ABB FIA Formula E World Championship
ABB フォーミュラ E、第13戦・14戦はおなじみテンペルホーフ空港跡地でのベルリンです。閉鎖された空間でありながら市街地のような使い勝手の良さ、開催地そのものにも史跡としての魅力があるので個人的に結構いい開催地じゃないかといつも思っています。レースで使うのは空港の駐機場だった場所、昨年からそれまでのレースから大きくレイアウトを変更していますが、今年はさらに小規模に変更がありました。シケイン状のターン3・4は少し角度が緩くなり、鋭角なV字だったターン9・10はコの字ターンになっています。そのため1周の長さは昨年より29mだけ長くなりました。
・レース前の話題
ところが実際には思うようにならず、来シーズンの参戦に向けた時間的な制約が迫っていますがまだ取引がまとまっていません。報道によればステランティスは現在のペンスキーとの提携が来シーズン限りで終了するため、新たな相手としてマクラーレンと交渉していたとのこと。話はまとまりかけていたようなんですが土壇場で決裂したようです。
マクラーレンは元々はHWA レースラブとしてシーズン5から参戦を開始しましたが、実質的には翌年からの参戦が決まっていたメルセデス EQ フォーミュラ E チームの先行投入部隊でした。残念ながらメルセデスがシーズン8終了とともに勝ち逃げのような形でシリーズから姿を消してしまいましたが、ジェイムスは新たにマクラーレンを出資者として迎え入れて日産のカスタマーとして継続参戦、シーズン9開幕当初はむしろワークスの日産よりも存在感を見せていました。
元々マクラーレンの撤退が発表される前の段階ではシーズン13以降に参戦を模索していたヒョンデが接触していたとされ、場合によってはヒョンデがシーズン13から参戦するために契約を結んでおき、一旦来シーズンは日産のカスタマーとしてかつてのHWAのような立場で参戦を継続するというような話もあるのではないかとされましたが、世界的に電気自動車をめぐる市場環境が悪化し、一方でモータースポーツ業界ではWECのLMDh規定車両に高い関心が集まっています。まさにヒョンデもマクラーレンもLMDh車両によるWEC参戦を発表しており、こうした状況でフォーミュラEに資金を投下することは難しかったと思われます。
・練習走行
金曜日のFP1、セッション終了まで2分というあたりでまさかの出来事が発生。パスカル ベアラインがなんとチームメイトであるアントニオ フェリックス ダ コスタに追突しダコスタがクラッシュしました。どうもベアラインはこれからデュエルス想定で350kWのアタックをするための準備中で低速走行、ダコスタは300kWで連続周回していたようで、ベアラインが最終コーナーから全力で行こうとしたところでダコスタが内側から抜いていき、そして加速した先で加速の良いベアラインが後ろから押したようです。
つい昔話に花が咲きましたが迎えたスタート、ロウランドはかなり慎重に行ったのか5位まで順位を落としました。そしてグリッド上では16位スタートのジェイク デニスが不具合発生により全く動かなかったため半周もするとSC出動、後続選手は慌てて避けていましたが事故にならなくてよかったです。
ベックマンの車は重機で釣り出さないといけなかったので作業に少し時間がかかり、32周目にSC退出のお知らせ。ところがこのリスタート直前に3位を走っていたベルニュの車に問題があったらしく、レースディレクターの雨男マレクさんが早口で「遅い車は抜いていいですよ!」と指示を出します。リスタートが延期されることはなく33周目にレースが再開されるとリーダーのエバンスを筆頭に多くのドライバーがアタックへ。フォーミュラEではSC時に周回遅れのラップ バック制度は無いのでさっきぶつかっていたセッテカマラが見た目上2番手の位置に周回遅れとして鎮座、かなり混沌とした状況となる中で事件は起こりました。
ロウランド、スピン。サスペンションが壊れておりそのままピットに戻ってリタイアとなりました。彼は無線で「何やってんだドルゴビッチ!」と叫んでおり、周回遅れのドルゴビッチと接触したのかなと思われたんですが
