NASCAR 第12戦 カンザス

NASCAR Cup Series
Advent Health 400
Kansas Speedway 1.5miles×267Laps(80/85/102)400.5miles
※NASCARオーバータイムにより268周に延長
winner:Kyle Larson(Hendrick Motorsports/HendrickCars.com Chevrolet Camaro ZL1)


 今週のNASCARはカンザス、外側の方がちょっとだけバンク角が高いプログレッシブ バンクの1.5マイルで、プレイオフで秋にもう一度開催されるのでチャンピオン争いを考えるとけっこう大事なイベントです。Gen7車両導入後の4戦はカート ブッシュ、ウォーレス、ハムリン、レディック、と23XIレーシングが4戦3勝、残る1勝がオーナーのハムリンによるものなので実質ハムリンが4連勝中です()
 もう少し範囲を広げても2016年以降の16戦でトヨタは10勝を挙げており妙に相性の良いトラックで、おかげでチーム別で見てもJGRとヘンドリックはともに通算8勝ずつで最多勝を分け合っています。個人として現役最多勝はハムリンの4勝で、過去10戦に絞れば3勝に加えて2位も2回、平均順位5.9で完走率100%です。これに加えてオーナーとして(ry

・レース前の話題

 タラデガで怪我をして状態が気になるジョーンズですが、幸いそこまでの重傷にはならずに済んだようで医師とNASCARの双方から今週のレースへの出走許可が出ました。ただチーム側はより慎重に判断して今週も欠場させ、次戦のダーリントンで復帰する見込みとなりました。大きな問題でなくてよかったですし、チーム側の慎重な姿勢にも敬意を表します。
 一方、先週のレースではプリースの車両から大量の煙が発生し、当初チーム側が「タイヤカスがくっついて燃えているだけだろう」と甘く見ていたら延々と煙が出続けて結局解決できずにリタイアするというちょっと怖い話がありました。この原因、スチュワート ハース レーシングが車両の組み立てに際してボルトの取り付けを間違えていたせいだと分かり、しかも根本的に工程を間違えていたのかSHRの全車で同様だったと、グレッグソンのクルー チーフであるドリュー ブリッケンズダーファーが明らかにしました。
 SHRは時々変な規定違反のペナルティーを食らうので、インチキしたいのではなく根本的に何か組み立て精度とかに問題があるのでは、と前に書いたことがある気がしますが、ここはマジで問題がありました^^;

 次に、リッキー ステンハウス ジュニアがJTGドアティー レーシングと複数年の契約延長で合意したと発表されました。2022年に複数年契約したと発表されているので、その契約がおそらく今年まで、そしてまた今回の契約で少なくとも2026年まで契約が伸びたと考えられます。JTGDを巡っては存続を巡るやや怪しい噂も流れていた中で、早期にドライバーとの契約延長を発表したことで、ドライバーだけでなくチームとしてこの先の懸念を取り除く思惑があるのかもしれません。
 そしてもう1つ契約の話題、リチャード チルドレス レーシングは第16戦ソノマでウィル ブラウンをスポット参戦させる見込みであることが明らかになりました。25歳のブラウンはレプコ スーパーカーズ シリーズに参戦するオーストラリア人選手で、2016年にはオーストラリアのF4選手権とトヨタ 86のワンメイクレースの両方でチャンピオンを獲得。RSCではシェイン バン ギスバーゲンの穴を埋める形で今年からトリプル エイト レース エンジニアリングに所属しています。
 RCRは本来ならブロディー コステッキを起用する話になっていたはずですが、そのコステッキが契約でこじれたのか今年になって本職のRSCで謎の欠場をしてしまい、これに伴って話が消えていました。なおコステッキは第7戦からRSCに復帰しています。

 契約と言えば、カイル ブッシュ モータースポーツがレブ レーシングに対して未払金の支払いを求めて訴訟を起こしていた件で、KBM側が訴えを退けました。おそらくは和解したと思われます。

