の快挙です。ハムリンの場合1回はフライングしてペナルティーで即ビリ、もう1回は予選後の修理で後方スタートペナルティーだったので、記録上はそうでも実感は今日が初めてのPtoWみたいなもんですけど(笑)
マーティー スナイダー「本日も満員となったポコノーでデニー ハムリン選手、トリッキートライアングルで通算8勝目を挙げました。そして自身初となる3連勝です。特別な瞬間ですね。(チェッカーフラッグを受け取るのを待つ)とうとう3連勝です。今朝もその話をしましたけど、ここポコノーの満員の観衆の前で達成できたというのは、ひと味違う特別感があるんじゃないでしょうか?」
ハムリン「それはもう。まずここでの勝利は本当に特別です。ポコノーはスタンドの観客からインフィールドのファンに至るまで、ファン体験の作り方を熟知しています。ニックさん(※)と彼のチームは素晴らしい仕事をしてくれました。スポンサーのキングス ハワイアンにとっても最高の結果です。ついにキングスハワイアンの呪いも解けましたね(笑)。私が少し調子に乗っていると思われたのか、今週はこのスーツを着せられて初心に帰るよう言われたんですよ。ジョーギブスレーシングのチーム全員を誇りに思います。これはチーム全体の組織力のおかげで、速い車を用意してくれますし、ピットクルーの仕事も完璧。すべてがうまくいっています。」
※ニック=ポコノーレースウェイの最高経営責任者・ニック イグダルスキー
マーティー「2年前にここで話したときはブーイングがほとんどでした。今日は少し違う歓声が混ざっていたように聞こえますが、45歳になったデニーハムリンに対してファンの見方が変わり始めているのでしょうか?」
ハムリン「いやあ、(ブーイングまじりの歓声が沸き起こる)ああ、ありがとう、ありがとう。本当に感謝しています。本当にありがたいですね。ここは私にとって第二の故郷のような場所ですから。」
マーティー「レース終盤にデイル ジュニアから話があったので伺いたいんですが、カップシリーズでの21年間のキャリアの中で、今が最も自信に満ちた状態なんじゃないでしょうか?」
ハムリン「そうですね、間違いなく最高の状態にあると言えるでしょう。毎週レース トラックに来るたびに勝てるチャンスが十分にあると感じていますし、チームの仕事ぶりも素晴らしいですから。毎週、僕が必要とする通りのマシンを用意してくれています。だからこそこうして勝てているんです。」
マーティー「レギュラーシーズンチャンピオンシップについてクリス ゲイルが「チャンピオンに近づいているぞ。」と言った直後に、無線で「俺が考えてるのは優勝だけだ。」と答えていました。そして今回、また一つ勝利を手にしました。ポコノーでの8勝目、そして3連勝のハムリン選手でした。」
| 建国の父・星条旗の母・ミニオンらしきものと記念撮影(笑) |
キングスハワイアンは昨年からハムリンのスポンサーになってこれまでに5度プライマリー スポンサーを務めていますが、過去のレースでは最高位が15位。5戦中4戦は25位以下になっていてハムリンとしてはえらく成績が悪かったことが『呪い』という表現になるわけですね。なおキングスハワイアンは1950年にハワイで創業されたパン屋さんで、現在は日本でもコストコホールセールで『オリジナルハワイアンスウィートロール』という商品を購入できるほか、時折ポップアップ店舗にも出てくるようです。創業者はロバート タイラという日系アメリカ人の方なので、会社としても日本には思い入れがあるようですね。
2位はレディック、16位スタートからリスタートで苦戦したりタイヤの異変を訴えたりしながらも最後のピットを135周目まで引っ張って飛ばしまくる戦略が機能し、最後にバイロンを抜いて2位を獲得。ただレース後は「優勝者がハムリンでなければ良いレースだったと言える。35点ではじゅうぶんではない。」と選手権で猛追してくるハムリンをかなり意識しています。
3位は第7戦マーティンズビル以来のトップ5フィニッシュとなったバイロン、「4か月ぶりに車をこんな風に走らせることが出来た。」と率直にホッとした様子。4位は終始好調だったネメチェック、5位のラーソンを挟んで6位にジョーンズが入りレガシーMCは事前の(私の)期待に応える好成績でした。7位からブッシャー、チャステイン、ギブス、ブレイニーのトップ10。チャステインのトップ10は今季3度目ですが、過去2回はアトランタとタラデガだったので普通のオーバルでは今季初です。
ブリスコーはレガシーMC2人の近くを走っていたはずが、最後のピット以降にえらく離されて12位、スアレスは今日も堅実に13位。ジリッシュは貰い事故でハンドリングに影響が出て無線で怒りまくってたようですが、そのわりになんとかリードラップで走り切って23位、ガス欠したベルは26位でした。
ハムリンはロングランで速く、戦略に大きな狂いもなく狙い通りの走りを見せ、戦略の違いで一時的に順位が下がっても落ち着いて対応し我慢する時は我慢して完璧なレースでした。インタビューにもあった通り自分たちの車とチームと自分の腕に自信があり、色々な面で迷いが無いように見えます。ここまでの状態はなかなか20年間現役選手を続けたって出会えることが無いほどの好調に思えます。25試合連続安打とか3試合連続完封とかそういうハマり方ですね。
