SUPER GT 第1戦 岡山

2022 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE
岡山国際サーキット 3.703km×82Laps=303.646km
GT500 class winner:ENEOS X PRIME GR Supra 大嶋 和也/山下 健太
(TGR TEAM ENEOS ROOKIE/TOYOTA GR Supra GT500)
GT300 class winner:リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 藤波 清斗/João Paulo de Oliveira
(KONDO RACING/NISSAN GT-R NISMO GT3)

 2022年のSUPER GTも開幕戦は岡山から。開幕戦は当然サクセスウエイトなしのレースですが、狭い岡山国際サーキットでは車が速すぎてちょっと危ないかも、ということで昨年に続いて特別性能調整を実施。
 GT500は最大燃料流量が通常の95kg/hからいわゆる2ランクダウンに相当する90.2kg/hへ、GT300は車両ごとに運営が定めたバラストを余分に搭載されます。33~52kgのバラストで概ね3~4%の重量増加となります。

 予選、GT300クラスではQ1のA組でPACIFIC hololive NAC Ferrariのケイ コッツォリーノがいきなりの最速を記録。ご存じない方は日本語が堪能なコッツォリーノに驚きますが、彼は父がイタリア人、母は日本人で東京生まれ。お父さんのカルミネ コッツォリーノは有名なイタリア料理人だそうです。
 しかしQ2ではSUBARU BRZ R&D SPORT・山内 英輝が飛びぬけたタイムを記録してPPを獲得。オフのテストではクラッシュもあって走行不足が不安なところでしたが、そんなの関係ねえ、という圧巻の速さでした。
 2位にK-tunes RC F GT3・高木 真一が0.08秒差。3位にTANAX GAINER GT-R・大草 りきが続き、ダンロップ装着車両が上位3台を独占しました。上位9台がコース レコードを更新しました(;・∀・)
 UPGARAGE NSX GT3、リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rと続き、PACIFICフェラーリは6位。今季もオーナー ドライバー・木村 武史が海外レースの出場で不在の際に代役で登場する横溝 直輝、ほぼぶっつけ感のあった昨年よりは車に慣れて準備も整っていると思われ、決勝も楽しみです。
 注目された手作り感満載スープラ・HOPPY Schatz GR Supraは予選前に駆動系に問題が出てしまって予選を走ることができませんでした。これは残念。

 GT500クラスではQ1でGRスープラ勢6台中5台がQ1を通過しライバルを蹴り出しました。そしてQ2で最速タイムを記録しPPを獲得したのはENEOS X PRIME GR Supraの山下 健太。他チームよりコースに入るのが1周遅かったのでタイヤの発動が早いと思われ、後から出てきてサッと走ってサッとポールを獲りました。それでも山下曰く失敗したらしいです。
 2位にはDENSO KOBELCO SARD GR Supra・中山 雄一。昨年のチャンピオン・関口 雄飛が移籍してきた成果かどうかをこれだけで判断できそうもありませんが、結果が出ないよりは出た方が断然良いのでまずは好発進です。
 3位にNSX勢最上位のSTANLEY NSX-GT、4位・ZENTCERUMO GR Supra、5位にZで最上位のリアライズコーポレーション ADVAN Z、6位にau TOM'S GR Supra。auはQ1で坪井 翔が最速で、タイムで言えばQ2のポールのタイムより早かったんですが、Q2のジュリアーノ アレジがやや決められず。見ていると、タイヤの熱入れの感覚がまだ分かっていなくて、ピークを作るのが早すぎたように見えました。
 特にGT500クラスのタイヤというのは、予選で最高の状態で走行できりのは1.5周ぐらいしかなく、数周かけて内圧と温度をその最高の状態に持って行って、アタック周の最初のコーナーから100%の状態にする必要があり、かなり特殊な技量が必要です。
 ものすごく大雑把なイメージで言うと、うっかりまだアタックでは無い周の途中からもうタイヤがピークの状態に入ってしまうと、翌周にアタックを開始しても既に半周以上しているのでアタック周の後半にはピークは終わってしまっています。ヘイキ コバライネンも来日当初はこれで苦労していました。


