NASCAR Cup Series
そしてもう1人、昨年でフル参戦から引退した元SHRの人にもニュースがありました。今年はJGRからエクスフィニティーにスポット参戦してレースを楽しんでいるエリック アルミローラですが、実はチームからの処分で出場停止になっていたとジ アスレティックが伝えました。アルミローラは出場を予定していたシャーロットのレースを急遽欠場してギブスが代理で出場しており、これがどうやらチームのミーティングの場でバッバ ウォーレスと口論になってチームから出場停止を言い渡されたためだと報じています。この件に関してチームは発言をせず、ウォーレスは否定しています。
今回、クリント ボイヤーが久々にレースに復帰していましたがステージ1のリスタートで混乱が生じた際に巻き込まれた影響もあって17位。また尾形 明紀は車に問題もあったそうですが6周遅れの30位でした。最近の不調を脱却するため精神面で色々鍛えているところだという尾形選手、今回のレースは予選落ちの発生するレースだったので、予選を31位で通って決勝を走り切った点で1つの満足感はあったのかなとXの投稿からは読み取りました。
先週とは大違いの快晴で新井さん400スタート、序盤はハムリン、ベル、ラーソンのトップ3で穏やかに進行。ところが17周目、ハムリンは周回遅れのジャスティン ヘイリーに詰まってしまい、その間にベルに抜かれました。ヘイリーは車検後の車両調整を複数回行ったのでスタート直後にパススルーのペナルティーを受けており早々にハムリンが追いついていました。さぞ怒ってるかと思ったらハムリンはとても静かだそう。
131周目にリスタートしましたが、ご覧の通りもう雨雲がすぐそばまで来ており、136周目に落雷が近隣で観測されたので規定によりコーションとなりました。既に風に流されてかるーく雨も降ってきているようです。もちろんレッド フラッグとなって暫し待機。
オーマイゴッド、ラーソンがミスってチャステインを吹っ飛ばしました。回って壁に当たったところに避けきれなかったギブスがまともに突っ込んでチャステインはタコ殴りに遭ったような状態、きっちりとレースしてたのにこれは厳しすぎる結末、33位でレースを終えました。ピット戦略で奇跡的に25位前後のレースをトップ5に押し上げていたカイルもチャステインの横っ腹に突っ込んで撃沈、と思ったら運営の判断で次のリスタート順位4位を割り当ててもらい、一方で事故の起因であるラーソンはしれっと2位です。
バーンナウトは別腹なのかまだ燃料が残っていたロガーノさんでした。2位はロガーノにつっかえているレディックを僅かに逆転してZ.スミス、カップシリーズ初のトップ5フィニッシュです。4位からライアン プリース、クリス ブッシャー、ブレイニー、ウォーレス、ラーソン、ダニエル ヘムリック、グレッグソンのトップ10でした。ブレイニーは作戦ミスで周回遅れになりましたがコーションが多すぎて救われました。
Ally 400
Nashville Superspeedway 1.33miles×300Laps(90/95/115)=399miles
※NASCAR オーバータイムにより331周に延長
winner:Joey Logano(Team Penske/Shell Pennzoil Ford Mustang Dark Horse)
さあNASCAR カップ シリーズは後半戦に入りました、第19戦はナッシュビル。1.5マイルよりちょっと小さくて、バンク角も14°とそれなりの角度になっているコンクリート舗装のDシェイプ。1.333マイルだと思っていたらどうもこれはインディーカー基準で、NASCAR的には1.33マイルっぽいですがまあどっちでも良いですw
2021年からカップ戦が開催され、過去3回の勝者はカイル ラーソン、チェイス エリオット、ロス チャステイン。この3戦で最も平均順位が良いドライバーはチャステインで、3戦全て5位以内に入って平均2.7となっています。ちなみにエクスフィニティー シリーズでは2001年から合計24回のレースが開催されていますが、カール エドワーズが通算で5勝しています。エドワーズはカップでもブリストルで自身最多の4勝を挙げており、なんとなーくコンクリート舗装って得意な人がいる気がしますね。
