Formula 1 Etihad Airways Abu Dhabi Grand Prix
Yas Marina Circuit 5.281km×58Laps(-0.115km)=306.183km
Yas Marina Circuit 5.281km×58Laps(-0.115km)=306.183km
Max Verstappen(Oracle Red Bull Racing/Red Bull Racing RB21-Honda RBPT)
さあやってきました2025年のF1世界選手権最終戦・アブダビ。ノリスとピアストリのチャンピオン争いが最後までもつれてくれると面白いだろうなあ、と思っていたのがまさかのフェルスタッペン大躍進で三つ巴の争い。ノリスは3位以内に入れば自力でチャンピオン確定、状況次第ではマクラーレンもさすがにピアストリに順位入れ替えの指示を出すつもりなので有利な立場ですが、4年連続チャンピオンのフェルスタッペンは経験値の面で精神的に有利です。
どこもそうですけどヤス マリーナ サーキットもあんまり抜けないコースなので、とにかく予選で前に出ることと決勝でうっかり後ろの集団を見落としてハマらないように気を付けることが重要。まあ難しいことをごちゃごちゃいう必要もないでしょう、ちょうどグランツーリスモ7の最新版でここを走れるようになったのであとはゲームで体験してください(宣伝)
・レース前の話題
レッドブルが最終戦前というなんとも妙なタイミングで来季のドライバーを発表。レッドブルはフェルスタッペンとハジャー、レーシングブルズはローソンと新人のアービッド リンブラッドという組み合わせになりました。角田はリザーブ兼テストという立場になり、岩佐 歩夢も同様の立場です。レッドブルのことなのでいつ掌を返すか分かりませんが、とりあえず2026年は日本人ドライバー不在となりました。
一方ハースは来シーズンのチーム名が『TGR ハース F1 チーム』になると発表しました。今年の提携関係からさらに踏み込んでトヨタ ガズー レーシングが冠スポンサーとなってハースを支援することになり、当然ながらその先のトヨタF1参戦への足掛かりではないかという見方もされます。実際、現場ではトヨタが確実に参戦に向けた動きを進めて行くであろうという見解を示す人もいるようですが、現実にはその話に立ちはだかる壁もけっこう多いのですぐに、という話ではないでしょう。
そしてもう1つ日本のファンにとって大きな影響のある話、フジテレビジョンはF1の独占放映契約を2030年までの5年間締結したと発表しました。DAZNとフジテレビで市場を分け合う奇妙な体制は今季限りで終了し、久々に日本も1社独占体制となります。ここ数回の放映権契約交渉と言えば費用高騰の影響で難航している印象が強く前回の契約延長時には2月まで発表がずれ込みましたから、それを思うとえらく早い発表です。
今回の契約では従来のCSフジテレビだけではなくインターネット配信媒体であるFODでも配信が開始され、F1公式有料サービスであるF1 TVとの連携も発表されています。また地上波でも最大で年間5戦を録画ダイジェスト版で放送予定と告知されており有料放送の撒き餌になると思われます。たとえば開幕戦、日本、モナコ、チャンピオンが決まりそうなレース、最終戦、みたいな感じでしょうか。
日本でのF1の放映権に関しては、そもそもフジテレビが持つ契約は2015年限りで一旦終了しており、本来2016年からアジア地域の放映権はFOXが一括して取得していました。ただFOXは日本向けには自社系列系の有料放送ではなくフジテレビとダゾーンの2社に対していわゆるサブライセンス供与の形で契約していました。FOXの契約は2022年まででしたので2023年にまた放映権どうなるの問題が起きましたが、両社とも継続して今に至るわけです。
ちなみにSNSを見ると、やっぱり川井ちゃんアレルギーやサッシャさんロスで残念がる人も多いようですが、それ以上に悲しいのはきっちり1年間ごとの契約期間になっているダゾーンの契約更新日が来てしまい、つい数日前に1年間の視聴契約更新をしてしまった人のようです・・・とりあえずフジテレビには川井ちゃんフリークの方に引き続き満足してもらいつつも、もうちょっとご新規さんにも優しい放送になるように努力していただきたいとは思います。
