NASCAR Cup Series
ところがその3周後、今度はジョッシュ ベリーがターン4でクラッシュ。こちらは左前のタイヤが壊れたそうで、タイヤ起因かブレーキの熱起因か分かりませんが、コーションとなったのでピットが慌ただしくなりました。ピットに入らず粘っていた人をはじめリードラップ車両の多くがピットに入り、見た目上7位にいたベルは先頭でリスタートしたいのでステイアウト。他にチェイス、ラーソンもステイアウトし、ここに今ピットに入ったカイル、シンドリック、ブラッド ケゼロウスキーが続きました。カイルだけは2輪交換です。
2位からハムリン、ケゼロウスキー、レディック、ロガーノのトップ5。6位のオースティン ディロンは今季最上位、エンジンが壊れてるベルでしたが7位で奇跡的に最後まで走れました。驚くべきことにホースバーが8位、そしてジャスティン ヘイリーがダーリントンに続いてまたも9位に入りました。ガス欠ブレイニーは24位、エンジンが壊れた人の方が遥かにマシな結果となりました^^;
Enjoy Illinois 300 presented by TicketSmarter
World Wide Technology Raceway 1.25miles×240Laps(45/95/100)=300miles
winner:Austin Cindric(Team Penske/Freightliner Ford Mustang Dark Horse)
雨に翻弄されてカイル ラーソンが1周も走ることができず、コカ-コーラ600がコカコーラ350になってしまったNASCAR。気を取り直して今週のカップ シリーズはゲートウェイことワールド ワイド テクノロジー レースウェイです。2022年にカップシリーズの日程に加わって今年が3回目、ターン1・2と3・4で左右非対称の卵型をしたトラックです。ブレーキへの負担がけっこう大きく、昨年はブレーキが壊れて壁に突っ込む車が多発しました。
ゲートウェイはそんなに大きくないどちらかというと地方の開催地、という趣でお客さんの雰囲気がけっこう私は好きなんですが、レースだけでは寂しいので『コンフルエンス ミュージック フェスティバル』という音楽イベントも併催されてイベントを盛り上げています。
昨年はカイル ブッシュ、一昨年はジョーイ ロガーノがいずれもオーバータイムとなったレースで優勝。基本的に抜けないのでトラック ポジションを重視して前に居座るのが正統派の作戦、前に出るためなら2輪交換も積極採用です。いかんせん抜けないトラックなので、リスタートして争いが終わって1列になったら以降は何も起きずに進んでしまうので地味なのが最大の難点でしょうか。
ちなみに私は昨年の記事で『2025年からの新放映権契約に向けて、こういう急に出て来た地味な開催地は削減されないか心配』と書きましたが、来年も開催されることが発表されました。
・レース前の話題
なんといってもSHRが今季限りで去ってしまうのが大きな話題でしたが、独立した記事にしたのでその話はこちらへ。
そしてもう1つ気になるのがラーソン。インディアナポリス500に出場し、これが雨で4時間も遅れたのでインディー500を走り切ってからシャーロットに移動したら自分が走る前にレースが終わっちゃったわけですが、欠場によって規則上はプレイオフ出場資格を失ってしまうため、ヘンドリック モータースポーツはこの欠場をプレイオフ出場資格喪失から免除するように申請を出しました。
前戦の記事で私も書いたように、ラーソンに免除が与えられるのは当然の流れのように受け止められていましたが、ゲートウェイの週末になってもNASCARから免除受理の発表は行われないままとなっています。規則を厳格に適用してラーソンがプレイオフから締め出されるのではないか?とざわついてきました。個人的には、最終的には免除を与えるけど、タダでは済ませたくないのでちょっと結論を引っ張って多少なりともこらしめたいのかなあ、とか想像していますが、どうなるんでしょう。なおスポーツ ビジネス ジャーナルによるとヘンドリックはラーソンのインディー500出場に合計で300万ドルほど費やしたとのこと、それゆえ欠場なんて選択はできなかったわけですね。
・Craftsman Truck Series Toyota 200
雨で開始が2時間半ほど遅れたクラフツマン トラック シリーズ。ポールシッターのタイ マジェスキーがステージ1・2を連勝しましたが、ステージ2終了後のコーションでピット作業が早かったコリー ハイムが最終ステージを優勢に進めました。マジェスキーは138周目、結果的に最後となったリスタートでもハイムを捕まえられず勝負あり、先週は複数のナットを締めていなかったせいで失格になっていたハイムが汚名返上の今季4勝目です。
・Xfinity Series Pacific Office Automation 147
(at Portland International Raceway)
