2024 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL
あとはムータレーシングの平良がどこまで引っ張ってピットに入りどこで出てくるかですが、LC500はピット前に10秒以上後方にいたものが10秒前方になったわけですから、1秒差だったムータレーシングが無交換なら一番前に出てくるのは間違いないでしょう。レース前にあてずっぽうで『20秒ぐらいぶっちぎれば』なんて書きましたけど、実際の数字を見てると20秒ってタイヤに熱が入った時点で前にいられるかどうかのわりと的を射た境界線っぽかったですね。もちろんその後は無交換勢の方が遅いはずなので、絶対に前に出ていないと勝てないわけではなく20秒もいらないとは思うんですけど。
ダンロップも一発で速くてもそれを決勝で続けられない、という数年来の課題が残ったままで、こればっかりは昔のように『車両+タイヤ』の組み合わせで特別性能調整を入れるとか、『ブリヂストンだけは予選のタイヤ交換禁止』みたいな極端なメーカー狙い撃ちハンデでも付けない限りどうしようもないですね。いや、開き直ってやってみるか?w
鈴鹿サーキット 5.807km×52Laps=301.964km
※フォーメーション ラップの追加により51周に減算
GT500 class winner:au TOM'S GR Supra 坪井 翔/山下 健太
(TOYOTA GR Supra GT500/TGR TEAM au TOM'S)
GT300 class winner:VENTENY Lamborghini GT3 小暮 卓史/元嶋 佑弥
(LAMBORGHINI HURACAN GT3 Evo2/JLOC)
オートバックススーパーGT、 台風により延期された第5戦が回ってきた2024年の最終戦です 。 過去に2004年のシーズン終了後・カリフォルニア スピードウェイ(フォンタナ)でのオールスターは12月に開催されたことがあ りますが、日本国内でのSUPER GTのレース、ましてや公式戦が12月に開催されるのはシリーズ初です。最近ファンになった人は、そもそもアメリカでレースしたことがあるなんて信じられないだろうなあ、それはそれはしょっぱい記憶が・・・w
気温が下がると空気密度が高いのでダウンフォースが増加し、 特にGT500はそれを前提にセッティングする必要があるため事 前のシミュレーションの精度がおそらくかなり重要です。 タイヤ企業としてもこれほど寒い時期のレースで使うタイヤは通常 は開発しておらず、 普段とは勢力図が変わっても不思議ではありません。もちろんオフのテストで寒い時期に走ることもあるんですが、 あくまでシーズンに向けての開発なのでタイヤはそこで速く走るた めに最適化はしていないですからね。
元々このレースは350kmの予定でしたが、寒い時期で日照時間も限られるしレース後の表彰とかもあるので300kmに短縮。本来なら300kmではドライバーは2名しか登録できませんが、元々のレースで3人を予定していたチームがあったため特例としてここでは3人が認められています。
このドライバー3人制、思わぬ形で役に立ったのがLM corsa。ドライバーの吉本 大樹はdoaというバンドで音楽活動も行っていましたが(ちなみにレース活動では『ひろき』、音楽では『だいき』と読んで使い分けている)バンド結成20周年という節目となった今年、年内での解散を発表していました。そして20周年のライブツアーが開催されており、12月7日は名古屋でのライブ開催日でした。
本来ならシーズンが終わっているので全く影響ないはずが、延期のせいでまさかの重複。決勝がある8日は問題ないので予選を第3ドライバーに任せることができればこのダブルブッキングを乗り切ることができますが、もし2人しかダメだったらレースを諦めるしかない状況でした。レース距離が300kmに変更すると発表された時にはちょっと焦ったようですが、無事に3人制が可能だったので伊東 黎明を起用して難局を乗り切ることになりました。
・レース前の話題
11月20日、 4度のGT500チャンピオンを獲得し2010年代から日産陣営 のエースに君臨してきたイタリア生まれ・日本育ちの大エース、 ロニー クインタレッリが今季限りでSUPER GTを退くことを発表しました。 レースの週末には質疑応答会見も行われ、 引退の理由としては純粋に自身の力量がもはやチームの力になって いないと感じたことだそうです。
そして車両にも引退の波が到来、チーム アップガレージはNSX GT3の使用を今季で終了すると発表しました。NSX GT3はホンダの支援が今季限りで終了することになっており、 海外カテゴリーでも同様に使用チームが今季限りでの終了を明言し ている例があります。一応車両そのものの型式認証は2029年まで有効ではありますが 、 ベース車両が既に生産終了では企業側に投資を継続する理由が乏し く、 いくらBoP制で性能調整されると言ってもアップデートが全くな ければ競争力は維持できず、 そもそもエンジンを含む主要部品の供給がなければいずれは走行自 体が不能です。ホンダに後継のGT3車両は無いので、 チームは何か別の車両を使用する予定で既に目星は付いているそう です。結局グランツーリスモには『NSX Gr.3』しか収録されませんでしたねえ。。。
・予選
