NASCAR Cup Series、時系列がちょっと前後しますが7月20日、ラウシュ フェンウェイ レーシングとブラッド ケゼロウスキーは2022年のパートナーシップについての発表を行いました。既に既成事実ではありましたが、ケゼロウスキーは2010年から所属していたチーム ペンスキーを離れてラウシュに移籍することが正式に確定しました。
ケゼロウスキーはRFRのNo.6 フォード マスタングのドライバーとして2022年のカップ シリーズに参戦するだけでなく、既報の通りチームの所有権の一部を取得、この発表によればチームの競争委員会のトップを務めるということです。
会見を行い質疑に答えるジャック ラウシュ(左)と ケゼロウスキー(右) https://youtu.be/OWTgwXs1yAk |
ケゼロウスキーはRFRのNo.6 フォード マスタングのドライバーとして2022年のカップ シリーズに参戦するだけでなく、既報の通りチームの所有権の一部を取得、この発表によればチームの競争委員会のトップを務めるということです。
「このブラッドとのパートナーシップにとてもワクワクしています」とラウシュ。
「それは単にブラッドのドライビング能力だけではなく、チーム全体の若返りと新鮮な視点から、組織に多くのことをもたらすと思います。彼が戦い、階段を駆け上がり、チャンピオンとなってこの競技の最高のドライバーの一人になる姿を私は何年も見る機会がありました。私はいつも彼の決意や情熱を称賛してきました。彼が私たちの組織の一員となることを選んでくれたことをとても嬉しく思いますし、彼とともに未来に向かえることを誇りに思います。」
また、チームの共同オーナーであるフェンウェイ スポーツ グループの上級副社長・エド ワイズは
「ブラッドの加入に興奮しています。彼の周りにいた短い時間の中で、ブラッドにはジャック ラウシュとジョン ヘンリーの双方と同じ気質があることに気づきます。ブラッドは競争して勝ちたいという絶え間ない願望を持っており、それはフェンウェイスポーツグループの組織全体に通じる中心的な目的に完全に合致します。」
そしてケゼロウスキーは
「この次なる冒険についてのニュースをファンにみんな、仲間、そして業界と共有できることに興奮しているよ。これは強力なチームとともに自分のトラック上での成功の機会であるだけでなく、チームの将来の資産となることができると確信しているチームの所有権に自分の情熱を飛び込ませることでもあるんだ。
ジャック、ジョンとともに、特にこのスポーツの新しい時代において、何を成し遂げることができるのかについては楽観的だよ。私たちの目標はレースに勝利し、NASCARの最高のレベルでチャンピオンシップを競うことで、そのために行動しているところさ。」
名前が出て来たジョン ヘンリーというのはフェンウェイスポーツグループの創設者でオーナーです。元々はニュー イングランド スポーツ ベンチャーズ、という名称で、アメリカのメジャー リーグ ベースボールのボストン レッドソックスの買収を行ったところから始まります。
フェンウェイ、というのは野球好きならご存知でしょうが、レッドソックスの本拠地球場・フェンウェイ パークに由来しており、2011年に会社名自体も今の社名となりました。ラウシュの株式の50%を取得してNASCARに参入したのは2007年のこと。2010年にはイングランド プレミア リーグのリバプールFCも傘下に収めました。
かなりの著名人がパートナーとして名を連ねており、今年に入ってからもアメリカのバスケットボール界のスター、キングことレブロン ジェームスが加わっています。
今年のサッカー界の大きな話題だった『ユーロピアン スーパー リーグ』という、ファンの猛反発を食らって一瞬で潰えた構想がありましたが、これを主導したのもヘンリーでした。私はサッカーは見てないので想像ですが、ヨーロッパの古参のファンからすると「アメリカの価値観で金で買いあさってきた強欲なオーナー」と思われてるかもしれません。
話を戻しましょう、ラウシュフェンウェイは来季の体制の詳細については後日発表するとしていますがNo.6のケゼロウスキーは確定。No.17はクリス ブッシャーが今年て契約期限切れと見られていますが、既にスポンサーのFastenalと3年の契約延長で合意したと発表されており、チームはブッシャーの残留を望んでいることから残留は確実視されています。ブッシャーとしても今より良い環境で空きそうなシートって候補が無さそうですしね。
ということでライアン ニューマンの離脱が決定的となっていますが、チームとケゼロウスキーはニューマンの処遇について、3台目によるスポット参戦をオファーする可能性を排除していないようです。
NASCAR.comが伝えたところでは、ケゼロウスキーとRFRの契約は3月に完了し、その際に3台体制への拡張も話題に上ったとのこと。社長のスティーブ ニューマークによると、結論としては今年と変わらず2台体制とする方針となったようですが、ケゼロウスキーは
「その関心事について共有するために彼と話をしたけど、どうなったか伝えるには時期尚早だったよ。もちろん、資金を提供するためにパートナーシップによるけど、もし資金を出してくれるパートナーがいるならやろうとしていることは簡単だと思うよ。」
そしてニューマークも
「私はライアンと彼のプロ意識、そして彼がチームにもたらしたものに多大な経緯を払っているとはっきりと申し上げておきます。私たちは組織としての目標を達成できず、それには様々な要因が介入していますが、ライアンを本当に尊敬し、彼との関係に感謝し、彼が次にやりたいことをできるように支援したいと言っても過言ではありません。彼はそれに値しますよ。」
と、ニューマンが来年のシートがないことはもう認めちゃったようなもんですが、含みを持たせた発言をしています。ニューマンがフルのシートを探すなら決裂ですが、現状そういったシートの空きも少ないので、条件が合致すれば可能性はありそうです。
コメント
でも、スイカ男の去就が何よりも気になって眠れません><
情報ありましたら全力でレポートお願いします♪
スイカ男はカートの動向次第の受け身な立場に思えるので、カートがすぐ決まらないならひたすら待つことになりそうな気がしますね。チーム丸ごと譲渡されるとなるとスポンサーとか給料の兼ね合いも結構複雑な気がするので、経営陣もなかなか大変な仕事をしてるんだろうなあと思います。