NASCAR 開幕戦 デイトナ

NASCAR Cup Series
Daytona 500
Daytona International Speedway 2.5miles×200Laps(65/65/70)=500miles
winner:William Byron(Hendrick Motorsports/Axalta Chevrolet Camaro ZL1)


 いよいよ2024年のNASCAR開幕、デイトナ500から長いシーズンが始まります。シーズン最初にして最大のイベント、なんですが例によって天気にかなり翻弄されてしまいました。予選は先に書いたのでそちらに任せるとして、4シリーズが併催されるという点も最大規模のイベントなので早速そちらから参りましょう。

・ARCA Menards Series Sioux Chief Fast Track 200

 まずは若手の登竜門、ARCAシリーズ。本来土曜日のお昼に開催予定でしたが、天候が怪しいということで金曜日の夜に移動して開催されました。イベント名がHard Rock Bet 200と書いてあったり、Daytona ARCA 200と書いてあったり、下部カテゴリーなので情報の精度が低くて表記が曖昧ですw
 なんと50台がエントリーしたので10人も予選落ちが発生、日本の古賀 琢麻もそのうちの1人となりました。80周の決勝は4周目からいきなり多重事故が起きるなどバタバタで、シェイン バン ギスバーゲン、マルコ アンドレッティーという有名どころもその餌食に。残り4周でも多重事故により8回目のコーションが発生し、レースは残り1周のARCAオーバータイムへ。
 リーダーのガス ディーンに対して、チームメイトのジェイク フィンチを含む数台が追っていましたがターン3の手前で絡んでしまい結末もやっぱり多重事故。車が車に乗り上げるかなり大きな事故になってしまい、けが人が出ていないか心配ですがディーンの優勝がこれで確定、このシリーズではベテランに属する29歳が2018年以来となる通算3勝目、年明けに亡くなった祖父に捧げる勝利となりました。


・Craftsman Truck Series Fresh From Florida 250

 金曜日の夜はトラック、こちらもいきなり6周目に多重事故が起きるなど言わずもがな事故だらけ。途中ステージ2の終盤には霧雨によるコーションもありましたが、本格的な雨では無いので最終ステージへと進み、結局11回のコーションを経てこちらもオーバータイム。
 ニック サンチェスとラジャ カルースの1列目でリスタートすると、コリー ラジョーイの猛プッシュでカルースが前に出たものの明らかに仕掛けが早すぎ。テイラー グレイに押してもらったサンチェスが再度前に出て最終周へ。するとターン2の出口でカルースが姿勢を乱してしまい、2番手に付けていたグレイを含む上位のトラックが根こそぎクラッシュ。グレイの車は横に半回転した状態で他の車の屋根に乗り上げるかなり激しい事故になりました。
 これで、先頭走者の利点を存分に生かしたサンチェスが優勝、参戦2年目のサンチェスとレブ レーシングにとって待望のシリーズ初勝利となりました。2000年から開催されているこのイベントですが、シボレー車が勝つのは2018年のジョニー ソーター以来4度目です。

 この後土曜日はエクスフィニティー シリーズのレースのはずでしたが、雨のために開催できず月曜日へと延期され、先にカップ シリーズの決勝が開催されることになりました。カップも最後の練習走行が雨で中止になっています。

・カップシリーズ

 結局日曜日のカップ戦も雨により開催できず月曜日に順延。これで月曜日は夕方にカップ、終わったら夜にエクスフィニティーという並びになりました。月曜日も現地はプレジデンツ デイで祝日ということでお客さんは順延されても満員、駐車場もいっぱいです。

・ステージ1

 スタートしただけでテンション上がるぜ!綺麗な2ワイドから4周目に最初に3列目を作りにいったのは中団にいた我らがチャステイン。と言っても2日間ほぼ雨でしたから外側を走ると埃っぽいわけで、なかなかのチャレンジャーです。そこに挑むのがさすが我らがスイカ男、そんなスイカに動意づいて複数の車が外のラインに乗っていきますが

