NCS 第16戦 ソノマ

NASCAR Cup Series
Toyota/Save Mart 350
Sonoma Raceway 1.99miles×110Laps(25/30/55)=218.9miles
winner:Daniel Suárez(Trackhouse Racing/Onx Homes / Renu Chevrolet Camaro ZL1)

 NASCAR Cup Series、第16戦は今季2度目のロード コース・ソノマです。2019年にNASCAR開催30周年記念としてフルのレイアウトで開催され、2021年も同様でしたが(2020年は中止)、今年は旧来の短いレイアウトに戻りました。
 ターン3を過ぎるとターン4を曲がらずその先にあるターン4aへ向かい、キャルッセルと呼ばれる区間を短縮して直接ターン7へ向かう1.99マイルのトラック、決勝は110周です。アメリカでは複数のレイアウトがある際に、ターン数は一番大きいレイアウトの数字を据え置いた上で『ターン4a』のように、分岐点にあるターンはアルファベットを追加して表記することがあります。また、S字上のコーナーは2つで1つの数字を振ったり、S字の2つ目もこれまたアルファベットを割り当てることがあります。

 そのためソノマの今回のトラック、最終コーナーはターン12ですが、数字が飛んでいるので実際は少ないはずです。実際数えてみましょう、使用するターンはスタート位置から順に

ターン1、2、3、3a、4a、7、8、8a、9、10、11、12

 数字が飛んでるのとaターンがあって数字がダブるのとで、合計すると12個ありました、なんでやねんw
 日欧の感覚だと3aは普通は4と呼びますし、FIAなら7と8の間のターンにも全部数字を付けそうです。そしてターン7は厳密に言えばフルレイアウトのコーナーで、このレイアウトでは7aとなります。でもここは普通にターン7と紹介されてますね、もうわけわかりませんw
しかもこの図にはターン12は書かれていないようだw

 さて、モータースポーツ界でこの週末といえばル マン24時間が開催されています。NASCARは2023年にシボレー・ヘンドリック モータースポーツらと共にこのレースに参戦する意向であると発表されていますが、この発表があった際に私は「車に仕様変更を加えるとはいえシボレーだけテストのデータが増えることにも繋がるやろうから、フォードとトヨタにも根回ししたんやろうなあ、よく話まとめたなあ」と感心していました。ところが、トヨタ テクノクラフトの社長・デイビッド ウイルソンは5月17日に

「その発表があったとき、私はシーブリングにいました。通達はありませんでしたよ。率直に言って、私は利害関係者として、そしてNASCARのパートナーとして、私たち自身もフォードもこれについて通達を受けていなかったことに少しがっかりしました。残念ながら、彼らはこの競技の現在の競争相手であり、私たちが毎週日曜日に競っている車のルマン向け派生品の形を取るつもりです。そして、数千時間とまではいかなくても、間違いなく数百時間のテストが必要になります。」

 と、私が思い浮かべた懸念事項をそのまんま記者に対して愚痴りました。彼の言葉からすると何も根回しできていなかったことになります。いくつかの設計は変わるだろうし、ロードコース用のテストでオーバルの競争力に繋がるデータはそれほど得られないとは思いますが、サスペンションの動きに関する実走データなんかは飛躍的に集まりますから、NASCARの役に立つデータはあると思います。
 こうなると、NASCAR、シボレー、ヘンドリックが得たデータを2メーカーに逐一公開して共有するとか、2メーカーに追加のテスト時間や風洞使用許可を与えるとか、テストドライバーにNASCAR全国シリーズのドライバーは使わないとか、何か対応しないといけない気がしますね。いっそのこと3メーカーで揃って出ません?w

