NASCAR Cup Series
・ステージ1
スタートの瞬間からSVGの猛攻を受けたブレイニーでしたがなんとかリード死守。その後はSVGを従えて先頭を快走しますが、抜けない時のSVGはタイヤと燃料を節約して寝たふり作戦の場合もあるのでブレイニーが速いと決めつけるのは早計。そしてUSAネットワークの中継では昨日のレース後に転落事故があったジリッチがちゃんと現場に来ており、怪我はしてますが表情は元気な様子でインタビューに答えていました。車が濡れていて足もとが滑りやすかったことが要因だったようですが
ピットに入らずポイントを獲りに行ってステージ1を制したのはブッシャー。以下ボウマン、プリース、チェイス、ジョン ハンター ネメチェック、リッキー ステンハウス ジュニアのトップ6で7位にブレイニーが入りました。
・ステージ2
ステージ間コーションでブッシャー、プリース、チェイスはピットに入らずステイ アウトを選択しました。グレンは速度域が高いのでロードコースとしては燃費も良く、航続距離だけで言えば40周近く走れてしまうのでどこで給油しても計算上は2ストップ可能、ただタイヤとコーションの兼ね合いで現実には3ストップが無難・・・というところ。ただここでステイアウトするのなら2ストップ戦略を狙っていると考えられます。
上位勢はステイアウトして32周目にリスタートしますが、ステージ2は40周目までなのですぐに2度目のロードコース作戦の時間が到来。リーダーのギスバーゲンは37周目/ステージ残り3周で自分から先に動いて4輪交換と給油を行いました。するとブレイニーは確実なプレイオフ ポイント1点を狙ってステイアウト。最後の1周はものすごく手抜きしてステージ2を制しました。バイロン、ベル、アルメンディンガー、ケゼロウスキー、ライリー ハーブスト、ボウマン、ステンハウス、タイ ギブス、プリースのトップ10。作戦がバラバラになっているのでギスバーゲンはステージ22位でした。
残り35周あたりからピット サイクルとなり56周目にブレイニーがピットへ。18周目にピットに入って以降そのままなので燃料もタイヤもそろそろ限界です。その後もレースの締めくくりへ向けて各陣営が動く中で注目を集めたのがギブスでした。彼は2回目のコーションでピットに入って作戦がややズレている1人でしたが、クルー チーフとしては手元の状況から最善の策を提案しているものの、走っているギブスは全体が見えていないのでただ集団でタイヤを潰しているように感じてイライラ。
ギスバーゲンは1人だけ異次元の速さで後続をぶっちぎり、63周目/残り27周でピットへ。こんだけ引っ張っても誰にもアンダーカットされずに実質1位のまま再合流し、もう彼が負けるのはタイヤがパンクするか周回遅れに突っ込むかコーションが出てリスタートで誰かに叩き落されるか観客が投げ込んだバナナの皮を踏むぐらいしか可能性が無さそうです。
2位は最後の最後に浮上してきたベル、3位はブッシャー。バイロン、ブリスコー、ブレイニー、スアレス、ウォーレス、レディック、チャステインのトップ10でした。アルメンディンガーが11位、ホースバーが18位、そのホースバーをぶつけて吹っ飛ばしていたマクダウル先輩が19位。ステージ1のステイアウトが致命的だったチェイスは26位に終わり、レギュラーシーズンのチャンピオン争いで1位バイロンと2位チェイスの差が42点となりました。
Go Bowling at the Glen
Watkins Glen International 2.45miles×90Laps(20/20/50)=220.5miles
winner:Shane Van Gisbergen(Trackhouse Racing/Weather Tech Chevrolet Camaro ZL1)
NASCARカップシリーズ、第24戦は今季5度目のロードコース戦・ワトキンスグレンです。ニューヨーク州の北西部には南北に複数の湖がひっかき傷のように並んでいるフィンガーレイクスと呼ばれる場所があり、そのうちの1つであるセネカ湖の南端からほど近くにあるトラックです。セネカ湖は氷河が削ってできた湖で最大水深は約188m、面積は約173平方kmです。日本で言えば水深は6番目に深い洞爺湖ぐらい、面積は2番目に広い霞ケ浦と同じぐらいということになります。