 ネメチェックが姿勢を乱して隣にいたバートンを弾き飛ばし早くも最初のクラッシュ発生。デイトナ500初体験のホースバーは巻き込まれて大破し撃沈、ジョンソン、グラーラのオープン勢も巻き込まれ、栄光の3番・オースティン ディロンも撃沈。ネメチェックは後ろからケゼロウスキーに押されてよろけており、その後ろのチャステインからの流れではありますがデュエルでのゴタゴタが頭をよぎります。

 無事な皆さんは大半がここで給油、12周目にブレイニーとベルの1列目でリスタートしました。この2人とヘムリックの計3人は給油せずに順位を取りに行く作戦で『どうせステージ中にもう1回給油するだろう』という考えがあるからですが、お腹いっぱい給油した人はひたすら相手を風よけにすればギリギリ走り切れるんじゃないかという考えになり、50%ぐらいのスロットル開度で全員が燃費走行になってしまいます。映像を見ていても確かになんか遅いw
 このままでは給油していない3人は大損なので、31周目に中途半端な燃費走行を諦めてブレイニーが全開で走り始めたと思われ、この3人に加えて既に給油を終えた中ではロガーノだけがついていっていきなり5位以下と1秒近い差の分断が起きました。
 こうなると5位以下の人は計画が狂い、新たに風よけにされる人は勘弁してほしいし、かといって譲り合いしてるわけにも行かないのでバタバタと慌てて順位が変動しつつ前の4人を追いかけました。ちょっとフォーミュラE的展開で面白かったですw

 40周目に燃料少ない組と数台の仲間が一足お先にピットへ、しかし燃料が少ない3人は給油時間が長かったせいで他の人に付いていけず集団から離されて、この後一時周回遅れになってしまいます。同じ頃、せっかく1列目からスタートして優勝のチャンスがあったマクダウルは5速に入らない不具合に見舞われたようで事実上戦線を離脱、結局ずっとノロノロ走って24周遅れの36位でレースを終えました。
 一方まだ燃料がある人たちによるトラック上の争いではエリオットが先頭となり、もう燃費走行で走り切ることは諦めていますのでステージ残り10周になったところでシボレー勢の多くを引き連れてピットへ。ここからがピット サイクルとなりますが、やはり大所帯で動いたこの集団が最も速度に乗っておりサイクル終了後もそのまま上位へ。
 レーガンとライアン プリースの2人だけが無給油で走る賭けに出たものの、仲間が2台まで減ってしまうとペースが遅すぎて集団に掴まり作戦は失敗。ステージ勝利はほどほどにシボレー勢同士で争った中でエリオットが獲りました。ラーソン、チャステイン、ボウマン、バイロンと続いたのでトップ5はチャステイン以外全員ヘンドリックでした。

