NASCAR Cup Series
93周目、今度はちゃんとリスタート、いきなり4ワイドの争いが起きる中でハムリンがロガーノからリードを奪い返します。しかし宿敵チャステインが97周目にハムリンをかわして再びリード。混乱が続くうちにスアレスも順位を上げてきており、依然としてトラックハウスは好調です。
ステージ2では徐々に離されて行ったカイル、今回も落ちるかと思ったらアジャストがうまく行ったのか、ここは乱気流を受けながらも全くチャステインから離れません。レースはこのままグリーンで行くなら、リスタート時点で残り55周だったので1ピットが主流。半分に割って残り30周あたりがピットの目安になります。
最後の2マイルフォンタナはリスタートでの争いと、カイルとチャステインの好勝負で非常に面白かったです。まさかカイルが移籍2戦目で勝つとは思いませんでしたが、放送席では『化学変化』という表現が何度か出てきました。クルー チーフ・ランドール バーネットとの新しいコンビというのもありますが、RCRにとっても化学変化に期待が持てる2月だったと感じます。
レースは終盤にジョン ハンター ネメチェックが強さを見せてこのレース最多の49周をリード。最後はオーバーヒートしたようでボンネットから軽く水が噴き出していましたが、ジョー ギブス レーシングでのフル参戦1年目、その2戦目で早くも優勝しました。やっぱりJGRの次世代はこの人が本命かな?なおチャステインは24位、レディックは36位でした。
Pala Casino 400
Auto Club Speedway 2miles×200Laps=400miles
competition caution:Lap 15
winner:Kyle Busch(Richard Childress Racing/Lucas Oil Chevrolet Camaro ZL1)
NASCAR Cup Series、第2戦はフォンタナ。オート クラブ スピードウェイはこのレースを終えると0.5マイル程度のショート トラックへと改装するための大改造工事に入るため2年ほどお休みになる予定です。現地の情報によれば、不動産会社が提出している再開発計画にオートクラブ周辺の土地が含まれており、約522エーカーある土地のうち433エーカーが開発計画に含まれています。
NASCARは既にこの土地の売買契約を完了したようで、NASCARとすると土地の売却費用を使って、このトラックを買収した際の借入金の返済や改修費用に充てる目的のようです。残った約90エーカーの土地が新しいショートトラックの場所となり、他に駐車場の敷地を利用する権利を有しているとの報道です。再開発される土地は商業ビルと物流施設になるようですね。ところがそんな2マイル最後のフォンタナ、現地の天候が運悪く雨と雪でした。
・予選
カップ シリーズの予選は雨で中止。2戦目にしていきなり指数予選方式になり、順位はクリストファー ベル、リッキー ステンハウス ジュニアの1列目となります。練習すらしていないのでパンデミック後の臨時体制に近いレースになりますね^^;
・決勝
金曜日から水曜日までずっと天気予報に雨マークが並ぶ状況でしたが、幸い日曜日になんとか開催可能な天候に回復。最後の2マイルフォンタナを見ようと入場券は完売したようで、NASCARも朝の5時半からトラックの乾燥に着手しました。スタート前には5列でパレードしファンに感謝。カリフォルニアとは思えない肌寒い200周が始まりました。
