NASCAR Cup Series
Pennzoil 400 Presented by Jiffy Lube
Las Vegas Motor Speedway 1.5miles×267Laps(80/85/102)=400.5miles
Pennzoil 400 Presented by Jiffy Lube
Las Vegas Motor Speedway 1.5miles×267Laps(80/85/102)=400.5miles
winner:Denny Hamlin(Joe Gibbs Racing/yahoo! Toyota Camry XSE)
ステージ間コーションで全員ピットへ、ハムリンとギブスがいずれも速度違反で後方に落ちる痛い失敗。ステージ1で既にブリスコーも速度違反をやらかしておりジョー ギブス レーシングは違反祭りです。そのブリスコーはナットを締めきらず発進したためギブスのクルーに代わりに締めてもらってこちらも後方送り、つまりJGRはベル以外全員ペナルティーで後方リスタート^^;
ジェイミー リトル「デニー ハムリン選手、ここラスベガスの多くのファンの前でこの勝利を噛み締めています。まず最初の質問ですが、デニー、今日のレースで成し遂げたことについて教えてください。スピード違反のペナルティーがありながらもあっという間に31位から1位に浮上しました。そして、今日の最長ランで猛追してきたチェイス エリオットから逃げ切りました。どのようにして挽回し勝利を手にすることができたのでしょうか?」
たまたま今年からNASCARを見始めた方に念のため説明しておきますと、ハムリンのお父さんは息子のために私財を投げうってレース活動を支えてくれた最愛の家族ですが、昨年の夏ごろから体調を崩してあまり長くはもたない可能性があるとされていたようで、ハムリンは『なんとか父が生きている間にチャンピオンを獲る姿を見せたい』と争いましたが悲劇的な結末でチャンピオンを逃しました。そしてその約2か月後、ハムリンの両親の家で火事がありお父さんは火災により死去しました。普段ならハムリンのインタビューにブーイングは付きものですが、みんな分かっていて静かに聞いていましたね。まさしく家族の物語でした。
序盤の2周目に軽い接触があったこの2人、終盤の残り3周でスアレスはだいぶペースが落ちていてチャステインがターン1~2で右斜め後ろから外に並んで一気に抜きにかかりましたが、スアレスのスポッターが「まだクリアーだ」と伝えたせいもあるのか軽く接触したようで、正直そこまで危ない場面でもなかったんですがチャステインは頭に血が上ってしまった模様。チェッカー後のクールダウン中にバックストレッチでスアレスの車両に2回ほど体当たり。スアレスもやり返してそしてそのいざこざがピットまで持ち込まれ生身の対決になりました。
快晴のラスベガス、グランド マーシャルは4月にラスベガスで開催される大規模音楽イベントにも出演、グラミー賞を2度受賞したメタル バンド・Kornのボーカルを担当するジョナサン デイビス。名誉ペースカー ドライバーはWWE所属の女性レスラー・ティファニー ストラットン。知ってるようなこと書いてますが全然知りません(笑)バックストレッチで向かい風が6m~11m/sぐらいとそれなりの強風で決勝が始まりました。
・ステージ1
1周目のターン4でシェイン バン ギスバーゲンがうっかり接触していきなり横を向いて終わったかと思いましたが、もう1回別の車に軽く接触して運よく立て直すことに成功。多重事故を避けられたおかげでレースは順調に進み、リーダー争いは数周の並走の末にハムリンがベルを抜いて前に出ました。yahoooooooooo!