 さて決勝、とても天気がよくて気温が23℃・路面温度33℃。おそらく各陣営がこの時期のレースとして想定する上限近い条件ではないかと思います。2周のフォーメーション周回を終えてスタートされますが、赤から緑に変わるのが結構早くて、GT500クラスはちょっと不意をつかれたように上位2台だけがスタート直後から抜け出します。ENEOS・大嶋和也に対してDENSO・関口がギャンギャン狙っていきます。
 一方GT300もやはりスタートのタイミングがわりと早く、後方スタートの人はゆっくり最終コーナーを立ち上がったらもうスタートしていた、という状態。映像を見たら16位あたりからそんな状態ですね^^;
 そんな中、いきなり3位のTANAX GT-Rの大草がターン1で2位に上がると、リアライズGT-R・藤波清斗、UPGARAGE NSX・小林崇志も続いてK-tunes・新田はいきなり5位に落ちてしまいました。スタートで少し出遅れて直線でGT-Rにもう並ばれてしまい、さらに燃料を積んだ重たい車では動きが悪くて、乱れたラインに次々入られてしまった形です。逆に大草はデビュー戦でスタートを任されていきなり良い仕事をしました。

 GT500、1周目はギャンギャン攻めていた関口でしたがその後すぐ離れ、逆にSTANLEY・牧野 任祐が接近、牧野が7周目に最初の攻撃を仕掛けます。こうなるとますます大嶋には有利な展開で、さらにこのあたりからGT300との最初の遭遇でコース上は大混乱です。一方GT300はBRZと2台のGT-Rが僅差のまま推移。

 16周目、GT500はひとまず大集団を切り抜けましたが、2位争いに関口、牧野に加えてZENT・立川祐路とカルソニック・ベルトラン バゲットも追いついて4台の争い。大嶋はもう12秒ほど前方で、全くテレビに映りません。すると17周目、関口がターン2でGT300に詰まったことから陣取り合戦になり、最終的にはその後ろで立川が牧野をかわして3位へ浮上。このあたりはベテランが前の動きを見て相手の隙をうまくついた形です。

 GT300ではここまでがんばってきた大草が少しズルズルし始めている雰囲気で、18周目のレッドマンコーナーで藤波がするっと大草の内側に入り2位へ。この後も大草は後ろから追い立てられます。

 GT500は22周目あたりから2度目のGT300との遭遇戦。立川はヘアピンでまたも隙をついて2位に浮上しました。関口がGT300に合わせて早めにブレーキを踏んだ瞬間に内側に潜り込んで相手に何もさせずに追い抜きに成功。既に大嶋は11秒前方ですが、ここ数周は差が変わっていない様子です。
 一方GT300は2位になって前が開けた藤波が2.5秒あった差をあっという間に詰めて、23周目のヘアピンで外からしかけてリバルバーで内側を取りリード チェンジ。抜かれた井口も外側に絶対接触しないだけの空間を残すフェアプレーでした。一方藤波は抜いた後あっという間に井口を置き去りにする速さ。

 序盤はずっと3位で後ろについて走っていたわけですが、変な動きをして大草と争うようなことはせず、井口が逃げない限りはひたすら温存していた様子がうかがえます。おそるべしリアライズGT-R。ああ、グランツーリスモ7でもこの新しい年式のGT-R GT3を使いたい・・・すいません心の声が漏れました。

