Formula 1 Gran Premio de la Ciudad de MÉXICO 2024
Autódromo Hermanos Rodríguez 4.304km×71Laps=305.354km
winner:Carlos Sainz(Scuderia Ferrari/Ferrari SF-24)
F1アメリカ大陸3連戦+1シリーズ、今週はメキシコです。現地で考えるとスペイン語読みで『メヒコ』になります。そういえば1ヶ月ほど前に『国名のアルファベット3文字略称表記』について調べたことがあり、念のためアメリカも調べようとしてページ検索に『アメリカ』って入れたら出て来なくて「???」となりました。
♪なーーーーんでか、それは~ね、アメリカ合衆国は『米国』って書いてたんですねえ。
さすがに今の時代、もう米国って表記するのやめたらいいんじゃないかと私は思うんですけど・・・
話が逸れましたが、アウトドローモ エルマノス ロドリゲスは来年NASCARが開催され、フォーミュラEもやってますのでおそらく世界で唯一『F1、NASCAR、フォーミュラEの3つを開催する場所』になると思います。標高2200m超とシリーズでもぶっちぎりの高地にあることが大きな特徴で、空気が薄いせいでダウンフォースが無い、色んなものが冷えない、内燃機関は過給機が無茶苦茶酷使される、と良いことが何もありません。あれ、F1は過給機+電動機だから良いけど、ストックカーって自然吸気の内燃機関だけだからめっちゃ出力落ちるのでは^^;
モナコ級のデッカイウイングを付けてもモンツァ級にダウンフォースはスッカスカ、約1.3kmのながーーーい直線で最高速は350km/hを超えるのに低速コーナーが多いので平均時速は非常に遅い、という2面性もあるのが非常に面白いですね。ただ空気抵抗がそもそも小さいので、スリップストリームに付こうがDRSを使おうがこれも効果が薄くて意外と抜けない、というのも特徴。ただ去年はDRSを使った追い抜きだけが突出して増えたので、今年はストレート上のDRS区間が75m短縮されました。
・レース前の話題
連戦だと間が短いので『ペレスが母国メキシコで電撃引退を表明する』とかいうクソしょうもない記事ぐらいしか話題もなさそうですが、ウイリアムズが今週と来週の2戦だけ黄色を配した特別スキームで登場。これはアルゼンチン人ドライバーであるコラピントが正ドライバーとなったことで、アルゼンチンの電子商取引企業・メルカド リブレが新たにスポンサーとなったことに伴うもの。ウイリアムズといえば1980年代~1990年代に黄色を配した車両で走っており、ちょっとしたスロウバック的意図もあるようです。オレンジ色じゃなくてよかったですw
あ、いきなりFP1でアルボンが黄色い車を壊しました(;・∀・)ライン上を低速走行していたオリバー ベアマンに対して、ちょっとびっくりして急にステアリングを切ったのか、ターンの出口でふらついたアルボンがわりとまともにぶつかりました。アルボン車が中破、あ~、コラピントが持ってきたスポンサーのお金がアルボン車の修理代で消えていく~。
・予選
前戦のSQ1に続いてまたもやピアストリがトラックリミット違反をきっかけにQ1敗退の17位。そしてペレスも18位で敗退してマジで引退させられそうな厳しい結果となります。さらにQ2では、今回調子が良さそうでQ3進出が見えていた角田がターン12でクラッシュ。急にブレーキがロックする変な動きで止まり切れず壁に突っ込み、一応予選11位ですが決勝をここからスタートできるか不明。ちょっと道連れでローソンも最後のアタックを完了できず12位となりました。
ロックしたのがドライバーのミスなのか不具合なのか分かりませんが、Q3に行けたはずが事故って終了、しかもローソンも道連れなのがちょっと印象としてよろしくない結果でした。そしてローソンは、テレビ放映された部分の無線では「おい角田ふざけんな下手くそゴミカスが!」とかは言わずに、金曜日の段階では角田よりかなり遅れていたのが土曜日になって同等に改善してきたことに対して謝意を述べていました。この人、かなりしたたかでは(;・∀・)
まあVCARBの選手がレッドブルに乗れるかどうかなんて世界の人間が大して気にしちゃあいないと思いますが、大事なQ3ではサインツがスーパーカルロスモード。FP1からずっとルクレールを圧倒する速さを見せ続けており、締めくくりとなるこのQ3でも唯一心理的節目を超える1分15秒946でピレリポールを獲得しました。今季初・通算6回目。
