NASCAR Cup Series
あっという間にステージは残り3周となり、6位以降の車の多くがロードコース作戦でピットに入りました。翌周にはピットが閉まる前にレディックも滑り込みます。気づいたらダニール クビアトの車がガレージに行ってましたが、記録によるとエンジンが壊れて17周でレースを終えたようです、完走すらできない^^;
Bank of America ROVAL 400
Charlotte Motor Speedway Road Course 2.32miles×109Laps(25/25/59)=252.88miles
winner:Christopher Bell(Joe Gibbs Racing/DEWALT Toyota TRD Camry)
NASCAR カップ シリーズ、プレイオフ ラウンド オブ 12の最終戦はシャーロットのロード コース、通称ローバル。1.5マイルのオーバルの内側に作ったロードコースなので2.5マイルのデイトナほど広くなく、誰かがミスると巻き込まれやすいのが特徴。特にターン1はかなり鋭角で、悪気はなくても誰かがブレーキをミスるとエライことになります。
テキサスでのコーション中に故意にデニー ハムリンをスピンさせたとしてウイリアム バイロンに課された5万ドルの罰金と25点の減点ペナルティー。チームが不服として控訴したことで10月6日に審理が行われ、結果バイロンへのペナルティーは『10万ドルの罰金、減点は無し』と判断されました。お財布には痛いですがシリーズには有難い裁定で、これを受けてレース前時点でのプレイオフ順位は
pos | driver | points | +/- |
---|---|---|---|
1 | Chase Elliott | win | |
2 | Ryan Blaney | 3101 | +32 |
3 | Ross Chastain | 3097 | +28 |
4 | Denny Hamlin | 3090 | +21 |
5 | Joey Logano | 3087 | +18 |
6 | Kyle Larson | 3087 | +18 |
7 | William Byron | 3083 | +14 |
8 | Daniel Suárez | 3081 | +12 |
9 | Chase Briscoe | 3069 | -12 |
10 | Austin Cindric | 3069 | -12 |
11 | Christopher Bell | 3036 | -45 |
12 | Alex Bowman | 3015 | -66 |
バイロンは当落線から14点上になりました。アレックス ボウマンは脳震盪の影響でこのレースも欠場となり、残る3人の脱落者を決めるレースとなります。なお、ケビン ハービックはタラデガでのレース後車検で共通部品の認められていない改造が見つかったとして、クルー チーフのロドニー チルダースに10万ドルの罰金、ドライバーとチームに100点の減点という厳しい処分が課されました。
既にプレイオフ最初のラウンドで脱落して5位~16位を争う側に回っているハービック、元々この中では現時点で最下位となる16位でしたが、100点の減点でコンテンダーの初期点である2000点を下回ってしまいました。チームは控訴を行っています。
プレイオフはエクスフィニティ― シリーズもここが脱落を決める1戦。優勝したのは過去ローバルで3戦3勝のA.J.アルメンディンガーで、タラデガに続いて連勝となりました。このレースを終えてプレイオフに生き残った8人は、
ノア グレッグソン、アルメンディンガー、タイ ギブス、ジャスティン オールガイアー、ジョッシュ ベリー、オースティン ヒル、ブレンダン ジョーンズ、サム メイヤー
の8人です。
最後の1枠はジョーンズとライアン シーグの争いとなり、レース前の段階ではシーグが10点リードしていましたがステージ2でジョーンズが1位になったためなんと最終ステージ開始時点で同点に。コース上での順位での決着となり、ジョーンズが7位、シーグは9位だったため、2点差でジョーンズが生き残りました。
なお、このレースにはNTTインディーカー シリーズで通算250戦の経験を持つマルコ アンドレッティーが初めて出場しましたが、46周目にスピンしたジェブ バートンに突っ込んで前部が大破しリタイアとなりました。