・ARCA Menards Series Tide 150

 今週はエクスフィニティーがお休みでやっぱりARCAが併催。ポールシッターのタナー グレイがスタートからずっとリードを守っていましたが、75周目に発生したコーションで各車がピットに入るとここでコナー モザックが良いアジャストをした模様。リスタート後にグレイをかわしてそのまま優勝し、昨年秋のカンザス以来となるARCA通算2勝目を挙げました。

・Craftsman Truck Series Heart of America 200
 
 久しぶりのクラフツマン トラック シリーズ、2周目にいきなりタイ マジェスキーの車が壊れてコーションが出た以外はステージ間コーションしか出ないレースでした。13位スタートのハイムが最終ステージ・70周目にリードを奪うと誰も寄せ付けず、今季2勝目を挙げました。これで開幕から8戦全て10位以内となり、平均順位は驚異の3.5でポイントでもクリスチャン エッケスに7点差の1位です。え、こんだけ活躍して7点しか差が無いんですかw

・カップ シリーズ 予選
 
 ブッシュ ライト ポールはベルが獲得、今季初で通算では11回目。2位はそろそろスイカ投げに期待したいロス チャステイン、3位は先週に続いて好調らしいグレッグソンでした。4位からラーソン、カイル、タイ ギブスと続きます。ハムリンは14位、レディックが続いて15位、ジョンソンが頑張って19位で、お隣にジョーンズの代役・ハイムが20位で続きました。

・ステージ1


 雨により開始が2時間50分ほど遅れてしまい、スタート時点で既に現地時間17時。本来ならF1マイアミGPと時間が被るはずが、完全にズレた時間になりました。ようやくレースが始まるといきなりのハゲしい争いからチャステインが先行、しかし早々に「練習走行と同様にタイト」と訴えており、ベルと入れ替わって2位となったラーソンに追われます。それでもやはり先頭走者の利点は大きく、やがて2位に1秒ほどの差を付けてステージ中盤へ。32周目あたりからピット サイクル。
 チャステインとラーソンは33周目に同時にピットへ、今日もブレーキで差を詰めたラーソンはピット後すぐにチャステインをかわしますが、ここからまるで最後の20周かと思うぐらいに激しく争いを続け、結局25周以上抜きつ抜かれつを繰り返した末にラーソンがようやくチャステインを振り切りました。
 こうやって争っている間に気づいたら追いついていたのがハムリン、非常にロング ランで速いようでステージ残り18周あたりから5周ほど争ってラーソンをかわしました。ラーソンはチャステインとの争いでだいぶタイヤを使わされてるので最後はふらついてしまい、ハムリンに抜かれた後はチャステインにもまた抜かれてしまいます。
 チャステインの方はあんだけ争ってもまだ元気で最後までハムリンを追いかけまわしていましたが、ステージ1をハムリンが制しチャステイン、ラーソン、ベルと続き5位にはクリス ブッシャーが入りました。

・ステージ2

 ピットを最初に出たのはチャステイン、ポールシッター=1番ピットのベルも2位へと挽回。一方ハムリンは隣のピットの住人・オースティン ヒルが邪魔になって発進にやや手間取り8位まで転落。予選14位のためピットで良い位置を選べなかったハムリン、予選が悪いとこういう点が不利ですね、特に近年は周回遅れがそんなに多く出ないので混雑しがちです。
 というわけでチャステインとベルの並びに戻ってステージ2が始まりますが、争っていたらターン4でチャステインが少し突っ込みすぎてせり上がり、これで2人まとめてラーソンに抜かれてしまいました。失速した2人にはさらに後続車が内と外と真ん中の全てから襲い掛かり、驚きの5ワイドで一気に6位以下へ転落。ブッシャーはタラデガでも車の隙間を突っ切っていた気がするw

