NASCAR Cup Series
Busch Light Clash at the coliseum
Los Angeles coliseum 0.25miles×150 green flag Laps(75/75)=37.5miles
winner:Joey Logano(Team Penske/Shell / Pennzoil Ford Mustang)
新たな車両規定・Next Gen Carを使用し新たな時代を迎えるNASCAR Cup Series。開幕戦を前に、エキシビション戦となるブッシュ ライト クラッシュがお披露目レースとなりました。舞台はロサンゼルス コロシアム、日本で言えば国立競技場の中に特設トラックを施設したようなものです。
レースの仕組みはちょっと複雑。イベントに参加できるのは36のチャーター チームと4台のオープン チームですが、さすがに全員で0.25マイルを走ったら1周全部繋がってしまうので、決勝レースに参加できるのはこのうちの23人。そのため、予選と予選レースを行ってふるい落としを行います。実際にエントリーしたのは36人でした。
まず土曜日に1人ずつの予選を行い、予選結果に従ってこの36人を4つのグループに分け、ヒート レースを行います。予選の1~4位が各ヒートレースのポール ポジションとなり、第1ヒートの出場者は予選の1位、5位、9位、13位・・・といった感じで、ドライバーが振り分けられます。
ヒートレースは日曜日に行われ、周回数はたった25周。各ヒートレースの上位4人が決勝への出場権を獲得します。これで決勝を走れる23人のうち16人が確定します。
脱落した20人はこれまた2つのグループに分けられて、50周のラスト チャンス クオリファイング レースに挑戦します。このレースでそれぞれ上位3人に入ることができれば決勝レースに出場できます。これで23人のうち22人が決まりました。
最後の1枠は、ここまでで出場権を得られなかったドライバーの中で、2021年のドライバー ポイントが最も多かったドライバーに与えられます。つまり、昨年のチャンピオンであるカイル ラーソンだけは、走るふりをしてすぐリタイアして居眠りしても制度上100%決勝進出が保証されています。残念ながら決勝進出権を得られなかった13人はこれでおしまいになってしまいます。
予選ではカイル ブッシュが最速、タイラー レディック、ジャスティン ヘイリー、ジョーイ ロガーノのトップ4で、各ヒートレースのPPを獲得しました。彼らは結局そのままヒートレースも制しています。
ラストチャンスでは第1レースでエリック アルミローラがトッド ギリランドと絡んで脱落。第2レースではブラッド ケゼロウスキー、オースティン シンドリックとペンスキーの2名が脱落し、そのシンドリックの無茶な走りでカート ブッシュが飛ばされてクラッシュ。
さらに、タイ ディロンが勝ったと思ったらリスタートで違反があったとしてペナルティーを受けぬか喜びになる事件も発生しました。ただ、それ以上に事件だったのは、マーティン トゥルーエックス ジュニアが『ラストチャンス出場者の中で昨年のランキング最上位である』ことから走りすらしなかったことでしたw
| 幸先の悪い引退シーズンとなったアルミローラ・・・ |
そしていよいよ決勝、75周を終えると一旦レースは中断し、ハーフ タイム ショーが行われてお客さんを楽しませている間に各車はタイヤ効果やアジャストを行います。カイルとレディックの1列目で始まり、4周目に早速レディックがカイルをかわし引き離しにかかりました。カイルは内圧設定が低めで、ロング ラン重視では、と現地解説。今回は特別ゲスト解説としてトニー スチュワートが来ています。
トラックが短すぎてレディックの視野には既に最後尾の車が見えており、16周もしたらレディックは最後尾のバッバ ウォーレスに追いつきました。お前じゃまだ、とばかりにバンパーでゴツン。しかしレディックはうまいこと混戦を切り抜けてリードを守ります。3位にはヘイリーがいて好走していましたが、ロガーノがこれをかわしカイルに接近します。
53周目、リッキー ステンハウス ジュニアがハリソン バートンに押されたようでスピンしてコーション。そして同じころデニー ハムリンは接触によりステアリング系が壊れたらしく、ここでリタイアとなってしまいます。
この後リスタートしようとレーン選択の手順まで進みますが、その最中にチェイス ブリスコーが停止。駆動系が壊れてそのままガレージへ引っ張り込まれます。するとその直後、なんとリーダーのレディックも駆動系が壊れて止まってしまいました。なんか雲行きが怪しくなってきました。なお車両が新しくなっても、動かない車をトラックで押すアナログさは変わりませんw
| トラック「やれやれ、時代が進んでも俺の仕事は変わらんな」 |
というわけでリーダーが消えてカイルとロガーノの1列目でリスタート。前を獲ったカイルでしたがロガーノにつつかれます。このランは長くは続かず、65周目にチェイス エリオットがターン2でスピン。その前のターンで軽くブレイニーに後ろをつつかれていましたが、ターンの入り口でいきなりリアからすっぽ抜けるように単独で回りました。パンクか足回りの故障かと思いましたが、復帰してレース続行でどうもブレーキの問題のよう。
2回目のリスタート、カイル、ロガーノ、ヘイリーのトップ3。このまま75周のブレイクを迎えるかと思われましたが、75周目のターン3でロガーノがカイルのお尻にキツーイ一撃。そのまま76周目のターン1で先行しますが、扱いとしては75周目を終えた段階でグリーン/ホワイト チェッカーと同義なのでこの順位変動は無効、カイルがリーダーでコーションとなりました。
