FORMULA 1 ROLEX GROSSER PREIS VON ÖSTERREICH 2022
Red Bull Ring 4.318km×71Laps=306.452km
winner:Charles Leclerc(Scuderia Ferrari/Ferrari F1-75)
F1第11戦オーストリア、先週のイギリスGPで大事故に見舞われた周 冠宇は元気に姿を見せて今週も出場です。一方、フジテレビNEXTでは先週の放送で川井 一仁がせっかくイギリスまで行ったのに、PCR検査でSARS-Cov-2ウイルス検出により急きょ欠場を強いられましたが、症状は無いもののまだ現地で隔離中で日本に帰ってこれずこちらは今週も欠場です。
「2週連続だとデータの整理が大変」と連戦では毎度のようにぼやく川井ちゃんですが、2戦も続けて全然F1を語れないともう鬱憤が溜まりすぎて悶絶しているんじゃないでしょうか。帰国してF1GPニュースで思う存分喋っていただけることを楽しみにしております。気持ちがプツっと切れて引退とかしないでくださいね。それとは別にフジテレビとしても業界としても後継者を探す時期には来ていると思いますが。。。
このレースは今季2度目のスプリント実施イベント、金曜日の予選はマックス フェルスタッペンが僅差でピレリ ポール ポジション獲得、シャルル ルクレール、カルロス サインツが続きました。なんかこういう見ごたえがある予選を見ると、スプリントって翌日に予選の激闘を上書きされてるように思えてあんまり好きじゃないんですよねえ。。。
この予選ではQ3でルイス ハミルトンがターン7で、ジョージ ラッセルがターン10で相次いで単独クラッシュ。いずれもステアリングを切り込んだところで後ろが流れてそのまんま飛び出していました。風の影響があったようにも見えましたが、後ろのダウンフォースの出方がかなり繊細な車なんでしょうか。2人ともスプリントまでにはきっちり車が修復されました。
さらに、セルヒオ ペレスはQ3を走って4位だったにもかかわらず、『Q2でトラック リミットを超過していて最速タイムを抹消』というのがQ3終了後に決まったために、Q3の結果も全て取り消しになって13位となりました。
Q2のアタックでターン8の内側のリミットを超えたことが原因でしたが、スチュワード側によると審議案件が多数あったのでQ3開始までに調査が間に合わず予選終了後の審議になってしまった、とのこと。ただ、この場面は中継映像に映っていましたし、いったいいくつ案件を抱えていたのか知りませんが、Q3進出に関わる問題まできちんと解決しないうちにセッションを開始する手順には疑問を感じました。
本来ならピエール ガスリーが繰り上がってQ3を走れるはずでしたが、事後処理ではどうしようもないので10位が確定。ペレスも使わなくて良いタイヤとPUを使わされましたし、見方によっては走行機会を得て中長期的に僅かながらデータ等の利益を得たとも言えます。
土曜日のスプリントも妙なことが続きます。予選8位だったフェルナンド アロンソが電気系故障でダミー グリッドを離れられずそのままリタイアとなると、周もフォーメーション ラップを終えてグリッドに着く直前にエンジンに不具合が発生して停止。これでスタートができずに追加フォーメーションとなって周回数が1周減算されました。
スタートでは10位のガスリーが左に寄りすぎてハミルトンと接触し、車が飛び上がってコース外へ。ガスリーは本来前にいるはずだったアロンソが居ないので一直線にゴキゲンな蹴りだしを見せましたが、その先で既に左側に2台いるのに左へ動いてしまい、挟まれてどうしようもないハミルトンに接触。先週のスタート直後の事故とそっくりなぶつかり方になりました。先週挟まってたのがガスリーでしたね。
車がデカすぎる、とか、左右はよく見えない、とか構造的な問題もあるんでしょうが、続いているのはかなり気がかり、なんにせよ不用意に左右に動くのは危ないですね。
スプリントの優勝争いは、スタート直後にルクレールとサインツが2位を争ってしまったのでその間にフェルスタッペンが逃げ、ほぼ無風でフェルスタッペンが優勝を決めました。
スタート直後の接触もあって順位を下げたハミルトンは終盤に7位のミック シューマッハ―を捉えましたが、ミックはケビン マグヌッセンのDRS圏内に入っておりなかなか抜くことができません。ミックはマグヌッセンより速いようで、普通に攻めるとDRSで追いついて詰まるので、うまくマグヌッセンとの距離を調節してDRSを使っているように見えます。