2位にフェルスタッペン、3位にノリスとなりましたが、ここはスタート位置からターン1までがものすごく遠くて色々起きるので、ポールシッターが1位で帰ってくることがなかなか難しいコース、むしろこの2人の2位・3位は注目点ですしちょっと怖くもあります。4位からルクレール、ラッセル、ハミルトンの順当なトップ6で、マグヌッセン、ガスリー、アルボン、ヒュルケンベルグが続きました。ハースが中団の争いからちょっと抜け出しそうですね。
・決勝
アメリカでの一件と違って今回はノリスが並んだ状態で外から仕掛け、ノリス自身はちゃんと外ラインでコース内にとどまって曲がれる走り方をしているのに、ここからフェルスタッペンが外へ寄ってきて軽い接触を伴いながらノリスをコース外へと追いやっています。
ターン8ではノリスがエイペックスに向けてステアリングを切り始めたタイミングでフェルスタッペンが後ろから内側に曲がれない速度・角度で滑り込んで、当たり前ですが曲がれない上にノリスにこれまた軽く接触しつつコース外へと出ました。スチュワードはフェルスタッペンに対してターン4の押し出しで10秒、ターン8はコース外を走って利益を得たとしてさらに10秒、計20秒のペナルティーを課すことを決定しました、正直あれはマグヌッセンと同レベルです。
フェラーリが秋休み前に『まだコンストラクターズ選手権を諦めていない』なんて言ってる記事を見た時は「いやいや、マクラーレンの方が安定して上におるのにどうやって1位獲んねん。」と思って全く信用してなかったんですが、あっという間に29点差で驚くばかり。2人そろって好成績、で通してきたマクラーレンがここに来て片方外すレースが続いてしまい、逆にフェラーリが予想外に2人で揃っていましたね。この勢いを持続できるかどうかですが、ブラジルも暑い環境なのでフェラーリ向きかもしれません。
タイヤは上位11人を含んだ14人がミディアム、残る6人はハードを選択。角田は無事に11位からのスタートで、12位のローソンはハード最上位スタートとなります。前戦はハードでスタートしたローソンが正解で得しましたが、今回もハード有利だと角田のメンタルが崩壊しそうなので今回は順当に行ってもらいたいところ。
スタートの動き出しからやや優勢だったのは2位のフェルスタッペンでサインツと早い段階で並走状態。3位のノリスは外へ行って3ワイドにするのではなくフェルスタッペンの後ろに付きましたが、じゃあフェルスタッペンが突き抜けるほどに速いかというとそこまででもなかったので、この先の行き場がありませんでした。
ターン1で外からかぶせて抑えようとしたサインツでしたが曲がれずにシケイン不通過、どう見てもこれで1位を守ったらダメなのでターン4でフェルスタッペンに譲りリード チェンジとなります。ノリスはやっぱり何もできず3位のまま。
そして中団ではやはり場所取り合戦が激化した結果、左端を抜けようとした角田がすぐ右にいたアルボンと接触。角田だけがタイヤのパンクですっ飛んでターン1の奥まで真っ直ぐ突っ切るクラッシュとなりSC導入となりました。角田は狭いところを走っていて身動きが取れず、アルボンは右にいたガスリーがすこーしずつ寄って来たのでこちらも身動きが取れなくて接触を避ける術がありませんでした、まあしゃあないですね。
角田の車はでっかいクレーンで釣り上げてターン3の先まで運んだのでけっこう作業に時間がかかり、ようやく7周目にリスタート。スーパーカルロスがフェルスタッペンを捕まえられるかが見どころでしたが、DRS解禁直後の9周目にけっこうな距離からターン1で飛び込む強気の動きでフェルスタッペンをかわしました。抜いた後にターン2でうっかり白線の内側を近道しそうになってしまったサインツ、慌ててラインを修正したので旋回速度が落ちて一気に後ろが詰まってしまいます。
続く10周目、ターン4でノリスがフェルスタッペンに対し外から仕掛けましたが、フェルスタッペンも守りに行って軽い接触でノリスは曲がれずコース外へ飛び出すお約束。ノリスはコース外からフェルスタッペンの前で復帰しましたが、続いてターン8ではフェルスタッペンはやや強引にノリスの内側に飛び込み、全然曲がれなくてノリスもろともコース外へ飛び出してしまいます。2人ともはみ出したのでルクレールが2位となり、なんかよくわからんけどフェラーリは得しましたw
アメリカでの一件と違って今回はノリスが並んだ状態で外から仕掛け、ノリス自身はちゃんと外ラインでコース内にとどまって曲がれる走り方をしているのに、ここからフェルスタッペンが外へ寄ってきて軽い接触を伴いながらノリスをコース外へと追いやっています。
