NASCAR Cup Series
Coke Zero Sugar 400
Daytona International Speedway 2.5miles×160Laps(50/50/60)=400miles
残り10周、ロガーノとブレイニーの1列目でリスタートされ、すぐさまロガーノがブレイニーの前に入ってまたもやチーム戦。一発逆転を狙うクリス ブッシャーが動き回ってリードを力づくで奪い取りますが、あまりに動き回りすぎて非常に危なく、結局は自ら失速します。
Coke Zero Sugar 400
Daytona International Speedway 2.5miles×160Laps(50/50/60)=400miles
competition caution:Lap20
winner:Ryan Blaney(Team Penske/Body Armor Ford Mustang)
NASCAR Cup Series、いよいよレギュラー シーズンの最終戦、舞台はデイトナです。注目点はカイル ラーソンとデニー ハムリンによるレギュラーシーズンのチャンピオン争いと、プレイオフ最後の1枠を巡る争い。新たな勝者が出ればその人が、そうでない場合タイラー レディックとオースティン ディロンによるチームメイトのポイントでの争いです。
4月のタラデガでジョーイ ロガーノがわりと何でもない接触で空を飛んでしまう事故が発生したことからNASCARは速度抑制のためにスーパー スピードウェイでの規則を小変更。テイパード スペーサーのサイズを57/64インチから53/64インチへ縮小してエンジン出力を抑制。おおよそ510馬力から470馬力へ40馬力ほど下がるそうです。
また、スポイラーに装備されていたウイッカー(ガーニ― フラップ)は取り除かれ、任意装着だった強化安全バーの装着が義務付けられました。タラデガでも同様の規則となります。
カップ シリーズは土曜日夜の開催、Xfinity Seriesのレースは金曜日のはずでしたが、悪天候によりレースは19周を終えたところで赤旗となってしまい土曜日の昼に持ち越されました。文字通り嵐の予感がする週末です。なおこのレースはジャスティン ヘイリーがA.J.アルメンディンガーを僅差で逆転し、コウリッグ レーシングが1-2フィニッシュを達成しています。
指数予選によるPPはカイル ラーソンでしたが車検に引っかかったため後方へ。ウイリアム バイロンとデニー ハムリンの1列目でレースが始まります。本日のハムリンは特別スキームなので一瞬誰だかわかりませんw
20周のコンペティション コーションまではとりあえず無茶しても仕方ないはずですが、上位勢はダブル ファイル、シングル ファイル、3ワイド、タンデム ドラフト、と意図したかは別にしてレースの最後に必要になりそうな要素を一通り体験。新しい仕様で一切練習走行をしてないわけですから、試しておこうと思うのは必然かもしれません。
マット ディベネデトーはリスク回避のため後方待機作戦。実際、ロス チャステインは先頭集団を走っていてうっかりブラッシュしてしまい緊急ピットしていたので、中途半端に集団に手を出すぐらいなら、大逆転を狙うには別の戦略を採用するのもありでしょう。
コンプコーションで全車ピットへ。多くは給油のみでトラック ポジションを重視します。Matt Dはどうせ前に行く気が無いのでタイヤも変えてたっぽいですね。このコーション中にデイトナ500勝者・マイケル マクダウルは不運にもエンジンが壊れてガレージ送りとなりました。
26周目にリスタートされると、30周目には早々にシングルファイルになります。車が遅くなったので台数の少ない状態でのドラフトはかなり厳しく、とりあえず長いものに巻かれた方が、というところでしょうか。この展開が主流になるとトラックポジションをある程度考えないと、後方で待機して終盤に逆転するのは早々に『時間切れ』になるおそれがあります。
隊列を引っ張るのはチェイス エリオットでしたが、先頭走者の宿命でグリルにデブリーが付着してしまいます。周回遅れを利用して取ろうとしたものの速度差がありすぎて失敗。水温が上昇していき、どこかでは後ろに下がるしかありません。
後ろを走るジョーイ ロガーノは当然これを知っていますが、自分から抜きに行ってラインを変えた際に万一誰もついてこないと困るので、できればチェイスが自分から白旗を挙げて譲ってくれる方が得策です。
