NASCAR 第16戦 ソノマ

NASCAR Cup Series
Toyota/Save Mart 350
Sonoma Raceway 1.99miles×110Laps(25/30/55)=218.9miles
winner:Kyle Larson(Hendrick Motorsports/Valvoline Chevrolet Camaro ZL1)

 今週のNASCARはロードコース・ソノマ。1989年が初開催なので今年で35周年、冠スポンサーのセーブ マートは1992年からずっとついてるんですね。2007年以降はずっとトヨタ/セーブマートの形で続いており、イベント名を聞いただけですぐにどのトラックでのレースなのか分かるぐらい定着しています。余談ですが、セーブマートの店舗ブランドには『Maxx Value』=マックス バリューというものがあります。日本ではイオン系のブランドに『マックスバリュ』というのがありますが、こちらはMax Valu で綴りが違いますし、もちろん全く関係ありません。
 そんなスーパーマーケット知識はおいといて、ソノマでは今年路面の再舗装が行われました。再舗装後最初に行われた別カテゴリーのレースでいきなり舗装が壊れたのでハムリンが運営会社に噛みついた、というのは以前にお伝えした話題ですが、路面状況が変わっていますのでいくぶんセッティング等も気を付けないといけません。当然ながらタイヤ用のテストが事前に3月に行われており、トゥルーエックス、ベリー、ロス チャステインが各メーカー代表として参加しています。当時のチャステインの走行後の感想によれば、自分の荒い運転のせいもあるかもしれないけど思ったよりはタイヤが摩耗してペースが落ちた。それでもグリップが効いてすごく速いし、今までよりターンで使用するギアが1段高い、と言っていたようです。
 また、実質的な最終コーナーとなるターン11は従来は内側にタルが置いてありましたが、再舗装に合わせて壁に変更されているので変な角度でタルに強烈にぶつかる危険が減った一方、事故ると逃げ道が少ないという欠
点もできました。

・レース前の話題

 コカコーラ600を欠場したことについて、前戦の時点でプレイオフ出場資格の回復が認められていなかったラーソンですが、火曜日にようやく免除申請が認められたと発表がありました。ただ、NASCARのエルトン ソイヤーによれば、怪我と違って別のレースに出るために欠場したというのは前例がないため色々な意見があったので慎重に取り扱う必要があり、最終的にはラーソンは出場のために最大限の努力をしてヘルメットを被るところまで行った、出場するための大きな意思があったことを尊重したようです。
 前回の記事で私は「最終的には免除を与えるけど、タダでは済ませたくないのでちょっと結論を引っ張って多少なりともこらしめたいのかなあ、とか想像している」と書きましたが、まあだいたいそういう話で『誰でも安易に免除が通るわけではなく、出場意思が全く見られなかったら容赦なく切り捨てるよ』という警告が含まれていると私は解釈しました。たぶんチーム側もそう受け取ったことでしょう。

 契約の話題も1つ、来年から3台体制となるフロント ロウ モータースポーツはギリランドと複数年の契約延長で合意したと発表しました。24歳のギリランド、昨年はフォードの事情か一部のレースでゼイン スミスにシートを明け渡すことになりましたが、当面はFRMの契約下で安定して仕事ができることになりました。ちなみにチームがスチュワート-ハース レーシングから購入したチャーターの金額は2000~2500万ドル(約31億~39億円)ではないかと報じられていますが、まだNASCARとチーム側の新チャーター制度が契約合意に至らない中での先んじた動きには、交渉に対する結束を乱すのではないかという見方もあるようです。

 最後に、今週はインディアナポリス モーター スピードウェイでのタイヤテストが実施され、久々に使用される2.5マイルオーバルでのレースに向けたタイヤ評価をギリランド、ハムリン、カイルの3人が参加して行いました。ところが、このテストでカイルはクラッシュしてしまったそうで、セッションの一部がカイル抜きになってしまったようです。タイヤが原因ではなくカイルの体にも問題は無かったのでテスト2日目には復帰したようですが、うまく行かない今季を象徴するような出来事となってしまいました^^;
 
・ARCA Menards Series West General Tire 200

 全国シリーズからノア グレッグソン、サム メイヤーの2人も参加したARCA メナーズ 西シリーズの第4戦。先週ポートランドで優勝したウイリアム サワリッチとメイヤーが争っていましたが、2回目のリスタートでサワリッチがはみ出したことでメイヤーが優勢となりました。最後はオーバータイムになる長いレースでしたが、メイヤーが制して翌日のエクスフィニティーに弾みを付けました。ちなみに、最後のリスタートで隣にいたのはタイラー ライフという17歳のドライバーなんですが、

お分かりだろうか

トヨターーーーーーーング!!!!

