NASCAR 第20戦 ソノマ

NASCAR Cup Series
Toyota/Save Mart 350
Sonoma Raceway 1.99miles×110Laps(25/30/55)=218.9miles
winner:Shane van Gisbergen(Trackhouse Racing/Red Bull Chevrolet Camaro ZL1)

 NASCARカップシリーズ、今週はソノマ。20年前の人が聞いたら仰天して豆腐の角に頭をぶつけそうなロードコース2週連続開催です。史上初かと思いきや2023年にもインディアナポリス、ワトキンスグレンの連戦があったのでそうでもありませんでした(笑)ソノマは1989年に初開催されてCOVID-19の影響で開催できなかった2020年を除き毎年開催されて今回が36回目ですが、このうち1993年からの5年間が5月開催で残りは全て6月。1998年以降は全て第16戦として6月に開催されており、近年はちょうどFOXが放映権を持つ最後のレースで『ああ、ブギティブギティブギティは来年まで聞けないのね』と思った人も多かったと思います。今年から放映権契約がガラッと変わったことも影響しての史上初の7月開催です。
 トラックとしてはコース前半は高低差があり、中盤は1500kgあるストックカーにはなかなか大変な左右の連続の切り返しがある中低速のレイアウト。右回りのコースなんですがターン1は左コーナー、ピットは最終コーナー手前で左側の分岐を進んで入るので左側ピットとなり普段のオーバルと同じ向きで作業できるため、クルーの皆さんはやりやすい設計です。

・ちょっとしたデータ

 Gen7導入後3年間のソノマでの勝者は2022年から順にスアレス、マーティン トゥルーエックス ジュニア、ラーソン。トゥルーエックスはソノマで通算4勝を挙げて得意としていましたが昨年限りで引退しています。意外なことにここに挙げた3人以外でソノマで優勝経験がある現役選手はカイルブッシュのみ。ラーソンもカイルもそれぞれ2勝を挙げており、スアレスは2022年の勝利がカップシリーズ初勝利でした。
 直近のソノマ3戦で最も平均順位が良いのはブッシャーで、全て4位以内で平均3.0。マクダウル、チェイス、チャステインが続いて5番目がラーソンです。逆にバイロンはソノマでの通算最高成績が9位とあまり相性はよろしくなく、ハムリンはGen7でのソノマがほぼ全滅。去年はエンジンが壊れてスタートからほどなくリタイア、一昨年もクラッシュしています。ありとあらゆる開催地で結果を出している印象ですが、ソノマは通算18戦で平均順位20.1と最も成績の悪い開催地です(1回しか走っていないアイオワを除く)
 ハムリンとソノマと言えば2016年、トニー スチュワートに最終コーナーで抜かれて逆転負けし、あれがトニー組長の圧力に負けてミスったのか、引退するおっさんに忖度したのか、未だに意見が分かれるかもしれませんが、あのレースが最上位でした。

・レース前の話題

 開幕前のエキシビション戦・クラッシュが来年もボウマン グレイ スタジアムで開催されることが発表されました。1月31日~2月1日の開催で大会の冠スポンサーは来年もクック アウトになります。

 そしてこちらは非常に気になる訴訟の話題、23XI レーシングとフロント ロウ モータースポーツがチャーター権についてNASCARと裁判で争っている件ですが、両チームが申し立てて昨年に認められていた『この訴訟が決着するまでの間は両チームをチャーター保有チームとして扱う』という仮処分命令が6月5日に撤回され、7月9日付で再審理を求めていた両チームの請求も棄却されました。これによって1週間後の7月16日付で法的に両チームはチャーターを有しないオープン チームとしての参加となってしまい、収益分配金は推定でチャーター保有チームの約1/3に減少します。
 常時40台以上の参加者が集まっているわけではないので予選落ちすることはまず無いものの両チームの予算に影響を与えることは確実で、今後もなお徹底抗戦するのか、それとも和解、ないしは提訴の取り下げと現行契約内容でのチャーター合意で矛を収めることになるのか、次の対応が注目されます。現時点では両チームはかなり追い込まれた印象です。

