F1 第10戦 スペイン

Formula 1 Aramco Gran Premio de España
Circuit de Barcelona-Catalunya 4.567km×66Laps=307.236km
winner:Max Verstappen(Oracle Red Bull Racing/Red Bull Racing RB20-Honda RBPT)

 F1はヨーロッパでの本格的な連戦に入り、ここから走る人も整備する人も取材する人も観戦する人もみんな大変な時期に突入です、第10戦はスペイン。1列目からスタートした人しかほぼ勝てないという鬼の空力サーキット・バルセロナ-カタルーニャですが、戦力差が少し縮まってきた今年は果たして面白くなるのか、それともこういう場所だとレッド ブル無双に戻るのか、この先のヨーロッパ戦線を占う大事な1戦です。


・レース前の話題

 エステバン オコンをシーズン途中にクビにするかどうか、とかいう話で変に注目されてしまっているアルピーヌ。オコンの話は置いといても成績がパッとしないのは彼ら自身も理解しているところですが、なんと代表のブルーノ ファミンはチームのテコ入れのためにフラビオ ブリアトーレをエグゼクティブ アドバイザーとして起用すると発表しました。

 最近のファンの人からすると誰それ?というおじさんというかもう年齢的にはおじいさんに近いですが、1990年代からのF1における超有名人の1人。実業家で服飾ブランドのベネトンの店舗運営に関わって巨大な財を成し、その後ベネトンの創設者・ルチアーノ ベネトンの依頼によりベネトン家が保有していたF1チームを取り仕切る立場となってベネトンと後のルノーで剛腕を振るった人物です。
 ベネトンF1を任されたブリアトーレはミハエル シューマッハーをとんでもない逸材だと見抜いて引き抜くと彼を中心に据えてチャンピオンを獲得。その後ベネトンがルノーに買収されても要職にとどまりフェルナンド アロンソを発掘するなど、日本メディアでは『キング メーカー』という愛称を付けられる存在でした。海外でも同じ表現があったかどうかは知りませんw
 一方で、1994年には(彼らだけではなかったが)禁止されていたトラクション コントロールの使用疑惑(当時は立証できなかったが、後年に当時のエンジニアが存在を認めた)や規定に反した燃料バルブの使用が発覚。当時アイルトン セナはベネトンが不正をしていると自身の中で確信して怒りを覚えていたようで、意地でもベネトン/シューマッハーを倒し不正を暴こうという心境だったと思われます。もしベネトンが真っ当な車であったならあるいはセナはあそこまで無茶をすることはなく、そうするとあの事故死は・・・と私は考えずにはいられません。(※個人の感想です)
 シューマッハーの引き抜きに始まり強引な手法が散見されて評判が良くないところもあるブリアトーレでしたが、大問題となったのが2008年のシンガポールGP。2005年、2006年と連覇しながら2007年以降未勝利と苦戦していたルノー/アロンソがこのレースではSCのタイミングを味方に付けて久しぶりの勝利!と盛り上がっていたら、そのSCの原因となったネルソン ピケ ジュニアのスピンがチームから指示された故意のものであったことが後に発覚、ブリアトーレはF1から追放されました。
 その後、追放処分はブリアトーレが裁判所に訴えてフランスの司法により取り消し判断が行われ、近年は徐々にF1の現場に姿を見せるようにはなっていました。そして今回、とうとうルノーで正式に役職のある仕事に戻ってきました。ファミンは過去の出来事は気にしないそうですが、今回フジテレビNEXTの解説になっている森脇 基恭は

「全然ダメですね、あり得ないですね。あれだけ大きい不祥事を起こして、それでまた同じレース界に戻るなんて考えられないですね。」
「(今の首脳陣はそうしたことを気にしないということ)それ自体が間違ってると思いますけどね。」

