NASCAR プレイオフ 第4戦 テキサス

NASCAR Cup Series
AutoTrader EchoPark Automotive 400
Texas Motor Speedway 1.5miles×267Laps(80/85/102)=400.5miles
winner:William Byron(Hendrick Motorsports/Liberty University Chevrolet Camaro ZL1)


 NASCAR カップ シリーズはプレイオフ第2ラウンド。ここからテキサス、タラデガ、シャーロット(ローバル)の3戦で成績下位4人をふるい落とします。初戦のテキサスはターン1・2と3・4でバンク角が異なる左右非対称のちょっと特殊な1.5マイル。バンク角の低いターン1側を重視してタイヤ内圧を低く設定すると、反対側では過負荷でバーストの原因になるため内圧設定のリスクをどう算定するか、どこまでのリスクを許容するか、という目に見えないことがけっこう重要です。
 昨年までこのレースは500マイルでしたが今年は400マイルに短縮、NASCAR公式サイトで事前に公開されていたステージ距離は80/80/107だったんですが、実際は他の1.5マイルと同じステージ2が85周の設定だったみたいです。ちなみ\来年は春開催の可能性がある、と現地メディアが伝えています。この週末は日本でF1が開催されていましたがこのイベントも来年は春開催なので、移動したら仲間ですね。

・レース前の話題

 開幕前のイベント・ブッシュ ライト クラッシュが来年もロサンゼルス メモリアル コロシアムで開催されることが決定し、さらにここにメキシコ シリーズも併催されると発表しました。一方で、2010年以降エクスフィニティー シリーズが毎年開催され、2021年から2回だけカップシリーズも開催されたロード アメリカでは、年間入場券を所有している人に対し『来季のNASCARのレースは開催されない』というお知らせが届き、ひとまずロードアメリカの開催は途絶えることに決まったようです。去年は今頃に翌年の日程が公表されていたので今年もそろそろでしょうかね。 

 そして訃報です、マーティン トゥルーエックス ジュニアと長年にわたって交際していたことで知られるシェリー ポレックスが9月17日に亡くなりました。44歳でした。

 シェリーの父・グレッグ ポレックスはかつてPpcレーシングというチームを運営しており、2000年にはジェフ グリーンをドライバーに起用してエクスフィニティーでチャンピオンも獲得。シェリー自身もレース業界で広報関係の仕事をしていてNASCARの現場でトゥルーエックスと出会い2005年から交際を開始しました。
 2人は2007年には助けを必要とする子供たちへの支援を目的にマーティン トゥルーエックス財団を設立。慈善活動に積極的に取り組んできました。ところが2014年にシェリーにステージ3の卵巣がんが見つかり、2016年には一旦化学治療を終了し症状が落ち着いていたものの、2021年になって再発が確認されていました。
 彼女は、自身がガンと発覚する前の段階から小児がん治療のためのcatwalk for a causeという慈善イベントを開催、主にファッション ショーを開いて様々なものを販売し寄付金を集めるというもので、今年もこの前の週に開催されたばかりでした。これまでに多くの寄付金が集まってきたとのことです。自身もガン患者となったことで、よりシェリーは積極的に慈善活動に取り組み、その活動は高く評価されてきました。
 シェリーとMTJは今年の1月になって破局したとの情報が伝えられていますが、昨年の段階で彼女は精神的にもかなり厳しい状況だと漏らしていたとのことで、もちろん個人同士の出来事なので分かりませんが、病気がかなり進行してしまったことで何か変化が生じていたのかもしれません。シェリーさんのご冥福をお祈りするとともに、彼女が築いてきた慈善活動が今後も広がりを見せることを心より願います。本当に長い間お疲れ様でした、とても悲しいです。

 なお、キャットウォーク フォー ア コウズの名称は検索するとたくさん出てくるんですが、この名称自体はファッションショーなど様々な催しを通して寄付金を集める慈善活動イベントに対して総称のように付けられている名前で、シェリーが考えて作った唯一無二のものではなく、色んな団体や主催者がそれぞれで開催しているようなのでお間違いなきよう。

