※2月13日 公式サイトに基づいて冠スポンサーを加えたイベント名を多くのレースで適用しました。
カップ戦の日程で背景が青いのは土曜日に開催されるので気を付けたいレース、お隣に書いてあるXとTの列はエクスフィニティー シリーズとクラフツマン トラック シリーズが併催されているかどうかを示す記号です。赤色の印になっているレースはそれぞれのプレイオフを示します。
・カップシリーズ 日程
新たに開催されるのはザ クラッシュのボウマングレイスタジアムと、なんといっても第16戦に設定されたメキシコ・エルマノスロドリゲスです。NASCARでは2005年からの4年間にエクスフィニティーシリーズでレースの開催実績があり、それ以来となる全米シリーズの開催。ちなみにこの4レースの勝者は順にマーティン トゥルーエックス ジュニア、デニー ハムリン、ファン パブロ モントーヤ、カイル ブッシュでした。15年も前なんですけどハムリンとカイルは現役選手として帰ってくることになりますね、トゥルーエックスもスポット参戦でいかがですか?(・∀・)
残念ながらもう1つの海外イベントとして期待されていたカナダでのレースは盛り込まれませんでした。なんだ変わったのはメキシコだけか、と思ったら全然そうではなく、イベントの開催順序や時期がごっそりといじられており、むしろ変わっていないものを探す方が大変なぐらいになっています。例えば開幕からの6戦を見ても
2024年 デイトナ・アトランタ・ラスベガス・フェニックス・ブリストル・オースティン
2025年 デイトナ・アトランタ・オースティン・フェニックス・ラスベガス・マイアミ
半分は違うイベントになって時期が異なっています。2回開催のアトランタは2回目がなんと6月の第18戦に配置、長年6月の開催だったソノマは7月に引っ越しました。夏のデイトナはレギュラーシーズン最終戦となる第26戦に戻り、プレイオフで一番ヤバいレース・タラデガはラウンドオブ8の2戦目になりました。最終戦の開催地でなくなって以来あっちこっち動かされるホームステッド-マイアミはプレイオフを外れて6戦目へ。
メキシコの開催に伴って日程から外されたのはリッチモンドの2戦のうちの1つで、その代わりとでもいうことになるのかレギュラーシーズンの最後から2番目に土曜日夜のレースで開催されます。私の図ではネタバレ対策で土曜日のレースは強調しておきたいので背景を青色に塗ってみましたが、今年はデイトナとブリストルしかなかったサタデーナイトが4戦に倍増、レギュラーシーズンの締めは2連続の土曜日です。レースが開催されないのは開幕してしまったら4月20日の週だけ、それ以降は半年間休みなしのぶっ続けというなかなか大変な日程です。
既存開催地の中では第3戦のオースティンがF1と同じレイアウトから短縮されたナショナルレイアウトへと変更され、1周が約1マイル短縮されて2.3マイルとなりました。そのぶん周回数が増えて90周となり、お客さんは何回も自分たちの前を車が通過するところを見ることができます。具体的には、S字区間に入ってターン3から左、右、左、右、と言ったところでその先の勾配を登って行かず左折。その先でバックストレッチの後半部分に近道して合流します。
◎放映権
カップシリーズの放送はクックアウトクラッシュ~オールスターまでをFOX、第13戦~第17戦をアマゾン プライム、第18戦~第22戦がTNT、第23戦~最終戦がNBCとなっています。
◎イン シーズン トーナメント
今年の新たな試みとして、選手権を戦いながら並行して『インシーズントーナメント』という賞金イベントが導入されます。第15戦~第17戦が32人の出場選手とそのシード順位を決めるための予選、第18戦から第22戦がトーナメント本戦となります。ぶっちゃけそこまで気にしなくても良いですw
・エクスフィニティーシリーズ 日程
エクスフィニティーもカップにくっ付いてメキシコへ進出、またカップシリーズがお休みのイースター週末にはトラックシリーズとともにロッキングハム(表にロッキンガムと書いてしまいましたが現地の発音を聞いたらこっちっぽいですね)でのレースを開催。ここは1周1.017マイルというすごい中途半端な数字のトラックで、1マイルながら22~25°という高いバンク角を持ったDシェイプの非常に珍しいトラックです。
NASCAR公式のダイジェストがありました https://youtu.be/Fhe7g7bNQjQ?si=JLttbebojIj9xqC3 |
1965年から2004年まではカップシリーズが開催されており、エクスフィニティーは1982年から2004年、トラックシリーズでは2012年・2013年に開催実績があり、3大シリーズのレースはこれ以来となります。また、ポートランドでの単独開催も継続されますがカップシリーズがダーリントンでプレイオフ初戦を戦う週末にポートランドへ行くことになりました。
2024年は開幕直後にちょこちょこ休みがありましたが、2025年はイースターの週末も活動し、カップよりも多い開幕から12週間連続開催。その代わりテキサスが終わったら2週連続お休みとなり、シリーズが全33戦、プレイオフが3ラウンド制の全7戦であることに変わりはありません。
エクスフィニティーはCWネットワークが全戦の独占放映権を有しています。
・クラフツマントラックシリーズ 日程
トラックはなんと全25戦と前年比2戦増加しました。カップの36戦よりは少ないので時々休みを挟みつつも、イースターではロッキングハムへ行き、6月の最後のレースは単独でライムロックパークへと展開。ライムロックはコネチカット州にある1周1.53マイルの小さなトラックで、ウィロー スプリングス、ロード アメリカに続いて全米で3番目に古い常設サーキットとされています。
小さいトラックなんですが昨年まではIMSA スポーツカー選手権のような耐久レースが長年開催されていた実績があり、1993年~2010年はNASCAR K&N Pro Series Eastが開催されていました。3大シリーズの開催は初めてとなります。
◎放映権
トラックシリーズの放映権は昨年までから継続してFOXが全戦の放送を行います。
コメント
カナダは2年越しの話だから入るもんだと思ってたら、そう簡単ではないんでしょうね。まあそのおかげで消えずに残るイベントもあるのでそれはそれで楽しみにしたいところです。
フォンタナも無くLAコロシアムも無いのでカリフォルニア州南部のレースが無い、というのはNASCARも気にしているようで、フォンタナがいつ完成して戻ってくるのかよく分からんのもあってサンディエゴ市街地でのレースというのも噂に上がってますね。
私は最初「まあ8人まで減ってる方が番狂わせにならないからマシという見方もできるかな」と思ってたんですが、8人の精鋭コンテンダーに貰い事故で1桁ポイントのリスクがあると考えたらやっぱり大して変わらんか、と思いましたw