NASCAR オールスター戦 ノースウィルクスボロ

NASCAR Cup Series
All-Star Race
North Wilkesboro Speedway 0.625miles×250Laps=156.25miles
winner:Christopher Bell(Joe Gibbs Racing/Mobil 1 Toyota Camry XSE)

 NASCAR カップ シリーズは第12戦までを終了、シーズン全体の 1/3が終わったわけですが今週は一休みです。優勝賞金100万ドルを賭けた非選手権イベントのオールスター レース、通算41回目の開催でノース ウィルクスボロ スピードウェイでの開催はこれが3年連続3回目となりました。もとは1947年に開場、1949年にはもうNASCARがされた歴史的トラック、NASCARの歴史には密造酒の販売が関係していますが、ここノースウィルクスボロはまさに密造酒時代に多くの業者が集まっていた場所。NASCARの起源を知る場所と言えます。
 しかしNASCARの人気が拡大していく1980年代以降は老朽化する設備との戦いとなり、大型施設・高速トラックを所望するNASCARの方針と合わず1996年を最後にカップシリーズは開催されなくなり、一時は放棄状態でした。しかし2019年、デイル アーンハート ジュニアがトラックの所有者であるスピードウェイ モータースポーツとともに、この歴史的トラックをせめて電子データとして残せないかと提案。あまりに老朽化が酷いのでなんとジュニアさん自ら草引きを行うなど積極的に動き、2020年にiRacingに収録されました。
 その後、モータースポーツを州の重要な産業と考えるノースカロライナ州知事・ロイ クーパーが財政支援に乗り出したこともあってトラックの再建がリアルの世界でも動き始め、2023年にオールスターが開催されました。この時はあえて路面をきちんと再舗装しませんでしたが、さすがにけっこう酷かったので昨年は再舗装。1周0.625マイル、フロントストレッチが下り坂、バックストレッチは上り坂とトラックが傾いており、ターンも微妙に形が揃っていない左右非対称です。トラックが平坦でないのは建設当時予算が足りなかったから、とのこと。

 昨年のレースではシーズンへの導入も見据えた実験的要素としてオプションとプライムの2種類のタイヤが用意されましたが今年は1種類のみ。種類としてはマーティンズビルなどで使用するものと同じです。その代わり、オールスター本戦は周回数が250周に拡大された他、レース中には100周目のオールスター ブレイクと、それ以外に主催者側の判断で220周目までに自由に繰り出せるプロモーターズ コーションが設定されており、今年はこれでレースに不確定要素を生み出す構えです。

〇オールスター戦出場者

 とりあえず出場選手を確認しておきましょう、2024年~2025年の第12戦までにカップシリーズで優勝しているか、今年フル参戦しているドライバーで過去のオールスター戦優勝者、またはカップシリーズチャンピオンであることが出場条件です。カー ナンバー順に

1   ロス チャステイン
2   オースティン シンドリック
3   オースティン ディロン
5   カイル ラーソン
6   ブラッド ケゼロウスキー
8   カイル ブッシュ
9   チェイス エリオット
11 デニー ハムリン
12 ライアン ブレイニー
17 クリス ブッシャー
19 チェイス ブリスコー
20 クリストファー ベル
21 ジョッシュ ベリー
22 ジョーイ ロガーノ
24 ウィリアム バイロン
45 タイラー レディック
47 リッキー ステンハウス ジュニア
51 ハリソン バートン
88 アレックス ボウマン
99 ダニエル スアレス

 NASCAR初心者の方はとりあえずここにいる人の名前と番号と顔が一致すればビギナーから一歩前進ですね。この中でバートンだけは今年のカップシリーズに契約先がありませんでしたが、せっかく権利があるのでリック ウェアー レーシングがオールスターのシートを用意してくれました。月曜日に正式に発表されたのでけっこうギリギリでしたね。ここにオールスター オープンの上位2人とファン投票選出の1人が加わって合計23人のオールスターとなります。

