F1 第16戦 イタリア

Formula 1 Pirelli Gran Premio D'Italia 2024
Autodromo Nazionale Monza 5.793km×53Laps=306.72km
winner:Charles Leclerc(Scuderia Ferrari/Ferrari SF-24)


 F1第16戦はイタリア、1950年のF1世界選手権開始からずっと開催されているF1初期メンバーのモンツァです。ただ今年はコースが全面再舗装され、内側の縁石も平たい形状に置きかえられました。さらにターン1、2の最初のシケインも少し形状に手直しをして併走がしやすい形になっています、つまり去年とはだいぶ違うコースになっています。距離が変わりはしなかったので記録上の別コース扱いにはなっていないみたいですね。
 スピードの殿堂とも言われる超高速のモンツァですが、現代のF1では前の車に近づいて最終コーナーを抜けられないので追い抜きは難しい、というか、他所のコースと大して変わらないのが実情。元からペラペラのウイングを使うせいでDRSを使っても伸びしろが少ない、というのも抜きにくい理由なのでDRS区間も100mほど延長されました。運営の思い通り追い抜きが増えるでしょうか。

・レース前の話題

 なんとウイリアムズはローガン サージェントに替えてこのレースからフランコ コラピントを起用すると発表しました。シーズン後半が始まったばかり、かつ2連戦の間というかなり異例のタイミングです。原因は



 前回の私がしょうもないダジャレを言ったせいでハンバーグの呪いにかかりました(大嘘)。繰り返し車を壊して懐事情の苦しいチームに余分な出費と開発の遅れをもたらしてきた挙げ句、大型アップデートを施した車をいきなり壊したので首脳陣の我慢の限界に来たと思われます。オーストラリアではアルボンが車を壊したのにサージェントが車を取り上げられて欠場させられる、という珍事もあり彼のチーム内での立場は明白ではありましたが、まさか最後までもたないとは・・・
 イタリア系アルゼンチン人のコラピントは21歳、過去2年はFIA F3に参戦して各年とも2勝ずつ、今年はF2に昇格してイモラのスプリント レースで初勝利、総合6位に付けていました。2020年にはニュージーランドの選手権であるカストロール トヨタ レーシング シリーズに参戦し総合3位の成績を収めています。なおこの年のチャンピオンはグランツーリスモで遊んでいる人ならお馴染みのイゴール フラガ、2位も日本ではお馴染みリアム ローソンでした。
 ウイリアムズは来年のドライバーが既にアルボンとサインツで確定しているので傘下の若手を使ったところで『先が無い』状態なんですが、よそのチームに逃げていかないためにも期待する若手をしっかりと代役であっても起用してあげることに一定の意味があるようです。空きができるころに車が速くなっているといいね!とりあえず車を壊さないようにね!

・フリー走行

 正確にはフリー走行のさらに前日、確認走行を行うためそれなりに本気で走っていたセーフティー カーがパラボリカ手前で突然制御を失ってまさかのクラッシュ、けっこう派手に壊れました。この仕事を約20年やっているベルント マイランダーにとってもSCでは初めての事故だったそうですが、映像を見るとブレーキングの手前から既に何かおかしいようにも見えます。現在原因は調査中だそうです。マイランダーにとっては20年前のこの事故以来でしょうか^^;

 そしてメルセデスはFP1でラッセルの車にアンドレア キミ アントネッリを起用。先週18歳になったばかり、来年ハミルトンの後任として起用されるとみられているメルセデス期待の若手が地元イタリアでフリー走行デビューでしたが

 まさかの開始10分でサージェントムーブ、アントネッリはあまり走れなかった上に修理作業でFP2のラッセルの走行時間もいくらか取られてしまいました。まあ新人さんに作りたての新しい路面ってのも難しいですわなあ、だってマイランダーでも事故るんだもの。アントネッリは翌日に来年からの起用が正式発表されましたが、ちょっと格好が付きませんでした^^;
やあこんにちは、僕アントネッリ、
車壊したけどよろしくね、ハハッ