 どう見てもマスタングのロゴの上にトヨタのロゴを貼ってます。所属するセントラル コースト レーシングは昨年までのフォードから今年トヨタへ切り替えていてオーバルではちゃんとカムリを使ってるんですが、ロードコース用の車体を新たに用意するお金がもったいないので去年の車を流用して建前上バッジだけ付け足したか、あるいは車体流用でエンジンだけトヨタに載せ替えたかでしょう。公式サイトのレース結果やRacing Reference infoではフォードと書かれているので、たぶん前者ですねw
 現地でもかなりネタにされたようですが、運営から『ロゴの配置と車両の識別について規定する2024年 ARCA ルール ブック セクション20C-3.11に違反した』として、クルーチーフが2戦出場停止、罰金1000ドルと保護観察処分を受けました。レース結果は剥奪されなくて良かったですが、魔改造はやっちゃいけなかったみたいですw
 なお、ARCA西シリーズということで今回も古賀選手が出場しており、リード ラップの13位でレースを終えました。

・Xfinity Series Zip Buy Now,Pay Later 250

 ポートランドから連続ロードコースとなったエクスフィニティー、先週初優勝したギスバーゲンが初ポールを獲得するとステージ1終了までを全周リード。と言ってもロードコース戦なのでステージで勝ったらその後は一旦後ろに下がることになります。それでもリスタートでどこから抜いてんねんという動きを見せて順位を取り戻し2位となると、69周目のリスタート・ターン2でオースティン ヒルを壁にしながら曲がる絶対遺恨を残すやつでリード奪還。そのまま逃げ切って、初勝利からの2連勝を挙げました。サインを書いたラグビーのボールを観客席に蹴り込むパフォーマンス、これからも見る機会はありそうです。メイヤーは8位スタートからの3位で、ARCAからの連勝とはなりませんでした。

 エクスフィニティーで初優勝から2連勝したのは、リック マスト、スティーブ グリサム、チャド リトル、ジェイミー マクマーリー、チェイス エリオット、ウイリアム バイロン、オースティン シンドリックに次ぐ史上8人目の記録だそうです。

・カップシリーズ
 予選

 ブッシュライトポールはロガーノが獲得。去年も一昨年も1分17秒台がポールの記録だったのに、ロガーノが出したのは1分13秒273と再舗装で4秒も速くなってしまいました。2000年にラスティー ウォーレスが記録したカップシリーズのソノマでの予選最速記録・1分12秒1385まであと1秒ほどの速さです。2位からレディック、ブレイニー、チェイス、ラーソン、バイロンと続きました。
 ギスバーゲンにばかり良い恰好をさせられないA.J.アルメンディンガーは11位、スポット参戦で初出場のウィル ブラウンが24位、同じくキャム ウォータースは31位でした。なお、ギスバーゲン自身はこのレースには出ていませんが、ブラウンからスポッターを頼まれ、断ったけどそれでも頼んでくるので最終的には引き受けたそうです。スーパーカーのスター選手がまさかの結束ですw

・ステージ1

 ロガーノのリードで平和に始まったと思ったら、3周目に入るところでハムリンの車から突然白煙、エンジンが壊れたようでもちろんコーションとなりました。先週ベルの車のエンジンが不調をきたした際に『近年エンジンが壊れるってホント少ないよなあ』と思ったばかりだったんですが、これほど派手に壊れるのは久しぶりな気がしますね。ギア比の問題でちょっと高い回転域を使いすぎたような話みたいですが、エンジンを壊すほどのものなのか謎だった様子。

 オイルの処理と車両の排除にそこそこ時間がかかって7周目にリスタート、中団では有力ドライバーが苦戦しており、トゥルーエックスは後ろから押されてターン1で芝生に飛び出すと、バイロンも12周目に飛び出しました。左後輪にスロー パンクチャーがあったとのこと。そして15周目、フロントストレッチでギブスがクラッシュし、これで2回目のコーションです。ターン11出口で壁に当ててタイヤを傷めたのが原因でした。JGRはこれで既にベル以外全員に何か起こりました^^;
 