スタート順位が実力を反映していないので始まって早々に順位はぐちゃぐちゃ、まずアレックス ボウマンがリーダーになります。一方チームメイトのカイル ラーソンは僅か12周でエンジンに電気系の問題が発生しピットへ。この後修復したものの結局15周遅れの29位でした。レースは15周を完了してコンペティション コーションとなります。
ピットでロス チャステインが2位から順位を上げ、21周目のリスタートからレースをリード。しかしどうやらペンスキーの2台が好調らしく、28周目にジョーイ ロガーノが、それをすぐにライアン ブレイニーがかわして立て続けにリード チェンジが起こりました。この流れは42周目、一昨年まではペンスキー所属・ブラッド ケゼロウスキーのスピンでコーションとなって止まります。軽くコリー ラジョーイに左後ろを当てられました。
今日はタイヤの摩耗が激しいのでコーション=4輪交換の流れ、全車タイヤを換えて47周目にリスタート。ここでチャステインを後ろからチームメイト・ダニエル スアレスが押して2台で上手く抜け出すことに成功、トラックハウスが連携技でワンツーとします。あまりにあっけなく抜かれたブレイニー、2台を追いかけますがスアレスを抜いた時点で既にステージは残り4周。クボタのスキームが映えるチャステインがそのまま逃げ切ってステージ1を制しました。
ステージ間コーションを先頭で出たのはチャステインでしたが、相棒のスアレスは速度違反で撃沈。リスタートでは内側の先頭になったデニー ハムリンをロガーノが猛プッシュして前に押し出し、2台で前に出ました。さっきのリスタートでのチャステイン-スアレスと同じパターン。しかし3周後、A.J.アルメンディンガーがターン2の出口で接触して弾き飛ばされ、内側の壁にクラッシュして4回目のコーションとなります。レーシング インシデントだと思いますがまた接触相手はラジョーイでしたw
たった3周の走行でもほぼ全車ピットへ、ロガーノがハムリンを逆転したのはまあ良いんですが、トゥルーエックスがきちんと左前輪を装着できずにピットを出てしまって白煙を上げており、ゆっくり1周して再ピットしようとしましたが2マイルを走り切る前に脱輪。今季からの規定で2周ペナルティーです。
3台がステイ アウトして80周目にリスタート、ステイアウト組はすぐ落っこちてリーダーはロガーノとなりますが、翌週に今度はラジョーイがタイラー レディックに当てられてスピンし5回目のコーション。ひげおじさん今日は大忙し。
さすがにここでのピットは少数派で87周目にリスタートしますがここで大惨事、中団で玉突き事故が発生して10台が巻き込まれ、クリストファー ベル、レディック、ライアン プリース、エリック アルミローラの4台が一発リタイア。これでカリフォルニア州出身ドライバーはラーソン、AJ、レディックの3人が脱落してしまい、あとはケビン ハービックしかいません。どうもリーダーのロガーノがギリギリまで加速を待ったのに、後続が待ちきれずに加速して詰まったことが後続に波及したようです。現在リスタート ゾーンを通常より50%拡大するお試し期間中ですが、その影響ではないか、とも言われています。
93周目、今度はちゃんとリスタート、いきなり4ワイドの争いが起きる中でハムリンがロガーノからリードを奪い返します。しかし宿敵チャステインが97周目にハムリンをかわして再びリード。混乱が続くうちにスアレスも順位を上げてきており、依然としてトラックハウスは好調です。