 メルセデスはハミルトンもずっと座席が熱いと訴え続けていて直らないので、実は何か改良して設計的にやらかしでもしたのかと気になるところです。なお、アントネッリのミドル ネームである『キミ』ですが、キミ ライコネンにあやかって息子を偉大なドライバーにしたいという期待を込めて親が付けたんだろうと思ったら実は違っていて、外国風の名前を付けたいと思っていた父親に友人が助言してくれて付けたそうです。まあその友人さんがライコネンを意識した可能性はありますけどね。
 あ、ライコネンは最近何してるのかというと中国の吉利汽車(ジーリー)傘下の高級電気自動車ブランド・Zeekr(ジーカー、中国語表記:极氪)のアンバサダー的な立場に昨年就任しています。


・予選

 マクラーレンの2人が見た目のタイム差以上に他を圧倒、ノリスが1分19秒327で2戦連続ポールを獲得し、0.109秒差でピアストリが2位となりました。ピアストリから見て0.004秒差に3位のラッセル、0.025秒差に4位ルクレール、0.031秒差に5位のサインツと意味わからんぐらいここは接戦でしたw

 ハミルトンはQ2で最速したがQ3ではあまり記録が伸びず6位とやや意外な停滞、そしてフェルスタッペンはQ2よりも遅くなってしまうという散々な結果で7位でした。Q3で急に車のバランスが悪くなったそうで、1回目のアタックはパラボリカで滑って失敗し、2回目は前を走るペレスがレズモではみ出してしまったので現場に砂ぼこりが舞っていました。ペレスはミスったのでパラボリカ手前で道を譲ってくれましたが、他にも譲る人がいたのでなんか混んでおり、今のフェルスタッペンの精神状態からすれば些細なこと全て気に障ったのではないかと思います。車のバランスも運もありませんでした。

・決勝

 ちゃんと国際映像のオープニングもサージェントがコラピントに差し替えられてて仕事が早いなあと思いつつ決勝。そういえば予選で客席にボッタスのそっくりさんがいたんですけどオープニングのボッタスがこっそり偽物に差し替えられたりしてないですよね?w

 ポールからスタートすると順位を下げるでお馴染みのノリス、今日こそはきちんとスタートしてもらわないとまたピアストリとごちゃごちゃもめそうなので、、、いやあその方が面白いか、グフフ。降水確率も40%とやや高い数字、半分以上のドライバーが最初のタイヤにはミディアムを選択しましたが、レッドブルは2人共ハードです。
 スタート、今日のノリスは真っすぐ動き出してから右へ動いてピアストリをガッツリ抑え込みターン1を制しました。やれやれ、ようやく1位を守って1周戻ってこれるぞ、と思ったらなんとターン3でピアストリが外から襲いかかりました。ノリスは引くしか無い気迫の走りでピアストリが先行し、ノリスはこれで失速してルクレールにも抜かれ3位に後退。まさか外から仕掛けていくとは思わんかった。普通チャンピオンを争うチームメイトがいたら危険が無いように動くものですが、ピアストリはむしろ『ノリスはチャンピオンを争ってるから仕掛けてやったら向こうは無茶できないから引くだろう』という考えで行ったようにも見えますね、もしそうなら恐ろしい子・・・

 スタートでは3位のラッセルがピアストリに追突しそうになって回避のためにシケインを真っすぐ通過、7位で合流しましたがターン5でフェルスタッペンにウイングを踏まれてしまい、右側の翼端板が壊れてしまう追い打ちを食らいました。そのフェルスタッペンは「ハミルトンにラインを残してもらえなかった、俺これでペナルティー食らってるんだけど。」とぶつくさ文句を言いますが、国際映像にその場面のリプレイすら来なかったので、判定が悪いのか子供じみた主張だったのかこっちは判断すらできませんでしたw
 
 10周もするとミディアムの性能は徐々に落ちてきたっぽく、ピアストリに対してルクレールが一瞬0.5秒差まで近づいてきました。「お、ピアストリもう苦しくなってきたか?」と思ったら、ここからむしろ飛ばし始めてルクレールとの差が広がっていきます。モンツァは追い抜きが難しくてピットのロスが長いので1ストップで走りたいレースですが、タイヤがダメになると勝負にならないので2ストップにしておくか判断が難しいところ。しかも今年は再舗装されてタイヤへの攻撃性が上がっています。ペースを上げたのがうまくタイヤを残せているからなのか、むしろもたないから諦めて2ストップにするので使い切りに行ってるのか、見ていても判断ができません、ピアストリのタイプからすると後者な気はするけど。

 14周目にはピアストリとルクレールの差が3秒まで開く一方ルクレールにはノリスが接近。DRS圏内に入ったので次の直線で行けるか!と思ったらなんとアンダーカット狙いでピットへ。入口のブレーキでも目一杯攻めたら、置いてあった看板をタイヤで軽く撥ねてしまいました、あっぶね^^;
@Qartar_Airways ごめんなさい。すごいレースでした!