・レース前の話題
なんと、チェイス ブリスコーが複数年契約で来年からジョー ギブス レーシングに加入することが発表されました。引退するマーティン トゥルーエックス ジュニアの後継はチェイスという名前らしいとは聞いていましたが、一体誰になるのか全く想像が付いていなかったので、スチュワート-ハース レーシングの閉鎖で職場を失うことになるブリスコーが選ばれるとは驚きでしたねー(棒)
そのSHR失職組についてですが、SHRからエクスフィニティーに参戦中のライリー ハーブストはスポンサーのモンスター エナジーやマネージメント契約するKHIの力もあって来年戦う場所に選択肢がある模様。現地のメディアでは23XIレーシングに新たに加わる3台目の有力候補だと伝えています。そうするとタイラー レディックとかタイ ギブスとか、既にカムリでモンスター背負ってる人がいるので見分けがさらに付かなくて見ているこっちは困らされそうですがw
一方でジョッシュ ベリーもここ数戦の結果から来年もこの場所にいられる自信を持っているようで、クルー チーフのロドニー チルダースとともに来年もカップシリーズで戦いたい意向を示しました。チルダースが欲しいチームはたくさんいると思いますが、今の調子を維持できるならベリーと一緒に欲しいチームも出てくるでしょうね。チルダースが抜け駆けしないといいですが。
そしてもう1人、昨年でフル参戦から引退した元SHRの人にもニュースがありました。今年はJGRからエクスフィニティーにスポット参戦してレースを楽しんでいるエリック アルミローラですが、実はチームからの処分で出場停止になっていたとジ アスレティックが伝えました。アルミローラは出場を予定していたシャーロットのレースを急遽欠場してギブスが代理で出場しており、これがどうやらチームのミーティングの場でバッバ ウォーレスと口論になってチームから出場停止を言い渡されたためだと報じています。この件に関してチームは発言をせず、ウォーレスは否定しています。
最後に、カイル ブッシュですらプレイオフ圏外に転落するほど不振を極め、テレビ番組ではケビン ハービックから「多くの場面で単純に速さが無い」と言われてしまうほど困っているリチャード チルドレス レーシング。既に開幕以降にピット クルーをぐるぐる入れ替えたり、組織で人事異動を行うなど手を打ってきましたがまたしても人事異動があり、競技部門の責任者だったアンディー ピートリーが退任し、後任としてキース ロッデンが暫定的に競技部門を取り仕切ると発表しました。
ピートリーはクルーチーフとして1993年から3年間はデイル アーンハートを担当し2年連続チャンピオンを獲得。2000年までクルーチーフを務めた後はチーム組織側の仕事に回って長年職務をこなしてきましたが、カップでの不振で責任を取った形と思われます。RCRはあまりに調子が悪いので、「3番はデイルシニアの番号だったはずなのに、これを安易に使ったからシニアの呪いだ」とアーンハートの呪いだとするファンもいれば「そもそもデイルシニアを除けばRCRは大して成功していないチームだ」という正論を唱えるファンもいるようで、とりあえず愛想をつかされないうちに立て直したいところです。当ブログの常連でもカイル推し数名がそろそろ限界に来ておりますw
・Craftsman Truck Series Rackley Roofing 200
3週間のお休みを挟んだクラフツマン トラック シリーズ。3位スタートのクリスチャン エッケスがなんと150周の決勝で全周リードを達成して今季3勝目を挙げました。3週間空いたのでちょっと間が抜けてますがこれがトリプル トラック チャレンジの最終戦だったので、エッケスはボーナスの賞金5万ドルも手に入れました。
・Xfinity Series Tennessee Lottery 250