・Xfinity Series Andy’s Frozen Custard 300

 なんだか美味しそうな名前のレースです。フローズン カスタードというと卵黄成分が多いアイスクリームというような区分になるんですが、アンディーズのはプラスチックのカップにアイスとトッピングの色んなものを入れて、かき混ぜながら食べる感じのアイスとフラペチーノの中間みたいな見た目をしていますね。まあ食べ過ぎたら確実に太るでしょう
 レースの方は200周のレースでコーションが万遍なく12回も出る落ち着かない展開となり、ジャスティン オールガイアーがステージ1・2を連取してこのレース最多の133周をリード。しかし残り8周、パーカー クリガーマンが初優勝をかけてターン3で内側に飛び込んだら外に流れ、避けようとしたオールガイアーも僅かにラインを外れて汚れた路面で失速。この間隙をついてジョン ハンター ネメチェックがリードを奪い、今季7勝目を挙げて次ラウンド進出を決めました。


 コンテンダーではサム メイヤーが1周目に路面のグリップを見誤ったか外側の汚れた路面にのって壁に突っ込み1周でリタイア、ジェブ バートンはサスペンション系の故障で31位、ダニエル ヘムリックとジョッシュ ベリーはクラッシュの影響で24位、27位でした。勝てなかったパーカーでしたがポイントではヘムリックに1点差の9位と競える位置に押し上げられました。
 
・予選

 カップ シリーズの予選はバッバ ウォーレスが昨年のミシガン以来となる2度目のブッシュ ライト ポールを獲得。クリス ブッシャー、ブラッド ケゼロウスキーとRFKレーシングの2人が続き、タイ ギブス、ロス チャステインが4位、5位です。RFK以外のフォードは元気がなく次に来るのが17位のマイケル マクダウル。もうプレイオフから脱落したとはいえジョーイ ロガーノが20位、ケビン ハービックが22位、その後ろにコンテンダーのライアン ブレイニーと、フォードはいったいどこが有力チームなのかもう分からない状況です。

・ステージ1

 気温37度、路面温度が60℃近いというテキサス史上最も暑い条件で始まった決勝、スタートからクール スーツが万一壊れたら一大事だ、という話になります。まずはウォーレスがリードしトップ3は予選順位と変わらず。ちなみにリッキー ステンハウス ジュニアはクールスーツなんぞに頼らず暑さに耐え抜く体で走るんだそうな。SUPER GTでも昔はクールスーツ派と、重い&壊れたら逆効果なので無しで耐える派に分かれてましたよね。
 そんな暑いレース、30周も走るとケゼロウスキーはペースが鈍って順位を下げ、代わって浮上したのはチャステイン。ウォーレスはブッシャーに対して1.5~2秒差をつけた状態でリードを維持し続け、37周目あたりから1回目のピット サイクルとなりました。ところがサイクルが概ね一巡しようかという42周目、オースティン ディロンのクラッシュで本日初のコーション。

 右後輪が外れました。内圧が相当低いせいか、ホイールが外れつつホイールからタイヤも外れてバラバラに。これでまだピットに入っていなかった人はコーション中にピットを拾いますが、上位勢には特に影響しませんでした。
 それよりもアンダー グリーンのピットでコンテンダー2名に問題発生、ブッシャーは発進時にエンジンが止まりかけて2位から4位に下がり、クリストファー ベルのクルーはまたもや作業ミス。左側のジャッキがちゃんと最後まで上がっておらずなかなかホイールを外すことができなくて5秒ぐらい余分な時間を食いました。もう毎週こうやって取り上げられてるから精神的に追い詰められているのではないかと心配になるレベル^^;

 49周目にリスタートしますが、3ワイドの真ん中にいたアレックス ボウマンが軽く当てられてスピン、エリック アルミローラが巻き込まれました。カーソン ホースバーが内側を維持しきれずタイヤ3本分ぐらい膨らんだことで当たったようですがこれはレーシング インシデントですね。続く54周目のリスタートも僅か半周でトッド ギリランドの脱輪によりコーションとなります、またタイヤが分離してるし・・・
 今日はゼイン スミスが38号車に乗っているのでトッギリは51号車、これは開幕前に決まっていた契約で、トラック シリーズでスミスを抱えるフロント ロウ モータースポーツと、若手を育てたいフォードの意向が反映された形だったと思いますが、結果的にFRMはギリランドの残留を発表し、フォード勢でシートが無いスミスはトラックハウスに流出することになったので、今となってはこのスポット参戦がなんとも言えない違和感を生んでいますw
 
