ABB FIAFormula E World Championship
4位からバード、モルターラ、ニック デ フリースと続きました。波乱だらけだったとはいえ、マヒンドラは昨年と比べるといくぶんマシな戦闘力の様子で開幕戦からダブル入賞。7位からセバスチャン ブエミ、ダン ティクタム、ベルニュ、ストフェル バンドーンのトップ10でした。ティクタムが8位に入ったのでキロレースも初戦で早速入賞したわけですが、残念ながらローラはゼイン マローニーが12位で入賞ならず。また6位でチェッカーを受けたナトーは1回目のリスタート時に正しいグリッド位置から外れていたとして5秒加算のペナルティーを受けてしまい、正式結果13位でした。
2024 São Paulo E-Prix
São Paulo Street Circuit Zero Lap(2.642km)+2.933km×31Laps=93.565km
Reference Lap Time for FCY/SC=3:30
Race Energy=38.5kWh
winner:Mitch Evans(Jaguar TCS Racing/Jaguar I-type 7)
さあやってきましたフォーミュラEシーズン11、 Gen3 Evoの戦いが始まります。 開幕戦はブラジルのサンパウロ、 細長い形状の市街地コースで全開加速と90度コーナー・ シケインで構成されるザ・市街地という印象です。今年が3回目の開催ですが過去2回は3月の開催だったので12月での開催は初めてとなります。調べたところサンパウロは12月も3月もそんなに月平均気温は変わらないようですが、当然ながら暑い季節ですので高温環境となるとバッテリ ーやタイヤの温度管理が重要となります。
開幕前のテスト開催地は急遽ハラマに変更されたので、まだGen3 EvoとGen3を公式の場で同じコースで比較できた例はありませんが、サンパウロは昨年も使用されていますのでどのぐらい車が速くなっているのかは比較 的目に見える形で明らかになります。 タイヤが柔らかくなったのでグループ予選の300kWで昨年と比 べてどうなのか、 4WDで走る350kWモードは300kWと比べてどのぐらい伸 びしろがあるのか、 予選タイムを見るだけでも新たな興味がありますね。
ただ決勝は昨年と同様に実質32周のレースでおそらくはペロトン スタイルになると予想されます。 ですからレースになったら速さの面ではあんまり差がないかもしれません。
・レース前の話題
ERTを買収して新たな経営体制となったキロ レース コー、 ポルシェの型落ちパワートレインを使用することが発表されていま したが、冠スポンサーとしてクープラが加わってチーム名も「 クープラ キロ」となりました。昨シーズンまでの2年間、 クープラはアプトの冠スポンサーとして名を連ねていましたので、 チームを引っ越して引き続きフォーミュラEでの宣伝活動を行うこ とになります。 クープラはフォルクスワーゲングループ内のメーカー・ セアトのブランドですからポルシェを使用するキロレースというの は理にかなった選択です。なお蛍光イエローのカラーリングに全く変更はなく、単にクープラの文字やロゴが付けたされただけっぽいです。
そしてこれ以上に驚きを与えたのがジャガー。開幕前のテストにはテスト限定のカラーリングで参加していましたが、なんと11月19日に会社としてブランドのロゴを全く従来とは異なるものに刷新することを発表しました。だから正式なカラーリングじゃなかったのかもしれませんね。結局レースで使用するものは昨年と基本的に似たデザインですが、もちろん新しいロゴが刻まれています。グランツーリスモもアップデートで新しいロゴをデカールに追加しないとねえ。
・グループ予選
気温が31℃、路面温度は36℃を超えている予選。 開幕戦なのでグループ分けは全チームが任意にA組とB組の所属選 手を振り分ける仕組みとなって重複しない制度です。
