NCS 第9戦 ブリストル

NASCAR Cup Series
Food City Dirt Race
Bristol Motor Speedway 0.533miles×250Laps(75/75/100)=133.25miles
winner:Kyle Busch(Joe Gibbs Racing/Mars Crunchy Cookie Toyota Camry)


 NASCAR Cup Series、第9戦はやってきましたダート戦。ブリストルに今年も大量の砂が持ち込まれました。昨年に続き2度目となるシーズン唯一のダートです。昨年のこのレースを終えた後には、『Next Gen Carには条件が悪すぎるからここだけGeneration 6を使った方が良いのでは?』なんて話が浮上していましたが、無事にNext Gen Carがやってきました。
 この日はキリスト教における重要行事の1つ・イースターの休日です。例年イースターの週末は当日である日曜日を避けて土曜日に開催するか、その週末を休みとするのが恒例となっており、イースターの日曜日にレースが行われるのはカップ シリーズ史上12回目。1989年以来の開催ですが、この時は2月のリッチモンドが雪で順延して日程が空いていたイースターに移動されたためで、元々予定されて開催されたレースとなると1970年まで遡るそうです。

 ダートでは通常と違う方式が複数採用されます。カップシリーズでは金曜日に練習走行を行い、土曜日は予選となるヒート レースが行われます。ヒートレースでは抽選で出場車両が4つのグループに分けられて、それぞれで15周のレースを行います。
 ヒートレースでは1位 10点~10位 1点の順位ポイントと、スタートから上げた順位の分だけ与えられる追い抜きポイント(たとえば4位でスタートして2位でゴールしたら2点。順位を下げても減点にはならない)の合計点で決勝のスタート順位が決まります。去年はこれをやりたかったのに悪天候でそれどころではなくなってしまいました。

 決勝は75/75/100の3ステージ制ですが、給油とタイヤ交換ができるのはステージ間コーションのみ(パンクした場合を除く)。ステージ終了後はレッド フラッグ扱いとなって順位は凍結されるため、ピット作業は規定された時間内でゆっくりと行うことができて、順位変動は起こりません。ただし、ピットに入らずステイ アウトした場合にはリスタート順位が前方になります。
 これは主に、砂の撒かれた状態でピットで競争をさせるとクルーが転倒するなどして危険である、という安全上の理由からです。また、リスタート時のチューズ ルールもなくレーンを選べるのはリーダーだけです。これは、単に砂場にはチューズ用のV字マークを書けないというのが主な理由ですw

 すっかり書くのを忘れていましたが、アトランタでのレース後にRFKレーシング・ブラッド ケゼロウスキーに対して車両規定違反でペナルティーが課されてチームが抗議していた件は、4月7日に抗議を認めない決定が下されてペナルティーが確定しました。
 その後に明らかになった情報によると、RFKレーシングは車両のリア パネルについて、壊れたけど予備の部品を持っていなかったので自分たちで修復を行い、これが規定にひっかかったようです。
 供給された単一部品でないといけないものを、チーム側で補修したせいで違反になるのって、以前にフォーミュラEでアウディーがやらかした記憶がありますね。全日本F3でも規則の解釈の関係でやはり似たようなことが起こったことがあります。ルールとしては「修理ではなく部品を丸ごと取り替えろ」なんですね。

 さて、今週の併催カテゴリーはキャンピング ワールド トラック シリーズ。2位スタートのベン ローズがステージ1、2の全周でリードを記録して連勝すると、ピットで集団に埋もれて始まったファイナル ステージでも圧巻の速さ。俺は先を急いでるんだ!とばかり荒っぽいところもありましたが、残り4周というところでリードを奪い返し今季初勝利を挙げました。
 途中、マット ディベネデトーとオースティン ウェイン セルフが接触したら、ちょうどお互いのフェンダーが引っかかってトラックが2台で連結されてしまうという珍事も発生しました。

 そしてカップシリーズ、ヒートレースの結果ポール ポジションはコール カスター。2位にクリストファー ベル。以下タイラー レディック、チェイス ブリスコー、カイル ラーソンのトップ5。昨年のこのレースであわや優勝かという活躍を見せたダニエル スアレスは21位スタート。
 放送席のゲスト解説には2019年限りでFOXの解説者を引退したダレル ウォルトリップが帰ってきました。御年75歳、約3年ぶりに聞くあのコール、ブギティブギティブギティ!レッツゴーレーシングボーイズ!

