Formula 1 Rolex Grande Prêmio de São Paulo 2023
Autódromo José Carlos Pace 4.309km×71Lap=305.879km
winner:Max Verstappen(Oracle Red Bull Racing/Red Bull Racing RB19-Honda RBPT)
ようやく終わりが見えた2023年のF1、南北アメリカ大陸縦断5連続レースシリーズの締めくくりはサンパウロGP、今年最後のスプリント方式採用イベントです。先週のメキシコGPに続いて決勝は71周ですが、それもそのはずエルマノス ロドリゲス サーキットとアウトドローモ ホセ カルロス パーチェは1周の長さに5mしか違いがありません。でも平均速度が全然違うので1周のタイムには7秒近い差ができます。
・レース前の話題
時折発生する予選、とりわけ最終コーナー付近での危険な大渋滞。これを減らすためにイタリアGPから不必要に低速での走行を是正するために第2SCライン~第1SCラインの区間で時間制限まで作りましたが、そうしたら今度はピット内に渋滞場所が移動してやっぱり問題になりました。そこでこのレースではレース ディレクターズ ノートに新たな文言を加えられて対策が取られることに。
要約すると、不必要に遅く走ることは競技規則で禁止されており、これにはピット内も含まれるので停止するのは禁止。一方で前の車との距離を作るためにピット出口~第2SCラインの間でゆっくり走ることは認められているので、間隔を開けたい人はここで端っこに寄って道を譲って距離を開けなさい、後ろから来た人はここで抜くのは許可します、という内容でした。
このサーキットはピットを出たらターン1~3に該当する部分もずっとピットからの出口走路が長く続くので、コース上の車両にとっては危険要因にならないここで譲り合いをしなさい、コースに出たらもう余計なことは無しよ、という具合ですが、肝心の譲る場所は道幅が狭いので巨大な今の車両で大丈夫かいな、とはちょっと気になる案件です。ディレクターズノートの内容は各レースごとの限定ルールみたいなものなので、毎回この規則というわけでは今のところありません、アブダビとかトンネルだからたぶん無理だしねw
・予選
併催レースに起因した路面清掃作業が長引いたので予定より15分遅れで始まった予選。スプリント方式だとフリー走行が1回しかないのでまだ路面にラバーが乗ってタイムが向上する余地が大きく、その一方で天気が怪しくておちおち待ってもいられない、という状況からみんなソフトをバンバン投入する忙しい予選に。1周も短いので大変です。Q1の段階ではまだ曇り空ぐらいの明るさでしたがQ3になるといよいよ空が真っ暗。
まるで夜のように一気に暗くなって完全に一発勝負となり、一発ですぐタイムを出すのも得意中の得意・マックス フェルスタッペンがピレリ ポール ポジションを獲得。2位にシャルル ルクレール、そして3位にランス ストロール、4位フェルナンド アロンソとアストン マーティンが2列目に並びました。ここは早めにピット出口に並んだのが奏功したようです。
全車が1回のアタックを終えると大雨になり、暴風とおぼしき風まで吹いてきてとてもじゃないけど車が走れる状態ではなくなってしまいました、もしお掃除があと5分長かったらQ3ができていたか怪しいギリギリの出来事で、この後レッド フラッグになってそのまま予選は終了しました。
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| 数分後 (っ ◠‿:;..., |
そしてピットでの端っこに寄りなさいルールは早速違反者が出てしまい、ジョージ ラッセル、エステバン オコン、ピエール ガスリーの3人が決められた通りの動きをしていなかったとして2グリッド降格のペナルティーを受けました。
・スプリント シュートアウト
スプリント予選ではQ1最終盤にオコンとアロンソがまさかの接触。オコンがターン2出口で少しふらついたところ、後続に道を譲るためラインを外れてはいたけど完全に右端にまでは寄っていなかったアロンソの左前輪あたりにまともにぶつかってしまい、オコンはクラッシュ、アロンソもすぐには修復できない大きな損傷を受けてしまいます。
