NASCAR Cup Series
Jockey Made in America 250 Presented by Kwik Trip
Road America 4.048miles×62Laps(14/15/33)=250.976miles
winner:Chase Elliott(Hendrick Motorsports/NAPA Auto Parts Chevrolet Camaro ZL1 1LE)
NASCAR Cup Series、第20戦はロード アメリカ。Xfinity Seriesでは2010年から毎年レースが開催されていますが、カップ シリーズに関しては1956年のグランド ナショナル シリーズで開催された一度きり、ほぼ初開催です。初開催なのでロードアメリカのマップを持って来てみました。
全部でターンは14個、といっても2と4はほぼ直線、9と10は1つのターンな気がするので実質的には11個と言えると思います。1周約4マイル=6.5kmとかなり長いトラックです。予選タイムで1周2分10秒、レースだと2分15秒以上かかるのでかなり長いと言えます。
1955年開場でその当時から形状が保たれているという珍しい場所でもあるそうですが、日本人の感覚からすると名前がまずすごいですよね。ロードアメリカ、日本で言ったら作ったサーキットに「日本道路」ってつけたようなものですからね。サーキット オブ ジ アメリカズは「日本のサーキット」、ジェネラル モータースは「総合自動車」になりますけどw
スポンサーのJockeyは肌着や下着を取り扱っている服飾企業、Kwik Tripはロードアメリカのあるウィスコンシン州を拠点に展開しているコンビニエンス ストアーの名前です。NASCARではよく『QuikTrip』というのを見ますがこっちもコンビニの名前、似てますが別企業です。QuikTripが展開されているアイオワ州とイリノイ州では、混同を避けるためKwik TripはKwik Starという名称で展開されているそうです。
今回はもちろん練習と予選ありの設定。予選トップ5はウイリアム バイロン、カイル ラーソン、A J アルメンディンガー、タイラー レディック、オースティン シンドリック。カイル ブッシュは練習走行で速かったのに、クラッシュしてバックアップ車両となったので最後尾スタート。ライアン プリースも同じくバックアップ車両でリアから、他数台がアジャストやトランスミッション交換でリアに回っています。
スタート、アルメンディンガーが2位を窺いますがラーソンがこれをしのぎます。アルメンディンガーはヘルメットにつなげた頭部の冷却風導入ホースが壊れてしまったらしく、これは早めに直さないと暑さでドライバーがやられてしまうという情報です。アルメンディンガーって最近ロード コース戦に出てきてもなんかついてない気がしますね。
レースはさほど動きが無く進行していましたが、3周目、ダニエル スアレスに駆動系の故障が発生したようでコース上に止まってしまいコーションとなります。チップ ガナッシ レーシングを買収したことですっかり話題の中心、プレイオフも狙える位置にいるトラックハウスですが痛いトラブルです。
5周目にリスタート、わりとコーナー4つぐらいは並走できるレイアウトらしくリスタート後の争いは激しいんですが、そこを終えると1列になってミス待ちになる展開です。
6周目、ラーソンが初めてレディックに仕掛けてターン5でインに飛び込みますがこれは突っ込みすぎ。逆にアルメンディンガーに抜かれて3位に後退します。どのみちアルメンディンガーはどこかでダクト修復がいるわけですから争ってない相手ではありますが。。。
この後プリースもトラブルで自らコース外へ、タイ ディロンのスピンもありましたがグリーンで進行。しかしステージ残り3周、シンドリック、マーティン トゥルーエックス ジュニアなどが戦略的にピットに向かいだしたころ、後方でカイル ティリーがキャルッセルことターン10でスナーバックス入店。しばらく様子を見た末に、動きそうもないのでコーションとなってしまいました。そのまんまステージ1は終了、バイロンがステージ1の勝者となります。
アルメンディンガー、ラーソン、レディック、ロス チャステインの順でした。しかしアルメンディンガーはステージ2以降クラッシュ パネルの損傷も加わって車内が灼熱地獄、後にコーションで修復を試みたものの順位を取り返せず29位でこのレースを終えています。
ピットに入ってない人がステージ間コーションでピットへ。普段と逆の右側ピットなのでクルーの動きがぎこちなく、ドライバーのボックスへのアプローチもやや所作が不安定です^^;