幸い路面温度が24℃までは上がった予選、 できるだけ暖かい時間に走らせるために先にGT500から始まる 特例的な予選制度となりました。 セッション時間もGT500とGT300のQ2は15分、 GT300のQ1は台数が多いので25分と長めに取ってあります 。 想定外のことが起きて後から文句が来ないようにかなり余裕を見て 決めた印象です。
結果次第ではチャンピオンが決まる可能性があるGT500、 Q1ではリアライズ コーポレーション ADVAN Z・名取 鉄平がタイヤを温めている最中に派手にすっ飛んで砂場を走ったも のの、いざタイヤに熱が入ったらなんと最速の1分43秒670。選手権1位のau TOM'S GR Supra・山下健太は0. 067秒遅れの3位で相棒につなぎました。 最後の予選だったロニーはタイヤの発動が非常に早かった印象ですが、これが災いして他者に引っかかり まさかの最下位でした。
Q2ではタイヤの発熱に何周かけるのか判断がQ1以上にバラバラ になり、早めにアタックに入ったMALELLI IMPUL Z・平峰 一貴がシケインで完全に行く手を阻まれスピンする不運。
このQ2で最速だったのはENEOS X PRIME GR Supra・福住 仁嶺でこの週末最速&SUPER GTの鈴鹿史上最速となる1分43秒143を叩き出しましたが、 ポール ポジションを獲ったのはQ2でも坪井 翔が3位タイムを記録したauトムスでした。これでポールポジションの3点を獲ったため他の人が逆転する可能性が完全消滅、なんと土曜日の段階で坪井/ 山下組の年間チャンピオンが決定しました。過去に最終戦を待たずチャンピオンが決まった例はあっても、予選日にチャンピオンが決まるのは史上初ですね。目玉であるGT500のチャンピオンが、日程変更により元々の最終戦であったもてぎで決まらず関東のファンを少し残念がらせたばかりか、最終戦の決勝ですらなく予選で決まるとはなんという肩透かしw
1 au TOM'S GR Supra 坪井 翔/山下 健太
2 Astemo CIVIC TYPE R-GT 塚越 広大/太田 格之進
3 リアライズコーポレーション ADVAN Z 松田 次生/名取 鉄平
4 STANLEY CIVIC TYPE R-GT 山本 尚貴/牧野 任祐
5 ARTA CIVIC TYPE R-GT #16 大津 弘樹/佐藤 蓮
6 WedsSport ADVAN GR Supra 国本 雄資/阪口 晴南
8 ENEOS X PRIME GR Supra 大嶋 和也/福住 仁嶺
エネオスGRスープラは予選結果は3位でしたが、福住が平峰のアタックを妨害したことで5グリッド降格、スタート順位は8位となりました。でも予選で何が一番驚いたって、 坪井選手の130Rを見てたら出口で道幅を半分ぐらいしか使って いなかったこと。予選のGT500が全開で通過するのは当然としても、 道幅を使い切るほどでもないぐらいグリップ力が余ってるわけです ね^^;
GT300クラスは決勝での無交換を見据えていると思しき車両が 熱入れでも記録面でもちょっと苦労している印象。 そんな中Q1でVENTENY Lamborghini GT3・小暮 卓史が1分55秒132で最速を記録、 2位にチームメイトのMETALIVE S Lamborghini GT3・坂口 夏月が続きます。小暮はチームメイトに約0.3秒差、ウラカン以外なら0. 4秒以上の"貯金"を作りました。
Q2でポールでの3点獲得へ向けて小暮から引き継いだ元嶋 佑弥、 1周目のアタックは動きにやや固さが感じられて暫定1位ながら小暮から0.4秒落ちのタイムと失敗。続く2回目のアタックはUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI・片山 義章と2秒ほどの距離感で空力的に影響を受けるおそれがあるし最悪詰まる状況で、実際に片山は元嶋より1.5秒ほど遅いペースだったので追いついてしまいました。それでも走り自体は先程より良くて、おそらくいくらかはスリップストリームを得たことで悪影響も相殺された様子。1分55秒206とほぼ小暮に並ぶ記録でポールを獲って3点を手にし、 ドライバー選手権で1位・LEON PYRAMID AMG・蒲生 尚弥/篠原 拓郎との差が8点となりました。
1 VENTENY Lamborghini GT3 小暮 卓史/元嶋 佑弥
2 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口 卓人/山内 英輝
3 muta Racing GR86 GT 堤 優威/平良 響
4 apr LC500h GT 小高 一斗/中村 仁/根本 悠生
5 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 佐々木 大樹/ジョアン パオロ デ オリベイラ
6 METALIVE S Lamborghini GT3 坂口 夏月/松浦 孝亮
10 LEON PYRAMID AMG 蒲生 尚弥/篠原 拓郎/黒澤 治樹
選手権1位の蒲生/篠原組は10位スタート、 かろうじてチャンピオンの可能性を残しているムータレーシングは平良がQ1で盛大にスピンしたことも響いて3位どまり 。1点は獲ったのでギリギリチャンピオンの可能性が残ってはいますが、本当に土俵の縁に引っかかっています。
ただこの両者はいずれもタイヤは無交換と考えられ、 後輪だけを交換するであろうウラカンはとにかく逃げたいところ。 これだけ寒いとタイヤ無交換は作業時間だけでなくピットを出て数 周の速さでも取り分がかなりあるでしょうから、ウラカンとすると 20秒ぐらいはぶっちぎっておきたいでしょうかねえ。
