NASCAR Cup Series
そして最後のシケインとなるターン16・17は16の形状が鋭角に変更されて従来より遥かに低速となりました。元々ここはオーバルから平坦な内側に下りる手前、まだヨーが残っている段階でブレーキを踏むので止めるのが難しいターンですが、低速化でより止めるのが難しくなりそうです。ミサイル注意。
・レース前の話題
『オフィシャルがコーションの判断をしてコーションライトのスイッチを押した瞬間』という外から見ても分からない記録上の時間から判断するとまだ車両はスタート/フィニッシュを通過していませんでした。ぬか喜びでレースはオーバータイムへ。こうなると速さがあったのはメイヤーの方で、なんとか無理にでもブロックしようと頑張ったパーカーをターン7でかわしてそのまま優勝、逆転で次ラウンド進出の権利を手にしました。
プレイオフ選手は4位にロガーノ、5位シンドリック、6位ラーソン、7位チェイス。既に進出を決めているのでプレイオフ ポイントだけが欲しいバイロンが10位、12位にベル、13位スアレス、14位ブレイニー、17位ボウマン、18位ハムリン。最も苦しい立場のブリスコーが予選でも25位とプレイオフ選手で最も下位となりました。
レディック鬼の追い上げで落とせる順位が僅かしかなくなってきたロガーノ、残り13周でアルメンディンガーに追いつかれてしまいます。アルメンディンガーに続いて後ろからギスバーゲンも来ており、ロガーノは古いタイヤでこれを抑えないと可能性がほぼ潰えてしまう状況です。
当落線上の2人に注目している間もラーソンはテレビに映っていないとも知らず快走。2位のベルに2秒ほどの差を付けて程よい緊張感のままレースは終盤となりました。自力ではどうしようもないベルは無線で「イエロ~、イエロ~、イエロ~、出ろ~、イエロ~」ともはや神頼み。前日のエクスフィニティーを見ているのでそう言いたくもなりますw
ブリストルでは息子のオーウェンが車に乗っていましたが、今回は娘さんのオードリーが姿を見せました。なおラーソン家は3人兄弟になっており、オードリーさんの下にもクーパーという3人目のお子さんがいます、なんと2022年12月31日生まれ!
ラーソンは今回加えた5点が無茶苦茶でかい。ここまで来るとブレイニーですら当落線より下からのスタート、レギュラーシーズン王者のレディックもゆとりはあまりなく、TRDの管理ミスのせいでプレイオフポイントを損しているハムリンは下からの追い上げとなります。開催トラックは
Bank of America Roval 400
Charlotte Motor Speedway Road Course 2.28miles×109Laps(25/24/59)=248.52miles
winner:Kyle Larson(Hendrick Motorsports/HendrickCars.com Chevrolet Camaro ZL1)
未だに夏日だ真夏日だという熱帯の国、日本でお過ごしのみなさま、いかがお過ごしでしょうか、私は風邪ひいて熱出してちょっと危なかったです(´・ω・`)軽い症状でも『SARS-CoV-2だったらヤバい』と思うと嫌でも神経質になります。本当なら社会の安全のために仕事休みたいけど今私が抜けたら詰むし^^;
さてNASCAR カップシリーズ・プレイオフ ラウンドオブ12の最終戦はシャーロット。今年も秋のシャーロットは1.5マイルのオーバルではなく、内側にあるクネクネした部分を併用した1周2.28マイルのロードコースを使用した通称"ローバル"です。1.5マイルオーバルのファンとすると寂しいですが、観客数の減少に歯止めをかけ、プレイオフにちょっとした変化をもたらすために2018年導入され結構ドラマが起きるイベントとして定着してきました。
今年は久しぶりにレイアウトが少し変更されており、まずインフィールドからオーバルへと戻るターン6~7の流れが変わり、ターン7がかなりキツイターンになりました。しかも高低差の関係で平面図では分からない走りにくさもあり、ひょっとすると事故多発地帯になるかもしれません。
そして最後のシケインとなるターン16・17は16の形状が鋭角に変更されて従来より遥かに低速となりました。元々ここはオーバルから平坦な内側に下りる手前、まだヨーが残っている段階でブレーキを踏むので止めるのが難しいターンですが、低速化でより止めるのが難しくなりそうです。ミサイル注意。