どちらかが明確に悪いわけでもなく罰則を与えるべき件ではないんですが、願わくばアロンソが完全に道を開けていれば当たらずには済んだはずなので、やっぱり走路を開ける時はちゃんと逃げた方がお互い安心だなと思いました。敬遠もちゃんと外さないと稀に打つ人いますからね。
こちらのセッションは快晴で行われて実力伯仲、僅差の戦いになりポールを獲得したのはランド ノリスでした。2位は0.061秒差でフェルスタッペン、3位は前日の予選で黄旗に引っかかって9位と不完全燃焼だったセルヒオ ぺレス。ラッセル、ルイス ハミルトンと続き、6位には角田 祐毅が続きました。角田はSQ1、SQ2ともギリギリの通過でしたが、ここは惜しみなく新品ソフトを注ぎ込んで順位をもぎ取りました。ダニエル リカードも8位と健闘。
・スプリント
スタートの反応もトラクションもフェルスタッペンが抜群で、ノリスはものの数秒でリードを明け渡すことになりました。ノリスは一旦ラッセルに抜かれながらも抜き返してフェルスタッペンを追ったものの、先にタイヤの性能が劣化してきて力の差を見せつけられました。スプリントの優勝はフェルスタッペン、2位ノリス。3位もスタートで少し順位を下げたけどコース上で取り戻したペレスで、終わってみたら予選順位通りでした。
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| ノリス秒殺^^; |
4位にラッセル、5位はルクレール、そして角田は6位に入ってチームに貴重な3点をもたらしました。レースの大半でルクレールの後ろを走り続け、終盤にタイヤがヘロヘロになって落ちてきたハミルトンをきっちり仕留めての6位で価値のある、先週やってしまった失敗を取り返す走りだったと思います。リカードは9位でしたが、序盤にずっとカルロス サインツに対して攻撃を仕掛け、これで角田の後ろに大きな空間を作って入賞を陰ながらアシストしたと言えます。アルファタウリが残念なのは、前日の予選順位が角田16位、リカード17位と決勝で後方スタートなことでしょうけど、この速さを決勝でも見せられるでしょうか。
・決勝
スプリントの結果からうまく使えばソフトを中心に組み立てられそうだったので19人がソフトを選択。いきなりフォーメーション周回にルクレールの車に油圧系の不具合が発生したようでクラッシュし、2位の車が不在の状態でそのままレースが始まります。フォーメーション中に車が壊れることは時々ありますけど、それが原因で事故るのはさすがにかなり珍しい出来事でした、よく回収作業間に合ったなあ。
スタートするとアストンマーティンの2人がともに今一つのスタートだったので3列目の2人も押し寄せて4ワイドの大混雑。ここは各選手が上手く立ち回って無事に通過しましたが、中団でニコ ヒュルケンベルグ、ケビン マグヌッセン、アレクサンダー アルボンの3人が絡む接触事故も発生し、マグヌッセンとアルボンがクラッシュ。スピンしたマグヌッセンに後ろを押されたオスカー ピアストリ、ヒュルケンベルグの車から外れたタイヤがウイングに命中したリカードも車を壊して計5台が関わる多重事故でした。これでレッドフラッグとなります。
再開時の順位はフェルスタッペン、ノリス、ハミルトン、アロンソ、ストロール、ラッセル、ペレス。4周目にスタンディングでリスタートし、ターン1でノリスを抜けなかったハミルトンは逆にターン4でアロンソに抜かれて4位へ後退、異世界おじさんはまだ表彰台を手放すつもりはありません。
フェルスタッペンに逃げられるだけのレースでは面白くないので、ノリスはかなり飛ばしてフェルスタッペンに接近、8周目に一発仕掛けてみましたがさすがに抜くには至らず、これを見たマックス君はちょっと本気を出してあっという間に2秒差にされてしまいます。逃げようと思えば逃げられる、ということをまざまざと見せつけました。