 29周目、GT500で2位のZENT、4位のSTANLEYが入ってそれぞれ石浦 宏明と山本 尚貴へ後退。ZENTは入って来る車との交錯を避けるために少し動き出しに時間を食いました。GT300もこのあたりからピット サイクルとなり、ピット内がとても忙しくなります。
 リーダーのENEOSは前後のピットと重ならないようにする関係で2周後の31周目に入って大嶋から山下へ。DENSOも入って中山へと繋ぎます。ENEOSは堅実に行ったのか失敗したのか給油が長かったのか分かりませんが他車より5秒ほど静止時間が長かったですが、かなりの差を築いていたので影響なし。
 ピットサイクルを終えるとENEOS・山下に続くのはDENSO・中山で、実質3位は32周目にピットに入ったカルソニックの平峰 一貴。出た場所が悪かったのか、タイヤの作動が遅いのか、最初に入った組のZENTとSTANLEYはオーバーカットされて順位を下げることになりました。映像で見える範囲だと32周目も33周目もZENTの前方にGT300が数台連なっていたので、場所が悪かったのかもしれません。
 
 平峰はすぐさま中山に猛烈な勢いで追いつくと、36周目のヘアピンでまだ入らないと見せかけて相手を油断させたところで内側に飛び込み実質2位となります。めっちゃ攻めてますけど、これであと45周もつんでしょうか^^; 中山の方はデッカイタイヤカスを拾っていたという情報で、この時間帯はペースが上がらず。石浦にも抜かれて4位に後退です。

 GT300の上位勢はこのあたりからピットサイクルとなり、UPGARAGEは32周目、TANAX GT-Rは34周目、BRZは35周目にピットへ。ところがBRZはエンジンがかからずに20秒以上立ち往生、山内 英輝は大きく順位を下げたところから走り出すことになってしまい、結局このレースを9位で終えました。
 リーダーのリアライズGT-Rは37周目にピットに入ってジョアン パオロ デ オリベイラへ。ピット後も実質1位の状態で、実質2位はUPGARAGE・太田 格之進、すぐ後ろにPACIFIC 488のコッツォリーノです。リアライズがぶっちぎった気がしていましたが1位と2位はまだ差が5秒も無いので案外近いところにいます。

 GT500は平峰のペースが落ち着いて石浦、中山が追い付き3台の争い。さらに中山の1.5秒ほど後方に山本と14位スタートのCRAFTSPORTS MOTUL Z・高星 明誠も見え始めており、何度か前で争ったら全員固まりそうな雰囲気です。CRAFTSPORTSは14位スタートから第1スティントで自力で9位まで上げ、32周目のピットでさらに順位を上げています。ミシュランは決勝の条件と相性が良い様子。
 その後しばらくは全体的に膠着したレースになりましたが、この争いでは山本が中山を捉えるのが早くて4位以降がバトルになり、数周の攻防の後に66周目のヘアピンで山本がかわしていきました。さらに中山には翌周に高星とMOTUL AUTECH Z・松田 次生がヘアピンで内と外から同時に襲い掛かる驚きの展開となりました。

 一方、GT300クラスではピットサイクル前に7位だったStudie BMW Z4がピット後に4位となり、アウグスト ファルフスが後続を抑え込んでいました。ちょうどGT500で山本が中山を抜いた直後、GT300の60周目にGT300で事故が起きます。
 4位争いで前を行くファルフスを抜こうとしたK-tunes・高木でしたが、突っ込みすぎて止まれず、さらにその前にいたGT500のリアライズコーポレーション ADVAN Zに命中。リアライズZはカウルが吹っ飛んでピックアップ トラックみたいな状態になりました。

 K-tunesもかなりの壊れ具合でしたが走行に支障なしと判断してそのまま走行を続けましたが、ストレートでボンネットが浮いて前が見えなくなってしまいました。高木は危険回避のため慌ててコース脇に止めようとしましたが、いかんせん見えていないので右に行き過ぎてターン1手前の壁に激突してしまい、壁で跳ね返ってそのままターン1の外側に停止。動けなくなってFCYとなりました。跳ね返ったところで誰かが巻き込まれなかったのは幸いでした。
 FCYはGT500の69周目に解除。ここで解除の直後にCRAFTSPORTS・高星の加速が遅くてMOTUL・松田がこれをかわします。何か問題があったのか、FCY解除のタイミングにラグでも起きてしまったのか、完全に「ニスモさんどうぞどうぞ」な状態でした。これで松田は5位。

