NASCAR Cup Series
2位ギャバン ボシェール、3位カーソン ブラウン、4位ジェイク ボルマン、ポールシッターのバイスは5位でした。今季3度目の出場ですが決勝は全部5位です。また初めてポコノーのレースに出場したという古賀 琢麻は12位でした。どうやら4位のボルマンがレース終盤に周回遅れの古賀を抜く際に接触があったようで、レース後にその話についてボルマンが記者から聞かれてますね。
2位はハムリンの後継者候補・クルーズ、3位バイロン、4位サム メイヤー、5位シェルドン クリードでした。コリー デイは1周目のターン1でルースになって自滅、スピンして内側に流れたところにジェシー ラブがぶつかってさらに内側の壁にぶつかるなかなかの派手な事故になり0周リタイアしました。巻き添えを食らったラブもリタイアです。
Great American Getaway 400 Presented by VISITPA
Pocono Raceway(Blakeslee,Pennsylvania)
2.5miles×160Laps(30/65/65)=400miles
Goodyear Racing Eagle Tire Code
Left:D-5284 , Right:D-5292
Total Sets:8(6 new race/1 qualifying transfer to race/1 practice)
NASCARカップシリーズ・第16戦はターンが3つしかない特殊なオーバルのポコノー レースウェイ。バンク角はターン1が14°、ターン2が8°、ターン3は6°しかありません。それぞれモチーフがあってターン1は1900年から1980年まで存在した豆型オーバル・トレントン スピードウェイ、ターン2はインディアナポリス モーター スピードウェイ、ターン3はミルウォーキー マイルとされています。ターン3からターン1までのフロントストレッチは長さが3740フィート・約1140mもあり、そこからターン1に向けてけっこうな減速が必要になります。あ、この子はポコノーの公式マスコット・トリッキーです(笑)
先日のナッシュビルでは複数のドライバーにブレーキの問題が発生、昨年のポコノーでも数名がブレーキ爆散事案に見舞われました。ブレーキのローターとパッドにはいくつかの選択肢があり、簡単に言えば頑丈なやつを選ぶと重くて、軽いやつを選ぶと壊れる危険性が増える、という話になっています。同一チームに立て続けに不具合が起きやすいのもチームとして同じ組み合わせを選んで失敗しているから、という事例が多いとみられ、これは映像を見ているだけでは分かりませんがチームとしては走る前から重要な選択になります。
道幅がむちゃくちゃ広いのでリスタート直後は何ワイドか分からないぐらいに車が横に広がりますが、ターンに入るとバンク角が低いせいで走行ラインが限られており早い段階で1列に集約していきます。速度域が低いわけではないのでダウンフォースが抜けると戦いズラく、クリーンエアーバンザイになりがちです。
1周するのに50秒以上かかるので1位から10秒差程度の範囲にいればピットに入っても周回遅れにならずに復帰が可能、そのためピット戦略的にはロード コースと同じような戦略を採ることが多くなり、ステージ間コーションの前にピットに入って給油しておくのか、そのまま走り切ってステージ ポイントを獲るのかも戦略のポイントになります。もちろんその時の個別の状況にもよりますが、SUPER GTでも見られる『コーションが出た時にまだピットに入ってないと損する』という普段のオーバルとは逆パターンになりがちです。
作戦がタイヤの摩耗状況よりも残り周回数と残りの給油回数、現在の燃料残量に基づいて決まることが多いので、だれがいつ給油したかを覚えとかないとコーション連発の際に段々意味が分からなくなります。まさに昨年はその流れで燃費レースになり、ブリスコーが燃費レースを制して優勝しました。満タンなら40周ぐらいは走れるはずですが、コーション周回と直線ですら全開にしない超燃費走行をやるとさらに走れます。
今回グッドイヤーが持ってきたのは左側が今季の1.5マイル前後のトラックでずっと使っているD-5284、右は昨年のポコノーで使用したD-5248を基にその後のデータを加えて改良した新型タイヤ・D-5292です。このタイヤで練習走行を行ったロガーノ陣営の感想としては、乗った感じはそんなに変わらないけど使い終わったタイヤからコードが出てきてもう壊れる寸前のボロボロ、みたいな状況が改善されたとしています。まあ人によるでしょうけど。