そんな思惑が交錯する中で42周目にロガーノが自分で動いてエリオットをパス。この動きに後続が瞬時に反応して、さっきまでのシングルファイルが一転して混戦となりました。が、あれこれ争った挙句、気づいたらエリオットがまた先頭に戻りました。ロガーノが相変わらずレースの最後の最後でやるようなブロックをこの段階で平気でやってて危ないです。
49周目、ステージポイントが欲しいディロンは既に2位でしたが、前を目指してエリオットに仕掛けたところほとんど誰もついて来ず作戦失敗、ステージ6位に。エリオットはそのままステージ1を制し、ハムリンが2位で9点を獲得しました。最後にカイル ブッシュに厳しいブロックをお見舞いしてカイルは危機一髪でした。
途中で流れたエリオットの無線によると、出力がごっそり下がって最高速が10mph近く落ちてしまっているので、実感としてはレースは全くの別物になっているようです。すぐに前の車に追いついてしまうようなので、勝負所でいつもと感覚が違って接触してしまう、というようなこともあるかもしれません。
このコーションでは戦略が分かれました。4輪を交換してピットを出ていったまでは普通でしたが、一部のドライバーはリスタートの前に再給油。燃費走行してステージ2をこのままピットに入らず走り切る意図です。
ステージ2、エリオットとマーティン トゥルーエックス ジュニアの1列目で始まりトゥルーエックスが引っ張ります。後ろにはフェイス カーのコリー ラジョーイ。この後内側に下りて内側の隊列の先頭になります。ちなみにラジョーイの顔のデザインは前回登場した時と少し違うものになっています。
燃料を継ぎ足した人がいるので、そうしなかった人もなんとか燃費走行して同じくステージ2をピットに入らず走ろうと画策するためみんなあまり自分から仕掛けなくなりレースは様子見の状態に。しかしリーダーにはデブリーの洗礼。トゥルーエックスからクリストファー ベルへとリーダーが入れ替わりますが、ベルも早々にデブリーをひっつけます。お客さんがいる証だと思って喜ばないといけませんね^^;
長らく内側の隊列はラジョーイが引っ張って伸びを欠いていましたが、75周目あたりでロガーノが前に出ると、先ほどまでより流れが良くなって外側のラインに追いつきます。そのまま77周目にロガーノがベルをかわしますが、その後ろではタイラー レディックがラジョーイを押しまくり、ターン3でもまだ押すもんだからラジョーイが姿勢を乱します。
これが起点となって急な減速が後方へと波及していって玉突きに発展してしまい、最終的にエリック アルミローラとアレックス ボウマンが絡んで両者ともスピン。コーションとなりました。アルミローラはリアがそこそこ潰れた気がしますがそのまま続行。ボウマンもまあ軽傷です。
82周目にリスタート、先ほどの流れを引き継いでロガーノがリードを奪います。ラジョーイは今度は逆にレディックに後ろから近づきすぎて姿勢を乱し危機一髪、危ないジョーイ。
この後一旦全員がロガーノの下に集ってシングルファイルとなりますが、ステージ残り8周あたりから再びダブルファイルへ。ロガーノのうしろにつけるのはレディック、内側で並んでくるのはチームメイトのライアン ブレイニー。
ロガーノは内外を行き来して後続をけん制しリードを保つ一方、レディックより多くの点を獲るしかないディロンがここもまた勝負に出ます。動いたディロンをウイリアム バイロンがアシストして2台で順位を上げると、ディロンはロガーノの背後・2位につけてそのままステージ2のチェッカーを受けました。ステージ2はロガーノ、ディロン、バイロン、レディックと続きました。
ステージ間コーションでは4輪を交換しなかったひねくれ者が5人、2輪交換のバイロンと給油のみだったハムリンの1列目でリスタートします。ハムリンはケビン ハービックに押してもらってすぐさまリードを奪いました。
この後はリーダーが日替わりメニュー状態になっていよいよ争いが激しくなってきます。途中何回か危ない場面がありましたがさすがプロ集団、事故らないし急な動きで事故を誘発しません。ロガーノは速いから追走したいという人気はあるんですが、人望が無いのでこのあたりから外される憂き目に遭いやすくなりますw
残り40周、リーダーはロス チャステイン。そろそろピットに入っても良い周回数に入ってくるので目先の争いだけでなく陣営同士でタイミングよくイン側に下りて準備をする必要がありますが、争いがハゲしいのでなかなか難易度が高そうです。なお今回初めて知りましたが、チャステインのスポッターを担当しているのはブランドン マクレイノルズ。FOXの解説者であるラリー マクレイノルズの息子です。まだ30歳なのでチャステインより2歳年上なだけなんですね。