えーっと、頭聞き逃しちゃったんですけどぉ。ちょっともっかい聞き直しますね。
連中は何を考えてんだぁ?ええーっと、ちょっと待ってください・・・
はーい。。あ、すいません、裏の無線でペース言われてたんで思わず「はーい。」って答えちゃいました。
今のはフェラーリ下手すぎ。
なんでぇ、今すぐに反応しなかったのかちょっと僕にはわかんないですね。
浜島さーん、これタイヤ酷いですね。
・練習走行
年間に義務付けられている新人さんテストを9チームがここのFP1で消化。そのうちの1つがマクラーレンで、この大事な時にピアストリはパトリシオ オワードに席を譲って見物になりました。FP1最速はノリスで0.008秒差にフェルスタッペン。メキシコでもFP1で走ったけど腹痛に苦しんで医務室へのファステストラップを叩き出したオワード、今回は無事に走って14位でピアストリに車を返しました。
本番に近い時間帯のFP2もノリス、フェルスタッペンのワンツー。土曜日のFP3はラッセル、ノリス、フェルスタッペンの順でした。ハミルトンはクラッシュしてたった8周で終了。角田は低速走行中にノリスに道を譲らなかったとして罰金を食らいますが、ピットでは飛び出してきたアントネッリからタックルを食らい、これでフロアを破損してなんと予選から旧型フロアに交換することになってしまいました(´・ω・`)
・予選
またもやハミルトンがQ1敗退、これで3戦連続です、どうした。続くQ2は7位ハジャーから15位ストロールまでぴったり0.1秒差という意味分からん接戦で角田は10位通過、ターン1で白線出てそうでしたが数cm残ってたっぽいです。フェルスタッペンはこのQ2をQ1の使い回し中古2セットだけで通過して新品ソフトをQ3に2セット残しました。
これが威力を発揮してQ3最初の計測で中古のマクラーレン勢を尻目に1分22秒295を記録して大きく突き放すと、ノリスもピアストリも新品タイヤに交換した2回目の計測でここには手が届きませんでした。フェルスタッペン自身は2セット目の新品で結果としては必要の無かったさらなる更新を果たして1分22秒207でピレリポールを獲得。逆転チャンピオンに向けてまず求める結果をきちんと出しました。
ノリス、ピアストリ、ラッセル、ルクレールのトップ5。アロンソ、ボルトレート、オコン、ハジャー、角田の順でした。角田はまずフェルスタッペンの1回目の計測でスリップストリームをプレゼントする役目をこなすと、他の人より少し早めに自分も1回限りの計測を行いましたが、ターン1ではみ出ていたので取り消されました。まあ有効でも結果としては10番手の数字だったので一緒だったんですけど^^;
・決勝
さあ午後5時、決戦の時。多くの選手はミディアムでのスタートを選択しましたが、マクラーレンは作戦を分けてピアストリにハードを履かせました。後ろを抑えておきつつもピアストリに変な気を起こさせないためでしょうか(笑)
フェルスタッペンから見れば、自分が逃げるとノリスも一緒に来て2位になるから意味がなく、可能な限り隊列を広げないようにしてノリスが4位以下に落っこちる可能性を探りたいところ。しかしピアストリがハードでのスタートなので引きつけ過ぎたら後半にひっくり返されて自分が勝てない可能性もあるわけで、スタート前から心理戦が始まっているとも言えます。マクラーレン、2人いることを上手く活かしているかもしれません。
フォーメーション ラップを終えてグリッドに付くとお互いに極端に車を内側に向けて停車する1列目の2人、スタート直後にフェルスタッペンがすぐノリスの頭を抑えるため内側に動きターン1を制しました。するとここからやたらとピアストリがノリスにちょっかいをかけていき、なんとターン9でノリスをかわしました。いや、別にこれでも構わないんだけど、作戦通りなのか?本当に大丈夫か?(;・∀・)
そんなノリスの後ろにいるのはスタート大失敗のラッセルに代わってルクレール。1周目は大はしゃぎするアロンソに煽られまくっていましたが、落ち着くとノリスに付いています。ノリスは立ち上がりでミスったらDRS使って抜かれそうな雰囲気なのであんまり気分は落ち着かないことでしょう。
フェルスタッペンとピアストリは2秒ほどの差で平行線、フェルスタッペンにこれ以上逃げる理由はなく、ピアストリはこれ以上近寄っても後方乱気流を受けるだけなので無駄に飛ばしたくない状況。ノリスは合わせるしかないけど後ろからルクレールが来てしまうので面倒な状況です。