カップシリーズからギブス、ジョン ハンター ネメチェック、ノア グレッグソン、レディック、チャステインと5人も参戦したエクスフィニティー。レース序盤はポールシッターのギブスがリードしましたが、中盤以降はコール カスターとネメチェックの争い。カスターは残り46周のリスタートをリーダーで迎えましたが、ターン2で膨らんだところをネメチェックに衝かれてしまい、その後は集団の中へ。ネメチェックが逃げ切って今季2勝目を挙げました。
SHRと提携するスポット参戦チームからの出走でしたがグレッグソンが5位と健闘、レディックは14位、ギブスは終盤にジャスティン オールガイアーと接触してスピンし20位、チャステインは27位でした。
・カップシリーズ
予選
ブッシュ ライト ポールは唯一平均速度が160mphを超えたデニー ハムリンが獲得。2位は0.113秒差のベリーでした。先週からスタート順位の決定方法が変更されたので必ずしも2位タイムの人が1列目とは限らない規則ですが、今回はたまたまハムリンがラウンド1のB組、ベリーはA組だったのでそのまま1列目にこの2人が並びました。というか、信じられないことに3位以下では全て奇数順位がB組、偶数順位がA組出身で交互になったため、なんとタイム順がそのままスタート順になりました。
・ステージ1
先週とは大違いの快晴で新井さん400スタート、序盤はハムリン、ベル、ラーソンのトップ3で穏やかに進行。ところが17周目、ハムリンは周回遅れのジャスティン ヘイリーに詰まってしまい、その間にベルに抜かれました。ヘイリーは車検後の車両調整を複数回行ったのでスタート直後にパススルーのペナルティーを受けており早々にハムリンが追いついていました。さぞ怒ってるかと思ったらハムリンはとても静かだそう。
36周目あたりから最初のピット サイクルとなり、38周目に3位のブラッド ケゼロウスキーが動いたことから翌周にベルとハムリンもピットに入りました。この2人の位置関係は変わりません。
この後トラック上ではコーション待ち作戦のマイケル マクダウルが77周目までピットに入らずにラップ リードを記録しましたが、コーションは出なかったので情勢に変化なし。ステージ1をベルが制し2位はハムリン。最後の最後にレディックがラーソンをかわして3位となりました。5位からケゼロウスキー、ギブス、ウイリアム バイロンと続きました。冒頭で快晴って書きましたけどどうもターン3の方向にヤバそうな雲が見えますね、こっち来るんでしょうか・・・
・ステージ2
1番ピットバンザイ、ハムリンがピットでリード奪還。先週もベルに同じ問題がありましたが、ハムリンはステージ1でオルタネーターの問題から電圧が低下。車が止まったら困るのでクールスーツを切っていましたが、とりあえず電圧が回復したので使用再開。ただまた同じことが起きたら切ってね、と言われています。クールスーツと言えば、先日ちょうどF1を見終えて寝ようとしてエアコンの電源入れたら壊れたんですよ、しかも3日後ぐらいから異様に暑くなって困っておりますw
何故JGRのオルタネーターに不具合が出るのか分かりませんが、トラック上ではハムリン、ベル、レディック、ギブスのトップ4になっており、さらに7位にトゥルーエックス、10位にもウォーレスがいてJGR/23XIの6人がトップ10と独占状態です。しかし116周目、こちらもカムリユーザーのネメチェックがターン4で単独スピンしてコーション発生。レガシーMCは良い流れに乗っかることができませんね。これでリード ラップ車両がピットに入ります。
ベルをはじめ数名が2輪交換を選択、ハムリンもベルに合わせるのかと思ったらこっちは4輪交換。123周目のリスタートからとりあえずベルが独走し、3列目リスタートのハムリンは目の前でロガーノがミスったために巻き添えでラインを外れ、15位ぐらいまで転げ落ちました。というかハムリン、ないしはさらにそれを押してたラーソンが後ろから押しすぎたからロガーノが崩れたような気がします。