IMSA スポーツカー選手権では1周3.45マイルのグランプリ コースを使用しますが、NASCARは『ブーツ』と呼ばれる部分を省略した2.45マイルのレイアウト。90度コーナーが3つと180°回り込むコーナーが1つと縁石乗り放題のシケイン、あとはゆる~いS字。90°のコーナーもバンク角が付いている上に道幅も広く、低速と呼べるコーナーが1つもありません。そのため1周の予選平均速度は他のロードコース戦が概ね90~100mphなのに対し、ここは120mphを超えます。0.75マイル オーバルのリッチモンドと似たような数字です。
今回のレースでは従来からリスタート ゾーンの位置が変更されており、フロントストレッチではなく最終コーナー入り口あたりになっています。これはリスタートからターン1までの間に何列にも車が広がって無謀にも内側に突っ込んでいく多重事故を軽減するためのものです。無駄にボコスカやり合うのを避けて綺麗なレースを目指すわけですが、当然これを見て『あれがNASCARの醍醐味なのにおかしい』と思う方もいらっしゃるでしょう。そんな方に向けてジェブ バートンはX上でこんなことを呟きました。
それを撥ねつけるのも運営の仕事だろ、と言われたら反論のしようもないですが、物事を一面だけ捉えてはいけないことを示す投稿だなとたまたま発見して思いました。シカゴ市街地も同様に最終コーナー入り口にリスタートゾーンがありましたが、やらかす人はやらかしたのでグレンはどうなるでしょうかね。リーダーがリスタートしてコーナーを立ち上がった瞬間に外に膨らんで隣の人を壁に挟みそうになるのはあんまりよくないですけどね。
・ちょっとしたデータ
Gen7車両で開催された過去3年の優勝者は2022年から順にラーソン、バイロン、クリス ブッシャー。ヘンドリックは2018年・2019年にチェイス エリオットが優勝、中止になった2020年を挟んで2021年・2022年はラーソンが連勝し、2023年のバイロンまでチームとしてグレンで5連勝していました。一方でブッシャーは過去3回のグレンを全てトップ5フィニッシュした唯一のドライバーであり、Gen7のロードコース戦で平均順位が9.57と全体2番目の好成績。彼を上回るのは平均8.7を記録しているギスバーゲンのみです。
そのギスバーゲンは現在ロードコースで3戦連続ポール トゥー ウインを継続中、もし4連続PtoWとなれば史上初です。ポールの記録を除いてもロードコースで4連勝した選手はジェフ ゴードンとチェイスの2人しかおらず、SVGはロードコースの新たな記録への挑戦となります。そんなSVGにオーバータイムの激戦で勝利したのが昨年のブッシャーでした。現在ブッシャーはプレイオフ争いで当落線ギリギリの16位、チームメイトのプリースが23点差の17位と接戦で、SVGの快進撃を止めてプレイオフ進出を確定したいところです。
そのブッシャーに40点差でプレイオフ順位15位なのがボウマン、実は今シーズンのトップ10フィニッシュ回数・13回はラーソンに次ぐ2番目の数字なんですが勝っていないため目立ちません。ボウマンはグレンに通算8回出場して最高順位が14位(をなんと3回!)でトップ10経験無しと相性イマイチ。ボウマンが一度も10位以内に入ったことが無いトラックは現在開催されてないものも含めて全部で5か所ありますが、グレン以外は出走回数が5回以下の開催地です。プレイオフ進出に向けてここは踏ん張りどころでしょうか。
また、カイルブッシュはグレンで通算2勝、2006年~2021年の15戦ではなんと13回のトップ10フィニッシュで好相性となっており、2021年までの数字なら平均順位が1ケタ台を記録している3つのトラックのうちの1つ、お得意様でした。しかし直近3年は一昨年の14位が最高位とGen7になって不振です。カイルは今シーズン記録した最高位=2度の5位がオースティンとシカゴ、いずれもロードコースで今年に入ってロードでの良さが見えており、お得意様復活に今回私はちょっと期待しています。
・レース前の話題