ハミルトンがなんとかミックをかわした時には残り3周でした。ミックは結局9位でスプリントを終えますが、「『順位を守れ』と言われたんだ。僕の方が速かったと思うけどね。」とやや不満気。前戦で初入賞してちょっと強気です。
そしてようやく決勝、大半がミディアムを選んでのスタート。夜に雨が降ったので路面状態が変わってしまっているようです、NASCARならコンペティション コーションが出るやつですね。
スタートでは今回はフェラーリ同士での争いは起こりませんでしたが、サインツ、ラッセル、ペレスの3台が激しく3位争い。ターン5でペレスが外からラッセルをかわしに行きましたが、ラッセルは少し外へ流れてしまって接触。ペレスが弾かれて砂場に突っ込み、ウイングを壊してピットへ。結局24周でリタイアしました。ラッセルには5秒ペナルティーです。
7周目、フェルスタッペンとルクレールが接近戦、サインツは2秒ほど離されるお馴染みの展開です。4位以下はラッセル、エステバン オコン、マグヌッセン、ミック、ハミルトンの5台による争いで、フェルスタッペンより毎周1秒弱遅いペース。ハミルトンはターン1でミスってしまい、せっかく昨日苦労して抜いたミックにまた抜かれてしまいました。「ストレートがむっちゃ遅い」とぼやきます。
10周目、ターン3でルクレールが思い切ってフェルスタッペンの内側に飛び込みましたがフェルスタッペンが防御。しかしフェルスタッペンは「そんなに長くは抑えられない」と相手の速さを感じている模様。すると12周目のターン4でルクレールがまた思い切って内側に飛び込んでリードを奪いました。
13周目を終えるとフェルスタッペンはピットへ。ミディアムからハードへ乗り換えました。これに対してフェラーリは無反応で、当面フェラーリのワンツーとなります。これに対して解説の浜島 裕英「フェラーリどっちかカバーした方が良いと思うんですけどね」。浜島さんの言いつけを守らないとたいてい良くないことが起こりますが果たしてフェラーリの運命やいかに。
19周目、ミディアムでスタートした人たちは次々とタイヤを替えてしまい、フェルスタッペンは見た目上で3位に復帰、フェラーリは完全に別のレース展開を考えているようで動きはありません。フェルスタッペンの方は後にジャンピエロ ランビアーズから「フェラーリは1ストップやから最後まで飛ばしてかなあかんで」と無線で伝えられたので、自分たちは2ストップ、フェラーリは1ストップだという想定の様子。
ところで、各ドライバーが序盤からけっこうトラックリミット違反で警告を受けているようで、ハミルトンにも無線でお知らせ。
ピーター ボニントン「タイム消されたで」
ハミルトン「どこでやねん、はみ出てへんわ!」
26周目、リーダーのルクレールがピットへ、まだピットに入っていないハミルトンの前で合流しました。翌周にサインツもピットへ、こっちはハミルトンの後ろになりますがハミルトンも28周目に入ったので問題ありませんでした。
そのハミルトンは4位でコースに戻るはずでしたが、作業に少し時間がかかってしまって抜きにくいオコンの後ろになってしまいました。幸いハミルトンは翌周にすぐ抜いて4位を取り返し、彼の後ろは早い段階で1回目にタイヤ交換をした人ばかりなので、ひとまず4位以内を確保できる見通しが立ってきました。もうハースとは戦略も分かれたのでミックに詰まることもなさそうですw
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| 中団ではグランツーリスモで起こりがちな混戦勃発 |
33周目、ルクレールがコース上でフェルスタッペンをかわしてリーダーに戻りました。フェルスタッペンは無線で車のグリップの出方に一貫性が無いことを訴えます。そういえばスプリントの後も「タイヤがトリッキーだった」と言っていたので、なんかタイヤの使い方が難しい状態なのかもしれません。
そしてこの頃から早くもトラックリミット違反が4回に到達して5秒ペナルティーのお知らせを受ける人が出てきました、まだレース半分なんですけどね・・・
36周目、フェラーリよりも1秒近くペースで劣っていたフェルスタッペンが2回目のピットへ。真後ろにサインツがいたのでもうこれ以上コース上で粘っても、というところでした。事実上のフリー ストップでハミルトンの5秒前方・3位で合流しました。ここでジャンピエロ からフェルスタッペンへ無線