一方4位になったハミルトンはスプリントでのズタロボ現象再来の予感、アロンソからどんどん離されていき、後ろにいるラッセルはそこにつきあわされる形。ラッセルの後ろにはペレスが迫っているので「ターン11と12でむっちゃ頑張らなあかんことになってる。俺が前に出るか、向こうもマネージメントしてくれや」と訴えます。ラッセルはハミルトンのDRS圏にとどまればそうそう抜かれないので最低限うまく2台で戦いたかったと思うんですが、この後すぐ置いて行かれてしまいます。あっさりペレスに抜かれたラッセル、
「俺たちは一緒にレースやってるの?それともバラバラにやるの?」
と愚痴りますが、エンジニアのマーカス ダドリーから帰ってきた答えは
「今考えてる。」
置いて行かれる、ということは仮に順番が入れ替わってラッセルがクリーン エアーを得てもおそらく状況に大差が無い可能性が高く、ゆえにメルセデスは入れ替えてまで何かする必要は無いと考えたのかなと思いますが、結局この後ハミルトンもペレスにあっさり抜かれました、というか現実的に今日の車でレッドブルに対抗するのは無理でした。
それでもちょっとゴキゲン斜め、俺の言う事聞かないから・・・感があるラッセルに対し、ダドリーから「ターン11のスロットルでもっとタイヤを労わってくれ。」と指示が出ますが、ラッセルは「俺にレースしてほしいの?譲ってほしいの?マネージメントしてほしいんだったら、俺順位下げるから。」と不満タラタラ。ここ数戦、同士討ちやらなんやらでハミルトンとの関係性が万全とは言えない状況が影響していそうです。
ペレスに抜かれたのでハミルトンは18周目にピットへ、翌周にはラッセルも入ってまずメルセデスから動きを見せました、いずれもソフトからミディアムへ。ただここからハミルトンはピット後急に「車が右に進む」と言い出します。ハミルトンは昔、韓国GPでステアリングが曲がってる上に車体の下に人工芝引っ掛けて走ったことありましたね^^;
ペレスはハミルトンの2周後にピットに入ったためアンダーカットされてしまいますが、23周目にはコース上で再度抜き返して実質4位を取り返しました。ドライバー選手権2位を闘う直接の相手なのでお互いに意識はしているでしょうが今日のハミルトンはそんなことを言っていられず、この後ストロールにもあっさりとコース上で抜かれてしまいます。まるで開幕直後のよう^^;
27周目にはフェルスタッペンとノリスが同時にピットへ、同時なので何も変わらず4秒ほどの差。ノリスはもう現実的に2位を確実に走りつつ、フェルスタッペンに呪いをかけるしかなさそうです。ハゲろ~、とかガス欠せえへんかな~、とかズラキャノン!とかボヤキながら走ってると10秒前方にいる人でもちょくちょく事故りますw
フェルスタッペン、ノリス、アロンソの上位3人はそれぞれ5秒以上の差があって特に撮れ高がなく、映像が捉えるのはこの後もメルセデスAMG。ストロールに置いていかれるハミルトンと、それに詰まってたぶん不満たらたらであろうラッセル、というのを映像的に見せたいのは明らかで、しかしメルセデスはここでも入れ替えないので膠着状態、そうこうしている間にサインツも追いついてしまいました。もちろんこの後2人ともサインツに抜かれます。
ラッセルはハミルトンに詰まっても少し時間が経つと離れて戻らなくなるので、これを『入れ替えなかったせいで乱流でタイヤを傷めたからだ』と考えるか『似たような速さ同士なんだからそりゃあ前にいる人優先なのは当たり前だろ』と考えるかは難しいところでしたが、ひとしきりメルセデスの目に見えない内輪もめを見せられたところで40周目あたりになると3位アロンソに4位ペレスが1.5秒差あたりにまで接近。
しかしアロンソもここまで来られるとペースを上げてDRS圏に入れさせない職人芸を披露してバトルに持ち込ませません。もう次のピットの時間も近づいているので、残ったタイヤを使いきりに行きます。タイヤの履歴ではアロンソの方が新しいので、この後2台の差は少し開いていきました。フェルスタッペンは独走していますが、アロンソとノリスの差も13秒ほどになっていてフェルスタッペンが異次元、ノリスもまあまあ別次元といった様相。
45周目、ガスリーに抜かれ、さらに角田にも追いつかれたラッセルは逃げるようにピットへ。続く46周目には3位のペレスが打倒アロンソでピットに入ってアンダーカットを狙いますが、ピット前に3秒以上にまで離されていたため、翌周にカウンターを打ったアロンソが実質3位を維持しました。さっきはタイヤに履歴差がある中で終盤に置いていかれたペレス、今回は果たして仕留められるか。