・ステージ2

 FOXがステージ間コーションのピットでクランク イット アップという斬新な試み、かっこいいけど情報が全くないので良し悪しですね。ステージ2はラーソンとジョッシュ ベリーの1列目でリスタート、だいぶ陽が傾いてきて夕焼け空になってきました。なおベリーのスポッターは去年までエリオットのスポッターをしていたエディー デュホーン、けっこうなドライバーがスポッターを昨年から変更しています。
 ステージ2開始早々から仕掛けたのはロガーノ、3列目を作って一気に前方へと隊列を押し上げ3ワイドとなると、内側でベリーが前の車を危うくスピンさせかけたのでこちらの列が大失速。おかげでまたロガーノが人気を集めて主導権を握ります。
 しばらくの間はロガーノとトッド ギリランドが隊列を引っ張り、やがて93周目あたりからトッギリがロガーノの前に出たのでお隣はマーティン トゥルーエックス ジュニアに交代。ロガーノ的にはフォード2台で隊列をうまく制御していて誰も動く様子が無かったのに、わざわざギリランドが違うことをしたので「あいつ何やっとんねん」と怒っている模様、こうなった以上はギリランドにミスることなく良い風よけになってもらうことを期待するしかないですね。
 107周目、ピットを見据えたかロガーノがギリランドをタンデムで押して内側に降り、そのまま111周目にフォード勢を中心とした半数近い車がピットに向かいます。しかし台数がこれだけ多いと混雑してしまいベリーはネメチェックと接触してピット内でスピン、先頭で飛び込んだプリースは減速不十分で速度違反してしまいました。でも何か起きるのはやっぱり経験値が少ない人で、経験者はあんまりこういうミスで脱落しないですね。
 残った半分の車は114・115周目にピットに入ってサイクル一巡、集団が合流していく過程では周回遅れのディロンがちょっとでもシボレー勢の助けになろうとロガーノを思いっきりブロックし、その甲斐あって(?)ロガーノを筆頭とする最初に入った集団は前方へたどり着けません。ようやく落ち着いたところで内側の先頭はシンドリック、外はカイルという並びでステージ残り10周を切りました。
 そのままの並びでステージ最終周、お互い特に何も大きな動きを見せずにターン3まで来ましたが、ここでシンドリックの後ろにいたブレイニーがチームメイトを裏切って内側にねじ込みリードを強奪。ちょうど外にまだ場所があったのでシンドリックは外ラインへと移動して、そのままステージ2はブレイニーが制しました。

 カイルはステージ1の最終周に先頭で入ったものの、ヘンドリック勢に仕掛けられるとわりとあっさりした反応、ここもシンドリック相手に無理せず眺めていたような雰囲気で、"アレ"のために道中での無用な危険は徹底的に避けて冷静に走っている印象です。

・ファイナル ステージ

 全車、基本的に本日最後となる4輪交換を含むピットへ。ところがカイルファンに悪夢のような光景

 どう見ても左前輪がちゃんとハマっていません。クルーの方が慌ててしまいましたが、カイルはエイプロンを落ち着いて安全運転し、コップの水をこぼさず走るかのように脱輪させず1周。ペナルティーを免れます。リード ラップ車両のうち17台は1回の作業、14台はリスタート前に再給油して目いっぱい燃料を積む戦略。
 最終ステージはシンドリックとウォーレスの1列目で残り64周のリスタート、すぐに3ワイドの争いに発展しました。あともう1回給油したらチェッカーに向けた最後の勝負に入るので、ピットを前で出られる状況を今から作らないと勝負権を失います。ただしやりすぎ注意。
 この重要な時間帯にするっと前に出たのが勝ち方を知っているハムリンでした。フェデックス特急便はしばしカイルと並走していましたが、内側にいた数台が勝負を先送りしてとりあえずハムリンのラインに乗ろうと外へ動いたのでカイルはやや不利に。これで危うくシングル ファイルになりかけてカイルは手詰まりになりそうでしたが、ロガーノが押してくれたのでまたなんとか速さを維持し、ロガーノがいるなら参加者も増えるためイーブンを維持します。

 すると162周目、外側で3位につけていたベルが前から少し離れて1台分の隙間ができたので、ここを見逃さずにカイルが外ラインに乗り換えてやろうとしましたが、ターン2出口付近で急に動いたので少し曲がり切れず壁に接触。幸い大きな損傷ではなかったようですが肝を冷やすことになります。
 そしてこれでロガーノが内側の先頭となると急にこちらが人気を集めることになり、元々速さのあるフォード勢の仲間が後ろに付くとあっという間にこちらのラインが躍進。カイルは変に動いてロガーノ有利の扉を開けてしまったようになり、ハムリン率いる外ラインはやや力不足になってしまいます。
 