また、GT500で予選全体を通じて最も速かったのはリアライズGT-Rのオリベイラ、1分55秒092を記録して鈴鹿最速になりました。ちなみに2003年の最終戦・鈴鹿でザナヴィニスモGT-R(70kg)が予選で出した記録は1分55秒865、このレースでポールを獲ったADVAN スープラ(10kg/救済リストリクター径拡大+1)は1分55秒340。グランツーリスモ7で旧GT500車両がGr.3に入っている理由がよく分かるかと思います。
・GT300予選、また順位認定で一悶着
オートポリスでは変速的な当日朝の予選開催が影響してGT300クラスの予選で『終了時間の誤り』という問題が発生し、一度は公式結果として出された予選順位が決勝開始直前に『公式を訂正した公式』に訂正され競技長が訓戒処分を受ける問題がありました。そして今回、またもや別件で予選順位が混乱する問題が発生していました。
GT300の予選は本来第5戦から『Q1は組分けせず全車出走、Q2はQ1の上位14台と15位以下の2組に分けて合算タイムで競い、上位組と下位組を一部入れ替える制度は廃止する』という仕組みに変更されました。ただ、実際は第5戦が延期、それ以降のレースも雨天によって一度もドライの予選が無かったので雨用の規則で予選が行われ、実際にこの制度変更の影響を受けて行われたドライ コンディションの予選は今回が初めて、そこに思わぬ穴がありました。最初に出された暫定の予選結果はQ2の組分けに関係なく、全車を合算タイム順に並べたものになっていたようです。そのため、アッパー14で最下位だったapr GR86 GTが20位、逆にロウアー15で最上位だったK-tunes RC F GT3が11位として発表されました。
SUPER GTは当然ながら競技規則に則って開催されていますが、規則には車両の性能調整やピット義務などレース毎に細かく見直されるものや、今回の予選制度のようにシーズン途中で見直されるものがあり、これらは『ブルテン(情報告知、といった意味合い)』という文書で内容を変更、補完しています。
シリーズを運営するGTアソシエイションとすると、組分けされたGT300のQ2は『14位以上』『15位以下』で独立していて壁は超えないという考えでした、そりゃそうです、元々そういう制度で変更したつもりなんてなく、そもそも別々の組の記録をまとめて取り扱ってしまったら公平性の問題でQ1を全車出走にした意味が全くありません。公式サイトなど対外的にも当然この解釈で説明されていましたし、国際映像の予選後の暫定結果もこの考えに基づいていました。
ところが、実際に予選結果を見て順位認定を行うレース審査委員会はそう考えませんでした。というのも、大元の競技規則の文言だとQ2は組分けされて上位組と下位組で予選結果の線引きがあるけど、その運用方法を見直した最新のブルテンの文章を読むと、Q2は組分けこそされているけど記録は全体で見て取り扱うように読める(というか旧来の予選制度からQ2での順位入れ替え制度の文言を削除しただけで、細かい制度に言及していない)文言だったからです。
運営側とすると、補足資料や対外的な説明をしているのでブルテン上の規則文言まで完全に詰め切っていなかった、そこまでする必要性を感じていなかった、ということかもしれませんが、レース審査委員に思わぬ規則の穴を衝かれたため当然ながら問題に。暫定結果を見たGTアソシエイションや参加者から異論が上がって運営と審査委員会での話し合いとなり、運営側の意図である14位以上と15位以下を分ける予選結果とすることで決着。apr GR86は14位、K-tunes RC Fは15位に収まって決着しました。
これはどっちが悪いというよりお互いに反省ですかねえ。ちゃんと詰めていない、『説明したから大丈夫だろう』できちんとした形を整えていない運営は悪いと思います。しかしレース審査委員も予選を終えて結果を見てから穴に気づいた可能性よりは、最初からそういう解釈を持っていた可能性の方が高いのではないかと思います。もしそうなら運営の意図と異なることぐらい分かるので事前に確認は取れたのではないかと思います。『言わんでも分かるやろ』は重大事案のきっかけです。
・スタート ドライバー
GT500は2冠王者・坪井がポールスタート。塚越、名取、 牧野、大津、国本が続きます。 当分更新されることが無さそうな鈴鹿最速男・福住は8位から、クインタレッリが11位から最後のレースに臨みます、 この車は予選でも4周でアタックに入れており、過去のレースでもなぜかニスモは相対的に『ミシュランっぽい発熱の早さ』があるのでスタートで速いんじ ゃないかとちょっと期待。
GT300は元嶋、井口、平良、中村、佐々木、坂口。 レオンAMGはいつもどおり篠原がスタート担当で10位から。 元嶋からすると後ろにいるのがGTA- GT300なのでいきなりスタートで抜かれる可能性は低く、 まず丁寧にきちんとタイヤに熱を入れておいてタイヤが発動したら 一気に逃げたいところ。 10周を超えてからSCが出るようなパターンは無交換組に利益となるので彼らにとって最悪 です。
・決勝
気温13℃、路面温度19℃、 全国的にやや冷え込みが強い日となりました。 風も強くてホームストレートで追い風、鈴鹿では一番記録が 伸びる風向きですが抜きにくくなります。寒いのでフォーメーション周回を1周追加することが事前に決まり 、レースは1周減って51周となります。 NASCARみたいに正式スタート前の周回はノーカウントで52 周やりません?
