NCS プレイオフ 第8戦 カンザス

NASCAR Cup Series
Hollywood Casino 400
Kansas Speedway 1.5miles×267Laps(80/80/107)=400.5miles
competition caution:Lap25
winner:Kyle Larson(Hendrick Motorsports/HendrickCars.com Chevrolet Camaro ZL1 1LE)

 NASCAR Cup Series、先週は動画がバグってて困りましたが今日こそ普通に見たいプレイオフ第8戦はカンザスです。このレースにはゴーント ブラザーズ レーシングから普段はピット リポーターでお馴染みのパーカー クリガーマンが久々にドライバーとして参加します。キャンピング ワールド トラック シリーズには今季も10戦にスポット参戦していますが、カップ シリーズに関しては2019年以来久々の出場となります。
 テキサスではプレイオフのコンテンダーとノン コンテンダーが接触する場面がいくつかありましたが、変な遺恨などが起こらないようにお互いに気を配らないといけないですね、というところが話し合われたみたいです。

 お馴染み指数予選によりカイル ラーソンとライアン ブレイニーの1列目でスタート。レース開催日の10月24日はヘンドリック モータースポーツのクルーを乗せた小型飛行機が墜落し、リッキー ヘンドリックら乗員・乗客10名が犠牲となった事故から丸17年となる命日、ピットではクルーが立ち上がり、空に向かって祈りを捧げます。


 レースの方は先週のテキサスで好調、ドッグ レッグの近道大好き・ブラッド ケゼロウスキーが2位に浮上して、ブレイニー、ジョーイ ロガーノとチーム ペンスキーの3台が並びます。が、突然の雨によって10周目にコーションとなりました。細長く伸びた雨雲がトラック上空を通過したようです。一旦レッド フラッグになりました。


 レッドフラッグになると、さっそくNBCの放送席は”ドライバー”のパーカーに無線でインタビュー。さすがによく喋ります。
 雨はすぐに止んで晴れてきたものの、落雷が近くで観測されている場合は機械的にレースを止める規則なのでひとまず待機。前線が通過したのか雨が通り過ぎると風が非常に強くなっており、バックストレッチで追い風です。ターン1に向かい風で入っていって、ターン2で向きが変わって追い風になるのでターン2の出口が難しい気がしますね。
 強風によりバイロンのチームのピット ボックスのテントが飛ばされてしまい、クルー チーフ・ルディー フューグルの頭部に当たったため、一時ケア センターへと運ばれるという事件もありました。幸いフューグルはすぐに戻ってきました。強風は怖いですね。

 16周目にリスタート、チェイス エリオットとバイロンが浮上してきて1位からラーソン、ケゼロウスキー、ブレイニー、チェイス、ロガーノ、バイロンとペンスキーとヘンドリックが交互になる場面がありました。
 ブレイニーはバイロンに危うく当てられかけたかと思ったら、今度はターン2で壁に当たりかけてなかなか大変そうですが、23周目にカイル ブッシュがターン2で単独で壁に当たりコーションとなります。やはりターン2でタイトになるドライバーが多いようです。25周で予定されていたコンペティション コーションはここに統合されました。

 ここで各車ピットへ、マット ディベネデトーとエリック アルミローラが給油だけでピットを出て1列目を確保しました。彼らは雨によるコーションの際にタイヤを換えていたので変則的な作戦に出ました。
 28周目にリスタート、Matt Dが2周にわたってリードを維持しますが、ラーソンがこれをかわすとバイロンとチェイスが続いてヘンドリックがトップ3独占。その後ろにMatt Dを含めてペンスキー勢がかたまります。アルミローラは早々にずり下がりこのレース26位、Matt Dもタイヤが劣化したらとてつもなく順位を下げて23位となりました。

 チェイスは33周目にラーソンを抜いて本日初リード、ChaseFun9さんが望む通りの理想的な展開です。しかし36周目にチェイスはあっさり2台に抜かれてバイロンがリーダーとなると、そのバイロンをまたラーソンがかわしヘンドリック3台で自由にレースを謳歌しています。
 一方ケゼロウスキーはやはりターン2の出口で軽く壁に当ててしまい、失速したところにマーティン トゥルーエックス ジュニアが追突。彼もまた弾みで壁に軽く当たります。ケゼロウスキーはとりあえず白煙は消えたから気を付けてステージを走り切ろう、と言っていたんですが、結局タイヤが壊れて緊急ピットを強いられました。
 CM中にクリストファー ベルがやはり壁に当たったと思われる損傷で緊急ピットすると、52周目にはトゥルーエックスも同じ目に遭いました。さっきのケゼロウスキーとの絡みでやはりパンクした模様です。
 風の強さは大半のカメラがぶれまくっていることからも想像がつき、気を付けて走ってもなおぶつかるんだからかなりのもの。チェイスとロガーノは振動に悩まされているようで、コンテンダーに課題山積です。さらにステージ残り9周、今度は4位だったブレイニーが右後輪のパンクで緊急ピット、おそらくこれもぶつけています。
 