ロードコースで大活躍のギスバーゲンですが、トラックハウス レーシングは複数年の契約延長で合意したと発表しました。オーストラリアのスーパーカー選手権で地位を築いてからのNASCAR転身で、今シーズンがカップシリーズフル参戦1年生とはいえすでに36歳のSVG。年齢だけで言えば普通ならそろそろ現役生活の終わりが見えてくるような頃合いですが、これからまだオーバルとNASCARを学んでいくであろう彼がここからどう伸びるのか、伸びないのか、非常に楽しみですね。現在他競技を走っていてNASCARに関心がある人にとっても注目の存在でしょう。
続いては運営側の話題、ショートトラックのレースについてドライバーやファンから「エンジン出力を引き上げるべきだ」という意見が多くあり、NASCAR側もとうとう検討に入ったことが以前に報じられていましたが、NASCAR競技担当責任者・エルトン ソイヤーはラジオ番組に出演した際に、この件に関して2026年の導入に向けて関係各所と競技を継続しているものの、即時の導入には慎重であるとしました。今シーズン中の導入は無さそうだとモータースポーツドットコムは伝えています。
・ARCA Menards Series General Tire 100 at the Glen
ARCAは大変なレースになりました。ドライバー選手権1位のバタービーンクイーンが1周目に車の不具合で脱落。レースはポールシッターのブレント クルーズが1周目から全周リードしていましたが、残り7周でコーションが発生するとなんとコーション中にクルーズの車に電気系の不具合が発生して後退。これで残り1周のリスタートはこれがARCAデビューの15歳・トリスタン マキーが先頭に。
ところが気合が入りすぎたかマキーはリスタートして最終コーナーで踏んで行ったら曲がり切れず壁に接触、2位のタイラー ライフも釣られるようにこれまた接触。マキーの車はタイヤとフェンダーが干渉して白煙を上げ肝を冷やしますが、幸いタイヤを壊すことはなくそのまま逃げ切りました。今年スパイアー モータースポーツと契約したマキー、8月3日に15歳になったばかりで15歳5日での優勝はシリーズ史上2番目の年少記録でした。じゃあ歴代最年少は?答えは、、、エクスフィニティーの振り返り項目の後に書いておくのでしばしお考え下さい(笑)ヒントとしては今年のカップシリーズにフル参戦しています。
・Craftsman Truck Series Mission 176 at the Glen
クラフツマン トラック シリーズ第17戦、2021年以来4年ぶりにグレンにトラックが登場です。ちなみに通算でも7回目とレアもの。レースはステージ2まで比較的平穏でしたが最終ステージに入って荒れ、残り4周・ベン ローズの脱輪事故発生でオーバータイムへ。リスタートのたびにシケインで多重事故が起きてトリプル オーバータイムとなりましたが、結果的にポールシッターのコリー ハイムがダニエル ヘムリックを退けて今季6勝目・通算17勝目を挙げました。ヘムリックはぶつけないギリギリのフェアーな争いで素晴らしかったと思います。
なお、母国カナダでのダートレースで大クラッシュして重傷を負ったフリーズンは現在退院して自宅療養を行っているとのことです。そのフリーズンの代役には今回カップのドライバーであるベルが出場、燃費レースを仕掛けて勝利目前でしたがレースの延長で潰えてしまい4位でした。ロス チャステインとカイルも出場していましたがいずれも車両の不具合で完走できませんでした。特にカイルは13周しかできず無念。
・Xfinity Series Mission 250 at the Glen
エクスフィニティーはまたもやジリッチとギスバーゲンの優勝争いが軸でしたが、今日はSVGの調子が今一つ。最終ステージ、コーションの関係で前にいたギスバーゲンでしたがジリッチに追いつかれ、残り18周の最終コーナー手前で接触。コース外まではみ出して勢いよく戻ってきたジリッチが、彼の戻る場所をじゅうぶんに残しきれなかったギスバーゲンをひっかけるというグレンではありがちな接触で、これでSVGの車両が後部から壁に突っ込んで中破。
その後ジリッチもリスタートでスピンさせられかけて一時順位を下げる場面はあったものの、順位を取り返して最後は2位を2秒以上引き離して独走優勝。今季6勝目を挙げました。今回コウリッグ レーシングからマイケル マクダウルがなんと9年ぶりのエクスフィニティー出走を行いましたが、レース残り9周でとんでもない多重事故を招くことになるクラッシュを喫して25位に終わりました。この事故で約45分間レッド フラッグとなりました。