 これを見て翌周にはルクレールもピットへ、ミディアムからハードへの交換ではありますがノリスが余裕でルクレールを逆転しました。抜かれたルクレールは「なぜアンダーカットされるのが分かっていてわざわざ今ピットに呼んだのか。」と不満気。どうせ抜かれるなら履歴差を作って後半勝負、がセオリーですからねえ。
 1位のピアストリもこれ以上待ってるとノリスに抜かれてしまい、そうなるとまた順位を譲るの譲らないので揉めてしまうので16周目にピットへ、ちゃんとノリスの前でコースに戻りました。これでミディアム勢でまだピットに入っていないサインツが先頭へ、「こいつら、最後まで行くのは結構キツいんじゃね?」と言っています。最後まで=1ストップ想定ですから、彼は自分が1ストップだと言ってるようなものですね。

 19周目にサインツもタイヤを交換、これでハードを履いたフェルスタッペンは前が開けた暫定1位となりジャンピエロからも飛ばすように指示が出ます。そして22周目に早くもピットに呼ばれ、作戦が2ストップとバレるのもお構いなしで連続のハード投入。ところがうまく行かないときというのはこういうもので、右後輪が全然外れなくて静止時間6.2秒の大失敗となりました、マックスくん激怒。
 
 サイクルが一巡してピアストリ、ノリス、ルクレールのトップ3。ノリスにはパパイヤルールとやらでピアストリと争うことが認められているそうですが、ピアストリは引き続き飛ばしています。ノリスは少しずつ離されており、タイヤのことを考えて距離を開けている、とするにはやや離されすぎ。1ストップ狙いの超絶マネージメント走行なら話は分かるんですが、ノリスはタイヤの状況がよろしくないと言っているのでたぶん無理。これは全体に2ストップが主流の流れでしょうか。
 31周目、ノリスが第2シケインで盛大にミスったので1秒以上失って一気にルクレールに追いつかれてしまいます。序盤とは逆にルクレールに一気にDRS圏に入り込まれてしまうと、もうルクレールに何かされる前に32周目に2回目のタイヤ交換に向かいました、もちろんハードを使用。
 タイヤを交換したノリスは見た目上6位・フェルスタッペンの2.5秒ほど後ろに戻ったのでいずれ追いつくのは確実。どうせもう1回ピットに入るので実質は順位争いをしていないフェルスタッペン、「守るのは無理だと思うけど争うの?」と質問するとジャンピエロの返答は「そうしてくれ。」えーっと、ぶつけないでね^^;

 リーダーのピアストリは1ストップらしきサインツの存在を気にしつつ38周目に2回目のタイヤ交換。1位で入って3位で戻り、あとは前にいるフェラーリ2人の戦略と速さにかかります。フェルスタッペンの方は追いついてきたノリスを約1周抑え込んで41周目にようやく2度目のタイヤ交換、どうせ自分は6位以下には落ちる要素も、逆に5位以上に上がれる要素も乏しいので、だったらせめてノリスの足止めをしてマクラーレンがピアストリとノリスを入れ替える気も失くさせてしまおうという作戦でしょうか。あ、ミディアムでファステストの1点も獲りに行ったようですね、やれることは全部やります。
 
 ふと気が付くと、フェラーリはサインツだけでなく前を走るルクレールも1ストップで行く方向で腹をくくった模様、ルクレールがタイヤを換えたのは15周目なので38周も走らないといけないんですが、オランダでもルクレールはかなり長い距離を平然と走っていたので案外持つのかもしれません。こうなるとフェラーリを2人とも抜くしか無いピアストリは残り9周でサインツを捉えて2位に上がりますが、ルクレールは11.5秒も前方にいます。もうあと8周しかありません。スーパーマリオブラザーズでもキャプテン翼でも、そろそろBGMが変わるころです。

