NCS 第25戦 ワトキンスグレン

NASCAR Cup Series
Go Bowling at the Glen
Watkins Glen International 2.45miles×90Laps(20/20/50)=220.5miles
winner:Kyle Larson(Hendrick Motorsports/HendrickCars.com Chevrolet Camaro ZL1)

 NASCAR Cup Series、レギュラー シーズンは残り2戦です。第25戦はロード コースのワトキンス グレン。グランツーリスモ7にアップデートで追加収録されましたね^^
 いよいよこのレース、トラックハウス レーシングが立ち上げたプロジェクト91という企画で、元F1世界チャンピオン・キミ ライコネンがデビューします。チーム オーナーのジャスティン マークスが行った会見では、来季はプロジェクト91を6~8戦で行いたい意向を示しています。日本人ドライバーも誰か出ないですかね!
 一方で、欠場が続いているカート ブッシュはレギュラーシーズン残り2戦も欠場することが発表され、タイ ギブスが来週のデイトナまで代役を務めることになりました。カートは1勝しているのでプレイオフ進出権を現時点で持っておりポイント30位以下に落ちる危険性も無いですが、持ち点が少ないので仮に残り2戦で未勝利のドライバーが続けて優勝した場合には、かなりの確率で脱落してしまいます。現在30位に近いところにいるハリソン バートンやトッド ギリランドが勝った場合には、カートの方が最終的にポイントで上になる可能性もあります。
 そしてこの週末に向けてはもう1つドライバーで動きがあり、ここ数週間急に引退撤回報道が出回り始めたエリック アルミローラがどうやら来季もチームに残留することを決めたようだ、という報道が出ました。本人はまだ決めかねているような言動ですが、少なくとも「辞めるっていったんだからそれは嘘だ」とは言っていない状況です。

 さて、今週から3週間はトラックがお休みで併催はエクスフィニティー シリーズ。カップからウイリアム バイロンとカイル ラーソンが全く同じHendrickcars.comスキームで参戦するというアナウンサー泣かせの車で出場。レースは、5周目にジャスティン オールガイアーがS字でクラッシュ。外から前の車を抜こうとして滑る完全な自滅で、レギュラーシーズンのチャンピオン争いに大きな痛手となるリタイアを喫します。
88がラーソン、17がバイロン

 残り5周、ギブスとバイロンの1列目でリスタートしバイロンが優勢かと思われましたが、シケインでちょっとギブスが意地を張りすぎたか接触してしまい2台とも綺麗にスピン。その脇をすり抜けたラーソンがリーダーとなり、そのまま逃げ切って優勝しました。ラーソンは予選で3位ながら車両に調整を加えたために後方スタートでした。

 2位には選手権リーダーのアルメンディンガーが入った一方で、ギブスはこのスピンで27位に終わったため、アルメンディンガーは2位ギブスに対して61点差をつけることに成功しました。レース前の段階では2位のオールガイアーと19点差だったので一気に広がりました。エクスフィニティーはレギュラーシーズンがあと4戦残っています。


 そしてカップシリーズ。ブッシュ ライト ポール アワードはチェイス エリオットが獲得。ラーソン、マイケル マクダウル、バイロンと続き、ロードコース2連勝中のタイラー レディックが5位。カップ戦ではちょっと不完全燃焼なレースが続いているアルメンディンガーが6位で、ようやく上位からロードコースを戦えます。
 プレイオフをポイントで争うマーティン トゥルーエックス ジュニアとライアン ブレイニーは25位、26位。ロードコース専用ドライバーでは、ジョーイ ハンドが17位と健闘、ライコネンはなんと数名のレギュラーを打ち負かして27位、マイク ロッケンフェラーは33位、カップ戦2度目の登場・ダニール クビアトは36位でした。
 クリストファー ベルは練習走行中にエンジンが壊れたので予選を走れずエンジン交換で最後尾からのスタート。またカイル ブッシュはトヨタ車で唯一Q2に進んで予選10位でしたが、こちらもエンジンに不具合があったようでエンジン交換するため、ペース ラップに後方へ下がります。そのため、カイル以下の偶数列の人はスタート時には前に詰めて2つずつ順位が繰り上がります。

 決勝、なんと雨になってしまいました。落雷を観測したので規則で30分間待機、いざペースラップに入ったら視界が悪くて一旦ガレージへ帰還、などだいぶ予定よりも遅れました。スタート時点で既に空は明るくなっているものの路面水量が多く、安全のため2列ではなく1列でレースが始まります。Generation7車両では初の雨レースです。