 幸運にも争わずしてリーダーとなったラーソンは快適に走り、2位のブッシャーにおよそ2秒差という中で117周目/ステージ37周目あたりからピットサイクル。少し差があるのでブッシャーが動いたのを見て翌周にラーソンが反応する定石の流れでしたが、ここでラーソンのクルーが珍しく大失敗。ナットを締めきる前にジャックを落としてしまい、締め直している間に5秒以上失いました。これで実質のリーダーはブッシャーの手に。
 
 しかしさすがと言うべきか、一旦4位に落ちたラーソンは150周目には2位を奪還しブッシャーとは1秒差。ひょっとしてこれでもなおラーソンがステージ勝利を持って行くんじゃないかと思いましたが、さすがにそこそこタイヤを使ったのかこれ以上は迫って来ず、ステージ2をふなっしーが制しました。3位はステージ間コーションでの躓きから戻ってきたハムリン、4位はカイル、5位トゥルーエックス。1列目でリスタートしたのにチャステインは10位、ベルは12位でした。
今年初めてのステージ勝利なしな~

・ファイナル ステージ

 ステージ間コーションで全車ピットへ、「さっきハムリンの邪魔になったヒルは周回遅れなので引っかかる心配ありません」、なんてわざわざ実況で茶化していたのに、なんと今度は走行レーンでプリースと交錯してブレーキを踏むことになり、ハムリンはまた順位を下げてしまいました。ピットを最初に出たのはラーソンで、ブッシャーは僅差の2番手でした。
 ところがブッシャーのクルーは飛び出すのが早すぎてオーバー ザ ウォール トゥー スーンのペナルティー、リスタートは最後尾となり、さらに剥がしたウインドウ シールドの一部が千切れて屋根のアンテナに引っかかるという珍プレーもセットでした。どうせ最後尾リスタートなんだからピットに入って取り除けばよいのに、チームはどうせ飛んでいくと判断したのか放置しました。確かにリスタートで飛んではいったんですが、そういう小さいところを大事にするのがきっと強くなるためには必要になると思うんや・・・
 というわけで最終ステージはラーソンとカイルの1列目でリスタート、残りは94周。しかし2周後にジョンソン、ヒル、コリー ラジョーイの3人が絡む事故が発生して、本日初めてステージ間以外のコーションが出ました。どうやらジョンソンは前方で少し煙が見えたので反射的にスロットルを戻し、そこにラジョーイが追突したようです。ジョンソンだけが自走不能になってここでリタイア、ジョーンズはこういう事故があると怖いから欠場させたんやで、と身をもって証明したみたいになりました^^;

 このコーションでフリーパスを得たネメチェックがピットで速度違反したそうで、急ぐ意味が無いのに何してるんだと思いつつ184周目にリスタート。ラーソンとカイルが激しくやり合っているところにトゥルーエックスまで加わりそうでしたが、ここも翌周に多重事故でコーション。ハムリンがラインを外れて失速したことで、その後ろで事故が起きてオースティン シンドリック、ウォーレス、マイケル マクダウルが連鎖的にぶつかりました。

 コーション地獄は続き、191周目のリスタートは翌周にハリソン バートンが派手にスピンしてコーション、続く198周目のリスタートもターン4でロガーノが前に詰まって単独でスピン。さっきのバートンも今回のロガーノも、スピンしたらパンクで自走できなくなって救助が必要なので余計にコーションが長引いており、ほとんどレースしてないのに残り周回数が減ってきてここで給油すればなんとか最後まで走り切れるところまで来てしまいました。