・ARCA Menards Series West General Tire 200

 今週はARCA西シリーズが併催、参加者26人の大盛況。レースはウイリアム サワリッチが圧倒していましたが残り3周、カイル ケラーの車がスタート/フィニッシュ地点の近くで止まってしまいまさかのオーバータイム。こうなるともう大乱戦で、リスタート直後に2位のアローン デイと絡んで2人ともターン2ではみ出し、その隙にクリスチャン エッケスが先頭へ。
 追走するデイは最終コーナーで仕掛ける構え、エッケスもそれを分かっているのでちょっと早めのブレーキと内側をガチガチに固めたブロックで対抗しますが、これが3位のサワリッチに好機をもたらしました。お互いにガシガシ当たりながらコーナーを立ち上がり、最後は右側の壁にぶつかりながらも3ワイドの激戦で最初にチェッカーを受け、数字上では65周を全周リードで優勝しました。エッケスが2位、デイは3位でした。覚えている方は相当なNASCARマニアさんだと思いますが、デイは2016年のソノマにカップシリーズで出場したことがあるイスラエル出身のドライバーです、レース途中にはコリー デイとの同姓対決でもガシガシやってました(笑)

・Xfinity Series Pit Boss/FoodMaxx 250

 今週もギスバーゲンとジリッチが図抜けた速さを見せてほぼ2人だけのレース。中盤以降はジリッチが先行していたもののレースの終盤にかけてはギスバーゲンがタイヤを残していたか背後に迫り、残り2周でいよいよSVG本気モード。接触しながら逆転を狙いに行きますがジリッチもこらえました。最後までSVGを抑え切ってジリッチがポコノー以来となる今季3勝目を挙げました。

 レース後の発言を見るとギスバーゲンは何が何でもバンパーで押しのけて勝ってやろう、とまでは思ってなかったみたいですね。3位にはサワリッチが入りましたが13秒も離されました、脱帽。

・カップシリーズ
 予選

 ブッシュライトポールはやっぱりギスバーゲンでした、2位のブリスコーに0.25秒差です。これまた脱帽。3位からバイロン、チャステイン、アルメンディンガー、ギブス、ブレイニー、レディック、ボウマン、ベルのトップ10でした。ラーソンが11位、チェイスは13位、ブッシャーが14位、マクダウル15位。数字の良い人がこのあたりに固まっています。

・ステージ1

 スタートからリードするのは当然ながらギスバーゲン。ブリスコーはタイヤを丁寧に使うよう言われており、3周目にはバイロンに抜かれてこの後一旦は4位に下がりました。ただ序盤の我慢が効いてその後は3位に再浮上し、安定したペースでレースを進めます。ギスバーゲンは速すぎてマネージメントがどうとかいう次元ではなく速さで勝てなさそう。
 ピットのマーティ スナイダーからは「もしギスバーゲンが今回勝利するとシーズン3勝目、現時点でプレイオフ ポイントで全体3番目となるが、果たしてポイントで27位にいる選手が第3シードでプレイオフに出ることがフェアなのか?」と、解説のデール アーンハート ジュニアにリポートのような形で実際はファンの疑問に答えさせるような問いかけがありました。ジュニアさんがあくまでフェアーなものだと解説、そう、ロード コースを増やしたのは運営であって選手はそこで走っているだけですからね。ロードコースが多すぎるのではないか?という疑問に答える記事は調べものをしていたらけっこう引っかかってきましたね。

 20周が経過するとギスバーゲンと2位バイロンとの差は5秒まで拡大、そしてこの辺りからおなじみロードコース作戦で上位のドライバーもピットに入り始めます。ギスバーゲンも定石通りステージ残り2周でピットへ、これでステージ勝利を手にしたのはチャステインでした。チャステインは序盤にブリスコーを抜いて3位になったもののタイヤがダメになり、クルー チーフも勝ちが狙える立場では無いと考えてポイント集めに的を絞ったようです。

 多くのドライバーがロードコース作戦を採用したため、ギスバーゲンはピットに入ってタイヤを変えて燃料を入れてステージ2位でした。ただステージ2に向けて手抜き走行していたところ、ポイントのためにステイアウトしていたウォーレスが1点でも多く稼ごうと後ろから突っついてきました、危ない危ない。4位からステンハウス、バイロン、タイディロン、ブリスコー、ブレイニー、ギブス、チェイスのトップ10でした。

・ステージ2

 ステージ1を走り切ったドライバーはピットに入り、再びギスバーゲンがリーダーとなって30周目にリスタート。ギスバーゲンは先ほどステージ1の終盤で左リア タイヤが摩耗してルースだと訴えていたため、今回はよりタイヤを守るような走り方を心掛けている様子です。そのため2位のバイロン以下が離されずに隊列になっており、先ほどのようにあっという間に独走というパターンにはなりませんでした。
 一方、日日不穏日記さん期待のアルメンディンガーでしたが、リスタートの翌周にターン3で急に滑ってまさかの単独スピン、20番手以下まで後退してしまいます。シカゴではSVGに手も足も出ない感じだったAJ、なんだか両者の立場の違いがロードコースを走るたびに鮮明になってきているので、なんとかAJにも頑張ってもらいたいですね。負けてると応援したくなるんは阪神ファンの十八番や~。(謎)