ジャンピエロ「ここからはハミルトンのペースに合わせた方がええからな。1分10秒0や」
マックス「なんで!?」
ジャンピエロ「35周残っとるからな、念のためや」
ということは、チーム的にはタイヤが厳しくてフェラーリを捉えるのは無理だと考えている可能性が高そうです。
この40周目あたりは2ストップ組の2回目のピット サイクルで、5秒ペナルティーを食らっている人は消化も行うので順位がもうよく分からないことになりました、川井ちゃーん、帰ってきて~。
と、49周目、ルクレールが2回目のピット。フェラーリも1ストップちゃうんかい!ミディアムを26周も使ったのに、このハードを23周でもうやめてしまいました。摩耗状況を考えた時に、無理に最後まで走るよりも45周を2セットのハードで均等割りした方が確実だと考えたようです。確かに、ペース グラフを見たらルクレールの第2スティントのグラフの傾きはフェルスタッペンとそんなに変わらないので、最初にミディアムで長く走ったからタイヤに優しい、という感じでも無かった様子。
これでルクレールはフェルスタッペンの3.7秒後方で合流しました。翌周にサインツも入ったので、またまたフェルスタッペンがリーダーへ。ただ13周のタイヤ履歴差は非常に大きく、ルクレールはあっという間にフェルスタッペンに追いついて53周目のターン3でささっと料理しました。ルクレール、フェルスタッペンを抜くのは本日3回目です。
そして57周目にサインツもフェルスタッペンを捉えました。追い抜きの場面を捉えるべく国際映像もサインツの車載映像をわざわざ出しましたが、なぜかターン4手前で急に失速、あれ、黄旗でも出てる?
出ていたのは白煙でした。サインツにまさかのエンジン故障発生。そのままコース外へ車を停めますが後部から出火。規則上は車を離れる時にはニュートラルにしないといけませんが、斜面なのでそうすると燃えた物体が坂道を転がっていくのでなんだか大慌て。最後はステアリングを切って壁に車を押し当てなんとかしたもののVSCとなりました。
このVSCでルクレールとフェルスタッペンは同時にピットに入り、残っていたミディアムを投入しました。フェルスタッペンはルクレールの逆をやったら前に出られたのでは?と思いますが、VSC中はピットに入っても9秒ぐらいしか損失が無いので、ルクレールはフェルスタッペンの4秒後方で戻って来ることになります。
そうすると1分10秒台でしか走れないフェルスタッペンと、8秒台で走れるルクレールではどっちみち勝負になりません。抜けないコースならともなくここは簡単に抜けるので、それなら同一条件、かつタイヤの摩耗をもう気にしなくて良い状態で攻めまくった方が得策だと考えられます。
まあそれでも普通に走ればルクレールの勝ちだろう、と思ったらルクレールの無線
「スロットル ペダルがちょっとおかしい感じがする」
おいおい大丈夫かよ^^;
ルクレールとフェルスタッペンはファステストの応酬で3.5秒差、普通に走ったら追いつかないでしょうが、相手を追い込んでトラックリミット違反を誘えばレース後に逆転可能なのでこれはかなり神経を使います。このコース、グランツーリスモでもとにかくトラックリミットのペナルティーを食らうかどうかはレース結果に大きく影響しますからね。
ルクレールのスロットル違和感問題は解消せず、「データ上は問題無い」と言われても「スロットルどないなってんねん」とさらに質問攻め。するとエンジニアのザビエル マルコスから衝撃の回答。
「時々スロットルが引っ掛かってるわ。可能なら足でスロットル戻してくれんか。」
まさかの問題、足で戻せるってことは電気系ではなく機械的問題でしょうか。引っかかって戻らなかったら全然減速できないので相当危ない気がするんですが、その状態でフェルスタッペンから逃げるルクレール。
ルクレール「ダウン シフトが無効化されんねんけど」
マルコス「スロットルのせいや」
ルクレール「ターン3むっちゃムズイ」
ルクレールは最後の2周では危ないターン3をかなり慎重に走ったらしく、ここだけでフェルスタッペンが0.5秒近く追いつきましたが、元々3秒あった差を有効に使いました。トラックリミットもきっちり守ってトップでチェッカー。タダでは勝たせてもらえない冷や汗だらけのレースでしたがルクレールがオーストリアの勝利をもぎ取りました。フェラーリがここで勝つのは2003年のミハエル シューマッハー以来です。アー、オーマイゴッズ!