これでステージ1で先に入った組が自動的に前へ、マーティン トゥルーエックス ジュニア、マット ディベネデトー、シンドリック、カイルの順でステージ2が始まります。トゥルーエックスは最近のインタビューで、NextGen Carが楽しめるものでなければ、それほど長くNASCARに留まるつもりはないというようなことを話したそうです。
トゥルーエックスは内圧が上がっていないのかターン1のブレーキが早く、インはシンドリック、アウトはMatt Dに来られて3ワイドに。インからシンドリックがリードを奪います。
しかし勢いがあったのは2位のディベネデトー。シンドリックに対して旋回速度で見るからに勝っており、ターン1でバンパーを押して先に行かせろオーラを出しまくります。そして19周目、競り合いからターン6でシンドリックを仕留めてリーダーとなりました。来年の行方が気になる2人です。
19周目、デニー ハムリンはトラブルか、単に前のブレーキにあわせ損ねたのかターン5で飛び出して砂と芝に立て続けに突っ込んでしまいます。さらに翌周にはブラッド ケゼロウスキーも最終コーナーでスピン。有名どころが苦戦します。存在感が希薄なケゼロウスキーでしたが終わってみたら13位でした。
一方でリーダー争いはMatt Dが最初に攻めすぎたのかシンドリックに追い立てられはじめ、24周目にシンドリックが再度リーダーへ。ついでにカイルもついていって2位となります。
ところがその直後、シンドリックはターン5をオーバーラン。これでカイルが最後尾スタートからリーダーとなります。シンドリックはさらに立て続けにスピン。どうやらトラブルがきっかけでターン5のブレーキが止まらず、その後完全に駆動系が壊れたようでした。確かにその前から4速に入れるときに音が変だったり、ちょっとシブい感じありましたね。
シンドリックの話をしている間にディベネデトーは「何かおかしい」とおそらくタイヤと思われる問題で5位まで後退、さらにコリー ラジョーイが混戦から飛び出してど派手にスピンしてしまいます。初開催は荒れる^^;
ディベネデトーは結局ステージ残り3周まで耐えてピットへ、チェイス エリオットもこれに続きました。ディベネデトーのタイヤは
表面が剥離状態。スライドさせすぎですね。NASCARではよく見る状態ではありますが、当然速くは走れません。
カイルはリーダーの利点を生かしてステージ残り2周でピットへ。トゥルーエックスも続き、ピット内でトゥルーエックスが逆転します。が、なんと入り口で速度違反したので後方リスタートが確定。あとカイルの右前のタイヤ チェンジャー、何回見ても私にはナットを4本しか締めていないように見えるのですが。。。
ステージ勝利はピットに入らなかったレディック。ここにバイロン、チャステイン、ラーソン、カート ブッシュが続きました。カートはラーソンを抜いて4位になった直後にはみ出して芝をかっ飛ばしデイトナの再現をやっていましたが、今回はラーソンに抜き返されただけで済んできっちりポイント獲得です。ステージ2だけでいろいろ起きたなあw
ファイナルステージ、カイル、エリオット、ディベネデトー、ハムリンの順でリスタート、ピット組ではラーソンの18位が最上位です。リスタートでエリオットが明らかに出遅れてターン1でディベネデトーが2位浮上。さっきタイヤを酷使したので今度は攻めすぎないでね、と思ってたらターン12でカイルをかわします。まあ一発で仕留めたらマネージメントに移行できるからいいか。
35周目、エリオットがカイルを抜いて2位となりディベネデトーを追います。そして38周目のターン1でディベネデトーをかわしました。続いてターン6ではカイルも先行。ディベネデトーも無理して抑える感じではありません。まだもう1回ピットもあるしコーションがあるかもしれないので、この位置を失う方が損だという判断です。
残り20周、ハムリンの無線からピット戦術についての話になり、『もし今誰かコース外に飛び出したらピットに入るべき』というような話をしていたら、なんとアンソニー アルフレードがターン1でトラブル発生。スピンしてグラベルにハマり、暫くしてコーションとなります。
ハマってからコーションまで少し時間がありましたが、その間にピットに飛び込んだのはライアン ブレイニーとエリック アルミローラでした。ブレイニーは「何かとぶつかった」ということでボンネットが曲がって浮いており、テープで補修する必要が生じていたので半分賭けで飛び込みました。アルミローラに逆転されるのは分かってますが、他に誰もいないのでゆーーーーっくり作業しても順位は全く下がりません。落ち着いてテープを貼りますw
コーションの運を拾えなかった面々はコーション中にピットへ。カイル、デニー ハムリン、エリオット、ラーソンの順でピットを出ます。上位勢が入り損ね、中団以降がみんな入って大逆転、みたいな展開だと先が読めませんが、今回は2台が前に来るだけであとは変動がないので上位陣としては助かりました。