徐々に雨雲が近づいてくる中でレース成立となる150周目までとりあえず先を急ぎたいところですが、126周目にギブスがちょっとターン4で膨らんで自分からアレックス ボウマンに接触してそのままスピン。カムリが1人、また1人と崩れていきますがなんかこういう原稿は過去にも2回ぐらい書いたことある気がします。あ、でもフリー パスでエリック ジョーンズがリードラップに戻りましたw
131周目にリスタートしましたが、ご覧の通りもう雨雲がすぐそばまで来ており、136周目に落雷が近隣で観測されたので規定によりコーションとなりました。既に風に流されてかるーく雨も降ってきているようです。もちろんレッド フラッグとなって暫し待機。
ものの数分でこうなりました。YouTubeだと普通レッドフラッグ中は映像をバッサリ切り落とされている(アップロード直後には存在していても後にしれっと切られている)ものですが、今日はなぜかそのまま空き時間を埋めるデイトナ500のダイジェスト映像が流れました。私はもちろん時間がもったいないので飛ばしますw
雨雲の範囲は狭かったので1時間20分ほどで路面の乾燥まで済ませてしまい141周目からレース再開、待っていたお客さんから大歓声。路面温度は下がり、路面に乗っていたラバーもだいぶ剥がれていますが、状況がどうあっても速いのはやっぱりベル、レディックを引き離してステージが残り20周となるころには1秒以上の大差です。
ベルがそのままステージ2も制して自身4度目のステージ1・2スイープ、レディック、ラーソン、ハムリンと続きましたが、どうもラーソンとハムリンの間に一悶着あったようで揉めており、ステージ終了後にハムリンがガンガン後ろからぶつけていくのでクルー チーフのクリス ゲイブハートも「おいおいおいおい!やめろ!」と必死で落ち着かせていました^^;
なお、大変申し訳ございませんが、ご覧のレースはこの後午後7時半からUSAネットワーク/NBCスポーツアプリでご覧ください。NBCではこの後パリオリンピック全米陸上選考会最終日の模様をお送りします。
・ファイナル ステージ
このステージ間コーションはだいたいみんな燃料タンクも空っぽなので4輪交換、ベルに続いてハムリンが2位となる一方、ラーソンはジャッキのかけ直しで順位を下げてしまったので2人はとりあえず離れました。ファイナルステージもまずはベルの独走から始まります。
202周目、本日はリック ウェアー レーシングから参戦のハーブストが膨らんできたコリー ラジョーイに当てられる形で壁にぶつかり6回目のコーション。弱小リックウェアーの車ですがモンスターエナジーがデカデカと貼られたマスタングはまるでエース車両のようですw
ここは上位勢はピットに入らず209周目/残り92周でリスタート、しましたがジョーンズがタイヤの不具合か単独でクラッシュすると、コーション直前にレディックが前に出ていたため214周目のリスタートはレディックにレーン選択権。これでさっきまでの、リスタート→ターン2つでベル独走、というパターンが崩れました。それでもベルは外からレディックを抜こうと並走し、なんと延々と並走すること4周。素晴らしい争いが続いていましたが、残念ながら6位を走っていたチェイスが単独スピンしコーションとなりました。もっと見たかったのになあw
するとここで戦略が分かれました。レースが残り100マイルほど、給油したらギリギリ最後まで走れるかどうかぐらいなので多くの車両がピットに入りますが、さっきまでのコーションでいくらか作業していた人たちは既にタイヤを換えているし給油量も少ないので2輪交換で勝負。さらに、ここを最後のピットとするには早すぎると思った5人はステイ アウトを選択。結果、ステイアウトのブレイニーがリーダーとなって、3列目にチャステインを先頭とした2輪交換勢が続き、4輪を換えたベルが6列目となりました。ステイアウト組はまたコーションがあること前提、ピット組は基本最後まで走る前提で燃費走行が必要です。
226周目/残り75周でリスタート、さあここで問題です。今年はこういう展開で集団から一人だけ抜け出すのが上手いベル、今日は何周でブレイニーに追いつくでしょうか?