この2人は離れることなくずっと0.5秒前後の差で周回を重ね、1.5秒ほど離れてギブスが続くという序盤戦。これでギブスが蓋になってトップ2はラッキー、という文章を考えていたらそのまま離れることなく付いて行き、むしろ周回遅れが増えてきた30周目あたりにはペースが鈍った2人に接近しました。34周目には3人が1秒以内に収まり、そしてここでハムリンとギブスはピットへ。ベルは1周遅れてピットに入ったのでピット後の実質的な順位はハムリン、ギブスのトップ2となり、既にその前にピットに入ってアンダーカットしてきたラーソン、ウォーレス、レディックが続いてベルは6位です。
ステージ後半もハムリンの前方にはトラフィックパラダイス。方やベルは61周目に2位まで順位を取り戻すと、68周目からは大量の周回遅れを捌きつつハムリンと争い3周かけてリード チェンジ。ハムリンにとってはとにかくジョン ハンター ネメチェックが邪魔でした。
ベルがそのままステージ1を制し、2位ラーソン、ハムリンはタイヤがくたびれたようで3位。4位からギブス、ウォーレス、バイロン、プリース、エリオット、ブレイニー、レディックのトップ10。オールガイアーはピット速度違反で2周遅れとなっており最下位、結局このレースを1周遅れの25位で終えています。
・ステージ2
ステージ間コーションで全員ピットへ、ハムリンとギブスがいずれも速度違反で後方に落ちる痛い失敗。ステージ1で既にブリスコーも速度違反をやらかしておりジョー ギブス レーシングは違反祭りです。そのブリスコーはナットを締めきらず発進したためギブスのクルーに代わりに締めてもらってこちらも後方送り、つまりJGRはベル以外全員ペナルティーで後方リスタート^^;
89周目のリスタートからベルとラーソンが4周に渡ってハゲしい争いを展開すると、93周目にエリオットも参加して3ワイドに。ますますややこしくなったところへ4人目としてバイロンが登場し、ラーソンを押してあげたのでこれでようやく混戦が解消されました。下手したら4位に落とされそうなベルでしたが2位は死守します。いやあこの争いは面白かった、けどエリオットは3ワイドにせずラーソンを助けておけば自分も2位になれてたんじゃないかと思ったり。
ステージ1でけっこうタイヤがボロボロになって苦しかったからだと思いますが、複数の陣営がタイヤの温存をドライバーに求めているというピットからの情報。リーダーのラーソンはちょっとタイトだと言いつつも上手くタイヤを使えたようで、ステージ中盤にかけて一気に後続との差が開きました。
120周目あたりからピット サイクルとなりますが、2位のベルはこの前の数周で一気に2秒差まで離されておりラーソンから見ると相手が動くのを見てから対処できる楽な展開、この2人は結果的に同じ周にピットに入ってもちろんピット後もラーソンがリードを維持します。
しかしピット後のラーソンはそこまで速くは無いようで、ベルとの差が少しずつ縮まりはじめて150周目あたりで0.5秒以下の争いにまた戻ってきました。ところがベルがラーソンに仕掛けるよりも前に、3位できっちり追随していたバイロンがベルを抜いて2位浮上。さらに159周目のターン4出口、周回遅れのカイルが壁に擦って近くにいたラーソンが影響を受けたため、その隙にリードを奪いました。と言ってもラーソンもちょっとカイルの近くを走って寄せすぎてる感。
ロングランでの力強い走りと運を両方手にしたバイロンがステージ2の勝者。ラーソン、ベル、ウォーレスと続き、ペナルティーで31位からリスタートしたハムリンが5位。レディック、ブッシャー、プリース、エリオット、シンドリックのトップ10でした。コーションが全然出ないのでリード ラップ選手はたったの18人+コーションでフリー パスを得たチャステイン。さっきラーソンの邪魔になってしまったカイルは2周遅れの27位になっています。
ステージ間コーションで全員ピットへ、ラーソンが逆転して先頭を取り返しました。バイロンは車検に複数回引っかかったせいでこのレースのピット選択権を失って有利な場所を確保できておらず、こういう時にちょっと影響が出てきます。