 声が衰えて全然イメージと違ったらどうしようかと思いましたが、全然変わって無くてめっちゃ嬉しかったですw
 カスターはすぐにリードを明け渡し、まずはブリスコーとベルがリーダー争い。カスターの方はものの10周でグリルに泥がびっちりへばりついて詰まってしまい、12周目に緊急ピットとなりました。ケビン ハービックも同じ問題を抱えたか一気に遅くなって周回遅れ。
 状況はみんな似たようなもので、グリルの泥を落とすために14周目にNASCARはコーションを出しました。エリック アルミローラの車は

 なんというか、口ひげみたいになってますねw どうやらダートで使うグリルには何種類か仕様があって選べるみたいですが、スチュワート ハースはブリスコー以外の3人が同じ仕様を選んでおり、どうもそれがよくない選択だった様子。3人ともこうなりました。
 
 26周目にリスタート、レーン選択ルールが無いこのレース、内側リスタートは不利なようでベルは貧乏くじを引いてしまって4位へ後退。ラーソンが2位、7位スタートのタイ ディロンが3位となります。
 ブリスコーはリードを保って非常に良い走りをしていましたが、ちょうどコマーシャルが終わった48周目に突然ラインを外れて外側へ。タイヤがパンクしたらしく、翌周に単独スピンを喫して2回目のコーションとなりました。内圧を下げすぎて荒い路面でパンクしたのかもしれませんね。

 56周目にリスタート、ラーソンがリード、弟ディロンも不利な内側からなんとかベルの攻撃をしのいで2位を死守します。その後は大きな動きもなく、ラーソンがディロンに2秒近い差をつけてステージ最終周へ。ステージ終了まであと半周というところでジャスティン オールガイアーがクラッシュしたため、75周目を走り切る前にコーションが出てそのままラーソンがステージ1を制しました。タイ ディロン、ベル、オースティン ディロン、カイル ブッシュと続きました。

 競争の無いピット作業ではありますが、ステージ間コーションではダニエル スアレス、ロス チャステイン、ブリスコーの3台がステイ アウト。泥だらけで周回遅れになっていたハービックはこのコーションでフリー パスを得たのでラップ バックしました。

 ステージ2はスアレスとチャステインの1列目でリスタート。ラーソンからすると全体で4位=2列目の外側をちょうどよく確保できたのでリスタートですぐ2位に浮上しました。今日のレース、1位以外なら中途半端な2位、3位より絶対4位からリスタートした方が有利です。
 ここから速かったのはブリスコーで、一旦5位に落ちましたが持ち直して自力で3位に浮上します。車がしっかりと前に進んでいる印象で、逆にベルはスタートから一貫してドリフトの角度がかなり大きくてちょっとルースすぎる雰囲気が見られます。

 91周目、デニー ハムリンの車にエンジンの問題が発生して完全にラインを外して低速走行。さらに翌周にアレックス ボウマンが単独スピンしてコーションとなりました。ハムリンはそのままリタイアとなり、今季は優勝したリッチモンド以外は全レース13位以下で平均順位23.1、既にリタイア4回と散々なシーズンになっています。

 97周目にリスタートされますが、今度は後方で多重事故が発生。砂ぼこりでよく見えないですが、アンダーを出したコリー ラジョーイがなんとか外側に1台分の空間を残そうとして回ってしまい、ここに後続が巻き込まれた様子。速度域のわりに、ハービックはタイ ロッドが折れて右前輪が完全に右を向いてしまい、ノア グレッグソンはラジョーイの車に乗り上げるなどけっこう派手な事故になりました。ハービックもここで脱落。

 雨が降りそうなのでレースが途中で終わる可能性もあって心配な中、ブリスコーはスロットル操作とエンジンの出力が出方がなんだか変だそうで操縦性が心配。106周目にリスタートします。
 スアレスがリード、チャステインが不利な内側リスタートからカイルを退けて2位を確保し、さらにスアレスを捉えようかと内側をうかがう場面もありました。スアレスは昨年と同様とにかくステアリングの舵角が小さくてタイヤの負担が少なそうな走り方です。もっとこの上位の争いを見たかったんですが、113周目にケゼロウスキーと兄ディロンが接触、ケゼロウスキーがスピンしてコーション。

 119周目にリスタート、ここではチャステインは全く車が前に進まず、ターン1の入り口で既にベルに抜かれていました。コーション中に妙に内側を走ってわざと土のある場所を走っているように見えましたが何の意図だったんでしょう?