現在のF1の行動規範では、状況毎の細かい内容を精査すると主観が入っていると批判を受けるせいか、前回の記事でも少し触れましたが本来なら1つの要素に過ぎないはずの『ターンのエイペックスでどちらが前にいたか』を判断の基準にしています。ターン8の件も公式サイトに掲載された解説記事で
ターン8での動きに関して、スチュワードはさまざまな映像を検証し、フェルスタッペンがターン8の頂点で先行しており"レーシングルーム"の権利があったものの、コースアウトしたために"偶然にもノリスをコース外に追いやった"ため、コース上での追い越しを完了できず、その後その位置を維持した。
と書かれています。結論としては大差ないんですが、そもそもフェルスタッペンがエイペックスで先行したのはターン8で止まれも曲がれもしない勢いだったせいで言ってしまえば『プチミサイル』ですから、本質的にはあの場面でフェルスタッペンにターンでの優先権があると解釈して話を始める今の方針はやや無理があると感じますね。こういう中速で道幅の狭いコーナーならプチミサイルすると必ずコース外ですが、ニュルブルクリンクみたいな鋭角で道幅も広いターンだと、プチミサイルでエイペックスの瞬間だけ前に出つつ、周りに迷惑をかけて、止まりそうなぐらい失速してコース内で曲がる、ということもできてしまうので、この解釈だけに縛られるといずれ必ずおかしな裁定をしてしまう時が来ると感じます。
運良く2位になったルクレールはサインツのDRS圏に入ってサインツを煽っていたようですが、チーム的にもタイヤ的にもよろしくなく、サインツは無線で「おーい、シャルル煽ってきやがるんだけど、マジで。」とちょっとイラッと来ている様子。さすがにルクレールもひとまず手を引いてこの後は1.5秒差ぐらいに離れます。
方や10位争いではローソンとペレスがノリスタッペンと同じような泥仕合を展開、ターン4でペレスがローソンを押し出したかと思うと、ローソンも続くターン5で押し出し返します。無線でお互いに「あいつ頭大丈夫か?」と罵り合いますが、ローソンはレッドブルを邪魔した上に暴言吐いてあんまり首脳陣にとってよろしくない態度になりました。ペレスはスタート時に正しい位置よりも前から発進したせいで既に5秒加算ペナルティーを受けており、ローソンとは接触してちょっと外装も壊れてしまい色々ボロボロです。
フェルスタッペンは20秒加算を持っているもののとりあえずノリスの前で蓋をしている状況、「タイヤの状態は良くないから抑え続けられない。」と言っています。ノリスからすると早く抜いてフェラーリを追いたいんだけど、かといって待っていれば絶対抜ける相手でもあり、下手に焦って仕掛けてぶつけられたら元も子もないので、結局安易に手が出せません。
26周目、ここでようやくフェルスタッペンはピットへ、20秒というなかなかお目にかかれない待機時間を経てタイヤ交換しミディアムからハードへ。これでノリスはようやく前が開けた3位になりますが、既にルクレールは6秒、サインツは12秒も前方と遥か遠くになりました。フェラーリの2人もそんなに差がついたのね。
ノリスは30周目にピットに入り、これを見てフェラーリもルクレール、サインツの順にタイヤ交換。あとはハードでの約40周の持久戦ですが、タイヤの性能とすると変なことをしなければ問題なく行ける距離と予想されています。ピット前のノリスは僅かずつフェラーリの2人に離されていましたが、ハードに履き替えてどうなるでしょうか。路面温度が低い中でのハードなので、タイヤに優しいフェラーリはそれが仇になって温度を保つのが難しい、みたいなことも起きないとは限りません。
その後しばらくはサインツとルクレールが7.8秒差、ルクレールとノリスは4.6秒差あたりからほとんど動かずに平行線。サインツはこの後「ターン3でミスファイアがあった。」と伝え、その影響もあったのか少しルクレールとの差が縮まりますが、ノリスの方はルクレールから僅かずつですが離れています。やはり今日のフェラーリを捉えるのは難しいんでしょうか。
フェルスタッペンの方は20秒ペナのおかげで実質6位、メルセデス2人の後ろで後半戦に入っており実質的な競争相手がいない状態。41周目あたりに無線で「暗くなってきた。」と呟きます。さらに43周目にはラッセルも「少しだけバイザーに雨が当たった。」と気になる無線を入れてきますが、両陣営とも雨が降るとは思っていない様子。そもそもラッセルの場合『雨だと思ったら自分の汗だった』という前科があるので見ているこっちは信用できません(笑)冗談はさておき、コースから少し離れた地域では確かに雨が降っている様子が空撮映像から見てとれるのと、映像上でも風が強くなってる様子も見えます。標高の高い場所ですし、本当に降らんのか?
