Formula 1 Heineken Dutch Grand Prix
ノリスは9周目にはフェルスタッペンを抜き返しますが、ピアストリとは4.5秒差。予選でピアストリに負けて、レースで倒してやろうと思ったら他の人に絡まれてしまい、順位を取り戻すだけで精一杯になるパターンがけっこう多いですね。彼の気持ちとすると「どうせソフトで暴れるならオスカーも抜いてくれよ、俺だけ抜くなよ。」というのが本音だったりするのかもしれません、知らんけど。
27周目にリスタート、ミスター逆張り・フェルスタッペンは周囲がハードを選ぶ中でミディアムを選んで再びリスタートでの番狂わせを狙いましたが、ローリングのリスタートではさすがに車両の性能差とコースの抜きにくさを覆すことができず3位のまま。ミディアムで45周はちょっと現実的ではないのでもう1回タイヤを換えると考えられ、そうすると、ん?ひょっとしてハジャーの表彰台ある!?
一方で優勝争いはSCで差を詰めてラッキーなノリスがピアストリの1.2~1.4秒差でずーっと付いていきますが、おそらく後方乱気流の影響でこれ以上は近寄れず、そもそもこの距離でも走り続けたらタイヤを傷めてしまいそうです。基本はこのままハードで走り切るつもりですが、3位のフェルスタッペンが飛ばせないのでまあ最悪タイヤが潰れたら交換したら2位にはなれるか、という感じで攻めるしかなさそう。ここはドライバーの失敗を許容してくれないサーキットなので、追いかけ続けたら何か起きるかもしれません。
ぎゃああ!また赤色と銀色だ!ラッセルに仕返しされたのかと思ったらこれはアンドレア キミ アントネッリでした。ピットを出たばかりのルクレールを抜けるんじゃないかとちょっと色気を出したようですが、ターン3に内側から突っ込んでせり上がって接触。NASCARでもむっちゃ怒られるやつです。これでルクレールの車は走行不能で2度目のSC出動、ターン3はフェラーリの怨霊がとりついたかもしれませんね。この後ルクレールはコース脇の小高い斜面でぼんやり座っていました(っ ◠‿:;...,
4位からラッセル、アレクサンダー アルボン、オリバー ベアマン、ストロール、フェルナンド アロンソ、角田、エステバン オコンのトップ10でした。アントネッリは事故ったわりにSC中にタイヤを交換してしれっと6位を走っていましたが、接触で10秒加算ペナルティー、さらにピット速度制限違反で5秒加算ペナルティー、しめて15秒分のペナルティーお買い上げにつき16位まで落とされました。フェラーリの脱落と2度のSCに加えてノリスまでリタイアし、なかなか波乱のレースでした。
Circuit Zandvoort 4.259km×72Laps(‐0.061km)=306.587km
winner:Oscar Piastri(McLaren Formula 1 Team/McLaren MCL39-Mercedes)
夏休みが終わってF1は約3か月で10戦をこなす終盤戦へ。第15戦はマックス フェルスタッペンの母国・オランダ。オランダの国名英語表記は ザ ネザーランズ ですが、『オランダの』という場合はダッチ、ダッチは元々ドイツを意味する言葉です。このあたりはヨーロッパの歴史が色々と関わっていますね。じゃあ『オランダ』って何なんだ、と言うとポルトガル語表記の『ホラント』に由来する俗称で、これはオランダ西部にある州の名称に由来しています。アムステルダム、ロッテルダム、ライデン、ハーグといった大都市が含まれる地域です。
ただ、これは例えるなら日本を『首都圏』と呼んでるような状態、経済的に豊かな一部地域名が国全体を指す言葉となるのは好ましいと言えない面がある他、この地域だけが極端に海外からの観光客が集まっていわゆるオーバーツーリズムの問題も発生。またホラントはやや蔑称の意味で用いられることもあるため、2020年にオランダ政府は公式にホラントの名称を使用しないこととし、企業や外国に対しても名称の使用を呼び掛けています。日本ではオランダ呼称が相当程度定着しているので変更は求められていないようです。