 残り22周、後方の車両がまずピットに入ると、翌周にトヨタ勢がまとめて、翌周はなんとなく守勢に回されたハムリンとカイル、これにヘイリーを加えた3台だけが寂しくピットに向かいました。ヘイリーはレース中盤まで上位を走って競争力を見せていましたが、残念ながら燃圧系の不具合で後退していました。リック ウェアー レーシングにとっては少し希望が持てる内容ではありましたがヘイリーは残念ながら周回遅れの26位フィニッシュ。
 そして残り19周、大本命のリーダー勢がロガーノを先頭にピットへ。先頭走者は給油時間が長くて不利になりがちですが、ロガーノはピット入り口でのブレーキの上手さもあって先頭のままピットを出ることに成功、後ろにはケゼロウスキー、レーガンのRFK2台が続きました。ケゼロウスキーはロガーノのピット全体での速さを買っており、同じ行動をするのが利益に繋がると考えて動きを合わせているようです。ここまで作戦通り。
 そして翌周にシボレー勢がまとめて入りいよいよ本当の戦いが始まります。まずは隊列の合流時に前に出たいロガーノでしたが、それを阻止したのが

 空気を読まないでお馴染みスイカ男でした、ロガーノをブロックして前を明け渡さず。この後一旦は内側に下りてリッキー ステンハウス ジュニアに押してもらうことに決めたのかなと思いましたが、やっぱりまた外へ動いてわざわざ火種を作りに行きます。これで内側の先頭に出たステンハウスでしたが、なぜかこの後すぐに外されて5列目あたりまで後退。なんとなくチャステイン対ロガーノという構図が見えてきました。


 右に左に動き回るチャステイン、たぶんイラッとしているであろうロガーノと、そうやって前に詰まっているようだったら俺が行ってやるよ、とばかりに前に出ようと動きを見せるケゼロウスキー。完全にチャステインに翻弄されているなと思っていたら


 残り9周、やはりタダでは済みませんでした。バックストレッチでケゼロウスキーがチャステインを抜こうと内側に動いたもののスイカ男が鬼ブロック。これで前がやや失速した一方で、4列目にいたボウマンは気にせず目の前のバイロンを猛プッシュ。結果、前のやり合いを見て少し戻したバイロンが後ろから押されてふらつき、失速したケゼロウスキーを引っ掻けて最悪の場所から多重事故が始まりました。

 特に外ラインの人は避けろと言うのが無理な話、ロガーノ、ケゼロウスキー、ブレイニーが一気に撃沈、推定18台が巻き添えでトゥルーエックス、ハムリンも消えました。事故車が多すぎたのでレッド フラッグとなります。ブレイニーはまた文句言うんだろうなあw
 生き残った上位勢はチャステイン、ボウマン、バイロン、シンドリック、エリオット。チャステインは混乱を呼んでチームメイトのダニエル スアレスもここに巻き込まれてリタイアしていますが、自分は前を走っていただけなので見事に生き残っています。このままブッシュビールかけなるか。

 レッドフラッグ解除後はけっこうな台数がタイヤ交換のためピットに入りましたが上位勢は当然そのまま。残り4周、チャステインとバイロンの1列目、トップ10内ではシンドリック以外誰もデイトナ500で勝ったことがない、という顔ぶれでリスタートしました、さああと何回コーションが出ることになるのか。
 残り2周というところで外ラインの後方が3列目を作りに動きますが、いかんせん戦える車が20台ぐらいになっているので後ろが動くと隊列全体の勢いが削がれてしまい、外側の先頭にいたチャステインは何もしていないけどペースが鈍って内側に離されてしまいます。これはまずいと後方もとりあえず最集合して団結。
 これで再び勢いを取り戻したチャステインが前方へ迫り、いよいよ最終周に入ろうかというトライ オーバル部分、バイロンが外へ移動してチャステインをブロックしますが、後ろにとどまりたくないチャステインは逆に内側に降りてバイロンを抜く動き。ところが