 ステージ1の終わりが近いのでリーダーのロガーノはここでピットへ入りますが、多くは入らずに19周目/ステージ残り7周でリスタート。しかしS字区間でチェイス ブリスコーがスピンし、なんとロガーノを巻き添えにクラッシュ。ロガーノは先を見すぎた作戦が目先の危険を持ち込んでしまった形で、結局このレースを21位で終えました。
 このコーションも15人はステイアウトを選択、ステージ残り3周でリスタート。ブレイニーがリスタートからターン4手前までレディックをかわそうと粘っていましたが届かず、ステージ1をレディックが制しました。ブレイニー、ラーソン、チェイス、アレックス ボウマンのトップ5。マクダウルが6位、そして最後の最後にダニエル スアレスの内側に突っ込んで行ったチャステインがチームメイトから7位を奪いました。

・ステージ2

 上位勢はピット回数を減らす作戦でここもなおステイアウト。しかし2周後にブラウンが残念ながら電気系と思われる問題で車を止めてしまい早くも5回目のコーションとなりました。ブラウンはこの後復帰したものの31位でした。ここでようやく初めてピットに入った人もいますが、上位勢はなおも現状維持。ここまでレースの3割ぐらいはコーション周回ですね^^;
 35周目にリスタート、レディックが少し出遅れましたがなんとかリードを維持、後方ではこの余波で多少の混乱がありましたが事故はどうやら避けられたようです。ところが安心したのも束の間、ターン11でベリーが全く止まれずにミサイルとなって大量の車を巻き添えにしました。右後方に既にエリック ジョーンズがいたのに自分も右に動いたため接触、当たりながらブレーキを踏んだので全く止まれなかったようです。

 ブロックしようとしたのか、ブレーキを踏んだ時に右によじれたせいで当たったのか分かりませんが、ぶつけられた方はたまったもんじゃないですね。まともに突っ込まれたのはベル、巻き添えでえらい車を壊したのはバイロンでした。JGRはこれでもう全員に何かが起こりましたが、当たり所が良かったのでベルはリタイアを回避、バイロンの方はトー リンクを壊してこのレース30位でした。続く40周目のリスタートも半周でシンドリックとグレッグソンの接触によるスピンが起き、これにマクダウルも巻き込まれてコーションとなります。こんだけ荒れるソノマはあんまり記憶に無いw
 
 43周目にリスタート、リスタートを繰り返す中で2位がブレイニーからラーソンに代わり、リスタート直後こそレディックを攻め込んでいましたがやがて2秒以上の差に広がりました。そのままステージ2も終盤となり、ステージ残り4周で3位のブレイニーがようやく本日初のピット作業。翌周にラーソン、そしてステージ残り2周でレディックがピットに入り、みんな目いっぱいの給油とタイヤ交換をしました。
 ピットを出たレディックにはアンダーカットを狙うラーソンが接近。内圧がまだ上がっていないレディックは順位を守ることができなかった上に軽くラーソンと接触したせいでブレーキの際に思いっきりロックさせてしまい、この先のレースに対してもやや不安材料を作ってしまいました。
 これでステージ優勝はサイクルがズレている人のものとなり、ステージ2の勝者はクリス ブッシャー。プリース、トゥルーエックス、カイル、AJが続きました。ほとんどの選手はここまでのコーションで給油しておりステージ終了間際に駆け込む人がいないので、ラーソンはステージ25位でした。

・ファイナル ステージ

 どのドライバーもあと1回給油して最後まで走れれば良いという条件を既に作っているので、ステージ2を終えても基本はピットに入らずステイアウト。ブッシャー/プリースの1列目でリスタートしますが、すぐにトゥルーエックスが2位に浮上しました。ラーソンは11列目リスタート、同様の作戦を採った人たちがこの後ろに入っていますからかなり1位までは遠い状態です。
 ブッシャーはトゥルーエックスを2秒以上引き離した状態で残り42周となる68周目にピットへ、トゥルーエックスも一緒に入りました。ここからピットサイクルとなってブッシャーが裏の1位となります。一方、彼らと同じことをしていたのでは順位が上がらないラーソンは、前の人たちが早めにピットに入ったことで前が開けると可能な限り飛ばしてオーバーカットする考え。現状ブッシャーより速いみたいなので確実に実質的な順位を上げていますが、コーションが出たらその瞬間に詰みます。
 