残り37周、ここでフォード勢が一斉にピットへ。一方シボレーとトヨタはそのままステイ アウトします。台数の多い集団なので、普通に走っているとフォードだけの8台の集団よりもペースが速くオーバーカットできる可能性がありますが、コーションが出た場合フォードは100%ステイアウトするので後ろからのリスタートになります。下手に争ってペースが落ちても逆にアンダーカットされますね。引き際と連携が肝心です。
時々勃発する混戦をすり抜けて、気づけばカイルを筆頭にトヨタの5台が上位を独占。さすがにそろそろ燃料も限界に迫ってきますのでピットはもうすぐです。周回遅れの大きな集団を抜いて行き、さあフォードとの争いはどうなるんだ、と思ったその矢先でした。
残り20周というところでギャレット スミスリーがターン4でスピンすると、コディー ウェアーとジョーイ ゲイスが巻き添えになるアクシデント。周回遅れなりに協力して走っていたリック ウェアー レーシングの3台が同時にダメージを負い、ステイアウト組の狙いは外れてしまいました。欲張りすぎたか(-_-)
多くの車は給油のみ、エリオットは先ほどのスティントの走行中からタイヤの感触がだんだん悪くなっていると伝えており、万全の4輪交換です。ディロンは痛恨の速度違反で後方へ下がってしまいますが、それ以上に問題だったのがバッテリーに問題が出ている可能性があること。しかし交換する時間も無く、もう車が止まらないことを祈って走るしかありません。
145周目、ロガーノとブレイニーの1列目でリスタート。ブレイニーはすぐさま内側に下りてロガーノの後ろに回る明らかなチーム戦です。しかしこのランは長くは続きませんでした。翌周に前から2台目にいたチャステインが追い抜きをしようと動いたのをきっかけに後ろで玉突きのようになってしまい、トゥルーエックスがステンハウスに引っかけられてスピン。これをきっかけに多重事故となってしまいました。
なんとこのクラッシュにレディックも巻き込まれ、オイル系統をやられたか猛烈な白煙を上げています。とりあえず走ろうとしてますがかなりの損傷具合。トラック上も車と破片だらけなのでレースは赤旗となりました。レディックはトラックの途中でやむ追えず白煙を吐きながら一旦停止。。。
赤旗が解除されるとレディックは急いでピットへ。一方、レディックが下位で終わるのならば完走すればプレイオフ進出の芽が出てきたディロン、完走重視でバッテリー交換を決断します。さあ、16位争いはなんだかえらいことになってきました。バッテリーは左後輪を外したらその上あたりにあります。1分ぐらいあれば交換可能です。
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| ボロボロのレディックも応急処置で出撃 |
残り10周、ロガーノとブレイニーの1列目でリスタートされ、すぐさまロガーノがブレイニーの前に入ってまたもやチーム戦。一発逆転を狙うクリス ブッシャーが動き回ってリードを力づくで奪い取りますが、あまりに動き回りすぎて非常に危なく、結局は自ら失速します。
結果的にさっき4輪を交換していたエリオットがリーダーに。すると残り5周、3位を走っていたロガーノがタイヤを傷めて単独で壁に接触。コーションは出ず一人ピットへと向かいます。ロガーノはこのレース23位でした。
トラック上の争いはさらにハゲしさを増し、ディベネデトーが主導権を握ろうとしますがエリオットがそうはさせじと応戦。結果争いが過激化しすぎて、残り3周・とうとう絡んでしまいました。
ターン3~4でディベネデトーは内側に入ると見せかけてフェイントで外へ向かいエリオットを出し抜いたかと思いましたが、タイヤが新しくて自由度が高いせいかエリオットが即座に外へ進路変更。ただ、タイミングが遅くディベネデトーを壁に追いやってしまい、お互いに絡んでエリオットがスピン、最前列でこうなっては後続車両に避ける術がありませんでした。
このクラッシュでは、コウリッグレーシングのカズ グラーラが左足に怪我をしてしまったとの情報です。エクスフィニティでは歓喜に沸いたチームでしたが、こちらは残念な形でデイトナを去ることになりました。
これでNASCARオーバータイム、フィールドは焼け野原になってしまいリーダーはブッシャー、以下ブレイニー、ラジョーイ、ディロン、ハービック、チャステイン。6人中3人は勝つことが唯一のプレイオフ進出の方法です。車がちょっとばかし潰れてますが8位にダニエル スアレスもいます。ちょうどチャステインの背後なので来年のチームメイトですね。