 さすがにみんなかなり慎重なスタートで、エリオットに続いてマクダウルが2位に浮上しました。2周目、ターン1でオースティン シンドリックに当てられたアルメンディンガーがスピン。完全にシンドリックのミスです。日日不穏日記さんはきっとガッカリしていることでしょう。
 4周目にはやたらと後ろを気にしてブロックのラインをとるエリオットがターン1の出口でややもたつき、立ち上がりの加速でマクダウルがこれをかわしてリーダーとなりました。さらにレディックも上がってきて2位となります。ただ路面状況はどんどん乾いて行く方向なので、気を付けないとタイヤを壊しそうです。ラーソンはこの後5周目にシケインで止まり損ねてひとまず上位争いからは脱落しました。

 7周目、4位のクリス ブッシャーがいち早くピットに入りスリックに交換、ややギャンブルのタイミングです。ここから少しずつスリックに交換するドライバーが増えていきました。ちなみにこのレースでブッシャーについては『クリストファー ブッシャー』と度々言われていました。
 登録名としては『クリス』を使っているブッシャーですが本名はクリストファー ウイリアム ブッシャー。先週のリッチモンドで解説のデイル アーンハート ジュニアが、ベルとこんがらがったのか意図的なのか、ブッシャーのことも『クリストファー』と呼んだことが発端のようです。ブッシャーはこのジュニアの『言い間違い』に好意的に反応し、Twitterで『いいねが3000を超えたら名前を変える』と投稿。
 あっという間にこれを突破したため『10000にしたら良かった』と言いつつ、グレンで使用する車両ではドア上部の名前をクリストファーに変更しました。さらにジュニアと一緒に写真を撮り、
『このような出来事を引き起こした張本人と写真を撮るのは理に適っていますね。デイルジュニア・・・ラルフと呼ぶべきかな』
と、写真を撮った上でジュニアの本名を引き合いに出し、ジョークで見事に返しました。いくつかの情報を見ていると、クリストファーと名付けたブッシャーのお母さんがけっこう喜んでいるみたいです。
「今一番幸せなのは、母さんだと思う。私はいつも母から『あなたには長すぎる名前をつけたのよ』と言われていた。学校の課題の一番上に、まだ自分は名前と日付と全部書いていたのに、他の子たちはみんな済ませてしまうんだ。だから、短くした。いつもちょっとだけ気になっていたんだ。だから、あちこちで名前が変わっていくのを見て、彼女も張り切っていると思うよ」

 なんかすごい良い話になりました。勝った時には私も記事冒頭の名前をフルネームで書きますので優勝期待してます!


 すっかりブッシャーの話で終わってしまうところでした。マクダウルとレディックはエリオットより1.5秒以上ペースが速く、なんと11周を終えた段階で10秒も引き離し独走。レディックは戦略的にステージ1終了手前まで引っ張りたい考えで、コース状況がそろそろスリック向けだと理解しつつもタイヤを冷やして耐えるように指示されます。

 12周目、マクダウルもピットへ。スリック組で最上位だったチェイス ブリスコーにアンダーカットされないためのカウンターで、ギリギリでブリスコーの前で復帰はしたものの、タイヤに熱が入っていなくてシケインでブリスコーにかわされました。
 スリック組はタイヤに熱が入ったら1周で5秒近く速いようで、これはダメだとばかりにレディックも翌周にピットへ。これまたブリスコーの前でコースには戻りましたが、やっぱりシケインで内側に入られてしまい、頑張りすぎたレディックは曲がれずにシケインを通過。一時停止ペナルティーを消化してこの戦線から後退しました。スリック勢は当面ブリスコー、マクダウル、ブッシャーの3台が接近戦となり、まだピットに入っていない車をかき分けながらの走行となります。

 16周目、ブリスコーがエリオットをかわして見た目上でもリーダーに復帰、エリオットはあくまでも2ストップ作戦にこだわった結果スリック組より1周で9秒も遅いズタボロな状態。なんとか予定の17周まで引っ張ってピットに入りました。
 すると18周目、2位のマクダウル、3位ブッシャーはロードコース作戦のためにここでまたピットへ。マクダウルはタイヤをさっき換えたばっかりなのでここを給油のみで、ブッシャーは4輪を交換してコースへ戻ったようです。

 ステージ1はそのままブリスコーが勝利、ピットを引っ張ったがためにバイロンは周回遅れになってしまい、ステージ終了前にブリスコーを抜くべく必死に走りましたが届かなくてフリー パスの対象となりました。2位からレディック、ダニエル スアレス、トッド ギリランド、ロス チャステインのトップ5。マクダウルはピットに入った上でステージ8位になりました。
 なおステージ1終了の段階で、もう誰もエリオットをポイントで逆転できる可能性が無くなったため、変なタイミングですがエリオットのレギュラーシーズンのチャンピオンが確定しました。おめでとう!