 さて、今週から2週間はエクスフィニティ― シリーズが連休で併催レースはキャンピング ワールド トラック シリーズ。先週のレースで最終周に大きな事故に見舞われたカーソン ホースバーは右脛骨を負傷したため手術を受けてネジを入れて固定。とりあえず決勝のスタートまで頑張ってダニエル スアレスにレース途中で交替する方向性となりました。
 するとなんとホースバーは予選で最速タイムを記録。ところがその後のアタックであろうことかクラッシュし、記録としてはポール ポジションを獲得したものの部品交換により最後尾スタートになりました。決勝は11周を走ったところでスアレスに後を託し、スアレスは6位で車を持ち帰りました。
 優勝争いの方は繰り上げで1位からスタートしたロス チャステインとカイル ブッシュの争い。最終ステージに入ってコーションの絡みで両者の間に他の車が入ってしまい、カイルはオーバータイムとなったレースを手堅くまとめてシリーズ通算62勝目を挙げました。アレックス ボウマンも出場していましたが終盤でクラッシュして29位でした。
yahooスキームのカイル(手前)と
World Wide Expressスキームのチャステイン


 そしてカップシリーズ、ポールはカイル ラーソン、2位にチェイス エリオットとヘンドリックの有力どころが1列目。3位にはCOVID-19プロトコルに基づいて先週は欠場を余儀なくされたクリス ブッシャー。マイケル マクダウル、タイラー レディック、コール カスターと続きます。4列目にチャステインとスアレス、先週の勝者ジョーイ ロガーノと先週大暴れしたデニー ハムリンが5列目、6列目にカート ブッシュとカイルのブッシュ兄弟。
 前戦のコメント欄にて、私はこの予選結果を知った状態でブッシャーの活躍を宣言、首跡さんはA J アルメンディンガーを推しました。AJはステアリング ラックの交換で最後尾スタートですが追いつくでしょうか^^;
 
 決勝の天候はカリフォルニアっぽくない曇り空。スタートからまずはラーソンがリードします。序盤なのでみんな無理せず穏やかにレースが進んでいましたが、10周目にバッバ ウォーレスの車が白煙を上げて停止。1回目のコーションとなりました。排気管から煙と一緒にオイルを吐き出してるのがスロー映像でよく分かります。

 ここでピットの入るのは少数派。カイルは滑りまくってどうしようもなかったのでここで入ってアジャストし仕切り直しです。
 14周目にリスタート、ラーソン、エリオット、ブッシャー、マクダウルのオーダー。ロードコースではチューズ ルールが無くて2列目以降は自動的に奇数順位=外側になるため、リーダーが内側を選択すると4位の人が実質3位になります。ブッシャーは最初のスタートではこれでマクダウルに抜かれましたが、このリスタートで立場が逆になるので抜き返しました。どう考えても3位リスタートは不利な気がしますが、リーダーがほぼ内側を選ぶトラックで、どうして奇数を内側に設定しておかないんでしょうかw 
 そして超絶どうでも良いですが、今日のチェイス ブリスコーのペイント スキーム、なんか東海道新幹線感があるなあとか思いましたw
300系的な感じ

 エリオットはラーソンに付いて行けず、逆にブッシャーに迫られて苦戦。すると22周目のターン7でとうとうブッシャーが内側に飛び込みました。ふなっしー頑張れ!
 ステージが残り3周となると中団グループがピットへ、ピットを出た彼らはハゲしい争いになり、ターン7ではハムリンがミスってブレイニーにぶつけてしまいました。ハムリンが先週暴れ回ったせいもあるでしょうが、「半周クリーンにレースしとったのに、ハムリンはいっつもこんなことしおる!」とキレるブレイニー。ハムリンはさすがに申し訳なさそうにしており、後程無線を通じて反省の弁がブレイニーに届けられて和解しました。

 残り2周でブッシャー以下の多くもピットへ飛び込み、リーダーのラーソンはステイ アウトを選択しました。ステージとレース、両方の勝利を獲りに行く攻めの姿勢で、そのままラーソンがステージ1を制し、ロガーノ、カイル、ジャスティン ヘイリー、エリック アルミローラ、とステイアウト組がポイントを手にしました。ピット組の先頭はピット作業時間でブッシャーを逆転したエリオットでした。