 とバッサリ。私も森脇さんと同感です。もちろん、過去に犯した1つの過ちでその後のその人の人生全てを否定し一切再起を許さない、というわけにはいきませんが、そもそもブリアトーレはF1に関わる以前の時代に詐欺罪で有罪判決を受け、収監を免れるためにバージン諸島に海外逃亡していたようで、問題が1つや2つではありません。そうした人物を今になって頼ろうと考えてしまう、それを止められない、といった組織構図そのものに問題があるように思います。
 アルピーヌに関しては、2026年からのパワーユニット開発が上手く行っているとは言えず、今と同様に出力面で負けている状態が続く可能性が指摘されていることから、アルピーヌのくせしてルノーのエンジン開発を諦めてしまい他社製PUの搭載を検討しているのではないか?という噂すら浮上しています。当分この組織の迷走は終わりそうにありませんね。

・フリー走行

 FP1はランド ノリス、FP2ではルイス ハミルトン、FP3はカルロス サインツ、と全て異なる車両/ドライバーが最速を記録。僅差の争いになりそうな結果となりました。また、FP3ではランス ストロールがアタック中にハミルトンに邪魔されてしまい、これに腹を立てたストロールが幅寄せ行為をしたために戒告。同様にシャルル ルクレールもノリスに邪魔された後に接触し、本人は苛立ってはいたけど故意ではなく道を開けようとして誤って接触したと釈明、でもこれも戒告となりました。

 ストロールは金曜日の出席必須のイベントを医者に行くために欠席し、これをチーム側が適切に申告せず言うなれば無断欠席の状態であったことからこちらでも戒告処分を受けており、なんかイライラがイライラを再生産している気がします。ルクレールも正直「譲ろうとして誤ってぶつかった」のならあまりに相手の車が見えてなさすぎるのでそれはそれで問題な走り方でした。実際はちょっと寄せて驚かせようとしたのがうっかりぶつけちゃったんじゃない?とか思ってしまいますが。

・予選

 予選前の正午ごろ、マクラーレンのモーターホームで火災が発生しましたが、念のため1人が病院に運ばれただけで幸いにしてみなさん無事でした。イベント進行にも影響なく予選が始まります。空力性能が大事だとどうしてもチーム順に並びやすくなりますが、今回はVCARBが17位・18位、ウイリアムズが19位・20位に収まってしまいました。
 Q3、1回目のアタックではやっぱりマックス フェルスタッペンが最速だったものの、6位まで0.276秒差の接戦。しかし2回目のアタックで先にアタックに向かったフェルスタッペンは自身のタイムを0.27秒も更新したので「あら~、結局は独走か」と思いましたが、なんとノリスがこれを僅か0.02秒上回り逆転!後続はこれを上回れず、ノリスがピレリ ポール ポジションを獲得しました、危うくまた0.000秒差になるところだったぜw

 3位にはハミルトンが入りましたが、こちらはノリスから0.318秒差とやや開いており上位2人の凄さが際立ちます。ただ、4位のジョージ ラッセル、5位・ルクレール、6位・サインツはいずれもハミルトンから見て0.035秒の差しか無く、それぞれチームメイト同士では0.005秒以下の差しかありませんでした。同じ車で同じコースをほぼ同じ路面条件で走ってほぼ同じタイム、精度高いっすね( ゚Д゚)残念ながらセルヒオ ペレスは1位から0.678秒も離れた8位、ここに前戦で壊れた車を走らせたことによる3グリッド降格まで付いて11位スタートです。オスカー ピアストリも1回目のアタックでコース外走行により記録無効、2回目はスナーバックスに突っ込んでQ3の記録無しとなりました。1列目の2人は相棒の支援を期待できそうにありません。

 ちなみにですが、今回の放送は久々の現地放送席と日本側の放送席で音声の時差が大きく、これを修正しようとしているせいか映像に対して日本の放送席の音声自体がちょっと遅れてしまって全体にバラバラになってしまってるのが気になります。

・決勝

 タイヤはピットからのスタートとなったアレクサンダー アルボン以外全員がソフトを選択。ここはスタートからターン1までの距離が長いので固いタイヤは厳しいですね。ただ、ノリスは新品ソフトを選んだのに対してフェルスタッペンは中古ソフト。中古は寿命が短く感じますが、高速コーナーで高負荷がかかる条件では一回熱を入れたタイヤのほうが安定性が高いとも言われています。アンダーカット用に新品を残せますし、レッドブルは2位の状態でレースを進めることを前提に考えてますね。