このコースはエンジンへの負担が大きい、縁石を多用する、といったことが関係しているんだと思いますが、わりとレース終盤まで波乱が起こる印象があります。今年も見事にそんな展開になりましたが、さすがに「スロットル戻らん」はあんまり心臓に良くなかったですw
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| 2人とも楽しそうで何より |
ハミルトンは40秒以上離されましたが3位でした。イギリスでもそうでしたが、現実的に優勝も今シーズンのチャンピオンも無理だと理解している中で、目の前の争いに対して非常によく周りが見えていて、どんな手を使ってでもとにかく勝つ、勝たないといけない、というところから少し解放されて争いを楽しんでいるように見えます。いつまで現役でいるのか、この車は速くなれるのか、いずれも不透明ですが、もしまた勝てる車を手にしたら、この人はまた1段高いレベルで走る気がしますね。
4位にラッセル、ペレスとの接触でペナルティー&ノーズ交換があり序盤で大きく後方に下がりましたが、車の性能なりの順位まできっちり戻してきたのはさすがです。オコンに続いてシューマッハーが6位で2戦連続入賞。マグヌッセンは8位だったので「ほら、俺の方が速いやろ」と思ってるかもしれません。
アロンソは最後尾スタートから10位。1ストップで我慢して走っていたらVSCが出たので、渡りに船で2回目のピットに入りましたが、振動が出ておかしいので翌周に再ピットするという不運。本来なら10位でVSC解除を迎えるはずが14位になってしまいましたが、ここから取り返して1点をもぎ取りました。再ピットがなければ8位まで行けたかもしれません。
今回のレース、ピレリの事前予想は1ストップ推奨でした。スプリントではミディアムで普通に23周のレースをしていましたし、ここまでタイヤの性能が落ちるというのは各陣営とも想定外だったと思われます。
勝ってもなおフジテレビ放送席では「フェラーリは車が速かったし抜けるコースだったから勝ったので良いけど、フェルスタッペンを2台ともカバーしなかったのは考え物」という感じの評論でした。今回に関しては「速いし抜けるからそうした」と考えるべきだと思うんですが、普段抜けないコースでもこういうことをやらかすので、自ずとそういう解説になってしまうんでしょうね。それも分かります、特に浜島さんが解説してる時って失敗して苦言を呈されてるイメージが強いですし^^;
いつもながらトラックリミットが厳しいのどうのという話が併催カテゴリーを含めあったようですが、そのあたりの個人的な考えは時間があったら別で書こうと思います。次戦は1週間の休みを挟んでフランスです。





コメント
サインツも今頃3倍赤いシャアのやつ食ってますね、きっと( っ ◠‿◠ c )
なんとなくティフォシと阪神タイガースファンはベクトルが似ているんじゃないかと思い始める今日この頃です。サインツが食べ過ぎた結果来年のF1の最低重量が引き上げられないことを願います(っ ◠‿:;...,
改めて調べ見たら川井ちゃんが61歳(思ったよりも若い!)、森脇さんもフジテレビ解説陣ですが76歳(思ったよりもご高齢!)ですからね。今宮さんは2年前に70歳で亡くなられましたし・・・
米家さんもF1GPニュースのレギュラーなので後継者筆頭なんでしょうが、現状は基本的に全レースを現地で取材するのが基本なのでレース本編の解説者として起用できない(するためには米家さんの取材スタイルを変えてもらうしかない)のが難しい点だと思われます。