 ここでなぜか急においしそうなお肉の映像が挟まりました、夜には帰るはずが夕飯時に観戦することになりましたからね、素晴らしい作戦です。大半のリードラップ車両がピットに入り、カイルをはじめ数人は2輪交換を選択。何せステージ間コーション以降は大した距離を本気で走っていないので、左を交換するよりもクリーンエアーが欲しいという考えです。ラーソンは堅実に4輪交換。
 そしてステイアウトを選択したのが6人で、リーダーのトッド ギリランドは最終ステージ開始直後の3回目のコーションで、それ以外の5人は1つ前のコーションで既に給油とタイヤ交換をしていました。というわけで残り62周、ギリランドとハムリンの1列目でリスタート、ギリランドはけっこうタイヤも古いので特別速いわけではなく、ハムリンがリードを奪いブッシャーが続きました。
 ともに『ステージで勝った後にピットで順位を下げた』この2人、209周目にブッシャーが前に出たもののハムリンも粘って6周後には抜き返し、最後に双方ともタイヤがへたるオチが待っていそうなぐらいにハゲしく争っています。というかそれ以前に燃料は大丈夫でしょうか、この2人は194周目の給油なのでいくらコーション周回が多いとはいえ74周走る必要があります。アンダー グリーンなら航続距離はせいぜい65周です。

 やはり両者とも燃料に余裕はなく、スロットルを煽るような踏み方はせずそろ~っと踏むようにクルーチーフから注意を受けており、2位でとりあえず落ち着いたブッシャーはバックストレッチで僅かにスロットルを戻しています。もう抜くよりもドラフトに入って燃料をケチる方向性です。
 その間に3位には4輪交換のラーソン、4位に2輪交換のカイルと実力通りの並びになっており、前の2人がコケたらラーソンの優勝という状況です。心情としてはハムリンもラーソンも既に勝っていて面白くないので、ハムリンガス欠でブッシャー優勝、が一番見たい光景ですね()
 しかし残り13周あたりになるとブッシャーがハムリンの追撃から手を引いて一気に1秒以上に差が開いてしまいます。節約がまだ足りていない様子で、差が開いたのでハムリンも差を見ながらさらに節約を強化。ああ、これはいよいよラーソンの時間か、と思ったらここでいつの間にか新しい刺客が登場、残り10周でトゥルーエックスがラーソンとブッシャーを一瞬で抜き去り、全く節約の必要が無いのでハムリンを猛追。残り20周の段階ではラーソンの1.8秒も後ろにいたのに、どっから飛んで来たんでしょう。大変なことになりました。

 と思ったらさらに大変なことになりました、残り7周でカイルが単独スピンして土壇場でコーションです。さすがにギリギリの燃料と古いタイヤで走り続けて勝てるとは誰も考えずリードラップ車両がピットへ。ハムリンは2輪交換で先頭を守りブッシャー、ラーソンが続く一方、トゥルーエックスは4輪交換して5列目リスタート、思った以上に2輪交換が多くてこれはコーション連発でないと届かなさそうです。

 オーバータイム、ハムリンのリスタートがそんなに良くなかったので2列目のラーソンがすぐさま内側に飛び込んで3ワイド、この2人が争ったおかげで外側のブッシャーがうまく抜け出すことに成功し、ここからラーソンを徹底的にブロック。最終周のターン1でもブロックのために内側に降りてラーソンを退けますが、ラーソンは冷静に大外を走って旋回速度を稼ぎました。勝負は最後のターンへ。
1台しかない隙間にラーソンが入った!

痛いなっしー!

ほぼ同着!どころか下手したら4台ほぼ同時!

 計時システムは0.000秒差でブッシャーの勝利と表示。ラーソン陣営もこれを見て「あかんかった」「マジかよ!」。ラーソンも無線でちょっと苦笑い、ところが


 映像判定ではラーソンが先着、トランスポンダーにはミリ秒単位の誤差があるので、この差だと正確に判定することができませんでした。公式記録、NASCAR史上最僅差となる0.001秒差でラーソンが激闘を制しました。ちなみにNASCARが実際に判定に用いるのはもっと特殊な装置で、この映像が根拠ではないそうです、白線も劣化して剥がれたりするので絶対に一直線とは限らないため公平な判断基準にはならないのだとか。

 ラーソンの車両にはフィニッシュ直前にブッシャーにぶつけた際に付けたタイヤ痕がありました。NASCAR史に残る結末でラーソンが今季2勝目・通算25勝目を挙げました。昼間のマイアミGPでノリスが優勝した熱狂を遥かに上回った、と思いますw