また今回のポコノーではピットで速度違反を判定するための計測地点が新たに追加されており、ピット ロードだけでもけっこう長いこのトラックでインチキを防ぐ措置が講じられています。わざわざ増やすってことはこっちが知らないだけでたぶん何かあったんだな(笑)
・ちょっとしたデータ
Gen7車両が導入された2022年から年間1回開催になったポコノー、過去4年の勝者は2022年からエリオット、ハムリン、ブレイニー、そして上にも書いた通り昨年はブリスコーでした。ハムリンはポコノー通算36戦出場で歴代最多の7勝、他に現役で複数勝利を挙げているのはブレイニーしかいません。2人ともカップシリーズ初勝利がポコノーという共通点もあります。ハムリンは2022年に優勝したと思ったら車両規定違反で失格だったので平均値を出すと数字が落ちますが、以降も優勝、2位、2位とGen7ポコノーでほぼ無敵です。毎年違反を疑ってるアンチもきっといるでしょう(笑)
一方でエリオットもGen7ポコノーは4戦全てトップ10フィニッシュ、これは全ドライバー中で彼だけ。2022年にハムリンの失格で優勝のおこぼれを貰ったのがエリオットでした。エリオットに次ぐのはベルですが、今回は骨折してるのであまり無理はできない状況。ハムリンを挟んでレディック、ラーソン、そして先週は非常に素晴らしい走りを見せたエリックジョーンズが平均順位の上位に並んでいます。
ジョーンズのチームメイト・ネメチェックは昨年のここで予選4位・決勝6位と好成績、先週も良いレースでしたから、似たような顔ぶればっかり勝っても面白くないと思っているひねくれ者の皆さんにはレガシーMCは両方とも注目どころかもしれません。
逆に三角形が苦手らしいのはチャステイン、通算でポコノーに10戦出場していますが、2023年の13位を除くと全て24位以下でトップ10フィニッシュの経験がありません。通算平均順位でここより悪いのはケンタッキー、ブリストル ダート、デイトナ ロードと全て現在の未使用トラックで、チャステインにとってポコノーは現行カレンダー最悪の地になっています。スイカは三角形じゃなくて丸く大きく切って食べる派なんでしょうかね()
・レース前の話題
早くも来年の契約の話が出てきました。ウッド ブラザーズ レーシングはジョッシュ ベリーと来年の契約を結ばず今季限りであることを発表しました。2024年いっぱいでスチュワート-ハース レーシングが消滅したため宙に浮き、昨年ウッドブラザーズに加入したベリー。いきなり第5戦ラスベガスで優勝して驚きをもたらしましたが、失敗も多くて36戦中14戦が30位以下。今季も開幕戦デイトナでの9位と第7戦マーティンズビルでの10位が数少ないトップ10フィニッシュ、15戦中7戦が31位以下です。今年は提携相手のペンスキーがそもそも苦労してる影響があるとは思いますが、残念ながら契約延長には至りませんでした。
一方こちらは自分で引き際を決められる人・ハムリン。ミシガンのレース後に行われたプライム ビデオのインタビューで改めて来年いっぱいで引退する意向を示し、仮に今年チャンピオンを獲っても契約が来年末まである以上はいきなり今年で終わりにはさすがにしないようです。ハムリンは年齢から来る影響について
「3つあると思うんです。視力が落ちてきて、反応が鈍くなって、体は痛い。体の痛みはもう来ていて、週が進むにつれて回復が遅くなっていますね。でも、他の2つはまだ鋭いから、今の勝てる状態で引退したい、それができたら夢のようですね。」
「チームを不安定な状態にはしたくないんですよ。ブレント クルーズはたぶん来年の終わりにはカップで走れる準備が整ってるでしょうし。もし契約が今終わるんだったら辞めるのは本当に難しいでしょうけど、でも、来年の今ごろも今のレベルで走れているとは正直思えないんですよね。」
と、まだまだいくらでも勝てそうだと思う周囲とは裏腹に限界ギリギリの状態であることを正直に話し、そして自身の後継者がどうやらブレント クルーズであることも言ってしまいました。