 ステージ1はそのままラーソンがぶっちぎり。しかしNBCが注目したのはパーカー。既に18台が周回遅れとなる中でリード ラップの最後尾で耐え、さらに前を行くチェイス ブリスコーとオースティン ディロンも捉えようかという力走を見せます。ブリスコーと抜きつ抜かれつしている間にラーソンに周回遅れにされますが、ブリスコーを抜いてフリー パスを獲得、リード ラップを維持しました。
力走する #96 のパーカー クリガーマン



 ステージ間コーションで各車ピットへ、上位7台は入ってきた順位で出ていきました。風はさらに強くなっているようで、上空にはまたなんだか怪しい雲も見えます。まだ波乱は続きそうです。
 
 ステージ2、ラーソンとバイロンの1列目でリスタート、しばらくの間上位6台による激しい争いが展開されました。


 一方トラブルに見舞われたコンテンダーでは、ブレイニーはウエーブ アラウンドを受けてリードラップの後方、トゥルーエックスは1周遅れ、ケゼロウスキーは2周遅れになっています。コーションが出てくれないと困ります。
 
 激しいリーダー争いを制したのはチェイス、先ほどは即座に後退してしまいましたが今回はリードを維持します。レース開始時に21℃だった気温が15℃まで下がっているとの情報。ピットではマーティー スナイダーが「口がチャタリングを起こしている」と言ってて爆笑しましたが、これだけ条件が変わった上に風も強いとなるとハンドリングがスタート時点と全く変わってしまいます。マーティーのこういう語り口がいいですね。

 4位を走るのは本日Advent Healthのスキームで一瞬誰だか分からないカート ブッシュ。来年は23XIレーシングに移籍するわけですが、その23XIは2台目のチャーター取得に向けたフロント ロウ モータースポーツとの交渉が不調に終わったとの情報で、未だにチャーターが手に入っていません。

 カラーリングに紛れてモンスター エナジーも入ってるんですが、ヘルス ケアの企業とエナジー ドリンクの企業ってなんか相反する存在な気が(。∀°) 一方、弟のカイルは23XIのバッバ ウォーレスに抜かれて無線で発狂中。

 118周目あたりからピット サイクルとなり、サイクルを終えても実質のリーダーはチェイスのまま。1周後にピットに入ったバイロンですがそれほど離されずに実質2位で続きます。唯一ピットに入らずピットを先送りしているロガーノが暫定のリーダーとなりました。勝つしかないので、コーションに期待した賭けに出ています。

 132周目、カイルがまたもやターン2で壁にぶつけてしまい緊急ピット、しかもかなり派手にぶつけたせいでフェンダーが割れてしまい、まるでミッドシップ車両のダクトのようにフェンダーの一部が空気を受け止める完全な抵抗物になってしまいました。これでカイルが何かしら破片でも撒いていればロガーノにとっては最高の展開だったんですが、割れただけで何も飛び散らなかったためにレースは引き続きグリーン。カイルは結局28位に終わりました。
 ステージ残り14周、ロガーノがついにピットへ、給油のみにする戦略も考えられましたが結局4輪を交換します。しかし、明らかに左前輪のナットを締めきっていないのに発進してしまい、クルーは首を横に振ってがっくり。果たしてちゃんと走れるんでしょうか。
 これでサイクルが一巡、ロガーノがリードしている間にしれっとチェイスを抜いていたバイロンがリーダーとなります。チームメイトを傷めることはするなよ、と釘はさされているようです。
 そのままバイロンがステージ2を制しました。2位のチェイスに4秒以上の差とステージ2後半は異様な速さを見せました。ラーソン、カート、ケビン ハービックのトップ5、ブレイニーはなんとかリードラップでステージを終えたので、ファイナル ステージは他の車を同じ条件で戦うことができます。ロガーノも無事ステージ完走、リードラップ車両はフリー パスのベルを含めて14台しかいません。

 ステージ間コーションで各車ピットへ、ラーソンが1番ピットの利点を生かして2台抜きで先頭へ、ファイナル ステージはラーソンとバイロンの1列目で始まります。トゥルーエックスは周回遅れじゃどうにもならんので、ここでタイヤの古さを承知でウエーブ アラウンドしました。
 リスタート直後からまた激しいリーダー争いが展開され、バイロンとラーソンの争いにタイラー レディックが文字通り割って入ります。バイロンはノン コンテンダー、ラーソンは既に最終戦の進出を決めているので多少ごちゃついても大丈夫といえば大丈夫なんですが、バイロンはラーソンと接触しながら前に出ます。
 するとそのタイミングでアンソニー アルフレードがクラッシュしてコーションとなり、トゥルーエックスはウエーブアラウンドの賭けに勝ちました。