 59周目にリスタート、今度はコーションは出なかったものの、カイル ブッシュがタイヤに異変を感じたようで窓から手を出して後続に危険を周知。パンクで緊急ピットか?と思われましたが、ラインを外れてグリップが落ちただけなのか、とりあえず大丈夫そうなので走行を継続しました。
 リーダーは何回リスタートしても力強く決めてくるウォーレス、続くのはチャステイン。カイルはもう一度ラインを外れる場面があったもののそれでも8位と悪くない位置。チャタリングがあるという情報ですがもうステージ1はあと少しなので大丈夫だろう、と思った矢先でした。

 74周目、単独スピンでクラッシュ。これでは修復できるわけもなくリタイアとなりました。ちなみにタイラー レディックのころからRCRのスポンサーとしてよく見る3CHI、スリーチーと発音するようですが、要するに大麻から取り出した成分を配合した食べ物やら気化させる器具やらを販売しているようで、規制の中で売れるようになっている品物なんでしょうけどまああんまり子供には見せない方が良い感じかもしれません。GT7でレディックの車を作るのにデカールを自家製造しましたが、3CHIだけはこれが理由でデカールのシェアを自粛しました^^;

 テキサスの暑さでついつい話が脱線しましたがステージ残り僅かでのコーション、リード ラップ車両はウォーレスを含め多くがピットへ。マーティン トゥルーエックス ジュニアが2輪交換で最初にピットを出てウォーレスは2番目。そして後続がピットから出てくると、なんと

 ハムリンの車がボロボロになっていました。作業を終えたハムリンは目の前にも車がいるのでかなり角度を付けて走行レーンへ向かい発進しましたが、ギブス君がなぜか走行レーンのかなり左側を走行していたので深い角度で接触してグシャッ。ギブスは左前部を破損させて続行不可能となりリタイア、ハムリンは大丈夫でしょうか。
 ブッシャーを先頭に8台がステイ アウトを選択しステージ残り1周のリスタート。蹴り出しがあまり良くなかったブッシャーをレディックがかわしてリードを奪い、そのままステージ1を制しプレイオフ ポイントを回収しました。確実にステイアウトで10点獲りに行った方がよかった気がするウォーレスはステージ10位。そして今日もう何度目だよという信じられない光景が広がります。

 ステージ1を走り切った後に追突事故発生。前方でカイル ラーソンの減速が少し急だったのか、これに合わせてトゥルーエックスも減速したら後ろからケゼロウスキーが思いっきり突っ込んできました。ケゼロウスキーもまた前に合わせたら後ろからエリック ジョーンズに押されたので玉突き事故、トゥルーエックスはディフューザーをちょっと壊したっぽくて影響が気になるところです。ステージが終わっても油断せず行きましょう、というか危ないから前方の人はある程度速度維持しておくれ。

・ステージ2

 さっきのコーションをステイアウトしたんだから当然ピットに入るだろうと思ったレディックら上位勢がそのままステイアウトしてステージ2開始。中古タイヤでもクリーン エアーと軽い燃料が助けになっているようで、なんとレディックがブッチギリランドです。振り向けば2位は同じ作戦のマクダウル。ハムリンは右側がボロボロでも影響が無い様子で順位を上げる一方、ウォーレスは明らかに10位近辺で埋まっています。クルー チーフのブティー バーカーはレディックを見て「しまった」と思ってるんじゃないでしょうか。
 燃料の少ないレディックは概ね120周手前ぐらいで燃料が切れる予想でしたが、111周目にコリー ラジョーイが派手に単独スピン。もうすぐピットに入る予定だったレディックには好都合、かというとむしろこの場合逆でがっかりコーションでした。なぜなら、燃料タンクが空っぽなので給油時間が長いため、アンダー グリーンであれば他車より5秒作業時間が長くてもいくつか順位を下げるだけで済みますが、コーションだと大量の車に抜かれてしまうからです。ピットを先頭で出たのはとにかく前に出たいので2輪交換したウォーレス、レディックは中団に埋まりました。

 119周目にウォーレスとブレイニーの1列目でリスタート、ブレイニーは戦略でうまく前には来ているものの全般的に車が遅いので、ウォーレスの相手にはなりませんでした。このままブレイニーが蓋してくれてればウォーレスは楽だったんですが、ラーソンが異様に早いペースで順位を上げて2位となり、ウォーレスのリードは一瞬で消滅。クリーン エアーじゃないと抜けなくて、、、なんて話が一切挟まる余地も無く143周目にラーソンが一発でウォーレスをかわしてリードを奪いました。