そんなレースが動いたのは14周目、5位のラッセルがピットに入ったことでアンダーカットされたくない4位ルクレールが動く可能性が高く、そうするとノリスも動かないといけない連鎖反応。ノリス、ルクレールとも16周目にピットに入りました。タイヤをハードに交換、ピット作業も順調、世界一難しいピット出口(?)も通過したノリスですが戻った場所は集団が目の前にいる9位。その集団にはローソン、角田も含まれています。
集団に掴まると面倒ではあるんですが、ノリスは3位で終えれば問題なし。仮に集団に引っかかったところでコース上で彼をオーバーカットできる人もおらず、後ろにいるルクレールにさえ抜かれなければ全然慌てる必要がありません。唯一ちょっと怖いのは角田で、23周目に追いついたノリスはターン5から先のDRS区間1で抜きにかかりますが、
抑える気まんまんの角田が左右のどっちに行くのかわかりにくい蛇行運転、ノリスはターン6の内側を取るべく左に動いたものの、角田もそのタイミングでさらに左に動いたのでノリスは白線の外側へ。コース外からDRSを使いながらの追い抜きになりました。これはコース外に追い出したのかコース外から抜いたのかちょっと気になる案件で、とりあえずそれぞれの件について審議となりました。審議結果は角田が2回以上の進路変更を行う妨害走行を行ったとして5秒加算ペナルティー、ノリスはこの行為が無ければコース外を走る必要が無く危険回避のためであったとして罰則は課されませんでした。妥当な判断ですね。
それはそれとして角田の壁を突破されたので、フェルスタッペンはこのまま放っておくとノリスにアンダーカットされる危険性が出てきます。レッドブルはこの周にフェルスタッペンをピットに呼びミディアムからハードへ、もちろんノリスの前で合流しました。ピアストリは前が開けたのでここからハードでハッスルタイム、できるだけ引っ張ってあわよくばSC/VSCに期待しつつ終盤勝負の下地作りです。
ただここから先のレース展開はもう正直あまり動きがありませんでした。ルクレールにはノリスに追いつく速さが無く、39周目になって2回目のタイヤ交換へ。2ストップ作戦のルクレールに対し、ノリスは徹底した安全策で翌周に自分も2回目のタイヤ交換。なんかそっちの方が地雷案件じゃないかと不安に思いましたが、マクラーレンは慌てずきちんとタイヤ交換し、世界一難しいピット出口も通過。後続と大差だったので3位で入って3位のまま戻れるフリー ストップでした。もうこれで本当にやることは全部やった!
一方でピアストリは博打を打ってるのかハードで延々と引っ張った結果、41周目にコース上でフェルスタッペンに抜かれて2位後退。この周を終えてようやくピットに入りました。この状態って、フェルスタッペンも抜いてすぐに全く必要のない2回目のタイヤ交換をしたって勝ててしまうような状態ですからもう挽回不能です。これで1位から3位まで全部決まりました。
何か壊れたりとかするかもしれないしそういう場面は過去に何度もあったので、かなりウトウトしながら最後まで見ましたが特に何も起こることなくフェルスタッペンが今季8勝目、通算71勝目を挙げて2025年を締めくくりました。アブダビはこれで11戦連続でポールシッターが優勝しておりF1新記録、モナコよりひでえ(笑)フェルスタッペンはやれることは全部完璧にこなしましたが、2位ピアストリに続いて3位にノリスが入り、この瞬間にノリスが2025年のFIA フォーミュラ 1 世界選手権のドライバー選手権チャンピオンを手にしました。まだ車検場が残ってるけど、私はもう睡魔に負けて即座に寝ました(笑)
4位にルクレール、5位ラッセル。ラッセルは今回の走りを自ら『酷い』と評したようですが、2025年の全てのレースを完走。24戦合計1444周のうち走れなかったのは特別タイヤ規則に翻弄されて2周遅れのグダグダになったモナコだけ。合計1442周・走破率99.86%という素晴らしい安定感でした。Racing-Reference.infoによれば走破周回数/距離で2位はノリス、3位はなんと角田です。