 既にそこにはシンドリックがいたのであまりに狭い空間でした。2台が絡んでクラッシュ、とほぼ同時にバイロンがスタート/フィニッシュを通過。コーションが先か、ホワイト フラッグが先か、それが問題でしたが、先に出たのはホワイトフラッグでした。最終周に入った直後にコーションが出た、ということになり今年のレースは最終周の仁義なき殴り合いを経験することなくこれにて決着。コーションが出た時点で前にいたのがバイロンかボウマンか際どいところでしたが、判定の結果はバイロンでした。ちょっと拍子抜けしましたがチャステインに始まりチャステインに終わった感じでバイロンが初めてデイトナ500優勝を飾りました。
 ヘンドリック モータースポーツがデイトナ500で勝つのは2014年のデイル アーンハート ジュニア以来でチームとして9度目の優勝は史上最多タイ。ヘンドリックのワンツーは2013年のジミー ジョンソン、アーンハートJr以来チームとして4度目の出来事でした。24番が勝つのはジェフ ゴードンが2005年に勝って以来ですね。これでデイトナ500は予選でフォードが最前列を独占、デュエルでは両レースをトヨタが制し、レースはシボレーと上手いことみんな活躍しました。


 3位からベル、ラジョーイ、ウォーレスのトップ5。6位にアルメンディンガー、7位と8位にレガシーMCの2人、ネメチェックとジョーンズが続き、ジョンソンの無念は所属ドライバー2人のトップ10でいくらか癒されたことでしょう。リード ラップでチェッカーを受けたのは20人、チャステインはスピン後にリード ラップで終えようと隊列を追いかけたんだと思いますが、タイヤがバーストして破片を撒きつつ再度スピンしたようで、一人で芝生に盛大にブッシュビールをぶちまけて1周遅れの21位でした。

 とにかく要所要所でチャステインの動きが展開に影響したデイトナ500でした。月曜日に順延されても平均視聴者数は596万人とそれなりの数字を確保して盛り上がったと思います。チャステインのブロックをどう見るかは意見が分かれそうなところですが、正直良し悪しを言うようなえげつない展開になるより前にアクシデントが起きたので、今回は特別にどうということもないかなと私は思いました。
 ただ最後の動きは焦ったとは思います。運が悪いというのかどうか、ちょうどあの直前にシンドリックはラジョーイにちょっと変な角度で後ろから押されて姿勢を乱しており、チャステインから見ると左にいた車がさっと下がって場所が空いたように見える位置関係でした。実際はふらついたシンドリックが立て直していたので降りたら角が引っかかって回ってしまったわけですが、あそこは落ち着いてバイロンを押して待てる力が無いとこのレースでは勝てないのかな、という印象です。
 本来ならヘンドリックの面々はロガーノ/ケゼロウスキー連合をどう崩すか、という最後の展開を考えないといけなかったはずですが、ビッグワンでシンドリック以外の有力なフォード選手がいなくなったので、相手がチャステインに絞られてわりと戦いやすく、なおかつ身内同士での最後の争いが起きる前に終わったので色んな意味で幸運にも恵まれました。この2人はわりと敵を作らないスマートなドライバーですが、日ごろの行いが良かったんでしょうねw
 NASCARは途中起こった50%スロットルで燃費を稼ぎに行く作戦をあまり好意的には見ていないようで何らかの対応策の検討も示唆したとのこと。ステージ距離を航続距離よりも短くして給油を不要にしたり、給油缶の流速を上げて燃費走行が給油時間に与える影響を低くすることなどが対応策として考えられるものの、いずれも課題があるとNBCは伝えています。
 そもそもステージ間コーションがあるから逆算でケチろうとするわけで、本来はデイトナ500ぐらいぶっ通しでレースさせて、コーションが出ずに何かの拍子に隊列が千切れたらゴメンナサイ、で良いと思うんですけどね。まあでも、ロード コースでステージ間コーションを廃止したらコーションが出なさすぎてすぐに撤回を迫られたばかりなので、これはまずやらないでしょう。