 40周目、ピットのマーティーからは興味深い話。ギスバーゲンがタイヤ内圧について「バイロンの内圧はまだこっちと違うのか?」と無線で聞いていました。前日のエクスフィニティーでも同様に相手の内圧に付いて聞いていたようですが、しかし競争相手の内圧情報なんて手に入るのか?と今度は解説のスティーブ レターテに問いかけます。
 スティーブは「昨日はJRモータースポーツのチームメイトだったから情報が共有されているのはわかる、ただ今回は別のチームであり、シボレー陣営だからと内圧が共有されているのなら驚きだ。」と話しました。この話、ちょっと調べたけど詳しい話は何にも見つかりませんでした、スティーブも言ってましたけど内圧って特にほぼワンメイクのレースだと勝敗を決めるぐらいの重要な調整箇所なんですよねえ。
 42周目、そんなバイロンをブリスコーがかわして2番手に浮上、ステージ1と同様にリスタート直後は丁寧な走り方でタイヤを守り、ライバルのタイヤが落ち始めた段階から徐々に前を追い上げていくパターンです。ひょっとしたらこの車の前任者・トゥルーエックスがソノマで勝ってきた知見が活かされているのかもしれません。ただ残念なことに、ちょうどこの辺りでギスバーゲンもペースを上げてしまったため、ブリスコーはせっかく2位になったのに前の車がどんどんと離れていってしまいます。

 結局両者の差は3.5秒まで開いたところでステージは残り2周、もちろんロードコース作戦で2人ともピットに入り、これで見た目上のリーダーはポイントを獲りにいったラーソン、なんとラップ リードを記録するのは第13戦シャーロット以来です。
 ところがピット作業を終えてコースに戻ったギスバーゲンの視界にはラーソンの姿がありました、ピット前の段階で30秒近く差があったので逆転できる範囲内で戻って来たんですね。こうなると最終ステージのために手抜き走行するよりもポイントが欲しいギスバーゲン、55周目のターン3でちょっと接触しながらもラーソンをかわし、ロード コース作戦でピットに入ってなおかつステージ勝利という珍しい出来事を起こしました。ラーソンはステイアウトしたのにステージ2位、以下カイル、ウォーレス、ステンハウス、ブリスコー、弟ディロン、ブッシャー、ブレイニー、バイロンと続きました。顔ぶれはステージ1と似てますね。

・ファイナル ステージ

 60周目にリスタート、ブリスコーが良いリスタートを見せて、おそらく今日初めてギスバーゲンに対して抜きにかかる場面が現れましたが、コーナー4つで退けられました。後方ではノア グレッグソンが軽く事故ったものの自力で脱出したのでノー コーション。本日のレース ここまでいまだにステージ間コーションのみで進んでいます。
 と思ったら62周目、3位を激しく争っていたブッシャーとブレイニーがスタート/フィニッシュ地点の近くで軽く接触、外側にいたブレイニーは姿勢を乱してコース外へ飛び出しますが、わりと果てしなく飛んで行って斜面の変なくぼみみたいなところで止まってしまいました。グランツーリスモでウィロースプリングスを走るとこういう感じになりますが、これでコーション発生、普通はどっかの壁に当たることが多いので、こんだけ遠くまで流れて行ったのは珍しい光景でした。なおコーションが出ることはほぼ確実な情勢だったのに、その直前にウォーレスとハムリンがそれぞれスピンして順位を下げた模様です、あっちこっち砂だらけなんでしょうね。
・・・出れない(´・ω・`)

 コマーシャル中には気になる映像も飛び込んできました。ステージ2の途中、ブッシャーがギブスを押してしまって順位が入れ替わる場面がありましたが、その後のピットサイクルではギブスがやや浅い角度で自分のピットに入ったため、お隣さんだったケゼロウスキーのクルーが持っているタイヤと軽く接触。ケゼロウスキーはブッシャーのチーム オーナーであり、ギブスは過去にピット内でプッツンして危険行為をした過去もある、といった流れでクルーの怒りを買ったか、その後に双方のクルーが小競り合いになりました。
 一応解説しておくと、ドライバーは他人のピットボックスを3つ以上踏んでピットボックスに出入りすることはできません。また、自分の1つ手前のピットボックスに既に車両がいる場合にはボックス上に記されたオレンジ色の目印に従って接触が起きないように入ることが求められます。しかし今回の件ではギブスは先にピットに入っていたので『優先権』がありオレンジの線に従う必要はなく、むしろケゼロウスキーのクルーがやや不用意に出すぎていたと運営側は解釈しています。