 126周目、ちょうどレースが折り返しを過ぎてレース成立となったところでコーション。一瞬雨かと思いましたがデブリーが原因でした。この後132周目にリスタートしたもののラジョーイのクラッシュで8回目のコーション。壁に当たって跳ね返ってきた他の車に弾かれたようです。
 
 ステージ残り11周でリスタート、スアレスはさっきのリスタートでちょっと滑って危うく抜かれかけたことを気にしたのか、今回はターン4を外回りして多少土に乗ってでも直線的なラインでのリスタートを狙ったように見えました。
 しかし、ちょっと考えすぎたか加速のタイミングで完全に内側のブリスコーに合わせられてしまい、トラクションのかかりも今一つで60周以上守ってきたリードをブリスコーに明け渡してしまいました。ステージ2はそのままブリスコーが制し、ベル、スアレス、チェイス エリオット、カイルの順となりました。

 ステージ間コーションではブリスコー、スアレスらはピットへ。ここまで給油していないので、ここは入っておかないと最後まで燃料がもちません。ここでは16台がステイアウト、そもそも雨が既に降ってきていて250周走り切るのかも分からない状態で、ここのピットは1つ戦略の分かれ目です。ステイアウト組の先頭はカイルですが、クルー チーフのベン ビショーによれば燃料はコーションが何回か起こってくれてギリギリかな、ぐらいの雰囲気。

 ピットの時間が終わって各車コースへと戻りますが、雨の影響が既にあるようでベルがアクセルを軽く踏んだらズルっと滑ってしまい、そのままバンクを滑り落ちるハプニング。ゆーーーっくりと滑り落ちて後続のスアレスと軽く接触しました。この状況ではレースはできそうもなくレッドフラッグとなります。
ベル「あ~れ~~~~~」
スアレス「ちょw」

 放送席では、このまま再開されなかったら誰が優勝なのか?というのが話題に。ステイアウト組のカイルが1位で優勝になるのかというと実はそうではなくステージ2を1位で終えたブリスコーが優勝となります。
 通常であればステージ終了後もレースはコーションの状態で周回数が進行するので、もし他のレースで『ステージ終了後、ピットが開いて各車がピット作業を行った後にレッドフラッグ』であれば、優勝はカイルです。
 ところが、このレースだけはピットで争わない特別ルールなので、ステージ終了~次ステージ開始の間は一切計時が行われません。そのため、見た目上はカイルがリーダーになっていても、次のステージが開始されない限りはリーダーはブリスコーのままとなっているのです。

 幸いにして雨はしばらくすると止み、謎のクラシックなコース整備車両が路面を馴らしてレースは再開。しかしチャステインの車はコーション前の段階からエンジンに問題が出ていて、始動した瞬間から異音。チャステインはここでリタイアとなりました。スイカ割りは砂浜の上でやるものであって泥の上でやるものではないんですね。

 151周目、ファイナル ステージ。カイルとジョーイ ロガーノの1列目でリスタートされました。右側のタイヤだけ土に乗せるラインで走るカイルですが、走りたいラインのグリップが雨で様変わりしたのかズルズルで、あっさりと2列目にいたレディックがカイルをかわします。カイルはここから数周で6位へ後退。
 162周目、接触からリッキー ステンハウス ジュニアがスピンしてコーション。最初にコディー ウェアーが横を向き、そこに後続車両が次々と突っ込んだ模様。燃料がギリギリな人にとってはありがたいコーションです。
ウェアー「あーすまん回った!」
後続「げげ、無理・・・」

 168周目にリスタートされますが、エリック ジョーンズのクラッシュで2周後にふたたびコーション。このランでは兄ディロンが2位に浮上しており、これでリチャード チルドレス レーシングが1-2位となりました。まあ2位はリスタートで貧乏くじなのですが^^;

 176周目にリスタート、貧乏くじディロンに代わってロガーノが2位となり、さらにロガーノがレディックを揺さぶり始めていましたが、178周目にトッド ギリランドのスピンでまたコーション。リーダーでいる限り、リスタートのたびに2位が落ちてごちゃついてくれるので、今日はとにかく1位でのリスタートは必須ですね。

 184周目にリスタート、ここではなんと3列目の外側にいたカイルが大外刈りで一気に2位へ浮上する見事な走りを見せてさっきのズルズルの損失を取り返します。ここからしばらくグリーンでレースが続きましたが、203周目にステンハウスのスピンで13回目のコーション。
 
 211周目にリスタートしますが、この周のターン4を出たところで兄ディロンの車に問題が発生したようでいきなり失速。道のど真ん中にいたので後方の人が対応しきれず、カート ブッシュがディロンにぶつかってしまい、右に吹っ飛んで壁にもぶつかる不運な貰い事故。ついさっき2位にいた兄ディロン、ここでリタイア。カートもリタイアです。