ちなみに、寒い状況で特に無交換前提の固いタイヤを使って走るとグレイニングが出やす いので、 無交換を狙ったがためにグレイニングが出て摩耗が進んでしまい遅 い上に無交換できない、という悲劇が訪れる危険性もあります。気温が低い→タイヤに優しい→余裕で無交換、という簡単な図式ではないんですね。車両重量が軽すぎるとタイヤへの荷重が乗らなさすぎて逆に発熱しないから柔らかいものしか使えず無交換ができない、なんてジレンマすらあるんですが、今のGR86は性能調整で異様に重いし鈴鹿は高荷重サーキットなのでその点はさすがに大丈夫でしょう。
GT500のスタートでは3位スタート・名取のタイヤが全く作動しておらず 、動くシケイン状態で半周もしないうちに最後尾へ転落。 逆にクインタレッリは予想通り順位を上げて8位となります。 でも進撃はチームメイト・Niterra MOTUL Z・高星 明誠に止められました、当然基本的なパッケージが同じなのでこの人も出足が速いですし、ひょっとしたら寒い決勝で強いのは彼らのタイヤかもしれません。
GT300は予選に続いてレオンAMGがタイヤ作動に苦戦してい る様子、 篠原がスタートの時点で既に前の車から置いてけぼりになっており 、 少ししたら追いつきはしたものの後ろから抜かれて11位に落ちて しまいます。グランツーリスモのスタートバグかと思うぐらい離れてるのが単なる出遅れか、タイヤに熱が入ってないからシケインをそろーーーっとしか蹴り出せなかったのか、車載映像をすごく見てみたいです。色んな事情が重なってのことなのでやってる側とすると仕方ないんですが、ファンからは近年のスーパーGTバラバラスタートへの批判はけっこう多い印象ありますね。
両クラスともポールシッターはまず盤石な序盤戦を過ごしますが、 このうちベンテニーウラカンに対してはスタート手順違反で審議と いう気になる情報。まさか元嶋選手、なんかやらかした?
さらに10周目、 ちょうどGT500の上位とGT300の上位が最初の遭遇となる とデグナーでGT500・2位の塚越とGT300・ 6位の坂口が接触。 メタライブウラカンはコースの大外まで流れてタイヤバリアーに当 たって止まり、撤去作業のためFCYとなります。中継映像ではきちんと捉えらえなかった事案でしたがレーシング インシデントの判定。レオンからすると硬いタイヤがFCYで冷えるのはデメリットです が、JLOCからすると逃げる時間が少なくなり、 抑える役目を果たせたかもしれないチームメイトが消えるのでどちらに有利 だったかは難しいところ。いや、 それよりスタート手順違反はどうなったよ。
12周目にFCY解除、 スタート手順違反は隊列走行中の速度管理に関するもの、 ということで元嶋には黒白旗が掲示されましたが現時点でのペナは 免れました。フォーメーション中にGT500の隊列に完全に追いつく場面があったので、追い越しのような完全な違反ではないものの、ちょっと速く走りすぎなので気を付けなさい、ってことですかね。いやあ、 レースの最後の楽しみがしょうもない理由で消えたんじゃないかと 思って心配しましたw
GT300は15周目、 1位から19秒差の8位にいたレオンAMGが真っ先にピットへ。 一応タイヤを置いてはいましたがあくまで予備用で無交換、篠原か ら蒲生へ交代しました。 この間にコース上では3位の平良が2位の井口を抜いており、 スタートからずっと争い続けてきたBRZとGR86の争いにようやく決着。井口さん劣勢の状況でよくここまで抑えたなあ、 というのが正直なところで、抜いた平良はあっという間に逃げていきました。
そしてGT500も17周目から一斉にピット サイクル。 17周目と18周目でほぼ全車が4輪交換とドライバー交代を終え て嵐のように過ぎ去ります。クインタレッリは11位スタートから6位まで順位を上げて最後の担当を終え千代 勝正に交代。二テラZは高星が3位まで順位を上げて三宅 淳詞に交代しZ勢最上位、後半もタイヤの発動が早いならその間に秒単位で差を詰められるので前を狙いたいところ。
で、この嵐のようなGT500ピットサイクルで不運に見舞われたのがGT300のリーダー ・元嶋でした。 ちょうど大量のGT500がピットを出て全くグリップしないタイヤでうなだれ ている大集団に突っ込んでしまい、目視でこの1周で4.2秒あった平良との差が1.2秒になりました。元嶋は大損してこの18周目を終えピットへ、後輪交換で作業時間だけを考えればレオンと数秒しか無い差でピッ トを出ましたが、ここから先のヒエヒエタイヤが難題です。