・レース前の話題

 先週のカンザスでは8位に入ったブッシャーですが、レース後にランダム選出されるNASCAR研究開発センターでの詳細検査に選ばれたので車両を持って行かれたところ、違反が見つかってドライバー/オーナー ポイント60点減点、同プレイオフ ポイント5点減点、罰金7万5000ドル、クルー チーフは2戦の出場停止となりました。失格では無いのでレース結果そのものは変更されません。
 違反の内容はフロントのバンパーに関するもので、ざっくり言うと接着剤を使って裏側を補強する作業を行った際に、厚みが規定の2インチを超えて補強のやりすぎになっていたとのこと。破損したバンパーを新しいものに交換せず補修で対応しようとしてやり過ぎたようで、だとしたらえらい高い代償になってしまいました。

 そしてオールスター選手でもう1つ、先週も優勝して今季すでに3勝を挙げているラーソンですが、2年連続でインディアナポリス500に出場するため大忙しの時間を送っています。インディー500の予選が行われているのでラーソンはオールスターの練習走行・予選に参加することが物理的にできず、ジャスティン オールガイアーが代役として仕事をすることになりました。困ったときのオールガイアーです。

・Craftsman Truck Series Window World 250

 コリー ハイムが優勢に進めていたレースは終盤にドラマ。211周目に発生したコーションでステイ アウトしたハイムに対し、タイヤを交換したチャンドラー スミスがリスタートから追い上げて残り5周でとうとう背後に迫ります。ターンでバンパーをつついてこれはもう勝負あり、と思ったその瞬間に他の場所で多重事故が発生しておりコーション発生、ハイムが先頭の状態でオーバータイムとなります。
 オーバータイム、勢いよく飛び出したのはスミスのチームメイトで2列目リスタートのレイン リッグス。最終周に入ってターン1でハイムの内側に飛び込みますが、ちょっと勢いがありすぎて外へせり上がり軽く接触。タイヤがむちゃくちゃ古いハイムはこれでスピンしてそのまま多重事故になりました。そして優勝争いは勢いを失ったリッグスをスミスがかわしたところでコーションが発生。結果的にフロント ロウ モータースポーツの2人でハイムを袋叩きにしたみたいになりましたが、スミスが今季2勝目を挙げました。ハイムは250周中162周をリードしながら、結果はリード ラップ最後尾の17位でした。

・予選

 ピットでの4輪交換作業を含む合計3周の時間で競うというオールスター独自の予選。オールスター オープン参加選手はオープンでのスタート順位がこれで決まることとなり、最速はシェイン バン ギスバーゲン。オープンでのポール ポジションを獲得しました。カーソン ホースバー、ノア グレッグソン、マイケル マクダウルが続きました。

 一方で既に本戦出場権を得ている20人は2組に分かれるヒート レースでのスタート順位を決めるための予選となり、こちらはケゼロウスキーが最速でした。ケゼロウスキーはヒートレース1だけでなくオールスター本戦でのポールポジションが確約されました。2位はベルでヒートレース2のポールシッターとなります。

・ピット クルー チャレンジ

 この予選中に行った4輪交換のうち、ピット作業部分だけの時間を競って最速だったクルーに賞金、トロフィーが授与されるピットクルーチャレンジ。過去2年はいずれもジョー ギブス レーシングのクルーが獲得しており大本命でしたが、なんとまさかの大番狂わせ。マクダウルのクルーが12秒587を記録して最速となり、スパイアー モータースポーツ カーナンバー 71がピットクルーチャレンジ優勝となりました。

 12秒って遅くない?と思われるかもしれませんが、さすがにタイヤ交換の時間だけを測るのは正確性に欠けるため、ピット ボックス前後の計測ラインを使用して時間を計測しています。そのため厳密にはドライバーの動きも記録に含まれていますが、マクダウルの映像を見るとたぶんジャッキを落としてからのトラクションのかけ方がむちゃくちゃ上手かったのも僅差の争いを制した要因じゃないかと思いました。