そしてカップシリーズ、ブッシュ ライト ポール アワードはジョーイ ロガーノが獲得しました、今季3度目です。2位はバイロン、3位にダニエル スアレス、4位はノン コンテンダーのタイラー レディック。5位からオースティン シンドリック、ライアン ブレイニー、7位にAJを挟んでクリストファー ベル、チェイス エリオット、ロス チャステインと上位10人中8人はコンテンダーでした。ただしチャステインは予選後に車両の調整を行ったため、決勝は後方からのスタートとなります。
また、こっちのレースにはインディーカー通算89戦のコナー デイリーがザ マネー チーム レーシングからカップ戦デビュー。友達のインディーカードライバー・アレクサンダー ロッシもピットに来ています。ザマネーといえばフロイド メイウェザー ジュニアは最近日本で試合してお金貰って帰ったみたいですね。試合前の花束がどうのという話しか私は知らないですけどw
決勝が始まるとまずはロガーノがバイロンとの差を築いて1秒ほどのリード。1周目にオースティン ディロンがいきなりシケインで失敗して不通過。シケイン不通過の場合は完全停止をしてから再発進することが求められますが、慌てるあまり停止していなかったので、パス スルーのペナルティーを受けました。
4周目にはバッバ ウォーレスも最終のシケインで失敗し、こちらはロックしたタイヤが潰れてしまったので緊急ピットを強いられました。ロック一発で壊れるんですね^^;
10周目あたりになるとバイロンが少しロガーノとの距離を詰め始め、3位のスアレスは3秒以上離れているので完全にこの2台での争い。放送席では「トヨタは今季のロードコースで少し苦戦している」と何度か言われていますが、車両の問題なのか、単にロードを得意とするドライバーがいないだけなのかは難しいところです。陣営にベテランが多いですしね。
あっという間にステージは残り3周となり、6位以降の車の多くがロードコース作戦でピットに入りました。翌周にはピットが閉まる前にレディックも滑り込みます。気づいたらダニール クビアトの車がガレージに行ってましたが、記録によるとエンジンが壊れて17周でレースを終えたようです、完走すらできない^^;
リーダー争いは最後まで1秒以内の争いでしたがお互いに無茶をする場面ではないので最後まで何も起きず、ステージ1はロガーノが制しました。バイロン、スアレス、ブレイニー、シンドリックのトップ5。ラーソン、チェイス ブリスコー、デニー ハムリンと続き、9位にロードコース作戦で最上位のレディックが続きました。
ピットに入らずステージ ポイントを獲りに行った上位8台はステージ間コーションでピットへ。スアレスは作業を終えて走行レーンに戻ったところで、これからピット ボックスに入るウォーレスに追突。ウォーレスは序盤の緊急ピットで大幅に遅れていたために起きた交錯で不運でした。順位を下げて少し車体も損傷。
先ほどの上位はみんなピットに入ったのでステージ2はレディックとアルメンディンガーの1列目で30周目にリスタート。この周はリードを守ったレディックでしたが、無理して抑えようと思わなかったのか、31周目のターン8であっさりとAJが前に出ました。3位にジャスティン ヘイリー、4位にチェイス。ステージポイントを獲りにいった人たちは20位以内にも入らない状態で遥か彼方です。
タイヤが厳しいレースということもあってか全体的に動きの無いレースが続いて40周を経過。中団では順位を争っていたグレッグソンとコリー ラジョーイがシケインを並走して2人とも曲がれず、シケイン内で同時に一旦停止して発進するというなかなか珍妙な場面もありました。
45周目、AJのリードは3秒以上となりますが、2速から3速に上げようとしたら2速で引っかかってオーバー レブになる、という現象が数回起こっているとの情報。変速がうまく行かないのも困りものですが、オーバーレブは確実にエンジンを傷めつけるのでそこも気になる点です。
ステージ残り3周からロードコース作戦でほとんどの車がピットに入ってしまい、ピットに入らずリーダーとなったのはチャステインでした。後方スタートでなかなか順位が上がらない上に、にシケインでミスって一旦停止もしていて20位以下で停滞。これではロードコース作戦にもあまりうまみが無いので、ステージポイントを獲りに行きました。
ステージ2はチャステイン、ハリソン バートン、ラーソン、そして4位にはロードコース作戦のアルメンディンガーでした。彼はドライバー ポイントは加算対象ではないのでオーナー ポイントに7点ゲットです。レディック、スアレス、ロガーノ、ブリスコー、ブレイニー、チェイスのトップ10でした。
シンドリックはポイントを狙ってステージを走り切ったのにステージ12位でポイントが手に入らず、この後ピットに入るとかなりの後方が予想されます。戦略が明らかに裏目でクルー チーフのジェレミー ボリンズが謝罪。諦めちゃダメですよ!