一方レース リーダーのエバンスは後続との差を一気に広げて安全圏、と思いきやベアラインが食い下がりました。2回目のアタックモードを使い終えた時点で0.5秒ほど後方まで急接近して機会を伺いました。しかし路面がかなり乾いて1分2秒台で走れているので抜きどころがなく、それでいて案外リフト&コーストも使わないとエナジーは足りないので、特にエナジー残量が有利でもないベアラインには仕掛けるための武器はありませんでした。エバンスが今シーズンの開幕戦以来となる2勝目・通算14勝目。開幕戦は予選で車が壊れて最後尾スタートからちょっとした運で手にした勝利でしたが、今回は雨を味方に付けてのほぼ完璧な勝利でした。
2025 Hankook Berlin E-Prix
Tempelhof Airport Street Circuit 2.374km×39Laps=92.586km
Tempelhof Airport Street Circuit 2.374km×39Laps=92.586km
※規定により41周に延長
Race Energy:38.5kWh+3.85kWh Pit Boost
Reference Lap Time for FCY/SC 2:40
winner:Mitch Evans(Jaguar TCS Racing/Jaguar I Type-7)
※7月15日追記あり
ABB フォーミュラ E、第13戦・14戦はおなじみテンペルホーフ空港跡地でのベルリンです。閉鎖された空間でありながら市街地のような使い勝手の良さ、開催地そのものにも史跡としての魅力があるので個人的に結構いい開催地じゃないかといつも思っています。レースで使うのは空港の駐機場だった場所、昨年からそれまでのレースから大きくレイアウトを変更していますが、今年はさらに小規模に変更がありました。シケイン状のターン3・4は少し角度が緩くなり、鋭角なV字だったターン9・10はコの字ターンになっています。そのため1周の長さは昨年より29mだけ長くなりました。
レース距離はピット ブーストがある第13戦が39周で92.5km、ピット無しの第14戦は1周少ない38周で90.2km。昨年は40周/38周の設定だったので第13戦はエナジー管理の面ではかなり楽になっています。ただベルリンの場合はコンクリート舗装の路面がタイヤになかなか負担をかけてくるので、エナジー管理が多少マシになってもタイヤの使い方にも力量が問われます。
ドライバー選手権ではオリバー ロウランドが2位のパスカル ベアラインに69点という大差を付けての週末。このレース終了時点でこれが87以上になれは第13戦終了時点でチャンピオン決定。そんなに急がなくても第14戦終了時点で58点差、つまり今と同じ水準であればそれでもチャンピオンは確定です。
そして今週末はWECがブラジルで開催されているため、掛け持ちしているドライバーのうち2人がフォーミュラEを欠場しました。そのため代役が起用され、日産はノーマン ナトーの代わりにセルジオ セッテ カマラ、マヒンドラはニック デ フリースの代わりにフェリペ ドルゴビッチを起用しています。昨年はドライバーが2人とも欠場して壊滅的だったエンビジョン レーシングは今回はセバスチャン ブエミ、ロビン フラインスともフォーミュラE優先契約だったようでベルリンにいます。
・レース前の話題
まずは前戦・ジャカルタに関する話題が入ってきました。このレースでは3位でチェッカーを受けたブエミがエドアルド モルターラとの接触により5秒加算ペナルティーとなり、正式結果は8位となっていました。この結果はレース直後には覆りませんでしたが、エンビジョンは新たな証拠を持ってFIAに再考を求める請願を提出。改めて審査を行った結果、レース直後には手に入らなかった重要な証拠により両者の接触は軽微で、ブエミはきちんと車を制御していたことが裏付けられたとして5秒加算を取り消し、ブエミの3位が戻りました。レース終了後約2週間が経過しての珍しい結末でした。ちなみに裁定結果の文書によると、相手さんのモルターラも「ほとんど接触していなかった。」と説明していたそうです。
そしてもう一つ、非常に残念なニュースが入ってきました。ネオム マクラーレン フォーミュラ E チームは新たな買い手が見つからず、今シーズン限りでチームが消滅する可能性が高いとThe Raceなどが報じました。マクラーレンが今シーズン限りで撤退することは既に発表されていましたが、イアン ジェイムスが率いるこのチームは新たな投資家を見つけチームとして存続する可能性を模索、当初は楽観的に見られていました。