ノリスは46周目にファステストを記録し、ここから少しずつルクレールとの差を縮め始めたのでなんとなく攻めて良い合図が出た様子。一方リーダーのサインツは「俺が考えるに、ちょっと飛ばしすぎじゃないだろうか。チームとしてそんな必要は無いだろう。」と伝達。これは要するにルクレールは自分を執拗に追い上げるのをやめてこのままゴールしようや、という意味に思えます。
でもルクレールはすこーーしずつサインツに追いついており、飛ばすなと言われてもノリスがちょっとずつ近づいてくるのでのんびりもしていられません。サインツが「飛ばしすぎ」と言っているということは、言葉を額面通りに受け取ればノリスのペースはフェラーリに対してそれなりに目いっぱいの走りをさせて重圧をかけているという解釈もできます。
そんなジリジリした表彰台の争いからは20秒以上離れていますが、ラッセルとハミルトンは身内で4位争いを展開。ラッセルはフロント ウイングの左側の一部がレースの途中から割れてバタついており、たぶん空力性能がいくらか低下しています。ハミルトンのほうが先にピットに入ったのでタイヤとしては3周古いんですが、ペースはハミルトンが上。少しずつ差を削り取って50周目にはDRS圏に入りました。チームからはやらかさないことを条件に争うことが許可されています。
残り13周、周回遅れが何台かいたことでノリスがルクレールに急接近。ルクレールがコーナーで詰まって、ノリスはわりと直線で抜いたので突然3秒以上あった差が数周で1.2秒になってしまいます。ボッツィーからルクレールへ「最高のドライビングをする時だぞ、行くぞ!」と激励が届きました。
しかしルクレールはノリスを振りきれず、62周目/残り10周でノリスは初めてDRS圏に入りさらに接近。翌周はさらに近い距離でDRSを使って、と思ったら、なんと最終コーナー出口でルクレールが滑ってコース外にはみ出しました。壁に突っ込まなくて良かったな、というかなり危ない場面となりノリスはオレンジの威圧感だけで2位を奪いました。
メルセデスの4位争いは65周目のターン1手前でお互いの動きが重なってちょっとヒヤッとする場面がありましたが、続く66周目にさすがにラッセルが降参するような形でハミルトンが前に出ました。かなり長い時間やり合ったんですけど、6位のフェルスタッペンはペースが上がっておらず10秒差で打つ手なし。
ノリスはさすがにサインツまでは7秒以上の差があって追いつかず、雨も降らなかったのでそのままスーパーカルロスサインツが見事に今季2勝目・通算4勝目を挙げました。ノリスは2位、フェルスタッペンは6位となり2人の点差は10点だけ縮まって47点差。しかしノリスの自力優勝は消えたままで、フェルスタッペンの優勝マジックは今回16減って74となりました。
「放送席~放送席~、ヒーローインタビューです、今日のヒーローはもちろん、見事な1失点完投勝利、サインツ選手です、おめでとうございます。」
「フェラーリファン、イツモアリガトウ。」
レースの終盤は非常に激しいファステストの応酬にもなりました。ノリスが終盤に追い上げていく過程で68周目に1分19秒691のファステストを記録していましたが、接触でウイングを壊したローソンがウイング交換のついでにソフトを履いて『ノリスのファステストを奪う』ための挑戦に出て1分19秒502を出し挑戦成功。
しかし、ノリスに抜かれて3位に落ちたルクレールは後ろのハミルトンと30秒近い差があったので最後にソフトを履いてファステストに挑戦することが既に目に見えており、作戦を実行に移しました。こうなると、コンストラクターズ争いを考えてフェラーリにたとえ1点でも渡したくないレッドブル、今度は全く入賞の可能性すらない状態のペレスにソフトを与え『ルクレールのファステストを奪う』任務を与えます。