 ウォーレスは2輪交換の影響かハンドリングが悪化しているようで、149周目にはハムリン、ジョーンズに続けて抜かれ徐々に後退。ステージ2はラーソンが2位に6秒以上の大差を付けて制しました。その2位はステージ終盤にハムリンをかわしたジョーンズ。ウォーレスは9位まで落っこちました。なかなかステージ ポイントが集まりませんね。

・ファイナル ステージ

 ステージ間コーションでピットに入ってもステージ2の上位5人は順位そのまま。ラーソンを先頭に酷暑レースは残り96周です。ステージ2で8位だったチャステインですが、電子スロットルのセンサーに不具合が出てペダル踏力とスロットル開度がきちんと連携していないとの情報。ピットを出る際に全然回転数が上がらず順位を大きく下げ、ターンでの細かい車の制御にも影響を及ぼすことになります。コンテンダーに問題多すぎ( ゚Д゚)
 ラーソンの方はジョーンズを毎周0.2秒ずつ引き離すような圧倒的な速さでリスタートから30周でなんと2位に5秒差。ジョーンズも3位のハムリンを2秒近く離しており、最終ステージになってえらく各車の車間距離が開いてしまいました。
 
 タイヤのことを考えると残り周回を均等割りしたいけど、順位を上げるためにはやっぱりアンダーカットを狙うしかない中団勢。残り59周で16位あたりに埋まっていたレディックがピットに入りましたが、なんとその直後にダニエル スアレスがピット入り口でスピン。芝生の上に止まったので放置でもよかった気がするんですがNASCARは素早くコーションを出しました。これはレディック大損です。
 当然リードラップ車両がピットへ、アンダーグリーンなら5秒差で楽にピット作業できたはずのラーソンもこれでは落ち着いていられないので「スアレス何すんねん」という感じでしょうが、ここはヘンドリックのクルーが頑張ってジョーンズを髪の毛数本の差で下しリードを守りました。ちなみに髪の毛1本の太さの平均は(ry

 ブレイニーはこの大事な時に速度違反でペナルティー、さっきまで9位を走っていたマクダウルはレンチのホースが車の下敷きになる大失敗でピットをぶっちぎりのビリで出てこれまた後方となりました。残り53周でリスタートし、特に並走すら起こらずすんなりとラーソンがリードします。
 ドライバーが神経質なのか取りこぼしがあるのか、あちこちからバイブレーションだルース ウィールの疑いだと情報が入ってくるので目の前の争い以外の部分でヒヤヒヤさせられっぱなしのレース、ただラーソンだけは鼻歌歌ってんじゃないかと思うぐらい独走してまたジョーンズを毎周0.2秒以上引き離しています。
 しかし残り25周、J.J.イェリーが単独クラッシュしてコーション。ステージ1の結果を踏まえるとステイアウトすべきか悩む微妙なタイミングでのコーションとなり、リーダーのラーソンはピットへ向、かうと見せかけてステイアウトしました。2位のジョーンズはそのままピットへ。

 結局ラーソン、ウォーレスなど14人はステイアウト、8列目に2輪交換したハムリンとケゼロウスキーがピット組の最上位。残り20周でリスタートするとウォーレスが抜群の蹴り出しでラーソンとのハゲしい争いになります。並走は翌周まで続きますが、後ろにウイリアム バイロンがいるので『これはいずれバイロンが押してくれるからラーソンの勝ちだな』と思いました。ところが次の瞬間

 ラーソン、まさかのスピン。ターン1に少し勢いよく入りすぎたのか、切り込む途中でもう後ろが滑っていました。真後ろから壁に突っ込んだラーソン、本日6人目のリタイアになりました。
 残り13周、ウォーレスは外側を選択してリスタートし抜群の蹴り出しを見せますが、残念ながら翌周のフロントストレッチで多重事故が発生。ドアンダーを出したレディックがターン4の壁に勢いよくぶつけ、2台後ろにいたジョーンズも同じことをして急に隊列が詰まりました。コンテンダーのブレイニーも巻き込まれ、レディックは続行できましたがブレイニーはこの後リタイア。ジョーンズもせっかく良いレースだったのにリタイアです。