今週はポートランドに遠征しているエクスフィニティー、昨年の途中からロード コースで無類の強さを誇っているサム メイヤーがポールからスタートして、、、ターン1でいきなり後ろから当てられてスピン(´・ω・`)
玉突きとは言え後ろから当てた張本人・シェイン バン ギスバーゲンがリーダーとなりますが、ギスバーゲンはステージ2のリスタート以降ぶつかるわ飛び出すわのグダグダ、代わって昨年のこのレースでも2位だったジャスティン オールガイアーがレースを主導しました。
残り9周のリスタート、順位を取り戻してきたギスバーゲンは2位からのリスタートながらうまく行かず、もうさすがに無理かと思ったら翌周の多重事故で再度チャンスが訪れ、迎えた残り4周のリスタートからオールガイアーの隙を見逃さずにとうとうリードを奪還。グリップが得られず苦しんで攻めすぎた、というオールガイアーを引き離したギスバーゲンがエクスフィニティー初勝利を挙げました。車はボロボロですw
なお、このイベントにはARCA Menards Series Westの第3戦が併催されており、優勝はウイリアム サワリッチ、唯一の日本人選手・古賀 琢麻が10位でした。
・カップシリーズ 予選
ポートランドからゲートウェイに戻ってきましてカップシリーズの予選、ブッシュ ライト ポールを獲得したのはなんとマイケル マクダウルでした。通算3度目ですが過去の2度はドラフティング トラックで記録したもの、それ以外のオーバルでは初の出来事でした。ちなみにマクダウルはラーソンに免除が与えられないのであれば「クレイジーなことだ」と言ったそうです。
2位からオースティン シンドリック、ライアン ブレイニーとペンスキーの2人が続き、クリストファー ベル、タイラー レディック、デニー ハムリンと4位から6位はトヨタ勢。シボレー勢でQ2に進んだのはカイルだけで予選10位でした。
・ステージ1
スタート前のパレード周回中にバックストレッチで爆破演出的なことをやってみたところ、打ち上げとともに色んなゴミがトラック内に飛んできたようで何人かのドライバーがビックリして回避。セレモニーがドライバーの邪魔したらあかん気がするが、まあ1年に一度のお祭りだからこのぐらい許してやろう。州道203号線走ってた人もびっくりしたんじゃなかろうかw
45周の短いステージ1ですが、3周目に後方でジョン ハンター ネメチェックとコディー ウェアーがスピンしていきなりのコーションとなると、18周目にもデレック クラウスとウェアーがスピン。全然気づいてなかったですがタラデガで久しぶりにレースに復帰してこれが2戦目だったウェアー、ある意味存在感を示しました。このコーションで中団のドライバーがピットに入り戦略が分岐します。
リーダー争いはポールシッターのマクダウルと、最初のスタートで2位に上がったベルの争い。徐々にタイトになってるっぽいマクダウルに対してステージ終盤にベルが仕掛けようとするものの、このトラックはなかなか抜けません。
ベルは抜くためにラインを変えたら空いた場所にブレイニーが入ろうとしてくるので面倒な状況でしたが、ステージ残り5周でようやく前に出ることに成功、そのままステージ1を制しました。マクダウル、ブレイニー、ちょっと間が空いて4位にシンドリックが続きました。
・ステージ2
6人がステイ アウトを選択、唯一最初のコーションでピットに入っていたトッド ギリランドがとりあえず先頭になります。その他のリード ラップ車両はピットに入り、ライアン プリースとマーティン トゥルーエックス ジュニアが2輪交換。4輪交換したベルは5列目からのリスタートとなりました。
タイヤが古すぎるギリランドはターン1の段階で明らかに遅く、外ラインの人は見事に蓋をされました。内側からリスタートしたカイルが楽々リードを手にします。中団では4ワイドの争いが起きて、一番外にいたチェイス エリオットが壁にあたりましたがとりあえず無事な様子。
その後はステイアウトのカイルを4輪交換のベルが追い上げて行く展開。抜けずに詰まる、ということもなくタイヤの履歴差で内側からサクサクと抜いてきたベルが70周目にリーダーになりました。ステージ1で争っていたマクダウルはリスタートで集団に巻き込まれて15位あたりで捕まっており、リスタート直後の数周の重要性を感じさせます。ベルは先週もリスタートできちんと集団を脱出したことが勝利に繋がってましたね。
91周目になると、ステージ間コーションでステイアウトした人からピット サイクル、これを見てピット組も動き始めました。さっき4輪換えていて抜けずに困っている人はここで右側2輪交換とアンダーカットの合わせ技で一気の浮上を狙います。ベルはそんな技を使う必要が全く無いのできちんと4輪交換。
一方で逆張りしてピットにすぐ入らない人もいたのでこの後暫くはシンドリックがリーダー。何か起きるのを期待していたら109周目にトゥルーエックスが左後輪をパンクさせますが、安全にピットに戻ったので彼が損をしただけにとどまりました、タイヤを換えてそんなに走って無いんですが、内圧の下げすぎ?
