FORMULA 1 BWT GROSSER PREIS VON ÖSTERREICH 2021
Red Bull Ring 4.318km×71Laps=306.452km
Red Bull Ring 4.318km×71Laps=306.452km
winner:Max Verstappen(Red Bull Racing Honda/Red Bull RB16B-Honda)
F1第9戦は先週に続いてレッド ブル リンク。2週連続同じサーキットの開催、ここの短いレイアウトを使うわけにはいかないので全く同じコースですが、先週のシュタイアーマルクGPと比べて1段階柔らかいC3~C5のタイヤ配置となっているのが異なる点です。そして、7月になってオーストリア政府の観客数制限が緩和されたためお客さんがたくさん入っているのもまた大きな違いです。この週末に13万2000人の観客と発表されています。
今週も予選から盛り上がりました。Q2では最後のアタックを完了するところだったフェルナンド アロンソが最終コーナーで低速走行していたセバスチャン ベッテルに詰まって邪魔される事件発生。ベッテルは手を挙げて謝りますがアロンソは当然憤慨。アロンソは予選14位に沈みます。
ベッテルは結局予選8位でしたが3グリッド降格で11位スタート。しかし検証すると、ベッテルは走りたくてゆっくり走ったわけではなく前方の低速走行からの連鎖反応。その渋滞の先頭にいたのはバルテリ ボッタスで、かなり前との距離を開けようとして他のドライバーより低速走行時間が長かったようです。ベッテルは完全にとばっちりでした。ボッタスはお咎めなし。
Q3ではマックス フェルスタッペンが今週もぶっちぎり、誰もいない先頭でアタックに入って楽々PP、かと思いきや2回目のアタックでマクラーレンのランド ノリスが0.048秒差に肉薄。ノリスが素晴らしいアタックで2位獲得となり、フェルスタッペンは無線で「最初に出て行くなんて二度とやらんぞ」
3位にセルヒオ ペレス、ルイス ハミルトンは4位に沈みました。メルセデスは今週も被害を最小限にとどめる厳しいレースとなりそうです。
そしてもう1人予選を盛り上げたのがジョージ ラッセルで、Q2の1回目をソフトでアタックし「速すぎたか?」と意味深なコメント。すると2回目にミディアムでこれを僅かに上回るタイムを記録した上でなんとQ3に進出を果たしました。予選9位、ベッテルの降格で8位からのスタート、今週こそは入賞のチャンスです。ラッセルの予選って個人的に『佐藤 輝明の打席』ぐらいに、毎回楽しみにしてしまいます。分かります?w
ロック バンドによるとても斬新な国歌の演奏が行われて決勝レース開始。上位勢はやり合いながらもフェアーに競って順位変動はありませんが、ラッセルが残念ながら12位へ後退。偶数列スタートでこのコースはスタートから3つ続けて右コーナーなので、接触しないよう気にしつつずっと小さい半径で曲がっていたらどんどん抜かれたように見えました。
そして後方ではターン3でエステバン オコンが左右から挟まれて行き場を無くし、アントニオ ジョビナッツィーとの接触で右前のサスペンションがポッキリ。コース外に車を止めていきなりSC導入となりました。
4周目にリスタート、ノリスに対してペレスがターン1で外から仕掛け、コース外から抜きかけますがここは順位維持。しかしペレスはターン4でもまた外から仕掛け、空間を残してもらえずコース外へ。スナーバックス入店で10位へ後退してしまいます。ノリスはとてもフェアで上手いのでペレスもある程度信頼して並んで行ったんでしょうが、今日のノリスは獰猛でした。
これでノリスには5秒加算のペナルティーとなります。ターン1に関しては並べる類のコーナーではないですし、ノリスが先にコーナーに入っている中で無理に加速して並べに行った感じもあったので違反対象ではないと感じましたが、こっちはちゃんと外回りで並んだまま入ってるので妥当かなという感じです。ノリスは「あいつが自分から砂場に突っ込んだ。」と納得していないみたいです。
フェルスタッペンは早々にファステストを更新しながら独走、いつもと違って正面からトップ2に挑むノリスは今度はハミルトンを抑え込みます。ハミルトンも無線で「ついて行くのが難しい」
20周目、ハミルトンはようやくノリスを抜いて2位へ。既にフェルスタッペンは9.6秒前方ですがハミルトンは無線で「ランドはすごいドライバーだな」。褒めてるのか嫌みなのか、もうこれ以上このレースでできることがないから暇になったのか^^;
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| ちょうどノリスへのペナルティーが決まったころ コース上で抜いたハミルトン |
フェルスタッペンは1分9秒中盤のタイムで推移してタイヤをもたせながらの走行。「ちょ~っとタイヤが難しくなり始めた~」とか無線で言っていますが、ハミルトンを少しずつ引き離していて特に困ることも無いので余裕の展開です。
29周目、見た目上5位にいたダニエル リキャードがミディアム勢で先陣を切ってピットへ。ノリスにとってはリキャードはちょうどピット後に重なりそうな位置にいたので、これで支障なくなってノリスも翌周ピットへ。ボッタスにはこれに続けとの指示が飛び同時にピットへ、ノリスに5秒間制止のペナルティーがあるので、ここでボッタスが逆転し実質3位となります。
31周目にハミルトン、32周目にフェルスタッペンと動いてサイクルが一巡。フェルスタッペンは1位で入って1位でコースに戻りました。タイヤが爆発しない限りこれは安泰ですね。
41周目、ピエール ガスリー、リキャード、ペレス、シャルル ルクレールによる実質5位争い。と言ってもソフトでスタートして2ストップになるガスリーは実質的には争っていないんですが、ターン4でルクレールがペレスに外から仕掛け、