 さて、ほとんどのドライバーはこのコーションでステイアウトしましたが、マクダウル陣営はここで給油して最後まで走り切ってしまう裏道を行くことにしました。まあぶっちゃけどんな作戦でもギスバーゲンをひっくり返すのは困難ですが、何もしないと何も起きないのでとにかく動いた形です。
 66周目にリスタートするともう誰もギスバーゲンを止められそうになく、79周目あたりから最後のピットサイクルが始まりました。ギスバーゲンにとって怖いのは中途半端なタイミングでコーションが出てしまって自分が後手に回ってしまうことだけです。2位のブリスコーは4秒以上離されて83周目/残り27周で先にピットに入りました。これを見てギスバーゲンも翌周にピットへ、トラックハウスのクルーは迅速な作業で彼を実質1位のままコースへ送り出します。

 もう誰もギスバーゲンを止めれそうになく、私の頭の中には「♪誰~もお前を止められぬ~ 桧山~よ突っ走れ~」とかつての阪神タイガース・桧山 進次郎の応援歌が浮かんできました。TNTも同様に展開に飽きたのか、残り15周ぐらいから先週大クラッシュに見舞われたウェアーの状態などについて情報を伝えていました。ところがなんかウェアーの車がやたらとフラフラ、タイヤが終わってんのかなと思ったら
 

 終わってるんじゃなくてそもそもちゃんと装着できていませんでした。先週は残り2周で大事故も運営が見落としていてコーションが出なかったため議論を呼んだウェアー、今週は全米のお茶の間が目にする事案でコーション発生です。色々とタイミングがかみ合いすぎてます。
 どのドライバーも概ねタイヤを交換してから15周が経過、そして普通に行けば誰もギスバーゲンに勝てそうもありません。ということは考えられるのはギスバーゲンの逆をやることですが、彼自身はこの状況で自分だけピットに入って埋まることを選択できないので当然ステイアウト。これを見て2位のブリスコーはピットに入る、、、と見せかけて入らず、逆にその後ろにいたチェイスは入らないと見せかけてピットに入りました。かなりのフェイントの応酬となりましたが、結局ステイアウトしたのは13人。

 残り11周、タイヤを換えたチェイスは7列目からリスタートしますが、ちょうどこの新旧タイヤの境界線あたりはどうやっても混乱が発生するもので、ターン7aでグレッグソンが当てられてスピンし多重事故が発生、再びコーションとなります。

 こぼれた液体の処理などに少し時間がかかり、リスタートしたのは残り7周。先ほどの約半周でチェイスは周囲の混乱に巻き込まれてなかなか前に出られず、3つしか順位を上げられずに6列目・11位からのリスタートです。しかし今回もS字でステンハウスが争いから弾き飛ばされてタイヤバリアにクラッシュ、修復の必要が生じるためコーションとなりました。AMR セーフティー チームは突然仕事が急増。
 コーションのたびにじわじわ順位が上がるチェイス、これで次は4列目からのリスタートになりますが、リスタートされたのは残り4周でした。今回はターン4Aでラーソンが押されてスピンしブレイニーが巻き添え、翌周にはホースバーもターン2でぶつけられて砂場にハマりましたが、いずれもノーコーションで流されます。
 残り2周、ギスバーゲン、ブリスコー、そしてチェイスがとうとう3位まで追い上げてきましたが、ちょっと気持ちが焦りすぎたのかターン2の出口で砂場にタイヤを落としてしまい順位を下げる致命的ミス。もはやこれでギスバーゲンを追うことは不可能となりました。最後の頼みの綱になるコーションが出ることもなくホワイト フラッグが振られ、ギスバーゲンが先週のシカゴに続く2連勝で今季3勝目を挙げました。

 これでメキシコシティーからロードコース3戦連続ポール トゥー ウインとなり、これは1998年から1999年にかけてジェフ ゴードンが記録して以来となる記録です。なおゴードンはこの3連続PtoWを含んで1997年から2000年にかけてロードコースで6連勝しており、これがカップシリーズのロードコース連勝記録となっています。当時はソノマとワトキンスグレンしかありませんでしたね。