ただ、本当のとんでもない事故はレース後に起こりました。優勝したジリッチが車を出て屋根の上に乗り喜ぼうとしたところ足を滑らせたようで転落。さらに足がウインドウ ネットに引っかかってしまったため頭から地面にたたきつけられるように落下しました。ジリッチは病院に搬送され、鎖骨を骨折したとの情報です。出場の予定だったカップ戦は欠場、疲れているけど冷静に考えるほど頭が冷えていないレース後の屋根登り、今後は慎重に考えた方が良いのかもしれません。
☆ARCAクイズの答え トッド ギリランド
トッギリは2015年に15歳2日で優勝しました。ARCAは15歳にならないと出場できない規定なので、更新しようと思ったらたまたま15歳の誕生日当日か翌日にレースが開催されて優勝する必要があるというほぼ不滅の記録です(笑)
・カップシリーズ
予選
ブッシュライトポールはギスバーゲンのロードコース4連続をブレイニーが阻止しました、わずか0.033秒差。ペンスキーにとってこれがチーム通算150回目のポールだそうです。3位からブリスコー、チャステイン、カイル、マクダウル、ボウマン、ホースバー、ベル、バイロンのトップ10。ブッシャーは12位、だんだんロードコースの期待感が薄くなってきたアルメンディンガーは18位、チェイスは20位、最年少男・ギリランドは27位、ラーソンが28位でした。ロードコースなのでもちろんキャサリン レッグも参加、38位でした。
スタートの瞬間からSVGの猛攻を受けたブレイニーでしたがなんとかリード死守。その後はSVGを従えて先頭を快走しますが、抜けない時のSVGはタイヤと燃料を節約して寝たふり作戦の場合もあるのでブレイニーが速いと決めつけるのは早計。そしてUSAネットワークの中継では昨日のレース後に転落事故があったジリッチがちゃんと現場に来ており、怪我はしてますが表情は元気な様子でインタビューに答えていました。車が濡れていて足もとが滑りやすかったことが要因だったようですが
「もう何度も自分をバカ呼ばわりしたよ。もしもっとひどい状況だったら冗談は言わないだろうけど、こういうことはすごく軽い気持ちでやってるんだ。すごく深刻な問題だけど、とにかく前向きでいようと努めてるんだ。」
「今は何もできないけど、回復に集中して前に進んでいくよ。冗談を言ってくれる人がいると本当に助かるんだ、冗談を恐れるつもりは全くないよ。」
「今は何もできないけど、回復に集中して前に進んでいくよ。冗談を言ってくれる人がいると本当に助かるんだ、冗談を恐れるつもりは全くないよ。」
人生最大の怪我にも精神的には非常に落ち着いていて、なかなか大したもんだなと思いました。そんなレースと関係ないインタビューの話を書くぐらいトラック上は動き無し、ラーソンがブレーキの不調でガレージへ行ってしまった以外は特に何も起こらずにステージ残り5周あたりからお馴染みロードコース作戦でみんなピットへ向かい始めました。ステージ残り2周でブレイニーとSVGも当然ピットに入り、ペンスキーのクルーは普段と逆向きの右側ピットでも迅速な作業でブレイニーを送り出しました。
ピットに入らずポイントを獲りに行ってステージ1を制したのはブッシャー。以下ボウマン、プリース、チェイス、ジョン ハンター ネメチェック、リッキー ステンハウス ジュニアのトップ6で7位にブレイニーが入りました。
・ステージ2
ステージ間コーションでブッシャー、プリース、チェイスはピットに入らずステイ アウトを選択しました。グレンは速度域が高いのでロードコースとしては燃費も良く、航続距離だけで言えば40周近く走れてしまうのでどこで給油しても計算上は2ストップ可能、ただタイヤとコーションの兼ね合いで現実には3ストップが無難・・・というところ。ただここでステイアウトするのなら2ストップ戦略を狙っていると考えられます。
25周目にリスタートするとプリースがブッシャーをかわして先攻しますが、混戦をギスバーゲンが突き抜けてこの周のうちに全員抜いてリードを奪いました、なんと4台抜き。ブレイニーもプリースをかわしており、たった1周でステイアウト組はクリーンエアーを受けて走るという旨味が消滅。混戦に呑まれて次々順位を下げ、なんなら遅すぎてちょっと邪魔になっています。