 残り29周、ここでとうとうラーソンがピットへ。実質5位、ブッシャーからは6秒後方というところでした。ところが、画面には映って無いですがピットを出た後マクダウルにこの周のどこかで抜かれた上に大幅に失速する何かがあったようで、この周だけで5秒失ってしまいました。できれば確実にマクダウルをウインドウ外に追い出しておきたかったんでしょうが、ラーソンは対マクダウルで1周0.2秒早い程度の差しか無く、タイヤを使いきりに行ってのこの差なのであと1秒稼ぐのはちょっと難しかったでしょうか。
 この後サイクルが完全に一巡しリーダーはブッシャー、これに2秒弱の差でトゥルーエックス、そしてカイル、アルメンディンガー、マクダウルが続く展開。マクダウルってステージ2で貰い事故あったよね?と思ったら、その時にピットに入って32位まで転落したところから地道に走っていたようです。

 今季は2度もあと一歩で優勝を逃しているブッシャー、今日こそ3度目の正直と行きたいところですがトゥルーエックスが徐々に迫ってきました。さらにタイヤの新しいラーソンもちょっと苦労しながら94周目には3位まで順位を回復しています。ふなっしー、2度あることは3度ある、となってしまうのか。

 あまり左側のタイヤに寄りかかって走れない雰囲気のブッシャーですが、ツボを押さえて出口で失敗しないように心がけているようでトゥルーエックスに決定的な隙を与えません。その間にラーソンが毎周0.7秒早く追いついてくるので、あっという間に3人の争いになりました。
 しかし残り10周、ターン10でブッシャーが完全にラインを外れてしまい、ターン11でブロックはしたものの翌周には力なく2人に抜かれました。これで前が開いたトゥルーエックスでしたが、こっちも早々にターン4aで失敗してラーソンにかわされました。思ったよりあっけなくラーソンがリーダーになります。
 
 トゥルーエックスは諦めずにラーソンを追い回して0.7秒程度の差でミスを誘おうとしますが、残りが3周となったあたりで根負けしたように差が開きました。そして最終周、ラーソンの勝利が目前に迫る中でトゥルーエックス陣営に突然燃料が危ういとの情報。おいおい。
 ラーソンがピットサイクルでのハズレくじをコース上の速さで帳消しにして今季3勝目、ソノマでの通算2勝目を挙げました。チップ ガナッシ レーシングにいたころは予選で速くても決勝では真っ先にタイヤをダメにして結果が残っていなかったソノマですが、ヘンドリック移籍後は4戦2勝ですね。しかも長い方のレイアウトとお馴染みのレイアウト、両方で勝利を記録したことになります。

 そして2位になると思われたトゥルーエックスは本当にガス欠、チェッカー目前でほぼ動力を失ってしまいました。これにより2位はマクダウル、3位ブッシャーとなりました。トゥルーエックスはずいぶんと時間をかけて徒歩よりも遅い速度でなんとかチェッカーにたどり着き、ある種優勝したラーソン以上に歓声をもらっていました。ラーソンの最後の周は1分16秒083で帰ってきましたが、トゥルーエックスは3分19秒625とすんごい時間がかかりましたw

 4位からチェイス、チャステイン、アルメンディンガー、ブレイニー、レディック、ベル、ギリランドのトップ10。元々最終周に入った時点でチャステインの前にはカイルがいましたが、ターン4aでチャステインと接触してスピンし、最後はガス欠症状も出たようで17位でのチェッカー。しかしトゥルーエックスがほぼ止まったことでチェッカー前にコーションが出ていたため、正式結果では12位といくらか命拾いしました。中継映像ではどう接触したのか出てこなかったんですが、公式動画にはチャステインと、さらにその後ろにいたチェイスの車載映像が公開されていました。これを見てみると、