 ステージ2、ステイアウト組はピットに入ったのでエリオットとブッシャーの1列目。ラーソンはピットでカイルに逆転されたせいもあって12列目あたりからリスタートしています。先頭までははるか遠い道のり。
 エリオットはリスタート直後からブッシャーに重圧をかけ続けられます。ブッシャーはピットで順位を失っていなければ楽々逃げられたと思われるので陣営としては悔やまれるところ。3位チャステイン、4位スアレスとトラックハウスの2台が続きます。


 40周目、ステージ2折り返し地点、というところでラーソンはなんとか15位まで挽回。リーダーからは16秒以上離されています。そのリーダー・エリオットはまだブッシャーを抑えています。一方カイルはリスタートからむしろ順位を下げて車の状態は最悪のようです。JGRはこの日全員揃って不調気味でした。

 ステージ残り8周、気づいたらスアレスに抜かれていたチャステインが順位を取り返そうとしましたが、ターン7でリアがロックしてまさかのスピン。これで7位へ後退してしまいます。スアレスの方もタイヤを使いすぎて完全にリアのグリップが無くなっており、内側をしっかり開けて抜かれても仕方なし、という動きでしたがチャステインの方が失敗しました。
 ステージ残り3周からロードコース作戦が始まり、リーダーのエリオットは当然残り2周でピットへ。ところがここでナットが締まらない状態で発進する大失態。慌てて無線で呼び止め、バックしてナットを締めなおしたものの、自分のボックスから車の前端が少しはみ出していました。これでエリオットは作業時間を食っただけでなくペナルティー。
 ということはブッシャーが事実上のリーダーかと思ったら、なんと給油缶に関して違反があったとしてこちらもペナルティーが課せられました。ハゲの呪い発動(;・∀・)さらにサイクル前に4位だったレディックも速度違反でペナルティー。どうなっとるんやw

 ピットでわけわからんことになる中、ステイアウトしたロガーノがステージ2を制しました。アルミローラ、ブッシャー、スアレス、ケビン ハービックと続きます。ピットに入った人がなおも上位にいるということは、つまりほとんどの車がロードコース作戦を採ったわけですね。だからロードコースでステージ制はダメだとあれほど・・・
 ブッシャーは実際にはペナルティーを受けるのでステージ ポイントも無効になるという話でしたが、なんとこの後再度の映像検証で問題無しと判断されてペナルティーは取り消されました。どうやらクルーが給油缶を投げた、というのが審議対象だったようなので、映像には無いですが1缶目と2缶目を取り替える際にきちんと手渡したのか投げたのか、かなりギリギリだったものと思われます。ハゲの呪いを跳ね返しました(@_@)

 最終ステージ、ブッシャーとスアレスの1列目で始まりました。2列目がマクダウルとケビン ハービック、3列目にブレイニーとブラッド ケゼロウスキー、全員が今季未勝利ですから誰が勝っても面白いですね。ハゲの呪いを跳ね返したふなっしー、行けるか!?
並ばれたなっしー!

 と思っていたら、スアレスとリスタート直後から並走になり、ターン4aのブレーキングでロック。これでスアレスがリーダーとなり、マクダウル、ハービックも続きました。ふなっしー4位に後退。そして、気づいたらラーソンが10位まで帰ってきました。

 65周目、レディックの車が何か壊れたらしくターン10でいきなりスピン。見事なスピンで視界が真っ白になって後続は何も見えなくなり、ジョッシュ ビリッキーがビックリスピンを喫しますが、幸い多重事故にはならず済みました。後の情報ではブレーキ ローターが壊れたというレディック、修復して復帰はしたものの13周遅れの35位でした。

 リーダー争いはマクダウルが一歩後退、逆にブッシャーは2位を取り返してスアレスを追います。ステージ2でブリスターができるほどリアの摩耗が酷かったスアレス、どの程度タイヤを残せるでしょうか。後方の車は失うものが無いので残り36周あたりからピットへ向かいました。