そしてもう一つ、非常に残念なニュースが入ってきました。ネオム マクラーレン フォーミュラ E チームは新たな買い手が見つからず、今シーズン限りでチームが消滅する可能性が高いとThe Raceなどが報じました。マクラーレンが今シーズン限りで撤退することは既に発表されていましたが、イアン ジェイムスが率いるこのチームは新たな投資家を見つけチームとして存続する可能性を模索、当初は楽観的に見られていました。
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| 最終戦で使用予定の特別スキームを 発表したばかりだったのだが・・・ |
ところが実際には思うようにならず、来シーズンの参戦に向けた時間的な制約が迫っていますがまだ取引がまとまっていません。報道によればステランティスは現在のペンスキーとの提携が来シーズン限りで終了するため、新たな相手としてマクラーレンと交渉していたとのこと。話はまとまりかけていたようなんですが土壇場で決裂したようです。
マクラーレンは元々はHWA レースラブとしてシーズン5から参戦を開始しましたが、実質的には翌年からの参戦が決まっていたメルセデス EQ フォーミュラ E チームの先行投入部隊でした。残念ながらメルセデスがシーズン8終了とともに勝ち逃げのような形でシリーズから姿を消してしまいましたが、ジェイムスは新たにマクラーレンを出資者として迎え入れて日産のカスタマーとして継続参戦、シーズン9開幕当初はむしろワークスの日産よりも存在感を見せていました。
元々マクラーレンの撤退が発表される前の段階ではシーズン13以降に参戦を模索していたヒョンデが接触していたとされ、場合によってはヒョンデがシーズン13から参戦するために契約を結んでおき、一旦来シーズンは日産のカスタマーとしてかつてのHWAのような立場で参戦を継続するというような話もあるのではないかとされましたが、世界的に電気自動車をめぐる市場環境が悪化し、一方でモータースポーツ業界ではWECのLMDh規定車両に高い関心が集まっています。まさにヒョンデもマクラーレンもLMDh車両によるWEC参戦を発表しており、こうした状況でフォーミュラEに資金を投下することは難しかったと思われます。
チームの従業員の皆さんとしてはちょっと色んなタイミングが噛み合わず仕事を続けることができなくなってしまった形ですが、撤退するならするでチームは途中撤退によって運営や様々な部品供給メーカー、パワートレイン供給相手である日産に対して違約金を払う必要があると見られ、従業員への一時金の支払いも必要でかなりの痛みを伴います。ギリギリでなんとか資金の出し手が現れて閉鎖を回避できると良いのですが・・・
☆さらなる危機も
これでフォーミュラEは来シーズン10チーム/20台に減少する見込みですが、マセラティーMSGも楽観できる状況ではありません。こちらも新たなオーナーへの売却交渉が頓挫して資金難に陥り、現在はフォーミュラEの運営が一時的にオーナーの立場になっています。長期間これが続けば自己資金で参戦している他陣営からの批判は免れず、また公平性や持続性にも大きな問題があります。このチームは来シーズンはステランティスのブランド戦略でマセラティーではなくシトロエンの名称を使用する可能性があると報じられていますが、何を名乗っても今のところ財政問題が片付いておらず、最悪の場合このチームも来シーズン限りで消滅する可能性があると言われています。
☆混迷するドライバー契約
チームが消滅すると従業員が一番大変ですが表面的に見えるのはやはりドライバー、テイラー バーナードはこの事態を受けて既にペンスキーと複数年契約を結んだと報じられています。『ステランティス』ではなく『ペンスキー』なのがポイントで、シーズン13以降にDSとペンスキーが分離してもバーナードはペンスキーの手元に残ります。ただ来シーズンは不透明で、バーナードをDSペンスキーで走らせると片方のドライバーは弾き出されます。