 222周目にリスタート、するはずでしたがここでまた雨が急に強く降ってきました。レッドフラッグとなって全車ピットへ。普段のレースならもうこれで終了になっていそうですが、完璧に乾いていることが求められる舗装路と違って、ある程度雨さえ収まったら再開が早いのはダートの特権。路面整備を終えてふたたびリスタートの手順に入りました。先ほどは雨の後にカイルがライン取りを大失敗しましたが、レディックは決められるでしょうか。

 残り24周でリスタート、明らかにレディックが加速するより前から2列目のブリスコーがレディックを押しまくっており、これでレディックが頭一つ抜け出します。ブリスコーの方は押しすぎてターン1のアプローチに失敗、本当はレディックについて2位になりたかったのに、3位にとどまってカイルとの争いになります。レディックは超ラッキー。

 残り18周、ブリスコーがカイルを抜ききって2位となりレディックを追います。ブリスコーはじわじわとレディックに接近し0.4秒差までは詰め寄りましたがここからは一進一退。
 ターン1・2で詰めるものの3・4ではちょっと攻めすぎて失っている様子で、同じ状況のままとうとう残り2周となりました。前方に数台の周回遅れがいるものの、みんな内側を走って避けてくれているので影響もそれほどないかなと思っていたら、この周のターン4でブリスコーがようやくうまい具合に曲がって一気にテール トゥー ノーズとなり最終周になりました。
 ターン1・2をうまく立ち上がったレディック、最後にブリスコーが内側に強引に飛び込んでくることはある程度予想していたと思いますが、


 ブリスコーは無理しすぎてどう見ても曲がれない速度と角度でターン3に飛び込み、案の定既にスピン状態に入りながら外側のレディックが巻き添え。レディックは綺麗に1回転して前を向いたのでチェッカーを目指しましたが、その脇をカイルがすり抜けて行きました。
 最終周、最後のターンでの接触でカイルがまさかの優勝ごっつぁんです。お辞儀ポーズのカイルと、車を降りて心の整理をつけているかのようなレディック、対照的な姿が映し出されます。


 これはさすがにブリスコーは謝らないといけないんじゃないかなあ、殴り合いかなあ、なんて思っていたら、レディックはインタビューで

「正直、全てをうまくやれたとは自分で思っていないよ。ブリスコーは自分を追いつめることができた。(ここで会場のスクリーンに接触の場面が映り)ちょうどこれだけど、もうちょっとうまくやる方法が、、、そうだな、彼をこんなに近づけさせるべきではなかった。彼は僕を追い詰めた。そのために全力を尽くしていたよ。」
「つまり、ダートでレースをしていて最終コーナーで順位を上げようとする。ドライバーであれば、彼と同じ状況なら戦おうとする、それが全てさ。ファンにとってはとてもエキサイティングになった、、、最悪だけどそれでも2位だからね。正直に言えば。もっとうまくやって引き離していれば、彼は事を起こす範囲内にいなかった。そう考えるよ。」

 と、相手の非難よりも自分の走りを口にしました。F1ではシャルル ルクレールがそういうところがあると言われていますが、何かあったときに自分を責めることで向上心に繋げる、という精神力を持っていないとレース後すぐこんなことは言わないと思うので、レディックは相当強いドライバーだと思いました。
 そこへやってきたのがブリスコー、別に求められたわけでもないのに勝手にそこにあったマイクとレディックの双方に対して喋り始め
「スピンしてしまって、2台でスピンしたときは『当たらないでくれ、当たらないでくれ』と思ったんだけど、申し訳なかった。巻き込むつもりはなかったんだ」
するとここからお互いに相手を制するように会話が続き
レディック「君は僕を追い詰めたんだ。差を守ろうと必死に走ったけどあれ以上は攻められなかった」
ブリスコー「申し訳ない、あなたが勝つべきだった。」
レディック「引き離そうとしたんだ、だけど追いついてきた、すごいよ。」
ブリスコー「謝罪したい。」
レディック「大丈夫さ。」
ブリスコー「本当に楽しかった。」
レディック「また次回な。」