中団勢も続々と2回目のピットに入りソフトへ交換する同じ作戦。「ハードに行くべきだったろ」とぼやくハミルトンはピット後ガスリーにあっさりやられてしまい、本当に今日は何をやってもダメな様子です。さらにラッセルは油温の上昇によって58周を終えてリタイアとなってしまい、なんかこれも「ほら、後ろ走ってたからだ」と表向き言わなくても内心不満がさらに募ってそうです。昨年は会心の活躍を見せたメルセデスでしたが今年は最悪のサンパウロになりました。
そのままレースは流れて残り15周、ここでようやくフェルスタッペンも2回目のピット、あまりにピットに入らないので1ストップで走り切るドMチャレンジでもやってるのかと思いました。方やお相手のノリスはそれでもまだ入らないで走り続けておる、こっちこそマジでやる気か?と思いましたが残り12周まで引っ張ってピットに入りました。どれだけ引っ張っても3位には落ちそうもないので、万一SC/VSCが出た時のためにウインドウ内に相手が入るまでは我慢した感じでしょうか。
同じ頃ペレスはアロンソのDRS圏に入っていよいよ勝負をかけたいところですが、アロンソも相変わらずソツのない走りで思った以上にペレスがなかなか並ぶところにまで踏み込めません。最終コーナーでわざとエイペックスにつかない独特のアロンソラインに加えてエナジー管理も徹底し、相手にDRSを獲られてもターン1までにギリギリ捕まらないような走りをしています。この周はちょっと遠いなあ、と思ったら早めに回生に振り向けていると思われます。
しかし69周目のターン12を立ち上がったところでようやく抜ける距離感にすることができたペレス、おっさんに負けるわけにはいかない、とばかりにターン1でとうとうかわすことに成功しました。残りはもう2周しかありません、いやあ長かった。
普通格上の車に抜かれたらもう終わりだと思いますが、アロンソは普通ではないことを忘れていました。そのままペレスに食い下がってターン12を立ち上がりDRSを得ると、ペレスはターン1でついつい防御ライン。これが結果としては失敗でした。ターン1を少し窮屈なラインで立ち上がることになったペレスに対し、アロンソは冷静に出口重視のライン&DRS&エナジー全放出、なんと抜き返しました(;・∀・)
優勝はもちろんフェルスタッペン、今季17勝目・通算52勝目となり、これでレッドブルとしては年間19勝目でチームとしての年間最多勝利記録で2016年のメルセデスに並びました。また、フェルスタッペンはこの勝利により、仮に残る2戦で優勝できなかったとしても2004年にミハエル シューマッハーが打ち立てた年間最高勝率記録・72.2%を更新することが確定しました。当時のミハエルは18戦13勝でした。
そして銀メダルコレクターになってきたノリスが2位、これで通算13度目の表彰台となり、未勝利ドライバーによる最多表彰台記録でニック ハイドフェルドと並ぶ歴代最多になりました。もちろんこの記録は後に優勝すれば外れてしまうわけですが、参考記録としてパトリック デュパイエー、ジャン アレジ、ミカ ハッキネン、エディー アーバインは初優勝までに15回表彰台に乗っているそうです。いずれ『初優勝までに最も多く表彰台に乗ったドライバー』になるでしょうか。
この2人から少し離れた3位争いはペレスが最後にもう一度DRSを使ってチェッカー目前の逆転を狙い、スーパースピードウェイみたいな決着になりましたがアロンソが0.053秒差でペレスを振り切りました。エナジー使い切ってたと思うのでギリギリでしたね。
5位からストロール、サインツ、ガスリーと来て8位にようやくハミルトン。そして9位には角田が入りました。角田はスタート時の混乱を避けたので再開時は10位、そこから入賞圏を淡々と走っているはずでしたが、16周目のターン10入り口で外側の芝生を踏んで自爆しかけて5秒ほど失い順位も1つ落としました。