形状を変えたら多少なりとも距離が変わるだろうと思ったら、NASCARによると1周2.28マイルという距離は昨年と変わらないそうです。変わらない、と書いておきながら公式サイト内でも記事によっては『2.32マイル』と書いてある箇所もあってツッコミどころ満載。そもそもNASCARはNTTインディーカー シリーズと同じ1.5マイルトラックでも1周の距離表記が異なっている場合もあり、ちょっとした差ならいちいち気にしていないと思われます。というかそもそも計り直してすらいないのではないかと邪推w
昨年このレースを制したのはアルメンディンガー、レギュラーシーズンでは勝てなかったのでプレイオフには出れず、スポンサー不足で既に翌年のカップシリーズ継続参戦が厳しい、という中での待望の勝利でレース後のインタビューがかなり興奮気味だったのは印象深い出来事でした。結果的に2025年にまた彼が戻って来られる要因に多少は昨年の勝利も影響しただろうなと1年を経て思います。
ただもちろんプレイオフに関係ないAJに勝たれては困るのがプレイオフ選手の面々。前戦を終えて次ラウンド進出を確定させているのはバイロン1人だけ、まあ6位のブレイニーまではちゃんと完走すれば大丈夫そうかなという数字で、レディック、チェイス、ロガーノの3人で2枠を争うと考えるのが妥当。チェイスは過去にローバルで2勝していますがGen7時代のロードコースではそこまで圧倒的速さが見えないのが気がかり。レディックもロードコースは速く、ロガーノもローバルの平均順位は高いので仮に3人だけの争いでも最後まで見ごたえはありそうです。
なおかつロードコースは戦略の都合上、『勝ちたいならステージ終了前にピットに入る』が定石なので、ポイントを僅差で争う人は『当然勝ちたいんだけど点数を獲らないわけにはいかない』事情があってこれが混戦を生む要因となる可能性大。しかも去年のレースではステージ2終了直前、チェイスがピットに入ろうとしたらコーションが出て入れなかった、という思わぬ落とし穴があったので、基本的にはつまんないロードコース作戦ですがこのレースは注目点となります。
前戦タラデガでは事故車両の取り扱いを巡って混乱が生じました。そこで運営とチーム側は協議を行い、とりあえず今季最後までの明確な方針を定めました。と言っても従来の方針を改めて発信した程度の内容で、自走できない理由がパンクや修理可能な破損であればピットまで運んであげるのであとはDVP規定に従う、見るからにオイルや水が漏れている、パンクしていないにも関わらず自力でピットに帰れない、といった場合は強制リタイアとなります。
そのタラデガではもう1つ隠れた問題があることが明らかになりました。レースを終えたRFKレーシングの2台の車両において、このレースから追加で導入されたルーフレールがレース後に紛失していたことが明らかになったのです。本来であれば安全にかかわる重要部品の不備は失格の対象となってもおかしくないですが、2位に入ったケゼロウスキーは失格となりませんでした。
というわけでまた説明係になったNASCAR競技部門責任者のソイヤーさん、「ボルトはきつく締められていた」けど「新品の部品だったので、さらに詳しく調べたい。言えることは、レールを固定するボルトはしっかり締められており、そこに何らかの不具合があったということだ。いい答えは見つからない。」としました。急に追加した部品なので締結穴や振動対策などで不備があった可能性を否定できず失格にできなかった、ということになるでしょうか。
ただ、昨年はフロント ウインドウ上部のボルトがすっ飛んで無くなっていたケビン ハービックが失格になっており、今回失格にならなかったということはチーム側が故意にレース中に脱落するような取り付け方をしても事実上取り締まれないことを意味するため、またもやNASCARは抱える課題が増えてしまいました。
・Xfinity Series Drive for the Cure 250 presented by BlueCross and BlueShield of North Carolina