ステージ2を終えた段階でポイントはこうなりました。
2 | Ryan Blaney | 3110 | +34 |
---|---|---|---|
3 | Ross Chastain | 3107 | +31 |
4 | Joey Logano | 3101 | +25 |
5 | Kyle Larson | 3100 | +24 |
6 | Daniel Suárez | 3094 | +18 |
7 | Denny Hamlin | 3093 | +17 |
8 | William Byron | 3092 | +16 |
9 | Chase Briscoe | 3076 | -16 |
10 | Austin Cindric | 3075 | -17 |
11 | Christopher Bell | 3036 | -56 |
まあみんな安全圏という感じです。最終ステージ、アルメンディンガーとレディックの1列目で55周目にリスタート、当然AJがリードを守ると思ったらターン1に慎重に入りすぎたのかレディックが外から簡単に抜いてしまいました。後方ではシケインで混戦になりますが、なんとしてもシケイン不通過の罪は背負いたくないので無理やり曲がろうとする人がいてこれが接触の原因になっていますw
63周目、せっかく参戦したデイリーですが車内から火花が出て煙も出ている様子でピットへ。共通部品で組まれるGen7車両ですが、やはり下位チームだと組み立て精度の問題か、きちんとレース距離を走り切れないケースが多いなあと素人ながら思います。デイリーは幸いこの後1周遅れでレースに戻りました。
デイリーは下位のスポット参戦なのでまだマシでしたが、ここでコンテンダーのスアレスにも問題が発生しました。なんとパワステが壊れてしまい、細かくステアリングを切るこのコースではまともなペースで走ることができず次々と順位を下げていきます。今のところ脱落しているのはクビアトだけなので、このままではほぼ最下位。1点しか獲れないと、ブリスコー、シンドリックが15位近辺でゴールしたら逆転されてしまいます。ちょうどこの頃ブリスコーは18位にいたので、1点を巡る争いになります。
プレイオフ最後の1枠をめぐる状況が急に慌ただしくなってきましたが、その間もリーダーはレディック。アルメンディンガーが1秒ほどの差で追い、チェイスが続きます。4位のヘイリー以降は少し離れており、残るはあと1回のピット作業なのでとりあえず優勝争いは上位3台に絞られました。
燃料的には35周以上もつので早めにピットに入ればアンダーカットを狙えますが、当然最後にタイヤは落ちます。最後のピットをいつにするのかは非常に重要です。すると70周目・残り39周、このままではどうしようもないベルがまず最初にピットへ。違う意味でどうしようもないのはスアレスで、ステアリングが重すぎてまともに運転できず腕だけが疲弊して苛立ちの叫びが聞こえます。この後多重事故が起きた場合を考えると、走り続けておかないと1点に泣いて後悔する可能性はありますが、あまりにも遠い道のりです。
72周目に3位のチェイスがピットへ、アンダーカットを仕掛けました。翌周にリーダーのレディックが反応してピットに入りましたが、アルメンディンガーはなおもステイ アウト。レディックは給油時間がかなり長くてチェイスが遥か前方で実質リーダーとなりました。
アルメンディンガーは違うことをしたかったのかと思いましたが、単純に燃料の問題でまだ入れないと判断していたようで、チェイスから遅れること3周、75周目にピットへ。ピット時間が長かったレディックならオーバーカットできる可能性がありましたが、こちらはタイヤ交換にやや手間取りレディックの後ろで合流。後ろのハービックとはまだ差があったので、もう2周ぐらい引っ張ってタイヤの履歴差を作った方が、最後に何か事を起こせてよかったんじゃないかと思いました。
83周目、スアレスはとうとうピットに入って、おそらく破損して漏れているであろうオイルを補給して一時凌ぎすることにしました。スアレスの腕はもう限界だと思います。トラックハウスには苦難が続き、同じころチームメイトのチャステインは壁にぶつけてサスペンションを壊しました。
ヨレヨレの危険な状況になったチャステインはガレージへ。ぶつけた影響の破損だと思うんですけど、壊れてからしばらく走ると取り扱いがクラッシュの修理ではなく機械的故障の扱いになってダメージ ビークル ポリシーの対象外になります。
残り17周、アルメンディンガーはレディックを抜いてようやっと2位となりますがチェイスとは約5秒差。レディックはタイヤがしんどくなってきたのかシケインで止まれず一時停止ペナルティー、優勝争いから完全に脱落します。
残り11周、右リアのサスペンションが壊れてラーソンが緊急ピット。ターン5~6でぶつけたそうで、お馴染みトー リンクが折れてしまいました。とはいえ、ポイント的にブリスコーとシンドリックが両方10位以内とかに入らないと逆転はされないのでそんなに気にしなくて良いですが、他のドライバーも車を壊さないよう気を付けないといけません。