6位からアロンソ、オコン、ハミルトン、ヒュルケンベルグ、ストロールのトップ10。2人とも入賞したアストンマーティンでしたがコンストラクター選手権でレーシングブルズを捉えるには3点足りず7位でした。ハミルトンは自身初めて1度も表彰台に乗れないシーズンとなってしまいましたが、Q1落ちからの入賞はせめてもの意地という感じです。そしてF1最後だったかもしれない角田は14位。あの蛇行は危険でしたし、万が一何かあったらペナルティーどころじゃ済まずF1史に残る暴挙としてもうこの界隈で人前に出られなくなるような重い罪を背負って残りのレース人生を歩む可能性すらあったと思うので、何も起きなくてよかったと思いました。
さてノリスとフェルスタッペンは2点差でしたが、2010年に1位=25点の現行ポイント制度になって以降の最も少ない点差による決着でした。従来は2012年、セバスチャン ベッテルとアロンソの3点差が現行制度最小差でした。旧制度に遡ると2008年にハミルトンとフェリペ マッサが1点差で決着して以来の数字ですね。
また今回が通算152戦目だったノリスはチャンピオンを獲得した時点での通算出場数としてロズベルグ、ナイジェル マンセル、ジェンソン バトンに次ぐ史上4番目の多さ。マクラーレンの選手としては7人目・13回目のチャンピオンで、イギリス人なら11人目・21回目です。ちなみにGoogleでLando Norrisと検索してみたら
勝手に花火の演出があり、しかも画面下部のボタンを押したら何回でも花火を出せて、クリックされた回数も世界で積算されているようです、ビックリしました(笑)ノリスは特に最後の数戦はもう気持ちが落ち着く暇なんて一切無かったでしょうし、開幕からピアストリに圧倒されて、自滅して、車が壊れて、まあとにかく苦しんでる時間の方が遥かに長かったシーズンだったと思います。最終的には表彰台の回数の多さ、完走率の高さがモノを言った結果とも考えられ、堅実に積み重ねて来たやり方は裏切らなかったと思いますね。ポロポロミスるのも最後は無くなっていて、厳しい戦いで強くなったように感じました。
逆にピアストリはチャンピオンが頭の片隅にちらついた後のアゼルバイジャンから急に勢いを失ってしまい、来年から新規則になると同じように争えるのか現時点では不明ですから時間を撒き戻して欲しい気持ちもたぶんあるんじゃないかと思いますが、レース人生は長いですからまあきっとこのシーズンが後に彼のチャンピオンへの道程の1つとして語られることになるでしょう。マクラーレンの皆さんもいつ崩壊するか分からんところをなんとかギリギリ成り立たせてお疲れ様でした。
フェルスタッペンは最後の10戦全て表彰台でそのうち優勝6回という猛追でした。ただ一説には、レッドブルは来年のフォードPUの出来映えがあんまりよろしく無さそうで車体開発を頑張っても限度があるので、予算制限内での振り分けを今期により集中させて、ある意味来年を半分犠牲にした、という見方もされているようです。フェルスタッペン流出は回避されて来年も一緒に戦いはするわけですが、来季は新規則下でそもそもPUが遅いと勝負できない可能性も考えられ、それはいくらフェルスタッペンでもどうしようもない部分です。まだ見ぬ2026年型車両、テストから注目を集めそうです。
来年は色々と変更点が多くて下手したら2014年以来のけっこうPU性能で優劣が露骨に出てしまうシーズンになるんじゃないかと思ったりするわけですが、どうせ放映権は大手IT企業系とかが取るだろうからここらで潮時だと思ってたらまさかのフジテレビ継続だったので、来年もなんだかんだ言いつつ楽しもうと思います。
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コメント
2010年のアロンソはF1とアブダビGP史に残る大失敗レースでしたから印象に残ってますね~。マクラーレンが考えすぎた結果ああいう大失敗するんじゃないかとちょっとだけ期待(?)してたんですけどさすがにものすごく手堅かったですし、焦らせるライバルが不在でした。順当な結果で良かったですけど。
フェルスタッペンは来年全然ダメだったらパフォーマンス条項ですぐに契約解除してどっか移籍するだろうから、勝てなかったとしてまあせいぜい1~2年だろうなあと思いますね。どのチームもフェルスタッペンは欲しいだろうから出るとなったら今のエースを切り捨ててでも取るぐらいの勢いになるでしょうし、レッドブルが強くても弱くても彼を中心に動く時代はたぶんしばらく続くだろうと想像してます。