まずA組はジェイク デニスが2セット目のタイヤで早々に1分11秒732とこの時点 で後続を0.4秒ほどぶっちぎる記録を出し、 そのまま1位で通過しました。 昨年なら温度や内圧の関係でアウト-プッシュ-クール- プッシュの構成で2回目のアタックでさらに更新することが多いグループ予選でしたが、今回はどうも1回攻めたらもうタイヤが冷えなくて力が戻って来な い模様。
おかげでデニス自身が同じタイヤの2回目のアタックで記録を伸ば せず「タイヤが終わった」と言っている状況で、 最後の記録更新合戦が起きませんでした。アントニオ フェリックス ダ コスタ、オリバー ローランド、ジャン エリック ベルニュの4人がデュエルスに進み、ニック キャシディーは5位で脱落、ローラのルーカス ディ グラッシは7位と初戦にしてはまずます。
続くB組、開始3分ちょっとでミッチ エバンスがコース上に突然停止します。 なぜか非常用後輪ブレーキが作動したようで、 全く動かないので残り7分16秒でレッド フラッグに。 結局エバンスは動いたり止まったりを繰り返した末にピットへは戻 れず退避場所へと引き出されました、私の推しはどうも呪われる運命らしい・・・
再開後に好記録を出したのはパスカル ベアラインで1分11秒717とA組のデニスとほぼ同じタイム。 エドアルド モルターラ、マキシミリアン グンター、ノーマン ナトーの4人がデュエルスに進みました。これで日産、 DSペンスキー、ポルシェはデュエルスに2人を進出させました。ジャガーはカスタマーのエンビジョンを含めて全滅。
このデュエルスのタイム水準、昨年比では2秒近く速くなっています。ただ昨年は路面温度が45℃とむっちゃ高くてその前年よりも1秒ほど遅くなっており、シーズン9の予選と比較すると今年は1秒速かったことになります。シーズン9のサンパウロは気温こそ30℃に届かないぐらいでしたが路面温度は41℃ほどだったので、3月の方が日差しが強くて路面温度は上がりやすいんでしょうかね。
・デュエルス
1分10秒を切れるかどうかが1つの目安となったデュエルス。 ローランドとデニスの戦いになったA組の準決勝は前半でリードし たローランドを後半にデニスが追い上げる展開となり、なんと0. 001秒差でローランドが勝利。 一方B組の準決勝は10秒を切れなかったグンターをベアラインが下 し、決勝はローランド対ベアラインとなります。
決勝もまた僅差の争い、セクター1でローランドが0.18秒先行したものの、セクター2はベアラインが0.182秒速くてほぼ振り出し。そしてセクター3ではベアラインが0.097秒速かったため、0. 099秒差でベアラインが勝利し今季初のジュリアス ベア ポール ポジションを獲得しました。最終コーナー手前の小セクターではローランドが僅かに勝っていましたがちょっと姿勢を乱してもうタイヤがオーバーヒートしてるって感じでしたね。
スタート順位はベアライン、ローランド、デニス、グンター、 ダコスタ、ナトー、モルターラ、ベルニュ。 キャシディーは10位なんですがジャガーのパワートレインではこ れが最上位。J SPORTSのインタビューでは開幕前テストを走っての印象を問われ「 14位だったから、14位ぐらいだと思う。」 と分かったような分からんようなこと言ってましたが、 決勝はどうでしょうか。マジで中団の争いしかできない車だとしたらけっこうショックやぞ^^;
グループ予選からデュエルスへの上げ幅は昨年、一昨年とも0.8~1秒ぐらいでしたが今年は1.8秒ほどありました。結果としてデュエルスの記録は一昨年比で2秒、昨年比で2.8秒ほど速くなっており、4輪駆動と柔らかいタイヤの組み合わせで350kWをよりしっかりと路面に伝えて力を発揮できていることが分かりました。これはモナコでどのぐらいの速さになるのかちょっと楽しみですね。
・決勝
さあいよいよ始まる4WDでのスタート、本気で加速するのか、 ペロトンスタイルだから手抜きして全然意味がない( あまりに出力が下がったら4WDモードは強制終了)のか。 運営とするとできれば最初なのでぶっ飛ばしてほしいところですが ・・・w