 ターン4aの手前でカイルがえらく早く加速をやめており、ひょっとするとこの時点でガス欠症状が出ていたか、かなりリフト&コーストしたのではないかとも感じます。チャステインはここで抜こうなどとは思っていなかった動きですが、急にカイルが失速したので、ぶつけてくるのか?トラブルか?何だ?と思いつつ右に動いて抜こうとしたら、いらんことを考えた分だけブレーキの場所を間違えて曲がれずに絡んだ、という風に想像しました。カイル(とサマンサ)はぶつけられたことを当然怒っていた一方、チャステインは何が起こったのか分からんと言っていたので、その点も私の想像と符号します。そしてチャステインはこの後ターン11でチェイスに後ろから押されて4位を奪われてしまい5位でした。
 なお、カイルはノロノロとチェッカーを受けた後にイン ラップを走ってまた計測ラインを通過でもしたのか、NASCARの公式記録で彼は"111周目"を8分17秒633で通過した履歴が残っており、レーシングリファレンスでも

 カイルが最終周の1周だけリードを記録したことになってしまっています、カイル優勝やん。カイルが今季記録したラップ リードは130周なんですが、この幻の1周がレーシングリファレンスや公式サイトの一部数字にも誤って反映されてラップリード131になってしまっている箇所があり、なんか変なことになってます^^;

 
 さて、ソノマでコーションが最も多かったレースは1990年の9回。今回のコーションは8回で史上3度目・歴代2位タイの記録でした。チェッカー後のことなので記録には残りませんが、最後にトゥルーエックスが止まって幻の9回目のコーションが出ていますので、史上最多タイと言っても過言ではないでしょう。
 ロードコースの基本戦略はピット回数を少なくしたうえでチェッカーから逆算し、最後の給油を真っ先に終わらせる、ということで、例えばマクダウルは5回目のコーションとなった33周目に1回目のピット、本当はあと1回で済ますはずが事故に巻き込まれたので40周目にもう1回入り、次が68周目の最後のピット。ブッシャーにいたってはステージ1終了後のコーションでピットに入った後がもう68周目の最後のピットという最も手前で刻むパターンでした。ステージ距離との兼ね合いで、2ストップ作戦で行くのにステージ1終了後のコーション、ないしは下手すればステージ1終了直前を1回目の給油にしてもギリギリ行けるか行けないかぐらいの設定になっています。

 そんな中で上位勢の考えはおそらく、ステージ1を走り切ってポイントを貰い、ステイアウトした上でステージ2の途中・45周目あたりでピットへ。これでステージ1開始前に入った何人かには抜かれても、そこそこの順位で最終ステージをリスタートして、あとは状況を見てアンダーカットかタイヤ履歴差か、という考えだったと思います。
 ところがあまりにコーションが多くてステージ2の終了直前まで50周以上の走行が可能になってしまい、逆にいつ入るんだか機会を逃してしまって最終ステージをえらい後方からリスタートすることになったのかな、と思いました。ラーソンは混戦でもギャンギャン抜いて行ったし、単独走行で非常に速かったので何とか前に出られましたが、レディックは埋まってしまって最終ステージが始まった時点ではもう勝負権が無くなっていました。
 今回はクルーチーフの閃きと、長い距離を走る人にはそれなりの忍耐と安定性が求められたわけですが、マクダウルはそれを実現できたからこそ2位まで巻き返せたなと思いますね。終盤ラーソンに追いつかれた際には「先に行かせて付いて行って前を狙うぞ」とあえて譲るように指示もされていて、争うべき相手、目標も非常にしっかりしていたと思います。
 また、こうした展開になったもう1つの要因として新しい舗装があり、昨年は新品と中古のタイヤで2秒近いタイムの落ち幅がありましたが、今年は1秒程度で済んでいましたから摩耗度合いは低くなっていました。履歴差を作ってもそうそう抜けないので、トラックポジションがとても重要だったことが分かります。

 さて、次戦からカップシリーズの放送局はNBCになり、そしてカップ戦初開催のアイオワです。一説にはモントリオールでのレース開催を目指していたけど期限までに話がまとまらなかったので、予定していた日にちに代わりとして組み入れられた、とも言われていますが、0.875マイルのオーバルはどんなレースになるんでしょうか。

コメント

アールグレイ さんの投稿…
ARCAは古い車両(サポートの切れたダッジを使っていたり、フォードフュージョンの型落ちが混じっていたりなど)で出ているチームも多いイメージでしたが、まさかメーカーロゴまで誤魔化すチームもあるのは驚きでしたw

