デジカメを買った話

 突然ですが、新しいデジタルカメラを購入しました。これまでは15年ぐらい前に「いちばん安いやつでいいや」と購入したPENTAXのコンパクトデジカメを使っていましたが(1万3000円ぐらいだったと思う)、一昨年末に携帯電話を買い換えたらさすがにもう近距離撮影ならスマホで十分、というかたぶん格上。でもこれだと遠距離はさすがに限度があるし、かといってコンデジもさすがに限界がある(そもそも望遠はデジタルズームしているだけで要するにトリミングと同じ)ので、何かいいやつを買おうか、とは思っていました。
 そんな中、今年の10月29日に開催される『ゲームセンターCX 有野の挑戦 in さいたまスーパーアリーナ 20周年大感謝祭』に行ってみたいなと思って、このためにファンクラブにもついでに加入したら会員先行予約で幸運にもチケットが手に入り、関東へ一人で出かけることに決定。翌日に有給休暇を取らないとどのみち大阪には帰ってこれないので、だったら鉄道博物館へ行きたい、空き時間で何かしら現地の鉄道も写真に撮りたい、と想像が膨らんで、じゃあ今買うか、となりました。ご存じの方も多いでしょうが、私は車よりも鉄道の方が好きですw
 悩んだ末に、ちょっと自分にはオーバースペックかな、とは思いつつ Canon EOS R10 RF-S18-150 IS STM レンズキット を購入しました。ぶっちゃけミラーレス一眼の相場とかも全然知らなかったので元々想像していた予算の倍以上かかったんですが、まあそれは何も知らずに勝手に決めた予算なので、知った上での予算としては数万円の超過だった、と自分に言い聞かせていますw

 とりあえず初期不良があるといけないので動作確認がてら仕事帰りにちょろっと撮影、大阪メトロ 御堂筋線で何かしら撮影すべく西中島南方へ行ったものの、可動式ホーム柵が設置される以前なら多少撮れたものが全然ダメなので(上り線ホームの前端部にアクリル板があって撮影できないが、これを避けるとホーム柵が邪魔になる)新大阪へ。まだ使い方もよく分からんし構図もどうしたらいいか分からんけどとりあえずホームの北端へ。
※想像以上に人の顔が綺麗に映ってしまうので、乗務員様をはじめ一部の画像を加工しています。

21系

北大阪急行8000形
(なぜ"系"ではなく"形"なのかよくわからんw)

30000系
(またの名を31系)


 新大阪は折り返し機能があるので、上り線と下り線の間に退避線があります。ちょうど待避線の真正面、この画角の左側の見切れている場所は、駅の改良工事に伴って「トレインビュースポット」ができており、なんと回送車両を真正面に見ながら椅子と机が置いてあるので寛げてしまいます。
 ちなみに、上り列車の行き先は概ね『千里中央・新大阪・千里中央・中津』のサイクルでやってきます。中津行きは新大阪の2駅手前までしか行かないのでたまに「なぜ行かないのか」とぼやいている方を見かけるんですが、折り返し機能の関係で同じ駅にそんなに短い間隔で複数の列車を送り込めないためです。
 対して下り列車は概ね『なかもず・天王寺・なかもず・天王寺』と交互に来ますが、これは天王寺駅が折り返し用の待避線を備え、なおかつ2面3線のホームになっていて2本の折り返し列車を溜めることが可能になっているためです。

 そんなことは置いといて写真を撮るには何かしら目的があった方がキリを付けやすいので私はだいたいそうしてるんですが、今回は西中島南方で一度降りて、次の列車にすぐ乗った際にたまたま出会ったラッピング車両が面白そうだったので、これが来たら終わりにしようと思いました。だいたい何分で帰ってくるかは想像できるので、それまでに感覚を掴もうと上記のような写真を撮って確認していたのですが、いざ目標が来た!
北大阪急行9000形