「かなりタフだったよ。素晴らしい車だった。チェイス ブリスコーは素晴らしいレーサーで僕に敬意を払ってくれた。最後の最後に少し跳ねてかなり緊張したけど素晴らしかった。レッドブル、トラックハウス、シボレーには本当に感謝している。この週末は本当に楽しく、素晴らしいレースができたと思うし、みんなも楽しんでたら最高だね。」
「信じられないよね。彼らに感謝しなければならない。1年を通して積み上げてきてどんどん良くなってきた。これからはオーバルでさらに良くなって、何人かの人たちが間違っていることを証明していかないとね。」
「オーストラリアで素晴らしい時間を過ごし、ここに来て、ここ2、3週間、あるいはここ数年、実際に夢が叶った。NASCARでの時間は本当に楽しかった。みんな、僕を歓迎してくれてありがとう。これからもずっとここにいることを願っている。」
恒例のサインボール

 2位はブリスコー、「僕たちは間違いなく2番目に良い車だった。あと何が必要なのかは分からないよ。」とお手上げ。3位はエリオット、4位には裏道を行く作戦とコーションのタイミングがかみ合って結果として良い順位を取れたマクダウル。5位にはベルが入りましたが、レース序盤には自分からギブスに突っ込んでスピンするなどわりとバタバタしていました。
 レディック、ギブス、バイロン、ロガーノ、カイルのトップ10。チャステインに当てられてスピンする場面があったスアレスは14位、当てた張本人のチャステインは24位、2戦連続で登場したレッグがリードラップで完走して31位、ラーソンは2周遅れの35位、穴にハマるわ事故に巻き込まれるわでブレイニーが36位でした。

・In-Season Challenge presented by DraftKings SportsBook

 インシーズンチャレンジ、第32シードのタイ ディロンはレース終盤に見事に対戦相手であるボウマンの近くにいました。こりゃあ最後にやらかすだろうなと思ったらなんとビックリ!予想通り最後にやらかし、ターン11でボウマンを軽くこつんと押して道を開けて抜いていきました。これでまさかのベスト4進出です。
 他の対戦カートではレガシー モーター クラブの僚友対決となったネメチェック対ジョーンズは後輩のネメチェックが勝利、プリース対レディックはレディックが、そしてZ.スミス対ギブスは順当にギブスが制してベスト4が出そろいました。ディロンって2017年のドーバーで自己最多27周のラップリードを記録して14位に入ったことがあるし、ネメチェック相手ならなんか勝てそうな気もするんですよねえ(笑)

 今回はギスバーゲンが速すぎて何も言うことが無いですが、アルメンディンガーやかつてのマルコス アンブローズのような『ロードコースが得意な選手』と比べてギスバーゲンは頭一つ抜けていて格が違うなというのが正直な印象です。もちろんAJがトラックハウスの車に乗ればもっとやれるとは思うんですけど、それでも何がどう転んでも埋まらないような差がロードコース3戦連続で生じており、さすがにこれは別格と言わざるを得ません。
 ただメキシコでベルが言っていたように、そんな別格の選手が来たからこそ他の選手もそこから学んでさらなるモチベーションにできれば全体のレベルが上がるでしょうし、それだけ別格の選手でもオーバルだと全く話にならないぐらい特殊で専門的なレースであることが再確認もできます。まあでもいずれ若くてイキの良いヤツが止めに来ますよ、ゴードンのロードコース6連勝には届かないと思います。
 ロードコースが多すぎるというのはたぶん多くのファン、特に長年見ている人の正直な感想だと思いますが、ここは運営として多角化と専門性の高さ、どちらを売りにしたいかという経営の話なのでなかなか難しいですね。私はロードコースは3つもあればじゅうぶんだと思っていますが、原理主義に傾倒して競技自体が衰退したら意味が無いのも理解しているので、本当に経営センス、バランス感覚の問題です。シーズンごとに調整して地方のオーバルといくつかのロードを隔年開催するようなやり方でも良いんじゃないかと思いますね。ソノマとグレンは固定で(笑)