残り6周、チェイスとアルメンディンガーの差は4.1秒。たまに周回遅れも出てくるので一時4秒を切った場面もありましたが、チェイスが完全に後ろを見て走っていますね。このままチェイスが2連勝でレースは終わると思いました。ところが、
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パタッ・・・ |
ターン6の内側に貼ってあるbetwayの広告看板1枚が外れてトラック上に落下するという想定外の問題が発生。普通に走っているぶんにはラインの外な上に、壁に貼るタイプなのでたぶん軽量な素材のものなんですが、NASCARはコーションを出しました。コーション出ろ!という誰かの念力で看板が動いたとしか考えられませんw
こうなると中団以降の車は一か八かビットに入って新品タイヤに交換、その先頭は勝つしかないベルで、6列目からのリスタートです。ブリスコーとシンドリックはステイアウトを選択しましたが、シンドリックは新品タイヤ組がすぐ背後に来ていて完全に貧乏くじになってしまいました。
残り3周でリスタート、もう既に嫌な予感しかしませんがターン1から大混乱。アルメンディンガーはターン1でチェイスの外に並んで併走し、側面同士をこすらせながらターン3でリードを奪いました。
が、それも束の間ターン4でハービックが鼻先をAJの右後部に押し当ててコース外へ押し出しリードを強奪します。その先で今度は2位のチェイスと3位のレディックがターン5の入り口で接触、チェイスは芝生へ飛び出し華麗な720°ターンを披露しますが、綺麗に前を向いてコーションは出ません。そんな大混乱の中、ベルが新しいタイヤを活かして混戦を切り抜けなんと1周で3位にまで浮上。
バックストレッチのシケインももうぐちゃぐちゃで、絶対曲がれない台数が一気に飛び込んで複数の接触事故が発生、ブリスコーは弾き飛ばされてスピンし、プレイオフ最後の1枠に滑り込めそうだったのに順位を吐き出しました。
それでも全員が自走して現場を離れたのでコーション無くレースは続き残り2周、ターン8でベルはレディックもかわして2位となり、もはやハービックを捉えるのも時間の問題となります。しかしここで、先ほど大量の車が変なまたぎ方をしたシケインの縁石で破損が発生しており、コーションとなりました。オーバータイム確定です。
縁石の修復作業が終わるまでバックストレッチの途中で全車が止まって赤旗となりしばしの待機。解除されるとこの周でピットもオープンとなり、吹っ飛ばされたブリスコーはピットへ。ベルは一人だけ新しいタイヤで2位からのリスタートなので勝てる可能性が高くなりましたが、こうなると話が変わるのがプレイオフ最後の1枠。
当落線の遥か下、ポイントでの進出は不可能だったベルですが勝つと無条件で勝ち抜けなので、当落線が1つ繰り下がります。そうすると、もうスアレスは絶望的、ラーソンはブリスコーかシンドリックのいずれかに抜かれるとアウトです。とはいえシンドリックはなおステイアウトして古いタイヤで6列目、ブリスコーはピットに入ったので11列目からのリスタート。ちょっと遠いですね。
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いきなり波乱の中心となったベル、大気中 |
オーバータイム、中古タイヤのハービックvs新品タイヤのベル、どう考えてもハービックはインチキしないと勝てない状況でリスタート。2列目はレディックとアルメンディンガー、前で何かあったらチャンスがあります。リスタートされるとベルがやはりハービックを大外刈り、中団でまた事故があって6台が止まってますが、順次勝手に再始動してくれるのでコーションは無し。
ベルは勝利をほぼ手中に収めましたが、問題はブリスコーでした。さっきのターン1の多重事故でちょうどブリスコーの前方の車が綺麗にいなくなってしまいました。一方シンドリックは裏のシケインで押されてスピンし万事休す。
最終周、ブリスコーはなんと12位で帰ってきました。5周遅れのラーソンは35位から上に行く事が不可能で2点しか貰えないことがほぼ確定、これだとブリスコーは26点あれば同点にできるので、あと1つ順位を上げると同点で次ラウンド進出となります。もうベルのことなんか忘れて11位争いに注目。
ブリスコーは目の前のオースティン ディロンを抜いて目標の11位になりますが、ターン8でさらにエリック ジョーンズの内側に入って順位を上げようとし、立ち上がりが遅れてジョーンズは抜いたけどディロンに抜き返される一進一退。11位でもギリギリ通るとはいえ、あと1台、2台抜きたいブリスコー。シケインで渾身のブレーキング!
抜いた!いや、抜いたというかコール カスターが早めにブレーキを踏んで、ディロンを道連れにしつつブリスコーに道を開けた!チームメイトがかなり強烈な援護射撃!