 だんだんと上位の髪の毛、じゃなくて顔ぶれが寂しくなり残り6周、ウォーレスとチェイス ブリスコーの1列目でリスタート。ウォーレスは外からブリスコーを置き去りにしそうでしたが、ターン2の途中で少しタイトになったのを感じた様子で一瞬スロットルを戻しました。これが影響し、ブリスコーを抜くことはできたもののターン3でバイロンに内側に入られました。
 かなり急な進路変更でえげつないブロックをしようとしたウォーレスでしたがバイロンの頭を抑えられず、そしてさっきラインを外した影響かどうも車が滑り気味でバイロンにリードを奪われてしまい、さらにチャステインにもかわされます。チャステイン、スロットルの不具合は気合でどうにかしたんでしょうかw
 一旦前に出てしまったバイロンをもう誰も止めることができず、この少ない周回数でチャステインをおよそ2秒も突き放す独走でチェッカー、今季6勝目・通算10勝目を挙げて次ラウンド進出を決めました。この勝利はヘンドリック モータースポーツにとってカップシリーズ通算300勝目という記念すべき勝利、バイロンがリードしたのはこの最後の6周だけでした。


 2位からチャステイン、ウォーレス、ベル、ハムリンのトップ5。ベルはピットの失敗以降を堅実に走って取り返しましたね。コンテンダーではケゼロウスキーが7位、ブッシャーは14位、トゥルーエックスはたぶんダウンフォースが失われたんだと思いますが17位、レディックはリードラップ最下位の25位でした。レディックが順位を下げる原因になったスアレスはしれっと8位なので、もし来週のレース中に何か絡んだらレース後は乱闘を覚悟した方がよさそうです^^;

 ポイントはこうなりました。プレイオフポイント無しの3000点からスタートしたウォーレスは1戦でポイント争いの中に入れた、という意味ではよかったんですがもうちょっとステージも含めて獲れていた出来栄えの車だっただけに、合計37点というのは悔やまれるところかもしれません。もちろん勝ちたかったでしょうしね。一方でリタイア組は当然ながら劣勢になってしまい、次戦タラデガでも事故ると詰んでしまうので慎重にレースを進めざるを得ないかもしれません。

 400マイルになったテキサスでしたが、クリーンエアー至上主義ではありつつも暑さが影響したか車のセッティング、バランスも求められ、もちろん失敗しないで走り続けるドライバーの力量も求められて、そこにコーションのタイミングも絡んでNASCARらしいレースだったと思います、面白かったですね。
 スアレスのスピンではレディックのクルーチーフ・ビリー スコットが無線で
「バカにしてんのか?99がピットでスピンしてコーションだよ、あいつ問題ないのに、ふざけてんのか!?」
とお怒りでした。高速のレースで一瞬の判断ミスは大きな事故を呼ぶので仕方ない面はありますが、たしかにいらないコーションだった気はしますね。振り返ればレディックはそもそもステージ2でもコーション運が無くて順位を下げてましたし、今日はツキが無かったと思うしかありません。そこも含めまさにNASCARです。

 コンテンダーはドライバーもクルーも日増しにストレスが溜まり続けていきますが、次戦はストレス最高潮・ここを無事で切り抜けられたらちょっとよく眠れそうなタラデガです。勝て、ギリランド!w

コメント

ChaseFun9 さんのコメント…
Sherryさんは話題をよく聞くNASCAR関係の女性の一人だったので本当に残念です。謹んで哀悼の意を捧げます。この辛い中で戦い続けなくてはならないTruexの事を思うとこちらも辛いです。

レースは本当に良いNASCARで楽しかったですね(*´ω`*)
日日不穏日記 さんの投稿…
11回のコーションは予想外でした。ラーソンがヘンドリック300勝目に花を添えると思ってましたが、まさかのスピン、リタイア。一昨年は、テキサスで優勝して、チャンピオンにつなげてますから、このリタイアは痛いですね。スーパースピードウェイとは相性が良くないので、ちょっと危ない気がしてきました。
ファーストラウンドで良かったラーソンやレディック乃流れが良くなく、ハムリンはまずまず。プレーオフの流れは、残り2戦でまた変わってくるでしょうし、誰がチャンピオンになるか、予想がつきませんね。カイルは、ちょっと無理っぽい気がしますね。残り2戦で勝てそうな気がしないし。
モービル さんのコメント…
やっぱり『3CHI』ってそういう感じのスポンサーだったんですね(笑)
それにしてもカイルは不調続きですな。

今回のレースは、またラーソンかな?と思いきやまさかのリタイヤとは
(結局バイロンが勝利したからヘンドリックとしては良かったかもですが(笑)
バッバにしてもかなり惜しいレースになったし、やはりNASCARというのは最後まで気が抜けないですね。
SCfromLA さんの投稿…
>ChaseFun9さん