ベル、単独スピン。目の前が3ワイドの争いだったので空気が遮断されて想像以上にダウンフォースが無かったのかなという印象、さっきまで前を走っていたのでうまく見積もれていなかったかもしれません。コーションに期待するステイアウト組ですがこれではちょっとタイミングが早すぎますね、逆にピット組は燃料が楽になりました。
ブレイニーとするととりあえず20周後ぐらいにコーションが出ることを期待して初志貫徹するしかないのでステイアウト、残り66周でリスタートします。今の段階で実質的に有利な位置にいるのはチャステイン、この後2位に浮上。しかしタダでは終わらない今年のナッシュビル、243周目にオースティン ディロンと接触したケゼロウスキーがクラッシュして10回目のコーションです。ケゼロウスキーのスポッターは「クリアー」と言っていましたが、ディロンが引くことを前提にした楽観的な指示で接触したように見えました。
さらに、このコーションでは減速したハリソン バートンに対してカーソン ホースバーがゴリゴリと押してスピンさせました。バートンの減速が急だったのでブレーキテストされたと思ったのかもしれませんが、むしろ周囲の車の動きに対してホースバーだけ減速が遅い雰囲気でここだけ見たら完全な暴走です。ひょっとしたらそれ以前に何か伏線があったのかもしれませんが、結局ホースバーには危険行為で5万ドルの罰金と選手権ポイント25点減点の厳罰が下りました。
ここでまた作戦の話になりますが、半数以上の車がピットに入りたくなるタイミングでコーションが出たらブレイニーの思惑通りです。しかしこうこまごまと出るとタイヤも燃料も使っていないのでわざわざ順位を捨ててピットに入りたい人がおらず、ブレイニーは諦めてピットに入るか、もうヤケクソであと5回ぐらいコーションが出てくれることを祈ってステイアウトするかの二択になってきました。ここもステイアウトで249周目にリスタートしますが、1列目まで来たらスイカ男の本領発揮、チャステインがブレイニーをかわしてとうとうリーダーになりました。もはやブレイニーは八方ふさがり。
この後残り31周でブレイニーは燃料が無くなってピットへ、これで2位はハムリンとなりますがチャステインとは2.7秒の大きな差。しかし4輪を交換しているハムリンの方が速いようで少しずつ差が縮まっていきます。この2人も過去に因縁のある組み合わせですね、というかこの2人は現役ドライバー中で遺恨の多さワンツーフィニッシュですなw
ハムリンは毎周0.1秒ほど差を詰めており残り20周で1.4秒、これがさらに勢いを増して残り15周ではもう0.5秒差、そして翌周にはもう真後ろまで来ました。こうなるとチャステインは自分の得意なラインを走るより、ハムリンと同じラインを走って乱気流を浴びせる方針になりますが、さすがに0.2秒も速い相手だと違うラインでも追いついてくるので、もう乱流どころか接近した相手のライン潰しになってきました。頼むから事故るなよ・・・
しかし残り7周、とうとうその走りにも限界がきてターン1で内側を抑えるはずが滑ってしまい、まだまだタイヤが残っているハムリンが前に出ました。もうこうなると逆転は無理ですね。ハムリンも燃料が楽では無いので、残り2周まで来たら燃料ポンプのスイッチを切り替えてね、とゲイブハートからの指示が飛んでいました。ポチっとな。
間違って自爆スイッチを押しました(え)残り2周でオースティン シンドリックがまさかのスピンでオーバータイム、えーっと、今までの話は全部なしということでw
そもそもが全員燃料ギリギリの状態なので、オーバータイムを走り切れるのか?というのが最初の問題。上位勢では6位のウォーレスが燃料の厳しい状況だったのでオーバータイムを走るのは到底無理ということでピットへ、他にもそれなりの人数はピットに入りました。上位勢はもちろんステイアウトですが、オーバータイムが繰り返されたらもう燃料は足りないでしょうから今給油した人が圧倒的に有利になります。
1時間20分の中断でもめげずに待っていたお客さんへのご褒美となるオーバータイム、グリンフラーッグ、バッキンジエアー!