・Xfinity Series United Rentals 300

 デイトナ500も終わって夜遅いのでさすがに大半のお客さんが帰ってしまっているエクスフィニティー開幕戦。アルメンディンガー、ネメチェック、アルフレード、ハーブスト、スアレスは掛け持ちしており、スアレス以外は完走、スアレスも191周走ってクラッシュでしたからみんなへとへとではないかと思いますが、ここからまた120周あります。
 ステージ1ではデビュー戦となるジェシー ラブが先輩のチームメイト・オースティン ヒルを僅差で破ってステージ1を制しますが、ステージ2・37周目に集団を走る中で後ろから押されてスピン、多重事故の起点になってしまいました。ラブはちょっと壊れた車で完走し20位。
 ヒルはこの後輩きっかけの事故に巻き込まれて右前のフェンダーにテープを貼ったものの競争力を維持してステージ2を制すると、最後は残り3周のリスタートで2列目から前に出て隊列を制御。最終周は後続でクラッシュが発生し、コーションは出なかったものの誰も追いかける人がいなくなったので独走で制し、なんと開幕戦のデイトナで3年連続優勝となりました。
 なお調べたところ、このイベントの最多連勝記録は1990年~1994年にアーンハートJrが記録した5連勝だそうです(;・∀・)記録を更新したい一方で、できればそうなる前にカップに昇格したいでしょうねえ。また、ネメチェックとアルメンディンガーはこのレースもそれぞれ7位と10位で完走しデイトナ2連戦をいずれもトップ10フィニッシュ、800マイルを走り切りました。一方スアレスは最初の多重事故に巻き込まれて23周でリタイアしました、いずれにしてもみなさんお疲れさまでした。


 次戦は3シリーズともアトランタでの開催です、つまり次戦も疑似直線レースです。

コメント

Cherry さんのコメント…
大体SSW戦で1台くらいしか生き残ってないイメージのヘンドリックが全員完走したある意味奇跡のレースでしたねw
レース全体も細かいしょーもないクラッシュも特にない感じでカップドライバーの上質なレースになっていた気がします。赤旗連発の見る側も疲れるレースにならなくてGAORA的にも笑顔かも?()

今週末はアトランタが地味に得意そうなラジョーイと地元のチェイスを応援したいと思いますw
ChaseFun9 さんのコメント…
最後ターン4どころかターン1さえ行かなかったのは残念だけど!自分が観始めてから初のHMS DAYTONA500優勝キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!Byronおめー!!!
シリーズチャンピオン2人にデイトナチャンピオン1人という更に贅沢なチームになってしまったので早くAlexもでかいの一発成し遂げてほしいです!!Chaseも早く勝って!!!!!!
日日不穏日記 さんの投稿…
カイルのデイトナ初制覇と言う<アレ>はなくなってしまったので、20年連続優勝と言う記録更新という、もう一つの<アレ>で頑張って貰いましょう。さて、もう一つは、チャステイン、もちつけ!です。辛抱してれば勝つ可能性はあったのに・・・と思ったんですが、シンドリックは、チャステインと押し続けてたラジョイに対して怒ってるみたいでしたね。
昨年は欠場数がエリオットより少なく、プレーオフに行けなかった(エリオットも同様ですが)ボウマンが2位になって、良かったな、と言う気がします。エリオットも優勝頑張れ!バイロンはラッキーな面はありましたが、ヘンドリックのエースになりそうな雰囲気ありますね。
優勝インタヴューで、ジェイミー・リトルより小柄だ・・・と思ったんですが、リトルは178センチあって、3センチバイロンより長身。山本由伸と身長が同じでした。ヘンドリックは、デイトナの優勝をペティ・エンタープライゼスと同じ9勝としましたが、ペティの記録はヘンドリックによって、どんどん上書きされていくんでしょうね。他の動画を観たら、ペティがジョンソンに自分と同じハットを被せるシーンがありました。今年87歳になる<キング>。デイトナにも来ていたみたいですが、元気で何よりです。
SCfromLA さんの投稿…
>Cherryさん

 たしかに今回は質が高くてビッグワンもあるトップカテゴリーらしいレースだったなと思います、3時間30分も尺があれば満足でしょうw ラジョーイとスパイアーは普通の1.5マイルで勝負しても勝てるとは思っていないはずなので、ひょっとするとある程度シミュレートとか新品資材をこういうレースに注ぎ込んできてるかもしれないので油断できないですね~。トラックシリーズとはいえカイルがチーム内で仕事することも影響力がゼロではないでしょうし。
SCfromLA さんの投稿…
>ChaseFun9さん