ところがその3周後、今度はジョッシュ ベリーがターン4でクラッシュ。こちらは左前のタイヤが壊れたそうで、タイヤ起因かブレーキの熱起因か分かりませんが、コーションとなったのでピットが慌ただしくなりました。ピットに入らず粘っていた人をはじめリードラップ車両の多くがピットに入り、見た目上7位にいたベルは先頭でリスタートしたいのでステイアウト。他にチェイス、ラーソンもステイアウトし、ここに今ピットに入ったカイル、シンドリック、ブラッド ケゼロウスキーが続きました。カイルだけは2輪交換です。
120周目/ステージ残り21周でリスタート、当然ながらベルがリード。ラーソンはリスタートから順位を下げていますが、どうやらトラックポジション最優先で考えて、ステージ2終了後もステイアウトして残りのレースを1ストップで終わらせる方向性の様子。他の人はステージ間コーションでピットに入るだろうと考えて無理に飛ばしていない様子です。そのままステージ最終周となり、ベルがステージ1に続いて連s
7位を争っていたラーソンとカイルですが、どっちが主導的だったか車載映像では分かりにくいもののフロントストレッチで側面同士の軽い接触が起こり、なおかつカイルはかなりターン1で厳しく内側を閉め、なのにラーソンが勢いよく突っ込んだもんだからこらえられずに回った模様。カイルを巻き添えにして2台揃って回ってしまい、ラーソンは後ろから壁に当てたのでマシでしたが、カイルはまともに右側をぶつけたので車が壊れました。カイル、これはレース後まで待ってラーソンをぶん殴る案件ですw
というわけでステージ2はコーション状態での終了となり、ベルが1位。2位シンドリック、3位ブレイニーとなり、タイヤが古いチェイスは2人に抜かれて4位でした。5位にはロガーノも入ったのでペンスキーがトップ5に3人と全員好調です。
・ファイナル ステージ
ベルをはじめとして半数ほどはピットに入りましたが、12人がステイアウトを選択と作戦がここも分岐。揃ってステイアウトしたシンドリック、ブレイニー、ロガーノのペンスキー1-2-3体制で最終ステージが始まりました。7列目からリスタートしたベルはとにかく抜きまくって順位を上げにかかりますが、最後のピット作業で給油量が少ないのである程度の位置で走っていればピットでの逆転も可能。順位より1位とのタイム差が大事なので遅い人にひっかかるのだけは避けたいですね、ピエールさん的に言えば表の1位がシンドリック、裏の1位がベルです。
173周目/残り67周、ここで4位と好位置にいたカーソン ホースバーが真っ先にピットへ。これを見たからか前にいる人も一斉に動き、ペンスキー勢はブレイニー、シンドリック、ロガーノの順で最後のタイヤ交換と給油へ、先に入ったブレイニーがシンドリックをアンダーカットしました。ブレイニーが表の1位、いや、今度はこっちが裏になるのか?ピエール用語の使い方がよく分かってないw
前がいなくなって見た目上先頭に戻ったベルはすぐにはピットに入らず待機、タイヤを換えているブレイニーより1周で0.2秒ぐらい遅い様子です。トラックポジションだけを考えたら、ペンスキーの動きに合わせてすぐピットに入った上で給油時間の短さを活かした方が即効性がありますから、そうしないということはコーション待ちも含めつつタイヤの履歴差で後半確実にトラック上で抜いていく構えでしょうか。
結局残り46周まで引っ張ってベルがピットへ、4輪交換と給油で実質4位で合流しました。ピット前はシンドリックと約6秒差、ピット後はブレイニーから約6秒差なので1位との差という点では給油の短さと中古タイヤで走った時間で差し引きゼロになった感じです。さっき抜くのにやや時間を取らされたハムリンがまた自分の前にいますし、果たして追いつくでしょうか。
しかしここからベルには追い風が吹きます。まだピットに入っていないリードラップ後方の人にブレイニーが追いついてしまい、内側から抜くだけでいくらか遅くなります。ベルは新しいタイヤでさっさと抜けるので一気に距離が詰まり、残り30周でもうシンドリックを抜いてしまって実質2位。そして残り27周、あっという間にブレイニーも捕まえました。一方そのころ、引っ張った上で2輪交換して順位を上げることを狙ったタイ ギブスは
残り20周、ターン4でベルは一旦前に出ましたが、ラインを交差させてターン1でブレイニーが抜き返す激戦。明らかに速いのはベルですが、ブレイニーもチャンピオンらしい走りで、あれ?