そんな中で28周目、ジョッシュ ベリーがターン5の先で当てられてスピンしクラッシュ。即時ではなかったものの破片が多かったので翌周にコーションが出ました。ステイアウト組のうちチェイスだけはあまりに遅くてコーション前にピットに入ったんですが、そもそもベリーが当てられた遠因は前を走るチェイスが遅すぎて詰まっていたため。ベリーは少し前に無線で「9番は壊れてるの!?」と無線で聞いていました、いえタイヤが古いだけなんです^^;
そんな中で28周目、ジョッシュ ベリーがターン5の先で当てられてスピンしクラッシュ。即時ではなかったものの破片が多かったので翌周にコーションが出ました。ステイアウト組のうちチェイスだけはあまりに遅くてコーション前にピットに入ったんですが、そもそもベリーが当てられた遠因は前を走るチェイスが遅すぎて詰まっていたため。ベリーは少し前に無線で「9番は壊れてるの!?」と無線で聞いていました、いえタイヤが古いだけなんです^^;
チェイスは1割ぐらい自分にも原因がある事故でコーションが出て自分が救われましたが、そのピット作業ではフューラーが足もとにあったタイヤに躓いて転んで給油に失敗しており反省点が残る内容でした。普通はなかなか見ない失敗で、普段と左右が逆になっていることが影響しているようです。というかあのクソ重たい給油缶を持ったまま転ぶってむっちゃ危ないっすよ。私も仕事中に15kg以上ある箱を置こうと膝を曲げたら作業用ズボンが固いもんだから突っ張ってしまい、引っかかって重い箱を手に持ったまま膝からコンクリートの床に強打したことあります。正直どっか折れたと思いました^^;
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コケッ |
上位勢はステイアウトして32周目にリスタートしますが、ステージ2は40周目までなのですぐに2度目のロードコース作戦の時間が到来。リーダーのギスバーゲンは37周目/ステージ残り3周で自分から先に動いて4輪交換と給油を行いました。するとブレイニーは確実なプレイオフ ポイント1点を狙ってステイアウト。最後の1周はものすごく手抜きしてステージ2を制しました。バイロン、ベル、アルメンディンガー、ケゼロウスキー、ライリー ハーブスト、ボウマン、ステンハウス、タイ ギブス、プリースのトップ10。作戦がバラバラになっているのでギスバーゲンはステージ22位でした。
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なんかグランツーリスモっぽい(笑) |
ステージ最終周にはS字でネメチェックがふらついてチームメイトのエリック ジョーンズにぶつけてしまいますが、ほどなくキャルッセルではそのネメチェックが後ろからギブスに突き飛ばされてクラッシュ。レガシー モーター クラブにとってろくでもない1周となりました。ジョーンズは「42に何で俺たちをクラッシュさせたのか聞いてみてえな!」と激怒。その先で事故った42を見て何と言ったかちょっと気になります(笑)
・ファイナル ステージ
ステージ1終了前に給油して以来走り続けている人も、ステージ2途中のコーションで給油した人も、ステージ2終了前に給油した人も、みんなあと1回の給油で最後まで行けるのは同じなのでそれなりのドライバーはステイアウトを選択、ブレイニー/バイロンの1列目で45周目にリスタートしました、ギスバーゲンは6列目から。せっかく私が期待したカイルですがこの周のターン7で連鎖的な接触に見舞われてどうやらダメっぽい。
SVGはタイヤの古い人をサクサク抜いて49周目にはもう3位、52周目にバイロンも抜いて2位。この時点で1.5秒ほどあったブレイニーとの差は一瞬で消し飛んでしまい、54周目のターン6でギスバーゲンが前に出ました。もうブレイニーも抵抗するだけ燃料とタイヤの無駄なので譲ってましたね。このあたりはショート トラックの上手い選手らしい割り切りだと思います。
リー ディフィー「さて先頭争いに戻りましょう。最前列からレースをスタートした2人が2つの異なる戦略で争います。ブレイニーがまだリード、さああとどのぐらいもつでしょう。」
・ファイナル ステージ