・ヒートレース

 本戦でのスタート順位を決めるヒートレース、元々告知されていた60周のレースが少し前に75周に変更され、併せて30周あたりにオールスター コーションあり、という制度に変更されました。これによりコーションでタイヤを換えるかどうかの判断を迫られることになり、ヒートレース1ではケゼロウスキー以外が全員タイヤ交換。しかし先頭で自分のラインを守ったケゼロウスキーがヒートレース1を制しました。
 ヒートレース2では同じくブリスコーがタイヤ交換せずに走り切ろうとしたものの上手く行かずベルにかわされ、その後接触でスピンして後退しました。ヒートレース2もポールシッターのベルが制しています。なお代走オールガイアーはどうせ出場しても本戦でラーソンに交代することで最後尾スタートのペナルティーになるため、ヒートレースには出走しませんでした。


・オールスターオープン

 100周のオールスターオープン、序盤はホースバーとマクダウルがチームメイト同士でハゲしく争い、その間にギスバーゲンが1人だけ遥か遠くまで逃げて行きました。やがてホースバーは先輩を振り切り、ギスバーゲンが3秒以上ぶっちぎった独走状態、2位にホースバー、3位はライアン プリースという順位で50周を超えてオールスター コーションとなります。

 SVGは堅実に4輪交換しましたが、ホースバーなど5人が2輪交換で先行、59周目/残り42周でリスタートしました。2輪交換のホースバーとタイ ギブスが先行、これに対して4輪交換勢はしばらく集団にハマっていましたが、ギスバーゲンよりもプリースが上手く抜け出して3位となりました。
 残り28周、プリースはギブスとのドア トゥー ドアの争いを制して2位浮上、一方のギスバーゲンはまだ6位にいて4輪交換は完全に失敗という雰囲気。しかし79周目、ライリー ハーブストがマクダウルに押されて壁に接触。大したことなかったんですけどコーションが出ました、これはオールスターだから盛り上げるためにあえてコーション出した感。
 ここで中団以降のドライバーはピットへ、ラリー マクレイノルズの解説がありましたがオープンで使える新品タイヤは2セットしかないため、ここで彼らが装着するのは予選で使ったちょっとだけ中古のタイヤとなります。しかしタイヤ戦略よりもはるかに大きな出来事がフロントストレッチで起こりました、プリースがレーン選択の際にうっかりチューズ コーンを踏んでしまったのでペナルティーで最後尾に下げられてしまいます、オワタ/(^o^)\

 残り17周でリスタート、ホースバーが引き続きレースをリードしますが2位以降は壮絶などつきあいが始まりました。こんな狭いトラックで4ワイドになってちゃんと曲がってるのがなかなか衝撃的ですが、そんな争いから抜け出したのはさっき2輪交換していたジョン-ハンター ネメチェックでした。そのままホースバー、ネメチェックのワンツーでオールスター本戦へ。そして最後の1枠となるファン投票は3年連続でノア グレッグソンでした。
ホースバーの似顔絵(笑)

 プリースは規則は規則なので仕方がないとしつつも、ドライバーからは本当に見えにくいので何なら物理的にコーンを置いてくれ、とやや恨み節。でもみんなちゃんとやってるし、ここでは2番手なんて前の人の逆に動いて1列目に並ぶだけですから無難に動けばよかっただけなので、結局は彼のミスですし無線で再確認して注意喚起しなかったクルー チーフのミスでもあるかもしれませんね。またギスバーゲンの方はレース後にややご乱心でした。


・オールスターレース

 インディー500の予選を21位で終えて帰ってきたラーソンが最後尾に並んで23名によるオールスター戦スタート。いきなり上位勢がタイヤ摩耗お構いなしという感じの争いを展開してくれます、特にケゼロウスキーとロガーノのリーダー争いは見応えがありました。オールスターをショート トラックでやるからにはこうでないとね。

 やがてレースは落ち着いてケゼロウスキーがラップ リードを重ねていましたが、57周目にスアレスがパンクに起因するとみられる壁接触で最初のコーション発生。これで全車ピットに入りケゼロウスキー、バイロン、カイルが2輪交換を選択しました。ロガーノは4輪交換で2列目から。
 64周目にリスタートするとこの2輪交換3人衆が3ワイドの争い、一瞬はカイルが前に出そうでしたが結局はバイロンが持って行きました。ケゼロウスキーは2輪交換で集団に埋まって作戦が完全に裏目。バイロンに続いたのはロガーノでまたもや2位で追いかける立場になりますが、タイヤの状態が良いので80周目にバイロンをかわして前に出ることができました。その後ロガーノ、ベル、エリオット、ブレイニー、バイロンのトップ5で100周を超えてオールスターコーションとなります。