 ここから5周で両者の差は4秒しか縮まらず残り4周でもなお7.5秒。タイヤに23周の履歴差があるにもかかわらずルクレールの安定した速さに全く陰りが見えず、ピアストリは追い込めない模様。
 やはりモンツァに来るとフェラーリには見えない力が働くのか、ルクレールはハードで38周を壊すことなく走り切りました、シャルル ルクレール、俺達のフェラーリがモナコ以来の今季2勝目を挙げました。たぶんお客さんもそこまで期待していなかっただろうから大歓声、ルクレールにとっては2019年以来2度目のイタリアGP優勝で、フェラーリはこれでイタリアGP通算20度目の優勝。同一コンストラクターが1つの開催地で20勝するのはF1史上初の快挙です、やはりフェラーリにとってモンツァは特別、これ世界史の試験で出ますので忘れないように。


 3秒ほど届かなかったピアストリが2位、ノリスは3位でしたが最終周にフェルスタッペンが持っていたファステストを0.313秒も更新して1点を奪い取りました。サインツはタイヤ交換の時期そのものは理想的でしたが速さがちょっと足りずに4位、今日はスーパーカルロスではなかったので表彰台には届きませんでしたね。ハミルトンは5位、こちらも最終周にファステストを狙ったんですがノリスにあと0.08秒届かず。
 フェルスタッペンはハミルトンから15秒も離された6位ですが、ノリスが勝てなかったので選手権では8点詰められただけで済んだのが幸いでした。ラッセルとペレスは1周目からずっと近くを走っていましたが、結局ラッセルが7位でペレスは8位。ラッセルはウイングを壊したせいで1回目のタイヤ交換が11周目とかなり早くなってしまいましたが、速さとしてはペレスより上だったので取り返しました。
 9位にアルボン、10位は18周目にガスリーに当ててしまって10秒加算を食らったもののケビン マグヌッセンがギリギリで滑り込みました。ただ、マグヌッセンはペナルティー ポイント2点を加算されたために累積で12点に達し、規定により次戦は出場停止となりました。

 内側に行ってロックさせて止まれずに相手を押し出したのでペナルティー自体は妥当だと思うんですが、これまでのケースからすると10秒はちょっと重いかなという印象を受けました。ハースは序盤にニコ ヒュルケンベルグがダニエル リカードによってコース外に押し出されて順位を下げ、5周目には逆にヒュルケンベルグが角田 祐毅の横っ腹にぶつけて結果としてこれで両者リタイア。リカードには5秒、ヒュルケンベルグには10秒のペナルティーが課せられていました。
 ヒュルケンベルグの件とぶつかり方は同じだったのでマグヌッセンも10秒としたようにも思えますが、個人的にはぶつけたことに対する責任で5秒、相手のレースへの影響度でそこから追加でいくらか、という考えかなと思っていたので、この場合たまたまガスリーが特に影響なく平気だったことを考えると5秒止まりでも良いのかなあと思いました。逆に相手がレースを失うような事故は、結果責任として最低でも10秒、悪質性が高ければドライブスルー、という線で裁いていただきたいですけど。
 

 今回はとにかくルクレール様様という感じでした。1回目のタイヤ交換をノリスの翌周にした判断は、レース時間という点で見ればルクレールがレース中に愚痴っていた通り無駄な反応で、もっと理想的に1ストップできるところまできちんと伸ばすべきだったろうと思います。ただ、結果としてはルクレールの動きを見たら相手は「あっちも2ストップやな。」と想像するでしょうからうまい攪乱作戦になっていました。あの無線の愚痴も作戦だったのなら天才ですw
 再舗装でタイヤへの負担が大きいから1ストップは無理じゃないの?と思ったら行けちゃった人がいて勝った(後で失格になったけど)、というのはベルギーでも起きたことで、確かに負担は大きいんだけどどんどんタイヤのゴムが付いて路面状態が良くなっていくので、これをどう取り扱うかが重要な点。ノリスはレース後も1ストップは全く無理だったという話をしていたので、車両特性かセッティングか乗り方かは分かりませんが今日のマクラーレンには全然見えず、フェラーリには見えていた勝ち筋だったことになります。
 ピアストリに関しては、先頭を走っていて後ろともまだ差がある状況だったので1回目のタイヤ交換をもう少し待てば1ストップの芽もあったのかもしれませんが、上にも書いたようにノリスとの位置関係の問題があったので入らないわけにはいきませんでした。1回目のサイクルの後、ノリスに対してウィル ジョセフが