 72周目、モスSでGT300に少し詰まった平峰を見逃さず石浦はアトウッドで外から平峰を狙います。これでバックストレートで2台が並ぶと、お互いにサイド ドラフトで空気を浴びせあったか、4位の山本がその2台のスリップを使った後内側にするっと並びかけてなんと岡山でGT500が3ワイドという驚きの光景。
 そのままヘアピンで内をついた山本が見事に2位となり、逆に3ワイドの真ん中になった平峰は2台に抜かれた上に松田にもその先で抜かれて1周で3つも順位を下げてしまいました。松田の勢いは止まらず、翌周に石浦を抜いて3位で、気づいたら日産のエース車両が表彰台圏内で、3メーカーで表彰台分け合う状況になっています。


 GT300の方はファルフスが後続を抑え続けて引き続き大渋滞が発生。おかげでその後ろでも細かい接触が発生してごちゃつきます。そんな中で順位を上げてきたのはTeam LeMans Audi R8 LMSでした。
 予選は12位、前半は13位あたりの走行で、ピットサイクル後も10位あたりを走っていましたが、片山 義章は混戦の中をすり抜けてM4の後ろ、渋滞突破係の先頭へとたどり着きました。ここまでファルフスの挑戦者は、Weibo Primez ランボルギーニ GT3・小暮 卓史が単独スピン、高木は上記の通りクラッシュしており、5位になると自滅の呪いがかかっていました。
 しかし片山はファルフスのブロックをかいくぐって残り7周というところでファルフスをとうとう攻略することに成功。あまりに長くファルフスが蓋をしていたので4位とは30秒の大差がついています^^;


 すると翌周にファルフスにも受難の時が。ARTA NSX GT3・木村 偉織がヘアピンで思いっきりファルフスに追突。木村は前を走っていたTANAX GT-R・富田 竜一郎を抜こうとして行き過ぎたと思われ、本日2件目のM4絡みのミサイル事故になりました。これでM4が砂場にハマってしまい、残り6周というところで本日2度目のFCYです。ボンネットが無くなったARTAは15位、埋まったM4はここでレースを終えて24位でした。

 残りが4周ちょっとというところでFCY解除。さすがにもう何も起こらんやろう、と思ったらそうならないのがSUPER GTで、FCYの前には10秒あったGT500の1位と2位の差がなんと2秒(;・∀・)
 タイヤのゴムが摩耗すると、熱を貯め込んでおける部分が減るので熱の出入りが起こりやすくなってタイヤが冷えやすくなるため、異様にタイヤが冷えたりしたのかなと思いましたが、原因はリスタート後に目の前でGT300のR8・片山がスピンしかけてそこに接触してしまった、という画面に映っていない間に起きたかなりのヒヤリハット案件でした。

 これで突然火が付いた優勝争い、見ている方は理由が分からんので余計に緊張しますが、幸い走行に大きな支障のある接触では無かったため、ヤマケンがそのまま逃げ切り。大嶋/山下組は2年連続で開幕戦を制しました。STANLEY NSX、MOTUL Z、ZENT GR Supra、CRAFTSPORTS Z、というトップ5。カルソニックは結局7位、DENSOも少し不具合があったらしく8位に終わりました。


 一方GT300は途中からもうどこへ行ったのか分からないぐらい独走したリアライズGT-R・藤波/オリベイラ組が制してこちらも昨年に続いて開幕戦2連勝。UPGARAGE NSXが2位で、3位には早めにピットに入る作戦で11位スタートから目立たずに順位を上げたLEON PYRAMID AMG、PACIFIC NAC フェラーリは終盤にペースが落ちてしまい、順位を守れませんでしたがそれでも4位は上々の結果だと思います。
 うっかりGT500の1位を撃沈しかけたTeam LeMans Audiが5位で昨年は達成できなかった入賞を初めて達成。本山 哲も片山の運転を絶賛していました。