 全車ピットに入り、ロガーノは車について「何の文句も無い」完璧な状態だという話ですが、残念ながらピット内でベルに逆転されます。109周目にリスタートしてベルがリード、ロガーノはまた2位で追いかける役に逆戻り(´・ω・`)
 ここから先はプロモーターズコーションという超絶不確定要素もあるので絶対に無風では終わらないですが、とりあえずリスタートした4周後にチャステインとシンドリックが絡む接触事故があり3回目のコーション。すると続く121周目のリスタートでベルとロガーノは数周に渡って争い、ロガーノがリードを取り返しました。ベルはターンを出るたびにちょっと滑りながらロガーノの車の角っこに当ててるんですけど、あれはレース終盤に何かあったら報復の口実になる気がします(笑)
 やがてロガーノは独走し始めてオールスターの面々を少しずつ周回遅れにし始めました。すると残り79周でコーション発生、おおプロモーターズコーション!

 違うわクラッシュや。今年は何をやってもうまく行かないケゼロウスキー、デロリアンで未来に飛んで正解の作戦を見て帰ってきたらよかったですね。このクラッシュでリタイアとなりました。リードラップ選手がピットへ、するとここでピット前に7位まで巻き返していたラーソンが2輪交換で一気に先頭へとワープ。183周目のリスタートから走りにくそうな動きでなんとか耐えますが、さすがに3周でロガーノに抜かれました。ラーソンとすると5位以内を維持して次のコーションを期待するのが1つの狙いではあると思うのでここからが大事。
 残りが50周を切るとフラッグ スタンドに怪しげな男が登場、マイケル ウォルトリップです。どうやら彼がプロモーターズコーションを出すようですが、まさかレースの結果を左右するコーション フラッグを振る役目をする日が訪れるとは思っていなかったことでしょう。でも彼の動きを見ているとバラエティー番組的なノリでちょっと調子乗りすぎてますね(笑)

 客席に向かって『あと5周』みたいなしぐさをしたりちょろちょろするので気になってレースの中身が全然頭に入ってきませんが、そんな中で3位を守り続けていたラーソンが215周目に壁に接触した模様。順位を下げていくその最中に、とうとうマイキーがコーションフラッグを振りました。振った途端に花火が上がるわ、このおっさんはフラッグをフロントストレッチに落っことすわでもう無茶苦茶です(笑)なおマーシャルさんはちゃんと予備のフラッグを用意している模様。
あっ・・・!

 このコーションでリードラップ選手がピットに、と思ったらロガーノがフェイントでステイアウトを選択、ブレイニーも続きました。2輪交換したベルは作業後にグレッグソンと交錯しましたが幸い大きな問題にはならなかった模様。また、ラーソンはマイケルに助けてもらえたかと思ったらけっこう強烈にぶつけていたようで修理作業が必要となりこのレース3周遅れの21位でした。

 残り28周、ロガーノ/ブレイニーの1列目でリスタート、ホースバーとチャステインもステイアウトしており、ベルから見て壁は4枚です。このうちブレイニーは2周後にとんでもないルースになって後退、ホースバーもチャステインもあっさりと抜かれました。残り23周、ロガーノは絶望的な状況です。
 今日のベルはなんかちょっと乗り方が荒めで、そのせいでロガーノを抜けると思ったらターンをせり上がって自分から接触し勢いを失う場面もありましたが、最終的には残り10周でやっぱりターンを少しせり上がってドア同士をゴリゴリやりながらも完全にロガーノをかわしました。オールスターだから大目に見てあげてるのか、ロガーノは特にやり返すこともなく真面目に最後まで2位で食い下がりましたが、そのままベルが逃げ切って自身5度目の出場で初めてオールスターを制しました。

「ノースウィルクスボロ、盛り上がってるかい! あれは本当に素晴らしかったよ。ノースウィルクスボロはシーズンで最高のショートトラックさ。」

ーそれは選手権レースにしてほしいってこと?