ステージ1終了前に給油して以来走り続けている人も、ステージ2途中のコーションで給油した人も、ステージ2終了前に給油した人も、みんなあと1回の給油で最後まで行けるのは同じなのでそれなりのドライバーはステイアウトを選択、ブレイニー/バイロンの1列目で45周目にリスタートしました、ギスバーゲンは6列目から。せっかく私が期待したカイルですがこの周のターン7で連鎖的な接触に見舞われてどうやらダメっぽい。
SVGはタイヤの古い人をサクサク抜いて49周目にはもう3位、52周目にバイロンも抜いて2位。この時点で1.5秒ほどあったブレイニーとの差は一瞬で消し飛んでしまい、54周目のターン6でギスバーゲンが前に出ました。もうブレイニーも抵抗するだけ燃料とタイヤの無駄なので譲ってましたね。このあたりはショート トラックの上手い選手らしい割り切りだと思います。
リー ディフィー「さて先頭争いに戻りましょう。最前列からレースをスタートした2人が2つの異なる戦略で争います。ブレイニーがまだリード、さああとどのぐらいもつでしょう。」
スティーブ レターテ「まあコーナー1個でしょうね。」
残り35周あたりからピット サイクルとなり56周目にブレイニーがピットへ。18周目にピットに入って以降そのままなので燃料もタイヤもそろそろ限界です。その後もレースの締めくくりへ向けて各陣営が動く中で注目を集めたのがギブスでした。彼は2回目のコーションでピットに入って作戦がややズレている1人でしたが、クルー チーフとしては手元の状況から最善の策を提案しているものの、走っているギブスは全体が見えていないのでただ集団でタイヤを潰しているように感じてイライラ。
車載映像を見ているとタイヤの古い前の車を抜くのに必要以上にターンの出口でスロットルを踏みすぎて加速でとんどんタイヤを潰してるなあと感じましたが、やはりどんどんルースになって抜かれまくる状態に陥ってピットへ。しかしそのピット作業でもクルーがうっかりジャッキを落っことす作業ミス。何をやっても上手く行きませんでした。最近ジャッキを後ろ手に持って体の後ろで持ち変える陣営がいくらかあるんですが、どうしても重たくて長い道具を振り回して遠心力がかかるので操作を誤るとすっ飛んでしまいますね。
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うわっ! |
ギスバーゲンは1人だけ異次元の速さで後続をぶっちぎり、63周目/残り27周でピットへ。こんだけ引っ張っても誰にもアンダーカットされずに実質1位のまま再合流し、もう彼が負けるのはタイヤがパンクするか周回遅れに突っ込むかコーションが出てリスタートで誰かに叩き落されるか観客が投げ込んだバナナの皮を踏むぐらいしか可能性が無さそうです。
しかし、中団で時々ハゲしい争いが起きてはいたものの致命的に事故る人は誰もおらず、2位を10秒以上ぶっちぎった状態でギスバーゲンはホワイト フラッグを受けました。エクスフィニティーでは若造にやられてしまいましたが、カップでは今日もほぼ無敵。シェイン バン ギスバーゲンがロードコース4連勝で今季4勝目。新人選手による年間4勝は史上最多記録で、従来のトニー スチュワート、ジミー ジョンソンによる3勝を上回りました。ドライバー選手権で見れば25位と一時期よりずいぶん上げたもののまだまだ下位。しかしプレイオフポイントはこれで22点となり、現時点でハムリン、ラーソンに続いて3番目の多さとなっています。
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これ怖くないすか?(笑) |
ーカップシリーズのロードコースでこのような圧倒的な強さを見せるのは久しぶりですが、またしてもSVGです、4連勝。最も有利ではない、最もテクニカルでないロードコースだろうと言われていましたが、この88チームのスピードは驚異的です。ワトキンスグレンで悩まされることはもうないですか?
「また優勝出来て嬉しいよ。みんな、来てくれてありがとう。素晴らしいレースだった。最後のスティントは少し開いてしまったけど、それまでのバトルはとても楽しかった。ウェザーテックとトラックハウスに感謝しているよ。車はまたしても素晴らしかった。また優勝できて、最後の周はバス ストップで壁から1メートル離れて走っちゃったけど、本当に最高さ。」
ー今回、少し前にお母様を亡くされたお父様がいらっしゃいましたね。クリスマス以来初めてお会いしたそうですが、今回は少し個人的な思いがあるのでしょうか?