マキシミリアン グンターは昨年に複数年契約でマセラティーMSGからDSペンスキーに加入しており、人事異動があるならステランティス系ドライバーであるジャン エリック ベルニュになりそう。しかしこうした問題を受けてのものか、MSGのストフェル バンドーンは来シーズンのチームとの契約が行われていることを発表しました。ということはベルニュがMSGへ転勤すれば弾き出されるのはジェイク ヒューズとなります。これが一番丸く収まりそうですが、冷静に考えるとステランティスはペンスキー側の契約を発端にして自分たちが契約するドライバーをがちゃがちゃ動かされるというのはあんまり気分の良いものではないし特にメリットもありません。
※7月15日追記
そして話がややこしすぎてうっかり見落としていましたが、ステランティスはジャガーのニック キャシディーと契約したとみられており、彼をMSGで起用する見通しになっています。じゃあMSGはバンドーン/キャシディーになりますからベルニュはDSを離れたら乗れる場所がありません。さあ困ったぞ・・・
こうやって考えるとやはりチームの消滅がもたらす負の影響はかなり大きいので、なんとかならんかったんかなあと思います。日産としてもパワートレインのデータ収集が4台から2台に半減するのは痛手で、マニュファクチャラー選手権でも不利に働きますからありがたくないニュース。何なら自分たちで財政支援したかったぐらいかもしれませんが、何せ日産には今お金がありません(+_+)
・練習走行
金曜日のFP1、セッション終了まで2分というあたりでまさかの出来事が発生。パスカル ベアラインがなんとチームメイトであるアントニオ フェリックス ダ コスタに追突しダコスタがクラッシュしました。どうもベアラインはこれからデュエルス想定で350kWのアタックをするための準備中で低速走行、ダコスタは300kWで連続周回していたようで、ベアラインが最終コーナーから全力で行こうとしたところでダコスタが内側から抜いていき、そして加速した先で加速の良いベアラインが後ろから押したようです。
元々チームメイト同士あまり仲ががよろしくない、あるいはダコスタはあまりチームから評価されていない、というのをみんな知っている中でのこの身内同士の接触にポルシェのチーム代表・フローリアン モドリンガーは何とも言えない顔をしていましたが他のチームの首脳陣は
笑っていました。最初に日産のトマソ ボルペが口を押えて大笑いしているところをカメラが捉えたので、これを見て他の首脳陣も笑いが止まらなくなった感じでしょうか、何にせよポルシェはちょっとバカにされている模様(笑)なおFP1最速はベアラインで57秒784、300kWでの最速はバーナードで59秒062でした。このコースって1周1分かからないのね。そして土曜日のFP2は悪天候で実施できないまま終わりました。これでフォーミュラEはモナコから5大会連続で何かしら雨が絡んでいます。
そういえばフォーミュラEではレース ディレクターを長年担当してきたスコット エルキンスが退任してマレク ハナチェスフキーに交代したんですが、マレクさんに引き継がれたのがモナコでした。ってことはこの人が雨男ですね(笑)
・予選
FP2で全く走れなかった状況からとりあえずマシになったので複数の運営車両がコースを走って必死に水を掻き出しました。予定よりも大幅に遅れてなんとかグループ予選は行える状況となり、上海でもあったようにデュエルスを中止してグループ予選のみで予選順位が決定する方式となりました。
FP2で全く走れなかった状況からとりあえずマシになったので複数の運営車両がコースを走って必死に水を掻き出しました。予定よりも大幅に遅れてなんとかグループ予選は行える状況となり、上海でもあったようにデュエルスを中止してグループ予選のみで予選順位が決定する方式となりました。
まずA組の予選ではミッチ エバンスが1人だけ別のタイヤを履いてるんじゃないかと思うぐらい異様な速さを披露、常に他のドライバーから1秒近く早いタイムでファステストを更新し続け、最終的に2位のロウランドに対して0.979秒も引き離す1分11秒021を記録しました。この後路面の状況が改善するとしても1人だけこれだけ圧倒的に速いとひょっとするとポールの可能性も。
そして登場したB組、グループ最速を目指しながらポールのためには先ほどのエバンスのタイムを睨みながらの走行となりますか、やはりじわじわとタイムの水準を切り上げていく形になり残り4分ほどというところでフラインスが1分11秒8まで上げてきました。ここからさらに詰めて行き最終的に記録されたのは1分11秒109。エバンスには0.081秒届きませんでした。