オランダGPの開催地・ザントフォールトも北ホラント州にあるサーキット、1周4.259kmでターン3に最大19度、ターン13/14に最大18度のバンクが採用されている、世界的にも非常に珍しいトラックです。たぶん他にあるのはグランツーリスモのハイスピードリンクぐらいでしょう(笑)
ターン3は旋回半径が小さいので19度バンクなんですが見た目はブリストルかと思うぐらいの急斜面に見えます。しかも外側のバンク角の方がきつくなるプログレッシブ バンクなので一番速いのは大外、内側はがら空きですけど飛び込んでも抜けません。コースの脇はすぐ海岸なのでJ SPORTSのDTM中継ではよく『湘南ビーチ』とか呼ばれていたと思います。F1開催のために大改修してターン3の独特のバンクも作ったけど、基本は昔のサーキットなのでまあ今のF1が走ると狭いです^^;
・レース前の話題
来年から新規参戦するキャディラックがとうとうドライバーを発表。いずれも今シーズンは浪人状態のバルテリ ボッタスとセルヒオ ペレスになりました。アメリカ人ドライバーの起用にこだわるよりも実績重視、チャンピオン獲得チームで仕事をして、相方の影に隠れてしまったけど高い能力は持っている、という共通項のある2人です。これでまたオープニングでラーメンが期待できる(笑)
なおボッタスは昨年の最終戦でケビン マグヌッセンに突撃して5グリッド降格のペナルティーを受けており、最初に出場するレースでこれを消化する必要があります。まさか受けたペナルティーを1年4か月後とかに受けることになるとは思わなかったでしょうが、まあキャディラックがいきなり速いとも思えないので5グリッドなんてあっても無くても同じかもしれません(失礼)
一方、今シーズンのコンストラクターズ選手権2連覇がほぼ決定的なマクラーレン。長らくチーム名に載せるタイトル スポンサーというのがありませんでしたが、このたびマスターカードと契約を結んで、来シーズンから『マクラーレン マスターカード フォーミュラ 1 チーム』という名称にすることが発表されました。いやあ、マスターカード コンタクトレス タッチ MCL フォーミュラ 1 チーム、みたいな名前にならなくてよかった()
最後に、このレースからセーフティー カーとして使用されるアストンマーティンの車両としてヴァンテージSが投入されます。7月に発表されたばかりの新車で最高出力は680馬力。お値段はなんか2800万円ぐらいするそうです。SC仕様はそこにさらに空力部品やらなんやら取り付けられていますからきっとすごいお値段なんでしょう。
・練習走行
FP1からFP3まで全てランド ノリスが最速。オスカー ピアストリも2位、3位、2位とマクラーレンが明らかに優勢でした。FP2ではランス ストロールがターン3でクラッシュ、ここは高速な上に壁がものすごく近いためぶつかるとけっこう危険で、2023年にダニエル リカードが骨折した場所なのでストロールも心配されましたが、どうやら大丈夫だったみたいです。手首は古傷なのでちょっと慎重に見てあげた方が良い気はしますけどね。
・予選
キツネがコースを横断した予選、マクラーレンだけが飛びぬけて速い争いに。Q3・1回目の計測ではピアストリが1分8秒662、ノリスが0.012秒差で2位となって3位以降は0.4秒以上離れています。そして2回目の計測はノリスから先に入りましたが、自己記録にも僅かに届かずほぼこの段階で決着。結果としてピアストリも更新はできませんでしたが、今季5度目のピレリ ポール ポジションを獲得しました。
意地で3位にフェルスタッペン、そして4位はなんとアイザック ハジャー。ハジャーはFP2で車が止まってしまってほとんど走れず、あまり良い流れではなかったんですが予選では会心の走りでした。ジョージ ラッセル、シャルル ルクレール、ルイス ハミルトン、リアム ローソンのトップ8。ドライバーが扱いやすいVCARB02と対照的に今日も手懐けられないRB21・角田 祐毅は12位でした。本人としたら上手く行ったはずなのに結果を見たら遅い、というなかなか面倒くさいやつです。
・決勝