ベル「ブローした、ブローした、終わりだ。」 ベル、なんといきなりエンジンが壊れて万事休す。出力が落ちたものの完全に壊れてはいないようで、ガレージには行かず1秒落ちぐらいの速度でなんとか走っています。するとなんとここでマンガみたいな展開に。パンクで周回遅れになったため勝負権の無いトゥルーエックスが数周に渡って後ろから押して全力応援。ベルは緩やか~に順位を下げました。記録を見たら押してもらってる間は1周0.5秒ぐらい速くなってるので一生懸命走ってる中団の選手とほとんど変わらない速さでしたw
レースも残り僅か、ブレイニーに対して少しずつシンドリックが差を詰めているものの、周回遅れもいるしまあ一時的なものだろう、さあいよいよホワイト フラッg
ピエール北川「あ~~~~!12号車スローダウン、12号車がスローダウン!ブレイニーが失速しています!これはガス欠か~?」
あり得ない展開、ブレイニーまで失速しました。1位でコントロール ラインを通過して最終周に入りはしたものの、一瞬でシンドリックに抜かれて成すすべ無し。ブレイニーは完全にガス欠していました。そのままシンドリックがガス欠もブローもせずに240周目を走り切り、まさかの通算2勝目を挙げました。2022年の開幕戦・デイトナ500で勝って以来です。
2位からハムリン、ケゼロウスキー、レディック、ロガーノのトップ5。6位のオースティン ディロンは今季最上位、エンジンが壊れてるベルでしたが7位で奇跡的に最後まで走れました。驚くべきことにホースバーが8位、そしてジャスティン ヘイリーがダーリントンに続いてまたも9位に入りました。ガス欠ブレイニーは24位、エンジンが壊れた人の方が遥かにマシな結果となりました^^;
ホースバーについてはレース中、解説のラリー マクレイノルズが「新人選手にはとにかく完走して距離を走れと言っている。その点、彼はデイトナ500でクラッシュしたものの、以降のレースでは10回リードラップでレースを終え、全周回数に対して僅か8周足りないだけで走り切っている。これは新人が特に最初の半年で行うべきことができている。」と高評価していました。実際、チームメイトのコリー ラジョーイ、ゼイン スミスを獲得ポイントでも大きく上回り、選手権21位と大健闘しています。500マイルのレースを5周で脱落したせいで走行距離ランキングだと埋もれていますが、隠れたミスター安定です。
それにしても劇的なレースでした。ラーソンが事故った瞬間「何やってまんねん」と思ったので勝手にピエールさんを登場させたところ、最後までピエールさんが叫びそうな展開になったので見事な前振りになったなあと思いましたね。
※全部見てから書いたのではなくステージ間コーション中にはもうピエールさんは記事の下書きに登場しています
運が味方して3位が1位に化けましたが、シンドリックが3位を走ること自体が失礼ながら滅多にない展開でしたので、今日は本当に出来が良かったですし、それをクルー チーフのブライアン ウィルソンもしっかり支えました。一昨年にロガーノが勝った時も、振り返るとピットのタイミング、いくつかあった作戦の分岐点で全部正解を選んでいましたが、今回もペンスキーは揃ってピット回数を最小限に抑える作戦を使い成功させました。
実際にはベルが勝っていたはずですが、どのみち彼の車は速すぎて手が付けられないものでしたからベルと同じ動きをした方が勝率が高かったかと言われると違うと思うので、最善の選択をして運を引き寄せたと言って間違いないでしょう。
逆にポールシッターのマクダウルはリスタートで集団に入ってしまったところで完全に穴にハマってしまい、最後はコーション待ちの大博打をして何も起きなかったので1周遅れの25位でした。マクダウルは過去2年もここで競争力があったので噛みあったらシンドリックの位置に彼がいてもおかしくなかったと思うんですが、そこはやはり完成された組織のペンスキーと、中堅中規模チームのフロント ロウ モータースポーツで差があるのかなと感じますね。