オーバータイム、まともに競争力のある人は10人ぐらいしかいない様子ですぐに集団が分断されて、チェッカーを逆算した争いが展開されます。ラジョーイがかなりいい感じにブレイニーの真後ろ・2位で最終周に入りましたが、バックストレッチを前にしてその座をハービックに力業で奪い取られます。これでラジョーイ撃沈。
バックストレッチではハービックの背後にスアレスが追い付き、ターン3でインに飛び込もうとしました。が、スアレスに張り付いていたカート ブッシュが一緒についていこうとしたらスアレスを引っ掛けてしまい、
最後も結局大惨事になりました。さすがにコーションが出されてここでレースは終了。ブレイニーが逃げ切ってミシガンに続き2連勝で今季3勝目を挙げました。ブッシャーが2位でチェッカーを受けましたが、レース後の車検でトラックバーの取り付けに違反があったとして失格になってしまい、バッバ ウォーレス、ライアン ニューマン、ライアン プリース、そしてなぜかレディックのトップ5となりました。
ハムリンは13位、ラーソンは20位でしたがレギュラーシーズンのチャンピオンはラーソンが獲得。そしてプレイオフ16番目の枠は、上記の通りレディックが結局事故現場を通過して5位だった一方、ディロンは事故に巻き込まれて大破してしまい、レディックがプレイオフ進出を果たしました。プレイオフは以下のポイントで開始されます。
ラーソンだけポイントが異様に多い状態となりました。ラーソンは2017年に2033点を持ってプレイオフに入ったことがありますが、ラウンド オブ 12の最終戦・カンザスでエンジンが壊れる不運に見舞われてしまい脱落。2019年は2005点でプレイオフに入りラウンド オブ 8まで進みましたが、プレイオフ ポイントが少ないことがモロに効いて脱落。この年のシリーズ6位が自己最高位です。
さすがに未勝利のドライバーが勝ちたい一心で狙ってくるので最後は荒れてしまいました。もしカートがスアレスを引っ掛けず綺麗に2台で抜け出していたら、おそらくターン4でブレイニーを捉えたと思うので3台による争いが最後まで行われたのではないかと思うので惜しかったです。
出力を下げたエンジンではドライバーに感覚の違いを与えたようですが、結局のところ起こったことは同じなので違和感があるから事故が起きた、と言えるようなものでもなくいつも通りなレースでした。その中でもそれぞれ課題等は見つかったと思うので、プレイオフのタラデガではそれを踏まえてどういった争いになるのか注目です。
次戦は休む間もなくプレイオフ開始、ダーリントンでのサザン500です。












コメント
「あーーーーー!」と桃田さんのように叫んでしまいました。
リスタート後、ラジョーイを抜いたハービックが最後にいけるかと思いきや、
スアレスと接触しスピーン。
2007年デイトナ500のような逆転劇とはならず…残念!
でも、ハービックは昨年のKyle Bのように最後の最後で勝つでしょう。多分。
残りのレースでよい成績を残して来年のシートを必ず。 もし契約できなくても追いかけます。
WOAとかに行ったらココで取り上げてください。ww 因みにランドンが96で走っていたのはうれしかったです。彼はマットと仲が良いので。 まだ頑張ってほしいですね。
私はロガーノが脱落する前ぐらいから石見さんみたいに「あ~、あぶないあぶない」って言ってて、絡んだ瞬間はやっぱり桃田さん状態でしたw
ハービックは権利が無くなった最終戦で久々に勝ってシーズン締める、みたいなのもありかなと思ったりします。
勝てば来年の仕事が貰えるほど簡単な立場で無いとはいえやっぱり勝ってほしかったですよね。WoOは情報探すの大変やなあ、ていうかこの略称で通じる日本人って何人いてるんやw
ChaseとMattDが絡む直前になんか嫌な予感がして画面録画し始めたら、
見事に二人とも散っていきました……
僕も思わず桃田さんを解き放ちましたねw
プレイオフ始まってもMattDにはブリストルやタラデガでレースをかき乱してほしいですね!
スイカ🍉破裂してしまったズラ〜。。。。。。
SSWでは後方に下がっても上位に上がれる力はあるのでタラデガに賭けるぞーーー!
桃田さん呼んできてズラ〜
見事な予測能力( ゚Д゚) タラデガは場合によってはペンスキーのドライバーを助けないといけないでしょうから、やっぱり狙うにも評価されるにもブリストルが一番でしょうね~。
ズルしてスイカで勝とうとするからですよ(笑) それにしても今週のコメント欄は桃田さんが多いなあ。