曇っていてどうやら一雨来そうだ、という決勝。多くのドライバーがミディアムを選択する中で失うものが無いフェルスタッペンはソフトを選択しました。これで狙い通りスタートからノリスを煽り、ターン2で汚れた路面に乗ってすっ飛びそうになりつつもスライド ジョブを決めてターン3でノリスをかわしました、あっぶねえ(笑)
湘南ビーチの砂に乗る |
ノリスは9周目にはフェルスタッペンを抜き返しますが、ピアストリとは4.5秒差。予選でピアストリに負けて、レースで倒してやろうと思ったら他の人に絡まれてしまい、順位を取り戻すだけで精一杯になるパターンがけっこう多いですね。彼の気持ちとすると「どうせソフトで暴れるならオスカーも抜いてくれよ、俺だけ抜くなよ。」というのが本音だったりするのかもしれません、知らんけど。
その後は雨が降るかもしれないし基本は1ストップで走りたいし、そもそもコース上では抜けないので全体的に動きの無いレース展開。フェルスタッペンはソフトで長く走ろうとして速く走ることができないため、4位のハジャーがそれほど離れずに続いています。逆にフェルスタッペンとしてもハジャーが5位以下の人を抑えてくれているので、攻撃を受けてタイヤを使わされることがなく、なんかお互いに今は良い状態のゴルディロックス相場です。
雨はそんなに大量ではなく一流選手にとってはほとんど影響がない程度、ところが中団勢からピット サイクルが始まってきた23周目にハミルトンがターン3で単独クラッシュしてSC導入、一気に慌ただしくなりました。マクラーレンは当然2人同時にピットに入ってミディアムからハードへ。まだタイヤを換えていない人たちは多くがここで一斉にタイヤを交換し、既に交換していた人たちはちょっと損しました。
27周目にリスタート、ミスター逆張り・フェルスタッペンは周囲がハードを選ぶ中でミディアムを選んで再びリスタートでの番狂わせを狙いましたが、ローリングのリスタートではさすがに車両の性能差とコースの抜きにくさを覆すことができず3位のまま。ミディアムで45周はちょっと現実的ではないのでもう1回タイヤを換えると考えられ、そうすると、ん?ひょっとしてハジャーの表彰台ある!?
そうは言ってもハジャーの後ろには実力者のラッセルとルクレールがいるので、まあ抜かれるだろうなと思って見ていたら32周目、破片回収によるVSCが解除された直後のターン11でルクレールが外から仕掛けて、切り返しのターン12で内側にねじ込み接触。ラッセルが場所を残していないと解釈するか、ルクレールが強引だったと解釈するか、そもそもルクレールはコース外から抜いたからダメだろうと解釈するか、非常に難しい事案でしたがとりあえずルクレールが前に出ました。ラッセルは左側の空力部品の一部が欠けてけっこうな影響が推定されます。レース審査委員会も困ってしまったのかこの案件をレース後審議と決定して結論先送り。まあ、これぐらいはレーシング インシデントとしておくか・・・
一方で優勝争いはSCで差を詰めてラッキーなノリスがピアストリの1.2~1.4秒差でずーっと付いていきますが、おそらく後方乱気流の影響でこれ以上は近寄れず、そもそもこの距離でも走り続けたらタイヤを傷めてしまいそうです。基本はこのままハードで走り切るつもりですが、3位のフェルスタッペンが飛ばせないのでまあ最悪タイヤが潰れたら交換したら2位にはなれるか、という感じで攻めるしかなさそう。ここはドライバーの失敗を許容してくれないサーキットなので、追いかけ続けたら何か起きるかもしれません。
52周目、ルクレールはハジャーを抜くことはできずにずっと乱気流の中を走らされ続けて約3秒差まで開いてしまったので、頭を切り替えてタイヤ交換のためピットへ。ソフトを履いてコースに戻りました。ところが
ぎゃああ!また赤色と銀色だ!ラッセルに仕返しされたのかと思ったらこれはアンドレア キミ アントネッリでした。ピットを出たばかりのルクレールを抜けるんじゃないかとちょっと色気を出したようですが、ターン3に内側から突っ込んでせり上がって接触。NASCARでもむっちゃ怒られるやつです。これでルクレールの車は走行不能で2度目のSC出動、ターン3はフェラーリの怨霊がとりついたかもしれませんね。この後ルクレールはコース脇の小高い斜面でぼんやり座っていました(っ ◠‿:;...,