ピットを出てタイヤが作動するまでの間に小暮の2秒ほど後方に蒲 生が見えました。 抜かれるよりも前に熱が入ったのでとりあえずレオンAMGの前にいるという最低 限の目的は果たしたものの、 実は16周目にタイヤ無交換でピットを出ていたapr LC500h・ 小高が11秒も前方にいて小暮は実質の2位だというややこしい状 況も判明。小暮が2位、 蒲生が3位ならチャンピオンはレオンAMGです。
GT500ではやはり冷えたタイヤ選手権第2ラウンドでも優位性を発揮したと思われる三宅が躍進、タイヤに熱が入るころにはなんとauトムス・ 山下の1秒以内にまで接近してこのレース初めてauトムスが追わ れる場面となります。さあやっとGT500もレースが面白くなってきたぞ☆
GT300の25周目、ムータがようやくピットへ。 平良から堤へと交代してもちろんタイヤ交換は無し。 給油時間も短くてたった22.5秒で作業が終わってしまい、 GT300の順位はムータ・堤、apr LC500h・小高、ベンテニーウラカン・小暮、レオンAMG・ 蒲生のトップ4。 小暮からするとチャンピオンを取るには13秒前方にいる堤まで追 いつかないといけないので壁が高い一方で、それができればレオンAMGを3位以下に追いやってポイントを逆転できる可能性があります。間に挟む車がおらず自分たちが1位・2位ならレオンがチャンピオンになってしまうので、これはもう両者が前にいることに感謝して攻めるしかありません。
GT500では29周目、 三宅がターン1で外から仕掛けてとうとう山下を抜いた! と思ったら僅かに行き過ぎて左のタイヤが縁石の外まで行ってしま い、踏ん張れず抜き返されます、惜しい。でもまだチャンスはありそうな雰囲気。いよいよレースは大詰めで盛り上がってきてGT500の消化試合感もなんのその、 という感じでしたが30周目に脱毛ケーズフロンティアGO&FUN猫猫GT-Rが何か不具合を抱えて失速したのでFCYとなって一時休戦が挟 まります。幸い自力でコース外に退出しますがうっすら白煙が出ていたのが気になるところ、その関係かFCYが意外と長引きます。
路面温度が12℃ まで下がっている中でまるまる1周以上のFCY走行となり、かなりタイヤが冷えるということはここからの再開は三宅にはチャンス。そしてGT300ではタイヤ無交換の人にとって寿命は助かるものの、ゴムが薄くなったタイヤは熱が逃げやすくなるので作動温度領域から大きく外れてしまって寿命以上にタイヤ性能面で損する可能性があります。これはレースの重要な分岐点になりそうだぞ、さあFCY解除のお知らせとカウントダウン開始、ドライバーは解除の瞬間に出遅れないようステアリング上のFCYスイッチ解除に神経を集中させるそうですが
デグナー2個目のすごく中途半端な場所からの再開で三宅がいきなりスピン。冷えたタイヤのグリップ力を見誤ったかもしれませんが、さっき脱毛が白煙を上げていたことを考えるとデグナーの手前あたりに少量のズラオイルがこぼれていてタイヤの表面に付着していたのかもしれません。何にせよこれで二テラZはまさかの優勝争い脱毛、GT500の2位はアステモシビック・太田の手に。
一方GT300、再開後に堤、小高、 小暮の3人はそれぞれ3秒差ずつとなり、 小暮から見て1位との差は既に半減しました。 まだ15周以上あることを考えると届く可能性がじゅうぶんありま す。
33周目、 小暮は小高を捉えますがLC500は直線が速いので厄介な相手。 と思ったらシケインを抜群の動きで立ち上がった小暮が翌周のターン1で 一発でかわしました。 小暮はGT500との絡みがなければ1周1秒以上堤より早く、 堤がコーナーで同じ速さを出せたとしても直線成分だけで0. 5秒以上速いと見られるのでウラカンの首位奪還が見えてきました。
36周目に堤を捉えた小暮、 37周目はじっくりと待ってまたもやシケインを鬼のトラクション で立ち上がり、ターン1の手前で堤をかわしてとうとう先頭に戻りまし た。抜かれた堤選手がパッシングしているのが何か軽い接触でもあって怒っているのか、別の何かの意思表示だったのかよく分かりませんでしたが、この状態ならレオンAMGがチャンピオンを獲るためには蒲生が2位に上がる必要があります。ただ蒲生は堤と10秒近い差、まだ小高すら抜いていない4位で、後ろからユニロボフェラーリ・ロベルト メリーが徐々に追いついてきている状況でもあります。前を食う前に後ろから煽られたらもうおしまいだ。
それでも蒲生は残ったタイヤで猛プッシュ、 残り4周で2位の堤まで5秒、目の前の小高とは2秒ほどの差、 もし相手のタイヤ性能に崖が来たらまだ逆転できる可能性があるので最 後まで分かりません。両方抜けばチャンピオン、後ろのメリーとはまだ3秒ほど差があるので追いつかれるよりは先 に追いつくことができました。