見るからに非常に安定し、走りたいラインをきっちりと捉えているチャステイン。これに対しカイル ブッシュが2位に浮上して追い上げようとしたものの、乱気流の影響かスイカの皮でも置いてあったか、思いっきり滑って1.5秒以上の差に突き放されるとこれ以降は一方的な展開。その後のカイルはロガーノ、ハービックとのハゲしい2位争いに転じたために完全にチャステインは一人旅となり、ステージ2もクボタのトラクターが制しました。
・ファイナル ステージ
ピットで番狂わせ、生き残った地元民・ハービックが3つ順位を上げて先頭、お隣のネバダ州出身・カイルが2番目にピットを出ました。3位にロガーノ、チャステインは4位に後退。残り63周で最終ステージが始まり、チャステインがカイルを押しまくってリーダーに押し上げました。今日は1位の人が外側を選んだのに、リスタートで内側から抜かれる場面が続きます。3周後にタイ ディロンの車が止まってしまったので8回目のコーション。
またもや3周の走行でもみんなタイヤを換えに行って146周目にリスタート、誰かが仕掛ければ誰かがその隙を狙う混戦を抜け出したのはチャステインでした。はっちゃけていたころのカイルを思わせる思い切りの良い飛び込みとブロックを見せて三度リーダーに。「ワシも若いころはあんなんやったなあ」と思ったかどうかは知りませんがカイルが追いかけます。
そのままチャステインとカイルの争いは膠着して残り34周、ここで上位陣で最初に6位のロガーノがピットへ、そしてほぼ同時にカイルがチャステインをかわしてリードを奪いました。こうなると、せっかく抜いたのにアンダーカットされたらたまらないのでカイルはそのままピットへ、チャステインも作戦を合わせてピット入り口のブレーキ競争になります。
チャステインがブレーキで頑張ってほぼ横並びでピットに入り、作業時間は手元の計測でどちらも10.2秒ほどとかなりの速さ。ただ、カイルがピットの幅を目一杯使って最小限の舵角で加速したのに対し、チャステインは後ろから来るカイルに当てないよう1台分の幅を残したので、そのぶんだけ少し加速で負けた、そんなぐらいの差でカイルが先にピットを出ました。
ピット後に10周ほど経過すると、今回はチャステインがカイルに付いていけなくなって少しずつカイルが独走態勢へ。逆に182周目にチェイス エリオットがチャステインをかわして2位となり、僅かながらペースではカイルに優っているものの残りは10周を切ります。
残り6周、ケゼロウスキーがターン4の壁にゴリゴリと当ててしまったので一瞬やらかしたかと思いましたが、そのまま切り抜けてノー コーション。カイルはそのまま無事にチェッカーまで車を運びました。カイル ブッシュ、RCR移籍2戦目で初優勝。通算61勝目、フォンタナでは5勝目、そして19年連続での優勝となりカップシリーズの新記録を樹立しました。
2位からチェイス、チャステイン、スアレス、ハービックのトップ5。トラックハウスは勝てませんでしたが3位、4位というのも見事な結果です。特に終盤はスアレスがかなり速かった印象で、去年はわりと後半に落ちていくことが多かったと思うので良い内容ではないかと思いました。
意外だったのはラジョーイで、都合3度接触に関係したわりに安定して15位近辺を走っていて最終的に14位。上位のドライバーが複数脱落したとはいえ頑張っていたなという印象です。また、マイケル マクダウルは最後の55周を唯一ノーピットに挑戦しましたが、リスタート時にトッド ギリランドの2つ後ろ・20位からリスタートして、終わってみたらギリランドの1つ後ろの18位でした。途中でコーションが出ていたら大成功で、賭けに失敗しつつ損失を抑えたのでこれはこれで良かったかもしれません、さすがミスター完走。案外このデータが5か月後のミシガンで生きたりして。
・RCRの変化に期待!