 ステージ間コーションではブリスコーをはじめそれなりの台数がピットへ。ブリスコーは燃料的にステイ アウトしてステージ2終了前まで引っ張ることもできますが、そこで入っても結局最終ステージ中にもう1回入って残り2ストップ。上位勢はあと1回のピットで済ませるつもりの人が多いので、ここはとりあえずピット回数を合わせておく考えと思われます。

 ステージ2、ステイアウトしたギリランドとジョーイ ロガーノの1列目で24周目にリスタートされました。ここからはもういつもの2列リスタートです。リスタートで前を抑えたギリランドがリード、2列目からリスタートしたマクダウルが3位かと思いきや、シケイン手前での3ワイドの争いを制したカイルが3位に滑り込みました。ライコネン、この段階でなんとトップ10圏内。エリオットを軽くブロックして見せました。相変わらず丁寧なドライビングに見えます。


 28周目、ターン1のブレーキでギリランドが姿勢を乱したところからリーダー争いが混戦に。ギリランドはどうもどこか車が壊れたらしくキャルッセルで完全にラインを外れて失速、そのままピットに入ってしまいました。これでリーダーはロガーノに。
 32周目、シケインでレディックとロッケンフェラーが接触してスピン。この程度ではコーションにはなりませんが、かなり車が密集している場所だったので後続はよく避けたなあと思います。レディックはほぼ最後尾へ。ロッケンフェラーはそもそも周回遅れだった模様・・・そういえばKCMGスキームっていいですね^^


 上位の方は相変わらずロガーノ、カイル、マクダウル、エリオットの順ですが、前2台は確実にあと2ストップ、マクダウルとエリオットは1ストップで戦略が異なります。ライコネンはまだ10位と健闘中ですがこちらも2ストップを残したドライバー。

 ステージ残り2周、ロガーノとカイルはステイアウトしてポイントを獲りに行く決断。4位のエリオットは「ステージ勝利を獲れるなら飛ばし、無理なら抑えろ」という指示。したがって5位に落ちない程度に残りの2周は手抜きしてタイヤと燃料を節約しにかかります。これを見てマクダウルも適度に手抜きしている様子。
 ステージ2をロガーノが制し、カイル、マクダウル、エリオット、タイ ディロンが続きました。ハンドが6位で確実にチームにポイントをもたらします。リック ウェアー レーシングの競争力を考えたらハンドのロードコース戦の成績は結構強烈ですね、しかも段々慣れてきている感じもします。

 ステージ間コーションでロガーノ、カイルはピットに入りますが、ここでカイルはピット ボックスを1インチ超過してしまって、エリア外作業によりペナルティー、後方からのリスタートになりました。せっかく追い上げたのに(´・ω・`)

 最終ステージ、マクダウルとエリオットの1列目でリスタート。3位にハンドがいます。ターン1でマクダウルがミスったためにいきなり上位3台が混戦になりますが、お互い冷静になってここはマクダウルがリードを維持。しかし後方ではその先のシケインで悲劇が待っていました。


 混戦からオースティン ディロンが軽い接触を受けてスピン、後続がこれを避けるべく混乱し、最終的にライコネンが弾き飛ばされてバリアに正面から突っ込みました。ライコネン、光る走りを見せながらここで無念のリタイア。最初にディロンと接触したのはチャステインだったので、スイカバーを投げたらなんとライコネンに当たってしまった形となりました。シケインのあのぐらいの接触だともうしょうがないので運が無かったです。

 ライコネンの脱落でかなりしょんぼりした気分の中48周目にリスタート。翌周のキャルッセル出口でやや車が滑って加速の鈍いマクダウルをエリオットが捉えてようやくリーダーに返り咲きました。3位にラーソン、4位にはベル、ハンド、アルメンディンガーが続きます。
 54周目に4位のハンドがピットへ。残り36周は燃料的にはかなりギリギリだと思われますが、ここからピット サイクルとなります。56周目にマクダウルとラーソンが同時にピットへ。ピット内でラーソンがマクダウルを逆転し、さらにロガーノもすぐ後ろに続きました。ステージ2終了後にピットに入ったロガーノは給油時間が圧倒的に短時間でした。