残り2周、まずは小高の背後に付いた蒲生ですが、 直線が速い上に巨体で後方乱気流も大きいであろうLC500を抜けず1周かけ ても抜くことができませんでした。詰まっている間にメリーも真後ろに来た状態で最後の1周に入り、さすがにこうなると厳しくなってきます。
小暮は最後まで集中力を切らすことなく完璧な走りを見せて、 なんとこれがオートポリス、 もてぎに続く3連勝となる今季4度目の優勝。 そしてチャンピオン争いは後続を待つことになりましたが、 堤が2位を守ったのでこの瞬間に小暮/ 元嶋のチャンピオンが決まりました。結局2位〜 5位の争いは最後の1周で変動しませんでした。
GT500は終盤に山下に対して太田がシケインで仕掛ける場面も ありましたが止まりきれずにオーバーテイク失敗。 そのまま山下がポールトゥーウインを達成してこちらは2連勝で今 季3勝目となりました。2位のアステモシビックに続き、なんと3位は最後尾スタートのマレリインパルZでした。マレリは経営統合前のカルソニックから含めてずっと続けてきたインパルのスポンサーを今年限りにすると発表しており、予選でアタックが邪魔されてなかったらひょっとして、とは思ってしまいますが最後に良い走りを見せられました。
決勝を待たずして予選で決着が付いたので変な重圧が無い決勝でしたがトムスが強かったです。ドライバーとしての坪井選手の現在の完成度、山下選手の速さが今のGT500でそもそも最強、トムスのエンジニア力も現行の規則内で最も優れた場所に到達しているのではないかと思うので、仮にこの規定の車をワンメイクのノーハンデでシーズンをやらせてもこの2人とトムスがチャンピオンを獲りそうだな、と思いました。タイム合算制度の予選も、常に高い水準で同じタイムを出せるこの2人には強みがあり、サクセスウエイトの重い時期に雨の予選が続いて相対的な影響が薄れたという運もあったと思います。
最終的に選手権2位のスタンレーシビック・山本/牧野組と33点という大差、昨年も坪井/宮田 莉朋組は26点差でチャンピオンを獲りましたが、それ以前に10点以上の差がついてシーズンが決着したのは2016年まで遡らないとありませんでした。20点差以上となると2022年以前は2例しかなく、33点差は史上最多得点差でした。大差の一因は他メーカーの体制で、何せ今季はトヨタが6勝して他社は1勝ずつ、いずれも富士だった、という点にある気がしました。
ホンダはベース車両がNSX-GTからシビック タイプR-GTとなって空力コンセプトがガラッと変わってしまい、開発目標とすべき抗力係数の数値やダウンフォースの発生中心点、セッティングなど細かい部分が詰め切れていなかったと思われます。ダウンフォースの鬼で勝負していたNSXとは逆に、ベース車両形状に由来するリアウイング効率の悪さから低ダウンフォースの中で最適解を探すことになりましたから、継続仕様で最適なところを開発したGRスープラ GT500とは差が付いたと考えられます。直線は速いんですけど、まあ生みの苦しみですわな。
日産はニスモのタイヤが変わったことが影響として考えられ、従来は開発車両のニスモがミシュランなのでどうしてもミシュランに最適化された車両開発になることがニスモの強み、日産全体では弱みな部分がありました。それがニスモのブリヂストンへの変更でやはり明らかに色々と異なるようですから、まず何よりドライバーが適応するのに苦労するところから始まるのでどうしてもデータの精度であったり、方向性を決めたりするのに余分な要素が増えて開発速度が落ちたと考えられます。
タイヤが変わったのに、なぜかミシュランと同様に『異様にスタート直後の発熱が早い』『作動温度領域を外すと全然戦えない』という同じ課題で戦っていたように見えるので、ブリヂストンに作ってもらうタイヤやセッティングで『ミシュランっぽく走るもの』を求めているのかなあとも感じるシーズンでした。極端な話、今季だけを見れば唯一ブリヂストンを継続しているインパルを開発の軸にする発想の転換があった方が円滑だった気もするぐらいですけどこちらも生みの苦しみで、ブリヂストンをモノにできれば3台の同一パッケージは武器になるはずです。
タイヤ競争で言うと、今季の『予選Q1から決勝スタートまでを同一タイヤで走る』という規則は事前の予想通りブリヂストン一強を強めてしまい、これがシーズン途中での『Q1とQ2でそれぞれ新品を使ってヨシ』の変更に繋がったと思われます。ヨコハマは本当に自分たちが想定している作動温度領域に入る条件でないとレースを戦えず、特にコンドーレーシングはまともに戦わせてもらえないレースが多くありました。最終戦も寒すぎて、予選で速かったのはたぶん路面温度の高さと、全力走行の負荷をかけてようやく発動するぐらいのタイヤだったからではないかと思います。練習走行と予選でアウト ラップの同じ場所で飛び出してましたしね・・・