 しかしスタートはどちらの想定とも違う結末を迎えました。蹴り出しでまあまあうまく行ったノリスはすぐに内側に動いてフェルスタッペンの前を抑えようとしたようですが、第2段階の加速ではフェルスタッペンの方が上回っていたのでノリスの動きは単なる危ない幅寄せに。フェルスタッペンが右のタイヤを草地に落とすところまで行ってしまい、その間4位スタートのラッセルが2人のスリップストリームを使ってがら空きの左を突き抜けてきました。なんとラッセルがリーダー、内側にいたフェルスタッペンが2位、間に挟まれたノリスは3位に後退。200km/h超で並走してたらたぶんシングル シーターでもサイド ドラフト効いてお互いに足引っ張り合いますよね。

 フェルスタッペン的には相手が違うだけで2位であることに変わりないわけですが、3周目にDRSを使って一発でラッセルをかわし早くも優勝パターンです。これで順位はフェルスタッペン、ラッセル、ノリス、ハミルトン、サインツ、ルクレールの順。サインツとルクレールは3周目のターン1で軽く接触しつつの争いがあり、ブロックしたルクレールが軽くサインツに接触し、サインツがこれを避けるためにターン2の内側を通過しながらの追い抜き。お互いに無線で文句の付けあいです。
 
 フェルスタッペンとラッセルは10周で2.5秒以上の差、去年の毎回毎回の独走劇を思えばまだたった3秒弱ですが、ラッセルは目一杯攻めてるらしいので楽ではなく後ろはルクレールまでDRSトレイン。そのまま15周目を迎え、フェルスタッペンから4.5秒離されたところでラッセルが上位勢で最初にピットに入り、サインツもこれに続きました。しかしラッセルは右後輪のナットがなかなかハマらずに3秒ほど余分にかかってしまい、サインツにはギリギリ抜かれなかったものの対ノリスで大損です。
 これによりすぐにピットに入ればラッセルを逆転するのは簡単なはずのノリス、ウィル ジョセフからは「ピットに入ればラッセルをカバーできるけどどないする?」と聞かれますが、ノリスは「いや、フェルスタッペンを追う!」と見ているのは前でした。マイアミでもフェラーリを全く無視して前だけを見て勝利をつかんだノリス、もう1位でなければ2位も5位も同じという感じの割り切りの良さが素晴らしいですね。

 そんなわけでノリスは動かないわけですがリーダーのフェルスタッペンは17周目にピットへ、ミディアムに交換しました。ピット後3周するとフェルスタッペンはまだピットに入っていないピアストリに追いつきますが、コーナー1つ詰まっただけで済んだっぽくて壁にはなりませんでした、記録上は0.4秒ぐらい遅くなりましたかね。一応壁の役目を仰せつかっていたのか、ピアストリはこの周を終えてタイヤ交換へ。ピアストリはこのレース7位でした。
 ノリスはとどまっていることでタイヤを換えた人よりも遅いですから実質的な順位が5位まで下がっているんですが、本人もチームも承知の上で普通にやってたら勝てないフェルスタッペンをどうにかして抜くためにリスクを負っている、ということをきちんと理解して結束している様子、23周を終えてようやく1回目のタイヤ交換、ミディアムに繋いでサインツの3秒弱後方で戻りました。

 35周目、引き伸ばしたことで下げた順位を一生懸命取り戻してきたノリスがようやくラッセルにたどり着き、ターン1で外から仕掛けた流れで相手の逆を突いてターン3で外から思いっきり踏み込んでいきました。普通はここで抜かれてターン4でブロックされたらもう諦めそうなもんですが、ラッセルはターン4で外側に並んでコース幅を目いっぱい使って並走し、ターン5の内側を取って再逆転!と思ったらノリスも外から脱出重視のラインを取り、ターン7で再々逆転してようやく決着を付けました。
ちょっと左端を走りすぎたノリス君

 素晴らしい争いを見せてくれてシビレましたが、争ったことで0.6秒ほど遅くなったのでフェルスタッペンとの差が9秒に開きました。ラッセルはこの間にハミルトンにも真後ろに来られたので翌周に2回目のタイヤ交換、逆から言うともうタイヤ交換が近いので無理してでも争ってタイヤ使い切ったんでしょうかね。ラッセルはここから30周をソフトではもたないし、もうミディアムの在庫は無いのでハードを投入しました。ただ解説によるとハードは遅いわりにミディアムと摩耗状況が変わらなくてあんまり良いタイヤではないらしい。