なお、この時両者の4秒ほど後方を走っていたローソンは、突然ぶっ壊れてバンクから落ちてくるルクレール車を視界で捉えることができておらず、エンジニアからの「今そこダブル イエロー」という掛け声で減速して回避できました。「全く見えてなかった、助かったわ。」とエンジニアに対して素直な感想、逆から言うと掛け声が遅れてたり、エンジニアとの仲が悪くて「今そこイエ・・・」「だー!うっせー!」みたいな状況だと真っ直ぐ突っ込んでもっと大事故だった可能性も。今さらながら、何でこのコーナーは安全基準満たしてることになってるんだろう(笑)
さあこのSCで再度多くの選手はタイヤ交換のためピットへ、マクラーレンはちゃんとハードを2セット持っていたので投入、ミスター空売り・フェルスタッペンはまたソフトを投入しました。うーん、SCが無ければハジャー行けそうだったけど、これで表彰台は無くなったなあ、フェルスタッペンがやらかしてくれない限りは。
58周目にリスタート、フェルスタッペンがノリスの加速に上手く合わせたのでスタートの再現かと思いましたが、さすがに今回は抜くことができませんでした。ハジャーはフェルスタッペンを抜けないし、ハジャーの後ろは手負いのラッセルだからたぶん追いつけない。もうこれでさすがに今日のレースはおしまいだろうなと思ったら、まだ今日はおかわりがありました。65周目にノリスの「コックピット前方から煙が出ていて何かヤバい匂いがする。」という無線が放送されると、ほどなく白煙が増えて行く様子が映し出されてノリス完全停止。こういうチャンピオン争いで絶対起きて欲しくない車両故障でノリスはリタイアとなります。
マックスの応援団が多いので、これで順位が上がるということでお客さんがえらく盛り上がってるんですがさすがにちょっと気の毒だなあと思いました。ノリスもこの後コース脇でポツン。。。
これによって発生したVSCが解除されると、以降は敵なしのピアストリが快走し今季7勝目・通算9勝目を挙げました。今回はポールからスタートしてファステスト ラップと全周リードも達成したので自身初のグランド スラムも達成。マクラーレンでは1998年モナコでのミカ ハッキネン以来27年ぶりだそうです。またオーストラリア人選手のグランドスラムはジャック ブラバム以来2人目でした。
2位にフェルスタッペン、そして3位のハジャーが入り初表彰台。20歳337日での表彰台は歴代5番目の年少記録で、フランス人選手としてはピエール ガスリーを抜いた最年少表彰台記録となりました。開幕戦でスタートすらできずに事故って泣いていたのがたった半年で表彰台、あの時慰めてあげていたマーシャルさんがいた気がしますが、すごく誇らしいんじゃないでしょうか。
ただ、レース後に記念撮影していたら、特性の陶器製トロフィーが壊れてしまうというほとんどドッキリ企画みたいな悲劇に見舞われてしまいました。どうやら作り直してくれるみたいです^^;
申し訳ないけどナイスリアクションすぎる(笑) |
・ルクレール/ラッセル、謎の不問裁定
さてレース後に持ち越された接触事案ですが、結果としてはレーシング インシデントという判定でした。ただ、公式記録によればルクレールは32周目のターン12でトラック リミットを超えて走ったためタイムが取り消された、という情報が記されており、額面通り受け取ればルクレールはコース外から抜いていて、現在の裁定基準と照らし合わせるとコース外から抜いて順位を返してないのでタイム加算ペナルティー、リタイアしたので次戦のグリッド降格に置き換えられるはずです。
しかしこの件に関しては『ルクレールがコース外を走ったという明確な証拠が得られない』ことを理由に裁定の判断基準に含められず、また両ドライバーともレーシングインシデントだという見解を持っていたので結末もこれに沿ったものとなったようです。じゃあトラックリミット違反の記録が何であるんだよ、というなんか禅問答みたいな矛盾が残ってしまいましたが、メルセデス側としても若造がルクレールにぶつけてしまった申し訳なさがあり、タイム加算で済んだものを次戦イタリアのグリッド降格にさせてしまったことになるので、さすがに興ざめで強く言わなかったというのがあったようです。ちょっとした義理人情(?)がそこにはありました。