オーマイゴッド、ラーソンがミスってチャステインを吹っ飛ばしました。回って壁に当たったところに避けきれなかったギブスがまともに突っ込んでチャステインはタコ殴りに遭ったような状態、きっちりとレースしてたのにこれは厳しすぎる結末、33位でレースを終えました。ピット戦略で奇跡的に25位前後のレースをトップ5に押し上げていたカイルもチャステインの横っ腹に突っ込んで撃沈、と思ったら運営の判断で次のリスタート順位4位を割り当ててもらい、一方で事故の起因であるラーソンはしれっと2位です。
上位勢が最も懸念していた複数のオーバータイム、ハムリンは元々「オーバータイムは1回しかできない」と言われていましたが、ゲイブハートはここでもまだ「燃料については上手くやっている、ピットに入る理由は無いぞ。8~10台が同じ状態だ」と激励。一方ラーソン陣営はもう1回オーバータイムは行けると言っていたようなので、ハムリンより多少燃料が残っているかもしれません、でもどっちみちもう1回あったらアウトでしょう、上位では8位のラジョーイ、9位のホースバーが244周目のコーションで給油していたので多少燃料がある状態、11位のウォーレスはさっきオーバータイム突入前に入ったのでたっぷり燃料を持っています。
オーバータイム2回目、2列目のカイルがラーソンを押しすぎたようでラーソンがよろけてしまい、内側にいたトゥルーエックスをブロックするような動きになって混乱。上位の混戦、ばらけた作戦が入り混じって中団は3ワイド、4ワイドでターンへ突入。これでターン2を出るあたりでホースバーが失速し、これが波及して後方で多重事故になりましたオーバータイムは3回目へ。こうなるともう開き直るしか無く上位勢はステイアウトしてリスタートしましたが、
壊れてるから真っ直ぐ走れないわけですが、なんというかその状況を言い訳にしつつ皮肉たっぷりに優勝のセレブレーションっぽい行動をしたようにも見えましたね。怒ってるように見せかけつつ控えめにお辞儀ポーズのようなものまで見せてAMR セーフティーの車に乗り込みました。これはさすがに気の毒すぎます。安易に車をフロントストレッチに置いて勝手に車を降りたからペナルティー出るんじゃないかと思いましたがこれは大丈夫だったらしいです。
さすがにお隣さんがガス欠したし4回目のオーバータイムはいくら何でも無理なので、ハムリン、トゥルーエックスなどここまで耐えていた人が諦めて給油に向かう一方、既に100周以上走っているロガーノとブリスコーが1列目、2列目はラジョーイとゼイン スミス。リスタートでラジョーイは後ろから押されて姿勢を乱し、3列目のチェイスは即座にガス欠。チェイスの隣から勢いよく飛び出してきたボウマンも行けそう感を出しておきながらターン1でガス欠。ロガーノとブリスコーはちゃんとまだ走っていましたが、ターン3でベリーがけっこう派手にクラッシュしたためにまたコーションになりました。
それでもまだステイアウトするロガーノとブリスコー。記録的な5回目のリスタートに臨みますが、やり直しが多すぎて最初のオーバータイム開始前に給油したレディックがもう3列目リスタートになっていました。周回数にすると330周目のリスタート、燃料たっぷりのレディックが1周で2位に浮上してようやくホワイト フラッグ、もうこれでやり直しはありません。
なんか後続でちょろちょろと事故が起きている気もしますが最終周でもうその場所を車両は通らないので無視、レディックに対してどう考えても防戦のロガーノですが、実にいや~~~~~なライン取りでレディックのスロットルを戻させました。最後もいや~~~なラインを通ってレディックを近寄らせなかったロガーノが昨年の第5戦アトランタ以来となる待望の今季初勝利。プレイオフ当落線上をウロウロしていましたがこれで危険地帯から脱出しました。あ~長かった。
バーンナウトは別腹なのかまだ燃料が残っていたロガーノさんでした。2位はロガーノにつっかえているレディックを僅かに逆転してZ.スミス、カップシリーズ初のトップ5フィニッシュです。4位からライアン プリース、クリス ブッシャー、ブレイニー、ウォーレス、ラーソン、ダニエル ヘムリック、グレッグソンのトップ10でした。ブレイニーは作戦ミスで周回遅れになりましたがコーションが多すぎて救われました。