ダンロップも一発で速くてもそれを決勝で続けられない、という数年来の課題が残ったままで、こればっかりは昔のように『車両+タイヤ』の組み合わせで特別性能調整を入れるとか、『ブリヂストンだけは予選のタイヤ交換禁止』みたいな極端なメーカー狙い撃ちハンデでも付けない限りどうしようもないですね。いや、開き直ってやってみるか?w
タイヤ競争がSUPER GTの魅力であると宣伝されつつも、タイヤがレース結果に占める重要度が高まりすぎ、同クラスだけど事実上上位争いに最初からいない車両が最初から見えてしまうパターンが定着して、結果としてレースの興味を削いでしまう矛盾は運営も悩んでいるとは思います。ミシュランの撤退理由は開発競争がもやは時代の要請に合っていないことでしたし、競争環境の無い場所に参戦する気はないという方針だったブリヂストンがフォーミュラEのタイヤ供給者になったのは、環境負荷の小さいタイヤを供給することに一定の訴求力があると考えたからでしょう。スーパーGTのタイヤワンメイク化という時代が遠からず訪れても私は驚かないですね。
・GT300振り返り
JLOCが3連勝で逆転チャンピオン、なったら面白いだろうなと思いながらもそんなことは起きないだろうとも思っていたので、見ていてめっちゃ緊張しましたw
SUPER GTの3連勝はauトムスGRスープラが昨年の第7戦から今年の開幕戦まで、年を跨いでの記録がありますが、年跨ぎな上に坪井は3連勝ですが相棒が変わっている状況です。同一シーズン/同一ドライバーの組み合わせでの3連勝は全日本GT選手権時代の1998年、GT300クラスの開幕戦~第4戦(第2戦は悲惨な事故により中止)でつちやMR2・鈴木 恵一/舘 信吾が記録して以来史上2度目。また年間に4勝したのもこの2人が5勝して以来史上2度目の記録でした。JGTC創設以来ランボルギーニで参戦し続けている初期メンのJLOC、初の戴冠は歴史に残る記録で達成されたことになります。
ウラカンの躍進の理由が昨年導入されたウラカンGT3 Evo2と、それに今年の第2戦で追加されたボンネットのルーバーだったのは明らか。直線が伸びる、トラクションのかかりが強烈、高速コーナーもそこそこ速い、と車両側の準備が整い、さらに今年からチームにチーフ エンジニアとして加入した伊与木 仁という存在も強力な要因だったと思います。伊与木さんは長年ホンダのGT500活動にエンジニアとしてかかわっていましたから、特にミッドシップ車両の扱いは得意分野。実際、ボンネットルーバーについても伊与木さんは「NSXの経験から絶対に使うべきだ」と思ったそうです。私も名前はよく知っているベテランの方ですので、JLOCにいると知って「マジで!?」と思いました。
たぶん小暮選手もGT500時代に伊与木さんと仕事をしているので意思疎通ははかりやすかったと思いますし、来年になったらまたBoPが厳しくなってチャンスが無くなるかもしれないですから、とにかく今年が最大のチャンスだ、という目標へJLOCの全員が真っ直ぐ向かってゾーンに入っていた印象を受けました。ちなみにウラカンGT3 Evo2のBoPは第3戦の鈴鹿と比べて最終戦では20kg増えていて重くはなったんですが、AMG GT3 2020も同様に+20kg。GR86 GTは10kg軽くなった代わりに最低地上高が名目で3mmほど上がっていました。
GT300もブリヂストン一強の雰囲気が強まる中でヨコハマが勝ったというのはメーカーとしては心強い結果ですが、選手権2位以下を見るとブリヂストン、ブリヂストン、ダンロップ、ミシュラン、ブリヂストン、と続き、次のヨコハマのお客さんは7位のリアライズGT-R。今年は開幕から終始パッとしない印象で表彰台2回だけ、1位から64点差と大きく離れたわけですが、それでもヨコハマ勢で2番手でした。
GT300の場合はすごくザックリ言うと、ヨコハマはカタログに載っている中から参戦チームが欲しいタイヤを注文して届けてもらう『カスタマータイヤ』で、GT300の多くのチームの要求に応えて品質よく全てのタイヤを作って供給する責務がある立場。強豪ほどブリヂストン、ダンロップなど大量生産しない方針の会社と契約して、より『チーム/車両専用』のタイヤを用意してもらうという図式になっています。
ですから他陣営が上位に来るのは卵が先か、鶏が先か、の話で強豪だから上位にいて結果としてヨコハマではない、という見方もできるので一概には言えないわけですが、コンドーレーシングの苦戦は単にGT-Rがそろそろ古いとか、チーム力が落ちた、という話だけではなく、JLOCが特別速かっただけでタイヤとしてもやや劣勢にあるのかなという印象を受けます。GT500と違って車種ごとの特徴など変数が多いので、結果としては常にタイヤメーカー同士でも僅差の争いがどこかで起きているのでレースの面白さがGT500ほど極端に左右されていない感じでしょうかね。それでもブリヂストンの無交換は見る人によっては『面白くない』と感じる方もいらっしゃるかなと思います。