 ちなみに写真判定でも差が無くて勝敗を決められない場合はどうするのかというと、NASCARの規則ではラップ リードが多かった方が勝利となっています。もしラップリード周回数も同じなら、2位の周回数の多さ、それも同じなら3位の・・・と1つずつ繰り下げて比較を続けて行き、これをやって全ての順位まで全く同じという異常なことが発生した場合は、レースの最初の時点で前にいた方が勝ちとされます。


 それにしてもすごいレースでした、ブッシャーは外ラインでじゅうぶん速かったし、ラーソンも同じ2輪交換なので内側でそこまで速くは走れないはず、と考えると自分が外を走って相手の得意ジャンルを潰した方がよかったんじゃないかと私は思ったんですが、たまに突っ込んでくることもあるチャンピオン相手なので懐には入れたくない、とどうしても考えてしまうのは仕方ないですね。
 とはいえあの1台分の隙間に入って行って壁に当てないラーソンの技術、せり上がって行っても当てなかったブッシャーの男気はしびれました。あれがロガーノやハムリンならライン潰してるかもしれないです。相撲道的な考えで言うと、せり上がらずにラインを残してくれたブッシャー相手にラーソンは当てずに勝負してほしかったなあと思うわけですが、正直ぶつけて自分もあんまり得してないんですよねw

 カイルがスピンしてオーバータイムになる直前までは燃費レースで、どうやら燃料の心配がないトゥルーエックスが勝ちそうな雰囲気でしたが、燃費走行勢が厳しくなったのはひょっとしたら雨天順延も影響していたかもしれません。燃費データはたぶん昼間の練習走行のデータを基準において考えていると思いますが、雨上がりの夜なのでだいぶ気温が下がっていたとすると、空気密度の関係で燃焼室にはたくさん空気が入って良く燃えてしまうし、空気抵抗は増えるしで燃費は悪化する方向ですから、70周も走ったらかなりズレてしまいます。燃料厳しいのにリスタート直後にハムリンとブッシャーはちょっとやり合いすぎたかもしれませんね。
 ひょっとしてガス欠してたかもしれん、と考えるとブッシャーも悔しすぎる2位ではありますが、ガス欠して周回遅れより遥かに良い結果だったと前向きに考えることもちょっとだけできそうです。燃料が足りたとしても、たぶんラーソンに抜かれた4位、ハムリンだけガス欠しても3位でどっちみち2位にはなれてないですからね。なおチャステインは19位でした。

 次戦はダーリントン、お馴染みスロウバック スキームのグッドイヤー400です。ネタ切れだと私がバカにし始めて久しいですが、今年はとうとう全日本GT選手権の車両をモチーフにした車まで出てきましたw

コメント

カイル・プッシュ さんのコメント…
ブッシャー、めちゃめちゃ惜しかったですね!2台の間をすり抜けたご褒美をあげたかった!そして最後の接触がなかったら、、!ゴール後の糠喜びもかわいそうでした。
ChaseFun9 さんのコメント…
Atlantaでの3ワイドフィニッシュに決して劣らぬ超接近フィニッシュでしたねw
いやあ今年は早々にベストレースが決まったかと思ったら素晴らしい...!!!
日日不穏日記 さんの投稿…
僕は公式がアップされるまでは、レース前の中継をアップしてる非公式動画を観ているんですが、レースが始まるまでに2時間、延々と流してたので、さすがに早送りしました。スタートコマンドは、レーススポンサーと同じスキームで走るジョンソンは運転席からコール。去年はグラグソンを殴ったチャステインが、ステージ1で素晴らしい走りを見せ、ラーソンとクリーンバトル。リック・ヘンドリックが言ったように「才能のあるドライバー」であることを証明しました。その後は竜頭蛇尾でしたが。
ラーソンは最後にぶつけずにフィニッシュしたら、最高だったんですが・・・そこはちょっと残念。さすがにこの差では、どちらが勝ったかは、スロー映像でも分かりませんでした。一度歓喜の輪が出来たRFKは残念。ただ、フォード陣営で勝てるのは、SHRや7ペンスキーよりも、RFKという気がしてきました。まぁ、ブレイニーもロガーノも、どこかで勝つでしょうが。勿論カイルもw。
ちなみにエクスフィニティでは、2018年2月のデイトナで、レディックがエリオット・サドラーに0.0004秒差で下したのが、NASCAR史上最僅差の記録だとか、こんなの計測出来るんですかね。
SCfromLA さんの投稿…
>カイル・プッシュさん