175周目にリスタートしてラーソンとバイロンが五分五分という感じでターン3に入りますが、ここで後ろにいたベルが思い切ってラーソンの内側に飛び込んだため引いたラーソンはやや失速。一気に4位に落ちてしまう不本意な展開になり、そしてベルが2位になるかと思ったらこの流れを上手く使ってなんとハムリンが2位となりバイロンを煽りまくります。ターンの真ん中でちょっとタイトに見えるバイロンを185周目にかわしハムリンがついにペナルティーを無力化してリーダーに。
そのままバイロンに1秒差を付けて25周ほどリードを維持していたハムリンですが、周回遅れのマイケル マクダウルに引っかかって一気に追いつかれてしまい211周目にバイロンに抜き返されてリードチェンジ。さらにその直後に彼らの目の前でコナー ジリッシュがスピンしておりコーションとなりました。ジリッシュは目の前のリッキー ステンハウス ジュニアがピットに入ろうと減速したため追突して自分だけ回ってしまいました。車のハンドリングにも終始不満だらけだったジリッシュ、このレース32位でした。
このあたりはちょうどアンダーカットを狙って早めにピットに入る人が出始めたころだったので結果としては失敗に。ブレイニーは既にピットに入っていたため周回遅れになっており、ピット前は8位だったのにウエイブ アラウンドでリードラップ後方に落ちてしまいました。そしてピットに入ったリードラップ選手の争いはベル、ハムリン、バイロンの順でピットを出ました。またブリスコーはここでようやくフリー パスを得てリードラップ復帰。
218周目/残りちょうど50周でリスタート、抜群のハンドリングを見せるハムリンが後輩を寄せ付けずリードを奪います。解説のケビン ハービックによればターン1がかなり日陰になって来て路面温度も下がり、タイヤのラバーも路面に乗ってるからかなり車のバランスに影響するはずだ、ということで、まさに今の条件にハマってるのか2位にエリオットが浮上。ハムリンとエリオットと言えばそもそもハムリンがヒールキャラになったきっかけと言える因縁があった2人ですが直接対決なるか。
しかしそんな我々視聴者の期待を裏切ってハムリンは快走。やたら速いコディー ウェアーに引っかかりつつもエリオットを1秒以内に近寄らせません。何でウェアーがあんなに速いかと言えばピットサイクルがズレててタイヤが15周ぐらい新しいからですね。それでも残り6周あたりからハムリンはタイヤが厳しくなってきたのかエリオットがついに1秒以内に接近すると、周回遅れの乱気流に手を焼いたハムリンは何度か目に見える取りこぼしをして0.5秒以下にまで追いつかれたので放送席もにわかにざわつきました。
残り2周、ハムリンの前にはシボレーのA.J.アルメンディンガーがいたので前に居座られるとハムリンにとっては最悪でしたが、AJはとても良い人だったのですっと道を譲ってくれました。こうなるとエリオットがハムリンのダーティー エアーを受けるだけなので容易には近寄れず、直接対決に至ることはありませんでした。ハムリンが今季初・通算61勝目を挙げて思いをぶつけるバーンナウト。けっこう長いことやってるのにタイヤが潰れることもなくグッドイヤー レーシング イーグルはじゅうぶんな耐久性を見せました。
ジェイミー リトル「デニー ハムリン選手、ここラスベガスの多くのファンの前でこの勝利を噛み締めています。まず最初の質問ですが、デニー、今日のレースで成し遂げたことについて教えてください。スピード違反のペナルティーがありながらもあっという間に31位から1位に浮上しました。そして、今日の最長ランで猛追してきたチェイス エリオットから逃げ切りました。どのようにして挽回し勝利を手にすることができたのでしょうか?」
ハムリン「はい、ジョーギブスレーシング トヨタ チームの一員であることは間違いなく力になってますね。ラスベガスでのここ数戦でこのチームは本当に圧倒的な強さを誇っていて、そのおかげで私自身もすごく良い走りをすることができるんです。チーム全員に感謝しなければなりません。彼らのおかげで、この勝利を手にすることができました。そして…
ジェイミー「娘さんたちが来ました~。」
(ハムリンと娘さんが抱擁)