 次戦は私の大好きな『モンスター マイル』ドーバーです☆

コメント

日日不穏日記 さんの投稿…
土曜日が朝5時からの農業ボランティア作業で、受付、会計担当をしているので、朝3時起き。金曜日はコメントせずに早寝。土曜日は終日の農作業で動けず、今日コメントを書いてるわけです。スーパー銭湯であちこちを癒して、スッキリ。帰りのローソンで阪神が巨人に勝ったらしく、自力優勝が消えたそうで、何ともめでたい\(^o^)/。それは置いておき、AJがスピンし、正直落胆しましたが、ステージ2のファイナルラップで、ギスバーゲンがラーソンを抜くのは予想外でした。あれほどの速さがあれば、どうしようもなく、グレンでも、優勝候補の大本命。ここで勝てば、オーバルは厳しくてもプレーオフでもそこそこ行けそうな感じも。ラーソン、ベル、レディックなどロードコースを結構得意としているドライバーが束になっても勝てない気がします。カイルがなぜかステルス10位w。ペンスキー勢が昨シーズン、後半戦に伸びてこないのがもどかしいところ。3連覇中なので、ロガーノも含め、頑張ってほしい。インシーズン・チャレンジは、相変わらずもう一つですが、NASCARがTNTにプランニングして契約したものなんでしょうか。少し気になったので、質問と言うことで。
SCfromLA さんの投稿…
>日日不穏日記さん

 農業ボランティアお疲れ様ですm(_ _)m インシーズンチャレンジはNBAが似たような「リーグ戦中の別の大会」で成功した(古くからサッカー界ではリーグとカップの併催はお馴染みですが)ので、それをパクったようなもんですね。
Wikipediaによるとそもそもハムリンがポッドキャストで喋ったものが土台にあるそうで、夏場にはプレイオフの争いが落ち着いて話題性が減るのでどうにかしたい、というのがきっかけです。
NASCARも夏場の視聴率低下は避けたいし、ましてやその夏場のレースをプライムビデオとTNTに5戦ずつ切り売りするわけですから、高い放映権で買ってもらうために話題性として作ったと考えられます。
古くはNASCARも有名なイベントをクラウンジュエルと銘打って賞金を別に出していたし、その枠組みを受け継いだエクスフィニティーのダッシュフォーキャッシュ、トラックのトリプルトラックチャレンジも定着しているので、これらを今のカップシリーズにふさわしい規模と提案力にしてみた、というところでしょう。
プライムビデオもインシーズンチャレンジの「予選レース」としてかかわっているんですけど(実際に告知ではそういう謳い方をしていた)放送上はほとんど存在感が皆無なので彼らは特に推す気は無かったけど、TNTは話題作りに欲しいから積極的に宣伝し、たぶんそのせいでアベマではTNTだけのものだと少し誤解されているのではないかと思います。
アールグレイ さんの投稿…
ジリッシュが2戦続けてエクスフィニティーとはいえ、ギスバーゲンとロードコースで渡り合っているのを見ると、カップ戦に上がってきたらこの2人でロードコースの勝利を占めてもおかしくないと感じました。
ジリッシュもエクスフィニティーのデビュー戦初勝利はワトキンスグレンでの事でしたので、実現されればの話ですがサンディエゴの海軍基地でのロードコース戦はどちらが制するかも楽しみです。

SVGはこの3勝で以前にあった30位以内ルールも何とかクリア出来そうですし、ロードコースで活躍してプレーオフ進出するのもシーズンの立派な戦い方だと自分は思っています。
これをAJにやって欲しかった気持ちもありましたが、まだワトキンスグレンとローバルが残っているとはいえ、ロードコーススペシャリストの世代交代もあっという間に起こったことにも驚きます。

レッドブルスキームもチームレッドブルとして参戦していた頃以来の久し振りの勝利も見られましたが、自分はソノマのレッドブルと言えばヴィッカーズがトニーに報復行為を仕掛けてクラッシュさせたイメージが強いですw
それだけにトニーの怪我でヴィッカーズが一時的にSHRの14号車の代役を務めた時は驚きました。
SCfromLA さんの投稿…
>アールグレイさん

 本格的にNASCAR追いかけたのが2013年なのでレッドブルはちょうど知らない期間なんですが、見てみたらビッカーズほぼ自爆攻撃ですしきっかけのトニーの追突もたいがい強烈ですね(笑)
 ジリッチはあの年齢でストックカー一辺倒のキャリアではなくMX-5カップやトランザムに出ていてそもそもロードの経験が豊富なので、SVGに対抗する腕を持った選手の筆頭だろうなというのは既に感じます。なんかホースバーと同じでカップの荒波に放り込んでも規格外のことをやりそうな大物感があるんですよね。