 一旦は自分たちが勝ったと思って大喜びしてしまっただけに反動デカかったですよね、見てるこっちもですけど(笑)
SCfromLA さんの投稿…
>ChaseFun9さん

 早々に決まったと思ったベストレースが前半のうちに書き換えられることがあるとは全く想像していませんでしたね~、もし2人が意地を張りすぎて事故ってたら勝ったのはチェイスでそれはそれでベストになったかもしれませんし(笑)
SCfromLA さんの投稿…
>日日不穏日記さん

 どうやってレース前のセレモニー見てるのかと思ったらそういう流れだったんですね。私はレースだけ見れたら良いタイプなので、レース開始40分前から完全中継するF1ですら早送りして5分前からしか見ないことが多いです(笑)
 フィニッシュ時のタイム差については、計測システムの誤差を考慮すると0.001秒の世界に入ったら拾ってきた数字だけでは信頼できない可能性があるので、写真判定システムの画像から逆算した時間差も用いて算出していると思われます。判定のためにすごいフレームレートで撮影されているので、何フレーム差あるかから逆算すると0.0004なんて数字になるんでしょう。
アールグレイ さんの投稿…
KBMは未払い金の問題でスパイアーに資産売ったのか?って考えるのは穿ちすぎですかね。

スーパーカーズシリーズからNASCARの三大シリーズにスポット参戦するドライバーが最近増えていますね。
ウォーターズも先週のカンザス戦でもうトラックシリーズデビュー2戦目を済ませましたし、アンブローズやSVGの様に本格的に挑戦する人が出てくると思うと楽しみです。

僅差決着も今年多いですね。ラスベガスでスアレスが0.003秒で制したのから始まって、エクスフィニティーのテキサス戦でもメイヤーが0.002秒差でモノにして、今度はまさか0.001秒が出るとは思いませんでしたw
しかもよく接戦になりやすいデイトナやタラデガでないのも驚きです。

ラーソンもマクラーレン(F1)も同じ週で勝利したので、カテゴリーが違うとはいえコラボしたインディ500もどうなるか楽しみですね。
マクラーレンのインディカー部門でも失格者の繰上りとはいえオワードが2年ぶりにチームに勝利をもたらしましたし。

スロウバックで日本のモータースポーツが元ネタになったのは初めてじゃないでしょうか。
トヨタ系のチームとかはいつかやりそうだと思いましたが、まさかRFKが真似するとはw
トムスのパクリロゴまで作っていましたし。
SCfromLA さんの投稿…
>アールグレイさん

 RFKのスキーム、チームかカストロールのどっちかがトヨタに許可を取る連絡をしたんだろうなあとか想像するとちょっと面白くすらあるんですよね、これをやろうとする方もなかなかの度胸ですし、許可する方も懐が深いですね。NASCARは3メーカーで手を組んでエンタメを提供しているんだ、という連帯感がけっこうあるおかげでしょうか。トムスにも連絡来たのかちょっと気になりますけどw

 カイルがKBMを売った理由は我々には知りようもないですが、事実上JGR/トヨタの若手育成を一手に引き受けている時とシボレーのそれとでは、やっぱりメーカーから降りてくるお金とか色々違う部分があったのかなあとか思いますね、未払金の件もドライバー育成プログラムに関係しているわけですし。むしろ今までよくやってたなあ(遠い目)