ジェイミー「デニーの家族全員がここにいますね。デニー、放送席のマイクがさきほど、オフシーズン中にご家族が経験した出来事について話していました。デイトナに来る前は『ステアリングを握る準備ができているかどうかさえ確信が持てなかった』とおっしゃっていましたね。ステアリングを握り、家族と共にここで勝利を収めるために、何が必要だったんでしょうか?」
ハムリン「そうですね、運転したいという気持ちを取り戻すのに数週間かかりました。ですがここ数週間で、間違いなく運転への情熱を取り戻し集中力も高まりました。そして、これは私たちにとって素晴らしい機会です。それから…」
ジェイミー「お母さんもこちらへ。ジョーダンと赤ちゃんも。」
(ハムリン、今度はお母さんと抱擁。なお『ジョーダン』はマイケル ジョーダンじゃなくて奥さんのジョーダン フィッシュのこと)
ハムリン「それから、これは家族ぐるみの競技ですし、家族は私がここまで来るために本当に多くの犠牲を払ってくれました。そして今、ハムリン家の何世代にもわたる人々が私を応援してくれています。母がこの光景を見ることができて本当に嬉しいです。もし父がここにいたら『これぞ私の息子だ』と言ってくれるでしょう。本当に素晴らしい一日でした。」
ジェイミー「デニー、記録にも残る大きな瞬間ですね。あなたはケビン ハービックを抜き、この競技で通算勝利数で歴代10位になりました。この記録はあなたにとってどのような意味を持ちますか?」
ハムリン「いやあもう、私の名前がこの競技の伝説的な顔ぶれの中に名を連ねているのはとても光栄に思います。でも、彼らは私なんかよりもはるかに才能のある人たちですから、私はただひたすら努力しているだけです。今でも、常に向上心を持って自分の技術を磨くために努力を続けています。そして、今日のような日は、自分がこの競技で今どこにいて、これから何ができるのかを実感させてくれます。」
ジェイミー「デニーハムリンにとってこれは間違いなく家族の絆の賜物でしょう、ラスベガスを制しました。」
たまたま今年からNASCARを見始めた方に念のため説明しておきますと、ハムリンのお父さんは息子のために私財を投げうってレース活動を支えてくれた最愛の家族ですが、昨年の夏ごろから体調を崩してあまり長くはもたない可能性があるとされていたようで、ハムリンは『なんとか父が生きている間にチャンピオンを獲る姿を見せたい』と争いましたが悲劇的な結末でチャンピオンを逃しました。そしてその約2か月後、ハムリンの両親の家で火事がありお父さんは火災により死去しました。普段ならハムリンのインタビューにブーイングは付きものですが、みんな分かっていて静かに聞いていましたね。まさしく家族の物語でした。
惜しくも届かず2位にエリオット、3位バイロン。4位ベル、ゴイギブス、じゃなかった5位にタイギブスでトップ5はJGRとヘンドリックが独占となりました。フォード勢最上位で6位がブッシャー、ラーソン、ブリスコー、ウォーレスと続き、まだ足が万全ではないであろうケゼロウスキーが10位。プリースも11位で続いており、フォード勢のトップ3は全員がRFKレーシングでした。
オースティン ディロンが目立たないけど12位、レディックは今季初めてトップ10フィニッシュを逃して13位。フロント ロウ モータースポーツのゼイン スミスが堅実な走りで14位となり、チーム ペンスキーはこの週末はフォード勢のライバルに後れを取ってしまいロガーノとブレイニーが15位・16位でした。そして17位に終わったチャステインと18位のダニエル スアレス、昨年のチームメイト2人はハムリンがバーンナウトしている裏側で口論発生。
チャステイン「何を言いがかり付けとんねん!」 スアレス「うわ、スイカパンチや。」 チャステイン「違うわ!誰がスイカマンや!」 スアレス「メロンおじさんって何歳なんですか?」 チャステイン「そんなやつおらんわ!」 スアレス「うわ、スイカパンチや。」 ※想像です |
序盤の2周目に軽い接触があったこの2人、終盤の残り3周でスアレスはだいぶペースが落ちていてチャステインがターン1~2で右斜め後ろから外に並んで一気に抜きにかかりましたが、スアレスのスポッターが「まだクリアーだ」と伝えたせいもあるのか軽く接触したようで、正直そこまで危ない場面でもなかったんですがチャステインは頭に血が上ってしまった模様。チェッカー後のクールダウン中にバックストレッチでスアレスの車両に2回ほど体当たり。スアレスもやり返してそしてそのいざこざがピットまで持ち込まれ生身の対決になりました。