ペレスは4周目に自分がノリスからやられたことをそのまんまルクレールにやって押し出し攻撃。即刻審議になり、5分と経たないうちにペナルティーが決まりました。さらに47周目、ルクレールがまた追いついてきましたが、今度はこの先のターン6~7で
また同じようなことが起きました。これでペレスには2度目の5秒ペナルティー。今回は進入で一度ペレスの方が先行しているところからルクレールがちょっと意地になって踏んで行って横へ並べようとしたようにも見えるので、ペレスの1回目と似ている気がしますが一回やると審判の印象が悪いし、ダメと言えばダメなんだろうな、という感じです。
同じころ、3位ボッタスは2位ハミルトンに接近、ハミルトンは最終コーナー外側の縁石で左後部の空力部品を壊しているらしくペースが上がりません。しかし今のこの状況でボッタスが前に出てハミルトンの得点機会をおいそれと奪うわけにはいかないメルセデス。単独で2台が走っているならいいんですが、4位のノリスがハミルトンより速いのでこのままだとノリスに最悪2台とも食われてしまいます。
ハミルトンは「左リアのグリップを失ってこれ以上速く走れない」「このタイヤが最後までもつとは思えない」と、今日は本気で苦戦している様子。ボッタスには当初争わないような指示が出ましたが、ノリスが追い付いてくるのでとうとう決断。52周目、チームの指示でとうとうボッタスが入れ替えてもらって前に出ました。でもなんかこのチームの譲り方って下手な気がします、マクラーレンはすごくスムーズなのにw
53周目、ハミルトンを捉えたノリスはターン4で外から仕掛け、たらなんか押し出されそうなので引いておいてターン6でインに飛び込みました。ハミルトンの後部ライトが点滅していたので、ERS切れを起こしてターン入り口前に失速するのを見逃しませんでした。抜かれたハミルトン、もうこれ以上どうしようもないのでピットに入ってタイヤを交換。このレース4位で終えました。
60周目、2位のボッタスに27秒差をつけたフェルスタッペンは安全のため2回目のピットへ。ホイールが外れなかったらどうしようかと思いましたが無事交換、どうやら右後輪に損傷があったようです。これでタイヤが新しくなったので元々持っているファステストをさらに更新、1分6秒200という誰も届きそうもないタイムを出しました。このレース2番目の速かったのはカルロス サインツの70周目でしたが1.5秒も遅いタイムです。
終盤熱かったのはラッセルとアロンソの10位争い、ラッセルはかなり厳しいブロックを見せて守りますが、アロンソも手を変え品を変え攻撃を加え続け、とうとう68周目にアロンソがかわして10位へ。ラッセル、今日も入賞できず。アロンソが1点を手にしました。
優勝はもちろんフェルスタッペン、PP、優勝、ファステスト、全周リードで自身初のグランドスラムを達成しました。ボッタスが2位、ノリスが3位となりました。ノリスは通算4度目の表彰台で全て3位です。ボッタスとしても、さすがにハミルトンに譲ってもらっておいてノリスにやられるわけにはいかないし、万一そうなったら30秒後方のハミルトンに譲るよう指示が出かねないので面目を保ちましたね。
レッド ブルの本拠地とあってか、別に近くもないのにオレンジ色のフェルスタッペン大応援団が多いオーストリア、満員の観衆が大盛り上がりです。オレンジ色の発煙筒をスタートからまき散らしてるので、誰かが飛び出して砂埃が舞ってるのかと思ってしまってややこしかったですw
ホンダPUとしてはこれで5連勝ですが、アルファタウリの2台はガスリーが6位スタートで9位、角田 祐毅は7位スタートで12位とやや消化不良。彼らはQ2をソフトで通過して2ストップ作戦を行いましたが、ソフトでは12~13周しか走行できずにピットを出ると早速後方集団に追いついてしまいペースを維持するのに一苦労。
それでもガスリーはさすがになんとか入賞圏まで持って行きましたが、角田はガスリーほどのペースを得られず、しかも2回のピットでいずれも入り口の白線を踏んでしまう痛恨のミスを犯して5秒ペナルティーを2回も食らいました。
一時情報源が分からないですが、角田は1回目に踏んだことを無線で伝えてもらっていなかったので2回目も注意が不十分だった、という話が出ています。確かにあそこの白線はフォーミュラだと特にみズラいので自分では踏んでいないつもりでも踏んでることがあるでしょうが、それでも踏んだらダメなのでミスはミス。無意識に2回も踏んだならそれはそれで問題です。
そして、もし本当に『伝えられていない』ということがあったとして、それがチーム側のケア不足だったら反省して次に生かさないといけませんが、前回少し冗談めいて書いたように「角田がエンジニアに無線で度々キレるので話しかけにくい」というような雰囲気が生まれてしまっているのならより深刻です。というかそれを本気で疑いたくなってきました。
いずれにしてもソフトでのスタート、2ストップには厳しいレースで、アルファタウリとアストンマーティンの2チーム・4台だけがこれに該当しますが入賞したのはガスリー1人だけでした。
また最終周には入賞圏外の12位争いでしたがキミ ライコネンとベッテルがターン4の出口で接触。どう考えてもベッテルが横に来ていて、ライコネン曰く見えていたらしいのになぜか見事にぶつかって2台ともクラッシュしました。
ライコネンにはドライブスルー相当の20秒ペナルティー、さらにこれによって発生した黄旗を無視した疑いで審議が大量発生し、ニコラス ラティフィーとニキータ マゼピンにも10秒停止ペナルティーに相当する30秒加算ペナルティーと違反切符が乱れ飛ぶレースになりました^^;
さて次戦はイギリスGPですが、かなり突貫工事で決まった予選レースが開催されることになっています。個人的には予選レースいらないんですが・・・







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