ハーフタイムショーではピットブルがパフォーマンスを披露したりしてなかなか豪華だったんだろうと思いますが、YouTubeの動画的には必要ないのでバッサリと編集、日が傾いてくる中で後半戦となります。
76周目、後半戦スタート。ロガーノとウイリアム バイロンが2位を争ってわちゃわちゃしているその隙に、カイル ラーソンが内側に飛び込んで2台まとめて仕留めることに成功。しかしラーソンはペースがそれほど良くないのかロガーノに抜き返されます。
113周目、カイルが周回遅れに詰まったところで完全にロガーノが捕え、また一発お見舞いしそうな雰囲気が漂いましたが、その直後にライアン ブレイニーが失速してコーション。エリック ジョーンズがぶつけながら抜いて行ってかなり無茶苦茶したために、右リアのサスペンションが壊れたようです。カイルは命拾い。
カイルとロガーノの1列目で115周目にリスタート、この2人がハゲしく争う後ろでもハゲしい争いが起こり、なんかもみくちゃになったヘイリーが最終的に内側の壁に直撃。左前部が大破してしまいました。そしてコーション発生の瞬間に先行していたのはロガーノだったので、ここでリードを奪うことに成功しました。
ヘイリーはここまで非常に良い走りをしていたので残念でした。後ろからバイロンに押され、その勢いでラーソンを強引に抜きに行ったみたいになって、結局ラーソンに弾かれるようにクラッシュ、結果的にヘンドリックにいじめられました。でも、エキシビションとはいえ新規参戦のコウリッグ レーシングでヘイリーが速さを見せたというのは明るい材料かもしれません。
117周目、4回目のリスタート。ロガーノとラーソンの1列目で、カイルは2列目の内側を選択。ラーソンはリスタートでそのまま2位を確保することに成功し、ロガーノ、ラーソン、カイルのオーダーとなります。FOXがこのリスタートでクランク イット アップをぶっこんで来たのでリスタートの争いがどうなっているのか見えませんでしたw
残り25周、カイルが強引にゴリゴリ仕掛けるとラーソンが引いてカイルは2位を奪還。一方で抜かれたラーソンはその後も後続に続けて抜かれていき、結局5位で終えました。やっぱりペースが無かったのね。
カイルはロガーノを追い上げて捉えるところまで行きましたが、ロガーノは余力を残しており、カイルの方はタイヤとブレーキを使わされたかこれ以上の攻撃をするに至らず。周回遅れが出て来たのも残り2周あたりとロガーノにとって絶妙の条件で、そのままコロシアムでの歴史的レースを制しました。
レースを終えたロガーノの目の前で、リード ラップの後方にいたマイケル マクダウルとマーティン トゥルーエックス ジュニアが絡んで2台とも止まってしまい、チェッカーを受けた車がここで渋滞する珍事も起こりました。結局この2人はチェッカーを受けられず、それぞれ1周遅れのリザルトに。
まああっという間に終わるし、無茶した人が事故を起こさないと追い抜きなんてできそうもないレースでしたが、上位勢はそれなりに良いレースになっていてやはり一流のNASCARドライバーはさすがだなと思わされました。新車は正直、事前にだいぶテストの映像とかを見ていたのと、初めての特殊なトラックということもありますが、大きいホイールも移設された番号も違和感はありませんでした。
アメリカでもさすがに注目度は高かったようで、視聴率は2.3%、視聴者数は428万人とこのイベントの中継としては過去最高を記録したそうです。観客は最大で60000人という設定になっていたようなんですが、これに対して非公式ですが5万人程度入ったのではないかということで、イベントは上々の宣伝効果があったと思われます。
NBCによれば、コロシアムでのイベントはNASCARと所有者の間で1年+オプション2年の3年契約となっており、NASCARはイベント終了後90日以内にオプションを行使するかどうかを伝える契約になっているとのこと。今回の結果を見ると、来年もここに戻って来る可能性が高いようです。
気になるのは駆動系の故障ですが、本来ここまで遅い速度域で加減速を連続させることを想定していないので、このトラックだけの特殊な話、と思うことにしましょう。そうでないとシーズンがグダグダになるし^^;
次戦はいよいよ開幕戦のデイトナ、まずは予選レースのデュエルから始まります。2022年はグランツーリスモ7がいよいよ発売されるので、自分の中で何にどう時間を割くか分からない部分が多いですがNo NASCAR,No Lifeの精神は変わらないので、本年もよろしくお願いいたします。
コメント
今シーズンもたくさんのNASCAR情報お願い致します!
あと、ロガーノは第三子誕生おめでとう
お世話になります~、ロガーノのお子さんの話書こうと思って忘れた!!w
今年も楽しませていただきます!
ロスですが、NASCARは面白いことを考えますよね。
さすがに狭すぎ&短すぎという印象はありましたが(^^:)
今季もよろしくお願いします。どう見ても窮屈なのを承知でやってしまうNASCARはまだまだ何かを生み出す能力があるんだなと思わされました。これができるんならフォーミュラEのニューヨーク市街地をそのまんまストックカーで走れるんじゃないかと思いますねw
45のカートは色がそのまんまなのと去年まで45はいなかったので割とすぐ判別できるんですが、私は31番と42番が覚えられず苦戦しそうです。というか、実は未だに20を見て「ジョーンズ」と誤って下書きしてしまうことがあり、ベルとジョーンズの認識が曖昧になってたりしますw