 リスタート後まだ6周ほどの走行でしたがトップ2を除いてみんなピットへ。レディックとラーソンの1列目で179周目にリスタートします。レディックはバックストレッチで誰にも押してもらえずに撃沈しカートが2位に浮上。しかし今日はバイロンの切れ味が鋭く、186周目にカート、ラーソンを立て続けにかわしてリードを奪い返します。

 争いが落ち着くとバイロン、カート、ハービックのトップ3で全員がノンコンテンダー。チェイス、ラーソンが続きます。ロガーノは車に速さが無くて順位を下げている状態、ケゼロウスキーはフリーパスの位置まではなんとか巻き返し、コーションが出てくれるのを待ちます。
 210周目あたりになるとバックストレッチにタイヤか何かの大きな破片が落っこちていることが複数のドライバーから指摘され、ケゼロウスキーもたぶん無線で一生懸命その危険性を伝えてるんじゃないかと思いますが、コーションは出てくれません。
 ケゼロウスキーは結局誰よりも先にピットに入ります。グリルにデブリーが付着して水温が上昇していたのでやむを得ず入ったようなんですが、「これでピットを出た直後にコーションが出たら笑いもんだな」なんて思いながら映像を見ていました。
 するとなんと本当にコーション発生(;・∀・) 原因はさっきの破片ではなく、ライアン ニューマンの単独スピンでした。ケゼロウスキー、せっかくフリーパスの位置だったのに、これで2周遅れからウエーブアラウンドで1周遅れの最後尾へと逆戻り。結局このレース17位でした。

 映像を見ていると一時期よりは風は弱まったように見える中、残り45周でリスタート。バイロンとカートの1列目のはずでしたが、バイロンがナットの締めそこねで再ピットしたためにカートとハービックの並びとなります。
 混戦を抜け出したのは2列目からリスタートしたチェイスで、後方が3ワイドの争いになったので圧倒的に有利な展開になりました。が、翌周にクラッシュ発生。姿勢を乱したオースティン ディロンがブレイニーを引っかけてしまい、ブレイニーが強烈に壁にぶつかりました。右前のサスペンションが明後日の方向を向いたブレイニーはこれでリタイア、37位となりました。

 無意味な争いではなく攻めた中でのミスなので仕方ないですが、またもやノンコンテンダーがコンテンダーに影響してしまいました。
 で、コーション中にまたパーカーに無線インタビュー。トップ20圏内を走ってかなり好調なので饒舌で楽しそうです。が、ちょっとインタビューが長すぎたのか、締めの挨拶を放送席がしているところでレーン選択のタイミングになってしまい「トップトップトップトップ!」って言われてるのに間に合わずにボトムへ。NBCさん、いくら何でもレース邪魔しちゃダメでしょ、急ハンドル切ったせいで危うくカイルにぶつかりかけてるし^^;
右へ行こうとするも間に合わず左へ急旋回するパーカー


 余談ですが、このQRコードを画面越しに読み取ろうと試みましたがやはり液晶モニターに表示されたものをカメラで読もうとしても無理でしたw Fastは電子商取引関係の会社みたいですが売買サイトというより売買プラットフォームに関する会社みたいで、ちょっと見ただけでは何の会社かちゃんと理解できませんでした。なおパーカーはこのレース20位で、スーパー スピードウェイを除けば彼のデビュー戦だった2014年第34戦テキサス以来2番目の好成績でした。
なおQRコードが無くても
URLバーに fast.co と入力したら繋がったw

 日差しが戻ってくる中で残り39周、チェイスとラーソンの1列目でリスタート。いきなりハービックが2列目からチェイスの内側に潜り込み3ワイドに。まさかハービックが当てるとは思いませんが、チェイスは無理に張り合って接触しタイヤを傷めでもすれば台無し、外側はチームメイトのラーソンなので慎重に行くしかなく、引いたために集団に埋まってしまいます。さっきとは真逆の立場です。これでリーダーはラーソン。
 ラーソンに対してはハービックが数周に渡って攻撃を仕掛けます。非常に見ごたえのある争いが展開されますが、ラーソンが先行車の利点を活かして巧みにハービックのダウンフォースを奪い取り決定打を与えません。元々タイト気味のハービックはおそらくこれでタイヤを使わされたと見え、やがてラーソンから離されて今度はカート、チェイスとの3台での2位争い。