と思ったらそれ以前の問題が発生、ダミー グリッドから2列移動して正式なグリッドに移動したところ5列目 と6列目のマーシャルさんがボードをなかなか取り下げずスタート 手順が進みません。 ようやくボードが下がってスタート信号が消えて、 赤が3つまで点灯して、 というところで黄旗が振られて手順は中断。ロビン フラインスの車が動かないようで、 なんかまたジャガー勢のトラブルなのは気になります。リプレイを見たらフラインスはずっと手を振って動かないと合図していたのに、なんか気づいてもらえず手順が進んだみたいなので要検証ですね。
待っている間にせっかくバーンナウトしたタイヤは冷えただろうしどうするのかと思ったら、フラインスの車を撤去したらその場からそのま まスタート、エンジンをかける音とかも無いので国際映像も油断してた感じです。4WDでの発進は確かになかなかの勢いで、まずはローランドが先行 しました。 グンターもデニスをかわしましたがターン2でデニスはラインを潰されて接触しており、無 線でシーズン11初激怒。
0周目を競り合った各者は1周目の直線でそれなりの欲しい順位に 譲り合ってひとまず落ち着いた雰囲気。と思ったら2周目にニコ ミュラーとジェイク ヒューズ、 移籍組の2人が絡んで動けず止まっておりSC導入が即断されまし た。ターン4のシケインで中団以降が玉突きになり、 先にクラッシュしていたヒューズに、 後ろから押されたミュラーが別件で突っ込んだとみられます。とりあえずこの2人について調査が入りましたが、当然ながら直接ぶつかった事故では無いので審議の必要は無し。
2台の撤去と破片処理でややSCは長引いて6周目にリスタート、再開と同時に数人が最初のアタック モードへ。 このうちのキャシディーが7周目のうちに前を走る全員をぶち抜い て一気にリーダーとなりました。 抜いてさらに引き離しに言ってるんですけどどういうエナジー管理 の戦略なんでしょう。自分はアタックで速いということはライバルも後で同様に追っかけてくるから逃げないと、ということでしょうか、まだ見てる側も戦略パターンが探り探りです。
この後アタックのサイクルが回っていく中で日産のノーマン ナトーが11周 目に先頭に出ましたが、 ナトーとマクラーレンの2人・サム バード/テイラー バーナードにオーバーパワーでドライブスルーの ペナルティーという悲しいお知らせ。 全員が日産パワートレインなので制御プログラムに共通の何かしら 問題があった疑いを感じます。調査はスタート直後に出ていたのでなんかスタート時の4WDモードっぽい気がしますね、 これでナトーは一瞬で争いから姿を消しました。
キャシディーはそれなりにエナジーを使い込んだので後ろの集団に追いつかれ、 この後アタック未使用のローランドが自力で再び前に出ました。15周目によ うやく1回目のアタックを使い、取りに行った瞬間だけ一瞬2位に落ちましたが当然すぐに抜き返して後続を置き去りにして行きます。ここまでの展開だとアタックモードはGen2時代の『使ってる時に引き離す』という作戦スタイルです。
ローランドが1回目を使い切るころには既に2回目に入っている 人もいて引き続きサイクルはバラバラの状態で誰が有利なのか全然分からない状態でしたが、 18周目に2回目のアタックを使ったローランドが21周目のター ン1手前でリードを奪い返して当面の優位性を保ったままレースは 終盤に向かうと思われました。
ところがこの前の周、ターン1の先にデニスの車両が停止していま した。電動系の重大な不具合が生じたようで、 専門の機材を備えた人でないと車両には絶対触ってはいけない危険 表示が出ていたので、 ローランドがリードを奪った数秒後に唐突にレッド フラッグとなってレースは中断されます。 デニスは突然ブレーキがきかなくなっておそらくは非常ブレーキで止まったとみられますが、不具合の多さはやはり新車ゆえでしょうか。
レッドフラッグ時点で多くの選手は2回のアタックを使っていましたが、ジャガーの2人は 4分を残していました。ひょっとして有利なのではないか、 と中断中にジェイムス バークレイのところへインタビューが向かいますが、「 まだまだレースは長いから」「手元に色んな戦略があるからね」 と最悪な予選より遥かに良い状況の中で気を引き締めている様子。そうそう、このレースはどんな意味不明なことが起きるか分かりませんからね。