「ランド、もう1台のためにカバーしなければいけないかもしれない、パパイヤルールだ。」

 というなんかよく分からん無線があり、たぶん次に後ろを走るルクレールがアンダーカットに来たら、ピアストリに危険が及ばないように自分たちがまず翌周にすぐ反応する必要性について説明したのかなと思います。パパイヤルールというのは事前に自分たちの間で取り決めている約束事の総称ですが、そこからしばらくすると今度は

「オスカーと戦って良いぞ、パパイヤルールだ。」

 とまたしてもパパイヤが出てきました。おそらく、ルクレールがある程度遠ざかっていたのでもうフェラーリは敵ではない、自分たちの優勝争いに固まった(と思いこんだ)のでこういう話になったのかなと思いますが、こうして後から見ると、まずライバルとの戦いがあってその先に初めて自分たちの話があるはずが、なんかチーム内での争いが主軸になってしまい、ハンガリーからの流れもあってとにかく言っていること、やったこと、事前の約束と齟齬が起きないように、腫れ物に触るように『2人のエース』を取り扱おうとして視野が狭くなったようにも見えました。
 実際問題マクラーレンに1ストップは無理だったので、この話があろうがなかろうがルクレールが勝ったことに変わりはないのかもしれませんが、コンストラクターズ選手権1位が間近に迫り、ドライバー選手権もひょっとしてマジでフェルスタッペンに追いつくんじゃないの?とちょっと欲が出始めたところで落とし穴が増えてる気がしますね。そもそも、ノリスがルクレールに追いついた14周目、コース上で一発で抜けそうな気もしたので、それをせずにあっさりアンダーカットに行ったのも本当に良かったのかな?と感じました。レッドブルとするとこれは非常に助かる話ですw

 ルクレールは予定よりも早いタイヤ交換で苦しくなるはずが、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーっと1分23秒5近辺の速さで走り続け、最終周は出し切って1分23秒268を記録、これは33周目に出した自己ベスト・1分23秒226とほぼ同タイムでした。やたらと長い距離を平気で走ってしまうのがルクレールの素晴らしさの1つ、1ストップを狙って大失敗することもあるフェラーリ戦略陣ではありますが、今の車両特性とはけっこう合っている方向性な気がするので、この先のレースもルクレールの戦略の幅というのは見どころになるかもしれませんね。

 次戦はアゼルバイジャン、そして翌週はシンガポールへと続く2連戦です。直線が伸びないし足回りがガチガチすぎて低速コーナーが遅くて縁石も使いにくいレッドブル、どっちも合わないコースな気がするんですが・・・

コメント

日日不穏日記 さんの投稿…
F1は、ハイライトしか観ないんですが、モンツァはF1映画の最高傑作と言われる60年代の「グランプリ」の最終戦の舞台になってます。ロードコースと、レースを止めていたオーバルを特別に走って収録したようですが、DVDで、ハイバンクのオーバルを走る場面を観て、正気か?と思いました。イブ・モンタン演じる主人公?が、コースアウトして立体交差の下に落ちて、事故死。ホンダ(本田宗一郎)をモデルにしたヤムラが優勝するんですが、オーナーが三船敏郎だったかな。フィクションだけど、面白かったです。さて、優勝したルクレールおめでとう。最速はマクラーレンだろうけど、モンツァで勝つのは、さすが。イタリア人の優勝者は、ミケーレ・アルボレート、チャンピオンは草創期のアルベルト・アスカリ以降いないだろうけど、気を長く待ってるよ。
SCfromLA さんの投稿…
>日日不穏日記さん

 モンツァはモータースポーツ全体にとっても1つの偉大な象徴のような存在ですからね。阪神甲子園球場じゃないですけど歴史も伝統も雰囲気も他とは違うし、熱狂的ファンの応援もまた桁違いだと思います。それゆえの重圧もあれば、今回のようなすごい結果も生み出す、それら全てが後々語られる伝説になる、偉大な存在です。