エクスフィニティーもラウンドオブ12の最終戦、前戦でレース後に車両規定違反で最下位扱いとなったメイヤーが2位からスタートしますが、ポールシッターのギスバーゲンがまだ加速しないうちからメイヤーが先に加速してぶっちぎってしまい、まさかの反則スタートを採られいきなりペナルティーで後退。しかしこれはこのレースのドラマの序章に過ぎませんでした。
運営の狙い通り(?)ターン7と17で事故が多発する混戦は最終盤の残り9周、中古タイヤのギスバーゲンを新品タイヤのパーカー クリガーマンがかわしてリーダーとなります。続いて新品タイヤでパーカーを追ったのはメイヤーでした。残り2周、とうとうメイヤーがパーカーを射程圏に捉えますが、ターン3でケイデン ハニーマンがクラッシュ。ホワイト フラッグが先か、コーションが先か。
『オフィシャルがコーションの判断をしてコーションライトのスイッチを押した瞬間』という外から見ても分からない記録上の時間から判断するとまだ車両はスタート/フィニッシュを通過していませんでした。ぬか喜びでレースはオーバータイムへ。こうなると速さがあったのはメイヤーの方で、なんとか無理にでもブロックしようと頑張ったパーカーをターン7でかわしてそのまま優勝、逆転で次ラウンド進出の権利を手にしました。
また最後の1枠となるプレイオフ順位8位も1点を争う大接戦となりましたが、最終周にいくつか順位を上げたジェシー ラブが滑り込み、ギスバーゲンはこのレース3位に入ったもののあと2点届かずに脱落となりました。アルメンディンガーは惜しくも2位でエクスフィニティーのローバル5連勝という偉業には僅かに届きませんでしたが次ラウンド進出です。
・カップシリーズ
予選
ブッシュライトポールはエクスフィニティーに続いてこっちもギスバーゲン、エクスフィニティーでは既に3回ポールを獲っていましたがカップシリーズではこれが初めてです。2位はレディック、予選では計測ラインがターン15の手前、オーバル部分にあるので最終コーナーを気にしなくても良いことを利用し、バンクを走らずエイプロンを走って近道するという裏技に出ましたが0.057秒届きませんでした。アルメンディンガーがこれに続く3位です。
プレイオフ選手は4位にロガーノ、5位シンドリック、6位ラーソン、7位チェイス。既に進出を決めているのでプレイオフ ポイントだけが欲しいバイロンが10位、12位にベル、13位スアレス、14位ブレイニー、17位ボウマン、18位ハムリン。最も苦しい立場のブリスコーが予選でも25位とプレイオフ選手で最も下位となりました。
・ステージ1
エクスフィニティーと違ってギスバーゲンがスタートで一歩抜け出し、レディックは逆に出遅れて順位を下げました。数周のうちにギスバーゲン、ラーソン、レディック、アルメンディンガー、ロガーノのトップ5で落ち着きます。ボウマンはうっかりターン17の縁石に乗ってジャンプしてしまい、車を大破させるところでした^^;
その1つ手前、ターン16では最初の15周で中継映像だけでも2名がうっかり内側に入りすぎてペナルティー。ターン17とは逆に内側の高い縁石が配置されていないためドライバーの視界・感覚的に近道しすぎても分かりにくいので罠になっています。
20周目からロードコース作戦の人たちはアンダーカットを狙って早めにピットへ。ラーソンもギスバーゲンもステージ順位は気にせずピットに入ったので、ステージ1を制したのはレディックとなりました。ロガーノ、チェイス、ブレイニーが続き、大半の人がピットに入ったのでステージ5位はタイヤを換えたラーソンでした。ギスバーゲンはピット作業時間がラーソンより4秒ほど長くてあっさりアンダーカットされており6位、ギブス、アルメンディンガー、マクダウル、ケゼロウスキーが続きました。SVGのピット作業時間、中継映像だと停止した瞬間からちゃんと時間が動いてなくて表示上ではめっちゃ短くなってましたが実際は12秒かかってます。
ステージ1で少し心配な状況になったのはハムリンで、スタートから数周で24位まで順位を落とすとここから戻ることができないまま終了、他のコンテンダーが軒並みステージポイントを得ているため、同じ流れのまま行くとレースの終盤に際どい展開になる恐れが出てきました。
・ステージ2
当然ステージポイントを獲りに行った人はステージ間コーションでピットへ、ステージ2はラーソン/SVGの1列目で30周目にリスタートしラーソンがリードします。翌周にターン7で中団に玉突きのような接触事故が発生すると、その中に突っ込んだのがレディックでした。オースティン ディロンがスピンしてみんなが詰まったところに減速が間に合わず突撃、ハムリンに体当たりする形になりました。
