NASCAR Cup Series
マジェスキー、ローズ、C.スミス、ケイデン ハニーカットのトップ5。ブラウンが9位、ヒンチクリフも10位、フランキッティーも上位を走る時間が多かったですが、残り16周でピットに入ったため1周遅れの27位でした。また16位でレースを終えたタイラー ライフがレース後に熱中症で病院へ搬送されたと発表されましたが、大事には至らなかったようで既に病院を出たとのことです。
F1規格の巨大サーキット、客席が遠すぎてボールが届きませんでした(笑)レース後にこの日唯一のミスを犯しましたが、カップシリーズでぜひやり直してもらいたいですね。2位はオースティン ヒル、3位サミー スミス、4位ジェシー ラブ。5位にコリー デイが入りましたが、S字区間で見切りを誤って他車を弾き飛ばす失敗を2回やらかしたらしく放送席も『速いのは良いけど今は学びの時期だ』と厳しい指摘。その弾き飛ばされた1人はブレーキ故障から猛烈に追い上げていたジリッシュで、結局このレース21位でした。
DuraMax Texas Grand Prix powered by RelaDyne
Circuit of the Americas(Austin,Texas)
2.4miles×95Laps(20/25/50)=228miles
Goodyear Racing Eagle Tire Code: D-5242 デイトナ、アトランタとドラフティング トラック2連戦を終えたNASCAR カップ シリーズ。タイラー レディックが史上6人目の開幕2連勝を達成して迎える第3戦はロード コースのオースティン・サーキット オブ ジ アメリカズ・通称COTAです。2021年に初開催されて当初は『F1と同じコースを走る』が売り文句になっていましたが、1周が長すぎることもあって昨年から短縮コースへと変更。S字区間を通ったらF1で言うところのターン7以降へは進まずに左折、バックストレッチの終盤あたりに合流してコースの約30%をバッサリ切り落とした形状です。
ばっさり切り落としても車は大して速くないので、予選でも1周が1分38秒台です。昨年のF1はフルのレイアウトで予選が1分32秒台で今年はそれより遅くなるとは思いますが、仮に同じ場所からカップカーとF1がヨーイドンしてカップカーだけショートカットしたと仮定しても、最終コーナーの手前ぐらいでまたF1が追いついて抜いてしまうぐらいの速度差があります。
アメリカのレースあるあるで、ターン6の後のショートカット部分のターン名は『ターン6a』『ターン6b』となっており、その次がターン12。短くなったから全部の数字を変えるのではなく、本来のレイアウトの数字を残したまま短縮部分だけアルファベットを付記します。ですので最終コーナーはターン20ですがこのレイアウトにおける17個目のターンです(笑)
ターン1はみんな強引に飛び込んでレースの終盤はバカスカ殴り合う状態になる危険地帯、バックストレッチが短いのでターン12はそこまでぐちゃぐちゃにはならないですが、その手前のターン6aは変な並び方をすると道幅が狭いので外側の壁に車が刺さりやすく、変な刺さり方をすると後続車は行き場が無くて多重事故になるのでむしろこっちがちょっと危ないです。
また、本来のスタート/フィニッシュ地点は当然ながらフロントストレッチにありますが、予選では時間を短縮するためにターン18と19の間にある計測地点を基準にします。普通ならアウト→アタック→イン、で最低3周は必要ですがピットから外れた場所に計測地点を移動させるとピットを出たその周の終盤からもう計測が始まり、計測が終わったら即座にピットに戻れるので走行が1周短くなります。これ、グランツーリスモでもニュルでやってほしいですね、GPコースのピットを出て北コースのスタート地点を予選専用計測点にしたらすぐにアタックできるので予選時間半分で済みますよ(笑)
NASCARは基本的に舗装されている場所は走れるだけ走って良い思想なのでコースの外側にトラック リミットと呼ばれるものはありませんが、近道には非常に厳しいのでターン3から先のS字区間など一部の場所では『縁石の内側に4輪が入ったらトラックリミット違反』とされます。選手がギリギリの境界線を攻めてくるので判断が難しくて処理が追いつかない可能性もあることから、該当部分は内側にタイヤを配置しており今年はその場所が増えました。
なお、今週末はオライリー オート パーツ シリーズが併催されており、クラフツマン トラック シリーズはこことは別のセント.ピーターズバーグへ出張。NTT インディーカー シリーズとの併催でセントピーターズバーグ初開催となっています。4度のインディーカーチャンピオン・ダリオ フランキッティーが近年ほとんどレース活動してなかったのにスポット参戦し、同じくインディーカー通算6勝のジェイムス ヒンチクリフも登場。ジョン アンドレッティーの弟・アダム アンドレッティーもこれまた久しぶりのレース活動でスポット参戦です。