26分30秒ほどで待ってようやくレッドフラッグ解除、23周目にスタンディングでリスタート。 順位は中断直前の周回の並びになるためダコスタ、ローランド、 ベアライン、グンター、モルターラ、 キャシディーのトップ6です。ローランドはアタックを使って、エナジーを注ぎ込んで前に出たのにそのぶんの順位が無意味になってのリスタート、ちょっと損をしたかもしれません。
この2度目のスタンディングスタートでもまたもやローランドは好 発進、ダコスタに並んでターン1でリードを奪い、 そしてグンターも4位から2位に上がりました。 ところがスタートと同じ問題が発生、 ローランドにも他の日産勢と同様オーバーパワーでの審議がかかっ てしまいます。開幕前の記事で私はスタート時の技術違反連発を懸念して(おちょくって)いましたが、日産パワートレインはまさにそういう話な気がしますね。
その後ろでは6位リスタートのキャシディーが24周目、10位リスタートの エバンスも26周目にアタックへ。 キャシディーは27周目にグンターをかわして2位となりますが、 ローランドは単独で逃げており2.5秒以上前方にいます。これでキャシディーはローランドに追いつく前にアタックが終わってしまいますが、 やはりローランドにはペナルティーが課せられたので競争相手では無くなりました。
ただその間にエバンスが同じくアタックで追撃しており、 28周目にキャシディーを抜いて最後尾スタートからとうとうリー ダーとなります。キャシディーは序盤と今回、 2回もアタックで攻めまくったので残量や温度の面でやや苦しいの かもしれません。
そしてややこしい要素がもう1つ、 序盤にペナルティーを受けたので節約ギャンブル作戦に出ていたマクラー レンの2人、特にバーナードが異様にエナジーを残しており6位あたりにまで浮上。レースは4周の延長が発表されて合計35周となり、一応国際映像の仮想レース エンジニアさんは「レースの最後まで全力で戦える残量がある」と言ってはいるんですがまだ何が起きるか分かりません。
ジャガーの2人はアタックで使い込んだエナジーを節約しにかかっているようで、グンターのペースもなんだか鈍って来て後ろから追われ気味、 そこにある意味アタック以上に強力なエナジー残量を持ったマクラ ーレンが襲いかかる、という通常の展開で起きない環境が何の波乱も起こさないわけがありませんでした。
事故多発スポット、ターン4〜 6のシケインで玉突き状態となりキャシディーとベアラインが接触 。 タイヤ同士が接触してベアラインの車両が横転しました 。ちょうど車が90度傾いたところでフェンスに当たって横転しており、これヘイローが無かったらひょっとしたら危なかったんじゃないかという角度でフェンスに当たりました。当然ながらレッドフラッグ、本日2度目。
また24分弱の長い中断を経て32周目/残り4周、今回はローリングでリスタート。 エバンス、ダコスタのトップ2にマクラーレンの2人・バーナードとバードが続きます。 バーナードは上位勢で最もエナジー残量があり、対エバンスで4% も多く持っている状態。ダコスタがかなり近い距離でエバンスに張り付いて少しでも隙があ れば並びそうな構え、バーナードは様子見しています。 エバンスはまだリフト&コーストが必要ですが、 絶妙に抜けない長さとライン取りでベアラインを抑えており、前がこの状況ではバーナードは手が出せません。
そのまま最終周へと入り、 ベアラインももう同じパターンでは抜けなさそうだし、 かといって相手より1秒長くスロットルを踏めるような余力も無い ので詰みました。 3位のバーナードは最後の最後に混戦になった場合に備えてライン を変えたりしましたが何も起こらず。見事なマネージメントでエバンスがGen3 Evo最初のレースでまさかのテール トゥー ウイン。通算13勝目を挙げました。