・来シーズンへ・・・
来年は2020年から継続使用されてきたGT500車両のモノコックが新造品に入れ替わる予定です。当初予定よりも1年先延ばしになったため、想定を超えて5年間使ったモノコックはそれなりにヨレヨレのはず、入れ替えてシャキッとするとサスペンションの動きから何から変わってしまうので、たぶん今と同じセッティングにしたら全然上手く行かないと思われます。ということは最強トムスも一旦手持ちのデータを脇に置くしかなく、車両の見た目の変化が少なくても勢力図は変わる可能性があります。
もちろん新車導入の時と同じで『新車だからデータが無くて下剋上が起きやすい説』vs『データがないからこそ大規模チームほど早く適応して強豪有利説』になりますね。この期間中に車を全損させてモノコックをぶっ壊し、新品モノコックを使った経験のあるチームはデータを補正する材料を多少持っているので僅かに優位性があるかもしれませんが・・・
GT300は296 GT3のユーザーが継続参戦するなら、より上位を争う場面が増えて面白くなるのではないかと勝手に想像。アップガレージがどんな車両を用意しているのか分かりませんが、GT3車両で来年に世の中に出てくる新車というのは特になさそうで、唯一BMW M4 GT3がEvo2を販売する予定だそうです。あとはZ GT300の信頼性向上への期待と、今年も生き永らえたMC86がまだ来年も走れるだけの部品を持っているのかどうかですね。既にグッドスマイルレーシングは来年の体制発表を行っていて気が早いなあと思いましたw
車両面ではここ数年と比べると全般的に話題が少なそうなので、結局は運営がレースのやり方をどう工夫するのかが注目点になりそう。タイム合算予選制度は『一番速い人を決める』という従来の予選の在り方と大きく異なる上に複雑なのでけっこう批判的な意見も多く、しかし速度抑制や環境に優しい長寿命製品の開発という看板をそう簡単に降ろすこともできませんから、どう対応してくるでしょうか。
個人的には、そもそもハンデ制耐久レースなので最初から『予選=純粋に速い人を決める戦い!』でもないと思っていますし、2名のドライバーを両方とも走らせて総合力の中で予選順位を決めるという合算制度は面白いと思っています。どちらかというと映像上の見せ方、そうした方針をお客さんに対して伝える方法に工夫を加えた方が良いと私自身は思いました。
ただそもそも今の車両が速すぎることが問題だと私は思っているので、もちろん来年には間に合いませんけど次期GT500車両は今のGTA-GT300ぐらいにごっそりと5秒以上の聖域なき改革で速度を落として空力依存度、それに伴うかなり特殊・特化したタイヤ性能を求める状況を緩和して500馬力のまさにGT500へと回帰。GT300はGT4車両と新たなGT300規定、新マザーシャシーで構成する、みたいな大胆な発想をたたき台にするぐらいで良いのではないかと思います。
2025年のスーパーGTは4月に岡山国際サーキットで開幕、6月の第3戦はマレーシアのセパンで開催予定となる全8戦、セパンが入った代わりに鈴鹿は第5戦の1回だけです。また来年!
コメント
推しのJLOCが ついについについに!
BOP スイカエンジン効果絶大です。
87も最高位は4位でしたが 2台のエボ2による豊富なデータも勝因だと思います。クラッシュの影響で88がエボ2に早期になりはしましたが いきなり2台入れるとBOPでスイカ禁止(イジメ)された時にどうしようもない状況になるからエボとエボ2の異なる2台にできたのも怪我の功名です。
インディカーというよりチャンプカーヲタクなワタクシにとってアメリカンオープンホイール出身ドライバーの活躍もJLOCが好きな理由です。
2台のチームワークで獲得したチャンピオン。おめでとう!!!!
今回も匿名でありがとうございます━(゚∀゚)━
長年GTを見続けている私も初期メンバーのJLOCがとうとうチャンピオンを手にしたというのは嬉しいですね。GT500ではテールエンダー、GT300ではすぐ勝ったものの性能調整が厳しかったり車が全焼したり。
JAF規定からGT3へ移行する直前あたりの時代だと「リストリクター径が小さすぎてランボルギーニのいい音を出す回転数まで回らない」なんて言ってた時代もありましたし、こんな強いシーズンがあったって今までを考えたらまだまだお釣りがほしいぐらいだと思いますw