そして登場したB組、グループ最速を目指しながらポールのためには先ほどのエバンスのタイムを睨みながらの走行となりますか、やはりじわじわとタイムの水準を切り上げていく形になり残り4分ほどというところでフラインスが1分11秒8まで上げてきました。ここからさらに詰めて行き最終的に記録されたのは1分11秒109。エバンスには0.081秒届きませんでした。
これでA組が奇数列となりエバンスがジュリアス ベア ポール ポジションを獲得。B組の走行時間も雨は降っていたので路面状況が思ったほど好転しなかったのかもしれませんが、2番手以降のタイムを見ると1分12秒台で走ったのはA組は4人だけ、B組は8人いて明らかにB組の方が水準が上でした。エバンスだけが飛び抜けて速かったことを裏付ける数字ではないかと思います。
スタート順位はエバンス、フラインス、ロウランド、ヒューズ、グンター、ダコスタ、ベルニュ、ダニエル ティクタムのトップ8。ベアラインは予選6位でしたがダコスタを吹っ飛ばした件で3グリッド降格になってスタートは9位から、10位はバーナードでした。
・決勝
ようやく 雨は上がったようで路面状況は予選と比べれば随分マシになりました。国際映像ではロウランドの両親やかつての恩師、ファンからのメッセージがたくさん紹介されて完全にこの週末でチャンピオンを決めるような雰囲気になっています。でも私は2008年の阪神タイガースを知っていますので、決まるまで安易に優勝だとは口にしません。まあ実はあの年、私は早々に『阪神タイガースの優勝日を予想して商品を当てよう』みたいなサンテレビの企画を見てさすがに相手への敬意を欠いているように感じ『優勝しない』とテレビの前ではっきり口にして予言が的中しましたけどね。
・決勝
ようやく 雨は上がったようで路面状況は予選と比べれば随分マシになりました。国際映像ではロウランドの両親やかつての恩師、ファンからのメッセージがたくさん紹介されて完全にこの週末でチャンピオンを決めるような雰囲気になっています。でも私は2008年の阪神タイガースを知っていますので、決まるまで安易に優勝だとは口にしません。まあ実はあの年、私は早々に『阪神タイガースの優勝日を予想して商品を当てよう』みたいなサンテレビの企画を見てさすがに相手への敬意を欠いているように感じ『優勝しない』とテレビの前ではっきり口にして予言が的中しましたけどね。
後日姉に「あの時『優勝予想日=優勝しない』って書いて応募してたらどうなったんやろう?」と言ったところ「いつかを予想するクイズやからそれは答えになってないから門前払いやろ。」と言われました、そらそうやん、おーん。でも今でも「あの時ダメもとでも送っておけば・・・」という後悔は0.1ミリぐらいあります(笑)
つい昔話に花が咲きましたが迎えたスタート、ロウランドはかなり慎重に行ったのか5位まで順位を落としました。そしてグリッド上では16位スタートのジェイク デニスが不具合発生により全く動かなかったため半周もするとSC出動、後続選手は慌てて避けていましたが事故にならなくてよかったです。
3周目にリスタートするとエバンスはすぐさまアタックモードへ、半数ほどのドライバーは10周が経過するまでには1回目のアタックを使用しました。その中でポルシェはアタックのタイミングとチーム内での順位の入れ替えも駆使してベアラインが11周目には2番手に浮上、ただリーダーのエバンスとはすでに4秒以上の差になっています。
18周目あたりで多くのドライバーはピットブーストできる水準までエナジー残量が低下しましたが、誰かがやらかしてSCが出ることを期待しているのか全体的に動きは少な目。ただ待てる時間にも制度上限界があるため22周目あたりから一斉にピット サイクルとなり、エバンスも24周を終えてピットに入り充電、余裕を持って実質1位のまま合流しました。
18周目あたりで多くのドライバーはピットブーストできる水準までエナジー残量が低下しましたが、誰かがやらかしてSCが出ることを期待しているのか全体的に動きは少な目。ただ待てる時間にも制度上限界があるため22周目あたりから一斉にピット サイクルとなり、エバンスも24周を終えてピットに入り充電、余裕を持って実質1位のまま合流しました。
そのまま大きな波乱もなくサイクルも終了しましたが29周目、デイビッド ベックマンがセッテカマラにぶつけられてしまい、サスペンションが折れてカニ走り。動けなくなってしまったのでSCが導入されエバンスにとってはせっかくの大量リードが消滅。