と思ったら色々考えすぎて逆に注意力が散漫になり、上がスカスカになる大失敗になりました、ファインダーの覗き方がそもそも上手く行っていなかった気がw

 ところでこの車両は大阪メトロではなく北大阪急行の車両です。利用する方はあまり気にならないですが、大阪メトロ御堂筋線の北端は江坂で、江坂~千里中央は北大阪急行という別会社になっており形式上は相互乗り入れとなっています。そのため、大阪メトロの一日乗車券・エンジョイエコカードでは千里中央へ行くことができません。改札口で引っかかっている方をそこそこお見掛けするのでご利用の際はお気をつけください。
 北大阪急行は元々1970年の大阪万博と千里ニュータウンの開発に合わせて開業された路線で、当時は千里中央ではなく万国博中央口という万博会場に線路が伸びていました。資本としては阪急電鉄の子会社です。北大"阪急"行、で名前に阪急が入ってる!なんてことも言われたり言われなかったり。
 ご存じの通り大阪万博は会期の中盤ごろから社会現象となりとんでもない数の人が押し寄せ、北大阪急行もものすごい利用者数になりました。結果、長年にわたって運賃収入でコツコツと返済する予定だった建設費用が万博の会期だけで驚くほど賄えてしまい、初乗り運賃が現在もなんと100円となっています。江坂を超えて乗車しても上乗せが100円だけなので、よけいに相互乗り入れであることを感じにくくなっています。
 江坂を超えると千里丘陵を登っていくので、『地下鉄』に乗っているのにけっこうな勾配の高架線を、しかも自動車専用道路と並走して駆け上がっていくというなかなか面白い路線なんですが、直通運転で車内の自動放送も同じ人が声を担当しているのに、微妙に言い回しを変えていたり、駅の案内放送も異なっていたりと『別の会社』をさりげなくアピールしてきます。

 そんな北大阪急行は2023年度末の予定で箕面萱野まで2駅・約2.5kmの延伸を行います。そんなわけで延伸先の箕面市のPR活動として、箕面市のキャラクター・滝ノ道ゆずるを前面に描いた特別なラッピングを行ったのがこの編成です。反対側の先頭車両はもう1体のキャラクター・モミジーヌという白い犬のキャラクターが描かれています。箕面市のキャラクターについてはこちらへ。ちなみに色が塗ってあるのはそれぞれ前から2両だけで、残る6両の中間車はラッピングされていない普通の見た目です。

 ただの鉄道トークになりましたが、この後もJR線に移動して少し撮影し帰宅しました。やはりカメラを実際に手に取って撮影すると楽しいですね。EOS R10はもう1ランク下、エントリー機種に該当するR50と比べると少し重く、18mm-150mmという幅広いレンジを持ったレンズが同梱されているので、言い換えればレンズ自体はやや重いですがそれでも全体で800gもありません。通勤鞄に入れていても大丈夫でした。
 私はシャッター速度だとか絞り値だとか、知識だけはグランツーリスモで知っているというのが少しだけ全くの素人とは異なりますが、それ以外はど素人。以前のコンデジは安すぎてシャッター速度を手動で決める方法も無く、明るさによっては画像に勝手に変な加工がかかって色が変わってしまったりして難儀でしたが、そういうのが無くて自分がちゃんとすればちゃんとしたものになるはずなので、そういうやりがいも感じました。
 最大連写速度は秒速15枚とか23枚とか色々書いてありますが、シャッターを切る回数はカメラの寿命にかかわるみたいですし、連写に頼ると上手くならない気もするのでとりあえず単発でカシャカシャやるのをメインにすることにしました。あの「カシャシャシャシャシャシャ」っていうの憧れるんですけどねえ、プロ向けのやつ以外であんまり濫用すべきではないみたいでw

 おそらくこれを読んだ方は「その程度の使い方ならもっと安いやつ、どころかコンデジでも良かったのでは?」と思われたかと思います、自分でも冷静な自分がそう思わなくもないんですが、サーキットを走るつもりがなくてもタイプRを買ったり、時間さえ正確に分かれば良いはずの腕時計に美しさを求めたり、そういうのと同じだろうと思いました。コンデジではこの満足感は得られないですよホント。
 というわけでスーパーアリーナまでに最低限使えるよう頑張ろうと思います。首都圏で「この駅のここで写真撮ったら、そこそこ良い画で色んな種類の車両撮れるよ」みたいなことをご存知の方が万が一いらっしゃいましたらお知らせください、参考にいたしますm(_ _)m
なんか雲がもくもくしてたので撮った

コメント

ウルミコス さんの投稿…
購入おめでとうございます(っ ◠‿◠ c)!
時計のくだりに思わずウンウンと頷いてしまいました。
買ってしまったシリーズ、ワイも頑張ります(っ ◠‿◠ c)
SCfromLA さんの投稿…
>ウルミコスさん

 ありがとうございます、時計の話はウルミコスさんを思い浮かべて書きましたw