さらにIMSA ウェザーテック スポーツカー選手権でプロトタイプ チャレンジ クラス2回、LMP3クラスで1回チャンピオンを獲得、デイトナ24時間でも3度クラス優勝しているコリン ブラウンも15年ぶりにトラックシリーズに参戦。以前2008年から2年だけフル参戦しており、この2008年は年間13位で新人王を獲得、2009年は1勝して年間5位とそこそこ活躍していた経歴があります。2019年にはあのちょっとレア車・日産 オンローク DPiにも乗ってました。
・ちょっとしたデータ
注目はまずレディック。カップシリーズの長い歴史でも開幕から3連勝したドライバーは誰もおらず、過去に開幕2連勝した選手の3戦目での最高成績は1957年マービン パンチの3位。次いで1997年ジェフ ゴードンの4位です。レディックはロードコース通算3勝、COTAでは平均スタート順位2.2、決勝順位4.6がいずれも全ドライバー中最高成績で2023年に優勝しています。昨年も予選1位・決勝3位と好相性を誇っており史上初の3連勝が達成される可能性は多少ありそうです。
しかしそんなレディックをはじめ全員の壁になりそうなのがシェイン バン ギスバーゲン。昨年は6戦開催されたロードコース戦で5勝。唯一勝てなかったのは第3戦で開催されたCOTAで、以降負けなしのロードコース5連勝中。ロードコース6連勝なら1997年~2000年にゴードンが達成した史上最多記録に並びます。ゴードンの時代はロードコースが年間2戦なので何年もかかりましたけど、今は数が多いのであっという間です。
他にCOTAで成績が良いのはアレックス ボウマン、レディックと並んで過去5回のCOTAは全てトップ10フィニッシュし平均順位5.2。次いでロス チャステインが平均5.6、こちら2022年のCOTA勝者です。その2022年のレースで最終周までチャステインと優勝を争っていてターン19で接触されたのがボウマンでした。チャステインがA.J.アルメンディンガーを吹っ飛ばし、そのAJが命中してボウマンも撃墜されたというスイカ投げ走法はもはやNASCARの伝説です(笑)
昨年の勝者はクリストファー ベルでこちらもロードコースは通算3勝、タイヤとブレーキの使い方に上手さがあります。また昨年のこのレースで最多の42周をリードしたカイル ブッシュもCOTAは4度のトップ10フィニッシュと比較的好成績。そして未知数と言えるのがルーキーのコナー ジリッシュ、元々マツダMX-5カップなどロードコースのカテゴリーからNASCARに転身しており、オライリーシリーズで既にロードコース6勝、ギスバーゲンと肩を並べる強さを見せていました。
逆にCOTAで良い思い出が無いのはバッバ ウォーレスとダニエル スアレス。ウォーレスは3年連続でリタイアを喫するなど全レースが15位以下で平均順位29.8、スアレスも全レース24位以下で平均順位30.2と大苦戦。いずれも決してロードコースが遅い選手ではなく、スアレスは予選で5戦中3回が5位以内と予選順位は良いのになぜか結果が出ておらず、3回以上COTAに出場した選手で最低成績になっています。
・レース前の話題
昨年11月にジョー ギブス レーシングを退職したクリス ゲイブハートが機密情報を持ち出してスパイアー モータースポーツの要職へと転身し、JGRから訴えられている問題。JGRは裁判の相手にスパイアーの組織そのものを追加、ゲイブハートが職務を行うことを禁じる仮処分命令の執行を求めました。一方でゲイブハート側は画面写真の撮影行為を行ったことは認めているものの違反行為は無いとした上で、JGRが昨年の退職に際して給与の支払い停止など雇用契約上重大な違反行為を行っており、これにより雇用契約が無効となったため同業他社への移籍禁止規定もその段階で無効だと主張しているようです。
とりあえず今週末の段階で裁判所は何の結論も出していないため、ゲイブハートは通常通りスパイアーで職務を継続できるようですが今のところ着地点は見えません。
続いて、そんなJGRに将来影響するかもしれない話。TRD U.S.A.がキーラン ハービックと育成ドライバー契約を結んだと発表しました。言わずもがな、カップシリーズ通算60勝・2014年のカップシリーズを制したケビン ハービックの息子です、現在13歳。まだケビンが現役だった2020年・7歳の頃に既にカートで優勝して存在感を示しているキーラン君、お父さんのマネージメント会社・ケビン ハービック インクと契約しており、特にお父さんの時代には接点が無かったトヨタ陣営入りとなりました。将来JGRのエースになることがある、かもしれません。
最後に、昨年12月にスキー場の駐車場で転んでけっこう大けがをしてしまったブラッド ケゼロウスキー。開幕からの2戦は無事に切り抜けましたが、基本スロットルを踏み続けるドラフティングトラックは事故りさえしなければ足への負担は相対的に小さい一方で、ロードコースは仕事量が増えるため負担がやや増えます。そのため出場がやや心配されていましたが、無事に医師の許可が下りて出場可能。ただ念のためジョーイ ハンドが交代要員として待機することになっています。ケゼロウスキーはCOTAでの最高位が14位とあまり結果が出ていないので、数字的にはハンドが走った方が良い結果が出るかもしれませんが・・・^^;