ベックマンの車は重機で釣り出さないといけなかったので作業に少し時間がかかり、32周目にSC退出のお知らせ。ところがこのリスタート直前に3位を走っていたベルニュの車に問題があったらしく、レースディレクターの雨男マレクさんが早口で「遅い車は抜いていいですよ!」と指示を出します。リスタートが延期されることはなく33周目にレースが再開されるとリーダーのエバンスを筆頭に多くのドライバーがアタックへ。フォーミュラEではSC時に周回遅れのラップ バック制度は無いのでさっきぶつかっていたセッテカマラが見た目上2番手の位置に周回遅れとして鎮座、かなり混沌とした状況となる中で事件は起こりました。
映像を見るとぶつかっているのは バンドーン、ドルゴビッチはその外側にいて直接関与したわけではありませんでした。ドルゴビッチはターン7の入り口でロウランドから見て左前方におり、ロウランドからするとライン上にいて邪魔なので抜かそうとして大きく内側に動いたら濡れた路面に足を取られて止まりきれずバンドーンに突っ込んでしまったという流れでした。ロウランドはレース後も接触自体が自分のミスであったことは認めた一方で「問題は周回遅れだった」という考えも崩さなかったそうです。この接触によりロウランドには明日のレースで5グリッド降格のペナルティーが課せられています。
一方レース リーダーのエバンスは後続との差を一気に広げて安全圏、と思いきやベアラインが食い下がりました。2回目のアタックモードを使い終えた時点で0.5秒ほど後方まで急接近して機会を伺いました。しかし路面がかなり乾いて1分2秒台で走れているので抜きどころがなく、それでいて案外リフト&コーストも使わないとエナジーは足りないので、特にエナジー残量が有利でもないベアラインには仕掛けるための武器はありませんでした。エバンスが今シーズンの開幕戦以来となる2勝目・通算14勝目。開幕戦は予選で車が壊れて最後尾スタートからちょっとした運で手にした勝利でしたが、今回は雨を味方に付けてのほぼ完璧な勝利でした。
2位となったベアラインはファステスト ラップの1点も獲って合計19点を獲得し、ロウランドとの差はちょうど50点となりました。3位でチェッカーを受けたのはダコスタでしたがヒューズにぶつけてしまったので5秒加算、正式結果は10位へ。これで3位にモルターラ、4位バーナード、5位のニック キャシディーは21位スタートからの挽回でした。アタックを使わないまま29周目にSCが出たので、リスタート時点の14位からアタックの無い人/1回しか残っていない人を抜きまくりました。7位で終えたブエミも最後尾スタートでしたが同じ戦略、リスタートからの残った周回数でアタック8分を使い切るのはけっこうギリギリで、ペナルティーとは紙一重でした。
マニュファクチャラー選手権ではポルシェが日産を逆転して5点差で1位となり、チーム選手権でもタグ ホイヤー ポルシェ フォーミュラ E チームが日産 フォーミュラ E チームに30点差を付けて1位となっています。日産は結果としては代走のセッテカマラが起こした事故がきっかけでSCが出てそれがロウランドの自滅に繋がったので、表現としては悪いですがこれならロウランド1人だけでレースしている方がマシだったような結末でした。セッテカマラとするとこの代走には来年の日産の正ドライバー契約を賭けたオーディションのような意気込みもあったんじゃないかと思いますが、思わぬ空転でしたね。
今回のエバンスはとにかく速かったの一言、どうやって雨の中であれだけ速く走れたのか全然分かりませんが、普段はパワートレインの効率不足で自分だけではなかなかどうしようもなかったであろうところ、性能差が埋まる雨で全部放出した感じでしたね。ポルシェはFP1での大失敗を反省したように2人で協力してベアラインを上手く前に出すことができたのは良かったですが、ダコスタが余分な接触で順位を下げたのはよろしくありませんでした。ダコスタは自分で自分の首を絞めてしまいましたね。
ただでは終わらないフォーミュラEをたっぷりと見せつけられ、ベルリンは2日目を迎えます。もう雨はいらないです^^;
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