 残り14周、ターン2でミスったハービックを抜いてチェイスが2位まで順位を戻し、1.3秒前方のラーソンを追います。徐々に差を削り取って1秒以内に入り込んだチェイスでしたが、お互いにミニ四駆走法をしていて同じラインなので、近寄るほどに乱気流の影響を受けます。残り7周、ターン2の出口で少しルースになったチェイスが壁にこすったかと思うと、翌周も同じ場所でまた軽く接触。
 仮に2位で終えてもポイント的にはかなり有利な状況で次戦に臨めるだけにそこまでのリスクを負うのはかなり危険で、さすがにこの2度目で大きくラーソンから離されたので諦めた様子。
 ラーソンが今季2度目となる3連勝、今季9勝目を挙げて、これによりこのレースで誰も最終戦への進出を確定させることはできませんでした。ラーソンはこれで今季2度目の3連勝ですが、同一シーズンに2度の3連勝を記録するのは1987年のデイル アーンハート以来の快挙だということです。

 ラーソンが今季最も使用しているこのHendrickCars.comのスキーム、リッキー ヘンドリックが2001年にトラックシリーズで使用し、ここカンザスで彼が唯一の勝利を挙げたレースでも使用していたGMAC Financial Servicesスキームのものがベースとなっています。
2001年のO'REILLY AUTO PARTS 250で優勝した
リッキー ヘンドリック

 これまでにもスロウバック スキームとしてバイロンなどが使用してきたもので、今年の活躍ですっかりラーソンのイメージがつきましたが、亡くなった彼に捧げる勝利という意味も持つものでした。今日のラーソンは必ずしも常に最速の車というわけではありませんでしたが、リスタート後の立ち回り、終盤の争いでのライン取りなどに強さが表れていたように思います。既にプレイオフ争いの重圧から解放されているというのも大きそうです。

 コンテンダーではハムリンが存在感皆無の5位、トゥルーエックスはウエーブアラウンドの賭けに勝ったのが効いて7位、ロガーノが9位でした。複数のコンテンダーが問題に遭遇したので、レース後のポイントを見ておくと

1 Kyle Larson win
2 Chase Elliott  4107  +34
3 Denny Hamlin  4105  +32
4 Kyle Busch  4074  +1
5 Ryan Blaney  4073  -1
6 Martin Truex Jr.  4071  -3
7 Brad Keselowski  4068  -6
8 Joey Logano  4048  -26

 堅実に2戦とも結果を出したチェイスとハムリンは当選確実といった状況。レース前の段階でポイントで離されていたロガーノとトゥルーエックスがトップ10、一方カイル、ブレイニー、ケゼロウスキーが稼げなかったために4位争いが拮抗。ロガーノは勝たないといけない、とは言いつつもステージ ポイント次第ではギリギリでポイントでも滑り込める可能性がある領域に近寄りました。
 ロガーノを抜きにしても1つの枠に6点差で4人が密集していますから、これはもうチェッカーを受けるまで本当に誰が勝ち残るのか分からない状態です。次戦はマーティンズビル、いよいよ2021年のシリーズもあと2戦、頑張っていきましょう!


コメント

Cherry さんのコメント…
チェイスの1.5マイルの何かたんない感は何なんでしょう?w
でも、どのコースでも無難にポイント稼いでいるのもすごいと思います。当時を知りませんけどケンゼスと同じタイプ化してる気がw
とりあえず来週のMartinsvilleで勝って、そのノリで、フェニックスでラーソンのチャンピオンかっさらってほしいですね(チェイス以外はブレイニーなら許しますw)
SCfromLA さんの投稿…
>Cherryさん

 ラーソンがあまりに完璧すぎるせいでチェイスに足りないわけじゃないと思うんですけど、その差がどこから来ているのかが分からないんですよね~、来年になれば車が変わるので全部リセットされるだろうと思いますけど。
日日不穏日記 さんの投稿…
ラーソンは今シーズン9勝目ですね。スーパースピードウェイ以外で満遍なく勝っているのが、強さの秘訣。同じく、去年9勝を挙げたハーヴィックはプレーオフの最初のRoundで2勝しただけで、それ以降失速しましたから、安定感、内容とも申し分なし。
これでフェニックスで勝ったら、2007年のジミー・ジョンソン以来の10勝になるわけで、誰か止めてくれーという気になります。エリオットもそうですが、何度目かのチャンスになるハムリンに期待したいところ。ハムリン以上の優勝回数で無冠なのは、オーナーとしての評価が高いジュニア・ジョンソンだけですから。
SCfromLA さんの投稿…
>日日不穏日記さん

 ご指摘ありがとうございます、訂正しました。完全にラーソンがジョンソン化している上に、そもそもこのチームのスタッフは旧#48のクルーでそもそもジョンソンの担当クルーですから、10勝してチャンピオンになったらそれはそれで1つのストーリーかも、と半ばあきらめたようにラーソンが勝つことも想像し始めたりしています。
 でも個人的にあまり印象が無いですがハムリンもフェニックスは6番目に好成績なトラックで、32戦出場してリードラップでフィニッシュできなかったことが4回しかないみたいなので、期待はしてもいいのかなと思いますね~。まあ過去は過去ですけどw