「よっしゃあ行くぞ!」

ーここにいるピット クルーの皆さんは昨日の予選で素晴らしい予選をし、今日は2輪交換に成功。ヒートレースでもそうでした。今シーズンのピットクルーについてはどう?

「最高だ、他に言うことはない。このスポーツは、ハンドルを握っている自分が成功のほんの一部に過ぎないという謙虚さが養われるものなんだ。ここにいるチームメイトたち、ピットボックスのアダム スティーブンス、そしてこの車を組み立てているメカニックやエンジニアたち、彼らがすべてを担っている。僕はただここに立って、皆さんと話をしたり写真を撮ったりするだけの人間だけど、彼らがいなければ僕は何者でもない。この成功はすべて彼らのおかげなんだ。」


 その後は対戦相手のロガーノ、チェイス、ブレイニーたちを称えたベル君でした。2位のロガーノはリスタートからすぐに3人抜いて追いついてきたベルを称えつつ、壁にされて抜かれた後はフェアなレースを見せてやろうと思って追ったけどタイヤの差を埋めるのは不可能だったと振り返り、そして「速い車を持っていながら勝てないのは悔しい。コーションに小細工は不要だと思っている、僕とマーカス スミス(スピードウェイモータースポーツのCEO)は意見が合わないんだ。」と制度への不満も口にしました。チャステイン、ボウマン、チェイス、バイロン、レディック、カイル、ブリスコー、ブッシャーのトップ10でした。

・マニュファクチャラー ショウダウン

 オールスターにおまけとして組み込まれた賞典、マニュファクチャラーショウダウン。参戦する3メーカーの選手の合計成績で競ってメーカー優勝を決めるもので、規定によりトヨタのドライバーが5名と最も少なかったのでトヨタは全員、フォードとシボレーはそれぞれのメーカーで予選上位5名が対象選手となりました。決勝の順位を足し算して最も数字が小さいメーカーが優勝でしたが、結果は

シボレー 26
トヨタ  42
フォード 52

 となってシボレーの勝利となりました。シボレーは対象の5人が全員8位以内に入りましたが、フォードはケゼロウスキーがリタイアして22位だったことが致命傷。トヨタはオープンからやってきたネメチェックがいる時点でそもそもやや不利でした。元々ユーザーが少ないのでトヨタの人数が基準になる可能性が極めて高い制度ですが、オープンからトヨタの選手が勝ちあがるとその人も対象になり、一方で他メーカーは予選上位の人だけで編成されるから、基本的にトヨタは不利ですね^^;

 
 というわけでオールスターでした。現在のノースウィルクスボロは複数のライン取りが使える上にタイヤ戦略にも正解が無くて非常に激しい争いとなり、それでいて角をコツコツ当てつつも致命的な接触はせずギリギリで争うオールスター選手の技が光ったなと思います。特にロガーノは何か変なもの食べたのかなというぐらいいつもと違ってクリーンな争いで、ベルと中の人が入れ替わったんじゃないかと思いました。
 そのベルは今まで何となく現代のNASCAR選手らしい優等生という印象でしたが、今年はちょっと積極性が加わって来て『速くて上手い』に『強い』が加わりつつある印象です。もうここ数年はチャンピオン候補と言って差し支えない存在ですが、何かあと1つチャンピオンに足りない要素としてそのあたりの強気な思考力なんかもオフの間に鍛えてきたのかなとかふと思ったりしましたね。