あのコーナー、ターン9は右端まで膨らんで立ち上がって、そこからターン10に向けて左端に寄せていくタイミングでコースそのものは曲線から直線になるので、いきなりコース端が迫ってくるようになってるんですよね。グランツーリスモでもあそこはちょくちょくやらかします。特にGr.2以上の速い車とかスーパーカー系統だとパッドの切り返し速度の問題で切り返しが遅れててはみ出すことが多いので、危なくていつも道幅を余らせてしまいます。
私のGTライフはどうでも良いですが、角田はここを除けばスプリント同様にそれなりの速さがあり、苦戦するハミルトンを上回る時間帯も多くありましたが、もうちょっと行けたような、でも自滅前にガスリーの2秒後方だったからどっちみち変わらなかったような感じのレースでした。ハミルトンが最終スティントの途中から路面温度の関係なのかだいぶ速くなって落ち着いた、というのもあったように思います。
ちょっと悲しかったのはリカードで、1周目の事故でウイングを壊したのでもちろんそのままは走れないからガレージへ。しかし結果として2周目を終えたところでレッドフラッグになったので、修理する時間がたくさんあった一方周回遅れになってしまい、ずっと周回遅れとして角田の真後ろを走って13位でした。しゃあないんですけどね。
今回のレースの結果、ドライバー選手権2位のペレスは3位ハミルトンに対して32点差と、アロンソを抜けなかったのであんまり喜べないもののそれなりの点差に押し返すことには成功しました。アロンソとノリスによる選手権4位争いはアロンソが僅か3点だけ上回って4位に踏みとどまっていますが、残り2戦で逆転が起きそうです。こういうこと書くとノリスがもらい事故とかでリタイアして逆転しなかったりするんですけどw
またコンストラクターズ選手権では2位メルセデスと3位フェラーリが20点差、また熾烈(?)な7位争いではウイリアムズに対して8位のアルファタウリが一気に7点差まで詰め寄っており、残る2戦でも入賞圏の端っこに滑り込めば届く点差となりました。
今回はアロンソの魔法のような走りが最も印象に残りました。ターン12は道幅を目いっぱい使ってもなお外が足りなくてすぐ縁石の外まで行ってしまうような場所なので、あそこでエイペックスにあえてつかない、それでいて向きを変えてちゃんとトラクションをかけて踏める、というのがまず驚きです。じゃあペレスも同じライン通ったら、と言われても乱流を受けるし、そもそもそんなこと普通しないので真似したら自爆しそうなのでできないですね。
おそらく、目の前の車が普段と違う変なラインを通っていると多少なりとも視界に入る情報にノイズが入ったような状態になるので自分の走りにも影響はあります。実際ペレスはターン12でエイペックスに向かっていって縁石に乗りすぎて立ち上がりが遅い周もあったので、アロンソにはそういう意図もあったでしょう。幻影の魔法ですね。
一方でガタガタだったメルセデス、かなり車を変えてきてしっくり来ていたはずなのに穴にハマった、ということは車を変えていく過程で自分たちでもまだ理解できていない要素があったんでしょうけど、来年に向けて運転手さんのマネージメントでもだんだんと苦労が増えそうな感じなので、まだまだレッドブルは近くて遠いように感じました。マクラーレンも来年以降ピアストリがノリスに肩を並べ始めたら同じ課題に直面するでしょうから楽しみですね()
次戦は初開催のラスベガス、土曜日夜の開催ということで日本時間だとなんと日曜日のお昼です。私はたぶん外出してるので結局録画になりますね。もうNASCARは終わったのでどうぞ盛大に盛り上がってくださいw(謎)











コメント
アロンソとペレスの争いはその部分だけ2画面車載とかで映像公開しても見てもらえるぐらい面白いし凄かったです。最後の逆転もアロンソはけっこう危ない進路変更してるんですけどあの人全部見えてて絶対当たらないと思ってるんですよね。チャンピオンの回数が少ない理由には、彼がある種の武士道的精神で『立場は自分の腕で勝ち取る』みたいな発想で契約にナンバーワン待遇を盛り込まないため、身内に速いドライバー当てられてたこともあると読んだことがあります。
性格もルノーでチャンピオン獲ったころに比べたらずいぶん丸くなったと思いますけど、なんか不調が続くとどこかでいきなり態度が急変するんじゃないか、という怖さは未だにあるんですよねえ(笑)