レディックも決勝では速かったですが、レース後の発言からもハムリンの猛追に本来なら感じる必要のない焦りのようなものを感じます。おそらくここ数戦はロングランでちょっと課題があったので、今回は決勝を見据えたら今度は予選が決まらなくて、という感じではないかと思います。一発の速さとロングランはなかなか両立が出来ないですし、変に両方を追いかけると途端にセッティングの迷路にハマることもあるんですが、ハムリンを意識してプレイオフで勝とうと思ったら完璧を目指すしかない、という中で結果は悪くないけど彼の中では満足が行ってないんだろうと思います。ものすごく高い次元でのさらなる高望みですね。
・ベルのギャンブル
ガス欠で失速したベルについてタラレバの話をすると、あと1ガロンも必要なく0.6ガロンぐらいの燃料があればなんとか、というところでした。数字で言うとあと2.5%ぐらい燃料を節約する必要があったと思われます。レース後のベルはプライムビデオのインタビューで
「どう考えたらいいんですかね。とにかく欲張らずにカムリのコックピットで自分の仕事に徹しようと思ってました。『燃費が良くて順位も悪くない』と聞かされれば当然ながら期待も高まりましたけど、結局はうまくいきませんでした。20番手あたりに沈んでいた状況を考えればあれは素晴らしいギャンブルだったと思います。勝利を狙うべきか、それとも完走を目指すべきか判断が難しく、残り10周になるまでは変速を続け、それ以降は5速固定にしました。ペースを落として順位を下げトップ10圏外でフィニッシュするという選択肢もありました。そうすれば結果的にプラスになったかもしれませんが、結局は当初の予想通りの順位に落ち着きました。集団がばらけた状態での走行は調子が良くて、単独走行をしている分にはごく普通のレースをしているような感覚でした。」
となんとも複雑な答え。さらにジェフ グラックからのインタビューでは
「最後のグリーンフラッグが振られてリスタートする前は、スティーブンスは勝つ見込みはないような話をしていたんです。だから残り20周ぐらいになって、ハムリンに17秒差をつけてリードしていた時に僕たちは優勝を目指して走っているのか、それとも完走を目指して走っているのか分からなくなってしまったんです。僕はただ彼が指示した通りに走ろうとしただけです。彼は僕のスロットル開度や回転数などのSMTデータを持っていたのですが、十分な情報が得られなかったんです。」
ベルの話からするとスティーブンスとの間でどの順位を狙う目的なのか、意志がきちんと疎通できていない印象を受けます。時間を巻き戻すと、彼のすぐ前を走っていて138周目にピットに入ったスアレスは13位でしたから、同じ動きをしていたらまあ15位近辺だったと思われます。そのスアレスはハムリンからおよそ20秒遅れでチェッカーを受けていますので、もっと節約してさっさと道を譲りまくっていても12位近辺は見えていた可能性があります。
ベルはさっき書いたスアレスとは数周の間だけですが1秒程度の差で走っており、その時はだんだんと差が縮まっていました。こういう似たペースの車がいる時にうまく風よけに使って燃料をガッツリ節約しておく、というのも1つの策ですがじわじわ追いついていたことを考えるとたぶんベルはそれなりのペースで走ってしまったと思いますし、5速固定にせずショートシフトだけで対応しようとしたのも後から考えると悔いが残ってしまいます。
1割上がったらさっさと利益確定しようと思ってたのに、思いのほかすぐに1割上がってしまったから欲を書いてもう10%上がるのを期待したところ暴落して損切りさせられた、みたいな感じでスティーブンスがちょっと欲をかいたのかなあとも断片的な情報からは感じるので、このあたりはもう一度引き締め直した方が良いでしょうね。
ただノーピット作戦の判断自体は悪くなかったと思います。というのも手首を骨折しているベルにはリスタート直後の混戦はやはり危ないし、レース後にベル自身も急な反応をしにくいから難しいという趣旨の話をしています。できるだけ独りぼっちで走って誰ともかかわらずに順位を得るには最適な方法で、スティーブンスはその点では今のドライバーの状態をきちんと把握した戦いでした。
スティーブンスによればリスタートして早い段階でもう1回コーションが出てくれることを期待した作戦で、そもそも50周を競技速度で走り続ける前提ではなかったようなので前提の段階で狂ってはいたんですが、うーん、でも状況にあわせてもうあと1つドライバーと協力してできることはあったようには思えてしまいますね。もったいなかったです。唯一の救いはレース後にベルが手首に痛みを感じてはいないと話していたことでしょうか。
さあ、次戦はいよいよ今年だけ、だと思う特別な1戦・サンディエゴ。コロナド海軍基地特設コースでのロードコース戦です。誰もが初走行、果たして盛り上がるんでしょうか。
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