 GT500はENEOSの速さが衝撃的でした。予選でのタイヤの使い方の違いなんかを見ると、レースでは少なくとも前半はペース管理が必要だと思っていたので、車も速い上にタイヤもいちばんもっていたというのは衝撃でした。
 一方でこの1台だけを別格とすれば、他の順位争いは比較的ショートで速いところとロングで速いところである程度キャラクターが分かれ、特に距離が長い後半スティントのレース終盤のペースにその差が出ていて面白かったですね。

 一方GT300はBRZがピットで順位を下げたのがもったいなかったですね。普通にピットを出ていればM4よりは前を走っているので最低でも5位は確定していました。GT300規定の車は昨年と比べると出力を下げる調整になっているので、一旦集団に埋まると前の車を全く抜けない様子です。
 GT3勢は引き続きちょっとGT-Rが速いのかなという印象を受けますが、他の車両はみんな継続使用の車で車が煮詰まってきていることもあってか僅差の印象を受けました。存在感が薄かったGT300規定もGR86や土屋エンジニアリング製スープラはまだこれから伸びて行く車でしょうから、昨年は比較的GT300規定が強かった富士で両車両規定間での競争力がどんな感じになるのか注目です。

 で、最後に、せっかくチーム初の入賞を果たしたチームルマンのR8、本山選手にはファンも多いのでこの結果を喜んだ方も多かったと思いますが、なんとその2日後の4月19日にちょっと不穏な情報。
 発表された第2戦のエントリー リストに本山の名前が無く、元F1ドライバーでDTM等でも活躍したロベルト メリーが起用されることが明らかに。オートスポーツwebの記事には『本山哲が都合により第2戦を欠場し代わりに起用』と書かれているものの、チーム名がMOTOYAMA Racing w/ Team LeMansではなく、単にTeam LeMansとなっており、当の本山がTwitterにてこれに近い時間帯に

謎過ぎる事が起きました。
調査します

という二言だけの投稿を行い、単なる所用と代役という話ではない雰囲気が出ていました。そして、1日経過した4月20日、本山側から

『MOTOYAMA Racing with Team LeMans』よりGT300クラスに参戦中の本山哲は、チーム側からの契約解除によって急遽、スーパーGT第2戦を欠場することとなりました。

という書き出しの声明が出され、チームとの契約が解除されたことが明かされました。現時点でさっぱり状況が分からないですが、とりあえず私から1つ申し上げておきたいのは、勝手に『チームルマンが本山を冷遇した』といった前提であれこれと発信するようなことは現時点で控えるべきだ、ということです。
 もちろんそういう可能性もありますが、たとえば本山側が無自覚にチームルマン側と取り決めていた何かしらの約束事を破ったとか、直接的な問題では無く、周辺の色んな契約の絡みが最終的にこの結論に繋がっている、というようなより複雑な話かもしれません。知った顔で「悪いのは本山だ」と逆張りをする人もたぶん出て来ると思いますが、曖昧な情報で短絡的に片方を非難するようなことはすべきではありません。
 最悪、思い込むまでは勝手だとしても、思い込みで「チームルマンマジ消えろ」とか、全世界に向けて発進するのはインターネットの使い方として不適切です。何か言いたいのならノートにでも一人で書いて一人で読みましょう。

 それはそれとして、とりあえず本山側は最低限の発表をしましたし、チームルマン側にも次戦までに最低限の説明責任はあると思います。大人の事情、というような曖昧な表現で済む話でもないでしょう。本山側がこの発表をしたのに、チームルマンのサイトを開くと現時点ではまだ本山の写真が最初に表示され、記事の1番目は

MOTOYAMA Racing with Team LeMans 参戦体制発表!