 今週はヘンドリック推しの方の反応が早いw ボウマンはキャラ的に地味なので、たしかになんか1つデカいことを経験する意味って大きそうですね。チェイスはとりあえず怪我してからパッとしないのでこっちはこっちで早いことアピールしないとこのまま埋もれてしまいそうです。Gen7になってどうもあと1つ突き破れない感あるんですよね~。
SCfromLA さんの投稿…
>日日不穏日記さん

 シンドリックからすると押されすぎてるし割り込んでくるし自分では何もできずチャンスを逃しましたから怒りたくもなりますよねえw
 キングぺティーはレガシーMCの経営から外されて微妙にしょんぼりするところ、今度は孫がトラックシリーズに出てるので応援に来てるんじゃないでしょうかね~、デイトナは6周で事故ってリタイアになってしまいましたが^^;
レリックアース さんのコメント…
なんてこったい!予選の記事でSCさんの予言(?)が2/3くらい的中してロガーノとケセロウスキーが散ってしまいましたw
あの時のアウトラインはチャステインの後ろは5台後ろのハムリンまで勝ち方を知っているドライバーで固まっていて、その並びを見るだけでワクワクしましたし、その直前から見ても1番伸びそうな気配を感じるラインだったので最後まで見れなかった残念ではありますが、デイトナですしこういう結末もあるあるですね。

チャステインといえば最後のシーンですが、私も「そのムーブはあと1周後に取っておくやつだよ」と言いたくなる気持ちもありますが、ラストピット後からは意地でも前張りしたいという意思を強く感じる動きをずっとしていたので、車の出来的に前にいないと勝ち筋が見えにくい状況でどうしても頭を取った状態で最終局面を迎えたいと本人が考えていたところに、ちょうど行けそうなシチュエーションが転がり込んできて咄嗟に反応しちゃったのかなと考察しています。(車の出来どうこうはあんまり関係なくてただただ本人の性格だった可能性もありますがw)
今回は結果的に失敗でしたが、彼の見せる動物的な瞬発力のある動きは好きですし、なにより全員が全員効率的に最適化された勝ち方をしに行っても面白くないレースが増えるかなと思うので、是非このままの路線を維持したまま粗だけを削り落としてゆくゆくはチャンピオンを取れるところまでは大成して欲しいですし、その素質は十分以上に持ち合わせていると思います。
SCfromLA さんの投稿…
>レリックアースさん

 いかん、ペンスキーを呪ってしまいましたw チャステインがあの時スポッターに「クリア」と言われたのか、本能的に動いたのかが分かりませんが(後者な気はしますが)、良くも悪くもあれがチャステインですからまあ難しい部分ですね。あれがテキサスだったら単なる自爆だと思いますけど、デイトナ500ならそれが本人にとって得するかどうかは別にしてしゃあないと思いますね。個人的には去年の最終戦に光明を見たので、たぶん昨年より周りが見えているだろうと希望込みで見てます。それを裏切ってもまたそれはそれでチャステインらしいですがw
まっさ さんのコメント…
どうもどうも真打ち登場でございます。
なんと言いますか、夢は見れました。
10年前からファイナルラップで気合い入れすぎて自滅するのはご愛嬌です。。。
K&Nプロシリーズイーストのアイオワでその目で確認済みですw
デイトナ落としたので秋のフェニックスはチャンピオンシップ4に残って連勝と行きますか!
異論はスイカ50個丸呑みした後に受け付ける!
SCfromLA さんの投稿…
>まっささん

 よっ!真打登場!待ってました!今年もチャステインが常にシリーズの話題になりそうなのはよくわかるレースでしたね~、デイトナはある意味しゃあないので次に切り替えですね~。去年フェニックスで勝ってるし一昨年も速かっただけに、チャンピオンシップに残るとホント最有力になれるのでそのはマジで期待できる部分です。残れればですが・・・w