カップシリーズ史上最多・5回のオーバータイムで300周のレースは331周/441マイルになり、最初のオーバータイムがリスタートされてからチェッカーまでに35分ほど費やしました。雨天で早期終了したシャーロットの不足分を補うようなレースになりましたが、あまりに多かったので回数制限を設けるべきではないかという議論が再燃しているようです。でも、そもそもなぜ上限が無いのかというと、一時期『2回まで』という規則を設けたところ、その2回目のリスタートで自爆してレースを強制終了させて順位とポイントを確定させてしまうことが可能となってしまい、実際にいわゆるハービック事件と呼ばれる、故意のレースを強制終了させた疑いのある事案があったからです。もし上限を作ったら必ずまた同じ問題が起きると思います。
1周目から300周目までは何だったのかという中断を含めて5時間以上のレースでした、皆さんの心の中の桃田さんは何回「あああーーーーーー!!」って叫んだでしょうかw
最後はロガーノの燃料がよくもったなというのが一番の驚きですが、最後に給油をしたのはコーション中の220周目、チェイスが事故った際のコーションでした。ブリスコーはこのコーションのリスタート前に燃料を注ぎ足したのでコーション周回3周分だけロガーノよりも燃料が多い状態でしたが、最終周に入った瞬間に加速しなくなって21位で終了。他にこの時に給油して耐えきったのはグレッグソンだけでした。
ステージ制レースではドラフティング トラック以外で燃費が重要になるレースがほとんど見られなくなり、下部カテゴリーで時々こういう燃費サバイバルが起こっているぐらいだと思いますが、ロガーノのクルー チーフ・ポール ウォルフはケゼロウスキーと組んでいた時代から燃料勝負に強みを持つ印象があります。もちろんこれはドライバーの走り方も関係するので参謀だけ得意でも意味がありませんが、緻密な計算と大胆な戦略を組み合わせ、中団で走っていたロガーノは全力で走れていないから燃料があるだろう、という勝負勘が冴えた勝利だったと思います。
そして、上にも書いた通り要素は複数あるのでこれだけで言い切れないとは思うんですが、ヘンドリック勢がまず立て続けにガス欠し、これを見てJGR勢ももう諦めて給油し、それでもなおロガーノとグレッグソンは燃料が足りて、ブリスコーも1周少ないだけだったという出来事を考えると、僅かですが各メーカーの燃費性能は
フォード>トヨタ>シボレー
とほんの少しフォードが勝っている可能性があるのかな?と感じるレースでした。ヘンドリックは正確に全員ほぼ同時に燃料が無くなってて逆にすごいと思いましたよw
最後はいや~~~~~~なライン取りでしたが、真ん中の中途半端なラインを通ってまず内側に入りにくい状況を作り、レディックが外から勢いよく行こうとし始めると自分もアクセルを踏み込んで少しずつ外へ流れ、レディックが距離を詰める前に「あ、これはこのまま踏んで行ったら壁に挟まれる」と思いとどまらせる走り方でした。人によって好き嫌いが分かれる走りだとは思いますが、押し出しや強引な進路変更ではなく露骨なエアロ カットでもない絶妙なライン取りだったと思います。
プレイオフ進出争いはロガーノの勝利で優勝者によって11人分の枠が埋まり残る枠が5つ。現在ポイント16位はボウマンで、17位のウォーレスはなんと51点も離れています。このところ悲惨なカイルは19位でボウマンから104点差とちょっと届きそうにない点差に広がってきてしまいました。
次戦は2度目の開催、費用削減のために昨年よりも距離が短くなったシカゴ市街地のレースです。今のところ日曜日まで晴れで月曜が雨らしいので今年はスリックを使ってレースできそうですね。

コメント
まさにポール・ウォルフの面目躍如といった勝ち方だったと思いますし、彼に限らずそれぞれのクルーチーフが持つ独自の味を感じることが出来るのがNASCARのいいところだと思います。
ロガーノ自身の話としては、この日存在感があった場面と言えばハムリンと一悶着あった時くらいで、レースの本筋では影も形も無かったのに最後の最後にいいところだけ持っていった感がアリアリでしたが、ひとまずプレーオフ行きはほぼほぼ確定させたので暫くは安心出来そうです。
ただそれはそれとして、クルーチーフとドライバーの腕でなんとか唯一の勝ち筋を拾えたものの、このレースは全然速くなくてとても勝てるなんて思えない車でしたし、まだまだチャンピオンを争えるパッケージではないかな〜と思うので、セッティングのツボというか何か戦闘力アップのキッカケになるようなものを残りのレギュラーシーズンのうちに見つけて欲しいですね。
インディ戦からアルミローラは戻れるそうですが、ウォーレスは毎年何らかの揉め事起こしていますねw