になっています。本山の声明が時間帯的にチームルマンの業務終了後でサイトの更新はできなかったのかもしれませんが、翌営業日にはどうにかしないといけないでしょうから21日ももしそのままだったらちょっと恥ずかしいと思います。


追記:4月21日、チームルマン側からもこの件に関して発表が行われ

「MOTOYAMA Racing with Team LeMans」として 2022 年 SUPER GT GT300 クラスに
アウディ R8 LMS でエントリーし岡山戦に参戦しましたが、第 2 戦以降の参戦継続に向け
て、大幅な予算の見直しと体制変更が必要と判断いたしました。
その結果として、誠に遺憾ではありますが、チームのナンバーワンドライバーであった
本山哲選手との契約を解除する結論に至りました。

という声明文が公表されました。本来ならエントリーリストの開示と同時に出すべき文章な気がしますし、そこが無理でもこういう話は本山選手側とチーム側で同時に出されるべき無いような気がするので、上記の謎過ぎるツイートを含め、お互いにきちんと情報共有がされていない、ともすれば本山側のツイートがもしなければ、特に何も言わずに押し通すつもりだったのでは、とも思える事後の状況だと感じました。

 お互いにさすがに何がどうとは具体的には言わないし、たぶん言えないんでしょうが、オートスポーツなど各種メディアはチームの広報紙ではないのですから、もし事情を知っているということがあるのなら、その内容はきちんと伝えるべきではないかと思います。報じて何になるんだ、という意見もあるでしょうが、ザっとながめた感じでも現時点で

・チームルマンいきなり本山を切り捨てて最低
・お金が無いからって本山をクビにして予算減らすとかおかしい
・本山が片山やスタッフにパワハラをしたんだ

など、見当違いではないかと思われるようなコメントが散見されるため、『黙ってみんながそのうち忘れるのを待てばいいや』というのは結局誰の得にもならないと思います。
 F1だったら好きに噂話や海外メディアのあること無いことを伝えるのに、自国のカテゴリーなら関係者に配慮して言わない、というのは私にはご都合主義に見えます。マジで全然知らないのなら仕方ないですけど。

 あっという間に第2戦は訪れます、次戦は5月4日の富士スピードウェイ・450kmのレースです。

コメント

スイカ男 さんのコメント…
NASCARでないので匿名でいきますw
チームルマンは500を辞めた時も理由を述べてないですしね。。
前科アリなので騒ぎたい気持ちも分かりますが、、、。
日本語で書かれた記事も皆無だった気がします。
海外のメディアでは記事になってましたが。。。

お金が掛かるスポーツですし、大人の事情が満載なのが今のSGTです。
500でチャンピオン獲ったドライバーを起用するなら些細なことでもファンは突っ込みたくなるのが心情だと思います。
ウワサはウワサ。事実発表がない以上、新体制での活躍に期待するのが一番です。
ZURA様の言う通りで憶測を不特定多数に発信すべきではないのは間違いないです。
チームルマンが炎上商法狙ってたならお見事かもですが。。。

ロベルトって居たなぁ、、個人的にはロッシの記憶のがあったのでググってあー!でしたw

第2戦は現地行くのでエンジョイしてきます!
SCfromLA さんの投稿…
>スイカ男さん

 どなたか分かりませんがコメントありがとうございます。メリーからロッシに繋げるってなかなかですねw ロッシと言われて思い出したのが、デビュー戦のシンガポールでウエーブアラウンドの仕組みをイマイチ把握できず、リスタート直後に上位争いの真ん中に周回遅れとして出てきてしまった場面です^^;
ルマンと本山選手の件は、どうもこれじゃないかと言われているものが1つありますけど、もしそうならちょっと2006年のディレクシブを思い起こすし、ひょっとしたらそれ以上に厄介じゃないかとちょっと心配になりますね。
まっさ さんのコメント…
ヒント。
1号車スイカ男を日本で1番応援してる人w
あ、名前を普通にしてしまったwww

富士では黒い噂を吹き飛ばすレースをして欲しいモノです。
SCfromLA さんの投稿…
ヒントって書いた上に答えを書いて来ないでくださいw