・Craftsman Truck Series OnlyBulls Green Flag 150
セントピーターズバーグでのトラックシリーズ、狭い市街地で巨体のトラックがガシガシやり合いました。ステージ1ではベン ローズが好走を見せ、ステージ2になるとフロント ロウ モータースポーツの2人・レイン リッグスとチャンドラー スミスが激しい争いを展開。そして最終ステージ、62周目のリスタートでリッグスを抜いたタイ マジェスキーが優勝に近づいた、と思ったらこの周の最終コーナーで大失敗。コース外に飛び出して6位まで後退しました。
マジェスキーはなんとか残りの周回で2位まで挽回、リーダーのリッグスは何周も前から燃料の警告灯が点灯していていつ車が止まってもおかしくない状況でしたが、なんとか車をゆすりながら最終周の最終コーナーへ。マジェスキーは最後にバンプ アンド ランを仕掛けるのかと思いましたが、単純に空振りしたのか寸前で思いとどまったのか、リッグスに当たることなくまたもや1人でオーバーシュート。リッグスは最後まで燃料をもたせて逃げ切り、記念すべきセントピーターズバーグ初代優勝者になりました。NASCARあるあるで燃料が無いと言いつつちゃんとバーンナウトまでやりました(笑)
マジェスキー、ローズ、C.スミス、ケイデン ハニーカットのトップ5。ブラウンが9位、ヒンチクリフも10位、フランキッティーも上位を走る時間が多かったですが、残り16周でピットに入ったため1周遅れの27位でした。また16位でレースを終えたタイラー ライフがレース後に熱中症で病院へ搬送されたと発表されましたが、大事には至らなかったようで既に病院を出たとのことです。
・O'Reilly Auto Parts Series Focused Health 250
フロリダからテキサスに戻ってオライリーシリーズ。予選1位がジリッシュ、2位がギスバーゲンでステージ1からこの2人の激戦が期待されましたが、ステージ終盤にはジリッシュがブレーキの不調を訴え始め、結局レース途中にブレーキ交換することになって戦いはお預けという感じになりました。
ギスバーゲンはピット戦略やリスタートの争いで少々順位を落としてもすぐに挽回。レース残り9周で発生したコーションでピットに入った際にも順位が下がりましたが、リスタートで他の選手が争いすぎてみんな外へ流れて行ったのでごっつぁんしてターン1つでリード奪還。そのまま余裕でぶっちぎって、最後はターン20を立ち上がったところでわざと後輪を滑らせる余裕まで見せて優勝。これでオライリーシリーズでは通算5勝目で、COTAは2度目の出場で初優勝、今年初めてのサイン入りラグビーボール蹴り上げです。
| あ・・・ |
F1規格の巨大サーキット、客席が遠すぎてボールが届きませんでした(笑)レース後にこの日唯一のミスを犯しましたが、カップシリーズでぜひやり直してもらいたいですね。2位はオースティン ヒル、3位サミー スミス、4位ジェシー ラブ。5位にコリー デイが入りましたが、S字区間で見切りを誤って他車を弾き飛ばす失敗を2回やらかしたらしく放送席も『速いのは良いけど今は学びの時期だ』と厳しい指摘。その弾き飛ばされた1人はブレーキ故障から猛烈に追い上げていたジリッシュで、結局このレース21位でした。
また、ステージ2では17歳のブレント クルーズがリスタートの争いを制して5周のリードを記録、18歳未満の選手がオライリーシリーズでラップ リードを記録したのは1998年のケイシー アトウッド以来28年ぶりの快挙でした。アトウッドは17歳でポール ポジションを獲得し、これはおそらく現在も破られていないオライリーシリーズ最年少記録。翌年には当時最年少の18歳313日で優勝も記録して大きな注目を集めた選手でしたが、カップシリーズでは上手く結果に繋げられずに姿を消してしまった、日本的に言うと『消えた天才』的な選手だったようです。
クルーズはリスタートから攻めすぎてすぐにタイヤが潰れて抜かれまくりましたが最終的には6位で帰って来ました。リスタート後の爆発的な走りにはギスバーゲンも驚いたようですが、絶対すぐダメになると見透かされていたようです。
・カップシリーズ 予選
さあカップシリーズの予選ですが、ブッシュ ライト ポール賞はなんとレディックが獲得、2戦連続通算12回目、COTAでは3回目です。2位はギスバーゲンではなくチャステイン、3位にチェイス ブリスコー。4位からライアン ブレイニー、チェイス エリオット、マイケル マクダウル、アルメンディンガー、ベル、ウイリアム バイロンのトップ10でした。ギスバーゲンは意外にも13位、ボウマンは16位、ジリッシュはなんと25位。今回のレースで唯一のスポット参戦選手・ジェシー ラブが27位、期待のカイルは30位でした。
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