「ああ、父がここにいてくれて本当に嬉しい。父にとって今年は本当に大変な年だ。旅行にも行けなかったので、これから3週間父と一緒にこの時間を共有できることは本当に素晴らしいことだよ。」
※ギスバーゲンのお父さんは昨年に妻(SVGの母)を亡くし、さらに兄弟も亡くなり、少し前に母(SVGの祖母)も亡くされたそうです。
ーシカゴのビクトリー レーンに立っていた時『今シーズンカップシリーズで4勝を挙げ、新しい契約を手にここに立っている』と私が言ったら、信じていたでしょうか?
「まさに夢のような経験だよね。素晴らしいチームメイトのためにドライブし、それをやり遂げることができて、本当に幸運だった。今日は完璧に進み、信じられないほど素晴らしい一日だったよ。本当に楽しかった。改めてみんなありがとう。」
ープレイオフポイントを22ポイント獲得しています。考えてみるとすごいですが、このチームはプレイオフで何ができるでしょうか? 第2ラウンドに進むことができれば、再びロードコースがやってきます。
「誰にも分からないけど、簡単ではないのは確かさ。1回戦は僕にとって非常に難しい左回りのコースがいくつかあるけど、徐々に上達しているし楽しんでいる。挑戦ではあるけど、だからこそ僕らはここにいるし、しっかり戦うつもりさ。」
2位は最後の最後に浮上してきたベル、3位はブッシャー。バイロン、ブリスコー、ブレイニー、スアレス、ウォーレス、レディック、チャステインのトップ10でした。アルメンディンガーが11位、ホースバーが18位、そのホースバーをぶつけて吹っ飛ばしていたマクダウル先輩が19位。ステージ1のステイアウトが致命的だったチェイスは26位に終わり、レギュラーシーズンのチャンピオン争いで1位バイロンと2位チェイスの差が42点となりました。
ラーソンは内部でブレーキのオイルが大量に漏れていることが不具合の原因だったようで、車両の組み立て段階で何か間違えていた可能性があるものでした。ロードコースでのデータを集めるためにもちゃんと修理し、15周遅れの最下位で完走。ただエクスフィニティー ファステスト ラップの1点はちゃっかり持って行きました。
また、82周目にギブス君だけポツンとまたピットに入っている映像がありましたが、あれは彼の提案で万が一レース終了間際にコーションが出たら大逆転できるかもしれない、という賭けだったようです。途中クルー チーフの作戦にかなり文句を言っていて「もし提案があるなら言ってくれたら検討する」みたいなことも言われていたので、どうせ負け試合だから彼のために提案を聞いてあげた感じでしょうか。ただ結果としてコーションは出なかったので1回ピットが増えただけになってしまい、このレース33位で終えました。
レース時間2時間10分39秒、ただただギスバーゲンが速くて終わったので特に感想も浮かばない1戦でした(笑)ここまで24戦でトップ10フィニッシュは5回、全てロードコースでオースティンだけ6位、あとの4戦が優勝です。獲得ポイント441点のうちロードの5戦だけで237点と53%を荒稼ぎ。言い換えれば残る19戦ではほとんど稼げておらず1レース平均10点ほどしかオーバルでは獲ることができていません。プレイオフポイントがあっても1回戦負けする可能性は高いでしょうが、唯一の救いは3戦のうちダーリントンとブリストルが今年2回目の開催、経験を持っていることでしょうか。残るゲートウェイはオーバルとしてはちょっとだけロードコースっぽいトラックです。
新人選手として歴代最多勝利、と言われてもロードコースばっかりなので「同列に比較するのは・・・」と思うのが正直なところでしょうが、勝って当然で勝つ難しさはどんな世界でも同じ。振り返るとシーズン序盤のオースティンではベルが勝ち、あの段階で私は「ああ、さすがにギスバーゲンでも毎回毎回勝てるほどは甘くないよな、そりゃそうだ。」と結果を額面通りに受け取っていました。でもそれを最後にロードはSVGしか勝っていません。彼がカップカーをどんどん習得し、ライバルが対抗するどころかどんどん突き放されている印象すら受けます。