 残り30周、スアレスは今回きっちりタイヤを残していたようで、ロング ランでブッシャーを引き離し2.5秒差に。するとここでブッシャーとハービックが同時にピットに入りました。ところがハービック陣営はここで作業に失敗。かなり時間を要して優勝争いから一歩後退です。
 後ろが動いたので翌周にスアレスとマクダウルもピットへ。ブッシャーがスアレスをアンダーカットしたかどうかが大事なんですが、映像がそこを捉えてくれません。どうなったのかこっちがやきもきしていると、映し出されたのはトラック上に転がる車輪。まさかスアレスか?とドキッとしたら


ラーソンから外れたものでした、ちゃんと締めずにピットを出てしまい、ターン2でもう脱輪してました。即刻コーションとなります。本当に脱輪が多すぎますね。あんまり多いと安全のために『ピット内最低滞在時間規制』みたいなものを設けるしかなくなると思うので、大事故が起きるか、ピット競争を無力化する規則ができる前に自助努力でなんとかしてもらいたいです。今日はナットを締める前に発進した脱輪未遂も既に2件起きていますしね。
 このコーション発生直前、ケゼロウスキーはまだピットに入らずステイアウトして何かを期待していましたが、車輪が転がったその瞬間にちょうどピット入り口を通り過ぎたばかりだったので、惜しくも宝くじを当てられませんでした。たらればですがこの周に入ることを最初から予定していたらおそらく大逆転してましたね。

 スアレスはどうやらアンダーカットを阻止していたようで、順位はスアレス、ブッシャー、ブレイニー、マクダウル、カイル、オースティン シンドリック。かなり早めに入ったカイルは見た目上順位を上げていますがタイヤが古いしそもそもペースが悪いので壁になりそうです。
 
 残り23周でリスタート、ブッシャーは出遅れてマクダウルに抜かれかけますが必死で阻止。マクダウルは非常にクリーンな走りでした。一方カイルさんは早速後ろの車に襲撃されて、ターン7のブレーキでリアをロックさせてスピン。外にいたボウマンは道連れにされてコース外へ押し出される不運。カイル、壁にもならずこのレース30位、ボウマンも道連れにされたせいで16位でした。

 スアレスはリスタート直後はターン11で複数回ロックさせるなど後ろのブッシャーをかなり気にしている様子ですが、ブッシャーが狙ってくる気配を察するとさっと内側をブロックしてリードを渡しません。解説のトニー スチュワート、
「ブッシャーはスアレスを後ろから見てどこが強くてどこが弱いのか探ってるんですよ」と、言っていて、この解説って万国共通なんだなあと思いました。
 ちなみに、実況のマイク ジョイが「ターン10では6車身まで差が開くのにターン11で戻る」とスアレスがターン11で苦戦しているように言っていますが、タイム差が同じなら車速が高い領域の方が距離は開くので、最も速度域の高いコーナーで開いて、最も遅いコーナーで詰まるのは普通の出来事です。これ、日本のレース実況でも案外多い勘違いですのでお間違いなきよう。

 残り9周、スアレスはブッシャーとの差を1秒強にまで広げました。ここからブッシャーはスアレスについていけなくなり、その差は拡大する一方。ペース的には3位のマクダウルの方が良いぐらいで、毎周0.3秒ほど離されて行きました。もはやスアレスにとっての敵は自身とコーションだけになりました。
 残り2周、アルメンディンガーがターン3で単独でコース外に飛び出したので一瞬ヒヤッとしましたが、AJはコースに無事復帰。スアレスはブッシャーに5秒の差を付けて最終周に入ると、AJがターン3に撒いた砂にもきっちり注意を払ってチェッカーへ。カップシリーズ通算195戦目で初優勝を挙げました。