結果、ルクレールは3位でチェッカーを受けつつ1分18秒336とローソンを遥かに上回る記録でファステスト更新。最後にペレスが返ってきましたが、車両が手負いなせいもあるのか1分19秒209で全然届きませんでした。この結果ルクレールにボーナスの1点が入りました。
このファステスト1点規則、本来の『決勝で速い人に1点あげよう』という趣旨からだいぶ外れた単なる泥仕合になってきたので、来年の競技規則では廃止されることが大筋で決まっています。でもこんなのは規則を導入した時点から分かっていたことのはずで、問題が実際に影響を及ぼすまでは何も手を付けないあたり、誰がどう取り仕切ろうとF1って変わらんなあと思います。
改めて、サインツ、ノリス、ルクレールの表彰台にハミルトン、ラッセルが続いてフェルスタッペンが6位。マグヌッセン、ピアストリ、ヒュルケンベルグ、ガスリーのトップ10で、ハースはコンストラクターズ選手権7位の確保に向けて大きく前進、VCARBに10点差を付けました。そして何と言っても、フェラーリがとうとうコンストラクターズ2位に浮上し、マクラーレンも見えるところに来ました。
フェラーリが秋休み前に『まだコンストラクターズ選手権を諦めていない』なんて言ってる記事を見た時は「いやいや、マクラーレンの方が安定して上におるのにどうやって1位獲んねん。」と思って全く信用してなかったんですが、あっという間に29点差で驚くばかり。2人そろって好成績、で通してきたマクラーレンがここに来て片方外すレースが続いてしまい、逆にフェラーリが予想外に2人で揃っていましたね。この勢いを持続できるかどうかですが、ブラジルも暑い環境なのでフェラーリ向きかもしれません。
フェルスタッペン対ノリスの争いはどんどん2021年のフェルスタッペン対ハミルトンの雰囲気に近づいて行ってる印象ですが、今回はピシャっとペナルティーを出してくれたので、競技としてもフェルスタッペン自身にとっても良かったのではないかと思います。ちょっとフェルスタッペンはあの走り方がクセになって反射的にやってしまってるようにも見えるので、彼を裸の王様にせずチーム側からちゃんと何がどう悪いのか伝えて落ち着くように促せば、それは結果として自然にチャンピオンに近づくと思います。
VCARBは予選で角田がやや悪印象、ローソンはしたたかに好印象、決勝でもさらに角田は自身に責任のある形でないとはいえ車を壊してマイナス一直線、という雰囲気でしたが、ローソンもペレスとやり合った姿はそんなにしたたかではなく、ちょっと言葉は悪いですがただアピールしたいだけの自己中、みたいな印象を首脳陣に与えてしまったレースに見えました。
角田は去年の日本GPでローソンと1周目に身内同士で激しく争ってチームとして損をし、レース後に
「彼はレースというよりも僕に負けなければいいみたいな感じなので、あのまま行っていたらクラッシュしていました。そこで引いたのは良かったなと思います。」
と言っていましたが、その関係性がそのまんま続いている印象です。ローソンはとにかく「どう、俺すごいでしょ、ペレスよりもレッドブルにふさわしいでしょ。」という下心が出すぎていて、角田もそれを感じつつローソンが実際問題速いのは感じるので気になってしまう、というチーム競技としては今のところ割と最悪の部類の組み合わせになってしまってるように見えます。結局足を引っ張り合ってペレスが契約通りにお仕事できる環境を作ってしまうだけですね^^;
次戦はブラジル、またもやスプリント方式の週末なのでリアルタイム勢にはかなり辛い日程となっております。私にとっては、予選の時間帯に他に時間が重複するアニメを2本録画していて録画ができないので、とりあえず『チー地球の運動についてー』を画質は諦めてNHKプラスで見るプランAか、リアルタイムで見るプランBか作戦を検討しないといけません。あのアニメ怖いから夜遅くにはあんまり見たくないねんなあ。。。
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