ギスバーゲンはチームと契約を延長してアメリカで戦い続ける道を選んだことに関して、学ぶことが好きで、オーバルで改善していくことを楽しみにしているというような話をしていたそうで、他のドライバーがSVGを倒すべくロードコースを学ぶ間にSVGはオーバルで改善できるように一生懸命取り組んでいると思います。NASCARを長年見ている人間からすると「他所のレースから来てもオーバルは5年やっても1勝すらできないだろう、ましてやSVGはもう30代後半だし。」ぐらいの感覚だと思いますが、常識はずれのロードでの速さを見るとちょっと期待もしてみたくなりますね。
そのライバル勢、レース中の情報だとフォードは開発ドライバーであるジョーイ ハンドが先生役になって色々と教えてあげており、ブレイニーあたりは弟子としてかなりハンドから学んでいるとのこと。ハンドはカップにスポット参戦してわりとポンと乗って速かったですから長年のレース経験だけでなくストックカーにおいてどうすべきかもある程度理解しているので、先生役としては確かに良いお手本かもしれませんね。
さすがにシボレーの選手がSVGに聞きに行っても教えては貰えないでしょうかね。なんかこの前。中日ドラゴンズのマイケル チェイビスは試合前に対戦相手の東京読売ジャイアンツ・トレイ キャベッジに打撃の助言を貰ったらいきなり打った、なんてやつありましたけど(笑)トヨタはそもそもそういう人材が内部にいなさそうやなあ。
さて、カップシリーズのレギュラーシーズンは残り2戦。次戦がリッチモンド、最後はデイトナです。いずれも土曜日の開催になっていますので日本時間の日曜午後には結果が出ています。うっかりネタバレしないように気を付けましょう。
コメント
我々的には「噂をすればマイケルジョーダン」な感じでしたね(笑)SVGは集団から上がってくるときにわりとゴリゴリ抜いてはいるんですけど、NASCAR的に許される範囲がどの辺なのかを昨年のエクスフィニティー1シーズンでけっこう学んで、キレられない絶妙な範囲でやってるのも上手いなと思います。
トラックハウスのクルーは決してピットストップが速いとは言えないですが、彼が速いから無理はしないし、もう4勝もすると勝ちを争うレースでの固さとかも無くなって来るでしょうから色んな事が好循環だと思います。オーバルは若手の5倍ぐらいの速度で吸収していかないと他の選手に追いつけないとは思いますが、この才能を見ると、ちょっと期待したくなりますね。
カップ戦を欠場しても翌日トラックに来れているのなら少し安心できるとはいえ、流石にレースと関係ない所での負傷はこのケースも免除手続きが通るのか?と思うぐらいですし次のデイトナ戦には出られる様で良かったですが、本当に気をつけてほしい所です。
ギスバーゲンのロードコースシーズン4勝は、今回はジリッシュのアクシデントによる欠場があったとはいえ本当に史上最高のスペシャリストになりつつありますね。
一応ルーキー扱いなのに車両の後部にイエローのストライプ貼ってないのが気になりましたが、調べてみると今年から貼らなくても良くなったんですね。
カイルがかつてカップ戦全トラック制覇した様に、SVGが出走経験あるロードコースの中ではもうスケジュールから無くなったインディロードを別にすれば、後はシャーロットローバルとCOTAと来年のサンディエゴを制覇して現在のカップ戦のロードコース全制覇を達成しても夢ではないですね。
ロードアメリカやデイトナロードもあった時に参戦していればロードコースだけで10トラック制覇もあり得たのかなと本気で思っています。
言われてみれば黄色ステッカー無いですね。どうも理由の1つはSVGがいきなり優勝してるぐらいだしもはや最高峰シリーズに初心者マークいらんだろ、という意味があるようだから彼が消滅に影響した気もします(笑)
次のローバルはSVGがプレイオフに残っていようといまいと、他の選手の中で「あ~、今日はもうSVGには勝てん、ポイントだけ貰お」では済まない人が仕掛けてくるでしょうから、そうやすやすと勝たせてはくれないとは思っていますが、去年はエクスフィニティーのポートランドも勝ってるし、本当にお皿に乗ったロードコースは全部食べてしまいそうです^^;