最後の場面を振り返った上で謝罪し、それをレディックが称え、そして握手をかわしました。

 この場面は感動しましたね。当然悔しいはずだろうし、心の底ではブリスコーに腹が立っていないわけがないのに、NASCARのみならずモータースポーツ界全体でも、これほど優勝争いでの接触後に清々しく会話を交わす場面が過去にどれだけあったでしょうか。でも次に同じ失敗をしたらさすがにレディックも怒るでしょうから、ブリスコーは許してもらったことを糧にしてさらに成長してもらいたいですね。
 ブリスコーとしても、レディックが怒るどころか反省の言葉を口にする様子を見ていたはずなので、素直に謝りに行きやすい雰囲気になっていた、というのもありますが、立派な対応でした。ただ、なんというかキャリアで格下のはず、かつ加害側のブリスコーの方がなんかわりとひょうひょうと近づいてきて柔和な表情だったので、一歩間違えたら「お前反省してるんか?」と言われそうな感じだったのがちょっと面白かったですね。彼の人柄はけっこう人気なのかもな、と思いました。

 正直、ダートレースは会場で予選ヒートから現場で見るお客さんの感想はどうなのか分かりませんが、個人的には「普通のレースでいいかなあ」と多少ダートに対して懐疑的な気持ちを抱えながら見ていたんですが、最後のこの握手で全部吹っ飛びました。ついでにカイルが優勝したということも吹っ飛びましたw

 すっかり主役を奪われた、というか別に主役にもあんまりなれていなかったカイルですがこれでカップシリーズ通算60勝目。これで18シーズン連続優勝、元々『普通の』ブリストルでは通算8勝を挙げていますが、新たにここにダートでの1勝が加わりました。
 ステージ2後のコーションをステイアウトしたビショーの判断と、一旦下げてしまった順位をリスタート後の見事な動きで取り返したことが、最後にチャンスを掴む結果に繋がったわけで、チーム一丸で最善の策を講じた結果といえます。

 結局2位からレディック、ロガーノ、ラーソン、ライアン ブレイニーのトップ5。序盤活躍したタイ ディロンが10位、スアレスは12位、ポールシッターのカスターが13位でした。ブリスコーはスピンして完全に進行方向と逆を向いたので、大半の車に抜かれて22位となっています。

 スタート直後に砂が詰まりまくったり、そこに起因したと思われるトラブルが起きたり、視界の悪さにドライバーから不満の声が出たり、そもそもライン上はあっという間に最上部の砂の層が消えたり、と課題は多いですが、来年もダートが開催されることが決まりました。来年もダートを開催する意向をブリストルのトラック側は示している、の誤りでした、訂正します。
 そして次戦はタラデガです。意外性の勝者は再び生まれるでしょうか。ギリランドが勝ったりしたら面白そう(*'▽')

コメント

ウルミコス さんの投稿…
ワイ将、心を揺さぶられ前が見えず(っ ;‿; c)
劇的な幕切れだったらしいことはTwitterのTLで見ていましたが、その後舞台裏でこんなやり取りがあったとは・・・
NASCARの今後は明るいですね
また推しが増えてしまいました。
タラデガでジュニア以来のNo.8優勝を願ってなりません(っ ◠‿◠ c)
SCfromLA さんの投稿…
>ウルミコスさん

 最近他カテゴリーでちょっと口論と乱闘が多かっただけに、よけいにこのやり取りは驚いたし見て良かったと思いましたね。
早いうちにレディックにも勝ってほしいものです(っ ◠‿◠ c)
日日不穏日記 さんの投稿…
ブリスコーがにやけて近づいてきたので、大丈夫か?って感じだったけども、レディックが大人の対応で株を上げました。早く初優勝をして欲しいですね。まさかカイルが勝つとは思っていませんでしたが、後は誰が勝っても良いです。毎年、カイルの優勝を願ってたので。
カイル・プッシュ さんのコメント…
レディック、天晴!
ブリスコーはタラデガでレディックをプッシュしてあげないと!
まっさ さんのコメント…
スイカの叩き割りしてもインタビューで食べるのムズイなぁ。。。
むにゃむにゃ。。。。
え?エンジントラブル???
トラックハウスのエンジンビルダー誰だっけ(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
スイカサーブ500発の刑で許します。

え?1号車はスイカ燃料使ったから壊れただって?
SCfromLA さんの投稿…
>日日不穏日記さん

 毎年勝ち続けるのはものすごく大変ですから、数字の重圧から早めに解放されたのはカイルにとってもプラスでしょうね。来年の契約のために一生懸命動いているみたいですが果たして・・・
SCfromLA さんの投稿…
>カイル・プッシュさん

 それは良い考えですね、チームとメーカーの垣根を超えた友情のワンツーフィニッシュ!・・・押しすぎてレディックをうっかり回してしまうおとぼけブリスコーが頭に浮かんでしまった^^;
SCfromLA さんの投稿…
>まっささん

 なんか燃料に混ぜる10%のスイカジュースを濾すのを忘れて、スイカの種が燃料ポンプに詰まったらしいですよ。