 アメリカ国外の国籍を持つドライバーとしては、マリオ アンドレッティー(イタリア)、アール ロス(カナダ)、ファン パブロ モントーヤ(コロンビア)、マルコス アンブローズ(オーストラリア)に次ぐ史上5人目の勝者となりました。


 ステージ2でのリアのズルズル具合を見れば、おそらく相手は「ああ、そのうちリア潰しおるな」と思ったはずです。ブッシャーはおそらく最終ステージでスアレスを追う際に『待っていれば相手が落ちる』と期待していたはずです。私が追う側なら絶対そう思います。
 ところが、スアレスはアジャストが決まり、なおかつクリーン エアーを得た状態であれば想像以上にマネージメントを上手くやってしまいました。トラックでの代走も良い練習だったと思います。ブッシャーの方は相手のミスを誘おう、タイヤを使わせてやろう、とターンを小さく回って脱出したりして崩しにかかったと思いますが、結果的にはそれで自分がタイヤを使わされていました。
 ステージ1ではロングランでエリオットをかわし、ステージ2では逆に最後にエリオットに離されたわけですが、感覚として「今日の車のロングランはすごく良いから、持久戦になれば行ける」という思いが少し強すぎたかもしれません。ステージ1のピットでエリオットに逆転されていなければ、ステージ2をクリーンエアーで走ってそのまま勝っていた可能性はかなりあるので、1つの出来事で明暗が分かれた、とも言えそうです。でも私の呪いをはねのけて2位なんだから、きっと1か月後ぐらいに勝てますね(。∀°)

 3位からマクダウル、ハービック、シンドリック、ブレイニー、チャステインの順でした。チャステインはスピンした時にうっかりスアレスを巻き込まなくて良かったですね。
 アルメンディンガーはステアリングラックを交換したのにスタート直後からパワステが壊れる、という悲劇に見舞われました。それでも10位まで戻してきたのはさすがでしたが、あまりに腕がキツかったのか、最後はターン3に向けて車をコース右端へ寄せようとして土を自分から踏む、という完全な自滅で飛び出しました。結局19位でした。
 ただそんなAJよりも悲惨だったのがJGR勢で、みんなグリップ感が無さそうな走りで、最終ステージは揃って早めにピットに入るギャンブル。でも結局このせいでタイヤがダメになってレース終盤にまたタイヤを替えることになり、チームの4台が全員26位以下、というリック ウェアー レーシングみたいな結果になりました。

 スアレスが勝ったのは良かったですね。2016年にエクスフィニティーのチャンピオンになって、鳴り物入りみたいな雰囲気でJGRからデビューしたのに鳴かず飛ばずで2年で追い出され、スチュワート-ハースも1年限り。小規模なゴーント ブラザーズ レーシングに移籍したら1年でチームが活動をやめてしまい、トラックハウスが無かったら2021年のシートは怪しい状態でした。
 そのトラックハウスの躍進は今さら言うまでもありませんが、チャステインが活躍する一方でスアレスはどうも噛み合わないレースが多くて『トラックハウスのダメな方』というイメージがつきそうだったので、早いうちに勝てたのはチームにとっても本人にとっても大きかったと思います。
 チャステインもオースティンのロードコース戦でまず初勝利を挙げて、既に一度勝った余裕からかタラデガではあまり欲張りすぎずに走って2勝目を獲れたので、考え方に余裕が生まれるというのはやはり大きいです。でもチャステインもトラックハウスもまだ『普通の』オーバルでは勝ててないんですよね。

 普通のオーバル、という話で言えばもう1つ。アメリカ国外の選手による優勝、モントーヤとアンブローズは2勝していますがいずれもロードコース、マリオはデイトナ500、ロスはマーティンズビルでの勝利なので、まだ0.53マイル以上2.5マイル未満のオーバルではアメリカ人しか勝ったことがない、ということになります。
 スアレスとしてもトラックハウスとしても、次は強豪が安定して強いオーバル戦で正面から戦って勝つぞ、という思いは心のどこかにあるでしょう。と言ってもシリーズ日程的にそういうレースが減ってるので、普通のオーバルだ特殊なオーバルだロードコースだ、と分けて考えること自体、古い発想と言われる時代になるのかもしれないですけど。