ペンスキーは今シーズンなかなか勝てなかったのが、僅か1か月で全員優勝したんですね。
ゲートウェイ、アイオワ、ナッシュビルと近年カップ戦に追加されたオーバルで決めるのも、トップチームだからこその適応力があるんですね。。
スパイアーはもう下位チームとは言えなくなってきましたね。
ホースバーの安定感は去年の代役参戦時から評価されていましたし、ラジョーイも中位でフィニッシュできるようになってフェイスカーだけのネタ選手では無くなったw
全員が今回上位に顔を出していたので、オーバータイムになる度に実力でのチームの初勝利をと願っていましたが、そんなに甘くなかったです。
デイトナでヘイリーがリードしていた所で雨により途中終了したラッキーの時は、運とはいえ設立初年度で勝てるチームもあるんだなと驚いたものでした。
ただスミスは勝って来年のシートの為にアピールしたかったでしょうね。
71号車は来年からはマクドウェルがドライブするのも決まっていますし、他のチームメイトも複数年契約を結んでいる状態なので、また受け入れてもらうチームが必要になるのも考えれば。
トラックハウスの3台目?の噂もありますが、この成績だとエクスフィニティーや他カテゴリーでの実績も考えればSVGの方が可能性あるのかなと思ってしまいます。
カイルはここ5戦で4回目のリタイヤなのは信じられません。
今回は巻き込まれだから仕方がなかったとしても、オールスターで殴られてから本当に調子悪いですね。
RCRはカイルばっか言われていますが、ディロンも去年ポイント29位、今年も30位台に沈んでいるのを見ると、悲しくなりますね。
順位表を見るまでは、まさかヘイリーやスパイアーのドライバーよりも下だとは思っていませんでした。
たまたまディロンの車載カメラをライブで見ていましたが、オーバータイムでクラッシュに巻き込まれてガレージに行くところまで映っていたので、「3番が泣いてるぞ」と言いたくなりましたw
そのカイル、久しぶりにトップ5か?と思っていたら推された、ではなく押されちゃいました。今回は不運でした。次に期待です。
レース、最後はぐちゃぐちゃでしたが面白かったですね。誰が勝つのか、誰がガス欠するのかまったくわかりませんでした。イエローの時はいつもスキップするんですが、今回は全部見届けました!
45号車は勝てませんでしたが、これで今季12回目のトップ10、ポイントランキングでも4位に浮上したため、悪い結果ではなかったと思いました。
個人的にはチャステインの勝利がそろそろ見たいところです~🍉
ブレイニーがここ最近は安定して速いことを考えるとセッティングの土台そのものはチームにあるはずなので、おそらくロガーノは乗り方が違ってそのままでは使えないんでしょうね。ここもやっぱりウォルフさんをはじめとした車体づくりの人たちとの協力ですが、勝ってしまえばレースを捨てる覚悟で実験的なセッティングを試すこともできるので強みになるかもしれませんね。
スミスの来年は一応は公表通りトラックハウスの3台目でないといけないんでしょうけど、その後SVGがコウリッグにレンタルされてたり、チャーターいくつ買わないといけないんだという話を見ると本当に当初予定通りなのか確かに疑いの余地はありますね。コウリッグと合併、ないしは深い協業で結局はSVGがNo.16のレギュラーになってスミスは予定通りトラックハウスの3台目かなあと思ったりしてますが。
そしてカイルの不調はぶん殴られたことが原因なのかw ディロンの成績を見てると「カイルだからまだなんとか最低限形になってる」ぐらい車の仕上がりがガタガタかもしれないですね。
あれはさすがにしゃあないですね。タラレバを言えば、運営が配慮して2列目からリスタートさせずに後方に回されていたら、事故には遭わずひょっとしてトップ10ぐらいまで戻れたのでは、と思ってしまいましたけど。流れが本当に悪いです。
今回はチャステイン勝ったと途中の段階では思いましたね。ハムリンが思った以上に追いついてくるのが早くて甘くないなと思いましたけど。でも事故後のインタビューでも「フェアーなレースだと思いましたか?」とラーソンボロカスに言うことを期待した煽り質問を見事に受け流していたので、精神面でだいぶ安定して強くなってるのかなと思いました。シーズン終盤のみんなが殺気立つ時期に案外強いかもしれません。
今回のカイルのリタイアに関する歓声、一部はカイルがバーンナウトしたりもっと無茶苦茶し始めるんじゃないかというちょっとした期待感みたいなものを私は感じましたね。今のRCRとカイルに必要なのは案外ある種の遊び心だったりして。