次に、先週のレースで左手首を骨折したベル、それでも出場許可が下りているわけですが取材に対して現状を語りました。それによると手首の骨は折れたけどズレてはいないので手術は必要なく固定具を装着した状態で経過観察。基本的に右手だけでステアリングを動かすことになるので、ポコノーの変速ぐらいならできるけどロードコース、特にソノマのターン1のように曲がりながら変速するような場所は左手だけでステアリングを支える必要が生じるため、仮に今の状態だったとすると無理だという話です。
また固定具はステアリングを握ってピッタリくるように作り込まれ、ステアリング側もそれに合わせて改造。無線のボタンなど従来左手で操作するようになっていたものも右に移設して対応しているとのことでした。また完走を目標とするものの、万一に備えてブレンダンジョーンズがシミュレート作業から取り掛かって代役で備えているという話です。
最後はちょっと愉快な話、トラックハウスのオーナー・ジャスティン マークスは来週のサンディエゴでオーナー業を一時的に忘れてクラフツマントラックシリーズにスパイアーモータースポーツの77号車で出場することが発表されました。マークスがNASCAR全国シリーズに出場するのは2023年のオライリーシリーズでシカゴ市街地のレースに出て以来約3年ぶり。トラックシリーズだと2022年のミッド-オハイオに出て以来です。ついでに好調のスパイアーに潜入してスパイ活動でもどうでしょうか()
・ARCA Menards Series Sunset Hill Shooting Range 150
今週はトラックシリーズがお休み。ARCAシリーズの予選では19歳の女性ドライバー・レニー バイスが初のポールポジションを獲得。シリーズでは女性ドライバーとして7人目の記録でした。しかしレースが始まるとジオ ルジェーロが圧倒的な速さを披露、3位スタートから8周目にリードを奪うと手が付けられず、最終的に2位に14秒以上の大差をつけて先週のミシガンに次ぐ2連勝・今季4勝目を挙げました。
2位ギャバン ボシェール、3位カーソン ブラウン、4位ジェイク ボルマン、ポールシッターのバイスは5位でした。今季3度目の出場ですが決勝は全部5位です。また初めてポコノーのレースに出場したという古賀 琢麻は12位でした。どうやら4位のボルマンがレース終盤に周回遅れの古賀を抜く際に接触があったようで、レース後にその話についてボルマンが記者から聞かれてますね。
・O'Reilly Auto Parts Series MillerTech Battery 250 Presented by KOA
1週間のお休みを挟んで帰って来たオライリーシリーズ、暴れ足りないわけではないと思いますが、結果として2年連続でコーションが10回に到達し、10人が完走できない乱戦になりました。そんなレースでもやっぱり強いベテラン、ジャスティン オールガイアーは終盤のリスタートでリードを奪うと、残り2周で迎えたリスタートでもバイロンに押してもらってリードを守りそのまま今季5勝目。先週の6月6日が40歳の誕生日でしたので、1週間遅れて自分で祝いました。年間5勝は2018年に並ぶ自己最多ですが、まだシーズンは半分しか終わっていません。
2位はハムリンの後継者候補・クルーズ、3位バイロン、4位サム メイヤー、5位シェルドン クリードでした。コリー デイは1周目のターン1でルースになって自滅、スピンして内側に流れたところにジェシー ラブがぶつかってさらに内側の壁にぶつかるなかなかの派手な事故になり0周リタイアしました。巻き添えを食らったラブもリタイアです。
・カップシリーズ予選
ブッシュライトポール、またハムリンが獲りました。これで通算51回目となり"ロケット"ライアン ニューマンと並ぶ歴代9位タイになりました。ポコノーでも通算6回目でトラック最多記録です。2位からラーソン、スアレス、ギブス、ブリスコー、ブッシャー、ジョーンズ、ネメチェック、バイロン、ブレイニーのトップ10。おお、ちゃんとレガシーMCが上位に来ている( ゚Д゚)
オースティン ヒルが14位、レディックは15位、骨折ベルは22位でその後ろにエリオット、チャステインが続いています。なお、現地では日曜日の午後に雨の予報が出ているため、NASCARは当初予定よりもレース開始時刻を2時間繰り上げて現地13時にイベントを開始、13時21分ごろにグリーン フラッグが振られることになりました。何かしらの手段でリアルタイム視聴を予定している方はご注意ください。
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