 失礼ながらシェリーさんについては今回初めて最初まで遡ってどんな方だったか調べたんですが、ガンになるよりも遥か前から行動していたことに驚かされ、調べるほどに失われたものの大きさを感じました。
SCfromLA さんの投稿…
>日日不穏日記さん

 カイルは初チャンピオン以前に言われていた「秋になると勝てない」の流れになって失速気味ですよね。RCRとして序盤に見つけた何かをよそもある程度掴んで優位性が無くなってしまったのかもしれません。ホントファイナル4どころかベスト8すら全然予想ができないシーズンです。そりゃあ年取ったら第一線の選手でも辞めたくなってくるはずですよ(笑)
SCfromLA さんの投稿…
>モービルさん

 なんとなーくロゴとかペイントスキームの雰囲気で感じるものがありますよね(笑)いろいろと想定外なことがありましたけどラーソンのスピンはさすがに「あ~!」って声が出ました、そこまで攻めさせたのはウォーレスのリスタートの良さだったとも言えるわけですが、テキサスって再舗装からそんなに時間経ってないのになんかかなり表面がザリザリしてグリップ感を掴むのも難しそうに見えましたね。
まっさ さんのコメント…
よーーしっ。スイカも熟してきたぞ〜〜。(これでも興奮抑え気味)
ハーヴィック・ロガーノもいない。あとはハムリンをやっつければ......。
まっささん情緒不安定につき取り扱い注意であります。
SCfromLA さんの投稿…
>まっささん

 もうタラデガではドカーンと行っちゃってください!
las vegas さんのコメント…
こんにちわ。 シェリーさん ショックです。 いつもMTJと一緒で一時は髪も病気の影響だと思いますが短くなってて、
ロングヘアになってるのを見た時はもう完治したと思い込んでいたので。 ご冥福を。
 後は・・・またMattさんが・・・ また少し話題にして下さい。
SCfromLA さんの投稿…
>las vegasさん

 化学治療を終了した時点でひとまずは寛解という診断だったと思うんですが、見えていないところで病魔が進行していたんでしょうね。軽く調べた範囲ではかなり厄介なところで再発してしまったそうなので、本当にどうしてこんなに辛い目に・・・と思わずにはいられません。
 Mattさんはタラデガ見終えたら探しに行きます~(←絶対ネタバレの種は持ち込みたくない人w)
アールグレイ さんの投稿…
今回の記事の中でジェフグリーンの名前が出てきて思い出しましたが、彼もキャリア最後の方の2010年代以降は大変だったようですね。
エクスフィニティーで色んなチームのスタートアンドパークをする車両のドライバーだったので、エクスフィニティーとはいえ過去のチャンピオン経験者(カップの参戦経験もそれなりにある)でもシートの為ならそれでもしがみつくのかとショックを受けたと同時にチームは随分リスペクトに欠ける事させてるんだなと当時は感じました。
1シーズンすべてリタイヤしている年もあるぐらいですし。

G+でNASCARを見始めた2011年ごろは、ネメチェックやロビーゴードンがすぐにテロップでOUTになってるのを見て、カップ戦での勝利経験があるドライバーが何故?と当時は思いましたが今考えると彼らはオーナードライバーだったのでそこまでしないとお金集めをやっていけなかったんだなと今なら理解はできます。

ネメチェックは息子のハンターが今年好調ですし、エクスフィニティーでチャンピオンを取って堂々とカップシリーズに戻ってほしいですね。
失礼ながら私はハンターの事を最初は親のチームでトラックシリーズに出てるドライバーだと見ていましたが、カップシリーズにフル参戦した経験があるのにも関わらず再びトラックシリーズからやり直してまたこういうチャンスを掴んだのはとても凄いことを成し遂げたんだなと思います。
SCfromLA さんの投稿…
>アールグレイさん

 スタート&パークありましたね。元々これを無くして全戦走る意思のあるチームに最低限の収益分配を保証して少数精鋭にするのがチャーター制度の導入目的の1つでしたから、価格高騰という問題点だけを一方的に責められない(最近見始めた方はそこをご存じないので負の側面だけ見えてしまいますが)ので難しいなと時々思います。
 NASCARの場合は裾野が広くてドライバーが自分のチームを持ってそこに息子が、というのが世界的に見ても多いカテゴリーだと思うので、親子選手が実力者なのか夢追い人なのか判別がつかないですよね~。私はジョンハンターに関してはフロントロウで数戦見ただけで絶対速いと思っていたので「おかえりなさ~い」って感じです(笑)