でもそんな大規模チームでもガス欠という痛恨の失敗をやる時はやってしまいます。最後の給油作業、シンドリックのクルーは定石通りの動きで途中に2缶目に給油缶を持ち替えていましたが、ブレイニー陣営は2缶も必要ないと思ったのか1缶で済ませており、しかもタイヤ交換自体が非常に円滑だったために挿している時間そのものもやや短めでした。計算が甘かったということになりそうです。
来年も開催が決まり、2年連続オーバータイムからの3年目は最終周のドラマ、と最後だけ切り取ったら熱いゲートウェイでしたが、間に何も起きないのは相変わらずなので来年も上手いこと何か起きてくれることに期待しましょう。次戦はロードコースのソノマ、今年のFOX中継担当最後のレースです。
コメント
チームメイトにロードコーススペシャリストのアルメンディンガーがいるのも心強いでしょうし。
ただちょっとどころではない荒れっぷりでしたが、これでも勝ててしまうのが、エクスフィニティー&ロードコースだからなんでしょうね。
このままだとカップ戦やオーバル、エクスフィニティーでもカップドライバーが掛け持ち参戦しているときだと厳しく感じます。
ペンスキーはロガーノのオールスター勝利、インディ500ではニューガーデンの連覇&オーナーにとっての20度目の制覇、そしてシンドリックの2年ぶりの優勝&チームのカップシリーズ今シーズン初勝利とおめでたい話題が続いて良いですね。
提携先をラウシュからペンスキーに変えたFRMもマクドウェルが既に3ポールも記録しているのを見ると、速さは問題がないんだなと再確認できました。
シンドリックは去年の不調でデイトナ500だけの一発屋か?と疑ってしまいましたが、今日のレースでペンスキーはブレイニーやロガーノだけじゃない事を見せられたんじゃないかと感じます。
ブレイニーだって前年度未勝利からの巻き返しでチャンピオンになれた訳ですし、シンドリックもまだまだこれからです。
スパイアーはホースバーにも複数年契約も結んでいますし、ここにマクドウェルが来れば安定感はさらに増すでしょうね。
ルーキーオブザイヤー争いもトップのベリーに5点差まで近づきましたし、チーム的にはベリーが有利に見えても、分からないものですね。
今戦、グレッグソン以外のSHR全員がオーバーストックのスキームだったので、見分け辛くて大変でしたw
ただタラデガでもグレッグソンとベリーそれぞれにスポンサースキームをやっていたので、本当に今のSHRにとってはありがたいスポンサーですね。
複数台同じスポンサーというとダッジの赤いスキーム時代のエバンハムモータースポーツやレッドブルレーシングを思い出します。
シンドリックはある程度の力はあってエクスフィニティーなら圧倒的でもやっぱりカップだと全然違うのね、という印象で正直スーパースピードウェイ以外で勝つ姿が想像できませんでしたから、想像の遥か上を行く結果でした。元々ロードコースではそこそこなので、ある種ロードコース的なターンのここは勝手が似てたのかもしれませんが、とりあえずブレーキ多用のトラックからでも成績を底上げしていけると伸びしろはまだありそうですね~。
オーバーストックのスキームに関しては、私にはどうも色合いがドクターペッパーに見えてしまって一瞬「あれ、えーっと、ウォーレス?」と全然違う方とこんがらがってしまいます(笑)同一チームで同一スポンサーなんてカテゴリーによっては当たり前なのに(ちなみに私はシングルシーターのレースでもカメラステーの色とか覚えてないので基本見分けが付かないか目を凝らしてカーナンバーを見極めて見ている)、NASCARになると混乱するのはやっぱり集団で40台も走ってて瞬時に見分けようとするからなんでしょうかね。
シンドリックが「社長の息子だからまあしゃあないわな」とすっかり低評価に思われていたのはたぶんアメリカのファンでも似たようなものじゃないかと想像します。勝ってないドライバーが残りのレギュラーシーズンで勝てばプレイオフは面白くなりますが、ちょっとカイルさんの情緒不安定な感じと、対照的に目立たなすぎるチャステインは気になりますね。ん?これってもしかして、俺たち・私たち、入れ替わってるー!?(←ヒットしたアニメのネタで応じてみたw)