 前が開けたノリスは毎周0.5秒ずつ着実にフェルスタッペンを追い上げて44周目には約4.5秒差、1回目のピットサイクルが始まる前の位置関係にようやく戻りました。するとこの周を終えてフェルスタッペンが2回目のピット、ソフトに交換してこれで最後まで行きます。これを受けてジョセフからノリスへは「フェルスタッペンがピットに入った、今こそチャンスだ。」と号令をかけます、残ったタイヤで猛烈に飛ばす構えです。
 とはいえ、使い古したミディアムよりもタイヤ交換を終えた人たちの方が速いので、ノリスはすぐピットに入らないとまたメルセデスの後ろに回って抜きなおす必要が出てきます。ジョセフからは引っ張ったらもう1回抜くことになるけど行けるかどうか聞かれ、最初は「抜ける」と答えたノリスでしたが、その後「1位になるか3位になるか分からん」とやや軌道修正。結局47周を終えてピットに入りますが、クルーも力が入るわけでタイヤ交換で左後輪のナットを締め直したため1.5秒ほど余分な静止時間がかかってしまいました。ああ、メルセデスに抜かれる!と思ったら辛うじてラッセルの前で戻ることに成功、ただフェルスタッペンとの差は8秒となってしまい、タイヤの履歴差は3周だけです。

 今回は誰かを抜く必要は無いのでノリスは全力全開、お互いに周回遅れに時々遭遇しながらの走行ですが、残り15周の段階でフェルスタッペンとノリスの差は5.8秒差まで詰まりました。確実に追いつかれているフェルスタッペンに対し、ジャンピエロ ランビアーズは「ノリスはタイヤを守らず全てのコーナーで飛ばしてるぞ。」と伝達。言い換えれば、フェルスタッペンはまだ余力を持って抑えて走ってるわけですね。
 フェルスタッペンの側もこの後「最後まで飛ばすぞ」とジャンピエロからの指示が飛び、それまで1分18秒0近辺で綺麗に揃えていたタイムが54周目に1分17秒776を記録。ただ、ここから最速連発、とはいかずまた18秒1に戻ってしまいます。ノリスは57周目にとうとう5秒以内にまで入ってきてなおも17秒台後半を維持し接近しているので、攻め続けてもなかなかくたびれない様子です。ただ残り周回数とタイム差を考えると、このまま行けば追いつくことはさすがにできなさそう。

 そのまま最終周、フェルスタッペンはさすがに安全圏と考えたのか19秒台のペースになってノリスが2.3秒差になってしまいましたが、無事に逃げ切って今シーズン7勝目、通算61勝目を挙げました。このレースはグランプリ通算で1111戦目だったそうですが、それにふさわしくカー ナンバー1が制しました、とF1公式サイトになんか上手いこと言ったみたいに書いてありますw
車高がベッタリですね~

 ノリスはスタートさえ決まってたら勝てたんじゃない?と自分でも悔しい2位。いや、それが無くてもラッセルを一発で抜いてタイヤを手早く変えていたら計算上はDRS圏に入るぐらいまで行けたはずですから、タラレバが最低でも2つありますね。それにしてもここ6戦中5戦は1位と2位をフェルスタッペンとノリスが占めており圧倒的です。
 勝てなかったとはいえマクラーレンとしてもここまでの成績を残すのは非常に久しぶりで、バルセロナでの表彰台は2011年にハミルトンとジェンソン バトンが2人で乗って以来、チームとして6戦連続の表彰台は2011年~12年に年跨ぎで記録した13戦連続以来で、現行のターボハイブリッド時代に入って以降は最高のシーズンと言えます。
 そして3位はハミルトンでした。ラッセルがハードでやっぱり苦労しているのに対して、ハミルトンはソフトに繋いだので終盤のペースが全く違い、これでようやく今季初表彰台。これが18年連続での表彰台となり、自身が持つF1最多記録を更新しました。