最後の2マイルフォンタナはリスタートでの争いと、カイルとチャステインの好勝負で非常に面白かったです。まさかカイルが移籍2戦目で勝つとは思いませんでしたが、放送席では『化学変化』という表現が何度か出てきました。クルー チーフ・ランドール バーネットとの新しいコンビというのもありますが、RCRにとっても化学変化に期待が持てる2月だったと感じます。
名門と言われるRCRですが、2001年にデイル アーンハートが亡くなって以来チャンピオン経験のあるドライバーが所属するのはカイルが初めてだと思います。どのスポーツでもそうでしょうが、チャンピオン経験を持つベテランの移籍というのはともすると『都落ち』『過去の人』と捉えられますが、その経験というのはチームの財産になることがあります。
ずっと勝てる体制で仕事をしていた人は、移籍先で「当たり前のようにやっていたことをここではやっていないのか」と気づくようなことは多々あるでしょうし、逆に「今までやったことが無いやり方だな」と考え、自分の経験を押し付けるだけでなく、違うやり方をうまく融合することでより良い結果に繋げる手法を見つけることもできます。道具の置き方1つとっても、おそらく常勝の組織とそうでないところには何か差があるかもしれません。
ドライバーがただ漫然とお金欲しさに移籍するだけならそういう効果は起きませんが、本人に意欲があればチーム力全体を押し上げる貴重な財産になります。RCRは今回そういった財産を手に入れる機会を手にし、早速結果に繋げました。
もちろんまだ2戦しただけで、2マイル、かつ普段はあり得ない寒い条件でのレースなのでシーズン全体に当てはめられるものではないですが、結果が出たということ自体が士気向上に繋がります。もしカイルが何か助言をしていたなら、チームの人は「やっぱりチャンピオンの助言は効果があるな、みんなで話を聞いて取り組もう」と思えるはずです。結果が出てないと「何だ、口と給料ばっかり持って行きやがって」となりますからね。人間が集団で戦う競技なので、これものすごく大事です。
まだ2戦とエキシビションだけですが、LAコロシアムでも終盤に前を争い、デイトナではあと一歩まで行き、そしてフォンタナで勝った、という結果は、どれも特殊な条件のレースとは言っても侮れない事実ではないか、と個人的には感じました。今回オースティン ディロンも9位に入っていますし、チームとして非常に良い開幕を過ごしていると思います。
まだ2戦とエキシビションだけですが、LAコロシアムでも終盤に前を争い、デイトナではあと一歩まで行き、そしてフォンタナで勝った、という結果は、どれも特殊な条件のレースとは言っても侮れない事実ではないか、と個人的には感じました。今回オースティン ディロンも9位に入っていますし、チームとして非常に良い開幕を過ごしていると思います。
・Xfinity Series Production Alliance Group 300
併催のエクスフィニティ―は土曜日に開催できなかったため、カップ戦の直後に開催されました。ディロン、チャステイン、レディックの3人は両方にエントリーしていたので、休む間もなくこちらへ参加しまさかの700マイル耐久レースへ変貌。
レースは今回の大会スポンサー・プロダクション アライアンス グループが自身のスポンサーとなっているコール カスターがステージ1を制すると、ステージ2もステージ終了手前に発生した5回目のコーションをステイアウトしたことで制し連勝。ただ、ステージ2終了後にピットに入って最終ステージは中団へ回ります。さらに91周目のリスタートで車が壊れたか、ターン1~2で壁に当たってしまい、そこにディロンが突っ込んで左側もかなり怖し27位に終わりました。ディロンはこのレース8位でした。
レースは終盤にジョン ハンター ネメチェックが強さを見せてこのレース最多の49周をリード。最後はオーバーヒートしたようでボンネットから軽く水が噴き出していましたが、ジョー ギブス レーシングでのフル参戦1年目、その2戦目で早くも優勝しました。やっぱりJGRの次世代はこの人が本命かな?なおチャステインは24位、レディックは36位でした。

コメント
逆に開幕2戦で34位以下&ポイントランキング最下位のレディックが... orz
なるべく早めに悪い流れを断ち切りたいところです。
おお!首跡さんも何か予兆を感じますか!レディックは去年後半のダメな状態がまだ続いちゃってますね、ここまで対照的というのもなかなか強烈です。
早く良くなって欲しい😱
カイルも今年勝ちまくってチャンピオンに返り咲いたら、来年はふさふさになって戻って来るかもしれませんよ。そうするとブリスコーが増毛できる日はかなり遠そうですが・・・w
驚きましたね、脛骨骨折は普通だと1か月以上はかかる怪我で、ストロールみたいに術後10日やそこらで戻れる話ではない気がしますからちょっと心配ですね。
ドライバーの好き嫌いはあるでしょうが、19年連続ってゆうのは凄いことだと思います!
カイルは特に練習走行が無いパンデミック以降に苦しんでいたので、移籍して何か組み立てとか上手くハマる要素を見つけたのなら、複数勝利もじゅうぶん期待できるかなと思います。