・角田、謎の不具合、と思いきや
角田は今日も『持ってない』展開でした。12位スタートからフェルスタッペン同様にソフトでスタートし、順位を上げたものの当然そこから先は我慢の展開。雨も降らなかったので早めにタイヤ交換した結果SC導入で損をし、さらにハードでスタートしたハースの2人がいずれもSCでピットに入らなかったのでリスタート後は完全に蓋されて前方の争いから置いてけぼり。
そして2回目のSC時に2度目のタイヤ交換を行うも、ピットを出たら加速に違和感発生。パワーが無いと訴えており、その原因がピット用のスロットル マップから標準モードに切り替わっていないせいだと明らかになります。通常はスロットル ペダルを10%踏んだら10%の出力、50%踏めば50%の出力、となるのが当たり前ですが、ピットでは急発進すると困るので急加速しないような設定の専用プログラムが使用できます。例えば20%~70%の領域はどう踏んでも全部40%になる、みたいな設定です。
ただ、マップを変更できるのは通常はピット内のみで、コース上では設定が変更できません。今回の角田はピット用で固定されたことになり、このおかしな出力特性の車両で残りのレースを走るか、諦めてもう一度ピットに入って設定し直すかの2択を迫られてもちろんコース上での走行を継続。SC走行中に練習していくらか感覚を掴み、残りのレースをピット用マップで強行突破してなんとか9位に入りました。
そもそもかつてはマップはコース上でも変更可能でしたが、制御次第ではトラクション コントロールのような機能を持たせることが出来るほか、メルセデスが俗にパーティー モードと呼ばれるなんだかよく分からん加速装置的なものを使っていて速かったのでマップの変更はけしからんぞ、となって現在の厳しい規則になっていました。
不具合を抱えた車でなんとか走って順位を上げたので良くやった、と思ったら、モータースポーツドットコム海外版などの記事によれば、謎の不具合ではなく角田の操作が遅れたのが原因との報道。仮にそうであるとすると考えられる遠因としては、ザントフォールトはピット ロードの距離が非常に短いことと、それに合わせて安全面から昨年まで60km/hだったピット内の制限速度を今年は80km/hに引き上げていて非常に慌ただしい状況だったことが影響した可能性があります。真相は分かりませんが。
大して何も起きないだろうと思っていたら色々起きてなかなか記憶に残るオランダGPでした。チャンピオン争いで車が壊れるというのは非常に残念ですけど、起きてしまったものは仕方ないのでノリスはとにかく目の前のレースを攻めるしかありません。こういう言い方が良いかどうかは分かりませんが、完全な判断ミスでピアストリに突っ込んで自滅したカナダと比べると、ちゃんと戦って勝てるだけの調子を持っている中でたまたま車が壊れただけなので、まだ切り替えやすいんじゃないかと思います。
単純計算で今回の無得点を取り返そうと思ったらとりあえず3勝してチャラ、ぐらいの感じで、そこにさらに追い越すために勝たないといけないと考えると、逆転には残り9戦で6勝はしないといけないことになります。今シーズンの勝敗を考えたらいきなりピアストリ相手に勝ちまくれるとも思えず、捉え方によってはかなりキツイです。でも言い換えれば、とりあえず何も考えず3連勝したら1か月後にはチャラにして残り6戦を仕切り直せる、とも言えますから、あんまり細かい数字を考えすぎない楽観的思考も時には必要かもしれません。
そんなノリス選手には、土屋 礼央 著・捉え方を変えてみたら大抵の事が楽しくなった僕の話がおススメです()次戦はイタリアです!
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