当日のレース後には多くを語らなかったチャステイン、2日後にこの件の状況を説明し、簡単に言えばチームメイトだった時代から良好な関係だったのは短い期間だけでスアレスとは基本的に気が合わず、特に責任を取ろうとしない姿勢が気に入らなかったとのこと。レース後に詰めよってきたスアレスの話も頭に血が上ったチャステインは全く聞く気が無く、とっととどっか行ってほしかったのにガタガタ言ってくるから物理的に距離を取ろうと突き飛ばした、というような話でした。ただレース後にぶつけたことは間違った行動だったと反省しています。一方のスアレスもラジオ番組で「"3年前のダニエル"なら彼をぶん殴ってたでしょうから今回の対処には満足しています。」とし、
「いくつか理由を挙げます。理由その1は、彼を殴って地面に倒すと5万ドルかかるということです。理由その2は、スポンサーは決してそれを好みません。スポンサーは露出は好きですが、悪いメディア、悪いPRは好きではありません。そして理由その3は、私がロスと戦いたいと思ったところで5秒も続かないということです。」
「それで私に何の得があります?別に揉め事を起こすつもりはなかったし、彼と喧嘩するつもりもありませんでした。ただ彼の思考過程を理解したかっただけなんです。」
「それで私に何の得があります?別に揉め事を起こすつもりはなかったし、彼と喧嘩するつもりもありませんでした。ただ彼の思考過程を理解したかっただけなんです。」
とちょっと煽り気味に説明しました。チャステインはスアレスにテキスト メッセージを送って自分の意見を全部伝え、以降は電話でちょくちょく連絡を取り合って事態の鎮静化を図っているとのこと。結局のところチャステインはこれまで数年間のスアレスに対する不満と、得意だったはずのラスベガスで練習走行から全然上手く行かず15位以下を走り続けた不満が重なって八つ当たりという感じで、本人も冷静になってそこは気づけたようです。ただ、気が合わない奴と無理に仲良くする気はないというのがお互いの見解みたいですね。
コーションこそ僅か3回・実質1回しか出ませんでしたが、1.5マイルらしい好レースでした。ちなみに2019年春のラスベガスではステージ間コーションのみでレースが終わりましたが、コーション3回はそれ以来の少なさでした。昨年はレース終盤に思わぬ顔ぶれが優勝争いを演じましたが、今回はダウンフォースをきちんと発揮した車を作れる有力チームが上位に来る順当な内容で、ハムリンの言う通りこの逆転劇にJGRの素晴らしい車は間違いなく貢献しています。
言語化が難しいので興味のある方はこちらのスティーブ レターテの解説をご覧いただければと思いますが、ハムリンは順位を取り返す中でベテランらしいライン取りと思い切ったドライビング、そして目の前の周回遅れの集団に対する一瞬の反射神経、落ちてきたグリップ力と迫りくるライバルへの対処などデータから多くの鍵が読み取れて非常に面白い話です。一発で相手を抜くために躊躇なくスロットルを全開にするのは車が決まっている証でもありますね。
こういうオーバルでの戦いは日欧のレースを見ていても理解できないし専門誌を買ってもNASCARの話なんて載って無いのでなかなか知る機会も無いんですが、ずっと見ていてなんとなく色々理解してくるとこのレースの奥深さ、面白さがより感じられるようになっていかにすごいことを平然とやってるのかよく分かります。ご覧の方にそのほんの一端ぐらいでもお伝えできれば、と思いつついつも書いてはいるのですが。
ところでシボレーは実はぱっと見は分かりにくいんですが今年からボンネットのルーバーをはじめ外観が僅かに変更された新しい外装に変更されており、バイロン陣営も今回のレースは『新しいボディーでの1.5マイルのテスト』と話していたとか。そもそもカマロは昨年限りで生産が終了しており、本来であればNASCARの規定だと市販している車しかベースにはできないはずなんですが、まあぶっちゃけ他に車が無いので特認車両状態、SUPER GTでお馴染みのやつですね。YouTubeを見ると昨年の発表時には『シボレーが2026年NASCAR用新車を発表!なんとカマロ!』みたいにちょっとネタ扱いされてたフシがあります(笑)