SVG、メイヤーを見ると、ロードコーススペシャリストも世代交代が進んだ感じがありますね。
それでもエクスフィニティーではHMSが61歳のボリスセッドを起用していたのは意外でした。
カップ戦のドライバーを交代で走らせているだけじゃないんですね。

HMSはオースティンでのバイロンに続いてロードコース連勝を飾りましたが、Gen7車両になってから2年間未勝利だったのに、急に息を吹き返しましたね。
2021年のエリオットとラーソンだけでロードコース5勝を挙げた時を思い出します。

最後にソノマといえば、2019年のディベネデトーの好走は今でも忘れられません。
所属チームのリーバインファミリーもよくスタートアンドパークしているイメージが強かったので、なんでこんな上位を走っているんだと最初は驚きでした。
JGRと提携していることを後から知って、いつかはこのチームも勝つのかなって思ってたら翌年に閉鎖されてせっかく成績も上向いてきたのに勿体ない気持ちが大きかったですね。
チーム最後のドライバーであったベルも今では2年連続チャンピオンシップ4進出を果たすほどの活躍をしているを見ると、LFRでも勝てただろうなと思ってしまいます。
ディベネデトーもRSSからエクスフィニティーに最近参戦するようになりましたし、またカップ戦に戻ってきてほしいドライバーです。
SCfromLA さんの投稿…
>アールグレイさん

 マスタングの馬エンブレムを黒で塗って消すことすらしない潔さが最高でしたね、どっちのメーカーの担当者もあれはもう笑って済ますしかないなと思いましたw
 ヘンドリックのロードコースに関しては、例えばですが彼らはやっぱりまずは新車に対してオーバルできちんと速く走る車を作ることを考えてそっちの解析に時間を割く、ライバル陣営は正面からオーバルでヘンドリックやJGRに対抗するのはなかなか大変なので、頑張ったら勝てそうなロードコースの解析やシミュレーションをちょっと優先順位を上げる、みたいなことがあったとすると、ロードで他のチームがまず結果を残し、徐々にヘンドリックが蘇ってくる流れというのも起こりえるのかなとか想像します。
 SVGは勝つには勝ってるけどカップで同じことやったら絶対フィニッシュまでに袋叩きにあうやつなので、勝者として戻ってくるシカゴでどう戦うのか色んな意味で楽しみになってきました。Matt Dはマクダウルの後任でフロントロウとかどうですかね~、las vegasさんが発狂して喜ぶと思うんですけど。
日日不穏日記 さんの投稿…
 ソノマでもファイナルラップにドラマがありましたね。もう1回コーションが出て、レースをリセットすれば、もう一波乱あったかもしれませんが。トゥレックスのチェッカーは、レッカー車が押すものだと思ってましたが、フィニッシュしての大歓声には感動しました。カイルとチャステインは明らかにチャステインが速かったので、どこかで抜くだろうと思ってましたが、あんなことになるとは。ロガーノも運がなく、2人とも優勝どころか、プレーオフに行けるか、心配になってきます。
 レース名については、確かに長く続いていますね。コカ・コーラ600同様、すっかり定着しています。GEICO 500も10年以上、続いていますが、ウィンストン500も調べてみたら、20年以上続いています。NASCARを長く支援してくれているスポンサーには、感謝しかないです。気になっていなんですが、ジョンソンは、83勝しているのにロードは、ソノマの1勝だけです。インディに行った時に、ガナッシでありながら、初年度はオーバルを走らず、散々な成績でした。キャリア晩年ではあったとは言え、酷いものでした(翌年はオーバル解禁で少し結果を残しましたけど)。2018年だったか、初回のローバルでトゥレックスに特攻して、自滅していたのは印象的でしたけど、もう少しロードが強かったイメージがあったので意外でした。スチュワートはあの体型だったのに、ソノマでもグレンでも強かったのとは対照的ですね。
SCfromLA さんの投稿…
>日日不穏日記さん

 毎年名前が変わるイベントよりも、ずっと同じスポンサーでイメージが繋がる方がやっぱり好感持てますよね~。ジョンソンに関しては確かに言われてみたら意外ではありますね。彼の全盛期はロードコースが2戦しか無かったりゴードンの方が速かったりスペシャリストの壁もあるので機会が少なかったのもあるとは思いますが、デイトナ24時間にも出てたので私もあんまり意識してませんでした。