残り17周でリスタート、ビンゴを当てた2台でしたがあっさりカイルとエリオットに抜かれました。そもそも速さが無かった(T T)結局アルミローラは14位、ブレイニーは20位でした。そしてエリオットはターン11でカイルを抜いてリードを奪い返します。さきほどのランではエリオットは後続との差を大きく広げていましたが果たして今回はどうでしょう。
残り10周、エリオットはカイルとの差を3.5秒に広げ独走。3位にはクリストファー ベルが上がってきますが、カイルから3秒差です。ディベネデトーはじりじり後退して9位。
残り6周、4位争いでボウマンがうっかりブレーキをミスってあろうことかラーソンに小型ミサイルを発射。ラーソンはスピンして順位を下げ、その回ったラーソンと軽く接触してボウマンの右後部のフェンダーも破損。白煙を上げたままステイ アウトしますがボウマンは「ストレートで良くないぞ」。
これを見て、ボウマンのバーストによるコーションに賭けた数名が先回りしてピットに入ってみましたが、ボウマンは無事ピットにたどり着き、賭けは失敗に終わります。ヘンドリックとして考えれば、エリオットが独走して優勝寸前なのにチームメイトの不手際でリセットされたらたまったもんじゃありません。
残り5周、ベルがカイルをかわし2位へ浮上、カイルの落ち幅が大きかったので追いつかれてしまったみたいですが、映像に映ってなかったので動きが分からずw
そのままエリオットが何事も無く走り切り、通算13勝目・ロードコース通算7勝目を挙げました。今回エリオットは34位スタート。たまたま予選でミスった、というわけではなく練習~予選はしっくり来ていなかったみたいですが、決勝を走るうちに「リズムを掴んだ」とのこと。
走りながら修正点を見つけて合わせ込んでしまうというのはドライバーの良し悪しに関わる能力だと思いますが、後方スタートでも焦らずに走らせてしまうあたりはやはりさすがです。
ベル、カイル、カート、ハムリンのトップ5。カートは41点を稼ぎ、プレイオフ16位枠を争っているクリス ブッシャーは18位で19点しか取れなかったので25点差となりました。ディベネデトーは終盤のラーソンミサイルのおかげもあって10位にはなりましたが、ステージ ポイントを捨てる戦略だったので27点にとどまりカートとは74点差。上にはリッキー ステンハウス ジュニアとチャステインもいるので、勝たないとプレイオフは厳しそうです。
チャステインも7位で44点獲ってロードコースでの速さを見せました。相手がチームメイトのカートなので簡単ではないかもしれませんが、ここ数戦の結果を考えるとこちらは勢いを維持できればひょっとして大逆転も、という感じです。
ロードアメリカの雰囲気は非常に好きなんですが、レースはなんだか物足りない感じでした。やっぱりロードコースは数戦だけでオーバル中心がいいのかな、と我に返った感じがありますが、来年の車だとレースの流れも変わる可能性があるので、今年は前振りだと思ってもう1年見てみたいかなという感想でした。
NBCの視聴者数は307万8000人と300万人を超えたので一見良さそうですが、この日は独立記念日の祝日(といっても日曜日と重なったけど)で、昨年の独立記念日付近に行われたブリックヤード400から見ると130万人ほどの大幅減少。開幕からの誰が勝つか分からん盛り上がりが落ち着いて、プレイオフ前にちょっと中だるみを起こしてますね^^;
次戦はアトランタです。ロード アトランタじゃなくてオーバルですのでお間違いなく!w









コメント
地名とか冠スポンサー名だったらまだ分かるんですけどたぶん国名って珍しいですよね。そしてものすごくどうでも良いですが、Sebringは「シーブリング」なので、(Wikipediaでもわざわざ発音記号をふってくれている)日本のメディアも「セブリング」と書かずに「シーブリング」と書いて欲しいなあともう10年ぐらい思っていますw
来年の事もあってHMSの勢いは止まらないかもしれませんね!
サーキットの名前事情全然知らないのですがアメリカはそういう自己顕示欲強そうですよねw
やっぱりロードコースと言えばChase Elliott!ですね!命名にはやっぱりその国の文化とかがある程度影響するだろうなあと思いますね。アメリカ国内の野球が「ワールドシリーズ」だったりするぐらいですからw
フェラーリは車名に地名を付けるけど日本車で地名を付けたら間抜けだし、ましてや最高峰の1台に「エンツォ フェラーリ」と名付けるようにトヨタは「豊田 喜一郎」って名付けた車を売ったって売れる気がしないので、言葉の響きとかも大きいでしょうしね。
(というか逆から言えば、車名が自分の住んでる街の名前とかで地元の人はどう思うのかなあとか素朴な疑問が浮かびます)