 エリオットは2周後の58周目にピットへ。2周引っ張っても予定通りラーソンのじゅうぶん前方でコースに復帰し実質的なリードを守りました。中古タイヤと新品タイヤで0.5秒もペース差が無かったため、アンダーカットの効き目があまりなく、作業的にも タイヤ交換<給油時間 だったのでミスが起こりにくい条件でした。ここからマクダウルはちょっとついていけない感じでヘンドリック2台のレースになります。

 64周目、チャステインは今度は後ろからブリスコーに押されてしまい、姿勢が乱れてシケインを曲がれずブリスコーと共にスピン。グレンはどこかしらにぶつかって車が止まりさえしなければコーションは出ませんので続行。チャステインはこのレース21位でした。
 
 残り19周、まだピットに入らず引っ張っていたA.ディロンをエリオットがかわして見た目上でもリードを奪還。ただディロンに少し詰まったぶんだけラーソンが追いつきました、勝ったらディロンにお中元おくってね。
 ロガーノと同様に給油時間の短さで順位を上げて7位まで戻していたカイルは残り17周で単独スピン、なんかそれなりの勢いで壁にゴチーンと当たってしまい、ほぼ最後尾に落ちてしまいました。結局このレース32位で終えました。
 
 そして残り12周、今度はハンドがターン1でトゥルーエックスを抜こうとして全然止まれず単独クラッシュ、さすがにコーションとなりました。このコーションではおおむね20位以下の下位勢だけがピットに入りました。上位勢は決して燃料が楽ではないので今のうちに節約です。

 残り9周、エリオットとラーソンの1列目でリスタート。2列目のマクダウルは多少無理してでも順位を上げてやろうという意思が見えましたが、ラーソンに見事に頭を抑えられてしまい、ターン1のブレーキで突っ込みすぎて逆に順位を下げてしまいました。これで3位はアルメンディンガー。マクダウルは今日はもうちょっと無理っぽい雰囲気です。
 リスタート後の争いが終わったらもう勝負ありかと思ったら、リスタートと同時にピットに入っていたロリス ヘゼマンズが、コースに復帰したものの最終の1つ手前のコーナーで単独スピンして砂場にハマってしまい、またコーションとなりました。元々何か車に不具合があったのかもしれませんが、全く減速できていませんでした。

 残り5周でリスタート、ラーソンはターン1の入り口でエリオットに並んだものの、ブレーキをロックさせてしまいうまく内側に切り込めません。こうなると外側のエリオットも曲がれず巻き添え。ラーソンはちょっとエリオットを壁にして曲がる形になりリードを強奪、アルメンディンガーが何もしてないのに2位になりました。エリオットは大損。


 ラーソンとアルメンディンガーが1位、2位となるエクスフィニティーと同じ展開になりますが、ラーソンは追撃を許さず常に0.6秒ほどの差をつけたままミスなく走り、そのまま90周を終えてトップでチェッカーを受けました。通算18勝目、第2戦フォンタナ以来ずいぶんと間が開いた今季2勝目です。土日を連勝で、昨年のこのレースも勝っていますので年を跨いでワトキンスグレン3連勝でもありますね。

 エリオットとすると、内側がチームメイトなのでリスクは少ないと考えて外を選んだのかもしれませんが、チームメイトに噛みつかれてしまいました。ラーソンは

「ああ、あれが唯一のチャンスだと思ったんだ。自慢できることじゃない。でも、インサイド レーンや右レーンにいること、リーダーとして左レーンを選ぶことは、間違いなく勝てることなんだ。でも、レースが後半になると、それは間違いなくリスキーなことさ。」
「それが彼をかわす唯一のチャンスだとわかっていたよ。今日はお互いの車が互角だった気がする。 終盤のグリーンフラッグサイクルの後、チェイスを追いかけるのはとても楽しかったよ。ちょっと熱くなったけどね。でも、リスタートのおかげで、僕もチームも頑張れた。みんなを誇りに思うよ。ワトキンス グレンでまた優勝できてうれしいし、プレーオフに向けてボーナスポイントを獲得できた」
「きっと、そう、最終的には会話することになるさ。明日、ミーティングがあるんだ。もし僕が彼の立場だったら、左レーンを選択することのリスクを理解すると思う。繰り返すけど、自慢にはならないけど、優勝するためには仕方がないと思っていたんだ。」