ブリスコーはもう無理しなくて良いのに最後は目の前のレディックをつつきまくってチェッカーを受けました。優勝したベル、そして9位になったブリスコー、オーバータイムのリスタート時点では脱落圏にいたドライバーが逆転でラウンド オブ 8の権利を手にし、スアレス、そしてなんと昨年のチャンピオン・ラーソンが姿を消しました。
信じられない形で連覇を逃したラーソン、レース後は"安物の部品"に文句を付けたりするのかと思いきや
「自分のバカげたミスのせいさ。このような結末は悔しい。でも、今シーズンは浮き沈みが激しかったから、またミスを犯しても驚かないよ。大事なときに大きな犠牲を払ってしまった。」
「僕にとっても、僕らのチームにとっても、本当の意味でのリズムがなかったよ。でも、僕らは改善すべくシーズンを通じて一生懸命戦ったし、残りのシーズンもより良くなるために戦い、努力し続け、そして来年に向けてより準備するつもりだ。今日のような日だからこそ、ポジティブに捉えて、人として、ドライバーとして、チームとして、より良くなるために必要な分野に集中し、より強くなって戻ってくることができるんだ。」
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しょんぼりするラーソン 左はリポーターのキム クーン |
と、チャンピオンらしく潔く自分の失敗を認め、早くも気持ちを、絶対切り替えられていないと思いますが、切り替えようとしていたようです。最終的にこのラウンドの結果はこうなりました。
pos | driver | points | +/- |
---|---|---|---|
1 | Chase Elliott | win | |
2 | Christopher Bell | win | |
3 | Ryan Blaney | 3121 | +19 |
4 | Joey Logano | 3120 | +18 |
5 | Denny Hamlin | 3117 | +15 |
6 | William Byron | 3113 | +11 |
7 | Ross Chastain | 3108 | +6 |
8 | Chase Briscoe | 3104 | +2 |
9 | Kyle Larson | 3102 | -2 |
10 | Daniel Suárez | 3095 | -9 |
11 | Austin Cindric | 3091 | -13 |
12 | Alex Bowman | 3015 | -89 |
ラーソンとブリスコーは僅か2点差、ベルが勝っていなければラーソンも残っていたはずでしたが、思わぬ展開でプレイオフの恐ろしさが顔を出しました。バイロンの抗議が認められてなかったらラーソンが残ってたわけですね。自分のミスで車を壊したラーソンと、機械的な故障で(とはいえその原因が自身のドライビングにあった可能性を完全に否定はできないが)脱落したスアレス、どちらが悔やしいかと言われたら、、、どっちもですね。最初のラウンドで消えるかと思われたブリスコー、なんと8人の中に生き残りました。
で、レース後、やっぱりカスターの動きは問題視されました。接触はよほどの悪質性がない限り罰則を与えないNASCARですが、意図的な順位操作など不公正な行為には非常に厳しいので、カスターには10万ドルの罰金とドライバー/オーナー ポイント100点減点、クルー チーフのマイケル シプレにも同じく罰金10万ドルと無期限の出場停止処分が言い渡されました。
NASCAR Radio Activeで公開されている無線のやり取りでは、あの直前にカスターに対して無線で「減速しろ、パンクしたみたいだ、確認してくれ」と指示が出ていました。
一見するとパンクした場所がたまたま悪かったように見えますが、ドライバーに詳細を説明せず端的にブレーキを踏ませるための効果的な指示とも言えます。データ上はパンクの兆候を示すものが見当たらず、万一本当にパンクしていたとしても、ピット側にはそれを知る術が存在しない、ということが処分の根拠になったとの情報です。
チームとして悪質とみなされると、最悪ブリスコーのプレイオフ権そのものを剥奪されるおそれもありましたが、処分は41番の範囲にとどまりました。あれが無くても一応勝ち残れていた、というのは考慮されたと思われ、もしこのブロックで当落が決まっていたら、おそらくプレイオフ権は剥奪されていたと思います。スチュワート-ハース レーシングはこの裁定に対して控訴、オーナーのトニー スチュワートは大変お怒りだそうですが、一方で冒頭に紹介したハービックに対する裁定は控訴を取り下げました。