どうやってもちゃんと最後は0.0% で使い切る見事なマネージメントで、J SPORTSが元々用意していた放送時間枠終了までもうあと5分 もありませんでしたから、 録画できなくなるギリギリの見事なマネージメントでもありました、バーナードはエナジーがあっても宝の持ち腐れになってしまって4%も余ってしまいましたが初めての表彰台、かつフォーミュラE史上最年少での表彰台です。
4位からバード、モルターラ、ニック デ フリースと続きました。波乱だらけだったとはいえ、マヒンドラは昨年と比べるといくぶんマシな戦闘力の様子で開幕戦からダブル入賞。7位からセバスチャン ブエミ、ダン ティクタム、ベルニュ、ストフェル バンドーンのトップ10でした。ティクタムが8位に入ったのでキロレースも初戦で早速入賞したわけですが、残念ながらローラはゼイン マローニーが12位で入賞ならず。また6位でチェッカーを受けたナトーは1回目のリスタート時に正しいグリッド位置から外れていたとして5秒加算のペナルティーを受けてしまい、正式結果13位でした。
まあ想像できると思いますが、日産パワートレイン全員がグリッドスタート時にペナルティーを受けた原因は4WDスタートの制御に関するものでした。具体的にどの部分が問題だったのかは分かりませんが、4WDモードが終了して後輪駆動へと移行する際にシステム上に何かしらの問題があって規定以上の出力を使用していたようです。
ローランドだけが最初のスタート時にペナルティーを受けなかった理由については、ローランド曰く「前方にいて早めにリフトしたから移行部分に到達しなかった」からではないか、とのこと。4WDモードは
・250kJのエナジー総量を使い切った場合
・110km/h以上の状態で前後いずれかのMGU出力が5kWを下回った場合
※開幕前の記事で書いた規則の翻訳内容でandの解釈が違う気がしたので訂正します
に終了しなければならないと規定されていますが、ローランドの話からするとスロットルを戻して4WDが切れるぶんには良いけど、250kJを使い切ってスロットルを踏み続けている自動移行の場合に事前テストでは発生しなかった問題から出力の超過が発生したということなりそうです。それがフロントMGUの使いすぎなのか、規定最大トルクである200Nmを超えたという話なのか、フロントMGUを止めた時になぜかリアMGUが300kW以上出てしまったのか、具体的なことは分かりませんけど。
なんにせよ日産は解決すべき緊急の問題に直面したわけですが、一方で競争力そのものはジャガー、ポルシェに匹敵するものであったことが確認されたのは大きな収穫だったと思います。スタートが良かったのがオーバーパワーのせいで本来の力を超えていたのか、実はトラクション コントロールの出来映えが良いからなのかまだ判断が付きませんが、今年の日産はけっこう期待してもいいんじゃないかと思いました。
・色々ありすぎ(;・∀・)
レース全体はまあ振り返る意味もないぐらいぐちゃぐちゃでした。練習走行からマクラーレンは不具合だらけ、予選でエバンスの車が緊急ブレーキ誤作動で動けず、フラインスはレースをスタートできず、デニスの車もバグって停止。シーズン9の開幕戦は「テスト不足で本当にGen3はまともに動くのか?」という疑問から入って予想外にちゃんとレースになりましたが、Evoがこれほど色々問題を抱える船出になったのは意外でした。やはりパワートレインの新規開発、制御する内容が増えるというのはかなり難儀なことだなと思います。
アタックモードの使い方やエナジー管理などもレース序盤のSC導入で本来の形にはならなかったので、今回だけを見てレースが一変したと言い切ることもできませんし、まあ今回はド派手なデモンストレーション、次戦以降から本番という感じでしょうか。史上初となるテールトゥーウインがGen3 Evoの大混乱とともに長く語り継がれていくためにも、ぜひ運営と参加チームには頑張ってもらいたいですね、シリーズが潰れたり、毎回こんな状態だと語り継がれることが無いわけですから。
次戦は年が明けて1月11日、メキシコシティーでの開催です。
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