 当ててしまったので大喜びというわけにはいかない感じでした。


 そしてまさかの同士討ちを食らったエリオット、無表情で

「カイル、そしてNo.5チームのみんな、本当におめでとう。ヘンドリックモータースポーツのみんな、また優勝できておめでとう。(スポンサーの)ケリー ブルー ブックには、この週末、僕らの車に乗ってくれたことに感謝している。」

>ラーソンは二人で話し合うことになると言っています。あなたは彼に何と言いたいのですか?

「おめでとう。彼は素晴らしい仕事をした。真面目な話、彼らはそれに値する。来週のブリストルに行って、我々のチームのためにもう1勝を手に入れることを楽しみにしている。」
カイルオメデトウ
ホコリニオモウヨ
ブリストルガタノシミダネ

 来週はデイトナなのになぜブリストルと言ったのか、なんとも言えない無表情での祝福コメントと相まって逆に不気味ですらあり、ひょっとしてプレイオフのブリストルでやり返してやるつもりか、はたまたデイトナでブリストルのようなレースをお見舞いしてくれるぜ、みたいな意味なのか、ちょっと気になるところ。
 で、レース後のコース上ではなく会見場でのインタビューというのもあったのを見つけたのですが、ここでもずっと「来週のブリストル」と言っていました。特に誰も突っ込まないまま何人目かの質問で「来週のデイトナ」という単語が出たらようやく気付いた模様。「いくつかの理由でブリストルの気分だったんだ」と返しました。マジで間違えてたか、ブリストルでやり返す気満々すぎたのか、結局後々に響きそうですw
 2020年のチャンピオン・エリオットと、NASCARを追放されたところからひょろっとチームに加入して2021年に鮮やかにチャンピオンを奪っていったラーソン。この2人が仲良く走れるわけがないので時々こういう場面はありますが、昨年はラーソンが強すぎて起こらなかったような問題がプレイオフで起こっても不思議ではないですね。この2人の大喧嘩を私が煽るのも何度目かになると思いますw

 最終結果はラーソン、アルメンディンガー、ロガーノ、エリオット、スアレスのトップ5。スアレスは全然目立ってないのに5位です。マクダウルは6位、ブッシャーは9位、ロードコースのスペシャリストはロッケンフェラーが30位、ハンドがクラッシュしたので31位、クビアトはパワステが壊れて36位でした。

 いやあ、ライコネンは本当に良いレースをしていたので残念でした。正直私の中でのこのレースはライコネンがいなくなった時点でだいぶ燃え尽きてしまいました。また戻って来るかは分からないですが、ただ遊びに来たのではなく真剣に出せる力を出そうと取り組んでいなければ、いくらF1経験者とそこそこ競争力のある車であってもあれほど走れないと思うので、不運でしたがまた機会があれば姿を見たいです。
 アルメンディンガーは最初に回されていなければ面白かったはずなので惜しかったですね。というか最近はカップ戦だとそういうパターンが多いです。こちらも毎回速いだけにもったいない!

 そしてプレイオフ争いですが、なんとトゥルーエックスとブレイニーは決勝でも23位、24位と並んでしまい、ステージポイントもお互いに0なので両者の点差は25とレース前とほとんど変わりませんでした。トゥルーエックスはデイトナでステージポイントも獲りに行かざるを得ないので、より高リスクのレースをする必要性が出てきてしまいました。

 グレンのレースは平均速度が高いので2時間ちょっとで終わることが多く、それでもSUPER GTやF1と比べれば長いですがカップシリーズの中ではかなり短い部類です。ここは周回数をあと10周ぐらい増やしてみても良いんじゃないかと思ったりします。10周で約30マイル増えて250マイルですが、平均速度が高いからそれでもマーティンズビルよりは早く終わりそうです。まあ間延びするだけになったり、タイヤと燃料の関係で戦略が地味化する恐れもあるのでよくシミュレーションする必要はあるのですが。
 速度域が高くてバンクのあるターンが多く、ミスると即事故るのでやっぱりロード アメリカあたりのストップ&ゴーと比べるとこっちの方が楽しいですね。あと今回いちばん驚いたのは

 Gen7の雨天用後部ライトはアジャスト ホールが点滅する仕組みだったことですね。「そこ光るんや!」って思いました。

 さて、次戦はいよいよレギュラーシーズンの最終戦・ブリストルデイトナです。ポイント30位以内のレギュラーから新たな勝者が出ればその人がプレイオフ最後の1枠滑り込み、既に勝っている人やスポット参戦の人が勝ったらポイントでブレイニーとトゥルーエックスの争い。デイトナは最後の最後まで分からないので、テレビ局的には最高の条件です!