そもそも前方の事故とは別にレディックがちょっと楽観的に突っ込みすぎた感じもありましたが、接触でパンクしたレディックは緊急ピット。トー リンクも壊れてるっぽくて真っ直ぐ走れていないようで、これに加えてハムリン側の損傷も心配なところです。それにしても今日はよく車が飛ぶなあw
残り約70周でのコーション、燃料で言えばここで入ったらあと1回の給油で行けるので戦略の分かれ目となり、上位ではラーソンとギスバーゲンはステイアウトしましたが3位にいたアルメンディンガーがピットへ。39周目にリスタートします。このリスタートでは2列目のベルが上手く立ち回りギスバーゲンを抜いて2位に浮上、ラーソンに対してかなり牽制をかけていきます。中団ではまたターン7で事故が起きてブリスコーが巻き添えになり、結局車が壊れてしまって41周でリタイアとなりプレイオフ脱落が確定しました。
その後も各所で小競り合いを繰り出しながら気づいたらステージ2も終盤、残り2周でラーソン、ベル、ギスバーゲンの3人は同時にピットに入り、ステイアウトしてステージ2の勝者となったのはボウマンでした。アルメンディンガー、ロガーノ、チェイス、ウォーレス、ブレイニー、シンドリックと続きました。
前に出てくるのは2回目のコーションでピットに入った人たち。55周目、アルメンディンガー/ロガーノの1列目でリスタートしました、ラーソンは4列目に付けています。ここもあちこちで小競り合いが起きた結果ジョン ハンター ネメチェックが貰い事故で車をボロボロにしてしまい、破片が落下したので2周でコーションに逆戻りしました。
ここはもちろん大きな動き無く60周目にリスタート、リーダーのアルメンディンガーが気にするのは3列目からリスタートしているラーソンです。ギスバーゲンはラーソンのように上手く1回のリスタートで順位を上げられず11位あたりの集団に入っていましたが、62周目に後ろから当てられて回ってしまい優勝戦線から脱落しました、無念。
見ている側の楽しみとすればアルメンディンガーにはできるだけ頑張ってもらいたいところですがタイヤの新しいラーソンはあまりに速く、66周目にはもうAJの真後ろに到達。そして67周目、そんなに慌てなくて良いのにターン7でちょっと姿勢を乱しながらの危ないブレーキングでアルメンディンガーをかわしリーダーに戻りました。
アルメンディンガーに対しては続いてベルが迫りましたが、71周目/残り38周となっていたので抜かれる前にAJはピットへ。他にも燃料ウインドウギリギリのこのタイミングでピットに入る人が複数現れたのでとりあえずこれが最後のピットサイクル開始となります。
リーダーのラーソンは余裕をもたせるために76周目まで引っ張ってのピット、2位のベルもこれに合わせました。既にかなりの人数がピットに入っているのでラーソンはピット後もすぐに見た目上の1位に戻り、ベルはアルメンディンガーをオーバーカットして実質2位となります。でもラーソンからは5秒以上離されているので追いつける雰囲気なし。
この段階でプレイオフ争いではリタイアしたブリスコーが可能性消滅、スアレスも小競り合いでジャンプした影響かブレーキに不具合を抱えながらの走行で順位を上げられるとは思えず下位2人は固まりました。シンドリックも勝たない限りは無理で、最後の1枠をロガーノとレディックがポイントで争っている状況。レディックが手負いの車で順位を上げられるのかが重要ですが、幸い数回のコーションで車がそこそこ直っています。まあここから暫くは誰かしらやらかしてコーションが出るまで待つだけの時間帯になりそうです。
とか書いてたら81周目、ディロンの左前輪がポロリ。ちゃんと締まってないのにピットから発進する単純ミスでした。平穏にグリーンのままレースが終わってほしかった人にとっては大ブーイングなコーションですが、こうなると攻める人と守る人で考え方が真っ二つ、3位のアルメンディンガーは普通にやってもラーソンには絶対勝てないので集団に埋まろうがお構いなしにピットへ、レディックも普通に行ったら劣勢なので当然選ぶのはピットです。