 ノースウィルクスボロはシリーズ戦の開催を望む声も大きくなっているようです。実際にそうなったらもっとタイヤを労わって走らないといけないので、この良さは実はオールスターならではの光景という気もするんですがNASCARがどうするのかは注目ですね。ここを入れるならスピードウェイモータースポーツ所有のどこかのイベントが代わりに外れることになりそうですが・・・
 プロモーターズコーションについては、無しでやって誰かが独走したところで文句は来るので良し悪しは人それぞれだと思うんですが、個人的にはそれよりもちょっとマイケルが浮かれすぎてるのがノースウィルクスボロのこの雰囲気と合って無かったので人選ミスに思えました。まあこれも人それぞれですけどね。何にせよシャーロットで毎年どんどん変なルールを作って迷走気味だったオールスターを思えば、今のオールスターは5倍ぐらい面白い内容なのは間違いないです。
 ラーソンもあと数周なんとかこらえていたら勝てる可能性は25%以上あったんじゃないかと思います。そろそろプロモーターズコーション出すぞ、というのをクルーチーフから教えてもらってなかったのか、知ってて3位を守ろうとしすぎて逆にミスったのか、あの場面でぶつけたのはあまりにもったいなかったです。ラーソンがオールスターまで勝ったら面白くないのでお客さんとしてはこれぐらいの結末がちょうど良かったかもしれませんけどね。

 さて、次戦はシャーロットでの最長レース・コカ-コーラ 600がやってきます。今のところ天気予報だと日曜日が雷雨の可能性もあって日曜に600マイル走れるのか不透明です。月曜日は晴れで火曜日以降また雨の予報なので、日曜に走れるだけ走って続きは月曜日にするのか600マイル全部月曜に持ち越しか、というところすね。インディアナポリスの方は日曜日の降水確率が25%ぐらいです。とりあえずラーソンの移動が妨げられないような天候ではお願いします。


コメント

日日不穏日記 さんの投稿…
時間があったので、後でアベマも観ましたが、結構見落としがあって、何度も書き直しました。ウォルトリップのイエローには、解説の桃田さんや、ゲストの人が、放置されたイエローフラッグで、タイヤが危ないとか、コメントで自分でデブリ出しとるとか、(笑)絡みでしたが、あれはやり過ぎでしょう。ポイントレースだったら、結構問題になっていたかも。ラストピットでベルがピットアウト時に交錯したのは、グラグソンじゃないかと。ベルは結構強引でしたが、ロガーノは2タイヤ交換をした方が良いんじゃないかとは思いました。ピットロードスピードや、タイヤ交換の不確定要素があるので、後出しジャンケンではあるんですが。
SCfromLA さんの投稿…
>日日不穏日記さん

 ありがとうございます、巻き添え食ってピットボックスに入れなかったネメチェックの名前を間違えて書いてしまいました^^;
 あの場面でのロガーノは難しい判断だったと思います、自分が入ったらベルはステイアウトの可能性もありましたし、ロガーノと一緒にブレイニーが入ったと仮定してもステイアウトが前に2人残るならベルと並んで2列目リスタート。チャステインに行く手を遮られてその場でベルに食われた可能性もあるので、本当に正解、最適解が無いトラックですね。ちょうどバンク角とタイヤの性能と旋回半径と空力依存度のバランスが絶妙になってて正解が分からないトラックに偶然なってるように思います。
アールグレイ さんの投稿…
今年はハースファクトリーとコウリッグ以外の全チャーターチームがオールスター本戦に出場と、バートンの為に車を出したリックウェアーやショーダウンでのホースバーの頑張りで最近ポールやファステストラップも記録するようになったスパイアーまで出られたのはよかったです。

久しぶりにドライバー紹介も見ましたが、ロガーノへのブーイングは強烈でしたね。
G+で放送していた頃はカイルがよくブーイングされてたイメージですが、それを凌ぐほどのヒールになった感じです。

そのロガーノは連覇を狙えるほどの走りでしたが、ベルがオールスターとはいえあそこまでガツガツやれるのは驚きでした。
オールラウンダーが強気な面も手に入れれば敵無しでしょう。

プロモーターズコーションはレースが単調になるのを防ぐために、公式戦において些細なデブリでもコーションを出すのと大体は一緒なのかなと思っていましたが、マイケルの行動を見ているととても公式戦では絶対に出来ないなと思いましたw
SCfromLA さんの投稿…
>アールグレイさん

 さすがにコース上の車よりもおじさんが目立ったらやりすぎだと思いましたよ(笑)スパイアーの躍進に加えてようやくジョンハンターもちょっと速さが垣間見えるようになってきたので、今年はさすがに少し実力者優勢のシーズンになってますけどすぐにまた混戦に戻るんじゃないかという期待感がありますね。