コメント

Cherry さんのコメント…
ラーソンにとりあえず呪いを遠く日本から掛けておきます...
ライコネンおじさまはジョーイハンドの適応っぷりを見てたらロードだけでも出てたらかなり戦えそうな気がしますね。シャーロットローバルのカオスに飛び入り参加待ってますよw
日日不穏日記 さんの投稿…
ライコネン良かったですね。1時は8位でしたし。アメリカに滞在して、念密に準備してたみたいで。友人のベッテルも来ないかな。完全にリタイアして、他のカテゴリーを走る気はしませんけど。AJ、残念。シンドリックに呪いをかけてやる!
ChaseFun9 さんのコメント…
期待はしてなかったんですがライコ良かったですね!Chastainedも良い走りをしていた証拠な気がしますw まあ今シーズンのトラックハウスは疑いようの無い良いチームだからというのもあるでしょうけどね
最後のチームメイトバトルは自分大歓迎です!夢は今のHMS4人のChampionship4ですからこれくらいの事出来なきゃね!🤩
そして残念なニュースにKurt兄貴Playoff欠場。来年大奮闘して23XIを3台体制にするなり新シート獲得なり成し遂げて欲しいです…
SCfromLA さんの投稿…
>Cherryさん

 来年のCoTAとか、あるいはあえて全員未経験のシカゴ市街地での再登場が良いかもしれませんね。プロジェクト91が6~8戦ってことはやっぱりロードコース主体でしょうし、たぶん今回の評判は良かっただろうと思うので期待大です。
SCfromLA さんの投稿…
>日日不穏日記さん

 たぶんシンドリックはロガーノやケゼロウスキーよりも早く前頭部の方がハゲてきますよw ベッテルは確かに対象に入るかもしれませんね。レース自体は燃費極悪レースなので、スポンサーがSDGs関連のものでPRを伴ってないと話に乗ってくれないかなと思いますが、このチームには得意分野ですし、8月ぐらいのレースならちょっと引退から間が空いててちょうど良さそうです(勝手に決めているw)
SCfromLA さんの投稿…
>ChaseFun9さん

 チャステインもまさか間接的にゲストをやっつけてしまうとは思っていなかったでしょうし、似たようなインシデントが続いているのでプレイオフへ向けてのメンタルがちょっと心配ですね。ポコノ―でハムリンにやられたところからなんか歯車が狂ってしまった感じです。カート兄貴は正直そこまで長引くと思わなかったのでショックを受けました。。。
首跡 さんの投稿…
「45周目の事故発生時の様子」
#1→o(゚▽゚)ノ~🍉
#3→(。`Д´。)
#91→(´・ω・`)🍦

※あくまでも私の想像です。
(スイカバー投げではなくスイカ投げなのはご愛嬌ということで)

32周遅れではあるものの、クビアト完走。グッジョブ!
次はトラブルフリーでの完走を!(難しいかもしれませんが...)
SCfromLA さんの投稿…
>首跡さん

 脳内イメージはまさにそういう感じですねw(まっささんごめんなさい!)ヘゼバーグはスポット参戦なのにフォードとトヨタにしたもんだから、なんかクルーの作業効率が悪くてクビアトの車に不具合出てるんじゃないかと思ってしまいますね。26号車の車はなかなかカッコいいので惜しいです。(次はビルヌーブとの共演希望w)
まっさ さんのコメント…
スイカとアイスでスイカバー完成で滑ってしまいました。。。君の名前はライコネン???
もっと面白いギャグが必要。。。

とりあえずスイカ男初のプレーオフ 期待しよう。自暴自棄
少なくとも12ないし、8までは残ってくれーー!!
SCfromLA さんの投稿…
>まっささん

 スイカバーのネタは忘れずに入れねば、って思ってたらまさかの本人からネタ提供でさすがに笑うしかなかったですw
デイトナで一回落ち着いてプレイオフからまた序盤の良い形のレースに戻したいところですね。