84周目、ラーソンとベルの1列目でリスタート。AJとSVGは20位以下からのリスタートなのでかなり遠いですがまだ26周もあるので何が起きるか分かりません。とはいえラーソンとのタイヤの履歴差が実質5周ぐらいしか無いので攻撃力としてはちょっと弱いんですよねえ、10周もあったらけっこう強いんですけど。
90周目、オラオラ走法で順位を上げていくレディックでしたがターン7で1速に上手く入らなかったのか後ろが完全に流れてしまいました。やっちまった!と思ったらたまたま外にいたダニエル ヘムリックに接触し、まるで身代わりのようにヘムリックがスピン、レディックはぶつけたことで立て直して通過。珍プレーで撮れ高を増やしながら順位も上げていきます。対するロガーノは6位を走っていて下げることはあっても上げることが難しく、とにかく大失敗しないよう心掛けつつ、後ろで変なことが起きないように祈ります。
レディック鬼の追い上げで落とせる順位が僅かしかなくなってきたロガーノ、残り13周でアルメンディンガーに追いつかれてしまいます。アルメンディンガーに続いて後ろからギスバーゲンも来ており、ロガーノは古いタイヤでこれを抑えないと可能性がほぼ潰えてしまう状況です。
しかし98周目/残り12周でまずアルメンディンガーに抜かれ、この時点でロガーノ7位、レディック14位となって点数が同点。同点の場合のタイ ブレイカーはロガーノ側にあるのでこれでもまだロガーノが次ラウンド進出ですが、あと順位1つで覆されます。
すると100周目、レディックの前方で急にトゥルーエックスがふらふらになって順位を下げると、その先のターン7でレディックはハムリンオーナー様も抜いて自力で2点追加。ドライバーの組み合わせや状況的に何か忖度でも働いてるんじゃないかとちょっと疑いたくなる動きでしたが、これでロガーノが追い込まれました。そもそも約2時間前にレディックがハムリンに体当たりしたからこの状況が生まれたわけだ・・・
当落線上の2人に注目している間もラーソンはテレビに映っていないとも知らず快走。2位のベルに2秒ほどの差を付けて程よい緊張感のままレースは終盤となりました。自力ではどうしようもないベルは無線で「イエロ~、イエロ~、イエロ~、出ろ~、イエロ~」ともはや神頼み。前日のエクスフィニティーを見ているのでそう言いたくもなりますw
しかしいくら今シーズンのレースにオーバータイムが多いとはいえそんなに毎回安易に出ることはなくホワイトフラッグ、ラーソンがそのまま悠々と逃げ切って今シーズン6勝目、プレイオフポイントをさらに5点上乗せした状態でラウンドオブ8進出となりました。
ブリストルでは息子のオーウェンが車に乗っていましたが、今回は娘さんのオードリーが姿を見せました。なおラーソン家は3人兄弟になっており、オードリーさんの下にもクーパーという3人目のお子さんがいます、なんと2022年12月31日生まれ!
2位からベル、バイロン、シンドリック、チェイス、とトップ5は全てプレイオフ選手。6位にアルメンディンガー、7位ギスバーゲンと続きました。そして8位にロガーノが入りましたが、ポイントで争っていたレディックは最終的に11位まで追撃。ラーソンは4点及ばず、レディックが辛くもプレイオフ順位8位を守って次ラウンドに進出しました、あっぶねえ。
でもレディックはそもそも、やや貰い事故とはいえステージポイントを獲った後の慎重にトラブルだけは避けたい場面で見事に事故っており、最後も追い上げている最中に自滅する寸前でした。もうちょっと落ち着いてレースしないといけなかったですから、結果オーライではなく問題点はちゃんと後から反省した方が良い内容でしたね。
・ステージ 車検場
ところがこのレースには続きがありました。優勝したラーソンの車両、は問題ありませんでしたが、18位だったボウマンの車両が最低重量の規定を満たしていなかったことが発覚。結果ボウマンは失格(最下位扱い)となり獲得ポイントが僅か1点、ステージ順位も無かったことになって全てチャラ。これでなんとプレイオフ順位が下がってしまいボウマンはなんとロガーノから20点差の9位に転落。ロガーノが繰り上がる形で8位に滑り込んで次ラウンドに進出することとなりました。
NASCARの競技規則では、レース中に部品の破損などで重量が減ることも考慮して多少のゆとりがもたせてあり、レース後の車両重量はレース前の数値に対して0.5%以内に収めることが定められています。車体の重量から計算すると約17ポンド=7.7kgぐらいです。これを超えての重量違反となり、ヘンドリック モータースポーツのジェフ ゴードンはラジオ番組で「我々の責任」とした上で、