一応カマロが新しく『カーボン パフォーマンス パッケージ』というのを発売したのでその外観に合わせたということにはなってるんですが、実際は競技車両の変更と量産のアップグレード仕様を並行して開発したというのが正しい過程とみられ、またNASCARによる性能調整の意味合いも含んでいるようです。
Gen7車両では外装はできるだけ市販車のイメージを残しつつも、極力性能差が出ないように厳密に精査されています。ただラジエーターを通過する空気の流れにはある程度各メーカーの裁量があり、冷却を大きめに取るのか極力空力性能を重視するのか考える余地がありました。そして実際にレースしてみたらあるメーカーは冷却にゆとりを与えすぎ、あるメーカーは空力を重視しすぎて冷却水温が上がりすぎになっていたとのこと。
そこでNASCARはもう少し冷却風に関して数値基準の範囲を狭めた上で車体の外装を変更するように対応、トヨタとフォードはベース車両変更で外装が変わった時にこの新基準に合わせて最適化ができましたが、シボレーだけは2023年の微修正以外に大きな変更をせずに来たため、ちょっとダウンフォース量で負けていると考えたようです。というのもルーバーやグリルを変えても、その他すべての外装がそのままだと空力バランスが取れないんですね。そこで認められる範囲で外装に手直しを行い、外観を反映したような市販車用のパーツも作ったと考えられているようです。
ちなみにシボレーは一応カマロをもう売っていないことへの配慮としてなのか、昨年の段階から後部のバンパーに書かれている文字が『CAMARO』から『CHEVROLET』に変更されているんですが、グリル部分の『ZL1』のロゴはそのまま残されています。こんかいの変更を見るに、当面はシボレーの新車が出てくるとはあまり思えないですねえ。なおフォードはマスタング ダーク ホース SCという新しいグレードを来年からカップ車両に使用すると発表済みです。
さて次戦はダーリントン、昨年まではスロウバック ウイークエンドで過去の車両などを模した1戦限定のペイント スキームをみんなで持ち寄ることになっていましたが、さすがにネタ切れなのとスポンサーもやはりあまり良い顔はしていなかったようで、NASCARは今年のイベントでスロウバックを大々的に謳うことをやめました。2022年からカー ナンバーの位置が変更されてどうやっても車両中央部に数字が書いてあった時代のデザインと似ない、というのも要因のようですね。ただ、ダーリントンは750馬力仕様で走るトラックになっているのでレースはちゃんと中身で勝負!という感じです。
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コメント
コース外で何やってんねん。
やっぱ仲は良くなかったみたい汗
スパイアー最近速いからハーヴィックの代わりの敵はタコスマンで決まりっ┐(´д`)┌
とりあえず殴り合いは16位以内に入ってからでお願いいたします....。
落ちた順位を取り戻すのは単独走行の速さと比べて遥かに経験と実力の差が出る部分ですね~、ダーティーエアーでちょっと曲がらん、滑る、行くところが無い、みたいな時にミスるのか、一瞬の隙を見つけるのかの差はかなり大きいだろうと思います。下部カテゴリーだとぶっちぎってるし放っておいても車が速くて戻って来れちゃうからなかなか身につかないのもあるでしょうね。
ウィーラーは特に23XIの競技ディレクターを何年も続けてるみたいですけどあんまり目立ってないのか記事もそんなに見当たらなかったです(笑)
すいません、スイカいじりました(笑)まあ2日経ったら冷静にちゃんと説明して、仲が良くないのも正直にしゃべっちゃうあたりは彼の人柄というか憎めなさというか、案外繊細で気にする性格なのかなとか感じる話でもありましたね。ベガスはトラックハウス全員ハンドリングに難があったので、個人的には新しい車体の空力特性をちゃんとシミュレーターに落とし込めてないのかなとか持ち込みセットの方をとりあえず疑ってますけど。