まあ最後まで何が起こるか分からないレースでしたが、ローバルはリスタートからの2周ぐらいでぐちゃぐちゃになる以外に特に何も起きない、というのもまた事実でした。看板が落ちてなかったら何も起きずにレースはあっという間に終わっていたでしょう。オーバルでは起こりえない結果が出るからこそ意味がある、と考えるか、無茶苦茶なことが起こる以外は味気ないので普通にオーバルのシャーロットの方が良い、と考えるかは何を重要視するかで評価が変わりそうです。私は当面はGen7でちゃんと1.5マイルの高速レースを見たいかなあ。
なにはともあれ、かなり多くの人の予想していない顔ぶれで次戦からいよいよラウンド オブ 8となります。高速1.5マイルのラスベガス、1.5マイルだけどちょっと特殊なホームステッド、0.5マイルのマーティンズビルの3戦。果たしてこの想定外だらけの2022年シーズンで最終戦に生き残るのは誰なんでしょうか。私が願望も込めて、ベル、バイロン、ブレイニー、ブリスコーの4人としてみます、理由は、全員苗字がBで始まるからですw
コメント
クラッシュは心臓に悪過ぎますよぉ(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
単独事故はしばらく走ると機械的故障に変わるんですね。知らなかったです。
常に変わるポイント表と睨めっこでレース見てる余裕なんてなかったです。
ステージ2取ってなかったら。。。。あぁ考えたくもないデス。。
99ファンには申し訳ないですが、スイカ男がペナで大減点ない限りランク上位確保。
スアレスが中心のチームになってしまうのではと思ってたので、
そこは日本で1番スイカ男を応援する身としては安堵です。
ここまできたらシーズン2勝、Bじゃなくても4人に残る権利は十分です。
重要なことなので2回繰り返しますっ!!!
今から推しても古参ですよっ( ͡° ͜ʖ ͡°)
今から推しても古参ですよっ( ͡° ͜ʖ ͡°)
ローバル終盤はクラッシュが起きて面白かったです!
Championship4に進むドライバーは
Hamlin
Chastain
Byron
Logano
という予想です
でもエクスフィニティーの方は終盤の混戦を掻い潜っての15位だったので、よくやったかなと思います。
まっささん曰く「今から推しでも古参ですよっ」とのことなので、私もチャステインを推します。次のラスベガスで勝ってチャンピオンシップ4進出を決めてくれー!
みんなぐちゃぐちゃで面白かったです。
しっかしベルは一発大逆転!やってくれました!
具体的な線引きは分かりませんけど、暫く走ってると判別がつかないので機械的故障として扱ってもらえる場合があるみたいですね。今回のチャステインはあんまり関係無かったですけどw
YouTubeだと全然ポイントのテロップが無かったので、実況解説から大雑把に理解して、後から自分で数字を整理して「ああ、そうだったのか」という状態でしたよ、チャステインは10点が無かったら危なかったです。
コメントありがとうございます。ローバルの事故は笑うしかないレベルの多重事故になるので急に盛り上がる感じがありますね、チェイスも巻き込まれてましたし^^;
チャステイン推し1名様ご案内でーす♪クビアトはとりあえず壊れず走れる車が欲しいですね~
ベルが3位になった瞬間、以前いただいた「なんとなくベルがチャンピオンになりそう」というコメントが頭に蘇りましたよ、言霊が生きてますね。
いつもカップ戦ではトヨタ勢を応援しているので
HamlinとBellはチャンピオンシップ4に進出してほしいですね!
あとチャステイン
チェイス・エリオット
ジョーイ・ロガーノ
クリストファー・ベル
ライアン・ブレイニー
個人的にチェイス以外がチャンピオンシップを獲得するのならブレイニーに取ってもらいたいのですがベルがプレイオフに来てから調子が良いのでチェイスからチャンピオンを奪うのはこの方かと思います......やめてくれぇ...ベルぅ...
1年ってあっという間ですねえ(遠い目)、1.5マイルはJGRが強いので2台とも残る展開はじゅうぶんありそうです。ホームステッドでレディックが目の上のたんこぶになるかもしれませんけどw
一瞬AJが勝ったかと思った次の瞬間にハービックに潰されてたのはなかなかの悪役ぶりでしたね。来年のトラックハウスの顔ぶれとレース数がどうなるのか楽しみです。
ブレーキの大型化と足回りの近代化でロードコースの走行性能は明らかに上がって、良くも悪くも「普通のレーシングカー」になりましたね。チェイスとブレイニーは同期でお互いにやり合いつつ多少仲間意識もあるのかなという印象なので、確かに最後に争ってほしい組み合わせの1つです。
チャステインへの応援ありがとうございます。゚(゚´Д`゚)゚。
スイカ投げ!の開催に乞うご期待ください✌︎('ω'✌︎ )