「歴史的な一日になりそうだったし、レーストラックで過ごした中で最も興奮した日の1つだった。地元でのレースで、ビクトリー レーンで祝い、4人全員が次ラウンドに進む、その全てが消え去ってしまったので、とても恥ずかしく、とても残念だ。」
と語りました。一方で、どの程度の影響があったかは不明ですが、レース開始早々にボウマンがターン17の縁石でド派手にジャンプした場面、後続車の車載映像を見るとけっこう色んなものが飛び散っており、多少なりとも重量を失う要因ではありました。今年のベルギーGPでのラッセルと似たような話で、それぐらいの破損を見込んで仕立てるはずなのでどっちみち計算ミスがあったんだろうと思いますが、もしボウマンが普通に綺麗な車で走り切っていたら、ひょっとしたら結果は異なっていたかもしれません。
ボウマンクビ説が出回る→ボウマン奮闘→ラウンドオブ8進出→規定違反でヘンドリック唯一の脱落決定
という流れからたぶん「わざとボウマンを落とした」という陰謀論が出てるだろうなと想像、それにしてもあの1点を巡る攻防は何だったんだ、というオチでした。2022年のラウンドオブ8最終戦・マーティンズビルではチャステインのあの有名な『ウォール ライド』(=壁走り、別名:ヘイル メロン)がありましたが、あのレースでは結局ケゼロウスキーがレース後車検で失格になったので、チャステインは実はあれやらなくても最終戦には進めていた、というオチがありましたけど。
ボウマンは残念でしたがラーソンはちょっと速すぎましたね、正面から速さで対抗できるドライバーって、ちょっと好意的に見てもギスバーゲンしかいなかったんじゃないなと思いますし、たぶん細かいアジャストで終盤はラーソンの方が速かったと思います。そういう点で、このレースの鍵はステージ1の最後にラーソンがギスバーゲンをアンダーカットしたあの1周が鍵だったと言えるので、NASCARとしては珍しく振り返った時に勝負どころが日欧のモータースポーツ的な内容だったと思います。これはチーム力の差ですかねえ・・・
そのギスバーゲン、優勝争いを1対1でやり合うような場面だとスーパーカーシリーズ仕込みのNASCAR選手顔負けな力業があるし腕前も確かなので強い一方、さすがに混戦に入り込むと自分だけ上手くても、そんなに上手くない人の後ろに入って詰まったり、引っかけられたり、という印象があります。
今回彼の車載映像がフル配信されていたのでリスタートを見てみましたが、彼自身が比較的おとなしく堅実に行こうとしたらギリランドあたりに詰まってて、ようやく前が開けたかと思ってレコードラインで走ってたらターン7で見事に引っかけられていました。ドケオラ走法だけでは通用しないと判断して堅実な動きを見せているのも感心しましたが、NASCARってちょっと下手な奴は押しのけてヨシ!みたいなところもあるので、その辺の引き出しをいかに増やせるかでしょうかね。エクスフィニティーだとたいてい自分が上位だし、遅い人はサクサク抜けるからカップじゃないとなかなかこの経験って積めないだろうとも思いました。
さて、プレイオフはいよいよラウンドオブ8に入ります。残ったドライバーと開始時点での点差はこちら
ラーソンは今回加えた5点が無茶苦茶でかい。ここまで来るとブレイニーですら当落線より下からのスタート、レギュラーシーズン王者のレディックもゆとりはあまりなく、TRDの管理ミスのせいでプレイオフポイントを損しているハムリンは下からの追い上げとなります。開催トラックは
・普通の1.5マイル ラスベガス
・ミニ四駆が最強の1.5マイル ホームステッド
・最後はもちろん肉弾戦 マーティンズビル
という、プレイオフの中では比較的クセが少ない普通のオーバル3戦となります。ローバルとかタラデガとか、そういう普通と違う結果が出やすいトラックをここに置かないことでチャンピオンシップ4の出てくるドライバーの質が自ずと担保される、という意図だと勝手に思っていますが、ホームステッドはラーソンvsレディックのミニ四駆対決を見たいところですし、マーティンズビルはもうどうとでもなって暴れてくださいw