元王者・くつろぐ

 フェラーリ同士もメルセデスと同じようにハードを履いた人が沈むことになり、ルクレールが5位、サインツ6位と3周目の争いは無力化されてレースを終えました。レース後の発言でもまだお互いに納得してないっぽいんですけど、サインツは指示を受けてちゃんと道を譲ってあげていたようなので、まあ大きな問題はさすがに起きないですかね。なんか道を譲る動きが投げやりにも見えましたけどw
 そして、迷走するアルピーヌですがガスリー9位、オコン10位で2戦連続2人とも入賞、ハースを抜いてコンストラクターズ選手権7位となりました。その1つ上を行くVCARBは全然ダメで、ダニエル リカードが15位、角田 祐毅は19位。今回チームは空力関係に新しい仕様を作って持ってきましたが、大事なリア ウイングのDRSに不具合があったそうでFP2では旧型に変更。しかし旧型はダウンフォースがどうも今一つ、とFP3になってモナコ仕様の一番ゴッツイやつにしてみたところ、当たり前ですが最高速が伸びませんでした。
 コロコロウイングを変えてたらセッティングは煮詰まらないし、そもそもウイングだけ古い仕様にすると全体のバランスがうまく行かない可能性があります。逆にアルピーヌは何か大きく改良したわけではないけど競争力が上がっており、こっちは車を理解して遅いなりに最適化をはかってきてまとまっていると考えられるようです。単に新しいものを付けたらすぐ速くなるのではなく、それを最大限生かすためのセッティングをまた緻密に考えて、実走データとシミュレーションのデータを擦り合わせて答えに近づくまでに時間がかかるわけですね。そういう点で、空力データをたくさん取れるコースでちゃんとした車でデータを取れなかったVCARBは結果以上に損をした可能性もありそうです。

 これで2週間ぐらいの休みがあればまだ色々と落ち着いて考えられるもんですが、残念ながら現在初夏の3週連続グランプリキャンペーン中につきお休みがありません、次戦は急いで移動してオーストリアです。とりあえず今回誰も車をぶっ壊さずに全員完走できて何よりでしたね。

コメント

アールグレイ さんの投稿…
ピケJr、懐かしいですね。
NASCARのトラックシリーズやエクスフィニティーに参戦していたり、フォーミュラEの初代チャンピオンなど、F1を離れてからいろいろなシリーズに参戦したのを覚えています。
今はブラジルのストックカープロシリーズに参戦しているようですが、またNASCARで見たいです。
エクスフィニティーでの勝利経験もありますし、2013年のチームメイトがラーソンやオールガイアーなのも今考えれば凄いなと。
そういえば、同じブラジル人で元F1ドライバーだったタルソマルケスのカップ戦の参戦計画はどこに行ってしまったんでしょうね。
去年、ロードコース戦中心に出るとされていましたが。

マクラーレンは去年のイギリスGPまでの不調が嘘のようですね。
過去のモータースポーツ界で有名なスキーム(ガルフカラー)やマクラーレンのスロウバックスキーム(世界三大レースでの勝利を1台にまとめた物)で出走していたときは、失礼ながらいつまで過去の栄光にすがってるんだろうと思っていたほどです。
ただ不調から脱したイギリスGPも2000年代後半のシルバークローム(ハミルトンやバトンの頃)を再現したスキームだったので、本当に自分が見始めたころのカラーが戻ってきた嬉しさと、マシンのアップデートの効果もあって2位表彰台を獲得したノリスの活躍で、近年のマクラーレンのベストレースの一つに挙げてもいいぐらいです。
SCfromLA さんの投稿…
>アールグレイさん

 マルケスは参戦予定だったチームが全く音沙汰の無いまま立ち消えになってるので自然消滅でしょうかね、チームのサイト自体はまだ存在してるんですけど^^;
 マクラーレンは開発部門の仕事がすごいなあと思います、アップデート部品がきちんと見込んだ成果を上げられるもので持ち込まれているから遠回りしないし、チーム全体の士気がすごく高くなる好循環ですね。結果が出れば過去の栄光もまた前向きな原動力になってくれるわけで、やっぱり結果が付くのは大事ですよ。アルピーヌはお金を使わずに安くそれを済ませようとしているところがそもそも無理筋ですからねえ。。。