シンドリックが来季の #2のドライバーに決定!

 NASCAR Cup Series、注目のドライバーの動きに1つの区切りがついたようです。チーム ペンスキーは7月15日、来季のNo.2のドライバーとしてオースティン シンドリックを起用すると発表しました。これを受けてブラッド ケゼロウスキーはこれまでのペンスキーとの関係を振り返り、功績を称え、感謝する声明を発表し、ペンスキーを離脱することを公式に認めました。来季の具体的な状況についてはまだ発表されていません。

 2020年のNASCAR Xfinity Seriesのチャンピオンであり、今年も現時点でポイント リーダーであるシンドリック、当初2022年にウッド ブラザーズ レーシングからカップ シリーズにフル参戦すると発表されていましたが、ケゼロウスキーの移籍を受けて空いたシートに収まる形となりました。


 オーナーのロジャー ペンスキーは
「オースティンはチャンピオンであり、コース内外において彼の実力を証明している。カップシリーズはどんな新人にとっても大きなステップだが、NextGen Carの導入と併せてこの動きを行うことは理にかなっている。彼は今年カップレベルのレースに出場して貴重な経験を積み、ここで争えるだけのものを示している。」

 発表を受けてシンドリックは
「自分のNASCARでのキャリアを通じて、ドライバーとして、個人として大きく成長しました。チームペンスキーの組織の中には自分をこの機会へと導いてくれた多くの人たちがいます。ロジャー、チームペンスキー、そして多くのパートナーからの成長への支援がレースに勝利し、チャンピオンを手にした大きな要因でした。」
「No.2はこのスポーツの象徴でありこのチームを代表する数字です。その役割を引き継ぐことは大きな誇りであり責任です。2022年が近づくにつれて、私はそれを受け入れることに興奮しています。それまでは、私の焦点はエクスフィニティ― シリーズでのチャンピオンを獲得することにあります。」

 ケゼロウスキーは声明で
「ミスター ロジャー ペンスキーのNo.2で走るということは素晴らしい機会で、私はともに成し遂げて来たことを誇りに思います。彼の導きはより良い競争者になる助けとなりましたが、それ以上により良い男になりました。」

「私が初めてチームペンスキーを訪れた時、チームは65勝を挙げていて、初のNASCARチャンピオンを狙っていました。何年も一緒に過ごし、我々は手強い戦力へと発展しました。今日、チームはカップシリーズで130勝以上を挙げ、2度のエクスフィニティチャンピオンと2度のカップシリーズチャンピオンを手にしました。私はこれらの勝利と足跡に貢献できたことを誇りに思います。」

「将来を見据えて、オースティンとチームが次のチャプターで最善を尽くすことを願っています。過去12年以上にわたるコミットメントと仕事に対して、2号車のクルー全員に心からの感謝を捧げます。私は、彼らがオースティンとともに素晴らしいことを成し続けるであろうと確信しています。」

「新しい機会と挑戦のためにチームペンスキーを離れるという決断を下すのは難しいことで、軽視はしませんでした。良い場所を離れるということを知ってはいるんですが、しかし私は興奮していて、間もなく訪れる出来事の詳細について共有したいと思っています。」

「今のところ、私の焦点は2021年のレースに勝利し2度目のチャンピオンを獲得することに全力を注いでいます。」

 ペンスキーの発表を待って次の発表が行われる、という流れだと思うので正式発表を待たないといけませんが、ケゼロウスキーは2022年からラウシュ フェンウェイ レーシングに移籍し、チームの少数株主となってオーナー権を取得する見込みです。

 The Athleticの記者・ジョーダン ビアンキが伝えたところによると、ペンスキーはケゼロウスキーとの来季の交渉の過程でチームのオーナー権を申し出たもののチーム側がこれを呑まなかったことで交渉が成立しなかった、としています。

 また、これで白紙となったウッドブラザーズレーシングの来季のドライバーについて、ビアンキは『ハリソン バートンがマット ディベネデトーに代わって2022年のNo.21に起用される』と伝えました。現在NBCで解説をしているジェフ バートンの息子です。Matt Dファンの期待は大きなニュースの脇でひっそりと砕かれました。
 20歳のバートンは昨年のエクスフィニティで4勝を挙げてシリーズ8位、今年も未勝利ながら現在5位につけています。現在はトヨタと繋がりの深いジョー ギブス レーシングに所属しているので、フォード系のペンスキーの提携先のウッドブラザーズへ移籍というのは他陣営への移籍ということになりますね。

 トラックハウスによるチップ ガナッシ レーシングの買収に続いて、来季に向けた大きな動きが固まってきました。Matt Dにシートはあるのか、ロス チャステインは生き残れるのか、カート ブッシュはどこへ行くのか、まだまだ興味は尽きませんが、シリー シーズンは早くも中盤戦といった感じです。

コメント

首跡 さんのコメント…
はじめまして、
いつもモータースポーツ情報をアップしていただきありがとうございます。
特に日本語のNASCAR情報は数少ないので本当にありがたいです!
Matty Dは残留ならず…
今年は、やや調子が今ひとつだったので仕方のないところもありますが、少し残念です。
こうなったらWBRへの置き土産にデイトナorタラデガでチーム通算100勝目を!
SCfromLA さんの投稿…
>首跡さん

 ありがとうございます。NASCARに何かしら関心がある方が立ち寄れる場所になってたらいいなという願望も抱きつつ書いているので大変励みになります。
だいぶ来年の形が見えて来たので気が早いですが来年のチーム一覧表みたいなやつの暫定版を作らないとなあ、とか思い始めています、まだ7月なんですけどね(苦笑)
WBR100勝目、絶対達成してほしいのでなお気合い入れて応援します!
las vegas さんのコメント…
Matty Dのインスタグラムの投稿の神妙さである程度予測は尽きました。
結果がすべての業界。仕方ないです。しかし、すべてのシートを失ったわけではないです。
あと残り持てるすべてを。 #95の時のブリストルでのマイキーのDo whatever you need!!この言葉と、I'm not done yet!!この精神で。あなたが今後もし、シートを失いミゼットレースに行こうがWOAに行ってもMatty Dのグッズは私の宝です。いつかお目にかかれる日まで。

SCfromLA さんの投稿…
>las vegasさん

 カップシリーズのシートだと、運がよければフロントロウモータースポーツが拾ってくれないかなあ、というぐらいしか現実に空きがないのが苦しいところですね。(アルフレードは経験不足すぎる、とちょっと評判悪いので可能性がゼロではないかも)
人気は高いしそこそこ速いのでXfinityで使ってくれるところがあればいいなあというのが現実的な希望ですかね。