気づいたらあと4戦、F1は今週末からまだあと6戦もあることを考えると早いなあと思いますが、推しのドライバーが脱落した方も推しの空気を読まない優勝を楽しみにするか、もしくは新たな推しを見つけながら最後まで楽しんで行きましょう。とりあえず健康体で無いとそれどころじゃないのでみなさんくれぐれも体調にはお気をつけください^^;
コメント
てなわけでカップ見る30分前くらいから絶望してたんですがとりあえずチェイスのプレイオフに入ればRo8まだは生き残るジンクス(記憶があってれば)を守れてよかったですw
SVGの走りを中継で見ていて思ったのが1人だけやけに車の向きを変えるのがクイックなんですよね。あと来週のラスベガスはついにカップで1.5マイルを走るので楽しみですw
今戦はギスバーゲンが13号車、アルメンディンガーが16号車だったので、今までと逆じゃないか?と思いましたが、流石に前年の優勝者をチャーター車両の方に乗せるのはオーナーズポイントで一つでも順位を上にする為には必要なんだなと。
SVGは意外にもカップ戦では初ポールなんですね。いくらロードコース得意と言ってもローバルは経験が無いんじゃないの?と思いましたが、それでも2シリーズ共にポールを獲るなど、適応能力に関してはもうロードコースでは言うことはありませんね。
ただ、SVGに今シーズンカップ戦では勝たせなかったフルタイムドライバーもHMS勢やプッシャーを筆頭によくやったと感じます。
SVGはエクスフィニティーの方ではプレーオフも脱落してしまいましたが、来年カップ戦に悔しさをぶつけてくれることを期待したいです。
メキシコ戦も考えれば、ロードコースも増えて少し有利になるでしょうし。
ラーソンはやはりNASCARではオールラウンダーだなと感じます。
ローバルは1度既に勝っているとは言え、レイアウトの変更もありましたし、コカコーラ600の勝利経験も合わせれば、3つの異なるシャーロットトラックで勝利すると言う珍しい記録も生まれましたw
HMSにとってもロードコースは今シーズン、ワトキンスグレン戦以外は全て勝ちましたし、ボウマンの失格さえ無ければという感じでしょうね。
やはりレース後に失格で話がひっくり返ると「何だったんだ」になりますよね(笑)そもそもギリギリの戦いになった発端はレディックが自分で突っ込んだせいでしたけど。
ピンクのウインドウネットは、今月が乳がん啓発月間ということでエリックジョーンズ財団が旗振り役となったもので、レース後は競売にかけて売り上げを寄付、というお馴染みのチャリティーイベントですね~、いくらで売れるのか知りませんけど。
そんなにパーカー推してたんですね( ゚Д゚)私もピットから自分がエクスフィニティーで走った経験も交えて分かりやすい話をしてくれるパーカー好きなので応援してますけどw
SVGの曲がり方がクイックに見えるのは、おそらくですけど彼がV字ラインで走るタイプだからではないかと思います。NASCARドライバーでブレーキングが上手いタイプの選手でも、ショートオーバルやダートから上がってくるとどちらかというとトレイルブレーキでU字で走らせる車の動かし方が身に付いてしまうと思うので、ロードコース出身選手との違いなのかなと。
ああそう考えるとチェイスがGen7で強みを失ったのは、Gen6はどっちかというとロードコースもU字で上手く流して走った方が速かったものが求められる運転の方法が変わった、ということかもしれませんね。
ラーソンはデビューしたころはロードコースですぐリアタイヤ潰してたことを思うと、速さは元々ありましたけど引き出しがものすごく増えて丁寧に走れるようになりましたね。車の乗り方とかけっこう柔軟に必要なものを取り入れられるタイプなのかもしれません。
インディーカーに乗っても第一印象ではカップカーと根幹ではそんなに変わらん、みたいなこと言ってましたし、わりと車に自分を合わせられるタイプの器用な選手ではないかと思えてきました。
ただチームとすると、器用な人とバイロンみたいな天才肌と、一方でチェイスはたぶんGen6時代の古くからの走り方をあんまり変えられないタイプの選手ではないかと思うので、みんな欲しいセッティングがバラバラでこれを4人動かすのは大変だろうなと思いますし、それを高いレベルでやってるのがまたすごいです。かつては4台体制だと4台目が・・・と言われていたことを思えば大違いですが、今回はやってしまってある意味ジンクスが活きてました^^;