 さて、開幕からずっと休みなしで来たカップシリーズ、来週は今季唯一のお休みです。次戦は2週間後のナッシュビル。FOXの中継はソノマまでで、次戦からはNBC/USAネットワークの担当になります。なおトラックシリーズだけは来週もレースがあり、0.5マイルのダート トラック・ノックスビルでレースが開催されます。

コメント

カイル・プッシュ さんのコメント…
スアレス、やりましたねー!
ここのところ調子が良かったので、そろそろ?と思ってましたが、遂に!!
スアレスも赤い服のみなさんもおめでとう!!!

対象的に、トヨタのレースだったのにトヨタは散々でしたね。再来週以降に期待です。
日日不穏日記 さんの投稿…
「トラックハウスのダメな方」になる前にスアレスが勝てて良かったです。ジョーギブスに来た若手で、ジョーンズもベルも勝ってるので、やっと、という感じです。余裕なのか、チャステインも祝福していましたしね。チームの雰囲気も良くて、勢いを感じます。ライコネンも気持ちよく走れそうです。
さて、マリオですが、イタリアからの移民なんでしょうが、1967年にデイトナ500で優勝した当時は、アメリカ国籍を取得していなかったんでしょうね。「初の外国生まれのヨーロッパとイタリアのドライバー」だと、ウィキペディアに記載があります。アンドレッティ家は、アンサー家と並ぶアメリカンモータースポーツの名門なので、外国人ドライバーと言うと、え?って感じがあります。F1チャンピオンになった時点(1978年)では、アメリカ国籍になってるみたいです。
SCfromLA さんの投稿…
>カイル・プッシュさん

 カリフォルニアのレースはスアレス応援団の皆さんが駆け付けやすいので、初優勝の場所としてはうってつけでしたね~。そshちえ言われるまですっかり忘れてましたけど、このレースはトヨタ セーブマート350でしたね^^;
SCfromLA さんの投稿…
>日日不穏日記さん

 私も、スアレスがカップに来た時だったと記憶してますが、歴代の国外出身優勝者を調べて「マリオってイタリア国籍だったの!?」と驚きました。
第2次世界大戦後に一家でアメリカに渡り、マリオ自身はアメリカでレース活動を始めて、そして今やアメリカレース界を引っ張る家系なので、イタリアというのもどこか「登記上の話」みたいに感じてしまいますね。
Cherry さんのコメント…
やっと苦労人の頑張りが報われましたね。朝から嬉しすぎて泣きかけました。なんなら今入力しながら思い出し泣きしかけてますw
それにしてもトラックハウスの二人は何かを砕くのが好きなようで...スイカといいタコスのピニャータといい...
首跡 さんの投稿…
オーサム アミーゴ!!
AJはトラブルやスピンで呪いがかかってしまいましたが、スアレスが勝って嬉しかったです。誰であろうと初優勝が見られるのはスバラシイ!

ブッシャーは優勝を逃したとはいえ殊勲の2位だと思いますし、ケゼロウスキーも10位に入ったので、RFK2台揃ってトップ10です!
難しいとは思いますが、何とか勝ってプレイオフへと駒を進めたいですね...
SCfromLA さんの投稿…
>Cherryさん

 話の流れでタコスは砕くしかない感じになったんでしょうねw
SCfromLA さんの投稿…
>首跡さん

 今年はポイントで進める枠がもうほとんど無いので勝たないといけませんが、残りの10戦にロードコースが3つもあるので普通にオーバルでやるよりは可能性あるかもしれませんね。ブッシャーって滑りやすい路面のレースで強い傾向があるので、ロードアメリカとか狙い目じゃないかと思います。ケゼロウスキーはデイトナかなあ・・・w